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Press all ceramic all you need IPS e.max プレス取扱説明書

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(1)

Press

all ceramic all you need

IPS e.max プレス 取 扱 説 明 書

(2)

3 2

Table of Contents

3 IPS e.max システム

4    

製品情報

  マテリアル   使用方法   組成

  インゴットのコンセプト 

7    

実際の使用に際して

  シェード選択 − 歯牙の色、支台歯の色   形成ガイドラインおよび最低限の厚み    修復物のデザイン基準

   支台歯形成    レイヤーの厚み    形態回復    スプルーイング    埋没

    ワックス焼却    プレス   掘り出し    反応層の除去   調整

  ●IPS ナチュラル ダイマテリアルの製作

25    

ステイニングテクニック

   

28    

シンベニア、テーブルトップ

  シンベニア

  テーブルトップ(咬合面のベニア)     

30    

カットバックテクニック

  ●IPS e.max セラム アドオンを使用した修正

35 

レイヤリングテクニック

  HO インゴットを使用した製作工程  

40 

電鋳クラウンフレームへのプレス

41 

診療およびアフターケア

  セメンテーション   プロフェッショナルケア  

43 

総合案内

  インゴット セレクト表   プレスおよび焼成パラメータ   Q&A

Press

Press

目 次

(3)

3 2

e.max

®

システム

a l l y o u n e e d − あらゆるニーズにお応えします

IPS e.max - ひとつのシステムであらゆる臨床ケースに

IPS e.max は、シンベニアからロングスパンブリッジまで、オールセラミックスのあらゆる臨床ケースに使用で きる、先進のオールセラミックスシステムです。今までのオールセラミックスにはなかった幅広い機能性を持 ち、さらに進化し続けています。

IPS e.max は、高い強度と高い審美性を兼ね備えた、プレスおよび CAD/CAM テクノロジーを使用して製作す る材料です。効率的に効果的な結果を得ることができます。

プレステクノロジーに使用する材料は、高い審美性をもつ、二ケイ酸リチウム ガラスセラミックスの IPS e.max  プレス インゴットと、酸化ジルコニウム上にプレスオンするフルオロアパタイトガラスセラミックスの IPS  e.max ジルプレス インゴットがあります。

CAD/CAM テクノロジーに使用する材料は、症例に応じて2つの材料を選択することができます。高強度酸化ジ ルコニウムの IPS e.max ジルキャドと、二ケイ酸リチウム ガラスセラミックスの IPS e.max キャドです。

そして、IPS e.max システムを完成するのは IPS e.max セラムです。

このナノフルオロアパタイト レイヤリングセラミックスを使用すれば、IPS e.max シリーズを構成する全ての 材料(ガラスセラミックス、酸化ジルコニウム)に築盛でき、高度なシステムを作り上げています。

IPS e.max システムのコンセプトは、異なる材料それぞれが IPS e.max システムの他の材料を補うように構成 されており、一口腔内を1つのシステムで補綴することで、統一感のある口腔内を実現することができます。

IPS

(4)

4 5

e.max

®

Press

P r o d u c t I n f o r m a t i o n 製 品 情 報

IPS

IPS  e.max  プレスは、プレステクノロジーのための二ケイ酸リ チウム結晶からなるガラスセラミックス  インゴットです。独自 の製造工程により、透明度の異なる均一性の高い製品を生産し ています。IPS  e.max  プレス  インゴットは、400 MPa の曲げ強 度を有する高強度のプレス用セラミックスです。インゴットは Ivoclar Vivadent 製のプレスファーネスでプレスされ、適合性の 良い修復物が製作できます。IPS  エンプレス  エステティック  イ ンゴットと比較して直径が大きく、それだけ体積が大きくなりま すので、1 回のプレスで製作できる修復物の数が多くなり、経済 性、効率性に優れ、作業速度が高まります。

プレス加工され、象牙質の色をした高い審美 性 を 有 す る フ レ ー ム に は、IPS 

e.max  セラムでレイヤリング することができます。

MaTeRIal

マテリアル

   

熱膨張係数 CTE (100 〜 400℃) [10-6/K]  10.2  熱膨張係数 CTE (100 〜 500℃) [10-6/K]   10.5 曲げ強度(2軸)[MPa]*   400  破壊靭性 [MPa m0.5]   2.75 

弾性係数 [GPa]   95 

ビッカース硬度 [MPa]   5800  溶解性 [μg/cm2]*   40  プレス温度 [℃ ]   915 〜 920 

  * ISO 6872 による

uSaGe

使用方法

適応症

− テーブルトップ(臼歯咬合面のベニア)

− シンベニア(薄いベニア)

− ベニア  

− インレー  

− オンレー   

− パーシャル クラウン   

− 前歯クラウン、臼歯クラウン   

− 3 本前歯ブリッジ   

− 支台歯として第二小臼歯までの 3 本ブリッジ  

− 電鋳クラウンへのプレス  

− インプラント上部構造  

− テレスコープ クラウン

IPS  e.max  プレスの修復物において、さらに以下のオプ ションが可能となります。

−  IPS e.max セラム シェード、エッセンス、グレーズを用 いた審美的キャラクタライゼーションおよびグレーズ  

− IPS e.max セラムを用いた審美的レイヤリングおよび部 分的なカットバック

禁忌

− 大臼歯にかかる臼歯ブリッジ  

− 4 本以上のブリッジ   

− インレー ブリッジ   

− 非常に深い歯肉縁下での応用   

− 残存歯質が極めて僅小となった患者  

− ブラキサー患者   

− カンチレバー ブリッジ   

− メリーランド ブリッジ  

− 適応症にない症例への適応

製作工程における重要な制限

 IPS  e.max  プレスで適切な結果を得るために、以下の事項 を守ってください。 

−  フレームおよび連結部の厚みが必要最低限以上であるこ とを確認してください。

  

−  IPS  e.max  セラム以外のレイヤリング  セラミックスを 使用しないでください。

−  インベストメントリング 1 個につき 2 個以上のインゴッ トを使用しないでください。インゴット(S)またはイン ゴット L どちらか 1 個のみ使用できます。

−  IPS インベストメントリングシステム 300g を使用しな いでください。

−  メタル  セラミックス用オペーカーを、電鋳クラウンに使 用しないでください。

副作用

IPS  e.max  プレス成分のいずれかにアレルギー反応を示す 患者には、本品を使用しないでください。

IPS e.max プレス 二ケイ酸リチウム

(5)

