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⑴ 協議離婚の場合には, 離婚をしようとする夫婦, ⑵ 裁判離婚 ( 判決 調停 審判による離婚 ) の場合には, 離婚をした当事者 2 提出時期 ⑴ 協議離婚の場合には, 随時, ⑵ 裁判離婚の場合には, 裁判が確定した日から10 日以内 3 提出方法届書を作成し, 届出人の本籍地又は所在地の市役

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市 民 法 律 講 座 ( 離 婚 )

平 成 2 5 年 5 月 1 1 日

担 当 弁 護 士 増 田 浩 之

第 1 離 婚 に つ い て

1 離 婚 手 続 の 種 類

離 婚 の 種 類 に は , ① 協 議 離 婚 , ② 調 停 離 婚 , ③ 審 判 離 婚 , ④ 認 諾

離 婚 , ⑤ 和 解 離 婚 , ⑥ 判 決 離 婚 の 6 種 類 あ り ま す 。 こ こ で は , 事 例

の 多 い 協 議 離 婚 , 調 停 離 婚 , 判 決 離 婚 の 3 種 に つ い て 説 明 し ま す 。

2 協 議 離 婚

夫 婦 で 協 議 し て 離 婚 す る 方 法 で す 。

⑴ 離 婚 協 議 書

離 婚 そ の も の 及 び 離 婚 に 関 連 す る 諸 問 題 ( 養 育 費 , 面 会 交 流 ,

財 産 分 与 ,慰 謝 料 ,年 金 分 割 )に つ い て ,離 婚 協 議 書 を 交 わ す と ,

後 日 の 紛 争 を 防 ぐ こ と が 期 待 で き ま す 。

さ ら に , 養 育 費 , 財 産 分 与 , 慰 謝 料 等 に つ い て は , 単 な る 協 議

書 で は な く , 執 行 認 諾 文 言 付 き の 公 正 証 書 を 作 成 し て お く と , 支

払 の 確 保 が 容 易 に な り ま す 。

⑵ 離 婚 届 の 提 出

夫 婦 間 で 離 婚 の 合 意 を し た だ け で は 離 婚 し た こ と に は な ら ず ,

離 婚 届 の 提 出 が 必 要 で す 。

( 参 考 ) 離 婚 届 の 提 出 ( 法 務 省 の H P を 抜 粋 , 要 約 ) 1 手 続 対 象 者

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⑴ 協 議 離 婚 の 場 合 に は , 離 婚 を し よ う と す る 夫 婦 , ⑵ 裁 判 離 婚 ( 判 決 ・ 調 停 ・ 審 判 に よ る 離 婚 ) の 場 合 に は , 離 婚 を し た 当 事 者 2 提 出 時 期 ⑴ 協 議 離 婚 の 場 合 に は , 随 時 , ⑵ 裁 判 離 婚 の 場 合 に は , 裁 判 が 確 定 し た 日 か ら 1 0 日 以 内 3 提 出 方 法 届 書 を 作 成 し , 届 出 人 の 本 籍 地 又 は 所 在 地 の 市 役 所 , 区 役 所 又 は 町 村 役 場 に 届 け 出 て く だ さ い 。 な お ,届 出 の 際 に は ,届 出 人 の 本 人 確 認 の た め ,本 人 で あ る こ と を 証 明 す る( 運 転 免 許 証 や パ ス ポ ー ト な ど ) を 持 参 し て く だ さ い 。 ※ 裁 判 離 婚 ( 判 決 ・ 調 停 ・ 審 判 ・ 和 解 に よ る 離 婚 ) の 場 合 に は , 本 人 確 認 書 類 の 持 参 は 不 要 で す 。 4 手 数 料 手 数 料 は か か り ま せ ん 。 5 添 付 書 類 ・ 部 数 ⑴ 協 議 離 婚 の 場 合 に は , 離 婚 届 書 に 成 年 の 証 人 2 名 の 署 名 押 印 が 必 要 で す 。 こ の ほ か , 添 付 書 類 が 必 要 と な る 場 合 が あ り ま す が , 詳 し く は , 届 出 先 の 市 区 町 村 に お 問 い 合 わ せ く だ さ い 。 ⑵ 裁 判 離 婚 の 場 合 の 添 付 書 類 は 次 の と お り で す 。 ・ 判 決 離 婚 の と き , 判 決 の 謄 本 と 確 定 証 明 書 ・ 各 1 通 ・ 調 停 離 婚 の と き , 調 停 調 書 の 謄 本 ・ 1 通 ・ 審 判 離 婚 の と き , 審 判 書 の 謄 本 と 確 定 証 明 書 ・ 各 1 通 6 申 請 書 様 式 届 書 用 紙 は , 市 役 所 , 区 役 所 又 は 町 村 役 場 で 入 手 し て く だ さ い 。 7 記 載 要 領 ・ 記 載 例 別 紙 1 の と お り 。 た だ し , 例 示 し た 事 例 と 相 違 す る 場 合 に は , 市 区 町 村 に お 問

