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今国会で出入国管理及び難民認定法(以下 入管法 という )の一部改正案が審議対象となり これに関連して 本年四月二四日 二八日の衆議院法務委員会で難民 入管問題についての答弁がなされた(それぞれ第百四十二回国会衆議院法務委員会議録(以下 会議録 という )第十号 第十一号参照) この中では 法務大臣

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平 成 十 年 六 月 九 日 提 出 質 問 第 五 〇 号 入国管理・難民問題に関する質問主意書 提 出 者 北 村 哲 男 一

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今国会 で 出入国管理及び難 民認定法 (以下「 入管法」 とい う。) の 一部改正案が審議対象となり、こ れ に 関連し て 、本年四月二四日・二八日の衆議院法務委員 会で 難 民 ・ 入 管問 題 に つ い て の 答弁 がな され た(それ ぞれ 第百 四 十 二回 国会衆議 院法務委員会議録 (以下 「会議録」 と いう。 ) 第十号 ・第十一 号 参照) 。 この中 で は、法務大臣から 難民認定審査中案件の迅速 処理等 の 注 目 すべき答 弁がなさ れたも のの、他 方 で 難民認定や入管手続 を 巡っ ては未 だ にさまざま な 問題 が未解決になっ て いる ことが明 らかになった。 一 上陸時の難民認定申請 につい て 1 日本 に上陸時に難民 と し て の保護あるい は庇 護希 望した者 の取り扱い そこで 、 現在 指摘 されて い る問 題点 を挙 げ、これ に対 する解決の目処や 取り組み 状況につ い て 質問する。 (一) パスポー トを 所持して いな い者ある いは 偽造 ・変造 パ スポート を 所 持して 来 日し た者が、上陸 時に難民とし て の保護ないし庇護を求めた場合の対応はどうなっ て いるか。上陸拒否されるの か、仮上 陸させるの か 、あ るいは上 陸許 可す るの か、 明ら かに され たい。また、ここ 数年 間 の、 具体 的 な 件 数 はそれぞ れ何件か、明らか にされたい 。 入国管理 ・難民問 題に関す る質問主 意 書 三

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2 上陸時の難民認定申請の 具 体的受付方法 (二) 地 方 港 な ど 難 民 調 査 官 が 常 駐 し てい な い 場 所 で上 陸 時 に 難 民 認 定 申 請 希 望 が あ っ た 場 合 に は 、 最寄りの 難民調査 官が出張し て くるの か、明ら か にされ た い。 また、その到着を 待つま で の申請 (一) 上陸時に難民認定申請を 希望した者がいた場 合、 具体的難民認定申請手続はどの ように行わ れ るのか、明ら かに され たい。また、申請用紙 及び申請 要項の備え付け場 所は何処 か、申請 希 望者 がいた場 合にはそ の場 で 受 け付けで き るの か 否か、通 訳体制は どうな っ て いるの か、それ ぞれ明 らか にされたい 。 (三) 上陸拒否された者に対し て は、その 後どのような 取り扱いをす るのか、 明ら かに され た い 。ま た、本人が日本からの退去を望まず、あくま で も 庇護を 求 めたとき はどうか、明ら か にされ た い。 (二) 難民認定 制度の存在や申請方法、そし て 六〇 日間の申請期間制限につい て 、いかなる教示をし て い るの か。教示の有無を 、また、教示し て いるなら ば、その 教示担当 者、教示方法を、具体 的 に明 らかにさ れたい 。 四

