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放火発生地区における空間特性について [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)放火発生地区における空間特性に関する研究. 原田 芳博. 表 2- 1 放火種別 ・時間帯別発生件数統計. 1.はじめに. 放火種別/ 発生時間帯 件数 建物放火 割合 件数 車両放火 割合 件数 林野放火 割合 件数 船舶放火 割合 件数 その他 割合 件数 合計 割合. (1) 研究の背景  近年、 社会的不満やストレス発散、 経済的理由など を動機とした都市型犯罪、 つまり無差別殺人や放火、 強 盗、 性犯罪など不特定の人間や物に対する犯罪が増加し ている。 その犯罪発生状況の悪化に加え質的な変化に伴 い、 マスコミを初めとし一般市民の防犯への意識は年々. 0- 6時 6- 12時 12- 18時 18- 24時 224 56 88 152 43.1% 10.8% 16.9% 29.2% 85 6 11 31 63.9% 4.5% 8.3% 23.3% 2 2 7 0 18.2% 18.2% 63.6% 0% 1 0 1 0 50.0% 0% 50.0% 0% 132 21 40 66 51.0% 8.1% 15.4% 25.5% 444 85 147 249 48.0% 9.2% 15.9% 26.9%. 合計 520 100% 133 100% 11 100% 2 100% 259 100% 925 100%. 高まってきている。 しかしその防犯への視点は狭く、 個人. 発生の現状をGIS ソフトであるArcMap 上で視覚化するた. として出来る範囲での即効的な効果を狙ったものが多く、. め、 福岡市における都市環境データ、 放火発生データの. 日々進化する手口と凶暴化の一途をたどる犯罪に対して. 作成 ・加工を行う。次にこのデータを基に放火発生の現状. は一時の安らぎを得るものでしかない。 これらの犯罪を根. 把握、 放火発生と都市環境との関連性について分析を行. 本的に抑制するためには犯罪発生と都市環境の関連性を. う。 最後に放火多発地域を絞り込み、 現地調査を行うこと. 分析し、 都市レベル ・地域レベルでの防犯まちづくりが. により、定量 ・定性両面から放火発生に起因する都市空間. 必要となってくる。. 特性について分析を行う。 発生密度(件). (2)研究の目的  本研究では都市犯罪の中でも最も重大で、 かつ生命 や財産に関わる破壊行為の一つである 『 放火』について 着目する。 放火は他の犯罪と比較して犯行形態の単純さ が上げられるため、 被害者加害者間の怨恨による実行の みならず、 愉快犯などによる実行の例も少なくない。 ま た、 放火による出火は火災発生要因の第一位となってお り、 残念ながらいつ何時我々の身に起こるか分からない 身近な犯罪となっている。 本研究では後述する福岡市消 防局の放火に関するデータを基に、 放火発生状況と都市 (* 1 を照 環境データ ( 人口、 土地利用等に関するデータ). らし合わせ放火発生の現状と都市環境との関連性につい. 図 3- 1 福岡市の放火発生現状 ( 建物放火). て分析することを目的とする。. 3.放火発生の現状. (3)研究対象地について. (1)放火多発地区の検出.  研究対象地である福岡市は人口 135 万人の政令指定.  図3- 1に福岡市における建物放火の発生状況を示す。色. 都市であり都市としての機能は十分備えているため、 研. が濃くなるほど放火の多発している地域となる。これは消防. 究対象地として適していると言える。 また政令指定都市に. 局提供の Excel データをアドレスマッチングによりポイント. おいて福岡市はワースト6の放火発生数となっている。 今. データ化し、 ArcMap 上で密度分布図に加工したものであ. 回使用するデータは福岡市消防局提供の過去5年間 ( 98. る。図を見ると、九州最大の繁華街である天神 ・中洲地区. ∼ 03 年)の福岡市内における放火発生 925 件の放火発. を中心とする中心市街地とその近隣地域に大きな核が見ら. 生場所 ( 街区)、 発生時間帯、 放火種別、 着火物など. れ、 周辺地域では主要幹線道に沿って線的に連続して分. を記したものである ( 表 2- 1 参照) 。. 布していることがわかる。 また、 東区や早良区の住宅団地. 2. 研究の方法. で放火多発地区が見られ、外縁部の戸建て住宅地では発.  本研究の構成は大きく3つに分かれる。 まず初めに放火. 生が見られないのが特徴的である。. 8-1.