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い 合 わ せ く だ さ い 。 8 提 出 先 届 出 人 の 本 籍 地 又 は 所 在 地 の 市 役 所 , 区 役 所 又 は 町 村 役 場 9 標 準 処 理 期 間 届 出 先 の 市 区 町 村 に お 問 い 合 わ せ く だ さ い 。

⑶ 不 受 理 申 出 制 度

相 手 方 が 離 婚 届 を 勝 手 に 提 出 し て 離 婚 さ せ ら れ る こ と の な い

よ う , 不 受 理 申 出 の 制 度 が あ り ま す 。

( 参 考 ) 不 受 理 申 出 制 度 ( 千 葉 市 の H P よ り 抜 粋 ) 1 申 出 で き る 届 出 の 範 囲 不 受 理 申 出 が で き る 届 出 は「 婚 姻 」「 協 議 離 婚 」「 養 子 縁 組 」「 協 議 養 子 離 縁 」「 認 知 」 で す 。 2 申 出 人 不 受 理 と し た い 届 出 に か か る 本 人 の み 本 人 以 外 は 受 付 を い た し ま せ ん 。 ま た 郵 送 で の 受 付 も し て お り ま せ ん 。 3 申 出 地 申 出 人 の 本 籍 地 本 籍 地 以 外 で 提 出 さ れ る 場 合 で も 受 付 い た し ま す が , 申 出 書 の あ て 先 ( 申 出 書 の 左 上 , 申 出 日 の す ぐ 下 の と こ ろ ) は 必 ず 本 籍 地 の 市 区 町 村 長 あ て に な り ま す 。 4 必 要 書 類 申 出 人 の 印 鑑 申 出 人 の 本 人 確 認 で き る も の ( 運 転 免 許 証 , パ ス ポ ー ト , 写 真 付 き 住 民 基 本 台

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帳 カ ー ド , 外 国 人 登 録 証 ) 5 不 受 理 期 間 申 出 を し た 日 か ら 不 受 理 申 出 取 下 書 の 提 出 が あ る ま で の 間 と な り ま す 。 法 律 改 正 以 前 は 6 か 月 が 最 長 で し た が , こ の 期 間 が 撤 廃 さ れ ま し た 。

3 調 停 離 婚

家 庭 裁 判 所 に お け る 調 停 に よ り 離 婚 す る 方 法 で す 。

離 婚 調 停 と と も に 婚 姻 費 用( 後 述 )分 担 調 停 も 申 し 立 て て お け ば ,

離 婚 成 立 ま で に 時 間 が か か っ て も , 生 活 費 を 確 保 す る こ と が で き る

場 合 が あ り ま す 。

( 参 考 ) 夫 婦 関 係 調 整 調 停 ( 離 婚 )( 最 高 裁 判 所 の H P よ り 抜 粋 , 要 約 ) 1 申 立 人 夫 又 は 妻 2 申 立 先 相 手 方 の 住 所 地 の 家 庭 裁 判 所 又 は 当 事 者 が 合 意 で 定 め る 家 庭 裁 判 所 3 申 立 て に 必 要 な 費 用 収 入 印 紙 1 2 0 0 円 分 連 絡 用 の 郵 便 切 手 4 申 立 て に 必 要 な 書 類 ・ 申 立 書 及 び そ の 写 し 1 通 ・ 標 準 的 な 申 立 添 付 書 類 ・ 夫 婦 の 戸 籍 謄 本 ( 全 部 事 項 証 明 書 ) ・ 年 金 分 割 の た め の 情 報 通 知 書 ( 年 金 分 割 割 合 に つ い て の 申 立 て が 含 ま れ て