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二 上陸防止施設 につい て 3 上陸防止施設収容中の者の難民認定申請 2 関西国 際 空港旅 客 ターミナル内、及び西日 本 入国 管理センター併設の 二 ヶ所の 上 陸防止 施 設につ い て 、 そ の 正式名 称 を、及び警備業 務の委 託の有無 を、委 託し て い れ ば 具体 的 な 委託先 会 社名 を、 それぞ 1 現 在 、上陸防 止施設は、全国 で 四ヶ所 と いう こと で あ るが、成 田 空 港第二 旅客ターミ ナル内、東日本 入国管理センター併設(牛久法務総合庁舎内)、関西 国 際 空 港 旅 客 タ ー ミ ナ ル 内 、 西 日 本 入 国 管 理 セ ン ター併 設 の四ヶ所とい う理解 で よいのか、明らか にされたい 。 (二) 上陸防止施設に収容されて いる者は 、法律上は「上陸」し て い ないから 、上陸防止施設収容中 の期間 は 、 難 民認定申請の申請期間(「上陸の日か ら 」六〇日間以内)に算入されない と い う 理 解 で よいのか、明らか にされたい 。 (一) 上陸防止施設収容 中の者から難民認定申請の 希望 があ った場合には、具 体的には どのように対 応す るの か。 右 2(一 ) と 同様 の 点 につ き明 らか に れ たい 。 者 の法的な地 位 は どう なるのか、明らか にされたい 。 五

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5 上陸防止施設 で の 平均滞在期 間 を 「 三日間ぐら い で は ないか」(会議 録 第十号 七頁一段目参照)との 答弁 がな されて い るが、 4 上陸防止施設の 処遇運営に関する規則は存在しないとの答 弁 が な されて い る(会議録第 十号七頁 二段 目参照) が、 3 上陸防止施設の 受託警備会社は、 いかなる方法 で 選 定されて い る か 、 明ら かに され たい。また、受託 業務の具 体的範囲を 、 明ら かにされ たい。 れ明 らかにさ れたい 。 (二) 朝日新聞 ( 東京・五月一九 日朝刊)で は上陸 防 止施設 に九ヶ月 間 収容され た事例 が 大き く報 道 (一) その統計 的根拠を 示され た い。 (二) 受 託 警備会社 の警備業 務 の 適 正 を担保 する 方 法 は 何か、明 らかにさ れたい 。 ま た 、 警備 会 社 の 警備業務の履 行状況 を いかなる方法 で 規 制・チェックし て いるのか、明らかにされたい。 (一) 過去に 何 らか の規則が存 在 した ことはない の か 。また、今後 の 規則制定の予定 は ない のか、 明 らか にされたい 。 六

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三 難民 認定手続の迅速化の問題 1 法務大臣より、現在難民認定申請 中 の 「 三百三十二名」に つ き 、 「 こ こ 数ヶ月の 間に、・・・一応の め ど を つ け る ぐ ら い に ・ ・ ・ 対 処 」 す る と い う 趣 旨 の 答弁がなされた(会議録第十一 号一四頁二段目 参 照)が、 (一) この 「三 百三十二 名」というのは、 日本全国で 、 現在 第一次申請中(不 認定後の 異議申し出 分 を除く)の人数と いう理解で 正しいか、明ら かにさ れ たい。 (四) 上陸防止施設 でこれ ま で 最 も長期間収容され た事 例の 収容期間と長期収容に至った原因を、明 らか にされたい 。 (三) 最近三年間 で 、上陸防 止施設 で の収容期間が一ヶ 月を 超えた事例は何件あるのか。また、長期 収容とな った原 因 を 、それ ぞれ 明ら かにされ た い。 されて お り 、 こ の 案件を 含 め、最近だけで 半 年以 上にも及ぶ 長 期収容案件が三件あったと聞く が、認識して いる か。また 、これら 三件のそれぞれ に つき 、異 常なま で の 長 期収容となっ た理由 を具体 的 に明 らかにさ れたい 。 七

