• 検索結果がありません。

EMC RecoverPointファミリの概要

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "EMC RecoverPointファミリの概要"

Copied!
18
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

EMC RecoverPoint ファミリの概要

詳細レビュー

US ホワイトペーパー翻訳版 概要 このホワイト・ペーパーでは、EMC® RecoverPointについて概説し、この製品およびテクノロジ ーを実用的に理解するための基礎を提供します。この情報には、主要な設計コンセプト、基本ア ーキテクチャ、コンポーネント、データ・フローが含まれます。 2009 年 7 月

(2)

Copyright © 2006, 2007, 2008, 2009 EMC Corporation. All rights reserved. このドキュメントに記載されている情報は、ドキュメントの出版日現時点の情報です。この情報 は、予告なく変更されることがあります。 この資料に記載される情報は、「現状有姿」の条件で提供されています。EMC Corporation は、 この資料に記載される情報に関する、どのような内容についても表明保証条項を設けず、特に、 商品性や特定の目的に対する適応性に対する黙示の保証はいたしません。 この資料に記載される、いかなる EMC ソフトウェアの使用、複製、頒布も、当該ソフトウェ ア・ライセンスが必要です。

最新の EMC 製品名については、EMC.com で EMC Corporation の商標を参照してください。

他のすべての名称ならびに製品についての商標は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。 パーツ番号 H2346.9-J

(3)

目次

エグゼクティブ・サマリー... 4

はじめに ... 4

対象読者... 4

EMC RecoverPointの概要 ... 4

コンシステンシ・グループとレプリケーション・ポリシー ... 5 継続的なレプリケーション ... 5 システム・アーキテクチャ... 7 RecoverPointアプライアンス... 7 RecoverPointホスト・スプリッタ・ドライバ(KDriver) ... 8 リポジトリ・ボリューム... 8 ジャーナル・ボリューム... 8 レプリケーション・モード... 9 非同期レプリケーション・モード ... 9 同期レプリケーション・モード ... 10 ダイナミック同期モード... 10 データ・フロー ... 11 継続的なリモート・レプリケーション ... 11 継続的なデータ保護 ... 12 同時ローカル/リモート・データ保護... 14 基本システム・アーキテクチャの拡張 ... 14 管理インタフェース ... 15

EMC RecoverPoint/SEの概要... 17

結論... 18

EMC RecoverPointのメリット... 18 システムの特長 ... 18

関連資料 ... 18

(4)

エグゼクティブ・サマリー

EMC® RecoverPointは、異機種混在のSAN接続サーバおよびストレージ・アレイ上のアプリケー ション・データを保護するように設計された企業規模のソリューションです。RecoverPointはア ウト・オブ・バンドのアプライアンス上で動作し、業界をリードする継続的なデータ保護テクノ ロジーと、帯域幅の利用効率が高くデータ消失ゼロのレプリケーション・テクノロジーとを組み 合わせることにより、ローカルとリモートの両方でデータを保護することができます。 革新的なデータ変更ジャーナル処理機能およびアプリケーション統合機能により、業務、運用、 規制に関連するデータ保護の差し迫った問題にお客様が対応することができます。RecoverPoint を実装しているお客様には、従来のホストおよびアレイのスナップショット製品またはディスク からテープへのバックアップ製品と比較して、アプリケーションの復旧時間が大幅に短縮され、 データ消失は最小限またはゼロに抑えられることがお分かりいただけます。 このホワイト・ペーパーは、テクノロジーの意思決定者が、RecoverPointの設計、特徴、機能、 およびご使用の環境にRecoverPointの機能をどのように適用できるかについてより深く理解でき るように作成されています。また、EMC RecoverPoint/SE for CLARiX®とEMC RecoverPointの機能

的な違いについても説明します。

はじめに

このホワイト・ペーパーは、EMC RecoverPoint の概要を説明し、読者がこの製品およびテクノロ ジーの実用的な理解を深めるうえで役立ちます。具体的には、以下の情報が記載されています。 • 主要な設計コンセプト • 基本アーキテクチャ、コンポーネント、データ・フロー • 基本アーキテクチャの代替アーキテクチャ • アーキテクチャのメリット • システム管理タスクのほとんどを実行する際に管理者が使用する管理インタフェースの紹介 • RecoverPointのライセンス • ユーザーと権限

対象読者

このホワイト・ペーパーは、ストレージ/サーバ管理者、IT 管理者、アプリケーション・エンジ ニアだけでなく、ストレージ・インテグレータ、コンサルタント、ディストリビュータを含む、 企業の経営陣および技術部門の意思決定者を対象にしています。

EMC RecoverPoint の概要

EMC RecoverPoint では、ローカルおよびリモートでのデータ保護を提供し、同一サイト内のロー カル・レプリケーションでも、他サイト(たとえ、地球の裏側でも)へのリモート・レプリケー ションでも距離を問わない信頼性の高いデータ・レプリケーションを可能にします。具体的には、 RecoverPoint はアプリケーションが書き込むデータをファイバ・チャネル経由でローカル SAN 接 続ストレージにレプリケーションする際の保護およびサポートを提供します。RecoverPoint は既 存のファイバ・チャネル・インフラストラクチャを使用して、既存のホスト・アプリケーション とデータ・ストレージ・サブシステムとをシームレスに統合します。距離が長い場合、ファイ バ・チャネルか既存の IP ネットワークのいずれかを使用して、WAN 経由でデータを送信します。

