鳴門市
公共施設等総合管理計画
平成 29 年 3 月
鳴門市公共施設等総合管理計画 第1章 はじめに
目 次
第1章 はじめに........................................................... 3 1-1 背景.............................................................. 3 1-2 計画の位置づけ.................................................... 4 1-3 計画期間.......................................................... 4 1-4 計画の目的........................................................ 5 第2章 本市を取り巻く状況................................................. 6 2-1 人口.............................................................. 6 2-2 財政.............................................................. 8 2-3 公共施設等....................................................... 13 1.公共施設等の分類.................................................. 13 2.公共施設.......................................................... 14 3.都市基盤施設...................................................... 20 第3章 将来の更新等費用について.......................................... 21 3-1 公共施設に係る更新等費用の推計................................... 21 3-2 都市基盤施設に係る更新等費用の推計............................... 24 3-3 公共施設等全体に係る更新等費用の推計............................. 27 3-4 既存の公共施設等の更新等に係る財源不足........................... 28 第4章 公共施設等の総合的な管理に関する方針.............................. 29 4-1 現状や課題に対する基本認識....................................... 29 4-2 基本目標......................................................... 30 4-3 基本方針......................................................... 31 第5章 施設分類ごとの基本的な管理の方針.................................. 38 5-1 公共施設......................................................... 38 1.行政系施設........................................................ 39 2.市民文化系施設.................................................... 53鳴門市公共施設等総合管理計画 第1章 はじめに 3.社会教育系施設.................................................... 67 4.保健・福祉施設.................................................... 73 5.子育て支援施設.................................................... 79 6.産業系施設........................................................ 87 7.体育系施設........................................................ 90 8.観光系施設........................................................ 93 9.学校教育系施設.................................................... 95 10.一般廃棄物処理施設............................................. 100 11.公営住宅....................................................... 102 12.その他......................................................... 108 13.モーターボート競走事業施設..................................... 115 5-2 都市基盤施設.................................................... 117 1.市道............................................................. 118 2.農道............................................................. 119 3.林道............................................................. 120 4.橋梁............................................................. 121 5.公園............................................................. 122 6.水門・樋門....................................................... 123 7.排水機場......................................................... 126 8.飲料水供給施設................................................... 129 9.上水道施設....................................................... 130 10.公共下水道施設................................................. 131 第6章 計画の推進に向けて............................................... 132 6-1 計画の推進体制.................................................. 132 6-2 情報管理のためのデータベースの活用.............................. 132 用語集................................................................... 133 (本文中において、「※」印をつけた用語については、巻末にその解説を掲載しておりますのでご覧ください。)
