(3)水質汚濁 1 1)現状 2 ①河川・海域の水質 3 沖縄県では、河川・海域等の公共用水域の水質状況を把握するため、水質汚濁防止法第 4 16 条に基づいて公共用水域の「水質測定計画」を策定し、1981 年から沖縄島を中心に県内 5 約 190 ヶ所で水質測定調査を実施しています。 6 主要河川・海域の水質測定結果をみると、水質は 1981 年以降改善されていますが、都 7 市部の河川や港湾域ではさらなる水質改善が求められています。 8 水質保全対策として、水質汚濁防止法や沖縄県生活環境保全条例により、事業所排水に 9 規制(一律・上乗せ排水基準)を設けています。また、県は、生活排水による汚濁負荷が 10 大きい国場川流域等の6流域を「生活排水対策重点地域」に指定し、市町村を主体として 11 市町村が生活排水対策に取組んでいます。 12 13 ②汚水処理対策 14 沖縄県における汚水処理施設整備の取組は、昭和 39 年に沖縄市において下水道事業に 15 着手したのが始まりで、平成 21 年度末現在、41 市町村中 36 市町村が集合処理的な汚水処 16 理施設整備に着手し、集合処理人口普及率は 69%となっています。また、合併処理浄化槽 17 による普及率は 9%で、県全体の整備率は約 79%となっています。 18 現在、県では平成 22 年に「沖縄汚水再生ちゅら水プラン(沖縄県下水道等整備構想)」 19 を策定し、県と市町村が連携して処理区域、整備手法及び整備スケジュールの設定を行い、 20 各種汚水処理施設の整備を計画的、効率的に推進しています。 21 22 表 2.1.5 汚水処理施設整備状況(平成 21 年度末) 23 24 25 26
1 2 3 図 2.1.8 市町村別汚水処理人口普及率状況(平成 21 年度末) 4 5 2)課題 6 ①河川・海域の水質 7 公共用水域の水質測定調査は、汚濁負荷が高いと予想される河川や海域が調査地点とし 8 て選定されており、八重山諸島、宮古島を含む離島では調査地点が「少ない」、または「な 9 い」ため、水質の現状把握ができません。また、都市地区の河川や、那覇港や平良港等の 10 港湾では水質の改善が進んでいません。 11 12 ②汚水処理対策 13 沖縄県の汚水処理施設の整備状況及び整備率は、地域間の格差が大きく、本島中南部の 14 都市地区では比較的事業化が進んでいますが、地方部、特に過疎町村や離島においては整 15 備率が低い傾向にあります。地域間格差の原因としては、地理的、地形的要因、散在型の 16 居住形態、脆弱な地方財政及び技術力の不足が考えられます。 17 18 19
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-(4)漂着ごみ 1 1)現状 2 沖縄県内の島々への国内外からの大量のごみの漂着は、海岸の景観や生態系、観光に影 3 響を与えかねない深刻な問題です。 4 沖縄・宮古・八重山諸島の 13 島で 1998 年から 2007 年の 10 年間の調査結果によると1 5 km あたりの漂着ごみ数は、1998 年に対し 2005 年で 10.7 倍となっており、漂着ごみは経年 6 的に増加傾向となっています。図 2.1.9 に漂着ごみの経年変化を示します。 7 8 9 図 2.1.9 沖縄県における 1km 当たりの総ごみ数の国内外区分別の経年変化 10 11 沖縄県では、県内各地域を代表する海岸(全 24 海岸)を対象に平成 22 年 11 月~平成 12 24 年 1 月の 1 年 2 ヶ月にわたる継続的な漂着ごみのモニタリング調査を実施しました。そ 13 の結果、沖縄県内における 1 年間の漂着量は、重量約 2,055t、容量 23,475m3と推計しま 14 した。 15 16 漂着ごみの呼称として、「海岸漂着物」や「漂着ゴミ」、「漂着ごみ」等がありますが、 本計画では「漂着ごみ」とします。 なお、海岸漂着物処理推進法では「海岸漂着物とは海岸に漂着したごみその他の汚物 又は不要物という」とされています。 1km 当たりの漂着ごみ数(個/km) 山 口 (2008)よ り 作 成 。図 中 の ご み 個 数 (個 /km)は 、1998 年 か ら 2007 年 に か け て 県 内 13 島 で 実 施 さ れ た 調 査 (各 年 と も 春 季 、 夏 季 の 2 回 実 施 )に お い て 計 数 さ れ た も の。
1 図 2.1.10 地域区分別の漂着ごみの漂着重量(t)推計結果 2 3 4 図 2.1.11 地域区分別の漂着ごみの漂着容量(m3)推計結果 5 6 7 図 2.1.12 平成 23 年 1~8 月における漂着ごみの現存量 8 平成 23 年 1~8 月に沖縄県の海岸で確認された漂着ごみの現存量
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-表 2.1.6 平成 23 年 1~8 月における漂着ごみの市町村別・島別の現存量 1
海岸の管理については、海岸法(昭和 31 年 5 月 12 日公布)の第 5 条、第 37 条の 3 等 1 に定められており、海岸保全区域及び一般公共海岸の管理は海岸管理者が行うとされてい 2 ます。沖縄県における、港湾区域や漁港区域を除く海岸保全区域及び一般公共海岸の管理 3 者は沖縄県知事(各地域の土木事務所、農林土木事務所、農林水産振興センター)であり、 4 また、港湾区域は港湾管理者の長、漁港区域においては漁港管理者の長が海岸管理者とな 5 っています。なお、海岸管理者との協議に基づき、恩納村長及び渡嘉敷村長が地域の海岸 6 管理を行っています。 7 8 2)課題 9 漂着ごみ対策では、発生源対策のほか、繰り返し漂着するごみを回収・清掃する清掃活 10 動が必要です。 11 また、海岸漂着物推進法では、海岸管理者は、その管理する海岸の土地において漂着ご 12 みの処理のために必要な措置を講じることとされています。しかし、海岸管理者だけでは 13 十分な対策ができないのが現状であり、ボランティアや地域の関係機関の協力が必要であ 14 るのに加え、回収作業にかかる費用の確保、特に人口の少ない離島では回収に係る人材の 15 確保や海上運搬も必要となる等対策はさらに困難な状況となっています。 16 さらに、漂着ごみの適正処理については、国へ海岸漂着物処理推進法基づく財政措置及 17 び国際的な発生源対策を要請します。 18 19 20
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-(5)社会資本整備による利活用 1 1)現状 2 ①海岸保全 3 沖縄県では、台風の常襲地帯ということから古くから防潮林、琉球石灰岩による空石積 4 護岸等地域性を活かした保全手法が行われてきました。その後、重量式護岸へと推移し復 5 帰後は、速やかに限られた予算事業で整備延長を確保するために有効な直立護岸と消波工 6 等線防護方式による整備が行われてきました。 7 近年は、海岸部の親水性が重視され緩傾斜式護岸等海岸利用や景観の向上と環境にも配 8 慮した面的防護方式による施設整備へと移行し人工リーフや養浜等が保全手法のひとつと 9 なっています。 10 11 ②埋立 12 沿岸開発による埋立は現在も進行中であり、1989 年(平成元年)当時に比べ平成 23 年 13 時点で沖縄県の面積は 13.7km2増加しました(図 2.2.5)。また、港湾や防波堤などの防災 14 上必要な工事や地域振興のための社会資本整備において避けることのできない開発事業に 15 ついては、開発段階からできる限り生態系への影響を軽減する配慮が求められています。 16 17 13.7 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 19 89 19 90 19 91 19 92 19 93 19 94 19 95 19 96 19 97 19 98 19 99 20 00 20 01 20 02 20 03 20 04 20 05 20 06 20 07 20 08 20 09 20 10 20 11 累積増加面 積 km2 18 図 2.1.13 沖縄県の 1989 年以降の累積増加面積 19 資料:国土地理院 HP データより作成 20 21 ③環境影響評価 22 沿岸域における一定規模以上の開発行為戦略的環境影響評価(SEA)の導入により、事 23 業の計画段階から環境への配慮を事業計画に反映させ沿岸域環境の保全を図ることが可能 24 となります。影響が出ると判断された場合は、環境影響の緩和措置(ミチゲーション)の 25 考え方に基づき、影響の回避・低減・代償措置を検討することが求められています。 26 27 28