4 5

Product Information

CoMPoSITIon

組成

IPS e.max プレス インゴットおよび付属品は以下の主要成分を含んでいます。 

IPS e.max プレス インゴット 

成分 : SiO2、Li2O、K2O、P2O5、ZrO2、ZnO、Al2O3、MgO、その他の酸化物  

IPS e.max プレス オペーカー

成分 : セラミックスマテリアル、グリコール  

−  

IPS e.max Alox プランジャー  

成分 : Al2O3  

−   

IPS e.max Alox プランジャー セパレーター 

成分 : 窒化ホウ素 

−  

インベックスリキッド 

成分 : フッ化水素酸水溶液、硫酸水溶液 

−  

IPS ナチュラル ダイマテリアル 

成分 : ジメタクリル酸ポリエステルウレタン、パラフィンオイル、SiO2、共重合体  

IPS ナチュラル ダイマテリアル セパレーター  

成分 : ヘキサン溶解ワックス  

−  

プレス VEST 埋没材

成分 : SiO2(石英粉末)、MgO、NH4H2PO4  

プレス VEST 埋没専用液 

成分 : コロイド状ケイ酸水溶液 

−  

プレス VEST Speed 埋没材 

成分 : SiO2(石英粉末)、MgO、NH4H2PO4  

−  

プレス VEST Speed 埋没専用液 

成分 : コロイド状ケイ酸水溶液 

−  

IPS オブジェクトフィックス フロー 

成分 : 酸化物、水、増粘材

注意

−  ヘキサンは引火性が高く、人体に悪影響があります。肌に触れたり 目に入らないようにしてください。火元を避け、気化物質を吸い込 まないようにしてください。

− セラミックス粉塵を吸い込まないようにしてください。 

(マスクをして、換気をしてください。)

(6)

6 77 IPS e.max プレスは 4 種類の透明度(HT、LT、MO、HO)と、2つのサイズから選べます。製作方法の観点からすると、このインゴットだけで

ほぼ全ての修復物の製作が可能です。しかし、審美性の理由から各インゴットには以下の製作方法と症例が適応されます。

InGoT ConCePT

インゴットのコンセプト

  適応症例

M

edium

O

pacity

L

ow

T

ranslucency

H

igh

T

ranslucency

H

igh

O

pacity

透明度レベル

テクニック

* テーブルトップおよびシンベニアではカットバックは適用できません。

** 第二小臼歯を後方の支台歯とする。

低透明度 高透明度

中不透明度

高不透明度

ステイニング カットバック レイヤリング テーブル 

トップ シンベニア ベニア インレー オンレー

パーシャル クラウン

前歯  クラウン

臼歯  クラウン

**3 本   ブリッジ

*

*

      

*

    

  

  

IPS e.max プレス HT インゴット(高透明度)

高い透明度により、特に小さな修復物(インレー、オンレー)の製 作に適しています。HT 修復物は天然歯に対しカメレオン効果を 発揮し、周辺の歯質と高く調和します。ステイニングやカット バックテクニックに適しており、IPS  e.max  セラム  シェードや エッセンス、グレーズ材を使用して特徴付

けを行います。調整が必 要な場合は IPS e.max  セラム  レイヤリング 材を使用します。

IPS e.max プレス LT インゴット(低透明度)

透明性があり、ステイニングやカットバックテクニックにおける修 復物製作に適しています。インゴットは色相に合わせてシェード付 けされていますので、ステイニングやベニアリングを最少限に抑え ることができます。

IPS e.max プレス MO インゴット(中不透明度)

シェード MO 0から MO 4までが、生活歯または若干変色した支台 歯上のフレーム製作に適し、天然歯に近似した修復物を製作する ためのベースとしても適しています。インゴットは、特定の範囲の シェードに合わせて色付けがされています。シェードの濃度が高く なると、インゴットの蛍光性は減少します。

IPS e.max プレス HO インゴット(高不透明度)

シェードは 3 種類で、高度な不透明性のため失活歯または重度に 変色した支台歯のフレーム製作に適しており、メタルコアを一部 カバーする場合にも役立ちます。高い不透明性で下部構造をマス キングし、非常に濃い支台歯などで色調再現が困難なケースでも、

生活歯のような修復物製作を可能とします。

(7)

6 77

Practical Use

支台歯の色

・天然支台歯

・コア

・インプラント、アバットメント

セメントの色

口腔内に装着した最終修復物の色

ラボサイド チェアサイド

補綴物の色 

・フレーム

・ベニア

・キャラクタライゼーション

天然歯のシェード選択

歯面の清掃後、形成前の天然歯および隣在歯に合わせたシェードを選択します。個々の歯の特徴 をこの時にしっかり観察する必要があります。クラウンの形成を行う場合、歯頸部もシェードテ イキングする必要があります。可能な限り天然歯に近づけるため、シェード選択は自然光のもと で行ってください。さらに患者は色の強い衣服を避け、口紅は落とすよう指導してください。

支台歯のシェード選択

希望するシェードを再現するために、IPS  ナチュラル  ダイマテリアル  シェードガイドを使用し て支台歯のシェードを決めてください。これにより、患者の支台歯と模型の色を近づけることが でき、オールセラミックス修復物の正しい明度と色相の選択ができます。

インゴット選択で考慮すること

1.最終補綴物をどんなシェードにしたいか 2.支台歯やアバットメントのシェード 3.どんな種類の補綴物か

4.補綴物の厚みや形成量

5.製作テクニック(ステイニング、カットバック、レイヤリングテクニック)

6.セメントの種類と接着方法

光を遮断しないオールセラミックスは天然歯のような審美修復に適した材料です。

その特長を十分に生かすために以下の点に留意してください。

オールセラミックスの審美性に影響する要因

・支台歯の色(天然歯、コア、アバットメント、インプラント)

・補綴物の色(フレームの色、ベニア、キャラクタライゼーション)

・セメントの色

支台歯色の影響を考慮してください。支台歯色で選択するインゴットが決まります。特に変色の強い支台歯や歯牙色と異なるコアの 症例はインゴットの選択が重要です。口腔内に装着された最終修復物が予想された審美に近づくかどうかは支台歯色を正しく認識す ることから始まります。

SHade deTeRMInaTIon

シェード選択 − 歯牙の色、支台歯の色

e.max

®

Press

P r a c t i c a l U s e 実 際 の 使 用 に 際 し て

IPS

(8)

