【論 文
1
UDC :691.
32 :666.
97 :541.
456 日本建築学会構造 系 論文 報告集 第402 号・
1989 年 8 月 コン
ク
リ
ー
ト
の
中
性 化
の
数 値
解折
に
関
す
る
研 究
正 会 員前
田孝
_
* 1.
序 コ ンク リー
トの中性化に関す る研 究は,
中性 化に及ぼ す 要 因 をパ ラメー
タに して,
期間と中 性 化 深さの関係を 実 験 的に求め る とい う形で行わ れ,
ま た,
鉄 筋コ ン クリー
ト建 物の コ ンク リー
トの中性 化 深さの予 測は,
例えば,
岸 谷 式n の よ うに, これ らの実験 結果か ら帰 納 的に導か れ た予測 式に基づい て行わ れて いる。 こ の よ う な方 法に は, 二つ の限界が あ る。 第 1に, 中性化深さ は,
中 性 化 現 象に及ぼす様々 な要 因が 複 雑に影 響 し あっ た結 果と し て総 合 的に定まる た め, 限られ た範囲内での実 験結
果の み で どの よう なパ ラ メー
タが,
どの よ う な形で中性化 予 測 式に入って く る か 決め ること が 困難であ る。 例え ば, 岸 谷 式の場 合, コ ン ク リー
ト中の水分, 外 気のCO
竃濃 度,
セ メ ン ト量,
セ メ ン トの水 和の程度な どの影 響は考 慮さ れ て いないが, こ れ らの要因 を含め た形で,
実 験 結 果2)・
SIの み で中 性 化 深さの予 測 式を作ること は困 難で あると思 わ れる。
第 2に, よ り本質的なことである が,
中性化 深 さの予 測 を, パ ラメー
タ を変 数とし た予 測 式に よっ てい ること で, 本来, コ ンク リー
トの中 性 化 現 象は, パ ラ メー
タ が 時 間 依存性を持っ た非 線 形 現 象である か ら, 予 測 式 を適 用する こと自体,
その 適用 範 囲が極め て限 定され て し ま う。
以 上の限 界を乗り越える ために は
,
コ ンク リー
トの 中 性 化現象を 支 配 す る 法則を定 式 化し, 中 性 化 深さの予測 は, な ん ら かの形で数値解析 する とい う演えき的な手法 を 用い るこ とが必 要であ る と思われ る。
そ こ で本研究は, こ のような観 点か らコ ンク リー
トの中性 化の数 値 解 析 を 行っ たもの である。
コ ン クリ
ー
トの中 性 化の数値解析は,
従 来か ら,
数 多 くの研 究 者が , コ ン ク リー
ト中の CO ,の拡 散 問 題と し て解 析 を 試み て き てい る。 最 近で は,
福 島 が,CO
, とCa
(OH ),の反 応 を 含め た形での非定常速度 論 的 解 析 を 行っ て い る4 )・
5±。
こ れ らの研究と 比較して, 本 研 究の オ リ ジ ナル な点 を挙 げる。 第1
に, コ ンク リー
トの中性 化 が, 基 本 的に は, コ ン ク リー
ト中のCO
,の 拡 散と,
拿 千 葉 大学 講 師・
工 博 (1988 年 4 月 10日原 稿受理,
1989年5月 11 日採 用 決 定1CO
,とCa
(OH
)2 の反 応が付 随する現 象で あ る が, ここ で,CO2
の拡散に よ る輪 送 速 度に比べ ,CO
,とCa
(OH
)! の反 応 速度が非常に大きく,
境 界でCO2
濃 度 が 常に零 にな ること を仮 定す れ ば,
物 理 的に は, 氷 柱の融 解で有 名なStefan
問 題に還 元で きる ことと に着 目し た点であ る6) 。 こ の点は, コ ンク リー
トの中 性 化 を扱う 上で, 本 質 的なことで, これ は,
中性 化 領 域と未 中 性 化 領 域との 境 界の存 在, つ ま り,
中 性 化 深さ の存在を意味 する。
第 2に,CO
,の拡散が コ ンクリー
ト中の 空 隙に依 存 し,
ま た,
中 性 化 反 応に よりH
,O
が生 成さ れ るた め, コ ン ク リー
トの中 性化 をCO
,とH,0
との 同時拡 散が連 成し たStefan
問題fi} と し て定 式 化 した点である。 第 3に, コ ン クリー
トの中性 化現象に含ま れる材 料パ ラメー
タをセ メ ン トの水 和に基づ く セメ ン トペー
ス トの構 造 変 化と複 合 材料とし て のコ ンクリー
トの拡 散 係 数の複合 則に より 決 定 する モ デル を示し た点である。
最 後に
,
本研究の範 囲につ い て述べ る 。 本 研 究の数値 解 析に おいて, 温度を一
定と仮 定し てい て,
温 度 変 化 を 含め た解析は行っ て い な い。
さ ら に,
実 験 的 裏 付けの な い, か な り荒っ ぽ い仮 説 を立ててモ デル化 した部 分も あ る た め, 定量化という意 味では信頼 性は不 確か である。
これは,
も ち ろ ん,
解析の不 十分 さに よ る もの で あるが,一
つに, 従来の中性 化に関 する既往の実験 研 究か ら得ら れ る デー
タ が, 先に述べ た よ うにすべ て直接 的 な 中性化 深さの デー
タで あり,
例えば,
コ ンク リー
ト中のCO
, の拡 散 係 数の よ う な,
中 性 化 現 象の解明の た めに必要な 情 報 を得る た め の研 究7)−
9) が数 少ない こ とにも よる。
こ の点は, 今 後の中性化の研 究のあり方を 示唆して い ると い え,
解 析 的研 究 と 実験 的 研 究が相互に フ ィー
ドバ ック する必 要 性 を意味す る といえる。
2
.