(5)

このドキュメントでは、サイト間のリモート・レプリケーションという用語はほとんどすべて、サイド 間のローカル・レプリケーションと同じ意味で使用されています。反対に、サイド間のローカル・レプ リケーションという用語はほとんどすべて、サイト間のリモート・レプリケーションと同じ意味で使用 されています。

コンシステンシ・グループとレプリケーション・ポリシー

RecoverPoint によるレプリケーションはコンシステンシ・グループと呼ばれる論理エンティティ に基づいています。プライマリ・サイトおよびセカンダリ・サイト(またはサイド)にある SAN 接続ストレージ・ボリューム(RecoverPoint ではレプリケーション・ボリュームと呼ばれ る)がコンシステンシ・グループに割り当てられ、複製対象のデータ・セットを定義します。異 なるストレージ・システム上のボリュームを含むコンシステンシ・グループに割り当てられたす べてのボリュームで、データ・コンシステンシおよび相互依存する書き込み順序の忠実性が維持 されます。1~128 個のコンシステンシ・グループがサポートされています。 また、RecoverPoint によるレプリケーションはポリシー・ベースです。レプリケーション・ポリ シーは、企業の具体的なビジネス・ニーズに基づくもので、コンシステンシ・グループごとに独 自に指定されます。このポリシーはレプリケーションの実行方法をまとめて管理する一連のパラ メータで構成されます。レプリケーションの動作は、システム・オペレーションの際、ポリシー、 システム・アクティビティのレベル、ネットワーク・リソースの可用性を踏まえて動的に変わり ます。 このドキュメントでは、コンシステンシ・グループのデータ・レプリケーション・プロセスの両端は、 通常、次のように指定されます。 ソース・サイド:データのレプリケート元のロケーション ターゲット・サイド:データのレプリケート先のロケーション これらの指定は、現在のレプリケーションの方向に全面的に依存しています。レプリケーションの方向 は、アクティブ・サイド(つまり、アプリケーションがストレージにデータを書き込むことができるサ イド)によって決定されます。 リモート・レプリケーションについて述べる場合、「サイト」を「サイド」と同じ意味で使用できます。 ソース・サイドはソース・サイト、ターゲット・サイドはターゲット・サイト、アクティブ・サイドは アクティブ・サイトに相当します。 場合によっては、逆方向のレプリケーションを容易に行うために、フェイルオーバーを行うことがあり ます。このような場合、ソース・サイドとターゲット・サイドの指定が入れ替わります。

継続的なレプリケーション

継続的なレプリケーションの大きなメリットは、ホスト・アプリケーションのパフォー マンスを低下させることなく、同期のようなレプリケーションを提供する機能です。リ モート・レプリケーションでは、RecoverPointが他の製品に先駆けて高頻度の(細かい)イ メージ・キャプチャを使用しました。 ソース・サイドでのストレージへのデータの書き込みからターゲット・サイドで同じデータを書 き込むまでの遅延を短縮することで、より最新の状態に近いコピーが作成されます。 ローカル・レプリケーションでは、遅延はなく、ローカル・ジャーナルにすべての変更が複製、 保持されます。リモート同期レプリケーションでも遅延はありません。 リモート・レプリケーション向けのRecoverPointのサポートに本来備わっているその他のメ リットは、前のスナップショット以降に行われた変更のみが、強力な帯域幅削減圧縮テ クノロジーが必ず適用されてから、転送されるという点です。この機能により帯域幅を大

(6)

幅に節約できます。さらに、スナップショットを構成するデータ量がかなり少ないため、 RecoverPointでは、イベント・ロールバックが必要な場合に役立つ多くのイメージを含 むターゲット・サイドのジャーナルを、コストをかけずに維持できます。このようにし て、RecoverPointレプリケーションでは、インテリジェントで効果的なリモート・レプ リケーション・ソリューションを提供します。 EMC RecoverPointでは、レプリケーション・タイプ(ローカル、リモート、またはその 両方)、アプリケーションの負荷、スループット容量、レプリケーション・ポリシーを含む、 現在の状態に基づいてレプリケーションのパフォーマンスを自動的に最適化します。ま た、レプリケーションの最適化とは別に、EMC RecoverPoint固有の機能で、どのような状況 でもターゲット・サイドでの整合性のとれたコピーを保証し、マルチホストの異機種混在のSAN 環境で分散された書き込み順序の忠実性を維持することができます。

(7)

システム・アーキテクチャ

図 1にEMC RecoverPointの具体的なコンポーネントを示します。図の後にコンポーネントの詳細 を説明します。 図1:EMC RecoverPoint アーキテクチャ