第1章 はじめに
1-1 背景
国内の公共施設等は、急激な人口増加と社会変化に支えられた高度経済成長期などに 集中的に整備が進められてきましたが、整備後、数十年が経過した今、多くの施設が一斉 に更新※の時期を迎えようとしており、更新や改修※(以下「更新等」という。)に係る 多額の費用をいかに確保していくかが、全国的に大きな課題となっています。 国においては、公共施設等全体の状況を把握し、長期的な視点をもって、更新・統廃合・ 長寿命化などを計画的に行うことで、財政負担を軽減・平準化するとともに、公共施設等 の最適な配置を実現することが必要であるとして、平成25年11月に「インフラ長寿命 化基本計画※」を策定し、さらに、翌年4月には、国から各地方自治体に対して、公共 施設等を総合的かつ計画的に管理するための「公共施設等総合管理計画」を、平成28年 度末までに策定するよう要請がありました。 また、本市においても、人口の増加による行政需要の拡大やボートレース事業の好況 などを背景に、昭和40年代から昭和50年代にかけて公共施設等の集中的な整備を進め てきました。これらの公共施設等は、施設の高齢化に伴う老朽化が進行しており、今後も、 さらなる人口減少や少子高齢化の進展により厳しい財政運営が予測される中で、適切な 維持管理※、更新等を行い、財政負担の平準化を図りながら、公共施設等を最適な状態で 持続可能なものとしていくことが課題となっています。 こうしたことから、本市が保有する公共施設等の現状や課題を明らかにし、老朽化が 進む各施設の維持管理・更新等を適切に推進するとともに、将来世代に過度な負担を強い ることがないよう、健全な状態で公共施設等を引き継いでいく必要があるとの認識のもと、 公共施設等の今後のあり方や総量の最適化などについて基本的な方向性を示す計画として、 「鳴門市公共施設等総合管理計画」を策定します。鳴門市公共施設等総合管理計画 第1章 はじめに
1-2 計画の位置づけ
本計画は、本市の最上位計画である「第六次鳴門市総合計画※」に掲げる将来都市像の もと、本市の行財政改革計画である「鳴門市スーパー改革プラン2020(以下「SRP 2020」という。)※」や、その他のまちづくりや公共施設等に関連する計画とも連動 する横断的な計画として位置づけることとし、施設類型ごと、もしくは施設ごとに今後 作成することとなる個別施設計画※の基本的な方針を示す計画となります。 また、「インフラ長寿命化基本計画」の中で、国は各地方公共団体に対し、公共施設等の 維持管理・更新等を着実に推進するための中期的な取り組みの方向性を明らかにする 「行動計画」の策定を求めており、本計画がこれに該当することとなります。 図表1-1:鳴門市 公共施設等総合管理計画 位置づけ1-3 計画期間
本計画は、公共施設等の更新等を長期的視点で捉えるため、平成29年度から平成68 年度までの40年間を計画対象期間としますが、個別施設計画との整合性を踏まえつつ、 より実効的な計画とするため、計画対象期間を4期に分けた10年間(平成29年度~ 平成38年度)を計画期間とします。 なお、その間に、公共施設等のマネジメント状況や財政状況、法令・制度などに変化が あった場合には、計画期間内であっても、適宜柔軟に見直しを行うこととします。 また、本計画や国の行動計画に基づく個別施設計画については、平成32年度までに 策定することとしています。 ※ 用語集に掲載 各省庁が策定 【行動計画】 鳴門市公共施設等総合管理計画 【行動計画】(本計画) 個別施設 計画 個別施設 計画 個別施設 計画 個別施設 計画 個別施設 計画 第六次鳴門市総合計画 インフラ長寿命化基本計画 国が策定【基本計画】 個別施設 計画 (国) (鳴門市) 平成32年度までに策定 平成32年度までに策定1-4 計画の目的
本計画は、「公共施設等の安全安心を確保するとともに、公共施設等によるサービスを 最適かつ持続可能なものとし、以て公共施設等に係る将来費用を縮減することで、他の 行政サービス水準の維持・向上を図ること」を目的とし、次の4つの視点により、公共 施設等の総合管理※を推進します。 ◇ 安全安心の確保 計画的な点検・診断などに基づく適切な施設管理に努めることにより、市民等が将来 にわたり公共施設等を安全安心に利用できる状態を維持します。 ◇ 総量最適化の実現 将来世代に過度な負担を強いることがないよう、健全な状態で公共施設等を引き継い でいくため、持続可能性に配慮した施設総量の最適化を図ります。 ◇ 最適配置の実現 限りある資源を最大限に有効活用できるよう、周辺・類似施設を巻き込んだ新たな 施設配置を検討するなど、最小の投資で最大の効果を生み出す「まちづくり」の観点に 立った公共施設等全体の最適配置の実現を図ります。 ◇ 財政負担の軽減と平準化 公共施設等の総量最適化や長寿命化の推進によりトータルコスト※の縮減を図ると ともに、財政負担が特定の時期に集中しないよう、「選択と集中」の実践による財政負担 の平準化を図ることで、他の行政サービス水準の維持・向上に努めます。鳴門市公共施設等総合管理計画 第2章 本市を取り巻く状況
第2章 本市を取り巻く状況
2-1 人口
(1)人口の推移 戦後、本市の総人口は概ね6~7万人で推移してきましたが、近年の国勢調査の結果 によれば、平成7年の64,923人をピークに減少傾向へと転じ、平成27年において は6万人を下回る59,101人となっています。 また、15歳未満の年少人口は、昭和55年の調査開始以来、減少を続けており、 15~64歳の生産年齢人口についても、平成2年をピークに減少傾向へと転じていま す。一方で、65歳以上の老年人口は、現在まで継続した増加傾向にあり、高齢化率※ が30%を超えるなど、本市においても、人口減少・少子高齢化の進行は顕著なものと なっています。 図表2-1:年齢 3 区分別人口の推移(人) 年 総 人 口 15歳未満 15~64歳 65歳以上 平成2年 64,575 11,546 43,008 9,954 平成7年 64,923 10,007 42,745 12,140 平成12年 64,620 8,988 41,609 13,991 平成17年 63,200 8,170 39,892 15,124 平成22年 61,511 7,414 37,622 16,475 平成27年 59,101 6,600 33,763 18,448 (国勢調査結果より) 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 総人口 15歳 未満 15~ 64歳 65歳 以上 (人) ※ 用語集に掲載(2)将来人口の見通し 本市においては、平成27年度に策定した「鳴門市人口ビジョン※」において、「鳴門 市総合戦略※」に掲げる各施策を実施することで、平成52年の人口目標を52,000 人とする独自の人口推計を行っています。 また、この人口推移の傾向が平成52年以降も継続すると仮定した場合には、およそ 40年後の平成67年時点での本市の総人口は、現在から2割少ない約48,000人と なる見込みです。 図表2-2:独自推計による将来人口の見通し (「鳴門市人口ビジョン」に基づき推計) 公共施設等は、長期間にわたって使用されるものであることから、そのあり方を検討 する場合には、本市の将来人口の減少に伴う公共施設等の利用需要の変化などを踏まえ、 ただ単に現有施設を現状のまま維持し続けるのではなく、必要に応じた施設の集約※や 廃止※、多機能化※や複合化※など、公共施設等の全体最適※を見据えた全体的かつ中長期 的な視点が必要となります。 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 総人口 15歳 未満 15~ 64歳 65歳 以上 (人) 「鳴門市人口ビジョン」に おける目標人口 52,000人 平成52年までの人口推移 の傾向が継続した場合の 人口見通し 約48,000人