コ ンク リー
トの中性 化 現 象のStefan問 題 と して の 扱いコ ン ク リ
ー
トの中性化は大 気 中のCO
,分子がコ ン ク リー
ト中に拡 散し,
Ca
(OH )2十CO
,CaCOa
十H20
の 反応に よっ て,
Ca(OH
)t が消化さ れる現 象で あ る。 こ の反 応が即 座に生じ ることを 前 提とし て,CO
,の拡 散にっ い てFick’
sLaw
を適 用し,
連 続 の 式を用い て,一
11
一
空 間につ い て 1次 元で定 式 化 する と
,
次 式が得られ る。
∂u ∂2u………・
一 ……・
………・
(1)=
a ∂t
∂げこ こで, u(x
,
t):コ ン ク リー
ト中 のCO2
濃 度 [kg/m3 ] α :コ ン ク リー
ト中のCO
,の拡 散 係 数 [m1 /sec] 境界条 件u(
O,t
>二T ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
tt・
+
…
t・
一・
・
…
−t・
…
(2)
u(y(
t
)¶
t)=
0…・
…………・
・
………・
・
一 一 ・
・
〈3)λ雪(
t
>ニー
aUx(y
(の,
t)・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4 >
こ こで
, T
:表 面 部 の コ ン ク リー
トのCOi
濃 度 [kg/m3 ]y(
t
):中性 化 深さ [m] λ:反 応 定 数 (単位長さ当た りの 中性 化 反 応 に必 要な CO ,の重量〉[kg
/m3 ](
4
)式の境界 条 件は,
中 性 化 域と未 中性化 域と の境 界に お け るCO2
の保 存 則で,
単位 時間 当た りの 中 性 化 深さの増 大に必要なCO2
量と境 界を通して単 位 時 間 当 た り に未 中性化 域に流 入 するCO2 量と が等しい と いう 条件で あ る。
単 純に する ため,
初 期 条件と して,
u(x,
O
)= 0,
y(O) :O
を仮定し て お く。
上 述し た問題は, 氷 柱の 融 解で有 名な,
Stefan
問 題 と な る。
特に (4) 式の境 界 条件は,Stefan
条 件 と も い わ れ る。 パ ラ メー
タ が定 数の時,
(1)一
(4 >式を満足 す る, u(x,
t),
y(t)の厳 密 解は、
次 式にな る。u…
t
・一
礁
exp ← z’ ・d
・…・
…………・
…A ,
a :未 知パ ラ メー
タ霊ノ(
t
)==
2αV 厂i
「吾一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
・
・
・
・
・
・
・
…
(6) こ こで, α は次 式を満足 し
,
・exp (の
∬
exp (−
z ’ )dz
一
煮
・
…・
・
…・
…
(・)A
は次式 を満 足 する。T −
・xaexp
← ・’)d2
………・
………・
(・}α《
1
の と き,
(7)の左 辺をa につ いて展 開し,
第一
近似をと る。
a・
議
・・ 炸泙
τ…・
…・
一 一
… (9)式か ら中 性 化深 さ は,
時 間,
表 面 部の コ ンク リー
トのCO2
濃 度,
コ ン ク リー
ト中のCO
,の拡散係数,
お よび,
反 応 定 数の逆数の平方 根に比 例 するこ と が分か る。
パ ラメー
タが定 数で な い場合,
例 えば, コ ン ク リー
ト 中のCO
,の拡散係数や大 気 中のCO
,濃 度が時 間 依 存 性 を持つ と き,
(1)一
(4 )式の厳 密 解は期 待で きず, 本 論 文で示す よ う な数 値 解 析が有 力と なる。
一
12
一
3.
コン ク リー
トの中性化モデル (T
,a,λの定 め方 ) コ ンク リー
トは セメ ン トの水 和 反 応によ りそ の構 造が 変 化 すること,
お よ び, コ ンク リー
トは様々 な組 成か ら な る多孔質材料で あ ることか ら起 因して,一
般に コ ン ク リー
トの物性 は材令 と と もに変化 し,
温度や 湿度の影 響 を大き く受け る。 この た め, コ ン ク リー
トの物性を実験 の みで定量化すること に は 限界が あ り,
モ デル解析が 必 要と さ れ る。
以 下に,
コ ンク リー
トの中性 化現象に含ま れ る材料パ ラ メー
タ を決定す る モ デ ルを 掲 げる。
モ デル化の際行っ た仮 定は,1976
年のRILEM
12−CRC
COMMITTEE
レポー
ト]°) で定性 的に指 摘さ れ た ことに基づ いて い る が,
定量的に分か っ ていない こと が多く,
モ デ ル化の際,
かなり荒っ ぽい仮 定を し たこ と を付け加えてお く。
3−
lCa (OH
)i
の反応 定数 λ [kg
/m’
: ] 1} セメ ン トの水和反応・
2C5S 十6H20C ,
S2H ,
十3Ca (OH
>!
2C2S 十4H ,
O CsS1Hs
十Ca
’
(OH
>2こ こ で
,
C,S=
3CaO・
SiOz,
C
,S ・
=
2cao・
sio
, 分 子量は, C3S
=
228.
