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Academic year: 2021

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(1)

http://www.nrf.com/media.php?module=media&id=2485

Mobile Retailing Blueprint Ver. 2.0.0、Mobile Retail Initiative(MRI)、2011/01/04

1.小売業と消費者との接点の進化

(2)

※ MRI(Mobile Retail Initiative)とは

❒2010年に、

NRF

(National Retail Federation、アメリカの小売業

組合、http://www.nrf.com/)が設立

❒設立の目的は、今後の消費者およびサプライチェーンの

モバイル化への対応

❒2010年7月

技術動向の取りまとめ、業界ニーズの明確化、業界と消費者の

動向調査などを行い、『

Mobile Retailing Blueprint

』の初版を発表。

❒2011年1月

(3)

各チャネルについて、消費者の意識、小売業の対応などは、以下のようになる。

シングルチャネル

・消費者、小売業ともにひとつの販売接点(実店舗)があるのみ。

マルチチャネル

・消費者には、複数の販売チャネル(実店舗、カタログ通販、ネット通販)が見えていて、ひ

とつの閉じたチャネルの中で商品を選んだり購入したり受け取ることができる。。

・小売業者は、チャネル間の連携などは考えず、個々のチャネルのみを意識して運営。

クロスチャネル

・例えば、ネットで検討し注文した商品を実店舗で受け取るなど、消費者には、商品購入や

受け取りなどの選択肢が与えられている。

・小売業者は、消費者が複数の販売チャネルからアクセスしていることは意識しているが

機能的側面のみ。量的な側面までは意識していない。

オムニチャネル

・消費者の意識は、

ある店の商品をどのチャネルで買うか

でなく、

どの店でどんな商品を買

うか

である。実店舗、ネット通販、カタログ通販などの

販売チャネルを選択することに神経を

使う必要なし

・小売業者は、複数チャネルを連携させ戦略的に個々の消費者へ対応。顧客管理や商品

管理を複数のチャネル間で一元化し切れ目なく(シームレスに)運用できるようにする。

2.各チャネルの概要

(4)

3.オムニチャネルとは

❒消費者にはどのチャネルからでも、同一の品揃えや在庫が見えている。

❒消費者には商品を知って(認知)、検討して(検討)、注文して(購買)、手にする

(受取)という購買プロセスにおいて満足してもらいつつ、小売業者自身は全チャネ

ルの連携により全体最適化を図り収益改善を狙う。

小売業 一元化された 品揃え・会員データ・在庫管理 店舗 通販 (カタログ) ネット (Web、 SNS、 スマホ) 消費者 購買プロセス 店舗 スマホ SNS Web リピート 受取 購入 検討 認知 ● ● ● ● ● ● 宅 ● ● ● 通販 (カタログ) ● 宅 ● ● ● ● ● ● 宅 ● ● ● ネ ッ ト 接 す る 媒 体 ・ 場 所 ●:消費者との接点 :消費者の移動 宅:自宅

(5)

4.オムニチャネル化が進む背景(その1)

❒ネット通販市場の拡大(右図)

・小売業(実店舗)

→販売額が過去数年間に亘り、

ほぼ135兆円規模で横ばい

・消費者向けのB2C型ネット通

販市場

→着実に増加。

2012年では9.5兆円規模

ネット通販市場の拡大の推移(注:経済産業省調べ)

この傾向が継続すると実店舗の利用者が減少していき、存続

が危ぶまれる事態に

2015年では、

13.8兆円

(6)

5.オムニチャネル化が進む背景(その2)

❒モバイルマーケティングにおけるO2O戦略の進展

・Online(ネット) to Offline(実店舗)あるいはOffline(実店舗) to Online(ネット)。

・ネットから実店舗へあるいは実店舗からネットへと集客を促したりなど。

・クーポン共同購入サービス(下左図)、スマホアプリを提供し店舗の半径1~2km以内に

存在するアプリ利用者にお買い得商品を案内するもの(下右図)など。

(7)

※ O2Oの概念

Offline(実店舗)

Online(ネット)

ソーシャルメディア

スマートフォン

クーポン、ポイント発行

店舗検索、など

QRコードでサイトへ誘導

会員登録、など

(8)

6.オムニチャネル化が進む背景(その3)

❒実店舗のショールーム化

(ショールーミング)