(2) 300. (2)放火発生と土地利用の関係  図 3- 2 に土地利用用途別(* 2 の放火発生件数を示す。 放. 250. 火総数では住居系用途の地域で最も多く発生しており、次 ると、住居系、商業系ではほぼ同じくらいの発生件数となっ. 発生件数. いで商業系、住居専用系地域となっている。建物放火を見. 200. その他 車両放火 建物放火. 150. 100. ている。 一方車両放火を見ると、 この3つの用途地域の他 にも準工業地域でほぼ同件数の放火が発生していることが. 50. 特徴的である。. 0 住専系. 住居系. (3)放火発生と主要幹線道からの距離. 商業系. 住・商混在 土地利用. 準工業. 工業系. その他. 図3- 2 土地利用と放火発生件数 250.  図3- 3に主要幹線道までの距離と放火発生件数の関係を 示す。 図を見ると放火総数、 建物放火、 その他の放火は. 200. ほぼ同型のグラフとなっており、主要幹線道から100mまで 急激に減少する。 発生件数の減少具合は異なるが、 放火. 150 総数 建物 車両 その他. 発生件数. の地点で発生はピークとなる。100mを越えると発生件数は. 100. 発生と主要幹線道との距離は大きな関連性があると言える。 50. (4)人口密度  図 3- 4 に人口密度と放火発生件数の関係を示す。 放火. 0 50. 総数は 50 ∼ 100 人 / ha の地域で発生件数がピークとなり、. 図3- 3 主要幹線道距離と放火発生件数 300. 150 人 / ha 以上の地域になると急激に発生件数が減少して いる。建物放火では 50∼ 150人 / haの地域が放火多発地. 250. 域となっているが、車両放火、その他の放火については人. 200. 発生件数. 口密度による大きな変化は見られない。 * 例 :箱崎1丁目…人口密度 130 人 / ha. 100 150 200 250 300 350 400 450 500 550 600 650 700 750 800 850 900 950 1000 1050 1100 主要幹線道からの距離(m). 総数 建物 車両 その他. 150. 100. (5)建物構成  図3- 5に各種建物割合(* 3と建物放火発生件数の関係を示. 50. す。まず木造建物割合を見ると、緩やかにではあるが割合. 0 0∼50. 50∼100. が大きくなるに従って発生件数は増加している。 また、 低. 100∼150. 150∼200 200∼250 人口密度( 人/ ha). 250∼300. 300∼350. 350∼400. 図3- 4 人口密度と放火発生件数. 層建物割合は60%を越えると急激に発生件数が増加する。. 450. 逆に中層 ・高層建物割合は大きくなるに従って放火発生件. 400. 350. 数は減少傾向となっており、このグラフから放火は低層木造. 300. 発生件数. 建物の割合の大きい地域で多発していることがわかった。 (6)街区建蔽率 / 街区容積率. 木造 非木造 低層 中層 高層. 250. 200.  図 3- 6に建蔽率、容積率による放火発生件数を示す。放. 150. 火発生は容積率 100%以下の地域に特に集中して見られ、. 100. 50. 200%を越えると分散傾向にある。 また、 建蔽率では 10 ∼ 0 0∼10%. 50%の範囲に分布が集中して見られ、 30 ∼ 40%で発生は. 10∼20%. 20∼30%. 30∼40%. 40∼50% 50∼60% 割合( %). 60∼70%. 70∼80%. 80∼90%. 90∼100%. 図3- 5 各種建物割合と建物放火発生件数. ピークとなる。. 350. * 例 :美野島1丁目…容積率 90% 建蔽率 40%. 300. (7)小結. 250.  マクロレベルにおける放火発生と都市環境との関連性につ. 200. いて、 以下のことがわかった。. 150. ・ 放火発生は住居と小規模店舗など低層建物が混在し雑多. 100. な環境である住居系地域において最も多く発生している。. 50. 建蔽率. ・放火発生と主要幹線道との距離は大きな関連性がある。. 0. 建蔽率 容積率. ・容積率 100%以下、 建蔽率 30 ∼ 40%の地区で多発. 容積率. 0∼10% 0∼100%. 10∼20% 20∼30% 100∼200% 200∼300%. 30∼40% 40∼50% 300∼400% 400∼500%. 50∼60% 500∼600%. 60∼70% 600∼700%. 70∼80% 700∼800%. 80∼90% 90∼100% 800∼900% 900∼1000%. 図 3- 6 街区建蔽率、街区容積率と放火発生件数. 8-2.