RecoverPointアプライアンス

RPA(RecoverPoint アプライアンス)は RecoverPoint のインテリジェントなハードウェア・プラ ットフォームです。RPA は業界標準の Intel サーバ・プラットフォームで構成され、カスタマイ ズされた 64 ビット Linux カーネル環境上で RecoverPoint ソフトウェアを実行します。RPA はす べてのサイトでの信頼性の高いデータ・レプリケーションのあらゆる要素を管理します。 特定のコンシステンシ・グループのレプリケーション中、ソース・サイドの RPA はターゲッ ト・サイドにデータを転送するタイミングとデータの種類に関してインテリジェントな意思決定 を行います。ソース・サイドの RPA は、レプリケーションの負荷およびリソースの可用性に関 する継続的な分析に基づき、ホスト・アプリケーションのパフォーマンスの低下を防ぐ必要性と 指定のレプリケーション・ポリシーに最大限準拠する必要性とのバランスを考慮して、これらの 決定を行います。ターゲット・サイドの RPA はターゲット・サイドのストレージにデータを分 散します。 フェイルオーバーの際は、これらの役割を逆にすることができます。さらに、RecoverPoint は、 同一の RPA があるコンシステンシ・グループではソース RPA として、別のコンシステンシ・グ ループではターゲット RPA として機能することができる双方向の同時レプリケーションをサポ ートしています。 RecoverPoint インストールには、各サイトに、RecoverPoint クラスタを構成するアクティブな RPA が少なくとも 2 つあります。物理的には、RecoverPoint クラスタはホストやストレージ・サ ブシステムと同じ設備内に配置されています。 クラスタ内のすべてのRPAは同じ機能を備えています。通常の運用では、すべてのRPAが常時ア クティブです。このため、EMC RecoverPointでは、クラスタ内のRPAの 1 つがダウンした場合、

(8)

構成 RPAクラスタは各サイドに少なくとも 2 つのRPAノードで構成されており、各ノードはアクティ ブです。RecoverPoint/SEは各サイド 2 ノードまでに制限されていますが、RecoverPointで は既存のクラスタにさらにRPAを追加できます。1 サイドに最大 8 台のRPAをサポート しています。リモート・レプリケーションでは、追加のRPAを使用するには、各サイトに 1 つ ずつペアで追加する必要があります。単一サイト構成では、追加RPAを一度に 1 台ずつ追加でき ます。 インストール時には各RPAは個別にインストール、構成されますが、RPAの構成後はRPAクラ スタ内のノードの 1 つとしてRPAを管理できます。操作に使用するサイトに関係なく、管理 者はローカルRPAクラスタ内のノードだけでなく、その他のサイトのRPAクラスタに対してすべ ての管理アクティビティを実行できます。つまり、構成後はRecoverPointインストール全体を 1 か所から管理できます。

RecoverPoint

ホスト・スプリッタ・ドライバ(

KDriver)

KDriverは保護ボリューム(つまり、CDP(継続的なデータ保護)を使用してローカルに 複製されるボリュームか、またはCRR(継続的なリモート・レプリケーション)を使用して リモートに複製されるボリューム)にアクセスするすべてのホスト上にインストールされ るシステム・ソフトウェアです。KDriverの主な機能は、アプリケーションの書き込み を「分割」することです。この機能により、通常指定されるストレージ・ボリュームだ けでなくRPAにも、分割されたアプリケーションの書き込みが送信されます。KDriver はこのアクティビティを効率的に行い、しかもホストのパフォーマンスにはほとんど影 響を及ぼしません。これは、レプリケーションで必要なCPUを大量に消費する処理のすべ てをRPAが実行するためです。 このドキュメントでは、スプリット機能を処理するホスト・スプリッタ(つまり、KDriverがイ ンストールされているホスト)に基づくシステム構成がデフォルトであると想定されます。 EMC RecoverPoint の適切な操作を容易にするには、ストレージ・サブシステム上に次のストレー ジ・エンティティを作成する必要があります。

リポジトリ・ボリューム

各RPAクラスタの各サイトでSAN接続ストレージ専用の特定のボリューム、つまり、リ ポジトリ・ボリュームを備える必要があります。リポジトリ・ボリュームは特定のクラスタ のすべてのRPAおよびそのクラスタに関連づけられているスプリッタを処理します。リポジト リ・ボリュームではRPAおよびコンシステンシ・グループに関する構成情報を格納しています。 この情報により正しく機能しているRPAが同一クラスタの故障したRPAのレプリケーション・ア クティビティをシームレスに特定することができます。リポジトリ・ボリューム内に格納された 構成設定および重要度が高いシステム情報には、単一障害点はありません。リポジトリ・ボリュ ームの追加コピーは、最初の 2 台のRecoverPointアプライアンスのローカル・ハード・ディス クに格納されます。つまり、リポジトリ・ボリュームが使用できない場合でも、RecoverPointシ ステムに影響はなく、引き続き正常に複製が行われます。

ジャーナル・ボリューム

両方のサイト(または両サイド)にストレージ専用の追加ボリューム(またはボリュームのセッ ト)を備えます。目的はターゲット・ボリュームへの分散を待機しているイメージまたは既にタ ーゲット・ボリュームに分散されたイメージを保持することです。各コンシステンシ・グループ には、2 つまたは 3 つのジャーナルがあります。ジャーナルはソース・サイドに 1 つまたは 2 つ

(9)