8 9

8 9

1.0 1.0

1.5

1.2 1.2

1.0 1.0

1.0

1.0

1.0

0.7 0.6

0.6

0.3

0.3

0.4

1.0 1.0

1.5

1.2 1.2

1.0 1.0

1.0

1.0

1.0

0.7 0.6

0.6

0.3

0.3

0.4

0.6

0.6

0.7

0.6

0.6

0.7

1.0 1.0

1.5

1.2 1.2

1.0 1.0

1.0

1.0

1.0

0.7 0.6

0.6

0.3

0.3 0.4 IPS e.max プレスを使用して正しく修復物を製作するには、支台歯形成のガイドラインを必ず守ってください。

オールセラミックス修復のための基本的な支台歯形成方法

− 鋭縁や鋭角を作らないようにします。

− マージンは内縁に丸みを持たせたショルダー、またはディープシャンファーを付与します。

− IPS e.max プレス用に記された最低限の厚みを確保します。

PRePaRaTIon GuIdelIneS

形成ガイドラインおよび最低限の厚み

テーブルトップ シンベニア

0.6

0.6

0.7

0.6

0.6

0.7

1.0 1.0

1.5

1.2 1.2

ベニア 前歯クラウン

− 最低限の厚みを守り、解剖学的形態を考慮します。

− マージンは内縁に丸みを持たせたショルダーまたはディープシャ ンファーにし、最低 1.0 mm の厚みを持たせます。

− 咬合面には最低 1.0 mm の厚みを持たせます。

− 形成はできる限りエナメル質にとどめます。

−  切縁にかかるマージン部は安静時、または咬合時に干渉しない箇所 に設けます。

−  歯頸部および唇側面には最低 0.4 mm、切縁部には最低 0.5 mm の 厚みを持たせます。

ー 十分なスペースがある場合、支台歯形成する必要はありません。

− 形成はできる限りエナメル質にとどめます。

−  切縁にかかるマージン部は安静時、または咬合時に干渉しない箇 所に設けます。

−  歯頸部および唇側面には最低 0.6 mm、切縁部は最低 0.7 mm の厚 みを持たせます。

− 最低限の厚みを守り、解剖学的形態を考慮して均一に削除します。

マージンは内縁に丸みを持たせたショルダーまたはディープシャ ンファーにし、最低 1.0 mm の厚みを持たせます。

−  切縁は最低 1.5 mm、唇側および舌側は最低 1.2 mm の厚みを持た せます。

− 従来型またはセルフアドヒーシブの接着を行う場合、保持のため に、十分な支台歯の高さを確保してください。

(9)

8 9

8 9

Practical Use

100〜120°

1.5

1.0 1.5

1.5

1.5

1.5 1.5

1.0 1.0

1.5

1.5

1.5

1.0 1.0

1.0 1.0 100〜120°

1.5

1.0 1.5

1.5

1.5

1.5 1.5

1.0 1.0

1.5

1.5

1.5

1.0 1.0

1.0 1.0 100〜120°

1.5

1.0 1.5

1.5

1.5

1.5 1.5

1.0 1.0

1.5

1.5

1.5

1.0 1.0

1.0 1.0

インレー オンレー

100〜120°

1.5

1.0 1.5

1.5

1.5

1.5 1.5

1.0 1.0

1.5

1.5

1.5

1.0

1.0

1.0 1.0

100〜120°

1.5

1.0 1.5

1.5

1.5

1.5 1.5

1.0 1.0

1.5

1.5

1.5

1.0

1.0

1.0 1.0

パーシャルクラウン 臼歯クラウン

3 本ブリッジ

咬合力

最大 スパン

(ポンティック)

9 mm 小臼歯から

犬歯

最大 スパン

(ポンティック)

11 mm 前歯

− 安静時、または咬合時の対合歯とのコンタクトを十分考慮します。

− マージン部は咬合接触部を避けてください。

− 裂溝部の深さ、および幅はそれぞれ 1 . 0 mm 以上設けます。

−  インレー辺縁の隅角部の角度は 100°〜 120°に設定します。ショル ダーによる十分な支持が得られない場合、マージン辺縁にコンタクト 部を設定しないでください。

−  セラミックス材に応力が集中しないよう内面の隅角は丸く処理します。

− スライスカット、ベベルやフェザーエッジにしないでください。

− 安静時、または咬合時の対合歯とのコンタクトを十分考慮します。

− マージンは咬合接触部を避けてください。

− 裂溝部の深さ、および幅はそれぞれ 1 . 0 mm 以上設けます。

−  オンレー辺縁の隅角部の角度は 100°〜 120°に設定します。ショル ダーによる十分な支持が得られない場合、マージン辺縁にコンタクト 部を設定しないでください。

−  セラミックス材に応力が集中しないよう内面の隅角は丸く処理します。

− スライスカット、ベベルやフェザーエッジにしないでください。

− 咬合面には最低 1 . 0 mm の厚みを持たせます。

− 安静時、または咬合時の対合歯とのコンタクトを十分考慮します。

−  マージンは咬合接触部を避けてください。

− 咬頭部は最低1. 5 mm の厚みを持たせます。

− マージンは内縁部に丸みを持たせたショルダーまたはディープシャン ファーにし、最低1. 0 mm の厚みを持たせます。

− 最低限の厚みを守り、解剖学的形態を考慮して均一に削除します。

マージンは内縁に丸みを持たせたショルダーまたはディープシャン ファーにし、最低 1 . 0 mm の厚みを持たせます。

−  咬合面、唇側および舌側は最低 1 . 5 mm の厚みを持たせます。

− 従来型またはセルフアドヒーシブの接着を行う場合、保持のために、

十分な支台歯の高さを確保してください。

咀嚼力が異なるため、前歯部と臼歯部ではポンティック幅の許容値に違いがあります。

ポンティック幅の決定は形成の前に行ってください。

− 前歯部(犬歯まで)のポンティック幅は 11 mm 以下にしてください。

− 小臼歯部(犬歯から第二小臼歯まで)のポンティック幅は 9 mm 以下にしてください。

− 従来型またはセルフアドヒーシブの接着を行う場合、保持力のある仕上げにし、十分な支台歯の高さを確保してください。

(10)

10 11

10 11

可徹式の作業模型を製作します。石膏模型表面の硬化と支台歯の保護のためシーラーを塗布しますが、厚く塗り過ぎないように注意します。

その後、スペーサーを塗布します。

Ivoclar Vivadent 製埋没材の膨張コントロールは以下の手順に従ってください。

−  テーブルトップ、シンベニア、ベニア、およびパーシャルクラウンやフルクラウン製作時にはマージンから1mm あけ 2 層( 9 〜11μm)塗布 します。

− インレー、オンレーには形成マージン部まで 3 層塗布します。

− ブリッジ製作の場合にも 2 層塗布します。支台歯のポンティック側面にはもう1 層塗布することで、余分な摩擦を防ぎます。

− IPS e.max プレスをインプラントアバットメント等に対し使用する場合も、天然歯を支台歯とする場合と製作方法は同じです。

シンベニア、ベニア

マージン部から最大 1 mm あけスペーサーを 2 層塗布する。 マージン部から最大 1 mm あけスペーサーを 2 層塗布する。

パーシャルクラウン、フルクラウン(前歯、臼歯)