(3) 4. 放火多発地区の分類. 5. 放火多発地区の特性.  前段の分析より、地区の特性と放火発生は関係性がある.  最後にクラスター分析によって分類された地区の中で、都. ことがうかがえた。そこで視点を地区レベルに落とし、放火. 心部、 中 ・高層の団地を除く地区 ( Class1,3,4,5)につい. 多発地域 ( 建物放火3件以上の町丁目)をサンプルとして. てフィールドワークを行った。 フィールドワークの結果、 一. 都市環境特性を見ていくことにする。. 部例外的な地区は見られるが、 調査を行った放火発生地.  主成分分析により第5主成分までを抽出し、得られた得点 を用いてクラスター分析を行った。 その結果放火多発地区 を以下の5つに分類することが出来た。 その結果を表. 区はほぼ下記の空間特性が挙げられる。 (1)空間特性についての考察  発生街区周辺を見ると、 発生街区は主要幹線道、 又は. 4- 1 に示す。. 交通量の多い広幅員道路から300m以内の街区である。こ. ① Class1 「 低層建物密集地区」  第1主成分の低層建物割合が85%以上と非常に高い値を 示している。一部の地域では商業 ・工業系の用途も見られ. れは、放火街区へのアクセス性、実行後の逃走性がよいこ と、 そして不特定多数の交通量があるため人ごみに紛れる. る。. と目立ちにくい、 ということが挙げられる。 また、 放火発生. ② Class2 「 高密度居住地区」. 街区内、 あるいは近隣街区に学校や業務施設などの大型.  第2主成分の総人口密度が 200 人 / ha を越える高密度居. 施設、 山林、 川、 畑、 空地などの非居住地が見られるこ. 住地区である。 また、 15 歳未満人口割合も高い値を示し. とが特徴的である。このような空間は建物背面や夜間などが. ていることから若い世帯構成の団地であると言える。. 死角になり易く、 被監視性が非常に低いと考えられる。. ③ Class3 「 住居 ・商業混在密集地区」.  次に発生街区内を見ると、空間構成がある程度雑多な地.  土地利用は住宅 ・商業系が混在しており、 建物も低層、. 区であることがわかる。 建物は大部分の地区が戸建住宅 +. 中層、 高層と混在している密集地である。 65 歳以上人口. 2∼3階建のアパートであり、単一用途の地区はほとんど見. 割合も高く、 比較的古くから残る混在地区である。. られない。 また、 街区内に駐車場や未利用空地が歯抜け. ④ Class4 「 非日常生活空間隣接地区」. 状に存在し、見通しが悪く形の歪な幅員 4m以下の細街路.  日常生活空間性の指標である第4主成分の値が非常に高 い地区である。工業あるいは山林の土地利用が他の地域と 比べて大きな割合を占めている。. が多い。 このような地区は建物間に隙間ができやすいた め、 街区内部へ、 又は近隣街区へ容易に通り抜けでき逃 走性に優れていること、身を潜める空間が存在することが可. ⑤ Class5 「 夜間監視性低下地区」  小学校や図書館など第5主成分の公共割合が30%を占め る地区。昼間と夜間で監視性が大きく変化する地区である。. 能であると考えられる。  逆に、 計画的に形成され、 整然と立ち並ぶ戸建住宅地 では放火発生は見られない。このような地区は区画整理が. ⑥ Class6 「 都心部 ・都心近隣地区」  中心市街地の指標である第1主成分の値が非常に高い地. 行われた後で住宅が建てられたため、前述したような見通し. 域である。 天神、 中洲などの都心部と舞鶴、 今泉、 薬院. の悪い細街路や L 字路が存在しないこと、街区内に通り抜. などの都心周辺部地区。. け空間や空地が無いためであると考えられる。 表 4- 1 グループ別集計表 ( 町丁目単位). class 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 2 2 3 3 3 3 3 3 3 3 3 4 4 4 4 5 5 5 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6. 