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い る 場 合 。 各 年 金 制 度 ご と に 必 要 と な り ま す 。) ※ ※ 情 報 通 知 書 の 請 求 手 続 に つ い て は , 年 金 事 務 所 ( 厚 生 年 金 の 場 合 ) 又 は 各 共 済 年 金 制 度 の 窓 口 に お 問 い 合 わ せ く だ さ い 。 情 報 通 知 書 は , 発 行 日 か ら 1 年 以 内 の も の が 必 要 に な り ま す 。 申 立 時 に , 申 立 書 の ほ か , 各 家 庭 裁 判 所 が 定 め る 書 式 ( 申 立 書 付 票 な ど ) に 記 入 し て い た だ く こ と も あ り ま す 。 5 申 立 書 の 書 式 及 び 記 載 例 別 紙 2 の と お り 6 手 続 の 内 容 に 関 す る 説 明 Q1. 離 婚 し た 方 が よ い か ど う か 判 断 が つ か ず に 悩 ん で い る の で す が , 調 停 を 申 し 立 て た 場 合 , 手 続 は ど の よ う に 進 み ま す か 。 A. 申 立 書 に は ,離 婚 を 求 め る の か ,円 満 調 整 を 求 め る の か 記 入 し て い た だ く こ と に な り ま す が , 調 停 で の 話 合 い の 方 向 は , 必 ず し も 記 入 し た 方 向 に 決 め ら れ る も の で は あ り ま せ ん 。 離 婚 を 求 め た 場 合 で も , 話 合 い を 進 め て き た 結 果 , も う 一 度 円 満 に や り 直 し た い と い う 気 持 ち に な れ ば , 円 満 調 整 の 方 向 で 調 停 を 進 め る こ と が で き ま す 。 ま た , 申 立 人 は , 調 停 で の 話 合 い の 結 果 , 調 停 を 続 け る 必 要 が な く な っ た と き は , 申 立 て を 取 り 下 げ る こ と も で き ま す 。 Q2. 調 停 を し な い で 裁 判 を す る こ と は で き な い の で す か 。 A. 離 婚 の 裁 判 を す る に は ,原 則 と し て ,調 停 の 手 続 を 経 る こ と が 必 要 で す 。た だ し , 相 手 方 が 行 方 不 明 で あ る 場 合 な ど , 調 停 を す る こ と が 不 可 能 な 場 合 に は , 最 初 か ら 裁 判 を す る こ と が で き る 場 合 も あ り ま す 。 Q3. 相 手 方 が 調 停 に 出 席 し な か っ た り , 出 席 し て も 離 婚 に 応 じ な い と き は , ど う な る の で す か 。 A. 調 停 は ,双 方 が 裁 判 所 に 出 席 し て ,話 合 い に よ り ,自 主 的 な 解 決 を 図 る 制 度 で す の で , 相 手 方 の 協 力 が 必 要 で す 。 調 停 委 員 会 は , 相 手 方 に 出 席 す る よ う 働 き 掛 け を 行 っ た り , 双 方 の 合 意 が で き る よ う 調 整 に 努 め た り し ま す が , 相 手 方 が

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出 席 し な い 場 合 や 双 方 の 合 意 が で き な い 場 合 に は , 調 停 は 不 成 立 と し て 終 了 す る こ と に な り ま す 。 こ の 場 合 , あ な た が 離 婚 を 求 め た い と き に は , 離 婚 の 裁 判 を 提 起 す る 必 要 が あ り ま す 。 Q4. 離 婚 の 調 停 が 成 立 し た 場 合 , ど の よ う な 手 続 を す れ ば よ い の で す か 。 A. 申 立 人 に は , 戸 籍 法 に よ る 届 出 義 務 が あ り ま す の で , 調 停 が 成 立 し て か ら 10 日 以 内 に , 市 区 町 村 役 場 に 離 婚 の 届 出 を し な け れ ば な り ま せ ん 。 届 出 に は , 調 停 調 書 謄 本 の ほ か , 戸 籍 謄 本 な ど の 提 出 を 求 め ら れ る こ と が あ り ま す の で , 詳 し く は 届 出 を す る 役 場 に お 問 い 合 わ せ く だ さ い 。 ま た , 年 金 分 割 の 割 合 を 決 め た 場 合 に は , 年 金 事 務 所 等 に お い て , 年 金 分 割 の 請 求 手 続 を 行 う 必 要 が あ り ま す ( 家 庭 裁 判 所 の 調 停 に 基 づ き 自 動 的 に 分 割 さ れ る わ け で は あ り ま せ ん 。)。