・米国で、2012年1月頃から小売店(実店

舗)の新たな問題として顕在化

・消費者が家電製品やアパレル商品など

を購入する際、実店舗では購入したいと

思う商品の下見などを行うのみで注文

はネットで行う現象。

・ECサイトや比較サイトなどが充実し、

ネットでの商品購入が便利になったこと

が背景にある。

※衣料品サイトの「ゾゾタウン」(スタート

トゥデイ)とブランド品の店舗を有する

パルコとは、サイト側で購入された場

合には、店舗側へ売り上げの一部を

手数料と支払うという条件で提携

ショールーミングの仕組み

(9)

※バーコードで商品検索できるスマホアプリの例

アマゾンアプリのバーコード検索がすごい - YouTube (1:09) 楽天市場 Androidアプリ | 楽天アプリ一覧 (1:03) http://shoppi-and.softonic.jp/android バーコードをピッとするだけで価格比較 価格なび - YouTube (0:48)

「Amazon」

「楽天市場」

「価格なび」

「ショッピッ!」

(10)

※ ショールーミングとWebルーミング

(11)

7.オムニチャネル化に向けた動き

(1)米国大手百貨店

Macy's(メイシーズ)

のケース(次スライド)

❒2011年、同社は「オムニチャネル企業を目指す」と米国小売業で最初に宣言し、

膨大なシステム化を行いネット通販と実店舗における商品供給体制を一元化。

❒顧客や商品の情報をネットと店舗との間で統合、商品の価格や販促も両者で

連動させるようにした。

❒実店舗に在庫がない場合は、スマホ経由で注文し、ネット側の在庫から、ある

いは他店舗の在庫から宅配。

❒2013年秋までに全800店のうちの500店をネット注文品の配送拠点化する計画

最新機器の導入やデータベースの構築(ハード面)、全てのチャネルを連携させ

全社的に取り組める組織体制の整備(組織面)、オムニチャネル化推進のため

の店舗スタッフの教育の実施(人材育成)が功を奏し、売り上げ増につながった。

(12)

http://www.nri.com/jp/event/mediaforum/2012/pdf/forum183_4.pdf

(13)

8.オムニチャネル化に向けた動き(続)

(3)

東急ハンズ

❒実店舗とECサイト「東急ハンズ ネットストア」を運営。オンラインサイトを21012年12月にリニューアル(下図)。 ❒2013年の12月には、新たに専用のスマホアプリを導入予定、このアプリにより、実店舗とオンラインサイトとをシー ムレスに連携させ、消費者には個々の販売チャネルに閉じない購買体験が可能なようにする計画。 ❒例えば、アプリには「お気に入りリスト」を登録することができるようになっており、店頭で気になった商品、オンライ ンサイトで気になった商品などを登録しておき、後日、どちらからでも購入できるような機能が準備されている。 店舗と連動している東急ハンズのネットストア(

https://hands.net/

) 表示した商品の店舗 での在庫状況が表示 される。 ユーザがチェックの ために表示した商品 直近で売れた商品の情報が 刻々と表示されている。枠内 をクリックすると売れた時刻 や店舗名等が表示される。

(14)

店舗-ネット間でサイズを共有する「マイサイズ」サービス

9.オムニチャネル化に向けた動き(続)

(4)

青山商事

紳士服チェーン大手の青山商事は、店舗とネット通販サイトとを連携させる「マイサイズ」と呼ばれるサービスを2012 年11月に始めた(下図)。店舗にてサイズを測定し体格の情報を登録すると、通販サイトではその体格に合った商品 が表示されるようになっている。 http://www.y-aoyama.jp/news/2012/pdf/release-id_mysize2012_info.pdf

(15)

10.オムニチャネル化に向けた動き(続)

(5)セブン&アイ・ホールディングス

(図)

大規模な投資をおこない、ネット事業を強化しコンビ ニエンスストアから百貨店までグループ全体で扱う300 万のアイテムをネット上でも購入できるようにする計画 である。受け取りは全ての店舗で可能なようにするとと もに、スーパーや百貨店からの配送も行う。グループ 全体のネット戦略を新会社により策定し、スマホによる 注文や複数商品をまとめて届けて一括決済できるよう にする。百貨店サイトの商品をコンビニのサイトで閲覧 したり、ネット上で探した商品についてその在庫を有す る最寄りのスーパーを検索する機能など、18年度まで に全体の仕組みを構築する計画である。 セブン&アイ・ホールディングスの計画概要 日経朝刊2013.11.4

(16)

11月1日にグランドオープン

、実店舗とネットとを融合した「

オムニ

チャネル

」と呼ばれる新しい販売形態。

●セブン&アイグループに属する

百貨店

(そごう・西武)、

スーパー

(イトーヨーカ堂)、

専門店

(ロフト、あかちゃん本舗など)等のあら

ゆる店舗で取り扱いのある商品を近くのセブン‐イレブン(全国で

約18000店)で注文や受取り、返品や返金ができる。

●11月当初は約180万品目の商品が対象、2018年には600万品目

を目標にしている。

●これにより、

近くになかった百貨店や専門店が身近にあるかのよ

うな感覚で買い物が楽しめる

ようになる。

11.