3,
C2S ==]72.
2,
Ca(OH )2・=・
74,
l I 2) Ca(OH )2 の 中 性 化 反 応 セメ ン ト重量に対す るCa
(OH
)2 の生成重 量 比を求め る。
C,S か ら3×74.
1
/(2
×228.
3
)=0,487
(g/g}C2S
か ら74.
1
/(2x172 .
2
>=o.
215
(g/g)
今日の我が国にお け る普 通ボル トラン ドセメ ン トの 化 合 物 組 成は,
ほ ぼ次の と お りであ る。C
,S =
50%,
C
,S =25
%,
C
,A =12
%C4AF =
8% よっ て,
セ メ ン ト重量に対す るCa
(OH
)2 の生 成重量 比は,
P=
0.
5×0.
487十 〇.
ZsXO.
215 = 0.
297 (g/g} 以 上 より,
単 位セメ ン ト量 をC
[kg
/m3 ],
水和 率をZ
と す る と,
・
一
・・Z
・ ・.
297・篝
乎
一
・ ・76C ・ [・・/・ ・]…・
……・
………・
………
(10} (10
)式を導く際,Ca
(OH ),は CO2 と即座 に反 応す る と仮定 してい るが,
実 際に は,
こ の 反 応が生じ る た め に は,
ある程 度フ リー
な液 相と し てのH
,O
媒 介が 必要 である とい われて い て,
相対 湿度が 25% 以 下にな る と,
ほ と ん ど中性 化 反応が生 じな ぐ な るm。
し か し, 通 常の 環 境 下で は,
この よ う な低 湿 度 状 態はま れな の で,
実 用 上,
(10) 式の ま ま で よい と思わ れ る。
3−
Z コ ンク リー
ト中にお け るCO2 の 拡散係 数 コ ン クリー1
卜中のCO
,の拡 散は空 隙に よる もの が大 きく液相に お ける拡 散は非 常に小さい の で無 視す る。 セ メ ン トペー
ス ト中の CO ,の拡散は毛 管 水 空隙に よ る もの と し
,
ゲル孔による拡散は無 視す る。ま た,
コンク リー
ト中において液相の水と気相の湿り空 気中の水蒸 気とに 熱 力 学 的な平 衡状態 が成り立つ と仮定す れ ば,
温 度 をパ ラ メー
タ と して, 含 水 率と相対湿 度の間に一
意 的 関 係が 成 立するim。
こ の関 係は,一
般に弱い逆 S字 曲 線に な る こと が 分 かっ て い るが, 簡単にす る た め,
含 水 率は相 対 湿度に比 例 する と仮 定す る。
ま た,
温度の影 響 を考 慮 し て いない の で,
温 度の適用 範 囲 を常温 とす る。
中性 化に伴い コ ン ク リ
ー
トの ポロ シ チー
が変 化す るこ と が指 摘 されて いて13〕,
お そ ら く,CO
,の拡 散 係 数 も変 化す ること が予 想さ れ る が,
実 験デー
タ がt
い の で, こ のこ とは考 慮に入れてい ない 。 硬 化 したセ メ ン トペー
ス トの構 造は,A .
M .
Neville
の参 考 書14)に 従い,
次の仮 定で求める。
1 )ボル ト ラン ドセメ ン トの重 量の
23
% が化学的に 結 合し得る水であ る。
2) 化学 的な結 合に よ り, 結合水はその容 積が0
,
254 倍減少す る。3
) セ メン ト ゲル は通 常の状 態で約28
% (体 積 比 ) の ゲル空隙を有する。
水 和率一
完全 水驟
纏 艦
禦
撃
ル の量 水 セメ ン ト比 を X [%]と すると,X
≧42.
0の と き,
セメ ン ト重 量 を100, 水 をX
と し て,
結 合水 :100×0
.
23×Z
= 23.
OZ [重 量] 23.
0 Z(1−
0.
254)=117.
1Z
[体 積 ] セ メン トゲル :100/3.
15
×Z
+17.
lZ ;
48.
9Z
ゲル水 :W /(W +4&9Z
)=0.
28 より W=
19.
OZ 毛管 水 :X−
19.
OZ−
23.
OZ =X −
42.
0 Z 以 上 を前 提に し て,CO
,の拡散に有 効な空 隙は,
Dp −
(1− H
)モ
至
舞¥
…・
…・
・
一 ・
………
(ll ) こ こ で,H
:相対湿度 次に, 骨材の吸 水量 を求めると,
AGIIoo
×(1− AGIIoo
)xG 十AS
/100 ×(1− AS
/100)×S [kg
/m3]・
・
………一
(12)こ こで
,.
AG ,AS
:粗 骨 材, 細骨材の吸水率 [%]G ,S
:粗 骨 材 量 と細骨材量 [kg
/m3 ] (12 )式か ら,
CO ,の拡 散に有効な骨 材の空 隙 率 を 求め ると,
(1−
H )IA
(}/100X (1− AG
/100)×GDp −
1 。志
鬻ぎ
1
幾
皇
赧
嬲
讐
崙
旻
14
(13) こ こ で,A
:空 気 量 [%]理科年表’Sレ より
,
25℃,
1気圧に お け る 空気 中のCO
, の拡 散係 数は,
次の ように与え られ てい る。 Dl;
1.