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3 これま で 長期間何らのインタビューもなされないままに置かれ て い た案 件 に つい て 、 四月二 四 日・二 八日の前 記答弁以降、次々にインタ ビューの ため の呼び出 しが突然なされ て いるが、 2 迅速化と関連 して 、東京入国管理局に専任難民調 査官 三名、専 任 事 務官二名 が集中 配 置さ れ て いる と の答弁があった(会議録第 十一号一 二頁三段目参照) が、 (二) 東京入国管理局 で は、現在 、臨時に 他部署からの応援 要員も得 て 難 民調査に従事させ て い る と 聞く が、事実か 明 らか にされたい 。 ま た 、 こ れら応 援 要 員 は難民認定手続 や 難民関連 法 規 ( 国 内 法・国際法)につい て ど れ ほ ど の経験・ 知識を有 し、教育 を受けた者か、明 ら かにさ れ たい 。 (一) 東京入国 管理局には現在難 民調査に 従事し て いる 職員 は何 人い る か 。第 一庁 舎、 第二庁 舎の配 置の別及び地位(専任難民調 査 官、兼任難民 調査官等)の内訳を明らかにされた い 。 (三) この 「数ヶ月の 間 にめどを つける」 というの は、数ヶ 月 中 に右の三百三 十二件の 大 部 分につ き 難民認定めるい は 不認定 の 処分を行うとい うこと を 意 味するの か。そうで な いとすれば具 体的に どういう 意味か、明ら かに され たい。 (二) 右(一)のとおりだとすると、異議 申し出中の者 の人数は現在何人か、明 ら かにさ れ たい。 八

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四 難民認定数の 絶対的な少なさの問題 1 認定数の絶対数の少なさに批判が集まっ て い ると ころ、法務大臣の答弁 では「・ ・ ・ そうい う ような 中で 認 定で き る 人 は 認 定 す る と い う ふ う な 形 で や ろ う と・ ・ ・ 法務省としての方針を決めました」(会 議録第十一号一四 頁二段目 参照)と い うが、 (二) 難民認定基準 を緩和する場 合、従来 から懸案事項 と さ れて いる 申請 期間 制限規 定 ( 「 六〇 日要 件 」 ) に つい ても、 そ の解釈 適 用 を 緩 和 するのか、明らか にされたい 。 (一) これは、難民認定 基準を従来よりも 緩和し て 認定数を 増加させ るという方針を意味し て い る の か、明ら かにされ たい。そ う で な い とすれ ば 、具体的 にはどの ような方 針なの か 、明ら か にさ れ たい。 (二) 申請者に対し、十分な説明・準備・証拠提出の機 会を 保 障 する方策をと っ て いるの か 、とっ て い る とすれば、 そ の内 容を具体 的に明 ら か に さ れ たい。 (一) 単に機械的に供述 調書を作成し て 、 次々と不 認定 処分にすると いう結果になるので はないか、 明ら かに され た い 。 九

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2 六〇日要件につ い て (三) 右(一)の考え方 に従うと 、「六〇 日間」を 徒過したことにつ い て のやむを得な い事情がない 限りは、実質的難民該当性(迫害の危険性)がいかに大き く て も形式要件のみ で 不認定処分と な っ て し まう。そ うす ると 難 民 条約 上の 「難 民」 には 該当す る が、日本で は 「難 民」として 認 定 (二) これに関連し て 、 国連難民 高等弁務 官事務所第三十回 期結論( conclusio n ) で 「・・・形式 的要件を 充たさな い場合も 、その 者 の難民申 請自体を 検討の対 象から除 外する扱 いはするべ き で はない」(会議録第十号八頁二~三段目参照)と いうものがあるが、この 結論が採 択され た際 に、日本は同委員会のメン バー で あ ったか。あっ たとすれば、採決に際し、賛否 いずれの 立場 を とったの か及び留保を付し たか否かをそれぞれ 明 らかにされた い。 (一) 六〇日要件 の 例外規定 で あ る「 やむを得 ない事情」は、あくま で も、「六〇日間」を過ぎ て し まったこ と自体に つい て の やむを得ない事情のみ が対象とされ 、迫害の 危険性の大き さは 関 係 が ないというのが従来法務大臣が行政訴訟 で 主 張し てき た立場 で あるが、この考え方に変更は な い か(会議 録第十号 七頁四 段 目、同八 頁一~三 段目参照 )、明ら かにされ たい。 一〇

