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そのために, 児童が感じたおもしろさを分類し, それらを読みの視点として, 物語のおもしろさを見付けながら読むことを通して, より深く登場人物の心情を読み取ったり, 想像豊かに読んだりしながら物語のおもしろさを味わうことができるようにする さらに, 見付けた物語のおもしろさを, で紹介し合う活動を取

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Academic year: 2021

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全文

(1)

指導者 T1 呉市立横路小学校 河 村 陽 子 T2 呉市立横路中学校 面谷 乃里枝

単元について

本単元は,小学校学習指導要領のC読むこと(第5学年及び第6学年)の(1)エ「登場人物の相互関係や心情,場面に ついての描写をとらえ,優れた叙述について自分の考えをまとめること。」,言語活動は,(2)エ「本を読んで推薦の文章を 書くこと。」に対応する。 本単元は,第5学年5月の「世界でいちばんやかましい音」で,物語の構成をとらえ,場面の展開に即して人物の心情 の変化を読み取る力を活用し,構成や表現の工夫に目を向けて,物語を読み味わう学習を行う。またこの学習は,第6学 年「ばらの谷」の,物語の構成や人物の変容を手がかりに物語の主題を読み取る学習へと発展する。

児童の実態について

本学級の児童の事前テストにおけるレディネスの結果は,以下の通りである。 事前テスト (%) 内 容 正 答 誤答(無答) ① 心情の変化をとらえて,心情を表す適切な言葉を選ぶことができる。 55.6 44.4( 0 ) ② 登場人物の心情を表す根拠となる描写を読み取ることができる。 70.4 22.2(7.4) ③ 心情の変化をとらえて,言動の理由を適切に選ぶことができる。 88.9 11.1( 0 ) ④ 心情の変化の理由を適切に書くことができる。 92.6 3.7(3.7) ④は正答率が高いものの,正答者のうち心情の変化の理由を,直前の叙述から抜き出して述べる児童は60%,叙述の 抜出しだけでなく,文章全体から内容をつなげて理由を述べている児童は40%だった。これらの結果から,常に文章全 体を読みながら,心情の変化を捉えさせていく必要がある。 また,①の誤答分析から,特に文章の展開に即して適切に心情を捉える力が弱く,一部分だけに着目し心情を捉える ため,変化に気付きにくい傾向があると考えられる。

指導改善のポイント

(1)指導内容・指導方法について ① 物語全体に目を向けながら心情の変化を読み取る活動を行う。 ・構成,人物像の読み取り,設定と結末の比較,文章表現の工夫を見付ける活動を通して,全体や部分に目 を向けて心情の変化を読み取らせる。 ・登場人物の心情とそれを表す描写とを結び付けて考えさせる。 ② 単元を貫く言語活動について ・『宮沢賢治の本のおもしろさを「本のショーウィンドウで紹介しよう」』という言語活動を行うことで,物 語のおもしろさを紹介するために,読むという目的意識を持たせる。 ・二次の教材文の学習では,「注文の多い料理店」のおもしろさを,文章構成,登場人物の人物像,(しかけ), 心情の変化,表現の工夫などの視点から見つけ,「本のショーウィンドウ」にまとめていく。そして,三次 の学習では二次の学習を生かし,並行読書で読んできた物語の中から,お気に入りの本を二次の読み取り の視点をもとに「本のショーウィンドウ」に書いて紹介する。これらの活動を通して,登場人物の相互関 係や心情,場面についての描写をとらえ,優れた叙述について自分の考えをまとめる力をつけさせる。 (2)研究主題とのかかわり 本年度の研究主題「基礎・基本の定着と思考力・判断力・表現力の育成―既習の知識・技能を活かした授業づくりを通 して―」を受け,「設定」「展開」「山場」「結末」の出来事を整理し,物語の構成をとらえ,場面の展開に即して登場人物の 心情の変化を読み取る力を活かして,本単元では構成や表現の工夫に目を向けて,物語を読み味わえるようにさせたい。

第5学年3組 国語科学習指導案

単元名:宮沢賢治の本のおもしろさを「本のショーウィンドウ」で紹介しよう

「注文の多い料理店」

(2)