4 判 決 離 婚

⑴ 判 決 離 婚 と は

裁 判 所 に 離 婚 原 因 の 存 否 を 判 断 し て も ら っ て , 判 決 に よ り , 強

制 的 に 離 婚 す る 方 法 で す 。

⑵ 調 停 前 置 主 義

い き な り 離 婚 の 裁 判 は で き ず , ま ず は 調 停 に よ る 解 決 を 図 ら な

け れ ば な り ま せ ん 。 た だ し , 相 手 方 の 生 死 不 明 , 行 方 不 明 , 心 神

喪 失 な ど の 場 合 は , 調 停 不 要 と さ れ ま す 。

⑶ 管 轄

夫 婦 の い ず れ か の 住 所 地 の 家 庭 裁 判 所

⑷ 離 婚 原 因

民 法 7 7 0 条 1 項 各 号 に 定 め が あ り ま す 。

ア 不 貞 行 為 ( 1 号 )

配 偶 者 の あ る 者 が 自 由 な 意 思 に 基 づ い て 配 偶 者 以 外 の 者 と 性

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的 関 係 を 結 ぶ こ と を い い ま す 。 異 性 と メ ー ル ・ 電 話 ・ 食 事 等 の

程 度 で は 足 り ま せ ん 。 不 貞 を 働 い た 配 偶 者 の み な ら ず 不 貞 相 手

に 対 し て も 慰 謝 料 請 求 で き る 場 合 が あ り ま す 。

イ 悪 意 の 遺 棄 ( 2 号 )

正 当 な 理 由 な く , 夫 婦 の 同 居 , 協 力 , 扶 助 義 務 を 履 行 し な い

こ と

ウ 3 年 以 上 の 生 死 不 明 ( 3 号 )

エ 回 復 見 込 み の な い 強 度 の 精 神 病 ( 4 号 )

オ そ の 他 婚 姻 を 継 続 し が た い 重 大 な 事 由 ( 5 号 )

D V , 犯 罪 , 過 度 の 宗 教 活 動 等 を 総 合 し て , 婚 姻 関 係 を 継 続

し が た い 重 大 な 事 由 が 認 め ら れ る か 判 断 さ れ ま す 。

⑸ 有 責 配 偶 者 か ら の 離 婚 請 求

婚 姻 破 綻 に つ き 専 ら 又 は 主 と し て 原 因 を 与 え た 当 事 者 か ら の 離

婚 請 求 は 認 め ら れ な い の が 原 則 で す ( 判 例 )。

た だ し ,

a.夫 婦 が 相 当 の 長 期 間 別 居 し ,

b.そ の 間 に 未 成 熟 子 が い な い 場 合 に は ,

c.離 婚 に よ り 相 手 方 が 極 め て 苛 酷 な 状 態 に お か れ る 等 社 会 正 義

に 反 す る と い え る よ う な 特 段 の 事 情 の な い 限 り ,

有 責 配 偶 者 か ら の 請 求 で あ る と の 一 事 を も っ て そ の 請 求 が 許 さ れ

な い と す る こ と は で き な い ( 判 例 ) と さ れ て い ま す 。

⑹ 復 氏

婚 姻 に よ り 氏 を 変 更 し て い た も の は , 離 婚 に よ り 当 然 に 元 の 氏

に 戻 り ま す 。

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( 参 考 ) 離 婚 と 氏 1 親 の 氏 ⑴ 原 則 離 婚 す る と 婚 姻 前 の 氏 に 戻 り ま す ( 復 氏 )。 ⇒ 婚 姻 前 の 戸 籍 に 入 籍 or 新 戸 籍 を 編 製 ⑵ 例 外 婚 氏 続 称 す る た め に は 3 か 月 以 内 に 届 け 出 る 必 要 が あ り ま す 。 ⇒ 新 戸 籍 を 編 製 実 際 に は , 離 婚 届 提 出 の 際 , あ わ せ て 婚 氏 続 称 の 届 出 を す る こ と が 多 い よ う で す 。 2 子 の 氏 親 の 一 方 が 離 婚 に よ っ て 婚 姻 前 の 氏 に 復 し て も ,当 然 に は 子 の 氏 は 変 更 さ れ ず , 戸 籍 に つ い て も , 子 は 婚 姻 中 の 戸 籍 筆 頭 者 の 戸 籍 に 残 っ た ま ま で す 。 復 氏 し た 親 の 氏 を 称 し , そ の 戸 籍 に 移 り た い と き は , 家 庭 裁 判 所 に 子 の 氏 の 変 更 許 可 審 判 の 申 立 て を 行 い , 審 判 を 得 た う え , 戸 籍 の 届 出 が 必 要 で す 。