あり、ターゲット・サイドには 1 つあります。現在アクティブなサイドからもう一方のサイドへ のフェイルオーバーをサポートするため、両サイドにジャーナルが必要です。同じコンシステン シ・グループ内で実行されているローカル・レプリケーションおよびリモート・レプリケーショ ンの場合、ローカル・サイドに 2 つのジャーナルがあります。一方は本番ボリューム用で、もう 一方はローカル・コピー用です。 本番ジャーナル・ボリュームにはレプリケーション・プロセスに関する情報、つまり、マーキン グ情報が格納されています。この情報は、2 つのサイト(またはサイド)にあるレプリケーショ ン・ボリュームの再同期を、必要に応じて、さらに効率的に行うために使用されます。各ジャー ナルは容量の許容する範囲の数のイメージを保持します。最も古いイメージは既に分散されてい るという前提で、最新のイメージ用の容量を確保するために削除されます。つまり、先入れ先出 し(FIFO)方式です。 また、古いイメージを統合することにより、ジャーナルにはるかに長い履歴を保存することがで きます。このようなイメージは管理アプリケーションの GUI または CLI(コマンド・ライン・イ ンタフェース)を使用して、自動的に統合できます。また、CLI(コマンド・ライン・インタフ ェース)を使用してイメージを手動で統合することもできます。すべてのイメージの保持期間は、 ユーザーが指定します。この期間の経過後、古いイメージには、日ごと、週ごと、月ごとのイメ ージというようにより大まかな期間を指定できます。 ジャーナルのイメージの実際の数は、イメージのサイズやこの目的専用のストレージの容量に応 じて変わります。あるイメージと以前のイメージとの間の変更のみを保持することにより、スト レージの効率性がジャーナルで実現します。さらに、ボリュームを圧縮することで、さらに多く のストレージを節約できます。レプリケーション・ボリューム上のソース・データおよびターゲ ット・データは、各イメージの分散の完了時には常に整合性を保っています。また、ポリシーを 使用してジャーナルのスナップショットを統合することができます。この統合により、ジャーナ ルに使用する容量を節約し、より長い保持期間を実現できますが、復旧時点はより大まかに設定 されます。 ジャーナルでは個別のスナップショットに対応できます。したがって、災害で必要が生じた場合 は、災害の影響を受ける前のスナップショットまで格納されたデータ・イメージをロールバック できます。頻繁な細かいスナップショットでは、このようなロールバックの場合での最大限のデ ータ・リカバリを実現できる高い粒度をもたらします。

レプリケーション・モード

レプリケーション・モードにかかわらず、RecoverPoint 固有の機能で、どのような状況でもター ゲット・サイドで整合性のとれたコピーを保証することができ、マルチホストの異機種混在の SAN 環境で書き込み順序の忠実性を維持することができます。RecoverPoint は非同期および同期 という 2 つのレプリケーション・モードのいずれかでデータを複製します。

非同期レプリケーション・モード

非同期レプリケーション・モードでは、まずホスト・アプリケーションが書き込みを開始します。 その後、リモート RPA からの ACK を待機しないで、次の書き込みを開始します。各書き込みの データはローカル RPA に格納され、ローカル・サイトで確認されます。RPA はレプリカ・スト レージに RPA での書き込みを転送するタイミングを、遅延ポリシー、システムの負荷、使用可 能なリソースに基づいて決定します。非同期レプリケーションの主要なメリットは、ホスト・ア プリケーションの書き込みアクティビティを制限することなく、同期型のようなレプリケーショ ンを提供できる機能です。

(10)

非同期レプリケーション・モードでは、[スナップショット グラニュール(Snapshot

Granularity)]ポリシーを構成して、次のようにデータ転送を制御することができます。

• [固定(書き込みごと)(Fixed (per write))]:すべての書き込み操作からスナップショッ トを作成。

• [固定(毎秒)(Fixed (per second))]:毎秒 1 つのスナップショットを作成。

• [ダイナミック(Dynamic)]:使用可能なリソースに応じてシステムがスナップショット のグラニュールを決定する。 新しいコンシステンシ・グループは、[スナップショット グラニュール(Snapshot Granularity)]が[ダイナミック(Dynamic)]に設定されている状態で作成されます。新しい コンシステンシ・グループは、デフォルトでは、非同期モードが有効な状態で作成されます。そ のため、同期で複製を行うには、RecoverPoint 管理アプリケーションを使用して新しいコンシス テンシ・グループを設定する必要があります。

同期レプリケーション・モード

同期レプリケーション・モードでは、ホスト・アプリケーションが書き込みを開始し、リモート RPAからのACKを待機してから、次の書き込みを開始します。このモードは、デフォルトのレプ リケーション・モードではないため、ユーザーが指定する必要があります。同期レプリケーショ ン・モードは、ファイバ・チャネル経由でのみサポートされます。 同期モードでのレプリケーションでは、常に本番ソースに対して 100%最新であるレプリカが生 成されます。同期レプリケーション・モードは、(CDP 構成など)ローカル SAN 環境内のレプ リケーションおよび(CRR 構成など)ファイバ・チャネル経由のレプリケーションの両方で効 率的です。ただし、同期して複製する場合、本番ソースとレプリカ・コピーとの距離が大きくな るほど、レイテンシーは大きくなります。同期レプリケーション・モードでは、すべてのホス ト・アプリケーションの書き込みアクティビティは、リモート RPA から ACK を受信するまで、 後続の書き込みが行われないように、RecoverPoint によって制御される必要があります。 同期レプリケーションでは、書き込みのコピーがもう一方のサイトに送信され、そのサイトでそ のコピーが受信中であると確認されるまで、アプリケーションが書き込みの ACK を受信しない ようにアプリケーションを制御する必要があります。この制御は、書き込み負荷が高い状況では アプリケーションのパフォーマンスに影響を及ぼします。何らかの理由でアプリケーションを制 御できない場合は、非同期レプリケーション・モードを選択します。また、事前定義された遅延 またはスループットの状態に応じて、同期レプリケーション・モードと非同期レプリケーショ ン・モードとを動的に切り替えることができるように RecoverPoint を構成することもできます。