2)課題 1 沖縄県では、海岸法に基づき「琉球諸島沿岸海岸保全計画」(平成 15 年)を策定し、海 2 岸域を防護空間として捉え、防護の必要な海岸域である海岸保全区域について、防護機能 3 を主な目的とした強固な保全施設を築造してきており、防護空間としての海岸域として効 4 果を上げてきています。しかしながら、海岸域を防護空間及び環境空間、利用空間と捉え、 5 海岸保全区域については、防護とともに良好な海岸環境の維持、創出や多様化した海岸利 6 用に的確に対応できる保全施設の整備や海岸管理の推進を図るとともに、これまで必ずし 7 も海岸管理としての視点が充分でなかった海岸保全区域以外の一般公共海岸についても対 8 象に含めた総合的な海岸管理が求められています。 9 また、本土復帰後、社会資本整備等により本土との格差是正が図られた一方で、農地開 10 発、ダム開発、土地造成、埋立といった大規模開発などによって自然環境の急速な改変が 11 自然環境に大きな負荷をあたえる結果となり、貴重な野生生物の絶滅や生態系の攪乱が懸 12 念されています。 13 14 15
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-2.2自然環境の持続的な利活用に関する現状と課題 1 自然環境の持続的な利活用に関して、「漁業による利活用」、「観光業による利活用」、「伝 2 統的・文化的・自然との触れ合いによる利活用」の現状と課題を以下に示します。 3 4 (1)漁業による利活用 5 1)現状 6 ①漁業生産額等の概要 7 沖縄県の漁業生産額及び部門別漁業生産額構成比の推移を図 2.2.1~2 に示します。 8 沖縄県の漁業生産額は、平成 2 年頃をピークに減少傾向にあり、平成 22 年は 137 億円 9 となっています。これは海面漁業の減少が主な要因となっています。 10 部門別では、昭和 48 年に 45.1%を占めた遠洋漁業が衰退したのに対し、クルマエビやモ 11 ズクなどの海面養殖業の占める割合が増えています。また、沿岸漁業は近年 30%程度で推 12 移しています。 13 14 15 図 2.2.1 漁業生産額の推移 16 平成 23 年度沖縄農林水産業の情勢報告(沖縄総合事務局) 17 18 19 図 2.2.2 部門別漁業生産額構成比の推移 20 第 3 次沖縄県農林水産業振興計画(沖縄県) 21 22
②漁業経営体の概要 1 漁業経営体数の推移を図 2.2.3 に示します。漁船漁業が減少傾向にある一方で、海面養 2 殖は微増傾向にあります。 3 4 5 図 2.2.3 漁業生産額の推移 6 平成 23 年度沖縄農林水産業の情勢報告(沖縄総合事務局) 7 8 2)課題 9 沖縄県の水産業を取り巻く情勢は、資源の減少や魚価の低迷、燃料高騰による生産コス 10 トの上昇等により厳しい状況となっています。 11 つくり育てる漁業及び資源管理漁業を推進することにより、生産拡大及び資源の持続的 12 利用を図り、安定した漁家経営を確保することが課題となっています。 13 平成 23 年度沖縄農林水産業の情勢報告(沖縄総合事務局) 14 第 3 次沖縄県農林水産業振興計画(沖縄県) 15 16 17
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-(2)観光業による利活用 1 1)現状 2 沖縄県では、観光を県経済のリーディング産業と位置づけ、沖縄県観光振興条例に基づ 3 き、昭和 51 年度より 4 次にわたり観光振興基本計画を策定し、基盤整備等を進めてきまし 4 た。また、あわせて、平成 14 年に国が策定した沖縄振興計画における分野別計画として 3 5 次にわたる観光振興計画を策定し、具体的な取組を進めてきた結果、現在、国内有数の観 6 光・リゾート地としての評価を得ています。 7 しかしながら、近年は世界的に不安定な経済状況や新型インフルエンザなどの世界的流 8 行、紛争やテロの発生、さらに東日本大震災など様々な影響を受ける形で入域観光客数が 9 伸び悩んでいるほか、長期的にも現在の主要市場である国内人口の減少が想定されるなど、 10 沖縄観光は厳しい状況を迎えつつあります。また、世界的に観光振興と環境保全の両立へ 11 の要請が急速に高まる中で、沖縄観光としても早急な対応が求められるなど、沖縄観光を 12 取り巻く環境は大きな転換点を迎えています(図 2.2.4 沖縄県の観光客数と観光収入の推 13 移参照)。 14 そのため、持続的に沖縄観光を維持・発展させ、さらに今後とも沖縄観光が県経済を牽 15 引し、我が国の経済発展にも寄与していくためには、国内外市場の戦略的開拓や環境と共 16 生する観光地への展開、沖縄観光ブランドの構築などに積極的に取組んでいく必要があり 17 ます。 18 観光の振興に関する基本的な方向を明らかにするため、沖縄 21 世紀ピジョン基本計画 19 を踏まえ、平成 24 年 5 月に沖縄県観光振興基本計画(第 5 次)を策定しました。表 2.2.1 20 に沖縄県観光振興基本計画(第 5 次)の概要を示します。 21 22 23 図 2.2.4 沖縄県の観光客数と観光収入の推移 24 平成 23 年版観光要覧 平成 24 年 9 月 沖縄県 25
表 2.2.1 沖縄県観光振興基本計画(第 5 次)の概要 1 項目 内容 計画の期間 平成 24 年度から平成 33 年度までの 10 か年とする。 計画の目標 本計画は、沖 縄県観光 振興条例が示 す観光の 意義と本県の 特性を踏 ま え、長期的視点に立った沖縄の観光振興に向けた課題を整理した上で、 観光の振興に よって真 に美しい豊か な郷土の 創出を目指す 施策を推 進 するとともに、沖縄全体の今後の目指すべき姿を指し示す沖縄 21 世紀 ビジョンで掲げる「世界水準の観光リゾート地」の実現に向けて、沖縄 観光が国内外に広く認知される基盤を構築することを目的とする。 なお、各施策の目標値となる基本的な指標を設定し、時宜を得ながら検 証を行うことにより、計画の進捗状況や施策効果等を踏まえた適切なフ ォローアップを実施する。 目標フレーム 本計画に掲げた諸施策を積極的に展開することにより、以下に掲げる目 標値の達成を目指すものとする。 (平成 33 年度達成目標) ・観光収入:1 兆円 ・観光客 l 人当たり県内消費額:10 万円 ・平均滞在日数:5 日 ・人泊数:4,027 万人泊(うち国内客 3,152 万人泊、外国空路客 875 万 人泊) ・入域観光客総数:1,000 万人(うち国内客 800 万人、外国客 200 万人) 出典:沖縄県観光振興基本計画(第 5 次) 平成 24 年 5 月 沖縄県 2 3 2)課題 4 総合沿岸域管理に関連する課題として、「環境問題への対応」が挙げられます。 5 青い海、青い空をつくり上げている沖縄の自然と、そこから得られる豊かな恵みを質の 6 高い状態で次世代へ継承していくため、環境保全に十分に配慮した持続可能な観光振興を 7 図っていく必要があります。また、県内の自然・文化環境への配慮に加えて、地球温暖化 8 をはじめとした世界規模の環境問題に対しでも、責任ある態度と行動を示し、観光客の環 9 境意識の高まりに応えるためのブランド戦略として前向きに捉え、積極的に対応すること 10 が求められています。 11 12 13