417×104 [cmz /day
] コ ン クリー
トの よう な多孔 質 材料の中の微 小な空 隙に お け る気 体の拡 散は,
気 体 中にお け る拡 散とい う よりも wuA・
eVVLe
・
トペー
ス ト +気泡 図一
1 コ ンク リー
トの拡 散 係 数の複 合則モ デル む しろ固 体 中に お け る原子や分 子の拡 散 と 類 似し てい る と思わ れ,
上 記の値 を 拡散係数と し て用い て良いか否か は疑 問の残るとこ ろであ る が,
デー
タ が な い の で, こ の 値 を用い ることに す る。
た だ し,
与え られ た温度条件が 異な る場 合に は,
この こ と を考慮し て,Arrenius
の式 を適 用するべ き と 思 わ れ る15 〕 。 参 考とし て示せば,
・1(・〉
一
・Dl
(・・)・xp{
。(、,拏
+25}R
(、,Y3
. ,)}
こ こ で,U
:活 性 化エ ネルギー
R
:気 体 定 数 θ:温度 (°C
> よっ て,
セメ ン トペ L ス ト,
お よび, 骨材の拡 散 係 数 は,DP
言PpXDI ,
DA=
Dα×D1 と な り,
全 体と して のコ ン ク 1丿一
トの拡散係 数は,
複 合 則に よ り求め る。V
α=
1一
セ メ ン トペー
ス の体
積=
骨 材の体 積+空気量 と して,
DC
=
(1−
SV气石『)DP
十毛
厂ラ
五『×D・
…・
・
……・
・
(14) こ こで,
1 1一
緬 「 粫ガ
『
万P
+DA
… ’
’
”… ’
… … ””’
(15>連 行 空 気
,
な ら びにゲル孔は拡 散 係 数に は影 響し ない が, 空 隙量に影 響す る。 コ ン クリー
ト中の空 隙率を求 め る と,
(1−
H ){C/100(X−
17。
1Z ) 十AG
/100
(1− AG
/100)XGF =
:
:
+AS /1°°(1一
攜
’°°)XS 跏・
…
(16>3
−
3表面 部の コ ン ク リ
ー
トの CO ,ma
度 丁 [kg
/M3 ]空気 中の
CO2
濃 度をTCO2
[%] とす る と,
lm3 の 空 気 は,
1000
/22.
4×29/1000=
1.
30 [kg/m3 ]lm3
の空気 中のCO2 濃 度は,
1.
30×TCO2
/100 [kg/m3 ] と な りこの値に コ ンク リー
トの 空 隙 率 を乗 ずれ ばT
が求 まる。
T
=
F ×1.
30
×TCO ,
/loo
[kg
/m3]…・
・
一
(17) 3−
4 中性 化 反 応に よっ て生 ずる水 分の影 響中 性 化 反 応に よっ て生
』
じ るH
,0
の 生成定 数 λ1 (単 位 長 さ当た り の 中 性 化 反 応により生 じるH ,
0
の 重 量 ) を一
13
一
求める と
,
反 応に よ るH
,O
の 生 成は,
λ1;
C><Z ×o.
z97>〈18
/74.
1
=
0.
07215CZ [kg
/m3 ]・
・
……・
・
…………・
(18) こ の値 を相 対 湿 度の増分に換算し て考 慮す る。 4。
数 値 解 析 (1)〜
(4) 式を満足 す る解を求め る, い わ ゆ る,Stefan
問 題は,
応用数 学の分野で は,
偏微分 方 程 式の 自由境界 値 問 題に分 類さ れ,
解析 方 法 と し ては, 自 由 境 界を含む よ り大 きな領 域に境 界全体を拡張し, 固定 領域 の 問題に置 き換え る と い う,
固定領域 法 (fixed
domain
method )が有力である。
特に stefan 問 題につ い て は,
エ ンタル ピー
法,
処 罰 法, 変 分 不 等 式に よ る方 法, 等で 扱わ れてい る が,
数値 解 析の点で はザ 処罰法 が便 利で あ るの で,
本 研究では, 処 罰 法を用い るこ とに し た。
4
−1
stefan 問題の処 罰 法16 )に よる定式化処 罰 法に関し て は, 参 考 文 献を参 照しても らえば よい の であ る が
,
数 学の論文は難 解で あ る た め, 著 者 自 身の 立 場で直感的に説明す る。
処 罰 法と は
,
二 つ の異 なる領 域が あり,
物理現象 を支 配 する微 分 方 程式が各々 で異な る場 合,
処罰 係数 とい う 大きな 値と領 域を区別す る特 性 関 数 を 用い て両者を同 時 に満足 する微 分 方 程式に定 式 化 する もの である。
自 由境 界 を含めて拡 大し た領域 をD と す る。
D =
[0,
X
]×[0,T
]中性化 域 :Ut
=
au . .,
未中 性 化域 : u=
OD
内で一
つ の式で表 現す る と, Ut= au=
=
− Kx
(x,
t)u (K
》1
)・
・
・
…
一一・
・
・
…
(19)こ こで, K ;処 罰 係 数
,
x(コc,
t):特 性 関 数 0:中性 化 域 (0≦x≦y(t)>x
(x・ t)=
1、未 中 性 化 域 (y (t
)〈、,〈r
)……・
…・
………・
・
・
……・
……
(20)(19> 式か ら求ま る u(x,
t
)は,
x <y(t
>では物理 的に 意 味の あるCO2
濃度分 布 を 与 え る が,
コc≧y(t
)では u(x,t
)≒0で は あ る が処 罰係数 K が有 限であ る た め微 小 量とし て の数 値 誤差 が存在する。
そ こで,
K
f
.ti
x
( ・・t
)・{・・t)dX を計 算す れば, y(
t
)を 通っ て 未 中 性化 域 に流 入 し た CO,
を 与え るこ と に な り,
t y (t) T 中 性 化 域未 中
倒
匕域 b 7 図一
2 解 析 領域の説明 X一
一
一
u・(y(t),
・t
)≒κ∬
疋(翻 ・(x・
t)dX
が成 り立つ。
よっ て (4)式の条 件は,
晉
詈
一
簧
・魚
〔鵡 ・)嘸 肋・
・
…・
・
……
(21)(
4
)式の かわ りに (21)式を用い る解 析方法は,
処 罰積分法 (integrated
penalty
method )と呼ば れて いる17)
。
こ こで
,
(19
)式の境 界 条 件,
お よ び,
初期 条件を一
般 化して与えてお く。 u(O.