低層建物割 中層建物割 高層建物割 町丁目名 和白東4丁目 99.02 0.98 0 和白5丁目 93.83 4.22 1.95 千早2丁目 93.56 5.11 1.33 原田3丁目 92.41 4.83 2.76 井尻1丁目 86.04 12.26 1.7 高木1丁目 89.38 10.62 0 七隈1丁目 96.63 3.37 0 長尾5丁目 86.78 12.26 0.96 次郎丸5丁目 95.5 4.2 0.3 次郎丸3丁目 93.62 4.04 2.34 香椎浜2丁目 78.87 7.75 13.38 香椎浜1丁目 42.67 40 17.33 下山門団地 49.56 45.13 5.31 板付3丁目 64.47 23.68 11.84 馬出2丁目 78.05 15.85 6.1 千代5丁目 77.78 15.43 6.79 吉塚1丁目 91.63 8.06 0.32 堅粕2丁目 68.89 13.33 17.78 上呉服町 82.7 13.74 3.55 下呉服町 76.67 19.09 4.24 美野島1丁目 79.25 16.27 4.48 住吉5丁目 80.28 16.51 3.21 春吉2丁目 78.51 16.62 4.87 吉塚7丁目 84.86 12.97 2.16 天神5丁目 42.86 39.29 17.86 愛宕4丁目 91.95 6.71 1.34 清水2丁目 86.42 12.35 1.23 千代4丁目 86.98 9.92 3.1 堅粕1丁目 73.68 21.05 5.26 赤坂2丁目 75.86 16.26 7.88 奈良屋町 59.32 33.9 6.78 冷泉町 69.17 22.92 7.91 天神4丁目 26 42 32 中洲3丁目 28.17 59.15 12.68 天神3丁目 37.1 43.55 19.35 舞鶴1丁目 53.97 25.93 20.11 今泉1丁目 64.68 30.11 5.2 博多駅前4丁目 59.12 26.76 14.11 博多駅南2丁目 61.74 26.52 11.74 渡辺通4丁目 42.86 30.95 26.19 薬院3丁目 50.9 32.43 16.67. 都心近接性 高密度居住性 オープンスペース性 日常生活空間性 公共土地利用性 容積率 住宅用地割 商業用地割 道路・他割 総人口密度 15∼64歳密 O65歳密度 世帯数密度 農林水産割 建蔽率 公園空地割 U15歳密度 工業用地割 山林水割 公共用地割 33.55 60.7 4 14.4 105.54 85.73 7.22 52.64 2.1 20.22 1 12.59 3.9 1.6 0 32.52 29.4 8.6 15.9 62.46 44.1 3.12 22.77 5.2 15.9 0.7 14.65 8.6 11.3 9.4 53.48 51.9 4.2 19.5 145.98 97.59 18.3 61.92 0 23.37 4.8 29.64 0.8 0 12.3 31.32 8.4 26.9 20.4 15.21 12.63 1.7 10.04 13 17.75 0 0.89 20 6.8 1.2 62.77 69.7 4.1 11.8 140.75 107 14.24 75.46 0.9 26.58 1.1 17.55 0.8 1 8.4 41.2 26.3 9.8 28.6 114.01 87.27 12.83 21.28 8.2 20.75 0 13.9 4.1 5.2 15 42.77 60 1.9 12 88.22 62.84 11.25 32.9 0.5 24.18 13.7 14.13 0.8 2.4 4.5 58.92 47.8 7.3 16.9 117.93 93.66 10.5 60.88 2.2 25.53 