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-(3)伝統的・文化的・自然との触れ合いによる利活用 1 1)現状 2 沖縄県の沿岸には、浜辺からリーフに至るまでのイノーと呼ばれる地先の海があります。 3 イノーは、古い言葉で「海方う み ほ う切ぎ り」とも呼ばれ、古くより半農半漁の生活の中でコモンズと 4 して水産資源を利用してきました(玉野井 1995)。沖縄には「海はみんなのもの」という 5 共同体意識があり、漁業者が漁業権に基づいて利用する海と、地域住民が慣行使用する住 6 民の海が同時に存在してきました(上田 2006)。地先の海は、産業な利用だけではなく、 7 経済的意味よりもはるかに大きな社会的意味をもつマイナーサブシステンス(副次的生業) 8 の場としても利用されています。 9 また、地先の海は、ニライカナイ信仰に代表されるように、国指定の重要無形文化財に 10 指定されている国頭村安田のシヌグ、西表島の節祭、塩屋湾のウンジャミ、各地のハーリ 11 ー、ハマウイ、アブシバレー等各種の伝統行事に利用されてきました。近年では、海岸の 12 利用形態は、古くからのイザリ、海水浴、釣りに加えて、スキューバダイビング、サーフ 13 ィン、ビーチパーティー等と多様化しており、都市部近郊に整備された人工ビーチでは、 14 多くの人の利用により活況を呈しています。さらに、最近では、自然環境を保全しつつ自 15 然と触れ合う活動の場としてのエコツーリズムの対象としての利用もみられるようになり 16 ました。このように海岸域は、生活の場、伝統行事の場、スポーツ・レクリエーションの 17 場、環境教育の場として多くの人々によって利用されています(沖縄県琉球諸島沿岸海岸 18 保全計画 2003)。 19 20 沖縄での里海づくりの活動例 21 近年、全国で里海づくりの活動が盛んとなっています。里海の定義は地域・人により様々 22 ですが、沖縄では、人と地先の海の関係のあり方や生物多様性の保全と持続的利用のバラン 23 スをとることが重要です。 24 沖縄県内では、恩納村や八重山等で里海づくりの取組が行われています。恩納村では、「恩 25 納村沿岸域の利用・保全ルール」を策定するとともに、水産資源管理のための漁場保全活動 26 を実施し、オニヒトデ駆除や赤土等流出防止対策、サンゴの養殖、沿岸域の利用・保全ルー 27 ルの取組が行われ里海や総合沿岸域管理の先進地域となっています。また、石垣島の白保で 28 は、漁業者や観光事業者に加え、農業者や畜産農家等多様な村民が参加する「白保魚湧く海 29 保全協議会」が設立され、サンゴ礁の保全と持続的な利用による地域活性化の取組が行われ 30 ています。伝統的な定置漁具「石いし干ひ見み」は、干潟や浅いサンゴ礁海域に石を積んで垣を造り、 31 潮汐を利用してして魚をとる古い漁法であり、観光教育や観光利用の面で見直され、自然環 32 境の保全と伝統文化の継承に取り組んでいます。 33 鹿熊信一郎「里海の課題」2011 より抜粋 34 35 36 37
2)課題 1 海域利用が輻輳している沿岸域における利用調整は、漁業調整規則や漁業調整委員会等 2 の法令に基づく利用調整ルールや調整の場の活用、海洋レジャー等に関する自主ルールの 3 設定等、様々な利用目的を持つ当事者の話合いにより行われるのが一般的でです。しかし 4 ながら、地域によっては、例えば漁業者と海洋レクリエーション関係者との間で利用調整 5 ルールが確立しておらず、または周知されていないため、様々なトラブルが発生している 6 場合があります。 7
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-第 3 章 計画の目標と施策
1 本計画の目標は、「目標 1.沿岸域生態系の保全・再生」と「目標 2.沿岸域資源の持続可 2 能な利活用」の 2 つとします(表 3.1)。 3 4 表 3.1 計画の目標 5 計画目標 個別目標 目標 1 沿岸域生態系の保全・再生 1.1 サンゴ礁生態系の保全・再生 1.2 赤土等流出の防止 1.3 水質汚濁負荷の抑制 1.4 漂着ごみの発生抑制と回収処理体制の推進 1.5 自然環境と利用者に配慮した社会資本の整備 目標 2 沿岸域資源の持続的な利活用 2.1 資源管理型漁業と漁場環境保全による 持続的な利活用 2.2 観光資源の保全と持続的な利活用 6 7 3.1 目標1 沿岸域生態系の保全・再生 8 「第 2 章 現状及び課題」で述べたように、沖縄県の沿岸域生態系はオニヒトデの大発 9 生などの自然的攪乱や、赤土流出や生活排水などの人間生活による陸域からの負荷によっ 10 て大きな影響を受け、保全・再生に向けての様々な課題を抱えています。 11 これら主要な課題への対策についての考え方を整理し、沖縄県として取組む具体的な施 12 策及び数値目標を以下に示します。 13 14 15 16個別目標 1.1 サンゴ礁生態系の保全・再生 1 2 サンゴ礁生態系の保全・再生に係る施策と数値目標指標を表 3.1.1 に示します。 3 なお、サンゴ礁生態系の保全・再生に関連する「赤土等流出の防止」等については、各 4 個別目標の施策に記載します。 5 6 表 3.1.1 サンゴ礁生態系の保全・再生 7 サンゴ礁の保全 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 オ ニ ヒ ト デ 総 合 対 策 事業 モデル海域において オニヒトデ大量発生 の予察実証 沖縄県 環境生活部 自然保護課 実証海域数 H24 年度:2 海域 実証海域数 H28 年度:5 海域 (累計) オニヒトデ大量発生 メカニズムの解明に 関する調査研究 〃 ― ― 効果的・効率的な防 除対策の検討 〃 ― ― サ ン ゴ 礁 モ ニ タ リ ン グ サンゴ礁モニタリン グ 〃 モ ニ タ リ ン グ 海 域 H24 年度:2 海域 モ ニ タ リ ン グ 海 域 H28 年度:5 海域 (累計) サ ン ゴ 礁 モ ニ タ リ ン グ活動支援 サンゴ礁モニタリン グ活動への支援 〃 ― ― 環 境 生 態 系 保 全 活 動 支援事業 ・漁業者等のサンゴ 移植・オニヒトデ駆 除に対する支援 沖縄県 農林水産部 活動組織 保全海域数 H24 年度:5 海域 保全海域数 H25 年度:5 海域 H26~28 年度:10 海域 海洋保護区設定事業 海洋保護区の設定 沖縄県 環境生活部 自然保護課 H24 年度:海洋保 護 区 活 用 の 考 え 方の整理 H25~26 年度:モ デ ル 地 域 で の 調 査研究 H27~28 年度:海 洋保護区設定 サンゴ礁の再生 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 サ ン ゴ 礁 保 全 再 生 事 業 サンゴ植付実証 沖縄県 環境生活部 自然保護課 再 生 実 証 海 域 面 積 H24 年度:0.2ha 再 生 実 証 海 域 面 積 H28 年度:3.0ha (累計) サンゴ植付活動への 支援 〃 ― ― サンゴ遺伝子解析等 調査研究 〃 ― ― 備考:現状(基準年)及び数値目標/指標の「―」は数値目標がないことを意味する。 8 9 10
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-個別目標 1.2 赤土等流出の防止 1 2 赤土等流出の防止に係る施策と数値目標指標を表 3.1.2 に示します。 3 4 表 3.1.2 赤土等流出の防止 5 赤土等流出防止対策基本計画(仮称)(素案) 概要 実施主体 現状 目標 県 に お け る 赤 土 等 の 流 出 及 び 環 境 へ の 影 響 等の現況と課題を踏まえ、海域に「環境保全 目標」、陸域に「流出削減目標量」をそれぞれ 設定し、赤土等の流出防止対策を総合的・計 画的に推進 沖縄県 環境生活部 環境保全課 監視海域 76 海域 に お け る 赤 土 等 年 間 流 出 量 : 159,000t(H23 年 度) H28 年度: 110,000t H33 年度: 72,000t 赤土等堆積土砂対策 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 赤土等汚染海域定点観 測調査 赤 土 等 堆 積 状 況 等 モ ニ タ リ ン グ 及 び 情 報 公開 沖縄県 環境生活部 環境保全課 海 域 で の 赤 土 堆 積ランク 5 以下の 地 点 割 合 : 33% (H23 年度) H28 年度:50% H33 年度:100% 閉鎖性海域における堆 積赤土等の対策事業 閉 鎖 性 海 域 に お け る 直 接 的 な 環 境 改 善 手 法の検討 沖縄県 環境生活部 環境保全課 ― ― 農地からの赤土等流出防止対策 圃場対策支援 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 農林水産業振興計画 環 境 と 調 和 し た 農 林 水産業の推進 沖縄県 農林水産部 農 林 水 産 企 画課 ― ― 赤土等流出防止対策マ スタープラン 農 地 か ら の 赤 土 等 流 出 の 抜 本 的 な 対 策 の 検討 市町村 ― ― 農業農村整備事業 環 境 と 調 和 し た 農 林 水産業の推進 沖縄県 農林水産部 農 林 水 産 企 画課 ― ― 石西礁湖自然再生協議 会 赤 土 等 流 出 防 止 の 営 農 対 策 に 取 り 組 む 農 家 へ の 「 石 西 礁 湖 サ ンゴ礁基金」の活用 環境省 活動組織 ― ― 基盤整備 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 赤土等流出防止対策マ スタープラン 農 地 か ら の 赤 土 等 流 出 の 抜 本 的 な 対 策 の 検討 市町村 ― ― 水質保全対策事業(耕 土流出防止型) 農 地 及 び そ の 周 辺 の 土 地 の 土 壌 流 出 を 防 止する 沖縄県 農林水産部 村 づ く り 計 画課 農地水利課 ― ― 農業農村整備事業 環 境 と 調 和 し た 農 林 水産業の推進 沖縄県 農林水産部 農 林 水 産 企 ― ―