t)=
ip
(t
),
u(x,
0
)=f
(x),
y(O
)=b
4−
2 差 分によ る解法 長 方 形 領 域D=
=
[0,
X
]X [0,
T
]を各方 向に以 下の よ う に等 分 割 する。
ん:x 方 向 分 割 幅
,M
:x 方 向 分 割 数,X
=Mh .
h
:t
方 向 分 割 幅,N
:t 方向分割数,T =
Nh
また,
格 子 点上の関 数 値を 以下の よ う に書く。
u”n=
u(mh , nh ),
Yn=y
(nh )Xm,
n=
=X
(mh , nh ),
φ臨=
φ(mh ),
fn
=
(nh) (19)式を,
空 間微分に関し て は中心差 分で,
時 間 微 分に関しては一
方向差 分で置 き換え る。 た だ し,
空 間 微 分の差 分 近 似に は そ れ を 評価する時 間の違い か ら,
前 進 差 分, 後 退 差 分,
中央差分が あるが, まず,
前 進 差 分で 表 現 する。
窃聞
窄
幣L
£
, (・… 1,
n−
1+Um−
1・
n−
・一
・u ・・
n−
1)− KXm.
nUzan ・一
無
…u・
,
n−1
+畆
1
・・Um−
・,
・ 一 +{1−
・λ・〉・….
i 十iLaUm+i.
n−
ll・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(22} 特性関数x
(x,t
)は,
Xm,
n=
=
0 角一
1 (1
≦m ≦Mn−
1,0≦n ≦1V) (m = Mn,
0
≦η≦1V) 1十thhK 1 (魏胃十1
≦m ≦M
,0≦η≦N )…・
・
…・
……・
…・
………・
(23) ただし,
Mn=
[y4h ],
A:=
Yn/h −
[Yn/h
]で [ ]は,
ガウ ス記 号であ る。
(23
)式の m=
Mn に お ける Xm.
n の 値は,
差 分 化し た 場合に ynが 必 ずしも格 子 点 上にあ る とは限ら ない こ とを考 慮した重み ず けで,
次の よ うに し て定め る。
〔22) 式の左 辺の 増 分因子 εtnn, n!
1/(1+hKX
)を中 性 化 領 域と未 中性化 領 域に対し,
th と1−
thで分 配し・卿 輪 ×1+〔1
一
の・K
一鴇
瀞
で定義 すれ ば
1−
A為昆
「
十thhK と な る。(
22
) 式の前 進 差 分に お ける収 束 条 件は (1−
2aλ)≧0 で与 えら れ る が, 実 際の 計 算 上時間の分 割 数が膨 大に なっ て し まうた め, (19
)式 を後 退 差 分で表 示す る。
π嗣
ヂ
恥 L「
争
(・… 融 尉 バ2
・翩 )−
KXm,
nU ”Ln よっ て一
λaUm +1.
n十(1十2λα十hKXzan
)Um,
n一
λau ・−
1,
n=
Um.
n,
1−…・
………・
………・
(24)(
21
)式の差 分 表 示よ り,
一
翫
望
恥LK
ん撫
・嗣 す な わ ち,
!ノn= Yn
−
1十左Kh Σ]Xnt
,
nUm.
n・
・
4s・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(25) Mn 以 下
,
次の よ う な 流 れで解を求め る。Yo−
bXmo
→ Uza1→
Yi→ Xnt.
1→ Um,
2→
駈一
’…
→ Un,
n→ Yn
4−
3 コ ン ク リr ト中の水分の拡 散コ ン ク リ
ー
ト中の 水 分の拡 散に つ い て は,Z .
P ,
Bazant
とL
.
J
.
Najjar
]8, の 研 究が あ り,
基 本 的にそ れ に従う。
た だし,Ca
(OH
)2 の中 性 化反応に伴 うH
,O
の 生成を考 慮 する た め多少の変 更 が 必要で ある。
H
(x,
t)を相 対湿度と して, 支配方程 式は次の よう に な る。
∂H
∂ ∂H
可
=
褥 C蕊 + δ(x−
(yO ))Q
…・
…・
……
〔26)こ こ で
,
Q
=
λ1/FH.
e ((16),
(18 )式か ら〉,
δ(x)は,
Di【ac の デル タ関 数,
C
は,
相 対湿 度の関 数で,C
(脱{
・ + 1+{
撫
}
一 ・
…・
…・
・27・こ こ で
,Ci
= C(1)は 飽 和 状 態の コ ンク リー
ト中の H,O の拡散係数でCi
=O.25
[cm2 /day
] , 他のパ ラ メー
タは ao=0.05,
Hc =
0.