ダイナミック同期モード

長い距離での複製を行う場合は、RecoverPoint をダイナミック同期モードで複製するように設定 できます。このモードでは、コンシステンシ・グループが同期で複製を開始し、その後、グルー プのデータ・スループットまたはレイテンシーが最大しきい値に到達するたびに非同期での複製 に自動的に切り替えることができるグループ保護ポリシーをユーザーが定義します。グループの スループットまたはレイテンシーが最小しきい値を下回ると、同期モードに自動的に切り替わり ます。 スループットおよびレイテンシーの両方([レイテンシーによる動的切り替え(Dynamic by latency)]および[スループットによる動的切り替え(Dynamic by throughput)]の両方が有 効)でレプリケーション・ポリシーを動的に制御する場合、2 つの最大しきい値のうち一方が満 たされると、RecoverPoint が非同期でのレプリカへの複製を自動的に開始します。ただし、 RecoverPoint が同期レプリケーション・モードに自動的に戻るには、両方の最小しきい値([同

(11)

期の最小レイテンシー(Min latency for sync)]および[同期の最小スループット(Min

throughput for sync)])が満たされる必要があります。ジッタを回避するため、最小しきい値に 指定される値([同期の最小レイテンシー(Min latency for sync)]および[同期の最小スルー プット(Min throughput for sync)])は対応する最大しきい値に指定される値([同期の最大レ イテンシー(Max latency for sync)]および[同期の最大スループット(Max throughput for sync)])より小さい必要があります。グループはレプリケーション・モードが切り替わるたび に短時間の初期化フェーズを実行します。この初期化フェーズ中はデータは非同期で転送されま す。 RecoverPoint CLI を使用してレプリケーション・モードを手動で切り替えることもできます。こ れは、たとえば、通常は同期レプリケーションが必要であるけれども、CLI スクリプトおよびシ ステム・スケジューラを使用して、バックアップ中など一日の異なる時間帯でレプリケーショ ン・モードを手動で切り替える場合に便利です。

データ・フロー

図 2 に、ホストが書き込むデータの基本システム構成でのデータ・フローを示します。ここでは、 スナップショット・モードでリモート・サイトへの複製を行います。

n

o

Switch Journal

q

p

n

o

Journal Switch

TRANSFER

DISTRIBUTION

o

o

n

Switch KDriver

p

Source volumes

WRITE

Target volumes

Source site Target site

Target site

q

p

Source site

n

図2:継続的なリモート・レプリケーションの RecoverPoint データ・フロー

継続的なリモート・レプリケーション

レプリケーションでは、データはソース・サイトにあるホストからの書き込みとして送信されま す。次に、データはターゲット・サイトに転送されてから、適切なボリュームに分散されます。 以下に、このデータ・フローの詳細を説明します。 書き込み 書き込みトランザクションのデータ・フローは以下のとおりです。

(12)

1. ホストがKDriverを使用してデータをボリュームに書き込みます。KDriverがRPAおよび ソース・レプリケーション・ボリュームにそのデータを送信します。 2. RPAがデータを受信すると直ちにKDriverにACKを返します。ストレージ・システムは、 ストレージにデータを正常に書き込むと、ACKを返します。 3. KDriverが書き込みを正常に完了したホストにACKを送信します。 イメージを閉じる前に、このイベント 1~3 のシーケンスを複数回繰り返す場合があります。 転送 転送のデータ・フローは以下のとおりです。 1. イメージ・データの処理(さまざまな圧縮テクノロジーの適用など)後、RPA は WAN またはファイバ・チャネルを経由してターゲット・サイトのピア RPA にイメージを送信 します。 2. ターゲット・サイトの RPA はジャーナルにイメージを書き込みます。 3. ジャーナルへの完全なイメージの書き込みが成功したら、RPA に ACK が返されます。 4. ターゲット RPA がソース・サイトのピアに ACK を返します。 この ACK を受信したら、RPA はリポジトリ・ボリュームから書き込みが完了したイメージの 関連づけられているマーキング情報を削除します。 分散 RecoverPoint は、機会があり次第、ターゲット・サイトのストレージ上の適切な場所にイメージ を分散します。分散の論理的なデータ・フローは、以下のとおりです。 1. ターゲットRPAがジャーナルからイメージを読み取ります。 2. 次に、RPAが該当するターゲットのレプリケーション・ボリュームから既存の情報を読み 取ります。 3. RPAがジャーナルに「元に戻す」ための情報(つまり、必要に応じてロールバックをサポ ートできる情報)を書き込みます。 4. その後、RPAが適切なターゲット・レプリケーション・ボリュームにイメージを書き込み ます。