畑地帯総合整備事業 か ん が い 施 設 や 区 画 整 備 等 の 生 産 基 盤 の 整備 沖縄県 農林水産部 村 づ く り 計 画課 農地水利課 ― ― 農地保全事業 農 地 の 侵 食 防 止 や 防 風林の整備 沖縄県 農林水産部 村 づ く り 計 画課 農地整備課 ― ― 沖縄の自然環境保全に 配慮した農業活性化支 援事業 農 家 が 行 う 対 策 に 対 する支援体制の構築 沖縄県 農林水産部 ― ~H26 年度:コー デ ィ ネ ー タ ー 育 成 プ ロ グ ラ ム の 作成 H25 年度以降:5 組織育成 開発事業からの流出防止対策 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 沖縄県赤土等流出防止 条例の遵守及び監視体 制の強化による事業か らの赤土等流出防止 赤 土 等 流 出 防 止 条 例 に よ る 規 制 ・ 指 導 、 環 境 影 響 評 価 条 例 の 運用及び啓発指導 沖縄県 環境生活部 環境保全課 ― ― 米軍基地からの流出防止対策 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 米軍施設からの赤土等 流出に対する発生源対 策の要請 米 軍 基 地 等 か ら の 赤 土 等 流 出 状 況 の 調 査 や発生源対策の要請 ― ― その他(推進体制構築・技術開発・普及啓発) 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 赤土等流出防止対策推 進事業 赤 土 等 流 出 防 止 対 策 交 流 集 会 ・ 講 習 会 の 開催 沖縄県 環境生活部 環境保全課 1 回/年:交流集会 2 回/年:講習会開 催 ― 赤土等流出防止対策推 進事業 赤 土 等 流 出 防 止 活 動・啓発への支援 沖縄県 環境生活部 環境保全課 ― H25 年度以降:10 団体支援 備考:現状(基準年)及び数値目標/指標の「―」は数値目標がないことを意味する。 1 2
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-個別目標 1.3 水質汚濁負荷の抑制 1 2 水質汚濁負荷の抑制に係る施策と数値目標指標を表 3.1.3 に示します。 3 4 表 3.1.3 水質汚濁負荷の抑制 5 水質保全に関する監視活動 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 公共用水域水質測定 公共用水域水質の常 時監視 沖縄県 環境生活部 環境保全課 ・河川水質環境基 準の達成率: 97%(22 年度) ・海域水質環境基 準の達成率: 92%(22 年度) H28 年度: 100%(河川・海域) H33 年度: 100%(河川・海域) 水質保全に関する普及啓発等 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 水質関係事業所等監 視指導事業 事業者に対する改善 指導及び事業場等へ の立入検査の実施 沖縄県 環境生活部 環境保全課 ― ― 水質測定機器整備事 業 石油貯蔵施設から発 生する水質汚濁等監 視のため保健所等に 必要な機器等を整 備・更新 〃 ― ― 水質環境保全啓発推 進事業 生活排水対策重点地 域指定の解除に向け た河川流域市町村に よる生活排水対策の 啓発に関する支援 〃 H24 年度:6 河川 (流域 14 市町村) 指定 H28 年度:2 河川 (流域 5 市町村) 指定 汚水処理対策 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 沖縄汚水再生ちゅら 水プラン 各種汚水処理施設の 整備を計画的、効率 的に進めるための指 針並びに県と市町村 は各地域について、 その地理的・社会的 条件に最適な処理方 法の選定、技術的支 援策及び検討 沖縄県 土木建築部 下水道課 農林水産部 村づくり計 画課 農村整備課 漁港漁場課 環境生活部 環境整備課 市町村 H21 年度:汚水処 理施設整人口率 79% H30 年度:88% H40 年度:97% 沖縄型畜産排水対策 モデル事業 水質汚濁防止法の排 水基準見直しによる 指導体制の強化 沖縄県 農林水産部 畜産課 H24 年度:畜産排 水処理技術者 15 人 H28 年度:畜産排 水処理技術者 55 人 備考:現状(基準年)及び数値目標/指標の「―」は数値目標がないことを意味する。 6 7 8
個別目標 1.4 漂着ごみの発生抑制と回収処理体制の推進 1 2 漂着ごみの発生抑制と回収処理体制の推進に係る施策と数値目標指標を表 3.1.4 に示し 3 ます。 4 5 表 3.1.4 漂着ごみの適正処理 6 海岸漂着物対策 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 海岸清掃、適正処理に 対する支援 沖 縄 県 海 岸 漂 着 物 対 策 地 域 計 画 に 基 づ く 支援 沖縄県 環境生活部 環境整備課 ― ― まるごと沖縄クリー ンビーチ(県下一斉海 岸清掃) 県 内 全 域 の 海 岸 等 で の清掃活動 沖縄県 市町村 地域住民 H24 年度:10,000 人参加 H28 年度:15,000 人参加 不法投棄の抑制 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 廃棄物不法投棄対策 事業 廃 棄 物 不 法 投 棄 の 監 視指導及び実態把握 沖縄県 環境生活部 環境整備課 不法投棄件数(1 トン以上) 140 件件(平成 22 年度) H28 年度:100 件 H33 年度:70 件 備考:現状(基準年)及び数値目標/指標の「―」は数値目標がないことを意味する。 7 8 9
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-個別目標 1.5 自然環境と利用者に配慮した社会資本の整備 1 2 自然環境と利用者に配慮した社会資本整備に係る施策と数値目標指標を表 3.1.5 に示しま 3 す。 4 5 表 3.1.5 自然環境と利用者に配慮した社会資本の整備 6 自然環境に配慮した海岸整備 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 自然環境に配慮した海 岸の整備 海 岸 の 水 辺 環 境 の 再 生 ( 砂 浜 や 海 浜 緑 地 な どの創出) 沖縄県 土木建築部 H23 年度: 整備延長 600m H28 年度:1,810m H33 年度:2,830m (累計) 景観・親水性に配慮した海岸の整備 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 景観・親水性に配慮し た海岸の整備 利 用 者 に 配 慮 し た 海 岸 整 備 ( 傾 斜 式 護 岸 や 階 段 工 ・ ス ロ ー プ など) 沖縄県 土木建築部 H23 年度: 整備延長 4,850m H28 年度:8,940m H33 年 度 : 10,080m(累計) 自然環境に配慮した河川整備 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 自然環境に配慮した河 川の整備 治 水 対 策 と し て の 多 自然川づくり 沖縄県 土木建築部 H24 年度: 整備延長 0km H28 年度:4.7km (累計) 河 川 の 水 辺 環 境 の 再 生 ( リ ュ ウ キ ュ ウ ア ウ ユの復元等) 〃 H24 年度:1 河川 H28 年度:2 河川 (累計) 沖縄県環境影響評価条例の改正 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 沖縄県環境影響評価条 例の改正 対 象 事 業 の 追 加 及 び 事 業 の 計 画 策 定 段 階 な ど 早 期 段 階 に お け る 環 境 配 慮 手 続 き の 創設 沖縄県 環境生活部 環境政策課 H24 年度: 条例改正 H25 年度: 規 則 ・ 技 術 指 針 改正 備考:現状(基準年)及び数値目標/指標の「―」は数値目標がないことを意味する。 7 8