75,
n=
16を 用い る。
初 期 条 件
H (x.O);
ip
(x):0≦x≦X
…’
…「
(28)境 界条件
H(0,
t
);Hen”…・
・
………・
・
……・
(29) こ こで,
H
. :外 気の相対湿度断 熱 条 件 ∂
讐
或
.
・一
・・
…・
…・
・
・
………
(・・) (26)式の発 熱項を徐い た後退差 分 表 示 をす る と,H
即望
駲一
毒
ic
・轟
、
1。+C .一
}H.一、
,
n−
(Cm.
毒十Cm 一
去)Hm ,
nト………
(31 ) こ こ で,C
况母=C
(〔Hqn −
】十Hm
+1,
n−
v十Hm.
n十Hm
+1,
n)/4}Cu −
i
= =C
((H閑
一
1,
n−
1十Hin,
n一
匸十Hm −
i,
n十Hm,
n)/4)(
31
)式 より,一
λC
. +IHm
+1.
n十{1十 λ(C
鷹畦十Cm −
1
)IHm
.
n一
λCm−
}Hm−
1.
n=Hm ,
n一
鹽・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(32 )(
30
)式 よりX =Mh
上で,− 2
λC
層一
豊H
僧一
1.
n 十(1十2λC飼一
者)HM,
n=
HN,
n_
1次に
,
(26)式の 発 熱項 にっ い て は,
差 分 評価す る た めQ
が区 間, [Vn−
1,副 の領 域に一
様に存 在す る と して,
この区 間に含 まれ る格 子点で与える。
ま た, Ynが格 子 点上に必ずし も存在し ない ことに よる補 正は, (Z3>式 の 特 性 関 数の説 明で述べ たよ う な重み付けで行う。
な お,
こ の ス パ イク型の 発 熱 項が あると前 進 差分,
中央 差 分で は,
分 割 数をい く ら 大 きく し て も解が振動して しまっ た。
4−4
コンク リー
トの 中性 化の解析方 法CO
,の 拡散がコ ン ク リー
ト中の相対 湿度に依 存し, また,
中性 化 反 応に より水 分の生成を伴うの で,
CO2 , H,O
の同時拡 散が連 成し たStefan
問題 と して定 式 化す る。
連 立 方 程 式の 解 法に は,
非 対称の Band Matrix を 用い る。
数値解 析の PAD をく 補足1
》に示 す。
補 足1 数 値 解 析の概 略の PAD 51 数値 解析例と考 察数 値 解 析のた めの六ラメ
ー
タ が明 確になっ てい る 既往 の実 験デー
タについ て,
本 解 析モデル による計 算結果と の 比較,
およ び中性化 促 進 試 験にお け る初 期の試 験 体湿 度の影 響の数 値 解 析に よ る検 討,
お よび差 分 解 法の比 較 を行っ た。
以 下にその項 目 を 示す。 な お, 数 値 解 析で は, 単 純化のた め,
セ メ ン トq
)水 和 率をユとし, ま た,
温 度 は一
定であ る と仮 定し て い る。
も し水 和 率 を考 慮する な らば,
そ れ を有効 材 令 (温 度, 湿度の重み付け を し た材 令 )の関 数18 )で与 え れ ば良い。
一
15
一
( 暗
》
匡 竃 e 冑 悦 即 穏 2(
5 冨 崙 舶 躑 』}
坦 } 臼o口 フoo60e500400 ]oo200 旧o0 ? 噛 噛、
騙 il L N 、 \ \ 丶 丶 丶 U/Cl60 %の と きy
・
°讖 1
}
1
ま
1
響
)c・ Vtc≦60%のと きy
・
R、(4.
6。lll
。。−
1.
?6)r.
c !、
記号 y:Cま で中 性 化 す る 期 間 (年 ) X:水セメン ト比 (%) C:中 性 化 渓 さ (C自)’
R:中性 化比$ ( 匱 V 蜘 駆』
}
攣 } 30 丶丶
Us、
、
計 算 値、
◎一
、
_
1−
e−__
一
つ 4S 50 55 50 fi5 フO 水 セ メ ン ト比 (% ).
コ ンク リー
トの中性 化の予 測 (岸 谷 式 } との比 較 20 10 図一
40
45 55 65 75 水セメン ト比 (% ) 標準砂モ ルタル の中 性 化の進 行 速 度に及ぼす水セ メ ン ト 比の影 響 促進 中 性化 条 件 20℃60% 恒 温 恒湿.
30日問 乾 燥 養 生 後中 性 化幽
CO2濃 度馳0 %,
湿 度60%’
脱型 時材令 3日’
’
’
、
’
’
’
’
’
’
’
’
’
凾
脱型時粧 令7日’
’
’
r一
匣
一
曽
一
一
一
囲
ノ 1「
ノF
F
,
! o 実 験値 ■ o 計算憧 図亠 3(
匿 V や 韆 翠30
20 10 OO
.
2
.
04.
06ρ
.
8.
010
.
0
空 気盈 (%) 図一
5 コ ンク リー
トの中性 化の進 行 速度に及ぼす空 気 量の影 響 20 ℃,
60%RH WC :60% CO2:5 %「
.
ド
ノ卩
,
ノ 「誤
W , ,k !.
尸
16Week ▲「
尸
/r
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’
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一
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4WeeK
● ブ レー
ン ▲ AE 削 ■ Aε減水 剤 o 計 算旭(
E)
知 懸 』〒
30
20 10 図一
60
0 125
10 20 CO?za度 (% ) コ シクリー
トの中 性 化の進行 速 度に及 ぼ すCO:
ue
度の 影 響 20℃,
60 %R閧 U/C;60 % 猶 /,
,
/f
’
〕16w ノ昌
/,
/,
/,
巳Week6w.
