C H A P T E R
1
Linux
のインストール
この章では、次の 2 つの手順について説明します。 • 「内蔵ドライブへのインストール」(P.1-1) • 「SAN ブートインストール」(P.1-8) • 「PXE ネットワーク環境を使用した Linux のインストール」(P.1-15)内蔵ドライブへのインストール
ここでは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)または SUSE Linux Enterprise Server(SLES)を、内 蔵ドライブにインストールする方法について説明します。
(注) このサーバでサポートされる RHEL および SLES のバージョンについては、Cisco.com で C シリーズ サーバのハードウェアおよびソフトウェア相互運用性マトリックス (http://www.cisco.com/en/US/products/ps10477/prod_technical_reference_list.html)を参照してくだ さい。 (注) ISO イメージを使用するより比較的速いため、C シリーズサーバの DVD ドライブにインストール ディスクを挿入し、Linux をインストールすることを推奨します。ISO イメージを仮想ディスクとして マッピングする手順についても示します。 前提条件 この手順を始める前に、次の項目または操作が必要です。 • サーバの管理ポート用の設定済みの IP アドレス。このポートと IP アドレスを使用して Cisco Integrated Management Controller(CIMC)ユーティリティにアクセスします。
• DVD または ISO イメージの Linux インストールメディア。
手順
第 1 章 Linux のインストール 内蔵ドライブへのインストール
デフォルトのユーザ ID は admin、デフォルトのパスワードは password です。
ステップ 3 [Remote Presence] ペインで、[Virtual KVM] タブ、[Launch KVM Console] の順にクリックします。
[Virtual KVM Console] ウィンドウが開きます。
ステップ 4 次のいずれかの操作を行い、インストール元として物理 DVD または ISO イメージを指定します。
• 物理ディスクからインストールする場合は、ステップ 9にスキップします。
• ISO イメージからインストールする場合は、ステップ 5に進みます。
ステップ 5 Virtual Media 機能をイネーブルにして、サーバが仮想ドライブをマウントできるようにします。
a. CIMC Manager の [Server] タブで [Remote Presence] をクリックします。
b. [Remote Presence] ペインで [Virtual Media] タブをクリックし、チェックボックスをオンにして
Virtual Media をイネーブルにします。
第 1 章 Linux のインストール
内蔵ドライブへのインストール
ステップ 6 [Virtual KVM Console] ウィンドウのメニューバーで、[Tools] > [Launch Virtual Media] を選択しま す。
ステップ 7 [Virtual Media Session] ウィンドウで、インストール ISO イメージのパスを指定します。
[Add Image] をクリックし、ダイアログを使用して ISO イメージに移動し選択します。ISO イメージが
[Client View] ペインに表示されます。
ステップ 8 ISO ファイルの [Mapped] 列のチェックボックスをオンにして、マッピングが完了するまで待ちます。
[Details] ペインで経過表示を確認します。
第 1 章 Linux のインストール 内蔵ドライブへのインストール ステップ 9 物理ディスクからインストールする場合は、C シリーズサーバの DVD ドライブにインストールディ スクを挿入します。ディスクがサーバに読み込まれるまで待ちます。 ステップ 10 サーバの電源を再投入します。 ヒント サーバの電源を再投入するには、サーバの電源ボタンを押すか、[Cisco KVM Console] ウィンドウの
メニューバーで [Macros] > [Ctrl-Alt-Del] を選択するか、または CIMC の GUI で [Server Summary]
タブの [Power Cycle Server] をクリックします。
ステップ 11 [Virtual KVM Console] ウィンドウで、起動中に F2 キーのプロンプトが表示されるのを待ち、F2 キー を押して BIOS セットアップに切り替えます。セットアップユーティリティ画面が表示されるのを待 ちます。 (注) F2 キーを押しても、サーバによってデバイスの初期化が継続され、完了した後でないとユーティリ ティが表示されないため、BIOS セットアップユーティリティが表示されるまで少し時間がかかりま す。
第 1 章 Linux のインストール
内蔵ドライブへのインストール
ステップ 13 インストール対象のディスクがハードディスクの起動順序の先頭になるように設定します。
a. [Boot Options] 画面で [Hard Disk Order] を選択します。
b. [Hard Disk Order] 画面で、インストール対象のディスクを 1 つ目の起動オプションに設定します。