3.2 目標2 沿岸域資源の持続的な利活用 1 沿岸域は、漁業や観光業のほか、社会資本整備や地域による伝統文化や自然との触れ合 2 い活動等利用が輻輳しています。「第 2 章 現状及び課題」で述べたとおり、沿岸域の自然 3 環境、自然資源に配慮した利用・活用が必要です。 4 これら主要な課題への対策についての考え方を整理し、沖縄県として取組む具体的な施 5 策及び数値目標を以下に示します。 6 7 個別目標 2.1 資源管理型漁業と漁場環境保全による持続的な利活用 8 9 自 然 管 理 型 漁 業 と 漁 場 環 境 保 全 に よ る 持 続 的 な利 活 用 に 係 る 施 策 と 数 値 目 標 指 標 を 表 10 3.2.1 に示します。 11 12 表 3.2.1 資源管理型漁業と漁場環境保全による持続的な利活用 13 おきなわ型つくり育てる漁業の推進 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 漁 業 公 害 調 査 指 導 事 業 養殖漁場環境モニタ リング調査 沖縄県 農林水産部 調査地点数 H24 年度:2 箇所 調査地点数 H25~28 年度:2 箇所 水産業の収益性向上 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 沖縄沿岸域の総合的 な利活用推進事業 資源管理・環境保全 システムの構築 沖縄県 農林水産部 ― ― 重 点 モ デ ル 海 域 ( 本 島北部、金武湾、中 城湾、八重山) 〃 ― ― サンゴ礁、海草藻場、 干潟等の沿岸漁場環 境等の情報収集・分 析 〃 ― ― ・管理システム、保 全 等 シ ス テ ム の 評 価・改良・普及 〃 ― ― 水産業生産基盤の整備と漁場環境保全 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 水産環境整備事業 浮漁礁整備・漁場の 環境保全整備 沖縄県 農林水産部 市町村 整備件数 H24 年度:3 地区 整備件数 ・H25 年度:3 地 区 ・H26 年度:2 地 区 ・H27~28 年度: 10 海域 備考:現状(基準年)及び数値目標/指標の「―」は数値目標がないことを意味する。 14 15 16 17
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-個別目標 2.2 観光資源の保全と持続的な利活用 1 2 観光資源の保全と持続的な利活用に係る施策と数値目標指標を表 3.2.2 に示します。 3 4 表 3.2.2 観光資源の保全と持続的な利活用 5 自然環境の持続可能な利用の促進 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 環 境 共 生 型 観 光 地 づ くり支援事業 ・市町村等が行う観 光資源の利用ルール 等の策定などへの支 援 沖縄県 文化観光ス ポーツ部 ― ― 環境共生型観光の推進 取組・事業等 概要 実施主体 現状 目標 環 境 共 生 型 観 光 地 づ くり支援事業 市町村等が行う環境 保全活動や施設整備 への支援 沖縄県 文化観光ス ポーツ部 環 境 保 全 施 設 整 備数 H24 年度:2 件 環 境 保 全 施 設 整 備数 H25~28 年度:2 件 エ コ リ ゾ ー ト ア イ ラ ンド沖縄形成事業 観光事業者が行う環 境保全の取組への支 援 〃 エ コ ア ク シ ョ ン 21 登録件数 H24 年度:3 件 エ コ ア ク シ ョ ン 21 登録件数 H25~28 年度:3 件 エ コ ツ ー リ ズ ム 推 進 事業 プログラムメニュー 情報の紹介 WEB コン テンツ作成 〃 情報発信支援数 H24 年度:3 件 情報発信支援数 H25~28 年度:3 件 エ コ ツ ー リ ズ ム 推 進 事業 コーディネーターの 育成 〃 ― ― エ コ ツ ー リ ズ ム 推 進 事業 品 質 保 証 制 度 の 検 討・構築・導入 〃 ― ― 観 光 施 設 等 の 総 合 エ コ化促進事業 観光施設等の総合エ コ化促進対策への補 助 沖縄県 環境生活部 環境保全課 補助件数 H24 年度:15 件 補助件数 H25~28 年度:15 件 備考:現状(基準年)及び数値目標/指標の「―」は数値目標がないことを意味する。 6 7 8
沖縄県総合沿岸域管理計画(仮称)の施策体系図 目標1 沿岸域生態系の保全・再生 目標2 沿岸域資源の持続的な利活用 1.1 サンゴ礁生態系の保全・再生 1.2 赤土等流出の防止 1.3 水質汚濁負荷の抑制 農地、開発事業、米軍基地からの流出対策 1.5 自然環境と利用者に配慮した社会資本整備 2.1 資源管理型漁業と漁場環境保全と利活用 2.2 観光資源の保全と利活用 オニヒトデ総合対策事業 サンゴ礁モニタリング サンゴ礁モニタリング活動支援 環境生態系保全活動支援事業 赤土等流出防止対策基本計画(仮称)(素案) 赤土等汚染海域定点観測調査 閉鎖性海域における堆積赤土等の対策事業 水質保全に関する監視活動 水質保全に関する普及啓発 汚水処理対策 1.4 漂着ごみの発生抑制と回収処理体制の推進 沖縄県海岸漂着物対策地域計画 まるごと沖縄クリーンビーチ 廃棄物不法投棄対策事業 自然環境に配慮した海岸整備 景観・親水性に配慮した海岸整備 自然環境に配慮した河川整備 沖縄県環境影響評価条例の改正 おきなわ型つくり育てる漁業の推進 水産業の収益性向上 水産業生産基盤の整備と漁場環境保全 自然環境の持続可能な利用の促進 環境共生型観光の推進 共通的基盤的施策 沖縄県総合沿岸域管理計画行政連絡会議(仮称)の設置 地域沿岸域保全推進協議会(仮称)の設置支援 総合沿岸域管理の推進に向けた普及啓発活動・人材育成 海洋保護区の設定 サンゴ礁保全再生事業 1 2 図 3.1 沖縄県総合沿岸域管理計画(仮称)施策体系図 3
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-第 4 章 計画の推進
1 本計画の計画の推進体制、各主体の役割、及び計画の進捗確認、評価、見直しについて 2 以下に示します。 3 4 4.1 計画の推進体制 5 (1)計画を推進するための組織体制 6 1)沖縄県総合沿岸域管理計画行政連絡会議(仮称) 7 沖縄県は、本計画の目標に向けた施策、取組みを円滑に推進するため、平成 25 年度に 8 「沖縄県総合沿岸域管理計画行政連絡会議(仮称)」を設置し、沿岸域管理に関係する行政 9 部局(農林水産部、土木建築部、文化観光スポーツ部、環境生活部等)間の連絡調整を図り、 10 施策の進捗状況について情報共有を図ります。 11 また、「沖縄県総合沿岸域管理行動計画(仮称)」の策定や進捗状況の情報共有、必要に 12 応じて計画内容の見直しを図ります。 13 14 2)地域沿岸域保全推進協議会(仮称)の設置支援 15 沖縄県は、市町村または地域における陸域と海域を一体とした沿岸域の総合的な保全及 16 び持続的な利活用の推進を図る管理計画策定を目的とした地域沿岸域保全推進協議会(仮 17 称)の設置支援を行います。また、「第 5 章モデル地域の選定」で選定したモデル地域にお 18 いて沿岸域保全推進協議会(仮称)の設置を推進します。 19 同協議会は、市町村または地域が中心となり沿岸域に関係する行政、事業者、NPO、地 20 域住民、学識経験者等で構成し、地域における総合沿岸域管理計画の策定・推進の母体と 21 なるものです。 22 県は、同協議会が県や他の市町村との緊密な連携と情報共有のもと、地域の計画策定が 23 図られるよう配慮します。 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 図 4.1.1 計画を推進するための組織体制 40 沖縄県総合沿岸域管理計画(仮称) 市町村(地域)の総合沿岸域管理計画 沖縄県沿岸域管理計画行政連絡会議(仮称) 構成:関連部局(農林水産部、土木建築部、文化観光スポーツ部、環境生活部等) ・施策の進捗管理、情報共有 地域沿岸域保全推進協議会(仮称) 構成:行政、事業者、NPO、地域住民、学識経験者等 ・地域における総合沿岸域管理計画の策定・進捗管理 協力連携 情報共有 他の地域 ・市町村4.2 各主体の役割 1 本計画の目標に向けた施策、取組みの円滑な推進には、各主体は以下のような役割が求 2 められます。 