継続的なデータ保護

RecoverPointを使用して、CDP(継続的なデータ保護)テクノロジーを使用する同一のローカル 構成内のレプリケーションを実行することができます。 CDPでは、データはジャーナルおよびレ プリカ・イメージに継続的に書き込まれます。この他は、ジャーナルを使用して特定時点まで復 旧する機能、必要に応じて、ターゲット・ボリュームへのフェイルオーバーを行う機能を含め、 システムの操作は同じです。 すべての書き込みは履歴ボリュームに保持され、任意の時点への復旧を可能にします。図 3では、 WANがなく、ターゲット・ボリュームは同一サイトのストレージの一部で、同じRPAが各セグ メントに表示されています。以下に、このデータ・フローの詳細を説明します。

(13)

o

o

n

KDriver

p

Source volumes

n

o

Journal

q

p

n

o

Journal

TRANSFER

DISTRIBUTION

WRITE

Target volumes Switch Switch Switch 図3:CDP のデータ・フロー 書き込み 書き込みトランザクションのデータ・フローは以下のとおりです。 1. ホストがKDriverを使用してデータをボリュームに書き込みます。KDriverがRPAおよび ソース・レプリケーション・ボリュームにそのデータを送信します。

2. RPA がデータを受信すると直ちに KDriver に ACK を返します。ストレージ・システムは ストレージにデータを正常に書き込むと ACK を返します。 3. KDriver が書き込みを正常に完了したホストに ACK を送信します。 イメージを閉じる前に、このイベント 1~3 のシーケンスを複数回繰り返す場合があります。 転送 転送のデータ・フローは以下のとおりです。 1. RPA がジャーナルにイメージを書き込みます。 2. ジャーナルへの完全なイメージの書き込みが成功したら、RPA に ACK が返されます。 この ACK を受信したら、RPA はリポジトリ・ボリュームから書き込みが完了したイメージの 関連づけられているマーキング情報を削除します。 分散 RecoverPoint は、機会があり次第、ターゲット・サイトのストレージ上の適切な場所にイメージ を分散します。分散の論理的なデータ・フローは、以下のとおりです。 1. ターゲット RPA がジャーナルからイメージを読み取ります。 2. 次に、RPA が該当するターゲット・レプリケーション・ボリュームから既存の情報を読 み取ります。

(14)

3. RPA がジャーナルに「元に戻す」ための情報(つまり、必要に応じてロールバックをサ ポートできる情報)を書き込みます。 4. 次に、RPA が適切なターゲット・レプリケーション・ボリュームにイメージを書き込み ます。

同時ローカル/リモート・データ保護

RecoverPoint を使用すると、本番ボリュームの同一のセットに対して、CDP を使用するローカ ル・レプリケーションおよび CRR を使用するリモート・レプリケーションの両方を実行できま す。このタイプのレプリケーションは、CLR(同時ローカル/リモート)レプリケーションと呼 ばれています。書き込みの単一のコピーは、スプリッタによって RPA に送信されます。その時 点で、単一のコピーが 2 つのストリームに分割され、一方のストリームは CRR ストリームとし て処理され、もう一方のストリームは CDP ストリームとして処理されます。これらの 2 つのス トリームのフローは、前述の CRR および CDP フローと同じであり、それぞれのストリームは互 いに独立しています。ローカル・レプリケーションが停止しても、リモート・レプリケーショ ン・ストリームに影響はなく、リモート・レプリケーションは続行されます。同様に、リモー ト・レプリケーションが停止した場合も、ローカル・レプリケーションは続行されます。 RecoverPoint および RecoverPoint/SE は、CRR、CDP、または CLR のグループの同時の混合をサ ポートしています。CDP には特定のポリシー・パラメータが適用されず、管理インタフェースに も表示されません。VMware vCenter SRM(Site Recovery Manager)によって管理および制御され るコンシステンシ・グループは CRR コンシステンシ・グループまたは CLR コンシステンシ・グ ループのどちらでも構いません。ただし、フェイルオーバーの場合、VMware vCenter SRM では リモート・レプリカのみを使用します。

基本システム・アーキテクチャの拡張

以下に、前に定義した基本アーキテクチャに基づいて構築できる追加可能な構成について説明し ます。 CLARiX スプリッタ RecoverPointは、CLARiX CX3 アレイおよびCX4 アレイ上のストレージ・プロセッサ内で実行さ れるCLARiX常駐型スプリッタをサポートしています。この場合、スプリッタ機能はCLARiXス トレージ・プロセッサによって実行されるため、KDriverは使用されず、ホスト上にもインスト ールされません。CLARiXスプリッタはFLARE®へのパッチ・アップグレードでサポートされて います。CX3 アレイおよびCX4 アレイの両方で、スプリッタを使用するにはRecoverPointイネー ブラをインストールする必要があります。他のスプリッタとは異なり、CLARiXスプリッタは最 大サイズ 3 TBのLUNをサポートしています。その他のスプリッタはLUNの最大サイズが 2 TB (セクタあたり 512 バイト以下)に制限されます。

また、CLARiX スプリッタは RecoverPoint/SE でもサポートされており、RecoverPoint/SE で AIX、 HP-UX、Linux、OpenVMS、Solaris、VMware などの Windows 以外のホストをサポートできます。 インテリジェント・ファブリック・スプリッタ