ブリッジ(前歯、臼歯) インレー、オンレー

マージン部から 1 mm あけスペーサーを 2 層塗布し、支台歯 のポンティック側面にはもう 1 層塗布する。

インレー、オンレーには最大 3 層塗布する。

Model PRePaRaTIon

支台歯形成

(11)

テーブル トップ

シン 

ベニア ベニア インレー オンレー パーシャル クラウン

クラウン ブリッジ

前歯 臼歯 前歯部 小臼歯部

フレームの厚み IPS e.max プレス ステイニングテクニック

歯頸部 1. 0 0 . 3 〜 0 . 6 1. 0  狭部

1. 0 

狭部 1. 5 1. 2 1. 5 1. 2 1. 5 切縁部

咬合面 1. 0 0 . 4 〜 0 .7 1. 0 

フィッシャー部

1. 0 

フィッシャー部 1. 5 1. 5 1. 5 1. 5 1. 5

フレームの厚み IPS e.max プレス カットバックテクニック

歯頸部 - - 0 .7 - - 1. 5 1. 2 1. 5 1. 2 1. 5 唇側

咬合面 - - 0 . 4 - - 0 . 8 0 . 4 0 . 8 0 . 8 0 . 8

フレームの厚み IPS e.max プレス  HO / MO

レイヤリングテクニック

歯頸部 - - - 0 . 6 0 . 8 0 . 8 0 . 8 切縁部

咬合面 - - - 0 . 6 0 . 8 0 . 8 0 . 8 デザイン

タイプ - - - 修復物の形状をサポート

連結部の

面積 - - - 16mm2 16mm2

10 11

10 11

Practical Use

layeR THICKneSSeS

レイヤーの厚み

修復物のデザインは、すべてのセラミックス修復物の成功の鍵となります。デザインを慎重に行うことで、より良い結果が生まれます。

次の事項を守ってください。

− プレス材は強度の重要な構成要素です。歯冠全体の厚みの 50 % 以上を占めなくてはなりません。

− 形成量が多い場合、レイヤリング材ではなく強度の高い IPS e.max プレスのデザイン要素で補う必要があります。

− 連結部のデザインは、水平方向ではなく、可能な限り矢状(切縁・歯頸部)方向に延長します。

−  特に前歯ブリッジにおいて、水平方向に必要な連結部を確立するのが困難な場合は、矢状(切縁・歯頸部)方向に連結部を増加する必要 があります。

修復物のデザイン基準を満たすために、IPS e.max プレス(フレーム)は以下の厚みを守ってください。

単位 mm

カットバックおよびレイヤリングテクニックにおいて、IPS  e.max  プレス(フレーム)とIPS  e.max  セラム(ベニア)の修復物の厚み は、以下の関係を守ってください。

フレームのデザイン、最低限の厚みを守らない場合、クラック、剥離、破砕など臨床的な欠陥が生じる恐れがあります。

単位 mm

修復物の厚み(合計) 0.8 1.0 1.2 1.5 1.8 2.0 2.5 3.0

IPS e.max プレス フレームの 

最低限の厚み 0.4 0.5 0.6 0.8 1.0 1.1 1.3 1.6

IPS e.max セラム(ベニア)の

最大厚み 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1.2 1.4

(12)

12 13

12 13

模型の製作が終了したら、ワックスを用いて形態の回復を行います。このとき、ワックスは焼却時に残留物の残らないタイプのものを 使用してください。

各製作方法(ステイニング、カットバックまたはレイヤリング)に合わせて形態を回復します。

以下の手順を守ってください。

− 各修復物の製作に必要な最低限の厚み、および連結部の厚みを守ります。

−  特にマージン部に注意し正確に再現します。フィットに時間がかかりチッピング等の危険性もあるので、オーバーカンツァーにな らないようにします。

−  最終形態を回復する場合、ステインまたはグレーズ材により若干の寸法変化を伴うので、ワックスアップの段階で咬合面の形態に は特に注意して回復させます。

1. ステイニングテクニック時の形態回復

プレス後に行うグレーズまたはキャラクタライゼーションを考慮して  形態を回復させます。

シンベニアの形態回復例 インレー、オンレーの形態回復例 臼歯クラウンの形態回復例

臼歯部クラウンの形態回復例

2.カットバックテクニック時の形態回復

解剖学的形態を回復し、埋没前のワックスをカットバックします。非常 に効率的な方法で審美的な修復物の製作ができます。

解剖学的形態のワックス上にシリコーンキーを 製作する。

厚みを確認しながら、解剖学的形態にワックスアップする。 ベースとは違う色のワックスの使用を推 奨する。

カットバックテクニックにおいては、以下の点に注意してください。

− 切縁 1 / 3でカットバックをします。

− マメロン(先端やエッジ)は過度なデザインをしないでください。

− シリコンキーでカットバックの量をチェックします。

− プレスおよび築盛材料の最低限の厚みを確保してください。

ConTouRInG

形態回復

(13)

12 13

12 13

Practical Use

ワックスの切縁 1 / 3 部分をカットバックする。 マメロンは過度なデザインをしない。 舌側はカットバックをしない。

3.レイヤリングテクニック時の形態回復

使用可能なスペースに基づき、フレームをデザインします。築盛陶材の均一な 厚みを確保するために、解剖学的形態の縮小型をイメージしてデザインします。

ブリッジ

コネクターをデザインする際、適切な寸法と同様に幅と高さの関係をチェックします。

基本的に以下が適用されます。  高さ ≧ 幅

最低限の厚みを考慮し、解剖学的形態の縮小型をイメージしてデザインする。

フレームの厚みに注意しながら、咬頭をサポートするよう形態回復する。 口蓋および舌側部のフレー ムは解剖学的形態にデザインする。

単冠

幅 高さ ≧ 幅

(14)

14 15

14 15

スプルーの植立は、常にセラミックスが流れる方向を考慮し、粘性のあるセラミックスがスムーズにプレスできるように、ワックスアッ プの一番厚い部分に植立しなければなりません。埋没する本数により、100 g または 200 g の IPS e.max  インベストメントリングシス テムを選択します。ブリッジの場合、200 g を使用してください。スプルーイングの前にリングベースの重さを量り、記録します(リング ベースの開口部はワックスで封鎖します)。