3 4 (1)国 5 国の行政機関は、沖縄県及び各主体と連携して本計画に関わる行政施策等を推進すると 6 ともに、普及啓発活動を行うことが求められます。 7 8 (2)沖縄県 9 沖縄県は、全県的な本計画を作成・管理し、地域市町村における取組みを推進するとと 10 もに、沿岸域の保全や利活用に関する情報を公開し、事業者、NPO、県民への啓発活動を行 11 うことが求められます。 12 13 (3)市町村 14 市町村は、地域の沿岸域における自然環境の保全や利活用に関する総合沿岸域管理計画 15 を策定・運用し、行政施策等を通じて住民や事業者の意識を啓発することが求められます。 16 17 (4)事業者 18 事業者は、沿岸域の環境保全に配慮した事業活動を行うとともに、環境負荷の低減や沿 19 岸域の利用ルールを守り、保全・再生活動等に積極的に参加することが求められます。 20 21 (5)NPO 等 22 NPO 等は、沿岸域の環境保全に配慮した事業活動を通じて、環境負荷の低減や沿岸域の 23 利用ルールを事業者や住民に普及啓発し、沿岸域環境の保全及び監視を行うことが求めら 24 れます。 25 26 (6)学識経験者 27 学識経験者は、沿岸域の状態を科学的に明らかにするため、情報の収集・提供、モニタ 28 リングや沿岸域環境の管理手法の検討を行い、沿岸域環境の保全と持続的な利活用に関す 29 る助言を行うことが求められます。 30 31 (7)県民 32 県民一人ひとりが本県の自然、歴史・文化、観光・水産資源への理解を深め、環境負荷 33 の低減や沿岸域の利用ルールを守り、保全活動等に積極的に参加し、日常的に地域沿岸域 34 環境を見守ることが求められます。 35 36 37 38
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-4.3 計画の進捗状況の確認、評価及び見直し 1 本計画等の工程(案)を表 4.3.1 に示します。 2 平成 24 年度に本計画の策定します。また、本計画推進のモデルとなる地域(以下、「モ 3 デル地域」といいます。)を選定します。モデル地域は、該当する市町村との「行政連絡会」 4 及び地元住民、事業者、NPO 等との「地域意見交換会」を踏まえて選定します。 5 沖縄県では平成 25 年度により詳細な施策・取り組みを記載した行動計画(アクションプ 6 ラン)を策定し、本計画で定めた指標に基づき、平成 25 年度から 28 年度の期間、計画の進 7 捗確認を毎年 1 回確認します。 8 その後、平成 29 年度には計画の評価を行い、平成 30 年度から 34 年度(計画最終年度) 9 までの計画内容について見直しを行います。 10 なお、見直しについては、計画期間中に本県を取り巻く環境の状況や経済社会情勢の変 11 化に応じて、順応的に対応を行います。 12 モデル地域においては、平成 25 年度以降に「地域沿岸域保全推進協議会(仮称)」の設 13 置と「地域総合沿岸域管理計画(仮称)」の作成を想定します。これらを沖縄県は支援する 14 予定です。 15 16 表 4.3.1 本計画等の工程(案) 17 年度 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 ~ H34 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 10年目 沖縄県 沖縄県総合沿岸域管理計画 (仮称) 策定 公表 評価 見直し (評価) 沖縄県総合沿岸域管理計画 (仮称)行動計画(アクションプラン) 策定 公表 進捗確認 進捗確認 評価 見直し (進捗確認) (評価) 沖縄県 市町村 行政連絡会 地域意見交換会 開催 市町村 地域沿岸域保全推進協議会 (仮称) 設置想定 (県支援) 地域総合沿岸域管理計画 (仮称) 策定想定 (県支援) 公表 進捗確認 進捗確認 H29年度にH30年度以降の本計画の在り方について検討を行います。 会議・計画名 前期計画 後期計画 18 19
第 5章 モデル地域の選定
1 5.1 モデル地域とは 2 (1) 定義 3 沖縄県総合沿岸域管理計画(仮称)(以下、「本計画」という。)においては、以下のと 4 おり「モデル地域」を平成 24 年度中に設定し、平成 25 年度より運用開始します。 5 6 7 8 9 10 11 12 注)海洋生物多様性保全戦略(環境省、平成 23 年 3 月)における「海洋保護区」の定義を参考に定義。 13 海洋保護区:海洋生態系の健全な構造と機能を支える生物多様性の保全及び生態系サービスの持続 14 可能な利用を目的として、利用形態を考慮し、法律又はその他の効果的な手法により 15 管理される明確に特定された区域。 16 17 5.2 モデル地域に求められる要素 18 (1) 沖縄県の考える「要素」 19 沖縄県としては、本計画の策定趣旨を踏まえ、モデル地域に求められる要素を以下のと 20 おりとしました。 21 22 23 24 25 26 27 28 29 (2) 補足説明 30 1) 「沖縄らしさ」について 31 沖縄の人々は、恵まれた自然環境の中で、自然を敬い、生活、癒しの場として、自然と 32 共に生き、人と自然が織り成す文化を育んできた。私たちは、この伝統・文化を、継承し 33 伝える必要があります。 34 35 36 37 38 39 40 41 ○モデル地域とは ・沖縄県総合沿岸域管理計画(仮称)での呼称 ・主にサンゴ礁生態系の健全な構造と機能を支える生物多様性の保全及び生態系 サービスの持続可能な利用を目的として、利用形態を考慮し、行政、県民、NPO 等による効果的な手法により管理される区域。 ○モデル地域に求められる要素 ・ 沖縄らしさ 沖縄の自然環境や自然環境に密接な繋がりのある文化、風景等 ・ 計画の実効性 設定に際しては、科学的根拠に加え、地域要望も考慮 ・ 持続的な利用可能性 設定後は、地域とともに育てることができる仕組み ・ 継続的な推進可能性 地域の理解のもと、施策進捗状況が確認できる仕組み ○沖縄の文化と景観(自然環境)について 本土復帰後の急速な社会資本の整備や都市化の進展等により、多くの地域で豊 かな自然や歴 史に培わ れた沖縄らし い風景や 景観が失われ つつある 現状を直 視 しながら、伝統文化に育まれた沖縄らしい風景や景観を資源として再認識し、県 民の豊かな生活を確保しながら、県民全体でどう守り、創り、育て、活かしてい くかが課題です。50
-1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 写真 5.2.1 沖縄らしい景観(沖縄文化の一部である海) 13 出典)“美ら島沖縄”風景づくりのためのガイドライン(平成 19 年、内閣府沖縄総合事務局) 14 15 (3) 「目標の実現可能性」について 16 目標を実現させるためには、地域で総合沿岸域管理計画が普及している必要があります。 17 そのためには、海洋保護区設定の成功事例を参考にしつつ、利用者の立場に立ったモデル 18 地域を検討し、人々の環境意識の醸成や継続的推進が図れるような仕組みづくりが構築で 19 きるよう配慮します。 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 ○海洋保護区設置による成功事例 沖縄島北部の今帰仁・羽地海域 ハマフエフキ若齢魚を多獲する場所と時期を限定して,全ての漁法に対して 8-11 月の 4 ヶ月間禁漁区に設定しました。1 歳魚に対する漁獲圧が保護区の 設定により顕著に減少し,その結果年平均漁獲量が 5t から 8t に増大した。 保護区はハマフエフキの生活史と密接に関わって設定されており,そのため非 常に効果的であることが判りました。 出典)沖縄県 HP www.pref.okinawa.jp/fish/seika/data20/H20-2.pdf 平成 17 年度 持続可能な漁業・観光利用調査(環境省、平成 18 年 3 月)