鳴門市公共施設等総合管理計画 第2章 本市を取り巻く状況
2-2 財政
(1)普通会計における歳入の推移 本市の平成27年度における普通会計※の歳入総額は約252億円であり、その内訳 は、地方税が約75億円と最も多く、歳入全体のおよそ3割を占め、次いで国・県支出 金の約59億円、地方交付税の約42億円となっています。 歳入の推移をみると、平成21年度までは230億円前後で推移してきましたが、 その後、地方税が徐々に減少していく一方で、歳入総額は増加し、平成27年度には 過去最大規模となっています。 しかしながら、SRP2020の策定にあたり試算した収支見通し※では、人口の 減少や地価の下落、地方債※発行額の抑制などの影響から、歳入総額は減少していく ものと試算しており、今後も厳しい財政運営が続いていくことが予測されます。 図表2-3:普通会計歳入の推移と今後の見通し 78.0 77.2 84.5 83.7 79.7 80.6 80.6 80.9 78.9 78.8 74.7 75.5 74.4 71.7 71.1 70.6 227.4 237.8 226.1 202.3 225.5 247.3 236.1 229.9 235.9 237.6 252.1 251.1 232.9 221.6 221.0 219.6 0.0 50.0 100.0 150.0 200.0 250.0 300.0 地方税 地方交付税 その他一般財源 地方債 国・県支出金 その他特定財源 実績値 SRP2020における 収支見通しから引用 (億円) ※ 用語集に掲載また、歳入総額に占める自主財源※の構成割合を示す自主財源比率については、平成 20年度を除くと、全体として概ね横ばいの状態が続いていましたが、平成27年度に 大幅な低下がみられ、以降も38~40%で推移する見込みとなっていることから、 国や県などによる依存財源※の動向に影響を受けやすい歳入構造であるといえます。 図表2-4:自主財源と依存財源の構成割合の推移と今後の見通し 45.3 43.7 46.1 52.0 45.1 42.6 44.9 45.0 43.6 44.0 40.9 38.2 38.3 38.7 39.9 39.3 54.7 56.3 53.9 48.0 54.9 57.4 55.1 55.0 56.4 56.0 59.1 61.8 61.7 61.3 60.1 60.7 30.0 35.0 40.0 45.0 50.0 55.0 60.0 65.0 70.0 自主財源 依存財源 実績値 SRP2020における 収支見通しから引用 (%)
鳴門市公共施設等総合管理計画 第2章 本市を取り巻く状況 (2)普通会計における歳出の推移 本市の平成27年度における普通会計の歳出総額は約243億円であり、その内訳は、 扶助費が約55億円と最も多く、次いで人件費の約47億円、公債費※の約32億円と、 これら義務的経費※が全体の約55%を占める状況となっています。 歳出の推移をみると、歳入と同様に、平成21年度までは230億円前後で推移して きましたが、その後、人件費が徐々に減少していく一方で、歳出総額は増加し、平成 27年度には過去最大規模となっています。 また、SRP2020の策定にあたり試算した収支見通しでは、高齢化の進展などに よる社会保障費の増大や人件費削減の減速などから、義務的経費が歳出全体に占める 割合は6割近くにまで膨らむ見込みであるものの、歳入総額と同様に、歳出総額も減少 していくものと試算しており、今後、公共施設等の更新等に係る投資的経費※の確保は、 さらに難しさを増していくことが予測されます。 図表2-5:普通会計歳出の推移と今後の見通し 68.8 78.8 66.9 66.1 61.7 60.3 55.6 49.1 47.5 47.5 46.6 47.1 43.2 43.0 44.2 43.0 224.5 235.9 224.2 198.7 221.5 239.8 230.5 223.9 231.9 230.0 243.4 251.1 232.9 221.6 221.0 219.6 0.0 50.0 100.0 150.0 200.0 250.0 300.0 人件費 扶助費 公債費 投資的経費 他会計繰出金 その他 実績値 SRP2020における 収支見通しから引用 (億円) ※ 用語集に掲載
また、歳出総額に占める性質別歳出額の構成割合は、全体として横ばいの状態が続く 見込みとなっていますが、人件費や扶助費、公債費によって構成される義務的経費や、 国民健康保険事業などに対する他会計繰出金、公共施設等の整備に要する投資的経費が、 今後も歳出総額の8割程度を占め、市民サービスの向上を図るための裁量的な経費を 圧迫する見込み(全体の20%前後を推移する見込み)であることから、弾力的な財政 運営が困難な歳出構造であるといえます。 図表2-6:義務的経費などの構成割合の推移と今後の見通し 65.6 68.2 67.9 78.1 69.5 67.5 69.7 70.4 68.0 70.3 67.0 65.9 69.5 73.7 74.7 75.6 17.2 15.9 16.7 4.7 5.6 11.6 10.1 7.4 11.8 10.7 11.7 17.5 12.2 7.5 6.6 5.2 17.2 15.9 15.4 17.2 24.9 20.9 20.1 22.3 20.2 19.0 21.3 16.5 18.3 18.9 18.7 19.2 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 義務的経費 + 他会計繰出金 投資的経費 その他経費 実績値 SRP2020における 収支見通しから引用 (%)
鳴門市公共施設等総合管理計画 第2章 本市を取り巻く状況 (3)既存の公共施設等の更新等に充当できる財源の見込み SRP2020の策定にあたり試算した収支見通しでは、平成26~32年度の7年 間における投資的経費(普通会計)の総額は約190億円となっています。 このうち、“既存”の公共施設等に充当できる財源については、新規整備に該当する 経費や、財政健全化に向けた取り組みである「投資的経費の選択と縮減」による歳出 削減効果額を差し引くことで得られる約160億円、年平均で約23億円となります。 これが本計画の対象期間である40年間においても継続すると仮定した場合、既存の 公共施設等の更新等に充当できる財源の見込みは、約920億円となります。
2-3 公共施設等
1.公共施設等の分類 本計画における「公共施設等」とは、公共施設及び都市基盤施設の総称であり、具体 的には、学校、体育館、公営住宅、行政庁舎などの公共施設(いわゆるハコモノ)の ほか、道路、橋梁などの土木構造物、公営事業会計※施設(上水道、公共下水道など)、 プラント系施設(廃棄物処理場、火葬場、し尿処理場など)といった都市基盤施設 (いわゆるインフラ)を含む包括的な概念を指します。 ※ 公園や排水機場、上下水道施設に付帯する建屋については、いわゆる建物系施設で あるものの、「都市基盤付帯施設」として整理を行うこととします。 図表2-7:対象とする公共施設等の分類 など橋 梁
上 下 水 道
公共施設等
公共施設
建物系施設
都市基盤付帯施設
都市基盤施設
市 道