注意:RecoverPoint/SE はインテリジェント・ファブリック・スプリッタをサポートしていません。 RecoverPointは、Connectrix® AP-7600Bスイッチ・アプリケーション・プラットフォームおよび PB-48K-AP4-18 ブレード・アプリケーション・プラットフォーム用のBrocade Storage Application Services APIなどのインテリジェント・ファブリック・スイッチで使用可能なAPIをサポートする ように設計されています。また、RecoverPointは、Connectrix MDS 18/4 マルチ・サービス・ブレ ード、Connectrix MDS-9000 インテリジェント・スイッチにインストールされたConnectrix Storage

(15)

Services Moduleブレード、Connectrix MDS-9222iファブリック・スイッチ用のCisco SANTap APIも サポートします。この場合、スイッチ・ベンダのAPIを使用してインテリジェント・スイッチが スプリッタ機能を実行します。インテリジェント・ファブリック・スプリッタを使用する場合、 KDriverは使用されず、ホストにはインストールされません。図 4にインテリジェント・ファブリ ック・スプリッティングを示します。

o

n

p

Source volumes WRITE RPA

q

APIs

n

図4:インテリジェント・ファブリック・スプリッティング 基本的にホストでKDriverを使用してスプリット機能を実行する場合と同様に動作します。転送 および分散のデータ・フローは前述のデータ・フローと変わりませんが、書き込みのデータ・フ ローは以下のように異なります。 1. ホストがスイッチ・ファブリックを使用してデータをボリュームに書き込みます。スイ ッチで書き込みが分割され、一方のコピーは RPA に、もう一方のコピーはソース・ボリ ュームに送信されます。 2. ストレージにデータを正常に書き込むとストレージ・システムが ACK を返します。 3. データを受信した直ちに、RPA がスイッチに ACK を返します。 4. スイッチが書き込みを正常に完了したホストに ACK を送信します。

管理インタフェース

完全な RecoverPoint クラスタを構成、管理、監視する RecoverPoint 管理アクティビティは、仮想 のサイト管理 IP アドレスを介して CLI(コマンド・ライン・インタフェース)または RecoverPoint 管理アプリケーションの GUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)のいず れかを使用して実行されます。管理インタフェースでは、ローカル RPA クラスタ内のすべての ノードだけでなく、もう一方のサイトの RPA クラスタへのアクセスも提供します。 コマンド・ライン・インタフェース CLI(コマンド・ライン・インタフェース)には SSH(セキュア・シェル)ログインを使用して アクセスします。CLI は対話形式およびコマンド・ラインという 2 つの操作モードをサポートし ています。対話形式モードでは、ユーザーがコマンド名を入力できます。その後、必須パラメー タおよびオプションのパラメータの入力を求めるプロンプトが表示されます。コマンド・ライ ン・モードでは、単一のステートメントにコマンドのすべての情報を入力します。コマンド・ラ

(16)

イン・モードは自動化に役立ち、CLI スクリプトを使用して完全な CLI セッションを実行できま す。SSH を使用して関連する RPA と指定されたスクリプトとの間に必要な接続を確立すること により、セッションを自動的かつ安全に実行します。

EMC RecoverPoint 管理アプリケーション GUI

標準の Web ブラウザを介して呼び出される RecoverPoint 管理コンソールの GUI を使用して、管 理アクティビティを実行することもできます。この GUI を開始するには、仮想のサイト管理 IP アドレスへの http セッションまたはセキュリティ保護された https セッションを開始します。こ の GUI は Java ベースで、初回の起動時に必要なコンポーネントを自動的にダウンロードします。 対話形式またはコマンドのどちらのモードでも、GUI を使用して実行できる関数はすべて、CLI (コマンド・ライン・インタフェース)を使用しても実行できます。また、異なるワークステー ション上で最大 4 つの GUI セッションを開くことができるので、複数のユーザーが同時に RecoverPoint を監視/管理したり、操作を自動化したりできます。

(17)

EMC RecoverPoint/SEの概要

EMC RecoverPoint/SE ソフトウェアでは、障害やエラーによるデータ消失が発生した場合にデー タを保護または複製する CLARiX CX アレイ環境専用の総合的なソリューションをお客様に提供 します。RecoverPoint/SE はローカル CDP(継続的なデータ保護)モジュールおよび CRR(継続 的なリモート・レプリケーション)モジュールをサポートするデータ保護ソリューションです。 これらのモジュールは、コスト削減および管理の簡易化を目的として、独自の RecoverPoint/SE アプライアンス上で実行されます。エンド・ツー・エンドのデータ保護に対するユーザー・ニー ズを基に、個別に展開することも、一緒に展開することもできます。 RecoverPoint/SE では 2 台の CLARiX アレイ間の距離制限のない双方向のレプリケーションを提供 します。このレプリケーションでは、データの整合性が保証され、WAN 帯域幅要件および関連 するコストを大幅に削減するように設計されている高度な帯域幅削減テクノロジーを備えていま す。RecoverPoint/SE では、CDP モジュール用には 1 台のみの CLARiX アレイをサポートし、 CRR モジュール用には 2 台の CLARiX アレイ(たとえば、ソース・サイトに 1 台の CX3-40、タ ーゲット・サイトに 1 台の CX3-10)をサポートします。表 1 に 2 つの製品の違いをまとめます。 表1:RecoverPoint/SE と RecoverPoint の比較 特徴 RecoverPoint/SE RecoverPoint サポートするオペレーテ ィング・システム Windows ホスト・スプリッタ(ネイティブま たは VMware) CLARiX スプリッタとの異機種混在環境 異機種混在環境* サポートするストレー ジ・アレイ CLARiX AX4-5、CX、CX3、CX4 異機種混在環境* アレイの台数 CRR では 2 台(サイトごとに 1 台)、CDP では 1 台 制限なし 同時ローカル/リモート・ データ保護 サポートあり サポートあり ライセンス レプリケーション対象の容量ごと レプリケーション対 象の容量ごと RPA の台数 (サイトごとに 2 台):CRR では合計 4 台、CDP では合計 2 台 サイトごとに 2~8 台 同期レプリケーション サポートあり サポートあり ジャーナル圧縮 サポートなし 含まれる マルチパス機能 PowerPath®のみ 異機種混在環境* 容量 4 TB、8 TB、16 TB、24 TB、32 TB のライセ ンス ライセンスに基づく インテリジェント・ファ ブリック・スプリッタ サポートなし Brocade FAP または Cisco SANTap *サポートされているOS、ストレージ、マルチパスの組み合わせについては、「EMCサポート・ マトリックス」を参照してください。

