• 検索結果がありません。

ロシアの最新世論調査レポ252 原稿平成 28 年 4 月 8 日中沢孝之ゴルバチョフ時代のグラスノスチ ( 言論の自由 ) 以降 現代のロシアでは 国民の大まかな思考傾向を知るため 複数の専門調査機関によってさまざまなテーマでかなり頻繁に世論調査が実施されている クレムリンもその結果を無視できない

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "ロシアの最新世論調査レポ252 原稿平成 28 年 4 月 8 日中沢孝之ゴルバチョフ時代のグラスノスチ ( 言論の自由 ) 以降 現代のロシアでは 国民の大まかな思考傾向を知るため 複数の専門調査機関によってさまざまなテーマでかなり頻繁に世論調査が実施されている クレムリンもその結果を無視できない"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

ロシアの最新世論調査 レポ252原稿 平成28年4月8日中沢孝之 ゴルバチョフ時代のグラスノスチ(言論の自由)以降、現代のロシアでは、国民の 大まかな思考傾向を知るため、複数の専門調査機関によってさまざまなテーマでかな り頻繁に世論調査が実施されている。クレムリンもその結果を無視できない。ロシア の有力世論調査機関による最新の調査をいくつか紹介する。 第1に、プーチン大統領の支持率、信頼度について「レバダ・センター」の3月末 調査結果。 ①「全体として國は正しい方向に進んでいる」との回答者は51%(1 5年3月、14年3月調査では、それぞれ57%、60%)で、「間違った道を進ん でいる」は30%、回答困難19%であった。 ②「大統領としてのプーチンの活動を全体として肯定する」との回答者は82% (15年3月85%、14年3月80%、13年3月63%)と、ウクライナ危機以 降、依然として高い。「肯定しない」は17%(それぞれ14%、18%、36%) であった。詳細は省くが、ショイグ国防相、ラブロフ外相、メドベージェフ首相ら他 の同僚政治家との比較でも、プーチン大統領の支持率は倍以上で、群を抜いている (野党指導者らとは桁違いの差がある)。 ③同じ「レバダ・センター」の3月前半調査で「プーチン大統領のどこに引かれる か?」との問いに、「経験豊富な政治家」33%、「エネルギッシュで、決断力があ り、意志の強いところ」31%、「国家の利益を守る」25%、「外交政策」22%、 「先見の明がある政治家」21%、「人びとを導ける真のリーダー」20%、「國の 安定を保障する人物」14%といった回答が上位だ。 また、「プーチン大統領の嫌いな点」は、「汚職政治家との関わり」17%、「大 資本との結び付き」17%、「国民の意思に無関心」11%、「國の指導に取り組ま ない」6%、「明確な政策の欠如」5%など。政治家の毀誉褒貶は万国共通と言えよ う。 「2年後の大統領選挙でプーチン再選を望む」は65%、「他の候補の選出を望む」 22%との結果も出ている。 ④次に「世論基金(FOM)」の3月末調査で、「次の大統領選挙で誰を選ぶか?」 との質問に、プーチン大統領と答えた者は70%だった。ジリノフスキー自民党党首 (4%)以下の野党指導者は軒並み一桁台である。 第2に、シリアへの軍事介入について。「レバダ・センター」3月上旬調査の結果。 ①「ロシアの指導部はどんな目的をもって、シリアでの戦争に参加したと思うか?」 との質問に、「イスラム過激派、テロリストの軍事活動がロシア領土に及ぶ危険を除 去するため」という回答が58%と最も多い。次いで「全世界で米国が挑発している” カラー革命”の連鎖を阻止しようとするアサド政権を守るため」27%、「中東での ロシア企業の経済的な利益を守るため」19%などの順。 ②「昨年秋のシリア作戦を開始したロシア指導部は正しかったと思うか?」の問い に「絶対賛成」26%、「どちらかと言えば賛成」42%で、計68%が支持した。 これに対して「反対」は16%(どちらかと言えば反対12%)、回答困難は16% であった。 ③「シリアからの空軍撤退というロシア指導部の決断は正しいと思うか?」には、 「絶対正しい」33%、「どちらかと言えば正しい」48%で、8割以上の支持を得 た。 ④「シリア内紛へのロシアの積極的な介入の結果、ロシアと西側諸国との関係はど うなったと思うか?」との質問に、「良くなった」が30%、「悪化した」20%、 「変化なし」が39%、回答困難11%となっている。