鳴門市公共施設等総合管理計画 第2章 本市を取り巻く状況 2.公共施設 (1)公共施設の類型別保有状況(平成29年4月1日現在) 本市には401の「公共施設」があり、総延床面積は約28万㎡となります。それら を各施設が持つ性質や機能などをもとに整理した、公共施設の類型は以下のとおりです。 図表2-8:公共施設の類型別総延床面積・施設数 分類 区分 大 分 類 中 分 類 小 分 類 総延床面積 (㎡) 施設数 建 物 系 施 設 行政系施設 庁舎等 庁舎 15,561.12 10 連絡所 242.53 1 消防施設 消防庁舎 2,554.81 2 消防分団詰所 2,881.65 46 その他行政系施設 トリーデなると 449.83 1 市民文化系施設 集会施設 集会所 7,840.59 92 文化施設 文化会館 7,525.40 1 ドイツ館 1,752.74 1 賀川豊彦記念館 460.83 1 社会教育系施設 公民館 公民館 4,795.88 12 図書館 図書館 2,839.31 1 その他社会教育系 施設 婦人会館 239.11 1 青少年会館及び 川崎・市場児童館 298.89 1 立岩集会所 527.98 1 保健・福祉施設 障がい福祉施設 身体障害者会館 419.54 1 高齢福祉施設 老人憩いの家 694.30 2 趣味の作業室 180.00 1 その他福祉施設 人権福祉センター 1,449.42 1 川崎会館 564.90 1 健康福祉交流 センター 3,373.23 1 子育て支援施設 幼稚園・ 保育所施設 保育所 3,142.31 5 幼稚園 13,712.00 16 幼児・児童施設 児童クラブ施設 158.33 1 児童館 481.06 2
分類 区分 大 分 類 中 分 類 小 分 類 総延床面積 (㎡) 施設数 建 物 系 施 設 産業系施設 産業系施設 共同利用農業施設 1,739.68 4 共同作業場 1,500.85 3 公設市場 3,054.77 1 体育系施設 体育系施設 体育館施設 5,046.65 4 その他体育系施設 350.85 4 観光系施設 観光系施設 観光情報センター 422.03 1 その他観光系施設 5.00 1 学校教育系施設 学校施設 小学校 65,729.77 17 中学校 34,625.00 5 その他教育施設 給食センター 1,046.51 1 教職員住宅 210.00 1 一般廃棄物処理 施設 一般廃棄物処理 施設 し尿処理施設 3,627.20 1 リサイクル施設 5,551.00 1 ごみ焼却施設 5,491.00 1 公営住宅 公営住宅 公営住宅 40,376.02 37 その他 その他施設 火葬場 544.90 1 渡船待合所 131.95 6 公衆便所 298.32 8 無線施設 10.85 1 防災センター 549.14 1 休止・廃止施設 休止・廃止施設 12,924.74 22 モーターボート 競走事業施設 モーターボート 競走事業施設 モーターボート 競走事業施設 16,148.28 2 文化財施設 文化財施設 道の駅「第九の里」 物産館 197.00 1 福永家住宅 486.10 1 都 市 基 盤 付 帯 施 設 公園施設 公園施設 公園施設 409.56 14 排水機場施設 排水機場施設 排水機場施設 3,016.53 38 上水道施設 上水道施設 上水道施設 3,225.16 17 公共下水道施設 公共下水道施設 公共下水道施設 2,931.84 2 その他 その他施設 その他施設 94.94 3 合 計 281,891.40 401
鳴門市公共施設等総合管理計画 第2章 本市を取り巻く状況 公共施設を類型ごとに整理した場合、消防分団詰所(46施設)を含む行政系施設や、 集会所(92施設)を含む市民文化系施設が多くなっていることがわかります。また、 延床面積の割合で比較した場合は、図表2-9のとおり、学校教育系施設が最も大きく 36.0%、次いで公営住宅が14.3%と大きな割合を占めていることがわかります。 図表2-9:公共施設における類型別延床面積の割合 建物系施設 96.6% 都市基盤付帯 施設 3.4% 行政系施設 7.7% 市民文化系施設 6.3% 社会教育系施設 3.1% 保健・福祉施設 2.4% 子育て支援系施設 6.3% 産業系施設 2.2% 体育系施設 1.9% 観光系施設 0.2% 学校教育系施設 36.0% 一般廃棄物処理 施設 5.2% 公営住宅 14.3% ボートレース競走事業 施設 5.7% 文化財施設 0.2% その他 5.1% 公園施設 0.2% 排水機場施設 1.1% 上水道施設 1.1% 公共下水道施設 1.0% その他 0.0% 総延床面積 281,891.40 ㎡
(2)人口一人あたりの公共施設の延床面積の状況 図表2-10は、総務省が公表している平成26年度公共施設状況調※に基づき、各 自治体が保有する公共施設について、人口一人あたりの延床面積を算出、比較したもの となっています。 この中では、本市が保有する公共施設の人口一人あたりの延床面積は4.27㎡/人と なり、県内8市の平均である4.76㎡/人を下回っているものの、本市と同様の人口 規模や産業構造を持つ、全国の類似団体※(198団体)の平均は3.94㎡/人となっ ていることから、類似団体と比較した場合には、本市の方がおよそ1割程度、保有面積 が多くなっていることがわかります。 図表2-10:人口一人あたりの公共施設延床面積の比較 ※ 平成26年度公共施設状況調(総務省)より集計 ※ 県内8市平均 = 県内8市の延床面積合計 ÷ 県内8市の人口合計より算出 ※ 類似団体平均 = 類似団体の延床面積合計 ÷ 類似団体の人口合計より算出 4.27 3.94 3.21 4.62 5.45 5.26 5.81 7.89 12.41 0 2 4 6 8 10 12 14 県内8市平均 4.76㎡/人 (㎡/人)
鳴門市公共施設等総合管理計画 第2章 本市を取り巻く状況 (3)公共施設の築年別整備状況 公共施設のこれまでの整備状況を延床面積で表すと図表2-11のとおりであり、昭和 43年から昭和56年ごろにかけて、その整備量が多くなっていることがわかります。 この時期は、本市の人口も増加傾向にあり、また、ボートレース事業の好況により、 毎年7~45億円もの繰入金が一般会計にあったことから、学校教育系施設をはじめ、 文化会館や公設地方卸売市場など、大規模な公共施設の建設が集中的に進められました。 図表2-11:公共施設の築年別整備状況 本市が保有する公共施設のおよそ3/4にあたる施設が建築後30年(非木造施設 において一般的に大規模改修※が必要といわれる時期)を超過していることから、公共 施設全体において施設の高齢化による老朽化が進行していること、今後、多くの施設が 一斉に更新等の時期を迎えようとしていることがわかります。 また、昭和56年の建築基準法の改正により、それ以降に建てられた施設は新耐震 基準※を満たし、大規模な地震に対しても倒壊しないなどの耐震性能が確保されていま すが、本市においては、昭和56年以前の旧耐震基準※に基づく施設が全体の約7割 以上を占める状況となっています。 こうした状況を受け、本市では、これまでに学校教育系施設を中心に耐震改修を進め、 現在、改築※作業を進めている鳴門第一中学校などを除き、学校教育系施設の改修は 概ね完了するなど、公共施設全体のおよそ2/3にあたる施設において耐震性能を確保 してきました。 ※ 用語集に掲載 0 5,000 10,000 15,000 20,000 (㎡) 合計延床面積 281,891.40㎡ 旧耐震基準(昭和56年以前) 198,090.83㎡ 70.3% 新耐震基準(昭和56年以降) 83,800.57㎡ 29.7% 耐震基準※の改正 建築後30年の境界 建築後30年を超過 212,091.04㎡ 75.2%