以下の事項を守ってください。

− 修復物の種類によって埋没材の混液比が違うため、全ての修復物を同時にスプルーイング、埋没はできません。

− ワックスアップした修復物と IPS シリコーンリングの間は最低 10 mm 以上の間をあけてください。

− ワックスアップした修復物とスプルーを含む高さは 16 mm 以下にしてください。

− 修復物 1つのみで埋没する際は、もう 1 本短いスプルーを植立してください。これにより、ファーネスのプレス工程が正しく終了し ます。

SPRueInG

スプルーイング

単冠 3 本ブリッジ

インベストメントリング 100 gまたは 200 g 200 g のみ

ワックススプルーの太さ 2.5 〜3. 0 mm

ワックススプルーの長さ 最短3 mm、最長 8 mm

修復物を含む全体の長さ 最長15 〜16 mm

スプルーの植立部位 ワックスが最も厚い箇所 ブリッジの支台歯

ポンティックには植立しない スプルーの修復物に対する

植立角度 歯軸方向

スプルーのインベストメントベースに

対する角度 45 〜 60°

植立部のデザイン ラウンデッド、またはわずかにテーパー

鋭利な角がないようにする

修復物同士の距離 3 mm 以上

シリコーンリング内壁からの距離 10 mm 以上

その他重要点

修復物 1つのみで埋没する際は、もう 1 本 短いスプルーを植立してください。

これにより、ファーネスのプレス工程が正 しく終了します。

大きなブリッジは リングの中央に設置します

(15)

14 15

14 15

Practical Use

IPS e.max インベストメントリングシステム 100g でのスプルーイング

IPS e.max インベストメントリングシステム 200g でのスプルーイング 3〜

mm 3〜

mm

最長 16 mm

最短

10 mm 最短

10 mm 最短 10 mm

45-60°

最長 16 mm

最短 10 mm

45〜60°

3〜8  mm

最長 16 mm

最短 10 mm

45〜60°

3〜8 mm

最長 16 mm

最短 10 mm

最短 10 mm 45〜60°

3〜8 mm

最長 16 mm

最短 10 mm

最短 10 mm 最短 10 mm

インレー

3〜

mm 3〜

mm

最長 16 mm

最短

10 mm 最短

10 mm 最短 10 mm

45-60°

最長 16 mm

最短 10 mm

45〜60°

3〜8  mm

最長 16 mm

最短 10 mm

45〜60°

3〜8 mm

最長 16 mm

最短 10 mm

最短 10 mm 45〜60°

3〜8 mm

最長 16 mm

最短 10 mm

最短 10 mm 最短 10 mm

3〜

mm 3〜

mm

最長 16 mm

最短

10 mm 最短

10 mm 最短 10 mm

45-60°

最長 16 mm

最短 10 mm

45〜60°

3〜8  mm

最長 16 mm

最短 10 mm

45〜60° 3〜8 mm

最長 16 mm

最短 10 mm

最短 10 mm 45〜60°

3〜8 mm

最長 16 mm

最短 10 mm

最短 10 mm 最短 10 mm

インレー ベニア、前歯クラウン

3〜

mm 3〜

mm

最長 16 mm

最短

10 mm 最短

10 mm 最短 10 mm

45-60°

最長 16 mm

最短 10 mm

45〜60°

3〜8  mm

最長 16 mm

最短 10 mm

45〜60°

3〜8 mm

最長 16 mm

最短 10 mm

最短 10 mm 45〜60°

3〜8 m 最長 16 mm m

最短 10 mm

最短 10 mm 最短 10 mm

3〜

mm 3〜

mm

最長 16 mm

最短

10 mm 最短

10 mm 最短 10 mm

45-60°

最長 16 mm

最短 10 mm

45〜60°

3〜8  mm

最長 16 mm

最短 10 mm

45〜60° 3〜8 mm

最長 16 mm

最短 10 mm

最短 10 mm 45〜60°

3〜8 m 最長 16 mm m

最短 10 mm

最短 10 mm 最短 10 mm

オンレー、臼歯クラウン 前歯部ブリッジ

スプルーは常にセラミックスが流れる方向を考慮し、修復物の一番厚みがある箇所に植立する。

(16)

16 17

16 17

埋没材は、プレス VEST またはプレス VEST Speed を使用します。

また、埋没には IPS シリコーンリングおよび IPS e.max インベストメントリングシステムも使用します。

正確なワックスの重量を決定するために次の事項を守ってください。

− リングベースを計量します(リングベースの開口部はワックスで閉鎖します)。

− ワックスアップした修復物をリングベースにスプルーイングし、再度計量します。

− 上記 2つの計量値の差が使用したワックスの重量(セラミックスを必要とする重量)です。

埋没材の使用方法は各製品の取扱説明書をご参照ください。

− ワックスアップした修復物には表面活性剤を使用しないでください。

− 埋没材の作業温度は18 〜23℃です。範囲外の温度は硬化時間に影響があります。

− 埋没材には石英粉末が含まれています。撹拌する際は、粉塵を吸い込まないように注意してください。

− 繊細なワックスマージンを破損しないように注意してください。

−  ワックスアップした修復物を傷つけないように、リングベースに IPS シリコーンリングを慎重に装着します。 

IPS シリコーンリングはリングベースに隙間のないように装着します。

− 次に埋没材を IPS シリコーンリング内側の印まで流し込み、リングゲージを片側から徐々におろして装着します。

− 埋没後、リングを動かさず、埋没材が硬化するのを待ちます。

− プレス VEST 埋没材を使用する場合は、結晶化を避けるため、24 時間以内に次の作業に移行してください。

IPS シリコーンリングを使用し、埋没材はゆっくりと流し込む。埋没材を内側の印まで流し込み、リングゲージを片方から徐々におろして装着する。

埋没材の混液比

IPS e.max プレス 混液比一覧 IPS プレス VEST IPS プレス VEST Speed

症例 希釈率* 100 g リングでの

専用液:蒸留水 200 g リングでの

専用液:蒸留水 希釈率* 100 g リングでの

専用液:蒸留水 200 g リングでの 専用液:蒸留水 単冠、部分冠、シンベニア、ベニア

オンレー、テーブルトップ

60 〜 70%

13 mL :9 mL 15. 5mL :6. 5mL

26 mL:18 mL

31 mL:13 mL 60 % 16 mL :11 mL 32 mL:22 mL インレー 50 % 11 mL :11 mL 22 mL:22 mL 50 % 14 mL :13 mL 27 mL:27 mL 3 本ブリッジ 60 〜70% ー 26 mL:18 mL

31 mL:13 mL 50 % ー 27 mL:27 mL 電鋳フレームへのプレスオーバー 60 〜70% 13 mL :9 mL

15. 5mL :6. 5mL

26 mL:18 mL

31 mL:13 mL 60 % 16 mL :11 mL 32 mL:22 mL

練和時間( 350 rpm で真空練和) 60 秒 2 分 30 秒

350 rpm より速い速度で練和する場合 練和時間を短くしてください

※ 希釈率は 50 % を下回らないようにしてください。

InVeSTInG

埋没

混液比一覧 インゴット(S) インゴット L

ワックスの重量 0 . 75 g まで 2 . 0 g まで IPS インベストメントリングシステム 100 g または 200 g 200 g のみ

(17)