「
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’
■ 実験 懽.
1’
’
o 計算値(
餐)
和 嬲 挈30
20』
10 図一
70
40
5060
70 80 水 セ メ ン ト比 (%) コ ン ク リー
トの 中性 化の進 行 速 度に及ぼ す水セメ ン ト比 の影 響 16Week 16w 20℃,
60%RH CO2:5%8Week
/ w /’
’
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6 /齟
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’
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’
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一
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二 〆 /「
’
’
’
’
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’
’
’
’
’
’
’
「
戸
’
● 実 験値 o 1 計算恆 1,
00O.
96O,
92idiO・
88畧
宀
o,
84 よkO ,
80 智 0.
76 O,
フ2 D1234567891011 袤 面 か らの 礫 ざ (C の 図一
8 初 期の試 験 体 湿 度R.
H.
=
]oo % のと きのコ ンク リー
ト 中の 湿 度 分布一
16
一
O
,
724 σ.
720T O.
716 き章
o.
712ま
含o・
ro8 0.
7〔博 O.
7DO O1234567891011 褒 両 か ら の 深 さ (ce > 図一
9 初 期の試験 体 湿 度R.
H.
=
70%の と きの コ ンクリー
ト 中の湿 度 分 布(
t丶
◎
◎
呂
710
【
)
囲 駆uO
り
e9 調 隠 雌 瑁 研 9D8070605040 2010 0−
01234567891011 衰 面 か ら の 深 さ(etS) 図一
10初 期の試 験 体湿度R
.
H.
=
100 % の と きの コ ン ク リー
ト中の CO2 濃 度 分布 雲丶
09髷
マ
ー
口
冐
}
囲 蝙
髄
Oり
9 爭 90807060504030200100 1 2 34567891011 衷面かちの深さ (el ) 図一
11 初 期の試験体湿度R.
H.
=
7D% の と きの コ ンク リー
ト 中の CO,
濃 度 分布 10 8 64
(
5>
扣 騨 岬〒
担 甚 e 心 裂 檀 榔 2 o O.
01 0.
1 1 10 100 1 C即00 時 間 (day) 図一12
初 期の試 験 体湿 度 R.
H.
・・
loe % の と きの コ ン ク リー
トの中性 化 深 さと 材令 10 8 64
(
3V 楠 騨』
〒
對 仔 e 心 翁 檀 琳 2 o O.
Ol O.
1 1 10 10Q 1(mo 時間 (day) 図一
13初期の試 験 体湿度R
.
H,
=
70 %の と きのコ ン ク リー
ト の中 性化深さ と材 令0.
5 0.
4 龕 O・
3 婁蛋
O.
2 0.
1 D「
ぽ,
嵒
’
厳 密 解.
1
,
戸
■
前 選 差 分 後退差分 ノ1 中 央 差 分
「
,
ノ凸
x軸 分 副 数:2¢PT
軸 分 割 数 前 進差 分:800」
.
卩
,
鞏
劉
100 厳密 解 α2に つ い て第 4近 似 t軍
Li579蔓x20
0コO
.
20
.
30
.
40
.
5α6
0
.
70
.
8
0,
91
.
O x軸 (空 間 ).
図一
14 Stefan問 題に お け る差 分 解 法の比 較(
論
}島
1
°ソ
〜
i汐
) φ(x)一 。)
例
1
) 中 性 化の予 測 式 (岸 谷 式 )との検証u (図一
3)例 2) 標 準 砂モ ル タル の中 性 化 促 進 試 験 (図
一
4)例 3)
コ ン ク リ
ー
トの 中 性 化 促 進 試 験 (空 気 量の影 響)3) (図一
5)例 4)
コ ンク リ
ー
トの中 性 化 促 進 試 験 〔CO
,ma
度の 影 響 )3〕 (図一
6)例
5
)コ ン ク リ
ー
トの中性 化 促 進試 験 (水 セ メ ン ト 比の影響 )3] (図一
7)例
6
)コ ン ク リ
ー
トの 中性 化 促 進 試 験に お け る,
初 期試験体湿 度の影 響に関する数 値 解 析 (図一
8〜
図一
13)例7 >
Stefan
問 題にお け る差 分 解 法の比 較 (図一14
)なお
,
例 2 )は, 日本油 脂株 式 会 社 塗料研究所
の 実験 資 料 (1987
>であ る。 5−
1 結果と考 察例
1
)は, 通 常の環 境にお ける中 性 化予測 で あ る の で,
特に湿度分布 を 考 慮 し た数 値 解 析は行わずCO
,の拡 散 係 数を一
定に して,
(9 )式により,
y(の;3cm
とな る tを求め た。
y・・)
一
〜
犀
・
…………・
…・
………・
……・
・
…条 件と し ては, 外 気の相 対湿度60%
,CO
,ve
度O.
03 % を仮 定し て 日本 建 築 学 会の調合指針 案をもとに,
ス ラ ンプ18cm , 空 気 量 1%,
粗骨材 最 大 寸 法25 mm,
砂 の粗 粒 率3.