図表2-12:公共施設の耐震化状況 ※ 上記の耐震化※状況については、耐震性能の有無を、類型ごとに延床面積の割合で示し たものとなっています。 総計 行政系施設 市民文化系施設 社会教育系施設 保健・福祉系施設 子育て支援系施設 産業系施設 体育系施設 観光系施設 学校教育系施設 一般廃棄物処理施設 公営住宅 文化財施設 その他 公園 排水機場施設 上水道施設 公共下水道施設 その他 都市基盤 付帯施設 67.06% 32.94% 61.31% 38.69% 100.00% 100.00% ボートレース競走事業施設 28.84% 71.16% 73.08% 26.92% 100.00% 55.43% 44.57% 74.29% 25.71% 66.95% 33.05% 48.00% 52.00% 61.94% 38.06% 公共施設 30.27% 69.73% 63.57% 33.02% 66.98% 70.74% 29.26% 34.75% 65.25% 22.64% 77.36% 100.00% 87.41% 36.43% 12.59% 90% 100% 40% 50% 60% 70% 80% 0% 10% 20% 30% 耐震性能あり 耐震性能なし
鳴門市公共施設等総合管理計画 第2章 本市を取り巻く状況 3.都市基盤施設 (1)都市基盤施設の類型別保有状況(平成29年4月1日現在) 「ライフライン」ともいわれる都市基盤施設は、産業、経済、文化の発展の基盤と なる施設であり、市民の生活や地域経済の活動を支えています。本市が保有する都市 基盤施設は以下のとおりです。 図表2-13:都市基盤施設の類型別総量 分類 区分 類 型 種 別 所 管 総 量 備 考 普 通 会 計 施 設 道路 市道 土木課 2,512 路線 農道 農林水産課 3 路線 林道 農林水産課 22 路線 橋梁 土木課 735 橋 公園緑地課 1 橋 観光振興課 1 橋 河川 土木課 18 河川 港湾漁港 水産振興室 8 港 ため池 農林水産課 72 か所 公園施設 公園緑地課 156 か所 水門・樋門 土木課 19 か所 農林水産課 32 か所 水産振興室 5 か所 排水機場 土木課 46 か所 農林水産課 24 か所 生涯学習人権課 1 か所 飲料水供給施設 市民協働推進課 1 件 公 営 事 業 会 計 施 設 上水道施設 導水管 水道事業課 217.00m ※平成 28 年 3 月 31 日現在 送水管 30,858.00m 配水管 530,322.00m 公共下水道施設 雨水 下水道課 14,395.00m 汚水 46,326.00m
第3章 将来の更新等費用について
3-1 公共施設に係る更新等費用の推計
図表3-1は、公共施設に係る今後40年間(平成29年度~平成68年度)の更新等 費用の推計を示しています。 本市が保有する公共施設をすべて同規模・同量で今後も維持更新し続けた場合、施設の 更新等などに要する費用として、40年間で約1,118億円が必要となる見込みであり、 特に平成44年ごろから更新等費用が急激に増加する見込みとなっています。 図表3-1:公共施設に係る今後40年間の更新等費用の推計 ※ 更新等費用の試算にあたっての設定条件 【 更新 】 施設類型ごとに設定する更新単価については、基本的に、総務省が提供する「公共 施設等更新費用試算ソフト※」で用いられる単価を採用することとしますが、本市の 事業費実績とのかい離が大きいものについては、過去の事業費実績から算出した単価 を採用することとします。 ・ 「道の駅『第九の里』物産館」(国登録有形文化財)及び「福永家住宅」(国指定 文化財)などの文化財施設に位置付けられるものについては、施設の更新を想定して おらず、国において試算の対象外とされていることから、本計画においても試算の 対象外とします。 0 1,000,000 2,000,000 3,000,000 4,000,000 5,000,000 6,000,000 7,000,000 8,000,000 H2 9 H3 0 H3 1 H3 2 H3 3 H3 4 H3 5 H3 6 H3 7 H3 8 H3 9 H4 0 H4 1 H4 2 H4 3 H4 4 H4 5 H4 6 H4 7 H4 8 H4 9 H5 0 H5 1 H5 2 H5 3 H5 4 H5 5 H5 6 H5 7 H5 8 H5 9 H6 0 H6 1 H6 2 H6 3 H6 4 H6 5 H6 6 H6 7 H6 8 (千円) (年度) 大規模改修 更新 築31年以上50年未満の公共施設の大規模改修 40年間の更新費用総額:111,840,746千円 年平均更新費用:2,796,019千円鳴門市公共施設等総合管理計画 第3章 将来の更新等費用について 公共施設の耐用年数※については、日本建築学会「建物の耐久計画に関する考え方」 に基づき、木造・軽量鉄骨造の施設については40年、その他の施設については60 年を標準耐用年数として採用することとします。 既に耐用年数を超過している施設については、今後10年間(平成29年度~平成 38年度)において更新を行うものと仮定し、均等に更新費用を計上することとしま す。 施設の更新にあたっては、設計や施工など、工期が複数年度にわたることを考慮し、 単年度に負担が集中しないよう、更新期間を3年間と設定します。 【 大規模改修 】 施設類型ごとに設定する大規模改修単価については、更新単価の概ね6割に設定 することとします。 ・ 大規模改修の実施時期については、築後30年を経過した時点とします。なお、 耐用年数を40年に設定する木造・軽量鉄骨造の施設については、施設の更新まで 10年を切ることを考慮し、大規模改修は行わないこととします。 ・ 平成29年度に完成予定の学校給食センターについても、今後40年間のうちに 想定される大規模改修費用を計上することとします。 既に大規模改修の実施時期を超過している施設については、以下の区分によって 対応することとします。 ① 築後31年以上50年までの施設 今後10年間(平成29年度~平成38年度)において大規模改修を行うものと 仮定し、均等に大規模改修費用を計上することとします。 ② 築後51年以上の施設 施設の更新まで10年を切ることを考慮し、大規模改修は行わずに築後60年を 経過した時点で更新を行うこととします。 施設の大規模改修にあたっては、設計や施工など、工期が複数年度にわたることを 考慮し、単年度に負担が集中しないよう、更新期間を2年間と設定します。 ※ 用語集に掲載
図表3-2:公共施設の類型別更新等単価 施設類型 大規模改修単価 更 新 単 価 公 共 施 設 行政系施設 250 千円/㎡ 400 千円/㎡ 消防分団詰所 175 千円/㎡ 291 千円/㎡ 市民文化系施設 250 千円/㎡ 400 千円/㎡ 集会所 144 千円/㎡ 240 千円/㎡ 社会教育系施設 250 千円/㎡ 400 千円/㎡ 保健・福祉施設 200 千円/㎡ 360 千円/㎡ 子育て支援施設 170 千円/㎡ 330 千円/㎡ 産業系施設 250 千円/㎡ 400 千円/㎡ 体育系施設 200 千円/㎡ 360 千円/㎡ 観光系施設 200 千円/㎡ 360 千円/㎡ 学校教育系施設 170 千円/㎡ 330 千円/㎡ 一般廃棄物処理施設 200 千円/㎡ 360 千円/㎡ 公営住宅 170 千円/㎡ 280 千円/㎡ その他 200 千円/㎡ 360 千円/㎡ モーターボート競走事業施設 200 千円/㎡ 360 千円/㎡ 都 市 基 盤 付 帯 施 設 公園 170 千円/㎡ 330 千円/㎡ 排 水 機 場 施 設 100 ㎡未満 94 千円/㎡ 156 千円/㎡ 100 ㎡以上 200 ㎡未満 84 千円/㎡ 139 千円/㎡ 200 ㎡以上 74 千円/㎡ 123 千円/㎡ 上水道施設 200 千円/㎡ 360 千円/㎡ 公共下水道施設 200 千円/㎡ 360 千円/㎡ その他 200 千円/㎡ 360 千円/㎡
鳴門市公共施設等総合管理計画 第3章 将来の更新等費用について
3-2 都市基盤施設に係る更新等費用の推計