そのために,児童が感じたおもしろさを分類し,それらを読みの視点として,物語のおもしろさを見付けながら読むことを 通して,より深く登場人物の心情を読み取ったり,想像豊かに読んだりしながら物語のおもしろさを味わうことができるよう にする。さらに,見付けた物語のおもしろさを,本のショーウィンドウで紹介し合う活動を取り入れることにより,表現力を育 成していけるようにする。

単元の目標及び評価規準

(1)単元の目標 ○ 物語のおもしろさを見付けながら読もうとする。(国語への関心・意欲・態度) ○ 登場人物の相互関係や心情,場面についての描写をとらえ,優れた叙述や表現に着目して物語のおもしろさを見 付け,自分の考えをまとめることができる。(読むことエ) ○ オノマトペや読み手の想像を膨らませる表現の工夫に気付き,文や文章を読むことができる。 (伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 イ(ケ)) ○ 文や文章には,いろいろな構成があることについて理解することができる。 (伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 イ(キ)) (2)単元の評価規準 国語科への 関心・意欲・態度 読む能力 言語についての 知識・理解・技能 ・物語のおもしろさを,構成や優れ た叙述から見つけながら読もう としている。 ・登場人物の相互関係や心情,場面 についての描写をとらえ,優れた叙 述や表現に着目して,自分の考え をまとめている。(エ) ・オノマトペや読み手の想像を膨ら ませる表現の工夫を理解してい る。(イ(ケ)) ・文や文章には,いろいろな構成が あることについて理解している。 (イ(キ))

指導と評価の計画

(全11時間) 次 学 習 内 容 評 価 単元を貫く 言語活動 関 読 言 評 価 規 準 評価方法 一 ・宮沢賢治について知り,他の宮 沢賢治の作品を読み始める。 (1) ○ ・宮沢賢治に興味をもち,すすんで読 書をしようとしている。 行動観察 ・題名や教材文の通読を通して, 物語を読み,おもしろいと感じた ことについて話し合う。 ・単元のゴール「おすすめの物 語のおもしろさを本のショーウィ ンドウで紹介しよう」に向けての 見通しを持たせる。(1) ○ ・教材文を読んで,物語のおもしろさ を,構成や優れた叙述から見つけな がら読もうとしている。 ・単元のゴールに向けての見通しを持 ち,物語のおもしろさを見つけ,「本 のショーウィンドウ」にまとめて紹 介する学習に意欲的に取り組もうと している。 行動観察 発言 二 ・登場人物の心情の変化を読み 取る。国語タイム(スキル)(1) ○ ・物語の展開に即して登場人物の心情 の変化を読み取っている。 ワークシ ート 発言 三 ・登場人物の人物像を読み取る。 (1) 【おもしろさ①…2人の紳士と山猫の プロフィール作成】 ○ ・登場人物の人物像と相互関係および, 物語のはじめと終わりの紳士の様子 や言動を比較して読み取っている。 発言 行動観察 本のショー ウィンドウ 宮 沢 賢 治 の 本 の お も し ろ さ を 「 本 の シ ョ ー ウ ィ ン ド ウ 」 で 紹 介 し よ う 。

(3)

・「設定」「展開」「山場」「結末」に わ けて,物語の構成,あらす じ,しかけをとらえる。(2) 【おもしろさ②…あらすじ・ 戸のしかけ作成】 ○ ・物語の展開に沿って出来事を読み取 り,構成やストーリー展開のおもし ろさをとらえている。 (現実→非現実→現実,立場の逆転) 発言 行動観察 本のショー ウィンドウ ・山場のおもしろさを,場面に 応じた表現の工夫と結び付け て読み取る。(1)【本時】 【おもしろさ③…表現の工夫】 ○ ・紳士の心情の変化や場面の様子と結 び付けて,山場のおもしろさをかき たてる表現を見付けている。 発言 行動観察 本のショー ウィンドウ ・自分が感じた物語のおもしろ さをまとめる。(1) ○ ・物語を PR するために,自分が感じた おもしろさをまとめている。 発言 行動観察 本のショー ウィンドウ 四 ・並行読書で出会った物語の中 から,推薦したい本を「本のショ ーウィンドウ」に書いて紹介す る。(3) ○ ○ ○ ・「注文の多い料理店」の学習で学んだ 視点で,物語のおもしろさを読み取 り,自分の言葉で表現している。 ・オノマトペや読み手の想像を膨らま せる表現の工夫を理解している。 ・文や文章には,いろいろな構成があ ることについて理解している。 発言 行動観察 本のショー ウィンドウ