(4) 「持続的な利用可能性」について 1 持続的に利用可能であるためには、多様な主体の活発な関与と明確な役割分担が必要で 2 す。特に、恩納村は先進的な取り組みを行っているといえます。 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 (5) 「継続的な推進可能性」について 21 継続的に推進するためには、地域に普及し、科学的調査指標のもと、施策の進捗状況が 22 確認できる仕組みが必要です。 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 ○恩納村での取組み推進体制について ・恩納村沿岸域圏総合管理協議会を設置・運営し、沿岸域の利用・保全ルール を地域に伝え、質の向上に努めています。 ○恩納村での保全と利用のためのルールについて ・恩納村は、ほとんどが「沖縄海岸国定公園」の「特別地域」に指定されてお り、工作物の設置や土砂の採取、埋立など様々な行為に対し、県知事の許可 が必要になることを周知しています。 ・村内において、開発や建築を行おうとする際には「土地利用規制のための基 準」に沿って村長の承認を受けることや、建築物高さを「恩納村環境保全条 例」で規制しています。 出典)恩納村沿岸域の利用・保全ルール ○中城湾港港湾環境保全計画における計画推進のための仕組み 出典)中城湾港港湾環境保全計画(平成 19 年 3 月、沖縄県)
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-5.3 モデル地域の設定フロー 1 モデル地域設定にあたってのフローは以下のとおり行いました。 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 図 5.3.1 モデル地域選の設定フロー 35 36 37 38 39 ○モデル地域の設定フロー ・ 1stステップ 情報の整理 ⇒「沖縄らしさ・実効性」の観点から 全県的に実施されているサンゴ調査等の「科学的なデータ」及び赤土対策 等の沿岸管理に係る「現行・将来の計画」を考慮しました。 ・ 2nd ステップ モデル地域の仮選定 ⇒「実効性」の観点から 上記結果をもとに、「地域での活動情報」も踏まえながら、モデル地域(案) を仮選定しました。 ・ 3rd ステップ モデル地域の設定 ⇒「利用可能性・推進可能性」の観点 から、地域での要望も踏まえ、モデル地域を設定する予定です。 ○「科学的なデータ」の重ねあわせ ・全県的な現在のサンゴの分布状況(沖縄県) ・生物多様性重要地域(WWFJ) 1st ステップ 科学的な検討 ○「将来の赤土対策に係る計画」の重ねあわせ ・赤土等流出防止対策基本計画(沖縄県) 2nd ステップ モデル地域の仮選定 実効性の検討 ○「地域での活動情報」の重ねあわせ ・地域での活動団体の有無も踏まえ、モデル地 域を仮選定。 3rd ステップ モデル地域の設定 ○関係者・地域との調整 ・地域での要望も踏まえ、モデル地域を設定。
5.4 モデル地域の仮選定 1 (1) 1stステップ 2 総合沿岸域管理計画の先行着手箇所としてのモデル地域の仮選定にあたっては、全域を 3 概観し、以下の視点で抽出しました。なお、重要港湾、漁港については、原則、モデル地 4 域として仮選定しませんでしたが、本部町については地元の意見を踏まえ、港湾管理者と 5 連携を図りながら、今後の事業を推進していくこととしています。 6 総合沿岸域管理計画としてはこれらを含む沖縄県全域を対象とします。 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 その結果、モデル地域として 18 地域を仮選定しまた。それぞれの海域の特徴は以下の 19 とおりです。 20 表 5.4.1 モデル地域の1st ステップの選定結果(18 地域) 21 1)現在のサンゴ分布 2)生物多様性 3)赤土監視計画 サン ゴ 被 度 ( % ) 生物 多 様 性 優 先 保 全地 域 ( 海 域 ) 重点 監 視 海 域 区 分 監視海 域 区 分 一般 海 域 区 分 沖縄島 1 大度海岸(糸満市) 10~75 ○ ○ 2 知念岬南海域(南城市) 0~25 ○ ○ 3 有銘湾(東村) 0~50 ○ 4 大井川下流域(今帰仁村) 0~50 ○ ○ 5 本部町西海岸 0~25 ○ 6 名護市西海岸 0~25 ○ 7 恩納村西海岸 0~10 ○ ○ 8 宜野湾市西海岸 0~25 ○ 離 島 9 久米島南西部 10~50 ○ 10 宮古島東海岸 10~75 ○ ○ 11 下地島南 10~75 12 多良間島 10~100 13 宮良湾(石垣市) 5~10 ○ ○ 14 名蔵湾(石垣市) 5~75 ○ ○ 15 伊原間湾(石垣市) 10~75 ○ 16 西表島西海岸 5~100 ○ ○ 17 与那国島 0~75 18 鳩間島 10~75 1)サンゴ礁資源情報整備事業 報告書、沖縄県 2010 年 3 月、2011 年 3 月、2012 年 3 月 22 2)生物多様性重要地域(南西諸島生物多様性評価プロジェクト報告書、WWF Japan 2009 年 11 年 11 月) 23 3)赤土に係る監視海域(赤土等流出防止対策基本計画(仮称)、沖縄県 2012 年 3 月) 24 25 ○1st ステップの検討内容 ●自然環境が豊か 条件 1)現状でサンゴ被度が高い、もしくは 条件 2)生物多様性の観点から優先的に保全が求められている地域 ●背後陸域からの流入対策が周辺他地域に比べ期待できる 条件 3)赤土監視計画において重点監視海域区分もしくは監視海域区分
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-(2) 2ndステップ 1 以下団体の活動状況も踏まえ、モデル地域 10 箇所を仮選定しました。なお、今後、モ 2 デル地域で総合沿岸域管理計画を展開するにあたっては、地域の関係者と調整を行った上 3 で、モデル地域を設定します。 4 5 表 5.4.2 モデル地域及びその周辺地域で活動していると考えられる団体 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 表 5.4.3 モデル地域の 2nd ステップの選定結果(10 地域:青塗箇所) 21 1)現在のサンゴ分布 2)生物多様性 3)赤土監視計画 サン ゴ 被 度 ( % ) 生物 多 様 性 優 先 保 全地 域 ( 海 域 ) 重点 監 視 海 域 区 分 監視海 域 区 分 一般 海 域 区 分 沖縄島 1 大度海岸(糸満市) 10~75 ○ ○ 2 知念岬南海域(南城市) 0~25 ○ ○ 3 有銘湾(東村) 0~50 ○ 4 大井川下流域(今帰仁村) 0~50 ○ ○ 5 本部町西海岸 0~25 ○ 6 名護市西海岸 0~25 ○ 7 恩納村西海岸 0~10 ○ ○ 8 宜野湾市西海岸 0~25 ○ 離 島 9 久米島南西部 10~50 ○ 10 宮古島東海岸 10~75 ○ ○ 11 下地島南 10~75 12 多良間島 10~100 13 宮良湾(石垣市) 5~10 ○ ○ 14 名蔵湾(石垣市) 5~75 ○ ○ 15 伊原間湾(石垣市) 10~75 ○ 16 西表島西海岸 5~100 ○ ○ 17 与那国島 0~75 18 鳩間島 10~75 1)サンゴ礁資源情報整備事業 報告書、沖縄県 2010 年 3 月、2011 年 3 月、2012 年 3 月 22 2)生物多様性重要地域(南西諸島生物多様性評価プロジェクト報告書、WWF Japan 2009 年 11 年 11 月) 23 3)赤土に係る監視海域(赤土等流出防止対策基本計画(仮称)、沖縄県 2012 年 3 月) 24 地域 活動地域 団体 内容 北部 やんばる やんばる自然塾 環境教育 北部 恩納村 沖縄OCEAN ビーチクリーン、環境教育 北部 恩納村 恩納村エコツーリズム研究会 講演会、調査・研究 北部 今帰仁 今帰仁漁業協同組合 MPA 中部 宜野湾 宜野湾の美ら島を考える会 講演会、環境教育 南部 全域 沖縄エコツーリズム推進協議会 観察会、ビーチクリーン、環境教育 南部 糸満市・南城市 NPO法人 グローイングコーラル 調査・研究 南部 南城市 NPO法人 読山原 観察会、ビーチクリーン 南部 久米島 久米島町観光協会 観察会 宮古 宮古島市 宮古島美ら海連絡協議会 利用調整、オニヒトデ駆除 宮古 宮古島市 NPO 美ぎ島宮古島 観察会、ビーチクリーン 宮古 宮古島市 宮古島マリンリゾート協同組合 調査・研究 宮古 宮古島市 宮古島ダイビング協会 オニヒトデ駆除 八重山 石垣市 アンパルの自然を守る会 観察会、ビーチクリーン 八重山 石垣市 美ら島流域経営赤土流出抑制システム研究会 調査・研究 八重山 石垣市 八重山サンゴ礁保全協議会 調査・研究