図表3-3は、都市基盤施設に係る今後40年間(平成29年度~平成68年度)の更新 等費用の推計を示しています。 本市が保有する都市基盤施設をすべて同規模・同量で今後も維持更新し続けた場合、 施設の更新等に要する費用として、40年間で約1,058億円が必要となる見込みです。 図表3-3:都市基盤施設に係る今後40年間の更新等費用の推計 ※ 更新等費用の試算にあたっての設定条件 【 道路(市道、農道、林道) 】 ・ 市道、農道及び林道については、それぞれ過去 5 年間の事業費実績の平均額を 1 年 間の更新費用と仮定し、費用を計上することとします。 【 橋梁 】 ・ 橋梁については、市内の全737橋を平成26年度に策定した「鳴門市橋梁長寿命 化修繕計画※」の対象である254橋と、対象外である483橋に区分して試算を 行うこととし、前者については、同計画の策定時に試算した、対症療法的な事後保全 型※による維持管理費用を更新等費用として採用し、後者については、法定耐用年数※ である架橋後60年を経過した後に、現在と同規模で更新すると仮定し、「公共施設等 更新費用試算ソフト」で示される更新単価を用いて費用を計上することとします。 0 1,000,000 2,000,000 3,000,000 4,000,000 5,000,000 H2 9 H3 0 H3 1 H3 2 H3 3 H3 4 H3 5 H3 6 H3 7 H3 8 H3 9 H4 0 H4 1 H4 2 H4 3 H4 4 H4 5 H4 6 H4 7 H4 8 H4 9 H5 0 H5 1 H5 2 H5 3 H5 4 H5 5 H5 6 H5 7 H5 8 H5 9 H6 0 H6 1 H6 2 H6 3 H6 4 H6 5 H6 6 H6 7 H6 8 (千円) (年度) 市道 農道 林道 橋梁 公園 水門・樋門、排水機場 飲料水供給設備 上水道 公共下水道 40年間の更新費用総額:105,802,923千円 年平均更新費用:2,645,073千円 ※ 用語集に掲載・ 長寿命化の対象外である483橋については、現在の構造が鋼橋である場合は、 引き続き、鋼橋で更新することとしますが、それ以外の構造である場合は、PC橋と して更新していくことが一般的であるため、これを前提とします。 図表3-4:橋梁の形式別更新単価 橋 梁 形 式 更 新 単 価 P C 橋 425 千円/㎡ 鋼 橋 500 千円/㎡ 【 公園 】 ・ 公園については、過去 5 年間の事業費実績の平均額を 1 年間の更新費用と仮定し、 費用を計上することとします。 【 水門・樋門、排水機場 】 ・ 水門・樋門については、過去に実施した樋門の築造費用を参考に算出した更新単価 を用いて試算を行い、費用を計上することとします。 ・ 排水機場については、過去の事業費実績を参考に試算を行い、費用を計上すること とします。 【 飲料水供給施設 】 ・ 飲料水供給施設については、平成元年に完成した現行施設の事業費実績などから 施設の更新費用を算出し、費用を計上することとします。 【 上水道 】 ・ 上水道施設については、平成27年度に策定した「鳴門市水道事業ビジョン※」の 策定時に試算した、投資の推計額を更新費用として採用することとします。 【 公共下水道 】 ・ 公共下水道については、汚水施設と雨水施設の2つに区分した上で、以下のとおり 試算を行うこととします。 (汚水施設) 管渠の新設※については、毎年度の整備費用が平成27年度当初予算額と同額で 推移するものと仮定し、管渠の更新については、「公共施設等更新費用試算ソフト」で 示される更新単価を用いて費用を計上することとします。
鳴門市公共施設等総合管理計画 第3章 将来の更新等費用について また、徳島県への流域建設負担金※については、過去の負担実績などを参考に、費 用を計上することとします。 (雨水施設) 管渠の更新については、「公共施設等更新費用試算ソフト」で用いられる更新単価を 用いて費用を計上することとし、ポンプ場施設については、過去の事業費実績など から更新等費用を算出し、費用を計上することとします。 図表3-5:公共下水道管渠の管径別更新単価 管 渠 の 管 径 更 新 単 価 ~250mm 61 千円/m 251mm~500mm 116 千円/m 501mm~1000mm 295 千円/m 1001mm~2000mm 749 千円/m 2001mm~3000mm 1,680 千円/m 3001mm 以上 2,347 千円/m ※ なお、河川や港湾漁港、ため池については、主な整備主体が国や県であること、適切 に維持管理を行えば永久に使えるとされ、耐用年数が無限大(平成17年国土交通白書) となり、更新の概念がないものとして取り扱われるなど、国において試算の対象外と されていることから、本計画においても試算の対象外とします。 ※ 用語集に掲載
3-3 公共施設等全体に係る更新等費用の推計
図表3-6は、公共施設等全体に係る今後40年間(平成29年度~平成68年度)の 更新等費用の推計を示しています。 本市が保有する公共施設等をすべて同規模・同量で今後も維持更新し続けた場合、施設 の更新等に要する費用として、40年間で約2,176億円が必要となる見込みです。 図表 3-6:公共施設等全体に係る今後40年間の更新等費用の推計 図表3-7は、公共施設等全体に係る今後40年間(平成29年度~平成68年度)の 更新等費用のうち、普通会計に係る費用の推計を示しており、40年間で約1,331億円 が必要となる見込みです。 図表 3-7:公共施設等全体に係る今後40年間の更新等費用(普通会計)の推計 0 2,000,000 4,000,000 6,000,000 8,000,000 10,000,000 H2 9 H3 0 H3 1 H3 2 H3 3 H3 4 H3 5 H3 6 H3 7 H3 8 H3 9 H4 0 H4 1 H4 2 H4 3 H4 4 H4 5 H4 6 H4 7 H4 8 H4 9 H5 0 H5 1 H5 2 H5 3 H5 4 H5 5 H5 6 H5 7 H5 8 H5 9 H6 0 H6 1 H6 2 H6 3 H6 4 H6 5 H6 6 H6 7 H6 8 (千円) (年度) 公共施設 市道 農道 林道 橋梁 公園 水門・樋門、排水機場 飲料水供給設備 40年間の更新費用総額:133,120,159千円 年平均更新費用:3,328,004千円 0 2,000,000 4,000,000 6,000,000 8,000,000 10,000,000 12,000,000 H2 9 H3 0 H3 1 H3 2 H3 3 H3 4 H3 5 H3 6 H3 7 H3 8 H3 9 H4 0 H4 1 H4 2 H4 3 H4 4 H4 5 H4 6 H4 7 H4 8 H4 9 H5 0 H5 1 H5 2 H5 3 H5 4 H5 5 H5 6 H5 7 H5 8 H5 9 H6 0 H6 1 H6 2 H6 3 H6 4 H6 5 H6 6 H6 7 H6 8 (千円) (年度) 公共施設 市道 農道 林道 橋梁 公園 水門・樋門、排水機場 飲料水供給設備 上水道 公共下水道 40年間の更新費用総額:217,643,669千円 年平均更新費用:5,441,092千円鳴門市公共施設等総合管理計画 第3章 将来の更新等費用について
3-4 既存の公共施設等の更新等に係る財源不足
前章2-2(3)で試算したとおり、既存の公共施設等の更新等に充当できる財源(普通 会計)の見込みは、今後40年間で約920億円であることから、前述の公共施設等全体 に係る更新等費用(普通会計)約1,331億円と比較すると、約411億円の財源不足が 予測されます。 この試算では、今後必要となる更新等費用が充当可能な財源のおよそ1.5倍にのぼる ことから、このままでは現有施設の2/3程度しか更新できないという厳しい状況にある ことがわかります。第4章 公共施設等の総合的な管理に関する方針
4-1 現状や課題に対する基本認識