[Boot Option#1] を選択し、Enter キーを押します。次に、ポップアップダイアログでハードドラ
イブを選択して、Enter キーを押します。
c. Esc キーを押して、[Boot Options] 画面に戻ります。
第 1 章 Linux のインストール 内蔵ドライブへのインストール
(注) 起動オプションの順序は、CIMC Configuration Utility の [Server Summary] 画面で変更することもで きます。CIMC Configuration Utility の使用手順については、『Cisco UCS C-Series Rack-Mount Server Configuration Guide』を参照してください。ドキュメントロードマップ
(http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/c-series-doc)を参照してください。
a. [Boot Option#1] を選択し、Enter キーを押します。次に、ポップアップダイアログでハードドラ
イブを選択して、Enter キーを押します。
b. Esc キーを押して、[Boot Options] 画面に戻ります。
ステップ 15 F10 キーを押して、変更を保存しサーバをリブートします。 ステップ 16 [Virtual KVM Console] ウィンドウで、起動中に F6 キーのプロンプトが表示されるのを待ち、F6 キー を押して [Boot Menu] に切り替えます。 ステップ 17 [Boot Menu] 画面で、ステップ 7でマウントした DVD ドライブの物理インストールディスクまたは任 意の仮想ディスクを選択して、Enter キーを押します。 ディスクまたはイメージが起動され、インストールが開始されます。RHEL インストールの画面の例 を次に示します。
第 1 章 Linux のインストール 内蔵ドライブへのインストール ステップ 18 会社の要件や規定に従ってインストールを完了します。インストールの経過表示を監視し、必要に応じて プロンプトに応答します。 ステップ 19 インストールが完了すると、インストーラソフトウェアによってすべての物理ディスクがイジェクトさ れ、サーバが再度リブートされます。ステップ 14で起動順序が先頭になるように選択したインストール 対象のハードドライブが OS で起動されます。 ステップ 20 サーバの起動後、セットアップウィザードで使用状況に合わせて OS をカスタマイズし、インストールを 完了します。RHEL のウィザード画面の例を次に示します。
第 1 章 Linux のインストール SAN ブート インストール
SAN
ブート
インストール
ここでは、ブート可能 SAN LUN(論理ディスクまたは RAID ボリューム)に Red Hat Enterprise Linux(RHEL)または SUSE Linux Enterprise Server(SLES)をインストールする方法について説明 します。
(注) このサーバでサポートされる RHEL および SLES のバージョンについては、Cisco.com で C シリーズ サーバのハードウェアおよびソフトウェア相互運用性マトリックス (http://www.cisco.com/en/US/products/ps10477/prod_technical_reference_list.html)を参照してくだ さい。 (注) ISO イメージを使用するより比較的速いため、C シリーズサーバの DVD ドライブにインストール ディスクを挿入し、Linux をインストールすることを推奨します。ISO イメージを仮想ディスクとして マッピングする手順についても示します。 前提条件 この手順を始める前に、次の項目または操作が必要です。 • サーバの管理ポート用の設定済みの IP アドレス。このポートと IP アドレスを使用して Cisco Integrated Management Controller(CIMC)ユーティリティにアクセスします。
• DVD または ISO イメージの Linux インストールメディア。
• SAN で LUN を設定後にその SAN に接続し、SAN HBA から LUN へのパスが 1 つだけ存在する
ことを確認します。
– LSI RAID コントローラを使用する場合は、LSI のマニュアルおよびコントローラのユーティ
リティに付属するヘルプドキュメンテーションを参照してください。「RAID コントローラに
関する考慮事項」(P.A-1)を参照してください。
(注) コントローラのオプション ROM ベースユーティリティを起動するには、起動時に表示される
プロンプトのキーの組み合わせを押します。サーバに搭載されたコントローラを確認する方法 およびプロンプトを表示するため [Quiet Boot] をディセーブルにする方法については、「RAID
コントローラに関する考慮事項」(P.A-1)を参照してください。
– UCS C200 および C210 サーバのみ:オンボード Intel ICH10R コントローラを使用している場
合に、コントローラをイネーブルにする手順については、「RAID コントローラに関する考慮
事項」(P.A-1)を参照してください。追加情報については、コントローラのユーティリティに
第 1 章 Linux のインストール
SAN ブート インストール
手順
次の手順に従ってソフトウェアをインストールします。