第 2 親 権

1 親 権 と は

成 年 に 達 し な い 子 を 監 護 , 教 育 し , そ の 財 産 を 管 理 す る た め , そ

の 父 母 に 与 え ら れ た 身 分 上 お よ び 財 産 上 の 権 利 ・ 義 務 の 総 称 の こ と

で す 。

2 親 権 者 の 指 定

い ず れ の 離 婚 手 続 の 場 合 で も , 未 成 年 の 子 が あ る 場 合 に は , 親 権

者 を 決 め な け れ ば な り ま せ ん 。

3 親 権 者 の 変 更

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離 婚 成 立 後 に 親 権 者 を 変 更 す る に は 家 事 審 判 に よ る 必 要 が あ り ま

す 。

4 親 権 者 ・ 監 護 権 者 指 定 の 判 断 基 準

⑴ 監 護 の 継 続 性

⑵ 奪 取 の 違 法 性

⑶ 母 性 優 先 の 原 則

⑷ 監 護 能 力

⑸ 面 会 交 流 の 許 容

⑹ 子 の 意 思

⑺ き ょ う だ い の 不 分 離

第 3 養 育 費

1 養 育 費 と は

非 監 護 親 が 監 護 親 に 支 払 う 子 を 養 育 す る た め の 費 用 の こ と で す 。

2 養 育 費 の 額

夫 妻 そ れ ぞ れ の 年 収 , 子 の 人 数 や 年 齢 を も と に 算 出 し ま す 。

た だ , 養 育 費 に は 相 場 が あ り , 争 っ た 場 合 で も , 算 定 表 の 幅 の 範

囲 内 で 養 育 費 が 決 ま る こ と が 多 い で す ( 別 紙 3 )。

3 養 育 費 の 増 減 額 請 求

父 親 又 は 母 親 が 再 婚 し た 場 合 , 新 た な 子 が 出 生 し た 場 合 , 職 業 ・

収 入 ・ 社 会 的 地 位 が 変 化 し た 場 合 な ど 事 情 が 変 化 し た 場 合 に は , 一

旦 決 め ら れ た 養 育 費 の 額 の 増 減 を 求 め る 調 停 を 申 し 立 て る こ と が で

き , 調 停 で 解 決 し な い 場 合 は , 裁 判 所 が 決 め ま す 。

第 4 面 会 交 流

1 面 会 交 流 と は

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非 監 護 親 と 子 が 面 会 す る こ と で す 。

離 婚 成 立 後 に 限 ら ず , 離 婚 調 停 ・ 訴 訟 中 も 問 題 と な り ま す 。

面 接 交 渉 を 認 め る べ き か ど う か は , 専 ら 子 の 福 祉 の 観 点 か ら 判 断

さ れ ま す 。

2 面 会 交 流 実 現 の 方 法

当 事 者 間 で 合 意 が で き れ ば そ れ に よ り 実 現 で き ま す が , 合 意 が で

き な い 場 合 は , 面 会 交 流 の 調 停 , 審 判 の 場 で 面 会 交 流 の 実 現 を 図 る

こ と と な り ま す 。

第 5 財 産 分 与

1 財 産 分 与 と は

離 婚 し た 夫 婦 の 一 方 が 他 方 に 対 し て 財 産 の 分 与 を 求 め る 権 利 の こ

と で す 。

2 財 産 分 与 の 種 類

① 清 算 的 財 産 分 与 , ② 扶 養 的 財 産 分 与 , ③ 慰 謝 料 的 財 産 分 与 の 3

種 類 あ る と い わ れ て い ま す 。

3 清 算 的 財 産 分 与

⑴ 対 象 財 産

a.婚 姻 時 か ら 別 居 時 ま で に で き た 財 産( 借 金 も 含 む )。名 義 は 関 係

あ り ま せ ん 。

b.婚 姻 前 か ら 有 し て い た 財 産 や 婚 姻 中 で も 相 続 , 贈 与 に よ り 取 得

し た 財 産 は 対 象 と な り ま せ ん ( 固 有 財 産 な い し 特 有 財 産 )。

⑵ 分 与 割 合

原 則 折 半 5 : 5 ( 積 極 ・ 消 極 財 産 と も に )