本市が保有する公共施設は、築30年以上を経過した施設が全体の3/4以上を占め、 今後も施設を良好な状態で使用していくためには、計画的かつ適切な点検・診断・改修・ 更新が必要となります。また、ユニバーサルデザイン※への対応や、耐震性能などの安全 性の向上、省エネ化などの環境性能の向上など、時代の変化に伴う社会的要求基準の上昇 に対応した施設の見直しも必要となっています。 また、都市基盤施設である道路、橋梁、上水道、公共下水道などは、市民の生活や地域 経済の活動に必要不可欠な施設であり、安全性の確保に加え、安定的な供給が求められる ものであることから、施設の高齢化による老朽化対策が必要となっています。 加えて、今後40年間で 2 割近い人口の減少が見込まれる本市においては、人口減少や 少子高齢化の進行により、市税収入の減少や公共施設等の利用者の減少が予想される一方 で、扶助費などの社会保障費の増大や、教育、福祉をはじめとした生活関連サービスの 需要の増加が見込まれています。 こうした状況に対応していくためには、人件費などによって構成される義務的経費の 縮減はもちろんのこと、公共施設等の更新等に要する投資的経費の縮減を図る必要があり、 そのためには、一つひとつの施設を長く大切に使うことができるよう、計画的な予防保全 の実施により、施設の「長寿命化」を図るとともに、機能が重複している施設や利用が 低調な施設などを改めて検証し、「施設総量の最適化」を推し進めていくことが必要です。 また、公共施設等は数十年にわたり利用するものであることから、施設の更新にあたっ ては、将来世代に過度な負担を引き継がせないことを念頭に、長期的な「まちづくり」の 観点に立った「最適配置」などに関する検証が必要となります。 こうした現状や課題、公共施設等の維持更新に求められる姿勢を踏まえつつ、公共施設 等に対する市民ニーズの量や質の変化を的確に捉え、必要となる公共施設等を将来にわた り維持していくため、財源や既存施設などの限られた経営資源を有効に活用し、安全安心 かつ持続可能な公共施設等を形成するとともに、公共施設等の維持更新に伴う財政負担の 軽減・平準化を図ることで、他の行政サービス水準の維持・向上に努めることとします。鳴門市公共施設等総合管理計画 第4章 公共施設等の総合的な管理に関する方針
4-2 基本目標
前章で試算した財源不足や、前項に示した基本認識などを踏まえ、本市における公共 施設等の総合的な管理に関する基本目標を、以下のとおり定めることとします。基 本 目 標
【公共施設】
1 施設総量の削減が市民サービスに与える影響を十分に考慮しつつ、今後40年間に 公共施設の総延床面積を20%以上削減し、施設総量の最適化を図ります。 2 「予防保全型」の維持管理への転換を図り、施設の長寿命化を推進することで、 ライフサイクルコストの縮減を図るとともに、安全安心な公共施設の整備に努めます。【都市基盤施設】
高齢化の進む既存施設の計画的な維持更新や、必要に応じた新規整備に努めると ともに、施設の長寿命化を推進することで、ライフサイクルコストの縮減や、安全 安心な都市基盤施設の整備に努めます。4-3 基本方針
前項に示す基本目標の達成に向けた公共施設等の具体的な管理方針である基本方針を、 以下のとおり定めることとします。 (1)点検・診断などに関する実施方針 施設の点検・診断にあたっては、法定点検や施設管理者による日常点検に加え、必要 に応じた任意の点検・診断などを実施し、経年により変化する公共施設等の安全性や 耐久性、機能性などの把握に努め、適切な措置を講じることで利用者の安全安心な施設 利用を確保します。 また、これらの履歴を記録・蓄積することで、今後の点検・診断や施設の維持管理に 反映させる「メンテナンスサイクル※」を構築し、適切な維持管理を行うこととします。 図表4-1:メンテナンスサイクルのイメージ (2)維持管理・修繕・更新などに関する実施方針 計画的に点検や診断、修繕※などを行う「予防保全型※」の維持管理への転換を図る とともに、財政負担が特定の時期に集中しないよう、施設の重要度や劣化状況、予算 規模などを総合的に勘案した「選択と集中」の実践による施設の改修や更新を行うこと で、公共施設等全体におけるトータルコストの縮減・平準化を図ります。 また、施設の維持管理、更新等に際しては、公共施設等運営権制度(コンセッション 方式)※を含め、民間の技術・ノウハウ・資金等を活用するPFI※/PPP※の導入に ついても積極的に検討するとともに、維持管理や更新がしやすい構造とすることを念頭 に置くなど、ライフサイクルコスト※の縮減に向けた取り組みを推進します。メンテナンス
サイクル
診 断
状態の評価記 録
履歴の集積措 置
施設の補修点 検
状態の把握鳴門市公共施設等総合管理計画 第4章 公共施設等の総合的な管理に関する方針 (3)安全性確保に関する実施方針 点検・診断などの結果、高度な危険性が認められた施設については、市民の安全安心 な施設利用に向け、速やかに修繕・改修を検討するものとします。 ただし、大規模な改修が必要でありながら、利用率や効用※などが低い施設について は、今後もその利用や効用が向上する見込みがない場合、周辺環境への影響を考慮し、 総合的な判断により施設の除却※などを行い、機能を安全性の確保された既存施設に 移転させることなどについて検討を行うこととします。 (4)耐震化に関する実施方針 公共施設等は、平常時の機能のみならず、災害時の拠点施設や物資・人員の輸送施設 として、重要な機能を合わせ持っており、発災時において、これらの機能を十分発揮 できるよう、これまでに引き続き、計画的に耐震化の措置を講じていくこととします。 施設の維持管理にあたっては、従来、機器の故障や、建物の機能や性能に関する 異常がはっきりと目に見える段階になって初めて修繕などの処置を施すなど、対症 療法的な「事後保全型」の施設管理が主流となっていました。 しかしながら、施設の劣化や損傷に対して対症療法的な処置を続けた場合、建物の 骨格部分である躯体や電気・機械設備などの損傷にも直結する可能性があり、結果的 に財政負担が増大するだけでなく、建物全体の寿命を縮める要因になるといわれて います。 こうした事例は全国の多くの自治体で見られたことから、国は公共施設等総合管理 計画の策定指針の中で、「予防保全型維持管理の考え方を取り入れることなどについて 記載すること。」を求めており、本市においても「予防保全型」の維持管理への転換が 急がれています。 ※ 「予防保全型」の維持管理とは、点検・診断などによって、建物の機能・性能の 劣化の有無や兆候、状態を的確に把握し、現状では異常が見当たらなくても、時間 の経過とともに現れる劣化を予測した上で、計画的な処置を行うことにより、機能 停止などを未然に防ぐ維持管理の手法です。
「予防保全型」の維持管理について
※ 用語集に掲載(5)長寿命化に関する実施方針 施設の維持管理を「予防保全型」へと転換し、計画的な点検や診断、修繕などに努め るとともに、以下の4つの要件すべてに該当する施設については、日常的な維持管理に 加え、定期的な中規模改修及び大規模改修を実施し、経年による機能・性能の劣化に 対応した機能回復・機能向上を図ることで、目標耐用年数※を80年程度まで延ばす こととし、ライフサイクルコストの縮減を図ります。 1.鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造を主たる構造とする施設 2.耐震性能を有する施設、又は今後耐震改修を行う予定の施設 3.施設の更新を視野に、継続的に保有し続ける予定の施設 4.築後51年を超えない施設 ※ 施設の長寿命化にあたっての設定条件 ・ 目標耐用年数については、日本建築学会「建築物の耐久計画に関する考え方」に 示される、構造種別ごとの耐用年数の範囲を参考に、ライフサイクルコストなどを 勘案した上で設定することとします。 図表4-2:構造種別ごとの耐用年数の範囲 構造種別 標準耐用年数※ 耐用年数の範囲 鉄骨鉄筋コンクリート造 60 年 50~80 年 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 造 60 年 50~80 年 鉄 骨 造 60 年 50~80 年 軽量鉄骨(プレハブなど) 40 年 30~50 年 コンクリートブロック造 60 年 50~80 年 木 造 40 年 30~50 年 (日本建築学会「建築物の耐久計画に関する考え方」より) ・ 上記の長寿命化に関する4要件により、公共施設を図表4-3のように長寿命化対象 施設と一般施設に区分し、また、それぞれの目標耐用年数を設定することとします。