ステップ 1 CIMC の IP アドレスを使用してブラウザから CIMC Manager に接続します。
ステップ 2 管理者ユーザの ID とパスワードを使用して、CIMC Manager にログインします。
デフォルトのユーザ ID は admin、デフォルトのパスワードは password です。
ステップ 3 [Remote Presence] ペインで、[Virtual KVM] タブ、[Launch KVM Console] の順にクリックします。
[Virtual KVM Console] ウィンドウが開きます。
ステップ 4 次のいずれかの操作を行い、インストール元として物理 DVD または ISO イメージを指定します。
• 物理ディスクからインストールする場合は、ステップ 9にスキップします。
• ISO イメージからインストールする場合は、ステップ 5に進みます。
ステップ 5 Virtual Media 機能をイネーブルにして、サーバが仮想ドライブをマウントできるようにします。
a. CIMC Manager の [Server] タブで [Remote Presence] をクリックします。
b. [Remote Presence] ペインで [Virtual Media] タブをクリックし、チェックボックスをオンにして
Virtual Media をイネーブルにします。
第 1 章 Linux のインストール SAN ブート インストール
ステップ 6 [Virtual KVM Console] ウィンドウのメニューバーで、[Tools] > [Launch Virtual Media] を選択しま す。
ステップ 7 [Virtual Media Session] ウィンドウで、インストール ISO イメージのパスを指定します。
[Add Image] をクリックし、ダイアログを使用して ISO イメージに移動し選択します。ISO イメージが
[Client View] ペインに表示されます。
ステップ 8 ISO ファイルの [Mapped] 列のチェックボックスをオンにして、マッピングが完了するまで待ちます。
[Details] ペインで経過表示を確認します。
第 1 章 Linux のインストール SAN ブート インストール ステップ 9 物理ディスクからインストールする場合は、C シリーズサーバの DVD ドライブにインストールディ スクを挿入します。ディスクがサーバに読み込まれるまで待ちます。 ステップ 10 サーバの電源を再投入します。 ヒント サーバの電源を再投入するには、サーバの電源ボタンを押すか、[Cisco KVM Console] ウィンドウの
メニューバーで [Macros] > [Ctrl-Alt-Del] を選択するか、または Cisco Integrated Management Controller の GUI で [Server Summary] タブの [Power Cycle Server] をクリックします。
ステップ 11 [Virtual KVM Console] ウィンドウで、起動中に F2 キーのプロンプトが表示されるのを待ち、F2 キー を押して BIOS セットアップに切り替えます。セットアップユーティリティ画面が表示されるのを待 ちます。 (注) F2 キーを押しても、サーバによってデバイスの初期化が継続され、完了した後でないとユーティリ ティが表示されないため、BIOS セットアップユーティリティが表示されるまで少し時間がかかりま す。
第 1 章 Linux のインストール SAN ブート インストール
ステップ 13 SAN LUN の起動順序を設定します。
a. [Boot Options] 画面で [Hard Disk Order] を選択します。
b. [Hard Disk Order] 画面で、ターゲット SAN LUN がデバイスリストの先頭になるように設定しま
す。[Boot Option#1] を選択し、Enter キーを押します。次に、ポップアップダイアログで LUN
を選択して、Enter キーを押します。
ステップ 14 インストール対象の LUN を、サーバの 1 つ目の起動オプションに設定します。
a. [Boot Option#1] を選択し、Enter キーを押します。次に、ポップアップダイアログで LUN を選
択して、Enter キーを押します。
第 1 章 Linux のインストール SAN ブート インストール ステップ 15 F10 キーを押して、変更を保存しサーバをリブートします。 ステップ 16 [Virtual KVM Console] ウィンドウで、起動中に F6 キーのプロンプトが表示されるのを待ち、F6 キー を押して [Boot Menu] に切り替えます。 ステップ 17 [Boot Menu] 画面で、ステップ 7でマウントした DVD ドライブの物理ディスクまたは任意の仮想ディ スクを選択して、Enter キーを押します。 ディスクまたはイメージが起動され、インストールが開始されます。RHEL インストールの画面の例 を次に示します。
第 1 章 Linux のインストール SAN ブート インストール ステップ 18 会社の要件や規定に従ってインストールを完了します。インストーラアプリケーションウィンドウに 示されるインストールの経過表示を監視し、必要に応じてプロンプトに応答します。 ステップ 19 インストールが完了すると、インストーラアプリケーションによってすべての物理ディスクがイジェ クトされ、サーバが再度リブートされます。ステップ 14で起動順序が先頭になるように選択したイン ストール対象の LUN が OS で起動されます。 ステップ 20 サーバの起動後、セットアップウィザードで使用状況に合わせて Linux をカスタマイズし、インス トールを完了します。RHEL のウィザード画面の例を次に示します。