3
, 砂の吸 水 率 2%,
粗骨材の吸 水 率1%の プレー
ンコ ン ク リー
トを仮 定し た。 結果として, 水セ メ ン ト比の影 響は,
計 算 値でも 同 様の結果が得ら れ た が,
計算値の 中性 化の進行速 度が小さ く なっ た。
例 2}
一
例5)につ いては, パ ラ メー
タの影 響はよく表 現できてい るが,
計 算 値の中 性 化 深さ が実験値よ り大 き く なっ た。
例
6
)につ い て は, 初期 試 験 体 湿 度がR .
H ,…
100% とR .
H .=
70% を比 較した場 合の湿度分布,
CO2
濃 度 分布,
お よ び中性 化 深さ と材 令の計 算 結 果を示す。
コ ン クリー
トの調 合は,
例1
)と 同様で,
た だ し, 水セ メ ン.
卜比 == 60% を仮定し,
また,
中 性 化 促進試 験の条 件は,
外 気の相対 湿 度を70%,CO
,濃 度を 10% と仮 定 して い る。 結果 とし て,
図一12
, 図一
13と を比較して, 中 性 化進 行 速 度に大 差が み ら れ ない。
例 7)につ い て は
,
(1
)一
(4) 式を無 次元化し て計 算し て い る。 結果と して,
厳 密 解,
中 央 差分, 後 退 差 分 は良く一
致 し た。
ま た,
前 進 差 分は多少大きめに評 価す ること が 分 かっ た。
6.
結 論コ ンク リ
ー
ト中のH
,O
の拡 散 速 度に比べ,
CO
,の拡 散速 度は非 常に大きいが, 中性 化 深さの進 行速 度が非 常 に小 さい た め,
相対 湿 度の影 響は 外気の湿 度で評 価で き る。この こ とは
,
通 常の環境 状 態で,
外気の 相 対 湿 度を ほ ぼ一
定と仮 定で き,
ま た,
セ メン トの水 和 率 を一
定と仮 定で き る な ら ば, (9)式の 形で半 経 験 的な中性 化 予 測 式を作ること が 出 来るこ と を意味する。
既往の実 験 デ
ー
タ との比較に おい て, 中性 化に及ぼ す パ ラ メー
タの影響は ほ ぼ表 現で き た が,
定 量 化す る まで は,
到っ てい ない。
も ち ろん,
空 気中のCO
,の拡 散 係 数を変数と して,
個々 の場 合に変え れば 実 験 デー
タ と合 わせ ること が出来る の であるが,
本 来,
コ ン ク リー
ト中 のCO
,の拡 散には, 濃 度 拡 散の他に熱移動に伴う物 質 の拡 散 も含ま れ ること,
また,
コ ンク リー
トに微小なひ び割 れ が 生 じる と拡散係 数が非 常に大き く な ること,
等 が 分かっ て い て,
これ らの評 価 を行わずに実 験デー
タ と 強 引に照 合さ せ るので は, 解 析の意 義が失わ れ るの であ え て行わ なか っ た。 謝 辞常日頃, 御 指 導 賜っ てお り ま す 日本 大 学の岸 谷孝
一
教 授に深く感 謝い た しま す。 参考文 献 1) 岸 谷 孝一
;鉄筋コ ンク リー
トの耐 久 性.
鹿島建設技術研 究 所 出 板部,
1963 2)押田文 雄,
和 泉 意 登 志,
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トの中性 化に及ぼすセメ ン トの種類,
調 合および養生条 件の影 響 〔そ の 1,
実験概 要及び実 験 結 果 },
(そ の 2,
各 種 要 因 と そ の効 果1,
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111−
114,
】986 3) 田中斉
,
柳啓
,
友沢史紀,
枡 田 佳 寛,
阿 部 道彦,
和 泉 意 登 志 :コ ンク リー
トの 中性 化 進 行 予 測に関す る実 験 (その 1,
実 験計画お よ び中 性 化 速 度に及ぼす養 生,
乾 燥の影響},
(その 2,
中性 化 速 度に 及 ぼ す水セ メ ン ト比,
炭 酸ガス濃 度の影 響 },
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245〜
248,
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温度・
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STUDY
ON
A
NUMERICAL
ANALYSIS
FOR
CARBONATION
OF
CONCRETE
by Dr.KOICHI MAEDA, Lecturerof Chiba University,
berefA.I,
J.
In thispaper. a numerical analysis
for
carbonation of con'crete ispresented.The
principleidea under this analysisis
thatprocessof carbonation of concrete isphysicallyformulated
tothe Stefanploblem.
The
model tedecide
material coefficients influencingon carbonation of concrete suchas
CO,
diffusion
coeffi-cient,Ca(OH}t
reaction coefficient, andCO,
content of stirface concreteis
presentedby
consideringphysical
structures and propertiesof
hardened
cement paste and aggregate. Andit
is
shown that theseare greatlyde-pended on
humidity
in
concrete.So,
the ploblem mustbe
handled
as co-diffusionploblem of
CO,
and H,O gases.In applied mathematics,
Stefan
plobiemis
classified as one of thefree
(or
movmg)
boundary
problem and7
there are several analysis methods.
Among
them, 1selected IntegratedPenalty
method,because
itis
most effec-tivein a numerical calculation. And1
useclbackward
finite
difference
methodfor
conversion ina numerical
cal-culation
'
From
the numerical calculation exsamples including the investigationof thisnumerical analysis by ex-perimentaldata,influence
of factorswhich control thecarbonation of concrete ismade clear inquality,Butin
quantl'ty,
furtherstudy includingsuch as mass transferbyheat
flow
and increaseofdiffusion
coefficient
by
crackmg of concrete wi