16 17

16 17

Practical Use

埋没材(プレス VEST、プレス VEST Speed)の各指定硬化時間の後、ワックス焼却のために以下の準備を行います。

− リングゲージとリングベースを回しながら取り除きます。

− インベストメントリングをシリコーンリングから慎重に押し出します。

− インベストメントリングの底面のラフな部分をプラスターナイフで平らにし、基底部の角度が 90°になっているかを確認します。

− 湯口に埋没材の残留物が残らないようにします。必要であれば湯口から吹き出してください。

− 多数のインベストメントリングを一度にワックス焼却する場合は、各々使用するインゴットの種類を印付けしてください。

インベストメントリングは奥の壁に近い位置に、開口部を 下に向けて傾ける。

IPS e.max プレス インゴットおよび IPS e.max Alox プラ ンジャーは予備加熱しない。

毎日のラボでの作業をスムーズに行うには、リングファーネスが完全に機能している状態か確認しておく必要があります。 

そのために、維持・修理、冷却状態でのバキュームクリーナによる清掃、メーカーによる定期的な温度コントロールや加熱装置の 点検などが必要です。

PReHeaTInG

ワックス焼却

プレス VEST プレス VEST Speed

硬化時間 最短 60 分、最長 24 時間 最短30 分、最長 45 分

ワックス焼却開始時の 

ファーネス温度 室温 850℃

リングファーネス内の 

インベストメントリングの位置 奥の壁に近い位置に開口部を下に向けて傾ける

焼却温度 850℃

最終温度での焼却時間 最短 60 分 100g リング:最短 45 分 

200g リング:最短 60 分

IPS e.max プレス インゴット 予備加熱しない

IPS e.max Alox プランジャー 予備加熱しない

重要事項

多数のインベストメントリングを一度に ワックス焼却する場合は段階的に行い、

リングファーネスに 20 分おきに設置し ます。リングファーネスにインベストメン トリングを設置する際、ファーネス内の 温度が大幅に下がらないように注意して ください。係留時間は指定温度に達した 時点から開始します。

(18)

18 19

18 19

インベストメントリングのワックス焼却の工程が完全に終わる前にプレスの準備を行います。

− Ivoclar Vivadent 製プレスファーネスの準備をします。電源を入れ、スタンバイ温度にします。

− 希望するインベストメントリングのサイズに合わせて IPS e.max プレスのプログラムを選択します。

− 選択したシェードの IPS e.max プレス インゴットおよび IPS e.max Alox プランジャーを用意します(どちらも予備加熱はしま せん)。 

− IPS e.max Alox プランジャーを IPS e.max Alox プランジャー セパレーターに浸して準備します。

ワックス焼却の工程が完全に終わった時点で、インベストメントリングをリングファーネスから取り出し、以下の手順で作業を行い ます。インベストメントリングが冷めないように、この作業は 1 分以内に行ってください。

− 予備加熱をしていない IPS e.max プレス インゴットをインベストメントリングに挿入します。

− インゴットは印字されている面を上にして、インゴットの種類、シェードを再確認し、インベストメントリングに挿入します。

− IPS e.max Alox プランジャー セパレーターをつけた予備加熱をしていない IPS e.max Alox プランジャーをインベストメント リングに挿入します。

− リングトングでインベストメントリングをプレスファーネスの中央に設置します。

− START(スタート)を押してプログラムを進行させます。

プレスプログラム終了後、以下の事項を守ってください。

− インベストメントリングをトングを使用してプレスファーネスから取り出します。

− クーリンググリッドに置き、直接風の当たらないところで、室温になるまで待ちます。エアーなどによる急冷はしないでください。

予備加熱をしていない IPS e.max Alox プランジャーおよび希望する シェードのインゴットを選び、他の物に触れないようにする。

予備加熱をしていない IPS e.max プレス インゴットを印字されてい る面を上にしてインベストメントリングに挿入する。

インゴットは 1つのみ使用してください。ワックスの重量によりインゴットのサイズを選択してください。

PReSSInG

プレス

IPS インベストメントリング 100 g IPS インベストメントリング 200 g

ベニア、単冠、部分冠 インゴット(S) 1 個 インゴット(S) 1 個

またはインゴット L 1 個

3 本ブリッジ インゴット(S) 1 個

またはインゴット L 1 個 IPS e.max プレス インゴット 予備加熱をしていないインゴット

IPS e.max Alox プランジャー 予備加熱をしていないプランジャー IPS e.max 

Alox プランジャー セパレーター

 

(19)

18 19

18 19

Practical Use

旧製品のプレスパラメータは P 44をご覧ください。

準備の整ったインベストメントリングをプレスファーネス中央にセッ トする。

スタートボタンを押す。 プレスプログラム終了後、リングをクーリンググリッドに置き、室温に

なるまで待つ。

次にセパレーターをつけた IPS e.max Alox プランジャーを予備加熱 されたインベストメントリングに挿入。

プログラマット EP 3000

使用するインゴットとインベストメントリングのサイズからプレスプログラムを選択してください。

HO、MO、LT および HT インゴット用プレスパラメータはソフトウェアバージョン 1. 3から対応しています。  

プログラマット EP 5000

使用するインゴットとインベストメントリングのサイズからプレスプログラムを選択してください。

HO、MO、LT および HT インゴット用プレスパラメータはソフトウェアバージョン 3. 3から対応しています。  

(20)

20 21

20 21

インベストメントリングは、室温まで冷却すると、亀裂が生じます。亀裂(特に Alox プランジャーの 周辺)は、冷却時に材料(Alox プランジャー、埋没材、インゴット)の CTE(熱膨張率)の違いに より起こるもので、プレスの結果に影響を与えることはありません。