(18)

結論

EMC RecoverPoint のメリット

EMC RecoverPoint には、通常のホスト・ベースまたはアレイ・ベースのスナップショットおよび レプリケーション・テクノロジーよりも大きなメリットがあります。WAN と SAN のジャンクシ ョンに配置されているアウト・オブ・バンドのアプライアンスにこのインテリジェンスを配置す ることにより、RecoverPoint は SAN および WAN の動作を継続的に監視することができます。そ の後、その情報を使用してポリシー・ベースの動的なシステム動作をサポートします。 RecoverPoint を使用すると、お客様は、ホスト・ベースのソリューションに関連して起こる可能 性のあるアプリケーションのパフォーマンスの低下を発生させることなく、ソース・サイトでの 同期レベルの保護を実現できます。また、RecoverPoint のポリシー・ベースのレプリケーション 管理アルゴリズムおよびデータ圧縮アルゴリズムでは、ホスト・ベースまたはアレイ・ベースの CDP およびレプリケーション・ソリューションと比較して、必要なストレージや WAN の帯域幅 を大幅に削減します。

システムの特長

• RecoverPoint はローカルでのデータ保護を行い、オペレーションのリカバリを可能にすると ともにリモートでの災害復旧も実現します。 • RecoverPoint では、人為ミスおよびローリング・ディザスタによるデータ破損からデ ータを最大限保護します。また、実質的にどのようなシステム障害が発生してもターゲッ ト・サイドでのデータの整合性が保持されます。 • レプリケーションにより通常のビジネス運用に支障が出ることはありません。RecoverPoint は(メモリや CPU サイクルを消費する)ホスト・サーバ上やストレージ・リソースを使用す るストレージ・サブシステム上ではなく、独自のアプライアンス・プラットフォーム上で動 作します。 • 複製されたコピーは最新であり、いつでもアクセスできるデータのコピーが複数あるため、 データ消失ゼロのフェイルオーバーを実現できます。RecoverPoint では、できる限り最も信 頼性が高く、最新かつ整合性のあるデータのコピーを保証する一連のテクノロジーを提供し ます。 • 一方または両方の複製されたコピーを同時に処理しているときでも、中断なく継続してデー タ転送が行われます。RecoverPoint は使用帯域幅を最小限に抑えると同時に、変化する状態 に対してリアルタイムに動的に対応します。 • RecoverPoint では既存のソフトウェア、ハードウェア、オペレーティング・システム・イン フラストラクチャを利用するので、災害保護用のソリューションを妥協することなく、デー タ・レプリケーション用の追加ストレージ・リソースの使用が最小限に抑えられます。

関連資料

詳細については、EMC RecoverPointのページを参照してください。ホワイト・ペーパーのタイト ルは次のとおりです。

• 「Improving Microsoft Exchange Server Recovery with EMC RecoverPoint」 • 「Introduction to EMC RecoverPoint 3.2: New Features and Functions」 • 「Simplifying Your SAP Environment with EMC RecoverPoint」

図 5RecoverPoint Management Application の GUI

参照

関連したドキュメント

民間ベースの事業による貢献分 とは別に、毎年度の予算の範囲 内で行う政府の事業により 2030 年度までの累積で 5,000 万から

左側の例では、 MSFC またはルータは VLAN 201 、 301 、 302 、および 303 の間をルーティングしま

SCHUR TYPE FUNCTIONS ASSOCIATED WITH POLYNOMIAL SEQUENCES 0\mathrm{F} UINOMIAL TYPE AND EIGENVALUES 0\mathrm{F} CENTRAL ELEMENTS 0\mathrm{F} UNIVERSAL ENVELOPING ALGEURAS

メインフェイズにおいて、ターンプレイヤーは自分のリーダーエリア

調整項目(収益及び費用)はのれんの減損損失、リストラクチャリング収益及び費用等です。また、為替一定ベースの調整後営業利益も追

※ 1

[r]

契約者は,(1)ロ(ハ)の事項およびハの事項を,需要抑制契約者は,ニの