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形 成 外 科 学 講 座
教 授:宮脇 剛司 頭蓋顎顔面外科 准教授:松浦愼太郎 手外科,手足先天異常 准教授:二ノ宮邦稔 顔面外傷,口唇口蓋裂 准教授:野嶋 公博 乳房再建,マイクロサー
ジャリー 講 師:石田 勝大 頭頸部再建
教育・研究概要
Ⅰ.頭蓋顎顔面外科
耳鼻咽喉科との合同手術による鼻中隔外鼻形成術
(OSRP)は 200 例近くになり,他院での OSRP 後 の鼻閉治療へと治療対象を広げている。形成外科と 耳鼻咽喉科医の有志(聖路加国際病院形成外科 大 竹尚之先生,耳鼻咽喉科 飯村慈郎先生他)により Rhinoplasty study group が発足され,80 名近くの 参 加 者 を 得 て 11 月 22 日 に 第 1 回 Rhinoplasty seminar を講堂で開催した。われわれの開発した術 式による鼻閉治療の効果については日本美容外科学 会,日本耳鼻咽喉科学会,日本鼻科学会や東京都耳 鼻咽喉科医師会などで講演し治療法の普及に努めて いる。外鼻に関する基礎研究としては,高次元医用 画像工学研究所との合同研究として梅田が CT 画像 での外鼻軟骨描出に関する研究を開始している。ま た,術前後の鼻柱唇角の変化を来さない術式の工夫 や,鼻中隔尾側端の ANS への固定法について積山 が研究し今後報告する予定である。また眼窩底骨折 に対するスーパーフィクソーブやラクトソーブなど の吸収性プレートの安全性と危険性について梅田,
積山らが検討し,日本形成外科学会や国際頭蓋顔面 外科学会などで報告した。Apert 症候群に対する頭 蓋形成術の手術時期と発達予後の関係について臨床 研究として冨田が検討を行い,国際頭蓋顔面外科学 会で発表した。
Ⅱ.手外科・四肢先天異常
日本形成外科学会,日本手外科学会,日本骨延長・
創外固定学会,東日本手外科研究会,国際先天異常 学会手外科・超微小血管外科研究会において演題を 報告した。JIKEI HAND FORUM 2015 は 7 月 4 日 南講堂で開催され,手外科医・作業療法士が集まり 活発な討論がなされた。関東上肢先天異常症例検討 会は, 7 月 15 日と 2016 年 1 月 20 日に南講堂で開 催され,先天異常手に興味を覚える医師が集まり熱 い討論がなされた。学内では作業療法士が主催する
手外科勉強会が 4 回開催され,手外科領域の見識を 深めた。
Ⅲ.乳房再建
乳房再建は,シリコンインプラントが保険適応に なり全国的に主流となる術式となってきている。当 科でもインプラント症例が飛躍的に増加し,保険治 療範囲内での整容性の獲得が望まれる。乳腺外科と Mastectomy 皮切を見直し,乳輪乳頭頭側変位の修 正法,乳房頭側の陥凹や腋窩郭清部への脂肪移植等 の修正法の臨床研究を行った。冨田によるエキスパ ンダーの至適な挿入法,MRI が刺青・アートメイ クへ及す影響が基礎実験で確かめられ,臨床へ応用 された。日本形成外科学会,日本乳房オンコプラス ティックサージャリー学会等で野嶋,森,冨田,吉 田,佐々木,菊地が合計 9 演題の発表を行った。
Ⅳ.糖尿病性足病変の診断と治療
糖尿病性足病変について成医会総会(宿題報告)で,
診断方法,治療法を中心に報告した。2010 年の国 民健康・栄養調査では,糖尿病患者は 950 万人と推 測されている。1990 年の葛谷の報告では糖尿病患 者の 2 %が足病変に罹患し,0.6%が下肢切断に至 るとしている。このことを考えると,約 10.2 万人 が何らかの足病変に罹患していると考えられる。ま た,アメリカ National Health and Nutrition Exami- nation(2011−2012)の統計では,米国民の 50%が 糖尿病か境界型糖尿病とも報告しており,糖尿病の 治療だけでなく足病変に対する認識が重要と考える。
糖尿病性足病変の創傷を構成する要因は, 1 .虚血 性潰瘍, 2 .神経障害性潰瘍, 3 . 1 ・ 2 の混合型 でその比率は 6 : 3 : 1 と報告されている。さらに 感染が加わると重篤な症状を呈する。そのため適切 な診断のもと適切な治療を行う必要がある。過去 20 年間(1995 年 1 月から 2015 年 8 月)で附属病院 と第三病院で加療した糖尿病性足病変の患者は男 116 例,女 54 例であった。手術回数や手術法など を検討した。基本的には,救肢を目的に様々な治療 を行っている。
Ⅴ.頭頸部再建手術後の長期成績
我が国では上顎癌切除後に一期的骨再建を行って いる施設は少ないが,当院では積極的に骨再建を 行っている。再建する buttress により整容面に及 ぼす影響や長期的な瘢痕拘縮,脂肪萎縮などは明ら かになっていない。これらを画像検査で明らかにす るには長期の経過観察が必要であり,現在調査を 東京慈恵会医科大学 教育・研究年報 2015年版
東京慈恵会医 科大学
電子署名者 : 東京慈恵会医科大学 DN : cn=東京慈恵会医科大学, o, ou, [email protected], c=JP 日付 : 2017.09.25 09:20:00 +09'00'