3.3 13.76 1.6 1.8 13.7 41.88 43.4 5.3 16.7 79.71 60.32 8.12 34.73 21.1 20.47 1.8 11.14 3.3 1.8 2 36.5 47.4 2.3 13.6 85.15 59.75 11.14 29.62 13.2 15.62 2 14.22 0.9 10.9 0.3 81.34 43.7 2.5 23.9 204.41 138.08 12.05 64.97 0 13.02 6.2 54.28 1.1 0 15.4 93.02 50.8 0 21.9 203.4 138.88 7.72 61.54 0 17.21 11.2 56.56 0 0 16.2 62.67 66 1.6 15.8 252.14 175.15 28.76 100.27 0 15 12.4 48.24 0 0 4.1 76.86 53.6 0.5 19.7 313.19 218.74 18.4 102.57 0 13.42 11.8 76.05 0 4.4 8.8 116.94 49.5 13.1 23 182.13 130.47 32.26 102.98 0 30.7 3.3 18.98 0.7 0 7.6 123.43 27.4 10.6 21.9 175.7 122.81 29.55 88.64 0 26.63 8.4 23.25 12 0 11.3 66.46 42.4 13.8 18.3 128.95 94.03 23.21 67.87 0 35.9 1.4 11.66 10.1 0 10.9 103.38 30.9 27.6 24.7 150.25 100 22.92 68.59 0 15.55 4.5 27.33 3.8 6.5 1.9 120.48 30.7 21 20.2 95.38 64.84 23.09 49.01 0 36.64 0.3 6.79 3.2 4.8 11.2 89.91 22.9 17.9 29.8 115.43 85.31 18.33 66.79 0 26.91 1.7 8.42 1.3 10 8.2 118.02 46.7 17.7 22 155.22 116.38 22.63 85.13 0 32.51 3.2 14.72 2.3 0 1.1 106.42 45.1 17.2 18.6 179.79 134.25 27.45 103 0 35.01 1.6 13.95 5.5 2.7 3.8 113.2 44.9 11.7 21.7 198.83 155.48 29.5 143.02 0.2 34.21 1.2 9.16 1.2 7 3.8 59.16 24.8 6.6 14.6 96.33 55.24 26.69 32.16 2.5 21.69 4.3 14.25 19.2 13.5 6.1 85.26 6.3 8.3 25.5 59.12 42.66 10.57 32.46 0 16.92 24.4 5.89 1.9 13.6 17.7 45.63 20.1 18.8 19.9 49.46 33.45 12.57 32.1 0.1 19.13 0.9 3.35 0.8 24.3 10.9 39.67 21.5 11.4 18.2 56.24 41.93 6.46 25.5 0.5 21.31 1.3 7.29 28.8 9.7 0.1 71.32 30.7 11.6 19.5 109.11 84.04 20.43 76.77 0 27.24 0.1 3.99 0.5 0 29.5 75.44 17.6 8.7 25.2 107.7 75.1 14.92 49.14 0 17.11 2.2 17.68 3.2 3 39.8 94.58 28.9 6.4 13.6 87.48 65.87 9.57 42.34 0 26.89 7.8 12.04 2.6 1.2 32.9 115.54 17.7 20 36.5 118.56 85.85 14.5 54.29 0 30.79 