インベストメントリングの分割、掘り出しは以下の手順を守ってください。

− Alox プランジャーの長さを冷ましたインベストメントリング上に印をつけます。

− カッティングディスクを使ってインベストメントリングを分割します。これにより、Alox プ ランジャーとセラミックスをきれいに分割することができます。

− 4 気圧のガラスビーズで大まかな掘り出しを行います。

− 精密な掘り出しは、2 気圧のガラスビーズで行います。

− アルミナ(Al2O3)は、精度に関わらず、掘り出しには使用しないでください。

− 掘り出しの際、距離と方向に注意してブラスティングし、修復物のマージンを破損しないよ うに注意してください。

− Alox プランジャーの残留物はアルミナ(Al2O3)を用いてブラスティングします。 

(高圧研磨ですのでご注意ください) Alox プランジャーの長さを印す。

カッティングディスクを使ってインベストメントリングを分割する。

ワンポイント

分割された箇所から、ペンチを使用してプランジャー旋回させてを引き抜きます。こうすることで、 

プランジャーからセラミックスの残留物も取り除くことができます。

精密な掘り出しは、2 気圧のガラスビーズで行う。

…ラフな掘り出しを行う。 掘り出しが終わった修復物。

修復物が見えるまで、4 気圧のガラスビーズで…

dIVeSTInG

掘り出し

(21)

20 21

20 21

Practical Use

精密な掘り出しの後、プレス中に形成された反応層をインベックスリキッド処理を施してからブラスティングし除去します。

次の手順を守ってください。

− インベックスリキッドをプラスチックのカップに準備します。

−   掘り出しの終わった修復物をインベックスリキッドに浸し、最短 10 分、最長 30 分超音波洗浄します。 

必ず修復物が完全にインベックスリキッドで浸された状態でこの作業を行ってください。

− その後、流水で修復物を清掃し、エアーで乾燥させます。

− 反応層を 1 〜 2 気圧のアルミナ(Al2O3) でブラスティングし、完全に取り除きます。

− 修復物の窩洞側、外側全面より反応層を完全に取り除いてください(必要に応じてこの手順を繰り返します)。

−  反応層が完全に除去されないと、気泡が生じて陶材築盛・焼成の際、ボンディングに支障をきたしたり、クラックが生じる原因と なります。

− インベックスリキッドは 20 回の使用後、または沈殿物が生じたら取り替えてください。

− インベックスリキッドは 1 % 以下のフッ化水素酸を含有しています。

− 腐食性があるので、吸入、嚥下、または皮膚に触れると有害です。

− 作業には、保護衣、手袋、ゴーグルを使用してください。

− 容器はきつく密閉し、通気性のよい場所(酸物質用キャビネット)に保管してください。

− 目に入った場合は、すぐに大量の水で洗い、直ちに医師の治療を受けてください。

− 皮膚に触れた場合は、洗剤と大量の水で洗ってください。

− 事故が起きたり、気分が悪くなったら、直ちに医師の治療を受けてください。 

(できれば商品のラベルをお持ちください。)

− インベックスリキッドを中和させます。 

− 水溶液に重曹を加えて 5 分間反応させます。

− 反応後、中和した溶液をシンクに捨て、流水で流します。

プレス中に形成された反応層をインベックスリキッドを使用して、超音波洗浄する。

反応層を 1 ~ 2 気圧のアルミナ(Al2O3)でブラスティングし、完全に取り除く。

廃 棄 警 告

ReMoVInG THe ReaCTIon layeR

反応層の除去

(22)

22 23

22 23

ガラスセラミックスの調整には、適切な研削器具を使用することが非常に重要です。研削器具が適切でない場合、マージンのチッピ ングや局所的な過熱の原因となります。

IPS e.max プレス修復物を調整するために以下の手順を守ってください。

− プレスした修復物を研削器具で調整することは可能ですが、最低限に留めてください。

− 部分的に濡らしながら、細粒子ダイヤモンドディスクを使ってスプルーを切断します。

− セラミックスを過熱しないように、低回転、低圧力で行います。研削器具メーカーの取扱説明に従ってください。

− スプルーの接合部を平滑に仕上げます。

− セラミックスを支台歯に戻す前にスペーサーを取り除きます。

− 仕上げ後も必要最低限の厚みが確保できるように注意してください。

− 修復物を超音波洗浄するか、アルミナ(Al2O3)を用い 1 気圧にてブラスティング後(高圧研磨ですのでご注意ください)、流水また はスチーマーで清掃します。

− ブラスト器具によっては上記と異なる設定が必要となります。

細粒子ダイヤモンドディスクを使ってスプルーを切断。 調整後、適合性の良い修復物。解剖学的、機能的なワックスアップがセ ラミックスで再現。

スプルー切断後、適合したインレー。

ステイニングテクニックを用いる際は、適切な研削器具で表面性状を 施す。

低回転、低圧力でスプルーの接合部を削り、表面を仕上げる。

セパレーティングディスクを使用してフレームの連結部を切断した り、表面の仕上げをしない。

FInISHInG

調整

(23)

22 23

22 23

Practical Use

焼成トレイおよびサポートピン

修復物には焼成トレイおよび付属のサポートピンをご使用ください(IPS e.max キャド クリスタライゼーション トレイおよびピンは使 用しないでください)。サポートピンが修復物にストレスをためないように先端を丸めます。IPS  オブジェクトフィックス  フローまたは パテを少量使用することも可能です。サポートピンは定期的に清掃してください。汚染されたサポートピンを使用しないでください。

IPS e.max セラムを用いた築盛

ナノフルオロアパタイト ガラス セラミックスの築盛についての詳細および  その手順については、IPS e.max セラムの取扱説明書をご参照ください。

レイヤリングを施す前に、アルミナ(Al2O3)を用い 1 気圧でブラスティング後、流水またはスチーマーで清掃します。

陶材築盛の準備

ベニアリングの前に修復物の表面をアルミナ(Al2O3)を用い、1 気圧にてブラスティングします(高圧研磨ですのでご注意ください)。

ブラスト器具によっては圧力設定が異なることがあります。ウォッシュ焼成の前に、流水またはスチーマーで清掃し、乾燥させます。

(24)

24 25 セラミックス修復物の内面に IPS ナチュラル ダイマテリアル セパレーターを塗り、反応させる。

修復物の内面を満たしたら、 IPS ダイホルダーをさしこみ、ダイホルダーの周りを埋めた後、光重合器を使用して重合する。

オプション

IPS ナチュラル ダイマテリアルの製作

各工程の作業にて天然歯近似の色調再現をするために、 IPS  ナチュラル  ダイマテリアルを使用することで適切なシェードの修 復物が製作できます。

− 支台歯の色調を IPS ナチュラル ダイマテリアル シェードガイドに基づき確認し、この情報を修復物製作者に伝えます。

− IPS  e.max  プレス修復物のミリング後、修復物にあった IPS  ナチュラル  ダイマテリアルを製作します。修復物内面(外面 マージン付近も含む)に IPS ナチュラル ダイマテリアル セパレーターを塗布します。

− IPS ナチュラル ダイマテリアル セパレーターが乾燥したら、IPS ナチュラル ダイマテリアルを修復物内に IPS コンデン サーで充填します。その後、IPS ダイホルダーを挿入します。ステイニング、ベニアリングおよびグレージングの際、各材料 が修復物内面に入り込まないように適合の良いものを製作します。