鳴門市公共施設等総合管理計画 第4章 公共施設等の総合的な管理に関する方針 図表4-3:施設区分ごとの目標耐用年数 ・ 公共施設の管理周期※について、従来の施設管理と総務省が示す試算条件に基づく 施設管理、長寿命化による施設管理の3手法を比較すると、図表4-4のとおりです。 図表4-4:公共施設の管理周期比較 【従来の施設管理周期(イメージ)】 【総務省が示す試算条件に基づく施設管理周期】 【長寿命化を図り、80年で更新を行う場合の施設管理周期】 竣工 竣工 40~50年 (機能・性能の劣化に対応した保全ではないため、建物全体の寿命がすり減り、標準耐用年数に届く前に更新が必要となることが多い) 竣工 60年 20年 80年 経年による機能・性能の劣化 機能向上 (大規模改修) 費用割合:60% 機能回復 (中規模改修) 費用割合:15% 機能回復 (中規模改修) 費用割合:15% 更新(建替え) 費用割合:100% 60年 80年 経年による機能・性能の劣化 機能向上 (大規模改修) 費用割合:60% 更新(建替え) 費用割合:100% 60年 80年 経年による機能・性能の劣化 更新(建替え) 費用割合:100% 30年 劣化・破損に対する部分的な 対応(対症療法的な事後保全) 40年 40年 ※ 用語集に掲載 ⇒ 長寿命化の4要件すべてに該当する施設 ⇒ 長寿命化対象施設以外の施設 公共施設 長寿命化対象施設 目標耐用年数 80年 40年 60年 一般施設 木造・軽量鉄骨造を除く 木造・軽量鉄骨造
【 更新等に係る費用の割合 】 長寿命化対象施設については、図表4-4で示したとおり、目標耐用年数を最大で 80年と設定し、築後20年、60年経過時に中規模改修※を、築後40年経過時に 大規模改修を実施することとし、更新費用を100%と置いた場合の各費用の割合は 図表4-5のとおり設定することとします。 図表4-5:長寿命化にあたっての費用の割合 ※ 中規模改修の費用割合については、本市における過去5年間の長寿命化改修費用の 実績から推計しています。 (6)施設価値向上に関する実施方針 公共施設等をより多くの市民等が利用することで、その価値が最大限に高められる よう、民間活力の導入をはじめ、利用者満足度のさらなる向上に向けたサービスの質や 利便性の向上などを適宜図っていくこととします。 (7)施設の集約や廃止に関する実施方針 以下の7つの要件のいずれかに該当する施設については、原則として、他施設との 集約や廃止について検討・実施することとし、持続可能性に配慮した施設総量の最適化 を図ります。 1.類似施設がある施設 2.本来の設置目的による役割を終えた施設 3.限定的な利用者・使用目的に特化した施設 4.利用者数が大幅に減るなど、市民ニーズとの乖離が認められる施設 5.個別計画などにおいて施設の集約や廃止が示されている施設 6.民間代替性※が認められる施設 7.すでに休止※もしくは廃止されている施設 種 別 更 新 大規模改修 中規模改修 15% 60% 費 用 割 合 100%
鳴門市公共施設等総合管理計画 第4章 公共施設等の総合的な管理に関する方針 また、施設の集約や廃止によって不要となった公共施設については、耐震性能を有す る施設や、耐用年数の上限に至っていない施設を中心に、他用途への転用※による施設 の利活用を検討することとしますが、それ以外の施設については除却を行うなど、周辺 環境への影響などに配慮した適切な対応を図ることとします。 一方で、公共施設の新設を行う場合も、スクラップアンドビルド※を徹底し、原則、 総量規制の範囲内での整備を行うこととするとともに、公共施設の更新時には、従来 施設から5%以上の延床面積の縮減を図ることとします。 また、公共施設等の新設、更新にあたっては、従来の「一つの機能で一つの施設」と いう整備方針からの脱却、「まちづくり」の観点に立った公共施設等全体の最適配置の 実現を目指し、周辺・類似施設を巻き込んだ新たな施設配置を検討するなど、施設の多 機能化や複合化、再配置※を推進します。 特に、施設用途の転用も想定されるような一定規模以上の公共施設を設計するにあた っては、施設設置後であっても、多機能化、複合化への対応が容易なスケルトン・イン フィル方式の採用について検討を行うこととします。 ※ スケルトン・インフィル方式とは、スケルトン(柱・土台・梁などの構造躯体)と インフィル(内装・設備など)とを分離した工法で、建物の柱や骨組みで構造を支え、 仕切り壁などは簡易なものにすることにより、必要に応じて、部屋の大きさや形を変更 できるメリットがある工法です。 (8)総合的かつ計画的な管理を実現するための体制の構築方針 公共施設等の管理に関する情報共有、部局間の調整、進捗管理などを行うための担当 組織を明確にするとともに、部局横断的な組織体において協議、決定する仕組みを構築 し、公共施設等に関する取り組みの着実な推進を図ります。 また、職員一人ひとりが公共施設等の現状や経営的視点に立った総量最適化、維持 管理への理解を深めるため、研修会の開催などについても検討を行うとともに、各施設 の所管部署においては、本計画や国の行動計画などを踏まえつつ、施設類型ごと、もし くは施設ごとの具体の対応方針を定める計画として個別施設計画を策定(~平成32年 度)し、計画的な管理を行うこととします。 ※ 用語集に掲載
(9)財源確保に関する実施方針 人口減少・少子高齢化による市税収入の減少や扶助費などの社会保障費の増大から、 今後、公共施設等の更新等に係る財源確保は、さらに難しさを増していくことが予測 されることから、国・県などの補助制度や有利な地方債などを積極的に活用するととも に、SRP2020などに沿った利用者負担※の適正化に努めることとします。 また、低・未利用資産の有効活用・売却などについても積極的に推進するとともに、 公有財産の貸付や広告事業の導入による財源確保を図ることとします。 (10)フォローアップに関する実施方針 本計画は、計画対象期間である40年を4期に分けた10年ごとに見直すことを基本 とし、公共施設等のマネジメント状況や財政状況、制度変更などに合わせて適宜見直し を行うこととします。 また、本計画を着実に進めていくには、PDCAサイクルにより日常業務の中で公共 施設等のマネジメントを定着させることが重要となります。 つまり、本計画の策定を行い(Plan:計画)、計画に基づくマネジメントを実施し (Do:実行)、定期的に公共施設等を点検・診断(Check:点検)、その結果に 基づいた改修や更新を行い(Action:改善)、必要に応じて計画の見直しを行う (Plan:計画)というサイクルを、適切に回転させていく必要があります。 こうしたPDCAサイクルを確立させるためには、公共施設等に関する情報(固定 資産台帳※データベース)を日常業務の中で活用し、点検・診断・改修・更新などを 実施した際には、その情報をデータベースに随時反映させていくことも重要となります。 図表4-6:PDCAサイクルのイメージ
Do:実行
マネジメントの実施Action:改善
公共施設等の更新等Check:点検
公共施設等の点検 等Plan:計画
計画の策定・見直し 固定資産台帳 データベース 公共施設等 総合管理計画鳴門市公共施設等総合管理計画 第5章 施設分類ごとの基本的な管理の方針