第 6 慰 謝 料

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1 離 婚 に よ る 慰 謝 料 と は

① 不 貞 行 為 , 暴 力 等 離 婚 原 因 に 該 当 す る 個 々 の 不 法 行 為 に 基 づ く

慰 謝 料 と , ② 相 手 方 の 有 責 行 為 に よ っ て 離 婚 せ ざ る を 得 な く な っ た

こ と 自 体 に よ る 慰 謝 料 と が あ り , ① ② は 離 婚 時 に 一 括 し て 請 求 さ れ

る 場 合 が 多 い で す 。

2 相 場

裁 判 所 で 認 め ら れ て い る 平 均 的 相 場 は , 一 概 に は 言 え ま せ ん が ,

2 0 0 万 円 と も 1 5 0 万 円 と も 言 わ れ て い ま す 。

た だ , 交 渉 段 階 で は , 夫 婦 の 合 意 に よ り , 相 場 と 離 れ た 慰 謝 料 が

支 払 わ れ る こ と が あ り ま す 。

3 消 滅 時 効

損 害 及 び 加 害 者 を 知 っ て か ら 3 年 で 消 滅 時 効 に か か り ま す 。

第 7 年 金 分 割

1 年 金 分 割 と は

夫 婦 が 婚 姻 中 の 厚 生 年 金 や 共 済 年 金 の 保 険 料 の 納 付 実 績 を 分 け る

こ と で , 将 来 も ら え る 年 金 額 を 変 動 さ せ る こ と で す 。 年 金 額 そ の も

の を 分 け る の で は あ り ま せ ん 。

分 割 の 対 象 は 厚 生 年 金 , 共 済 年 金 で あ り , 国 民 年 金 は 分 割 の 対 象

と は な り ま せ ん 。

一 般 的 に , 夫 婦 の 収 入 格 差 が 大 き い ほ ど , ま た , 婚 姻 期 間 が 長 い

ほ ど , 分 割 に よ る 年 金 増 が 見 込 め ま す 。

( 参 考 ) 厚 生 年 金 の 分 割 に つ い て ( 日 本 年 金 機 構 の H P よ り 抜 粋 ) 1 合 意 分 割 制 度

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平 成 1 9 年 4 月 1 日 以 後 に 離 婚 等 を し , 以 下 の 条 件 に 該 当 し た 時 , 当 事 者 の 一 方 か ら の 請 求 に よ り , 婚 姻 期 間 中 の 厚 生 年 金 記 録 ( 標 準 報 酬 月 額 ・ 標 準 賞 与 額 ) を 当 事 者 間 で 分 割 す る こ と が で き る 制 度 で す 。 ・ 婚 姻 期 間 中 の 厚 生 年 金 記 録 ( 標 準 報 酬 月 額 ・ 標 準 賞 与 額 ) が あ る こ と 。 ・当 事 者 双 方 の 合 意 ま た は 裁 判 手 続 に よ り 按 分 割 合 を 定 め た こ と 。( 合 意 が ま と ま ら な い 場 合 は , 当 事 者 の 一 方 の 求 め に よ り , 裁 判 所 が 按 分 割 合 を 定 め る こ と が で き ま す 。) ・ 請 求 期 限 ( 原 則 , 離 婚 等 を し た 日 の 翌 日 か ら 起 算 し て 2 年 以 内 ※ ) を 経 過 し て い な い こ と 。 な お ,平 成 19 年 4 月 1 日 前 の 婚 姻 期 間 中 の 厚 生 年 金 記 録 も 分 割 の 対 象 と な り ま す 。 ま た , 合 意 分 割 の 請 求 が 行 わ れ た 場 合 , 婚 姻 期 間 中 に 3 号 分 割 の 対 象 と な る 期 間 が 含 ま れ る と き は ,合 意 分 割 と 同 時 に 3 号 分 割 の 請 求 が あ っ た と み な さ れ ま す 。 し た が っ て ,3 号 分 割 の 対 象 と な る 期 間 は ,3 号 分 割 に よ る 標 準 報 酬 の 分 割 に 加 え , 合 意 分 割 に よ る 標 準 報 酬 の 分 割 も 行 わ れ ま す 。 