Omni7

(セブン&アイ・ホールディングス)

http://www.7andi.com/dbps_data/_material_/_files/000/000/001/947/20151030.pdf

(17)

マーケ ティング ロジス ティクス IT 組織 構造 ①サービ ス形態の 明確化 消費者接点の明確化:消費 者へ商品を見せる場所、渡す 場所等、媒体や場所をどのよ うにするか ◎ △ △ ○ 情報管理の一元化:同一ID のネット・店舗間共同利用 化、消費者情報の一元化、複 数拠点在庫情報の一元化 △ ◎ ネット・店舗の融合に対応す る物流網の明確化:通販品配 送網と在庫補充網の扱いの 明確化 ◎ △ (2) 運用上 の課題 収益拡大 を狙うプロ モーション 戦略 ネット・店舗を意識させない環 境における販売促進策の展 開 ◎ △ ○ ○ (注)◎:深く関連 ○:やや関連  △:浅く関連 検討分野(注) △ ○ 表2 小売業のオムニチャネル化に関する基本的課題 内容 項目 (1) 実現上 の課題 ②サービ ス形態の 効果的な 実現

12.オムニチャネル実現の基本的課題

(18)

13. 販売形態毎に整理した商品を扱う場所

陳列商品を見せる場所

商品を在庫・出荷する場所

商品を渡す場所

・ネット上(消費者の 端末:PC、スマホ 等) ・物流拠点(センター) ・仕入れ先メーカ ・自宅 ・コンビニ等 ・その他(自宅・ コンビニ以外) ・店頭 ・消費者の端末:PC、 スマホ等 ・店頭の端末:PC、タ ブレット ・店頭 ・物流拠点(センター) ・仕入れ先メーカ ・店頭 ・自宅 ・コンビニ等 ・その他(自宅・ コンビニ等以 外) ・店頭 ・店頭 ・店頭 ネ ッ ト 上 渡 し 拠 点 × × × × 店頭販売: ネット通販: オムニチャネ ル販売: 渡 し 拠 点

(19)

14.企業の取り組み事例

a)店頭 b)自宅 c)拠点(自店舗以外のコンビニ等、他) R)店頭 ・Ra:※通常の店頭販売 事例なし 事例なし ・V1a:メガネスーパー(ネット上の商品の注 文を受付け店頭渡し) ・V1c:セブン&アイ(グループ内実店舗の商品、 即日渡し可能化) ・V1a:パルコ(ネット上で予約、店頭で確認 してもらい・店頭渡し) ・V1c:アマゾン(通販商品をファミマ、ローソンなど のコンビニへ届ける) ・V1a:ヨドバシカメラ(ネット上商品を同一価 格、店頭で24時間いつでも渡せる体制も) ・V1c:米ウオルマート(ネット注文品を駐車場 で乗車したまま渡す) ・V1a:キタムラ(専門性高いネット注文品を 店頭で説明して渡す) ・V1a:コメリ(ネット上で在庫等確認して注文 を受け、店頭渡し) ・V2b:アディダス(店頭端末から 店頭に在庫なしの商品などを注 文受付、自宅へ届ける) 表1 サービス形態で整理した企業の取り組み事例 ・V2b/V2c:アマゾン(ローソン店頭端末から注文受付) V2)ネット上 (店頭の 端末で) ・V1b:※通常のネット通販 V1)ネット上 (消費者の 端末で) ・V2a/V2b/V2c:セブン&アイ(セブンイレブン店頭のタブレットから店頭にない雑誌・書籍、化粧品・靴等を受注) ・V2a/V2b/V2c:トイザらス(店頭のPCやタブレットから店頭で扱っていない/在庫がない商品も含めて注文受付、店舗や自宅 にて渡す) ・V2a/V2b:イオン(店頭のタブレット端末から店頭にない家具、ワインなどを注文 受付、後日渡す) 商品を見せる所 商品を渡す所 増田論文、物流問題研究No.63(2015年3月)

(20)