第 1 章 Linux のインストール
PXE ネットワーク環境を使用した Linux のインストール
PXE
ネットワーク環境を使用した
Linux
のインストール
ここでは、PXE ネットワーク環境から RHEL または SLES を起動する方法について説明します。次の
いずれかからインストールメディアを起動していることを前提としています。
• RHEL KickStart ファイルまたは SLES AutoYaST ファイルなどのプリブートイメージ
(注) KickStart は Red Hat の自動インストールツールです。AutoYaST は SUSE Linux の自動イン
ストールツールです。これらのツールを使用して、システム管理者は、標準インストールの際 に通常指定するインストールおよび設定パラメータの一部またはすべての設定を含む単一のイ メージを作成できます。プリブートイメージは通常、1 台のネットワークサーバに配置され、 インストールの際に複数のシステムに読み込まれます。 前提条件 PXE インストールを実行する前に、次の前提条件を満たしている必要があります。 • PXE を使用してネットワーク経由でインストールメディアを起動するには、まず次の操作を行う 必要があります。 – ネットワークサーバ(NFS、FTP、または HTTP)を設定してインストールツリーをエクス ポートします。 – PXE ブーティングに必要なファイルを TFTP サーバに設定します。 – MAC ネットワークポートアドレスを設定し、PXE 設定から起動します。
– Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を DHCP サーバに設定します。
OS のアドミニストレーションガイドに記載された、次の PXE ネットワークインストール手順に
従います。
– Red Hat:http://www.redhat.com/docs/
– SUSE Linux:http://www.novell.com/documentation/
• KickStart または AutoYaST イメージを使用してインストールを実行する場合は、次の点に注意し てください。 – KickStart ファイルまたは AutoYaST ファイルを作成する。 – KickStart または AutoYaST ファイルを使用してブートメディアを作成するか、ネットワーク 上でファイルを利用できるようにする。 OS のアドミニストレーションガイドに記載された、次の KickStart インストール手順に従います。
– Red Hat:http://www.redhat.com/docs/
– SUSE Linux:http://www.novell.com/documentation/
手順
次の手順に従ってソフトウェアをインストールします。
ステップ 1 PXE ネットワーク環境が正しく設定されていることを確認します(OS の前提条件と参考資料を参照し
第 1 章 Linux のインストール PXE ネットワーク環境を使用した Linux のインストール
ステップ 4 [Remote Presence] ペインで、[Virtual KVM] タブ、[Launch KVM Console] の順にクリックします。
[Virtual KVM Console] ウィンドウが開きます。
ステップ 5 サーバの電源を再投入します。
ヒント サーバの電源を再投入するには、サーバの電源ボタンを押すか、[Cisco KVM Console] ウィンドウの
メニューバーで [Macros] > [Ctrl-Alt-Del] を選択するか、または Cisco Integrated Management Controller の GUI で [Server Summary] タブの [Power Cycle Server] をクリックします。
ステップ 6 [Virtual KVM Console] ウィンドウで、起動中に F6 キーのプロンプトが表示されるのを待ち、F6 キー を押して [Boot Menu] に切り替えます。
ステップ 7 [Boot Menu] 画面で、PXE ネットワークインストールサーバとの通信用に設定されているネットワー
第 1 章 Linux のインストール PXE ネットワーク環境を使用した Linux のインストール ディスクまたはイメージが起動され、インストールが開始されます。RHEL インストールの画面の例 を次に示します。 ステップ 8 会社の要件や規定に従ってインストールを完了します。インストーラアプリケーションウィンドウに 示されるインストールの経過表示を監視し、必要に応じてプロンプトに応答します。 ステップ 9 インストールが完了すると、インストーラアプリケーションによってすべての物理ディスクがイジェ クトされ、サーバが再度リブートされます。 ステップ 10 サーバの起動後、セットアップウィザードで使用状況に合わせて Linux をカスタマイズし、インス トールを完了します。RHEL のウィザード画面の例を次に示します。
第 1 章 Linux のインストール PXE ネットワーク環境を使用した Linux のインストール