(2)

⑤全ロシア世論研究センター(WCIOM)も、同じシリア問題で調査(3月25 日発表)した。 「個人的にシリア情勢に関心があるか?」との問いに、「いつも関心をもち、シリ ア情勢を注意深く追っている」24%、「時折、関心をもつが、情勢をいつも追って はいない」が52%、「おおむね無関心」23%という結果だ。 「プーチン大統領の最近のロシア空軍部隊撤収の決断をどう見るか?」には、「全 く肯定」が54%、「どちらかと言えば肯定」30%で、合計84%の回答者が肯定 した。反対は7%、回答困難9%。また、大統領の決定の時機に関しては、64%が 「時機に適していた」と答え、「どちらかと言えば遅かった」が13%。そして、ロ シアの航空・宇宙部隊のシリア作戦について、72%が成功、8%が不成功と答え、 14%が回答困難だった。 「シリア情勢が再び悪化した場合、ロシア空軍部隊の撤収は中止し、同国での軍事 作戦を続けるべきとの意見」について、半数(50%)が賛成、28%が反対、回答 困難22%であった。 第3に、ブリュッセルでのテロ事件(3月22日)に関して「レバダ・センター」 は4月5日、調査結果を発表した。 ①「ブリュッセルで起きたテロ事件を聞いたか?」の問いに、「うわさで知った」 が61%、「事件の推移を注意して見守った」22%、「何かが起きたと聞いたが、 事件の真相は理解していない」13%、「何も知らない」5%であった。 ②「(事件を知った回答者に)このテロ事件に原因は何だと思うか?」との質問に 「欧州への多数の移民の流入と彼らの定住の困難さをもたらした欧州の移民政策の結 果」が42%。「中東およびアフリカからの難民の欧州への流入」33%、「テロリ ズムと効果のない戦いをしている欧州諸国の弱さ」32%、「イスラム狂信の拡散お よび民主的価値と自由に反対するイスラム集団の増長」30%といった回答が多かっ た。 ③ロシアでのテロの可能性に関連して、「ロシアでのテロの可能性について今、不 安を感じていると言えるか?」との質問に、「確かにイエス」が15%(パリ・テロ 事件後の昨年11月調査で25%)、「どちらかと言えばイエス」52%(同57%) で、計67%(同82%)の回答者が不安を感じていると答えた。「感じていない」 は26%(13%)。ブリュッセル事件よりパリ事件後のほうが、受けた衝撃が大き かったようだ。 ④「ロシアで今、テロ事件が起こり得るとの見方についてどう考えるか?」との問 いに、「確かにイエス」12%(昨年11月調査で20%)、「どちらかと言えばイ エス」49%(同53%)で、過半数以上の計61%(73%) が、ロシアでも今テ ロが起こり得ると考えている。 第4に、ウクライナ、クリミア(およびセバストーポリ市)に関する調査。「レバ ダ・センター」とウクライナの「キエフ社会学国際研究所(KMIS)」の共同調査 (3月10日発表)を紹介する。解説の要約は以下のとおり。 ①両国の国境開放について、ロシア人の賛成がウクライナ人よりはるかに多い。ウ クライナ人の6割以上は、両国が戦争中だと信じている。ロシアで、戦争中と信じて いるのはわずか25%だが、70%はウクライナ東部で緊張状態にあると指摘した。 ②ロシア人の52%は、両国は友好的であるべきで、「国境は開放され、ビザなし、 関税なし」が望ましいと考えている。同じ考えのウクライナ人は43%。国境閉鎖と ビザ導入に賛成は、ロシア人が32%、ウクライナ人は43%。両国が一つの国家に 統一されるべきと考えるロシア人は11%で、ウクライナ人はわずか4%。KMIS の13年11月調査では、73%のウクライナ人が国境開放に賛成し、閉鎖すべきは

(3)