0 16.13 1.4 0 14.2 149.38 23.5 31.3 26.7 105.39 82.86 15.67 64.99 0 35.53 0 6.85 7.1 0 5.8 219 2.8 35.9 29.2 17.72 13.85 2.7 11.42 0 36.12 0 1.17 2.1 13.1 15 243.01 3 56.5 25.3 20.47 12.08 7.72 9.4 0 45.47 0 0.67 1.1 11.6 0 187.25 6.9 38.9 32.1 24.95 16.73 6.01 13.12 0 39.33 0 2.22 5.3 0 11.7 205.66 22.9 31.3 21.4 137.21 108.75 14.62 68.55 0 37.31 5 13.84 2.3 0 11.4 115.03 35 18.4 20.8 106.16 85.75 12.84 69.04 0 32.56 2.7 7.56 3.3 0.2 5.7 115.06 22.3 15.7 42.6 100.62 79.65 10.87 63.4 0 23.43 6 8.12 4.9 0 2.9 121.49 22 21 26.8 79.44 62.98 7.76 47.33 0.1 28.2 2.7 8.26 1.6 0 22.3 139.76 6.6 34.6 39.7 25.69   2.74 8.51 0 21.28 0 1.15 4.3 3.5 5.5 169.81 35.3 27.2 24 159.96 128.09 16.04 91.43 0 35.94 1.8 14.64 3.5 2.1 2.6. 8-3.

(4) 表5- 1 放火発生地区における空間特性詳細 地名 和白東4丁目(1) 和白東4丁目(2) 和白東4丁目(3) 和白5丁目(1) 和白5丁目(2) 井尻1丁目(1) 井尻1丁目(2) 高木1丁目 七隈1丁目(1) 七隈1丁目(2) 長尾5丁目(1) 長尾5丁目(2) 長尾5丁目(3) 次郎丸3丁目(1) 次郎丸3丁目(2) 次郎丸3丁目(3) 次郎丸5丁目(1) 次郎丸5丁目(2) 次郎丸5丁目(3) 次郎丸5丁目(4) 上呉服町(1) 上呉服町(2) 上呉服町(3) 下呉服町(1) 下呉服町(2) 下呉服町(3) 美野島1丁目(1) 美野島1丁目(2) 美野島1丁目(3) 住吉5丁目(1) 住吉5丁目(2) 愛宕4丁目(1) 愛宕4丁目(2) 清水2丁目(1) 清水2丁目(2) 清水2丁目(3) 吉塚1丁目(1) 吉塚1丁目(2) 吉塚1丁目(3) 千代4丁目(1) 千代4丁目(2) 千代4丁目(3) 千代5丁目(1) 千代5丁目(2) 赤坂2丁目(1) 赤坂2丁目(2). 着火物 引火物 その他 引火物 ごみ その他 その他 ごみ その他 引火物 ごみ 引火物 その他 簡易携行品 ごみ ごみ ごみ 簡易携行品 建物外材 簡易携行品 その他 ごみ 不明 ごみ 簡易携行品 自動車部品 ごみ 簡易携行品 ごみ 引火物 ごみ ごみ 自動販売機 ごみ ごみ その他 その他 建物外材 ごみ その他 自動車部品 ごみ ごみ 簡易携行品 簡易携行品 ごみ その他. 街区形状周辺街路 整形 整形 不整形 不整形 不整形 不整形 整形 整形 不整形 不整形 不整形 不整形 整形 不整形 不整形 不整形 不整形 不整形 不整形 不整形 整形 不整形 整形 整形 整形 整形 不整形 不整形 不整形 不整形 整形 不整形 不整形 不整形 不整形 不整形 不整形 不整形 不整形 不整形 整形 整形 整形 整形 整形 整形 整形 整形 整形 整形 整形 整形 整形 不整形 整形 不整形 不整形 不整形 整形 整形 不整形 整形 不整形 不整形 不整形 不整形 不整形 不整形 整形 整形 不整形 不整形 不整形 不整形 整形 不整形 整形 不整形 整形 整形 整形 整形 不整形 不整形 整形 整形 整形 整形 不整形 不整形 不整形 不整形. 