木津川市地域防災計画
(概要版)
平成27年3月
木津川市地域防災計画 概要版
●本書策定の目的
木津川市地域防災計画とは、災害対策基本法(昭和 36 年法律第 223 号)第 42 条に基づいて、木津川市防災会議が定める計画です。 木津川市においても、これまでに住民の生命・財産等を守るために、地域防 災計画を策定し、災害への備えに努めてきましたが、東日本大震災や近年の風 水害等の教訓を踏まえ、計画の見直しを行いました。 本書は、木津川市地域防災計画のうち、新たに計画を見直した点や住民の皆 さんにお知らせする必要がある重要な事項を抜き出し、分かりやすく取りまと めたものです。 多くの方に、本書を読んでいただき、防災に関心を持っていただくとともに、 今後の地域防災力の向上に役立てていただくことを目的に作成しています。●地域防災計画とは
大地震や洪水などの自然災害は突然やってきます。こうした災害による被害 を最小限におさえ、地域に生活する全ての人の生命・身体・財産を守るために、 自治体や防災関係機関が実施する平常時からの備えや災害発生時における対応 などを定めたものが地域防災計画です。 木津川市地域防災計画は、木津川市域において起こりうる災害に対して、市、 防災関係機関(消防、ライフライン事業者など)、企業・住民がそれぞれ果たさな ければならない責務と役割を記述したもので、市の災害対策の基本計画となる ものです。●計画の構成
木津川市地域防災計画には、防災対策における基本方針をはじめ、国、京都 府、市、その他防災関係機関、住民、企業等の役割分担が示してあり、次のよ うな構成で作成されています。 1 総 則 計画の方針や防災ビジョン、防災関係機関の実施責任、被害想定などについて定めています。 2 災害予防計画 災害に対して、平常時に行う事前の対策について定めています。 3 災害応急対策計画 災害発生時の対応について定めています。 4 災害復旧計画 災害発生後の復旧や復興の取組について定めています。 5 東南海・南海地震防災対策推進計画 東南海・南海地震に関する備えや対策について定めています。 資料編 各種データ、様式などを記載しています。
1 総 則
<主な計画内容> ○防災対策の理念 ① 災害に強い市・地域づくりに努める。 ② ハードとソフトの整備を図り、被害を最小限に止めるように努める。 ③ 平常時から危機管理体制の整備に努める。 ④ 災害発生時には、「自分の生命・財産は自分で守る。」心構えと行動が基本 で住民自身及び自主防災組織等、住民相互間の自主的な防災対策の支援に 努める。 ⑤ 東日本大震災を踏まえ、広域災害、複合災害に対応した対策の推進に努め る。 ※ 自助・共助・公助 災害につよいまちづくりを進めていくためには、市および防災関係機関 はもとより、住民や事業者のみなさんの主体的な取組と相互の連携を図って いくことが不可欠です。 東日本大震災や阪神淡路大震災をはじめ、全国各地で相次ぐ災害等にお いては、自分の命は自分で守ること(自助)、地域における助け合い(共助) によって多くの命が救われました。 地域における自主防災の取組と、市や府をはじめとする防災関係機関が 実施する防災対策(公助)が連携し、防災関係機関、住民、事業者が力を合 わせて防災(減災)対策を推進することが大切です。 災害時には、自助、共助、公助が互いに連携し一体となることで、被害 を最小限にできるとともに、早期の復旧・復興につながることになります。 ○防災機関の処理すべき事務及び業務の大綱 市、京都府、指定地方行政機関、自衛隊、指定公共機関、京都府警察(木津 警察署)、相楽中部消防組合、指定地方公共機関、公共団体及び防災上重要な施 設の管理者について、記述しています。 ○市の概況、災害記録及び地震被害想定 作成時点における最新情報を記述しております。 <新たな計画内容> ○液状化予測 地盤の液状化は、地下水位が高く、軟弱な砂質地盤等で、地震動により間隙 水圧が上昇して砂粒子が一時的に液状になり支持力が失われる現象で、お住ま いの場所の地盤の特性を承知しておくことが、まず第一です。2 災害予防計画
<主な計画内容> 危機管理機能の低下は、被害拡大や社会生活の混乱を招く大きな原因ともな るため、事前に大規模な災害の発生を見据えた体制確立や施設、資機材等の基 盤整備は特に重要です。 市は、市域における総合的な防災対策を推進するため、日頃から自らの組織 動員体制及び装備、資機材の整備を図るとともに、防災活動を実施するための 防災訓練の実施等を通じて、防災関係機関や住民の皆さんと相互に連携しなが ら総合的な防災体制の確立に努めます。 住民の皆さんは、地域の防災対策に協力していただくとともに、災害から自 分の生命・財産を守るために、自宅の耐震性を高め、家具の転倒防止などに努 めましょう。 また、お住まいの地域の特性をよく確認して、避難所や避難ルートを決めて おきましょう。 ○防災体制の整備 ・情報収集・伝達網の整備 ・各種災害予防計画 ・消防組織力の充実・強化 ・自主防災組織の整備 ○避難体制の整備 ・避難収容施設の整備 ・避難基準等の整備 ・配慮者に対する施設の整備 ○食料・生活物資供給体制の整備 ・配分、支給及び炊き出し計画 ○防災教育及び訓練 ・防災知識の普及 ・防災訓練の計画・実施 ○災害ボランティアの環境整備 ・災害ボランティアの窓口の設置 ・災害ボランティアとの連携体制の整備 ・災害ボランティアコーディネータ等の育成 ・災害ボランティア活動環境の整備 ・ボランティア活動のPR ・専門ボランティアの環境整備○災害時要配慮者支援対策 ・支援対象とする要配慮者及び外国人 ・避難行動支援者に対する支援計画 ○言い伝えや教訓の継承 ・災害教訓に関する調査研究資料の整理・活用 <新たな計画内容> ○液状化対策 防災マップ(地震編)に液状化危険度マップを記載 ○業務継続計画策定の推進 災害発生時の災害応急対策等の実施や優先度の高い通常業務が継続できるよ うに、災害時に必要となる人員や資機材等の準備と強化を図ります。 ○孤立する恐れのある地区対策 1 災害時に孤立する恐れのある地区の把握 2 食料・飲料水の備蓄 3 情報連絡方法 について、具体化を図っていきます。 ○観光客保護・帰宅困難者対策 市は府・隣接市町村と連携して観光客保護及び帰宅困難者の発生を抑制する ため、「むやみに移動を開始しない。」という基本原則を企業・学校等に周知徹 底していきます。また、帰宅支援のため、代替輸送の調整やコンビニエンスス トア、ファミリーレストラン等の協力を得て、トイレ、水道水等の提供や道路 情報の提供など徒歩帰宅支援を行えるように進めてまいります。 ○集中豪雨対策 近年、強い台風や梅雨期の集中豪雨により、全国で毎年のように大規模な水 害が発生し、さらに、急激な雷雲の発生による局地的な集中豪雨のため浸水被 害や土砂災害が多発しています。市は、災害発生に備え気象情報の収集、情報 の発信など住民周知などのソフト対策から、土砂災害を防止するための治山や、 河川・下水道など治水施設の整備などのハード対策まで、多方面から市民の安 心・安全を確保するための対策に努めます。「自宅の2階でも安全な避難行動」 となる場合があります。急な豪雨の時にどうするか、考えておきましょう。
3 災害応急対策計画
<主な計画内容> ○応急活動体制 市は、災害が発生したときまたは災害が 発生するおそれがあるときは、人命の救助・ 救出及び安全確保と、災害時の活動に関する 意思決定を速やかに行うため、勤務時間内外 を問わず、応急活動体制を速やかに確立します。 また、災害対策本部を設置した場合は、府や関係機関などとの調整を行い、 関係する職員は、定められた役割分担に基づく対策活動を実施します。 なお、災害が甚大で、市単独では災害対応が困難なときは、応援協定に基づ き、他市町村や民間団体に対して応援・協力を要請します。また、必要に応じ て、自衛隊の災害派遣要請を府に要求します。 ○情報の収集と伝達 市は、気象に関する特別警報、警報、地震に関する情報、 災害情報、避難に関する情報など、防災に関する重要な 情報は、次の手段を複合的に活用し住民の皆さんに確実 に伝達します。 防災行政無線、広報車、自治会、自主防災会を通じた連 絡、緊急速報メール(エリアメール)、京都府防災メール、 テレビ、ラジオ、インターネット等により伝達します。 ○避難の方法 市は、洪水、火災などにより住民の生命・身体に危険を及ぼすおそれがある 場合は、避難準備情報や避難勧告・避難指示等を行い、住民の皆さんを安全な 場所に避難させ災害から守ります。 また、被災者が安全に安心して過ごすことができる広域避難所を速やかに開 設して、施設管理者や避難者との協力の下、適切に管理運営します。 ○被災地における生活救援活動 市は、災害に対する緊急対策が一段落した段階では、引き続き、被災者の皆 さんの保護と社会秩序の安定を図る為、次のような生活救援活動を実施します。 応急給水、食料・生活必需品の供給、交通輸送対策、環境・保健衛生活動、 要配慮者への配慮、ボランティアの受入、文教対策など行います。 また、市は被災された方に対して、必要に応じ、広域避難所において、食料 や毛布などの生活必需品を提供します。○その他二次災害の防止 上記の他、災害発生後の降雨又は余震などに備え、建物や宅地、土木・農林 施設などにおける応急危険度判定や危険物施設などにおける被害拡大防止措置 などの二次災害防災対策を行います。 <新たな計画内容> ○広域避難収容 市は、災害の規模、被災者の避難、収容状況、避難の長期化等にかんがみ、 区域外への広域的な避難及び避難場所、応急仮設住宅等への収容が必要である と判断した場合には、府等に要請します。 ○被災者への情報伝達活動 被災者のニーズを十分把握し、地震の被害、余震の状況、二次災害の危険性 に関する情報、安否情報、ライフラインや交通施設等の公共施設の復旧状況、 医療機関などの生活関連情報、それぞれの機関が講じている施策に関する情報、 交通規制、被災者生活支援に関する情報等、被災者等に役立つ正確かつきめ細 やかな情報を適切に提供するように努めます。 ○観光客保護・帰宅困難者対策計画 1 観光客・帰宅困難者への広報 2 交通情報の提供・一時収容施設等の提供 3 災害時帰宅支援ステーションの開設 ○応援・受援計画 他市町村において大規模な災害が発生し、市が被災市町村に対する応援を実 施する場合に必要な事項を定めています。また、発災時において、災害の規模、 被害の程度等から、府や他の市町村等から応援を受ける必要があると判断され る場合においては、必要とする応援内容を迅速に把握・整理し、すみやかに応 援を要請し、受け入れ態勢を整えます。 ○原子力災害対策 福井県に立地する原子力発電所等において、放射性物資が事業所外に大量に 放出するような事故が発生した場合、風向き等によっては、市においても退避 又は、避難が必要となる事態の発生が予測されることから、放射性物質による 汚染状況に応じ①屋内退避②コンクリート屋内退避③遠隔地避難措置などを実 施します。 また、府の計画により、原子力災害時 の府内広域避難要領に基づき、広域避難 者の受け入れも計画されております。