12%にとどまった。 ③KMISのウラジーミル・パニオット総編集長によれば、 14年まではウクライナでの対ロシア感情は、ロシア人の対ウクライナ感情より良か ったが、今やどっちもどっちとなった。ウクライナ人、特にロシアに行く必要のない ウクライナ人は、ロシアと隔絶したいと思っている。 一方、「レバダ・センター」のアレクセイ・グラジダンキン副編集長は、ロシア人 は現政権の下でないウクライナを望ましいと考えていると指摘した。ロシアで現ウク ライナ政権を「良し」とするのはわずかに4%、「基本的に悪い」が29%、「極め て悪い」は58%に上っているという。ドネツクとルガンスクの人民共和国指導部に 対して63%が肯定的で、ネガティブは15%である。 ④ロシアでは回答者の半分が「ウクライナにロシア軍は存在しない」との意見で、 27%が「存在する」、21%は回答困難だが、ウクライナでは65%が「ロシア軍 は存在する」と確信し、「存在しない」はわずか13%。22%は回答困難であった。 また、「両国間で戦争が起きている」と考えているのが回答者の4分の1で、6 5%のロシア人はそう考えていない。回答困難は11%。ウクライナでは、「ロシア との戦争を確信している人」が63%、「戦争中でない」は18%、19%が回答困 難だ。 ⑤現在の両国関係について「レバダ・センター」の今年(16年)2月調査(括弧 内は14年9月、13年9月の順/筆者注・昨年の調査は抜けている)。 「現在、全体として対ウクライナ関係をどう見るか?」に対する回答で、「極めて 良い」は2%(3%、7%)。「基本的に良い」26%(29%、62%)、「基本 的に悪い」37%(30%、20%)、「極めて悪い」22%(16%、3%)、回 答困難14%(13%,8%) ⑥KMISの調査。時期は「レバダ・センター」と同じ。(キエフの世論調査機関 KMIS) 「現在、全体として対ロシア関係をどう見るか?」の質問に、「極めて良い」9% (14%、34%)、「基本的に良い」27%(34%、54%)、「基本的に悪い」 28%(23%、7%)、「極めて悪い」19%(19%、2%)、回答困難16% (11%、4%) ⑦2年前のクリミア半島の帰属に関する「レバダ・センター」の調査(4月7日発 表)。回答者の大多数(87%)がクリミア半島は「ロシアに帰属すべき」と答え、 「ウクライナの一部とすべき」、「独立国家にすべき」はそれぞれ3%、4%であっ た。 クリミア半島がロシアのものでなければならない理由の第1は、「常にロシアのも のであった」64%(15年11月調査57%)で、次いで「クリミア住民投票の結 果」18%(同20%)、「230年前にロシアが占領したもの」9%(10%)、 「クリミアは20世紀以上、ロシア、その歴史と密接な関係にあった」8%(11%) などとなっている。 ⑧クリミア半島に関するWCIOMの調査(3月17日発表)。 「クリミアという言葉で何を連想するか?」に、「ロシアの土地、我々のクリミア、 取り戻した」が37%、「海、空気、休暇、温泉、夏、太陽など」35%、「陽気な 気分、大きな喜び」16%といった回答が特徴。 「”クリミアはロシアだ”との意見に賛成か?」の問いに、「はい賛成」96% (14年調査89%)、[いいえ反対」は3%(7%)、回答困難1%(4%)であ った。

(4)