隙間・通り抜け空間 △ 近隣街区 × ○ 街区内 × ◎ 街区内、近隣街区 ○ ○ 街区内 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○ ◎ 街区内、近隣街区 × ○ 街区内外 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○ ○ 街区内 ○ ○ 街区内 ○ ○ 街区内 ○ ◎ 近隣街区 × ○ 街区内 × ◎ 街区内、近隣街区 ○ ◎ 街区内、近隣街区 × ○ 街区内外 × ◎ 街区内、近隣街区 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○ ○ 街区内 ○ ○ 街区内 ○ ◎ 街区内、近隣街区 × ◎ 街区内、近隣街区 × ◎ 街区内、近隣街区 × ◎ 街区内、近隣街区 × ◎ 街区内、近隣街区 × ◎ 街区内、近隣街区 × ○ 街区内 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○ △ 近隣街区 ○ ○ 街区内 ○ ○ 街区内 × △ 近隣街区 × △ 近隣街区 × ○ 街区内 × ◎ 街区内、近隣街区 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○ ◎ 街区内、近隣街区 ○. 近隣大型施設. 非居住地との近接性 駐車場・空地 × × ○ 空地 ○ 空地 学校 ○ グランド ○ 駐車場 工場 ○ 鉄道高架 ○ 駐車場 工場 ○ 鉄道線路 ○ 駐車場、空地 業務施設 ○ 空地 ○ 駐車場、空地 ○ 墓地、駐車場 ○ 駐車場 業務施設 ○ 空地、工場 ○ 駐車場、空地 学校 ○ 空地 ○ 駐車場、空地 学校 × ○ 駐車場、空地 学校 × ○ 駐車場、空地 学校 × ○ 駐車場、空地 × × ○ 空地 ○ 空地 業務施設 ○ 空地 ○ 空地 ○ 空地 ○ 空地 ○ 公園、空地 ○ 駐車場、空地 病院、工業施設 ○ 公園、空地 ○ 駐車場、空地 工場 ○ 空地 ○ 駐車場、空地 工場 ○ 空地 ○ 駐車場、空地 神社、業務施設 × ○ 駐車場、空地 神社 ○ 河川 ○ 駐車場、空地 工業施設 × ○ 駐車場 × ○ 駐車場 × ○ 駐車場 × ○ 駐車場 ○ 公園 ○ 駐車場 × ○ 駐車場 ○ 河川 ○ 駐車場、空地 業務施設 × ○ 駐車場 施設 × ○ 駐車場、空地 学校、業務施設 ○ 山林 ○ 駐車場、空地 神社 ○ 山林 ○ 空地 工業施設 ○ 公園 ○ 駐車場 業務施設 ○ 公園 ○ 駐車場、空地 ○ 河川 ○ 空地 × × × × × ○ 空地 学校、神社 ○ 空地 ○ 駐車場、空地 学校 ○ 空地 ○ 駐車場、空地 学校 × ○ 駐車場 学校 ○ 空地 ○ 駐車場、空地 学校、病院 ○ 空地 ○ 駐車場、空地 学校、図書館 ○ グランド ○ 駐車場、空地 学校、図書館 × ○ 駐車場、空地. 最小幅員 主道との距離 2.3m 350m 3.5m 300m 2.2m 200m 5.2m 50m 3.8m 50m 3.5m 150m 5.7m 150m 3.5m 100m 1.3m 450m 2.1m 350m 2.8m 250m 2.9m 250m 1.8m 150m 2.6m 100m 2.9m 100m 4.1m 50m 1.3m 250m 1.6m 100m 2.2m 400m 4.5m 400m 3.1m 100m 3.8m 50m 4.0m 150m 7.1m 150m 7.1m 200m 3.7m 250m 3.9m 50m 3.9m 50m 3.0m 300m 3.3m 100m 2.6m 100m 2.3m 100m 2.3m 200m 1.6m 50m 4.1m 50m 4.0m 100m 3.4m 50m 1.7m 150m 3.5m 200m 6.8m 250m 4.5m 250m 4.1m 100m 4.0m 250m 2.8m 250m 4.3m 150m 3.8m 200m. 