2 1 7 8 4 3 5 6 選定した各地域の特徴は以下のとおりです。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 1stステップ選定箇所 31 32 2nd ステップ選定箇所 33 34 35 36 37 注)「第4次沖縄県国土利用計画」の圏域区分を基本として、北部・中部・南部に分割 38 図 5.4.2 モデル地域選定案(沖縄島) 39 40 北部地域 中部地域 南部地域 今帰仁漁協が MPA を設定し、水産資源を管理。 大井川河口にはマングローブが存在し、カヤッ ク等の利用有り。ウッパマビーチではグラスボ ート等によるサンゴ観察が盛ん。保全と利用の 観点から、ルールづくりが必要。 都 市 部 に 残 る サ ン ゴ 。年 間を 通じ て 、 シ ュノ ーケ リン グ 等 の 利用 者多 く、 ル ー ル づく りが 必要 。 宜 野 湾の 美ら 島を 考 え る会が活動。 沖 縄 島 最 大 の マ ン グ ロ ー ブ が 分布。カヌー等を利用したエコ ツーリズムが盛ん。やんばる自 然塾が中心となり。自然と観光 の 調 和 の 観 点 か ら の 地 域 づ く りを展開。環境協力金制度とい うシステムを導入し、環境保全 活動も実施。 地 域 主導 で 自 然 海 岸 復 活 の 実 績 有 り ( 新 原 ( み い ばる)ビーチ)。沖縄文化に対する関心高く、NP O法人読山原(ゆんざんばる)は、読山原の浜辺、 御 獄 等の 美 化 を 通 じ て 、 環 境 を 保 全 。 ま た 、 グ ラ ス ボ ート 等 に よ る サ ン ゴ 観 察 や 養 殖 漁 業 が 行 わ れ て い る。 保 全 と 利 用 の 観 点 か ら 、 ル ー ル づ く り が 必要。 沖縄島では数少ない高被度サンゴ域が分布。東海 岸はシュノーケリング等の利用者多数、西海岸は 養殖漁業を実施。県自然保護課も自然観察会の実 施実績有り。グローイングコーラル等が活動。保 全と利用の観点から、ルールづくりが必要。 関 係 者 及 び 地 元 と の 調 整 を 通 じて、モデル地域は変更される 可能性があります。 海 域で はサ ンゴ の 保 全 再生 、陸 域で は 沖 縄 グリ ーン ベル ト 推 進 事務 局に より 赤 土 流 出対 策が 行わ れ て い る。 一方 、海 域 で は 養殖 漁業 が行 わ れ て おり 、今 後は 、 海 域 と陸 域の 繋が り を 意 識 し た 対 策 が 必 要。
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-1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 1stステップ選定箇所 35 36 2ndステップ選定箇所 37 図 5.4.3 モデル地域選定案(北部・南部・宮古・八重山地域) 38 39 40 北部地域 宮古地域 八重山地域 南部地域 高被度サンゴが分布。WWFJ と久米 島 町 が 地 域 活 性 化 を 視 野 に 入 れ た 環 境 保 全 活 動 実 施 に つ い て 協 定 書 を 締 結 。 自 然 資 源 を 持 続 的 に 活 用 し て ゆ く た め の 工 夫 や 赤 土 等 の 流 出 な ど に つ い て 、 久 米 島 内 外 の さ まざまな個人、団体の連携を促し、 効果的な保全対策を促進。 高 被 度 サ ン ゴ 及 び 藻 場 が 分 布。新城・吉野ビーチもあり、 人の利用も盛ん。NPO 美ぎ島宮 古 島 で は 、 自 然 と 環 境 保 全 、 緑 化 推 進 、 伝 統 文 化 の 継 承 を 図 る こ と を 目 的 に 「 美 ぎ 島 募 金 」 助 成 事 業 を 公 募 。 保 全 と 利 用 の 観 点 か ら 、 ル ー ル づ く りが必要。 10 9 11 12 13 16 14 15 17 18 サ ン ゴ の 幼 生 高被 度サンゴ 分布。竹 富町海洋基 本計画 に おい て、海洋 保護区及 び保全と利 用の観 点 からのルールづくりを検討中。 関 係 者 及 び 地 元 と の 調 整 を 通 じて、モデル地域は変更される 可能性があります。 サンゴの幼生加入はありますが、水質・底質悪化のため成長でき ず。また、海藻藻場が分布し、名蔵アンパル(ラムサール条約湿 地)には、マングローブ林、干潟が分布。アンパルの自然を守る 会が、アンパルの賢明な利用のためにルールづくりを検討中。
表 5.4.4 3rd ステップで把握したモデル地域の特徴及び今後の課題 1 特徴 今後の課題 沖縄島 1 名城~大 度~ 玻名城に かけ ての海岸域 (糸満市) 沖縄島では数少ない高被度サンゴ域が分布。東 海岸はシュノーケリング等の利用者多数、西海 岸は養殖漁業を実施。県自然保護課も自然観察 会の実施実績有り。グローイングコーラル等が 活動。 保 全 と 利 用 の 観 点 か ら 、 ル ー ル づくりが必要。 市の計画との整合性が必要。 2 知念岬南海域 (南城市) 地域主導で自然海岸復活の実績有り(新原(み いばる)ビーチ)。沖縄文化に対する関心高く、 NPO法人読山原(ゆんざんばる)は、読山原 の浜辺、御獄等の美化を通じて、環境を保全。 また、グラスボート等によるサンゴ観察や、養 殖漁業が行われている。 保 全 と 利 用 の 観 点 か ら 、 ル ー ル づくりが必要。 海 域 と 陸 域 の 繋 が り を 意 識 し た 対策が必要。 3 有銘湾 (東村) 沖縄島最大のマングローブが分布。カヌー等を 利用したエコツーリズムが盛ん。やんばる自然 塾が中心となり。自然と観光の調和の観点から の地域づくりを展開。環境協力金制度というシ ステムを導入し、環境保全活動も実施。 保 全 と 利 用 の 観 点 か ら 、 ル ー ル づくりが必要。 ・赤土等流出 ・水質汚濁(畜産排水) ・観光資源の利用(ルール運用) 4 大井川下流域 (今帰仁村) 今帰仁漁協が MPA を設定し、水産資源を管理。 大井川河口にはマングローブが存在し、カヤッ ク等の利用有り。ウッパマビーチではグラスボ ート等によるサンゴ観察が盛ん。保全と利用の 観点から、ルールづくりが必要。 保 全 と 利 用 の 観 点 か ら 、 ル ー ル づくりが必要。 ・赤土等流出 ・水質汚濁(生活排水、農薬) 5 本部町西海岸 海域ではサンゴの保全再生、陸域では沖縄グリ ー ン ベ ル ト 推 進 事 務 局 に よ り 赤 土 流 出 対 策 が 行われている。一方、海域では養殖漁業が行わ れている。 海 域 と 陸 域 の 繋 が り を 意 識 し た 対策が必要。 8 宜野湾市 西海 岸 都市部に残るサンゴ。年間を通じて、シュノー ケ リ ン グ 等 の 利 用 者 多 く 、 ル ー ル づ く り が 必 要。宜野湾の美ら島を考える会が活動。 保 全 と 利 用 の 観 点 か ら 、 ル ー ル づくりが必要。 離 島 9 久米島南西部 高被度サンゴが分布。WWFJ と久米島町が地域活 性 化 を 視 野 に 入 れ た 環 境 保 全 活 動 実 施 に つ い て協定書を締結。自然資源を持続的に活用して ゆくための工夫や赤土等の流出などについて、 久米島内外のさまざまな個人、団体の連携を促 し、効果的な保全対策を促進 保 全 と 利 用 の 観 点 か ら 、 ル ー ル づくりが必要。 海 域 と 陸 域 の 繋 が り を 意 識 し た 対策が必要。 10 宮古島東海岸 高被度サンゴ及び藻場が分布。新城・吉野ビー チもあり、人の利用も盛ん。NPO 美ぎ島宮古島 では、自然と環境保全、緑化推進、伝統文化の 継承を図ることを目的に「美ぎ島募金」助成事 業を公募。 オ ニ ヒ ト デ は 、 分 布 状 況 等 現 状 把握ができていない。 浸 透 池 の 管 理 が 不 十 分 で あ り 、 用 水 路 か ら 海 へ 赤 土 等 が 流 出 し ている。 漂 着 ご み ・ 不 法 投 棄 に よ り 処 理 費用が増大。 14 名蔵湾 (石垣市) サンゴの幼生加入はありますが、水質・底質悪 化のため成長できず。また、海藻藻場が分布し、 名蔵アンパル(ラムサール条約湿地)には、マ ングローブ林、干潟が分布。アンパルの自然を 守る会が、アンパルの賢明な利用のためにルー ルづくりを検討中 オ ニ ヒ ト デ の 駆 除 を 実 施 し て い るが、費用の継続性が課題。 農 地 か ら の 赤 土 等 の 流 出 に 対 し 、 農 家 に は 春 植 え 、 株 出 を 推 進中。 沿 岸 ・ 離 島 の 海 域 管 理 に お け る 財政需要を明確にする。 16 西表島西海岸 高被度サンゴ分布。竹富町海洋基本計画におい て、海洋保護区及び保全と利用の観点からのル ールづくりを検討中。 保 全 と 利 用 の 観 点 か ら 、 ル ー ル づくりが必要。 2