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五 難民申請中 の 者 の地位・処遇 2 右 1に関 連して 、 在留資格 のな いミャン マー 国籍の難 民認 定申請 者 が就労し よう とす る 場 合 に つき 、 東京入国管理局が電話による問い合わせに対し て 就労 を 認 める 回答を し た 事 例が あるが、 認識して いる 1 在宅 で 、 在留資格のない状態 で 申請した者につ い て は 、現状 で は審査 期 間中も在留資格や生活保 障 の ない 状 態 での長期間 の 生活 を余 儀 な くさ れる事 例 が多 い。諸 外 国 で は審査 期 間中の 暫 定的在 留 資格の 付 与な ど で 対応 し て いる 例がある が、日本 で は 審査中 の 申 請 者 の 生活 保障につ き 今後具体的にい か な る対 処 を するのか、また、暫定的 な 在留資 格 を付与 す る 計 画はないのか、明らか にされたい 。 (五 ) 右(四)の者に対し て 、 難民条約上 で 締約国に 義務 づけ られた「 難民 」へ の便 宜供 与(第二 章~第五章)は、いか なる方法 で 履行さ れるのか、明らかにされたい。 (四) 右 ( 三 ) のよ う に 条 約 「 難 民 」 であり な が ら 日 本 で六〇 日 要 件 に よ り 不 認 定 に な っ た 者 に つ い て 、 条約 上の不 送 還(ノン ・ルフー ルマン ) の原則 ( 難 民 条約 三三 条) は適用され る か、 明らか にされた い。 さ れない者 が 発生する ことに な ると思 わ れるが、 そのよ う な解釈 で 良いのか明 ら か に さ れ たい 。 一一

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4 昨年、トル コ 国籍 クル ド人が 難民認定 申 請 中 であるのにもかか わらず、東京入国管 理 局に収 容 された 事例があ るが、 3 アジア教育 福 祉財団による難民生活援助切り下げに伴い、 これ に 代わ る何ら か の 措 置 が 講じ ら れ る 予 定はあるのか、明らかにされたい。 (三) 政府委員の答弁 で 「収容す るかどう かはケー ス・ バイ・ ケース」とあるのは、 在 留資格のない 難民認定申請 者に つい て 、 「収容を 原則とし な い もの 」と確認して よい か、明ら かにされ たい。 また、今 後、「かなり濫用し て いる 可能性が 高いというような 状況」にない申請 者について は 、 (二) 右(一)に関連して 、 民族によっ て 濫用者かどうか を 判断し て いるということはないか、明 ら かにされ たい。 (一) これは入管が「濫 用」事例 と認めた から収容 したものなのか(会議録第 十号九頁三段目 参 照 ) 、明らか にされたい 。 か。 また 、電 話で はな く、 事前 に書面を もって 同 趣 旨 を 入 国管理局 が表 明す るこ とは 可能で は な い の か、明ら かにされ たい。 一二

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一三 原則とし て在宅 で 調 査 するも の と確認 し て よ いか、明らか にされたい 。 (四) 収 容 の 前 提と して の 、 「 か な り 濫 用 して い る 可能 性 が 高 い と い う よ う な 状 況 」 の 有 無 は 、 どの 機関・部署が、 どのよ うな調 査 によっ て 判 断 し て い る のか、明らか にされたい 。 六 難民認定さ れ た者 の地位・処遇 1 難民認定され た 者 に対し 、定住促 進 センターそ の 他 の 施設 で 日本語教 育 を始めとする自立援助等のプ ログ ラ ム を 実 施す べきで は な い か、 また、具 体的な対 応計画は どうなって い るか 、明 ら か にされ た い。 2 他の欧米諸国等で は、認定後の難 民 に対して いかな る 処遇を 行 っ て いるか、明らかにされ た い 。 ま た、 特に自立 援助プログ ラ ムは どうなっ て い るか 、検 討 ・ 調 査 し た こ と は あ る の か 。 あ る な ら ば 、 そ の 結 果 を明らか にされたい 。 右質問す る。

参照

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