「クリミアとセバストーポリ市のロシア編入についてどう思うか?」の問いには、 「無論肯定的だ」66%(うち、モスクワおよびサンクトペテルブルク両市民は7 3%)、「どちらかと言えば肯定的」29%(同21%)で、計95%の回答者が歓 迎している。 「ロシアへの編入の後、クリミア、セバストーポリ市の住民の生活は どうなったと思うか?」の質問に、「どちらかと言えば良くなった」79%、「どち らかと言えば悪くなった」3%、「変わらない」6%、回答困難12%。 最後に、スターリン批判の歴史的なフルシチョフ演説(1956年)から満60年。 スターリン評価に関する「レバダ・センター」調査(3月16日調査、同25日発表) を紹介したい。 ①「スターリンに対するイメージは?」の問いに、プラス37%、無関心32%、 マイナス17%、回答困難14%で、この数年、この比率はあまり変わっていない。 「個人的なスターリンへの評価は?」には、「尊敬をもって」28%、「好感」7%、 「歓喜をもって」2%で、無関心は32%。「敵意、いらだち」9%、「恐ろしさ」 5%、「憎悪」3%などとなっている。 ②「スターリンは我が国の生活でどのような役割を果たしたと思うか?」の問いに、 「どちらかと言えば肯定的」46%、「もちろん肯定的」8%と、過半数が肯定的に 評価した。「どちらかと言えば否定的」24%、「もちろん否定的」6%、回答困難 17%であった。 ③「”スターリンは残酷、非情な独裁者で、何百万もの無実の人民を殺害した罪人” との意見に賛成か?」の質問に、「完全に賛成」23%、「どちらかと言えば賛成」 39%と、過半数は賛成した。「どちらかと言えば反対」17%、「全く反対」5% で、回答困難は16%という回答。 ④「”スターリンは賢明な指導者で、ソ連に威力と繁栄をもたらした”という意見 に賛成か?」に「全く賛成」18%、「どちらかと言えば賛成」39%と、賛成が過 半数(57%)を占めた。「どちらかと言えば反対」22%、「完全に反対」11%、 回答困難11%であった。 ⑤「”スターリンは偉大なボス(вождь)だった”との見方に賛成か?」の問 いに、「全く反対」10%、「どちらかと言えば反対」13%、「賛成でもあり反対 でもある」42%、「どちらかと言えば賛成」20%、「全く賛成」8%、回答困難 7%であった。 ⑥「スターリンのような指導者の下で生活し働きたいと思うか?」には、「完全に イエス」5%、「多分イエス」18%、「多分ノー」30%、「明らかにノー」3 0%、回答困難17%で、さすがに「ノー」が6割となっている。 ⑦「ちょうど60年前のソ連共産党第20回大会でフルシチョフがスターリンの個 人崇拝、弾圧を非難する報告を行った。歴史的にこの大会をどう評価するか?」の質 問に、「全く肯定的」7%、「どちらかと言えば肯定的」33%で、「どちらかと言 えば否定的」20%、「全く否定的」3%、回答困難37%であった。 ⑧「我が国はスターリニズムの負の遺産から解放されたと思うか?」に、「はい、 すでに解放された」34%、「いいえ、しかし徐々に克服されつつある」21%、 「全く解放されていない」13%、「スターリン時代は良かったから、そんな必要は ない」15%、回答困難17%という結果である。 ⑨ウクライナでもKMISによって同じような調査が行われた。詳細は省くが、① のうちの「スターリンのイメージ」についてウクライナ人の回答は、プラス17%、 無関心26%、マイナス38%と、ロシア人の評価と真逆な結果が出ている。多くの

(5)

ウクライナ人にとってスターリンは憎悪の対象でしかないようだ。 (了) 追加(By KM) ① 全ロシア世論研究センター(WCIOM)=

ВЦИОМ (СЕГОДНЯ)

В 2012 году Всероссийский центр изучения общественного мнения (ВЦИОМ) отметил 25-летний юбилей своей деятельности. ВЦИОМ сегодня - это более 60 исследователей (доктора и кандидаты наук, выпускники ведущих российских и зарубежных вузов), 5000 интервьюеров по всей стране, ② KMIS=キエフの世論調査機関

参照

関連したドキュメント

一部の電子基準点で 2013 年から解析結果に上下方 向の周期的な変動が検出され始めた.調査の結果,日 本全国で 2012 年頃から展開されている LTE サービ スのうち, GNSS

事前調査を行う者の要件の新設 ■

であり、 今日 までの日 本の 民族精神 の形 成におい て大

目について︑一九九四年︱二月二 0

都調査において、稲わら等のバイオ燃焼については、検出された元素数が少なか

1970 年代後半から 80 年代にかけて,湾奥部の新浜湖や内湾の小櫃川河口域での調査

(79) 不当廉売された調査対象貨物の輸入の事実の有無を調査するための調査対象貨物と比較す

昭和 61 年度から平成 13 年度まで環境局が実施した「水生生物調査」の結果を本調査の 結果と合わせて表 3.3-5 に示す。. 平成