− IPS ナチュラル ダイマテリアルを修復物に充填し終えたら、光重合を行います。

− 重合後、余分な IPS  ナチュラル  ダイマテリアルをシリコンポイント等で研削します。この時、修復物を研削しないように 注意してください。

(25)

24 25

Staining Technique

ステイニング テクニックでは、ステイン材 (IPS e.max セラム シェード、エッセンス)および  グレーズ材を使用してプレス体を完成させます。この方法では透明度の高いプレスインゴッ トを使用することで、 変色の少ない歯等を、あまり手をかけずに審美的な修復物の製作が可能 です。

IPS e.max

®

Press

S t a i n i n g Te c h n i q u e ス テ イ ニ ン グ テ ク ニ ッ ク

ステインおよびキャラクタライゼーション焼成

ナノフルオロアパタイト セラミックス陶材と使用法について詳しくは IPS e.max セラムの取扱説明書をご覧ください。 

ステインおよびキャラクタライゼーション焼成の前に修復物の付着物や汚れを除去してください。また再度汚れないように注意して ください。

− ステイン材の濡れをよくするため、少量の IPS e.max セラム グレーズ&ステイン リキッドを修復物の表面に塗り付けます。

− IPS e.max セラム グレーズ&ステイン リキッド(オールラウンドまたはロングライフ)とステイン材(ペーストまたはパウダー)を混 ぜ、希望する粘度にします。

− より強調した色調を得るには、厚い層を作るのではなく、ステイン焼成の工程を繰り返し行います。

− 切縁 1 / 3に天然歯のような透明感を付与するには、 IPS e.max セラム シェード インサイザルを使用します。

− 尖頭および裂溝の再現にはエッセンスを使用します。

− 規定のパラメータに従って焼成します。

IPS e.max セラム エッセンスを使用した咬合面の特徴付け。

各パラメータに使用されている記号の説明は P 44を参照してください。

追加のステインおよびキャラクタライゼーション焼成も同じスケジュールに従って焼成します。

切端部の透明感の再現には、IPS e.max セラム シェード インサイザ ルを塗布。

歯頸部の彩度を強調。

焼成トレイを使用して、規定のパラメータに従って焼成する。

焼成パラメータ

IPS e.max セラムを使用する

IPS e.max プレス ステイニングテクニック B S t➚ T H V1 V2

ステインおよびキャラクタライゼーション焼成 403℃ 6 分 60℃ 770℃ 1 分 450℃ 769℃

(26)

26 27

グレーズ焼成

グレーズ焼成はペースト、パウダーおよびスプレータイプのグレーズ材を使用して行います。以下の手順に従ってください。

− IPS e.max セラム グレーズ &ステイン リキッド(オールラウンドまたはロングライフ)を使用して、グレーズ材を適切な粘度にします。

− セラミックス修復物の表面にグレーズ材を均一に塗布します。

− 歯頸部でより高度の蛍光性を持たせたい場合は、蛍光性の高い材料(フルオロタイプペーストまたはパウダー)が使用できます。

− IPS e.max セラム グレーズスプレーを使用する際は、修復物内面にスプレーしないよう注意してください。

− 焼成トレイを使用して、規定のパラメータに従ってグレーズ焼成をします。

− 焼成サイクルが完全に終わった後に、ファーネスから修復物を取り出してください(ファーネスの終了音を待ってください)。 

− 直接風の当たらないところで、室温になるまで待ちます。

− 金属製のトングで熱い修復物を触らないでください。

− グレーズ焼成後、コンタクトポイント等の調整が必要な場合、IPS e.max セラム アドオン材を使用します(P 37 参照)。

グレーズ材を均一に適用する。

グレーズペーストの代わりに、 IPS e.max セラム グレーズスプレーが 使用できる。使用する際は修復物内面を保護する。

焼成トレイを使用して、規定のパラメータに従って焼成する。

最初のグレーズ焼成で光沢が足りない場合は、同じ焼成パラメータに従って再度グレーズ焼成が可能です。

焼成パラメータ

IPS e.max セラムを使用する

IPS e.max プレス ステイニングテクニック B S t➚ T H V1 V2

グレーズ焼成 403℃ 6 分 60℃ 770℃ 1 〜 2 分 450℃ 769℃

(27)

26 27

Staining Technique

完成した修復物(IPS e.max プレス LT) IPS e.max プレス HT を使用したインレー、オンレー

オプション

2 in 1 テクニック(キャラクタライゼーションおよびグレーズ焼成の組合わせ)

キャラクタライゼーションが少量の場合、グレーズ焼成と同時に焼成することができます。

まずグレーズペーストを塗布し、 ステイン材は、焼成前のグレーズ層の上に塗布し、キャラクタライゼーションを施します。

ステップ 1: グレーズ材の塗布

− IPS e.max セラム グレーズペーストをシリンジから出し、 IPS e.max セラム グレーズ

& ステイン リキッドで適切な粘度にします。

−修復物の表面にグレーズ材を塗布します。

− グレーズ材が修復物の内面に入り込まないように注意してください。

− グレーズ材が薄過ぎると希望する光沢が得られません。

− グレーズ材が溜まったり、厚くなり過ぎないように注意してください。

ステップ 2 : ステイン(エッセンスおよびシェード)材の塗布

−IPS e.max セラム エッセンスおよびシェードを IPS e.max セラム グレーズ &ステイン リキッ ドで適切な粘調度にします。

− ステイン材を焼成前のグレーズ層の上に塗布します。

− 歯頸部および咬合面のデンチン色を強調するにはシェード材を使用します。

− 切縁 1 / 3に天然歯のような透明感を付与するには、 IPS e.max セラム シェード イン サイザルを使用します

− グレージングおよびステイニング後、互換性のあるセラミックファーネス(例:プログラマット  P 700)でグレーズ焼成 を行います。

− 焼成トレイを使用して、規定のパラメータに従ってグレーズ焼成をします。

− 焼成サイクルが完全に終わった後に、ファーネスから修復物を取り出してください(ファーネスの終了音を待ってくだ さい)。

− 直接風の当たらないところで、室温になるまで待ちます。

− 金属製のトングで熱い修復物を触らないでください。

− グレーズ焼成後、コンタクトポイント等の調整が必要な場合、IPS e.max セラム アドオン材を使用します(P 37 参照)。

焼成パラメータ

IPS e.max セラムを使用する

IPS e.max プレス ステイニングテクニック B S t➚ T H V1 V2

グレーズ焼成 403℃ 6 分 60℃ 770℃ 1 〜 2 分 450℃ 769℃

参照

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