本時の学習

(1)本時の目標 ・紳士の心情の変化や場面の様子と結び付けて,おもしろさをかきたてる表現を見つけることができる。 (2)既習の知識・技能 ・物語に書かれている人物の行動や様子,気持ちなどを手がかりに,書かれていない気持ちについても想像し て読むこと (3)本時の学習展開 学習活動 指導上の留意点(○), (●「努力を要する」状況と判断される児童への手立て), (* 肯定的評価 ) 具体の評価規準 (評価方法) T1 T2 課 題 把 握 1 前本時の学習課題を確認する。 (5分) ○ 前時までの学習を振り 返る。 ○ 本時の冒頭部文を読 む。 ○ 学習課題の確認をす る。 ○ 紳士が食べられようとして いることに気付いたことを確 認する。 ○ 場面の雰囲気や紳 士の気持ちが変わる ことに気付かせるた め の 補 助 発 問 を す る。 2 山場の中でおもしろいと感じた表現の工夫を考える。(30分) 宮 沢 賢 治 の 本 の お も し ろ さ を 「 本 の シ ョ ー ウ ィ ン ド ウ 」 で 紹 介 し よ う 。 山場で引きつけられる表現のおもしろさのひみつを見つけよう。

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個 人 思 考 集 団 思 考 ま と め ・ 振 り 返 り ○ おもしろさが感じられ る叙述を見つける。 ○ グループトークで交流 し合う。 ○ 全体で交流し合う。 ○ おもしろいと感じた叙述に 線を引いてショーウィンドウ に書き出し,その理由を吹き出 しに書く。 ○ 出された表現のどの部分が 特におもしろいと感じたのか を考えさせる。 * 着眼点のよさや,思考内容に ついて個別に肯定的評価を行 う。 ○ 表現の工夫がされていない 文章と比較することを通して, 表現を工夫することでどれほ ど変わるかを理解させる。 ● ここでのおもしろ さの,「怖い」「不気 味だ」ということを おさえる。 ● 書けな い児童に は,個別に声をかけ, 会話をする中で,考 えを整理できるよう にする。 ○ 表現の工夫がある 文とない文を比較さ せるためのゆさぶり 発言をする。 ○ 紳士の心 情 の 変 化 や 場 面 の 様 子 と 結 び 付 け て,おもしろ さ を か き た て る 表 現 を 見 つ け て い る。 (発言・行動観 察・ 本の ショ ー ウ ィ ン ド ウ ) 3 本時のまとめをする。(7分) ○ 本時の学習を振り返 る。 ○ 山場で感じるおもしろさは, ストーリー展開だけでなく,表 現方法を工夫することで,より おもしろくさせていることを おさえる。 ○ 今まで学習してきたおもし ろさの視点の他にも,本時のよ うに文の細かな表現に着目す ることでも物語の楽しさ・おも しろさを味わうことができる ことを伝える。 4 次時の課題を確認する。(3分) ○ 次時の学習内容を確認 する。 登場人物の会話・行動・表情・様子や場面の様子を表す表現の工夫も,物語をよりおもしろく して,引き立てている。(会話表現・色や音の表現・比喩表現など) ・「これは,その,つ,つ,つまり。ぼ,ぼ,ぼくらが…。」 「その,ぼ,ぼ,ぼくらが…うわあ。」 →C:怖がっている時の言葉がつまっている様子で,わかりやすく書いてあり,怖さがよく伝 わってきたので。 ・がたがたがたがたふるえだして,もうものが言えませんでした。 →C:恐ろし過ぎて,まともに話せなくなっている様子がよく分かったので。 →C:今までは,都合のいい解釈で威張っていたのに,急に不安になった様子が分かったので。 ・かぎあなからは,きょろきょろ二つの青い目がこっちをのぞいています。 →C:今までは,ドアの向こう側には何もいなかった。青い目だけが見えていて,何がいるか も分からないので,余計に恐ろしいと思ったので。 ・顔がまるでくしゃくしゃの紙くずのように →C:顔がぐしゃぐしゃになるほどのものすごい恐ろしさだったことが伝わってきたので。 ・「さあさあ,おなかにおはいりなさい。」 →C:「中に」と「お腹に」の2つの意味にとれて,作者の言葉の使い方がうまいと思ったの で。

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参照

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