建物構成 戸建 戸建 戸建+アパート 戸建+アパート+マンション 戸建+アパート 戸建+アパート+マンション 戸建+アパート+マンション 戸建+マンション 戸建+アパート 戸建 戸建+マンション 戸建+アパート+マンション 戸建 戸建 戸建 戸建 戸建+アパート 戸建+アパート 戸建+アパート 戸建+アパート 戸建+アパート+マンション+商業 戸建+アパート 戸建+アパート+マンション 戸建+アパート+マンション+商業 戸建+アパート+マンション+商業 戸建+アパート+マンション+商業 戸建+アパート+マンション 戸建+マンション+商業 戸建+アパート 戸建+アパート+マンション 戸建+アパート 戸建+アパート+マンション 戸建 戸建+マンション 戸建+アパート 戸建+アパート+マンション 戸建+マンション+商業 戸建+マンション+商業 戸建+アパート+商業 戸建+アパート+学校 戸建+アパート+診療所 戸建+アパート+マンション 戸建+アパート 戸建+アパート 戸建+アパート+商業+学校 戸建+アパート+商業. (2)放火発生地区の事例 ( 愛宕4丁目)  図 5- 1 に放火多発地区の空間構成例を示. 主要幹線道. す。放火発生街区は住居系土地利用、主要 学校. 幹線道からの距離 93.8mの街区である。    図を見ると街区の北側を学校と業務施設、 西側を山林に囲まれているため、周辺からの 被監視性は非常に低い。建物構成は戸建住 宅と2∼3階建アパートが混在しており、 建物 間やアパートの1階部分に隙間や通り抜け出 来る空間が見られる。また街区内部になると、. m. 右図のような見 通 しの悪い細街路 (幅 員 2.3m)や空地が多数見られる。 また、 北側 100 mの距離 に主要幹線道があり、 逃走性も非常によいと考えられる。. 図5- 1 放火多発地区の空間構成例 文注 (* 1使用データ一覧 使用データ. 6. 総括. DigitalMap pm_cense lm_mroad 人口.  以上の分析により、 次のことが言える (1) マクロレベルにおいて放火発生と主要幹線道との距離 は大きな関連があり、 100mの地点で発生がピークとなる。. 形式 shp shp dbf dbf dbf dbf dbf dbf. 使用データ Digital Map 都市計画課. 人口 建物. 土地利用. 項目 高齢者を有する世帯数 階数 用途 建築面積 延べ床面積 木造・非木造 町丁目単位 街区単位. 形式 dbf shp shp shp shp shp shp shp. (* 2土地利用一覧. (2)放火多発地区においてフィールドワークを行うことで、. 住専系 第一種低層住居専用地域 住居系 第一種住居地域 商業系 近隣商業地域 第二種低層住居専用地域 第二種住居地域 商業地域 第一種中高層住居専用地域 準住居地域 工業系 工業地域 第二種中高層住居専用地域 準工業 準工業地域 工業専用地域. 放火地区の空間特性を抽出することができた。 (3)前述した空間特性の見られる地区については、 区画整 理や周辺環境の改善などにより放火発生を抑止できると考え られるため、抽出した空間特性は今後の防災計画において 重要な指標となりえる。. 項目 町丁目データ 主要幹線道 15歳未満人口 15∼64歳人口 65歳以上人口 世帯数 核家族世帯数 単身世帯数. (* 3低層建物 :1∼ 2階、中層建物 :3∼ 6階、高層建物 :7∼ 12階 の放火発生街区における構成比 参考文献 1) 小出治監修 樋村恭一編集 『 都市の防犯』北大路書房 2) 伊藤滋著 『 都市と犯罪』 3) 伊藤篤 近江隆 石坂公一 「 機会犯罪の成立に関する都市空間特 性に関する研究−放火犯罪を対象として」. 8-4.

(5)

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