15.ロジスティクス関連の課題1

■現状の商品配送網は、

①店舗から補充要求されて商品配送するための網(在庫補充配送網)

②ネット注文者の自宅や最寄拠点へ商品配送するための網(通販品配送網)

の2種類が存在する(下図)。

■今後は、αが増加し、通販品配送網がより多く利用されるようになると考えられる。

在庫補充配送網 (店舗用在庫) 通販品配送網 (通販用在庫) 小売店舗 通販購入 店頭購入 最寄受取拠点 消費者 α 1-α 注)α(0<α<1):消費者当たりの通販購入比率 メーカ

(21)

項 目 通販品の配送網 在庫補充の配送網 1)例 Amazon、セブンネット、楽 天、コープみらい、ロハコなど 各小売業の配送網 2)配送先の属性 一般に個人 法人 3)配送先の数 一般に多い 少ない 4)配送のきっかけ 消費者(会員)からの通販品 受注 店舗からの補充要求 5)配送アイテム数 /配送先 一般に少ない 多い 6)配送先の変動、 配送ルート、配送 便数 日ごとに変動、ルートは個人 の場合、一般に決まっていな い(例外.コープ)、便数は ネット注文有無に依存 日々変動しない、ルート はほぼ決まっている、 便数は商品需要依存 7)納入までのリー ドタイム、納入時刻 の許容変動範囲 リードタイムは多様(高いも のからそうでないものまで)、 変動範囲は2時間程度ある いはそれ以上 リードタイムは高くな い、変動範囲は小さい (厳しい) 8)配送車両の大き さ 配送先部分は小型 大型 9)配送に課された 条件など ・個人宅への効率良い配送 (距離や積載率改善)が課題 となる ・配達時の消費者ミスマッチ 起り易い 配送品質の要求が厳し い(納入時刻の厳守) 表3  商品配送網の特徴の比較

16.ロジスティクス関連の課題1(続)

(22)

図 ネットと店舗の融合に向けた物流網の実現案 管理エリア 在庫補充配送網 (店舗用在庫) 通販品配送網 (通販用在庫) メーカ 受渡拠点 または 小売店舗 消費者 補充 配送 案A:店舗へは在庫補充網で、拠点+自宅は通販品配送網で対応 受取/ 店頭購入 ・ ・ 在庫補充配送網 (通販用在庫+ 店舗用在庫) 通 販 品 配 送 網 メーカ 受渡拠点 または 小売店舗 消費者 補充/配送 受取/ 店頭購入 案B:店舗+拠点へは在庫補充網で、自宅のみ通販品配送網で対応 ・ ・ 管理エリア 配送

17.ロジスティクス関連の課題1(続)

(23)

■商品の在庫箇所や出荷箇所の扱いの案

(案a)従来方式案

センター

店舗

受渡し

拠点

消費者

メーカ

配送

センター

店舗

受渡し

拠点

消費者

メーカ

配送

(案b)日本トイザらス方式案

18.ロジスティクス関連の課題2

(24)

※日本トイザらス:ストア・オーダー・システム

日経MJ 2014.7.30

❒実店舗に置いたPC、タブ

レットから商品を注文すると

自宅や他店舗などで受け取

れる。

在庫のない商品、実店舗

で扱っていない商品なども

注文可能。

❒注文内容に応じて、店舗や

物流セ ンターの在庫を発送

したり、仕入先のメーカ(ベン

ダー)に配送依頼しそこから

届け たりする。

(25)

19.マーケティング課題への対応

日経産業 2014.8.6

❒2014年9月より、Webや実店舗など

全ての販売チャネルを融合させたオ

ムニチャネル戦略によるマーケティン

グ支援を開始

❒Webとリアルの双方のデータを分析

し、最適な販促策を提案。リアルでは、

通信機器(iBeacon)を利用し、店内で

消費者がどのような行動をしたのかも

分析できる。

図 ネットと店舗の融合に向けた物流網の実現案 管理エリア在庫補充配送網(店舗用在庫)通販品配送網(通販用在庫)メーカ受渡拠点または小売店舗 消費者補充配送案A:店舗へは在庫補充網で、拠点+自宅は通販品配送網で対応受取/・店頭購入・在庫補充配送網(通販用在庫+店舗用在庫)通販品配送メーカ網受渡拠点または小売店舗 消費者補充/配送受取/店頭購入案B:店舗+拠点へは在庫補充網で、自宅のみ通販品配送網で対応・・管理エリア配送17.ロジスティクス関連の課題1(続)

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