2 3 号 分 割 制 度 平 成 20 年 5 月 1 日 以 後 に 離 婚 等 を し ,以 下 の 条 件 に 該 当 し た と き に ,国 民 年 金 の 第 3 号 被 保 険 者 で あ っ た 方 か ら の 請 求 に よ り ,平 成 20 年 4 月 1 日 以 後 の 婚 姻 期 間 中 の 3 号 被 保 険 者 期 間 に お け る 相 手 方 の 厚 生 年 金 記 録 ( 標 準 報 酬 月 額 ・ 標 準 賞 与 額 ) を 2 分 の 1 ず つ , 当 事 者 間 で 分 割 す る こ と が で き る 制 度 で す 。 ・ 婚 姻 期 間 中 に 平 成 20 年 4 月 1 日 以 後 の 国 民 年 金 の 第 3 号 被 保 険 者 期 間 中 の 厚 生 年 金 記 録 ( 標 準 報 酬 月 額 ・ 標 準 賞 与 額 ) が あ る こ と 。 ・ 請 求 期 限 ( 原 則 , 離 婚 等 を し た 日 の 翌 日 か ら 起 算 し て 2 年 以 内 ※ ) を 経 過 し て い な い こ と 。 な お ,「3 号 分 割 制 度 」 に つ い て は , 当 事 者 双 方 の 合 意 は 必 要 あ り ま せ ん 。 た だ し , 分 割 さ れ る 方 が 障 害 厚 生 年 金 の 受 給 権 者 で , こ の 分 割 請 求 の 対 象 と な る 期 間

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を 年 金 額 の 基 礎 と し て い る 場 合 は ,「3 号 分 割 」 請 求 は 認 め ら れ ま せ ん 。 3 分 割 請 求 の 期 限 分 割 請 求 の 期 限 は , 原 則 と し て , 次 に 掲 げ る 事 由 に 該 当 し た 日 の 翌 日 か ら 起 算 し て 2 年 以 内 で す 。 (1)離 婚 を し た と き , (2)婚 姻 の 取 り 消 し を し た と き , (3)事 実 婚 関 係 に あ る 人 が 国 民 年 金 第 3 号 被 保 険 者 資 格 を 喪 失 し , 事 実 婚 関 係 が 解 消 し た と 認 め ら れ る と き

第 8 婚 姻 費 用

1 婚 姻 費 用 と は

婚 姻 中 ,夫 婦 間 で 分 担 す べ き 生 活 費 の こ と で す 。子 が い る 場 合 は ,

子 の 養 育 費 も 含 ま れ ま す 。

2 対 象 期 間

請 求 時 ( 争 い あ り ) か ら 離 婚 成 立 あ る い は 別 居 解 消 ま で と な り ま

す 。

3 算 定 方 法

夫 妻 そ れ ぞ れ の 年 収 , 子 の 人 数 や 年 齢 を も と に 算 出 し ま す 。

た だ , 婚 姻 費 用 に は 相 場 が あ り , 争 っ た 場 合 で も , 算 定 表 の 幅 の

範 囲 内 で 決 ま る こ と が 多 い で す ( 別 紙 4 )。

第 9 履 行 確 保

1 履 行 勧 告

家 庭 裁 判 所 で 決 め た 調 停 や 審 判 な ど の 取 決 め を 守 ら な い 人 に 対 し

て , そ れ を 守 ら せ る た め の 履 行 勧 告 と い う 制 度 が あ り ま す 。 相 手 方

が 取 決 め を 守 ら な い と き に は , 家 庭 裁 判 所 に 対 し て 履 行 勧 告 の 申 出

を す る と , 家 庭 裁 判 所 で は , 相 手 方 に 取 決 め を 守 る よ う に 説 得 し た

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り , 勧 告 し た り し ま す 。

履 行 勧 告 の 手 続 に 費 用 は か か り ま せ ん が , 義 務 者 が 勧 告 に 応 じ な

い 場 合 は 支 払 を 強 制 す る こ と は で き ま せ ん 。

2 履 行 命 令

3 金 銭 寄 託

4 強 制 執 行

以 上

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