【論 文 】 日 本 建 築 学 会 構 造系 論文報 告 集 第445号
・
1993年 3 月 Journal of St川ct.
Constr.
Engng,
AIJ,
No.
445,
Mar,
f 1993デ ジ
タ
ル
微 分 解 析 法
と デ ジ タ
ル
制御
型
機械
式 加 力
装
置
を
用
い
た
2
方 向
地 震 力
を
受
け
る
1
層 立体
架
構
の
オ
ン
ラ
イ
ン
地 震 応 答 載 荷 実 験
第
2
報
弾 塑性応 答
につ い てAN
ON
−
LINE
EART
且Ω
UAKE
RESPONSE
SIMULATION
SYSTEM
FOR
THREE
DIMENSIONAL
FRAMES
SUBJECTED
TO
BI
−
DIRECTIONAL
GROUND
MOTION
USING
DIGITAL
ACTUATORS
AND
A
DIGITAL
DIFFRENTIAL
ANALYZER
Part
2
.
On
止e elasto−
plastic
response西 澤 英 和
*,
内
田富
久**
,
金
多
潔
*柊
ffidekazu
IVISfflZAWA
,
Tomihisa
ひCfflTA
andKiblos
ゐi
KANETA
In this paper
,
the authorshave
discussed
thedynamic
response of a single story three−
dimensional
frame
subjected to abi−directional
strong ground motion,
obtained through a mewlydeveloped ON
・
LINE simulation system composed of threedigital
actuators and aDDA
simulator.
KeymOizts
:on−line
emPeriment,
threedimensional
frame
,
bi−
directional
grounti metion,
dign
’
tatdtfferential
analyzerオンラ イン実 験, 3次元架 構
,
2方 向 地 動,
デ ジ タル微 分 解 析1.
諸 言 前 報 (1
)では, デ ジ タ ル微 分 解 析の アルゴ リズムと デ ジ タル制 御 型 機 械 式 加 力 装 置 を 用い た 1層 立 体 架 構の オ ンラ イン実 験 法を提 案し, 柱 崩 壊 型 鉄骨架 構モ デ ル の 線 形 応 答につ い て検 討し た結 果,
試 作し た実 験システム に よる応 答 解が弾 性理論 解と ほ ぼ一
致す ること を確認し た。
L
本 報 告で はこ れに引き続いて, 大変形領域で の応 答 性 状を実験 的に検 証す る た め,
加 速 度の大きい実 地 震 波 を 受け る鉄 骨 架 構の弾 塑 性 応 答 解 析を オンライン実 験 法に より再 現 し,
主と して以 下の 2項目につ い て検討すると ともに,
測 定さ れ た復元力特性と簡単な降伏関数との 関 係につ い て調べ た。 (1} 偏 心の有 無が ね じれ応 答に及ぼす 影 響 (2) 部 材の破 壊に よ る復 元 力の劣 化が応 答に及ぼ す影 響2,
オンラ イン実 験の概 要2.1
想 定架構と解 析 仮 定 想 定 架 構は図一
1に示す 1層 1スパ ンの柱 崩 壊 型の鉄 骨立 体架構で, 前 報と同様下記の解 析 仮 定を設けた。
1) 剛 床 を仮 定する。
Fx (x2 ) (y2 ) 図一
1 想定 架 構の諸元 * 京 都 大 学建築 学 科・
工博 # 久米 建 築 事 務 所・
工 修艸
癖 京 都 大 学建築学 科・
工博Dept
.
of Architecture,
Facuity of Eng、
,
Kyoto Univ.
,
Dr.
Eng.
Kume Arch主tects
−
Engineers,
M.
Eng.
Dept
.
of Architecture,
Faculty of Eng,
,
Kyoto Unlv.
,
Dr.
Eng.
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一
一
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1
図一
2 セッ トアッ プ図 (単位 :mm ) 2.
2 セ ッ トア ッ プ 実 験 架 構を,
図一
2に示す。
試 験 体は筋 違C
を設 置し た剛な鉄 骨 床 組B
の 4隅に,
φ60.
5−
t3.
2もし く は φ 76.
3−
t3.
2の鋼 管 柱 (STK
400)A
を厚さ25
m 皿 の ベー
ス プレー
トD
を介して反 力床E
と床 組B
に剛 接 合し た も の である。
柱の 内法 長さは 100cm と し た。 加 力に はデ ジタル制 御 型 機 械 式 加 力 装 置F3
台を用いて,
水平 2方 向 変 位 u,
v と ね じれ角 w の 3自由 度の変 位 制 御 系を構 成した。
H は ピン治 具,1
は光 学式変位計,
G
はロー
ド セルである。
加 力システムの構 成や制御方式の基本的な 考え方は前報の と お りで あ る。 架構の タイ ブ 試 験 体の柱配 置 を 図一3
に示す。
実験で は1
本の柱が 亀 裂 等に よ り劣 化し た 場合の応 答 性 状につ いて も検 討す る た め,
以 下の 3種 類の架構につ い て考察した。
1) TYPE 1:1
架 構 図一
3a に示す ように,
φ60.
5の鋼 管 柱 を4本 用い た 偏 心の ない架構 (以下無偏心架 構と称す}2
)TYPE
1:2架 構 図一
3b に示す よ うに φ60.
5の鋼 管 柱 2本,
φ76.
3の 鋼 管柱 2 本 (ハ ッチ部)を配 置し た X 方 向 偏心架 構 (以 質量は床面に集 中する。 水平直 交2方 向の地 震 動のみ考慮す る。 床 面の重 心 位 置は変化 し ない。
粘性減衰の存在は仮定し ない。 試 験 体の諸元一
28
一
榔 (x2 ) Y 棍 (xi ) (y2 , φ60.
5 o 笹3 x 柱1 a,
TYPE1
;
1 Y F:
(x2 (ンZ) φ76,
3 鰰 柱3 x2 ) X 0 柱2 粧1 x1 ) 〔γ2) (γ1) φ60.
5 〔y2 》 図一
3 架構の柱配置1
1.
2 架 橿 B−
25/
一
スプレー
トD_幽
人工切 り欠きNdl翫
13一
鋼 管 柱A↑
・・
/齔
‘ 鑓悪
・
1
・
慨
’
3屈 :・
層
1
図一
4 断 面 欠 損 部の詳 細 下 偏 心 架 構と称す}偏 心 距 離は23.
75cm で ある。 3) 亀 裂 付き柱を有す るTYPE 1:1架 構 図一
3a の TYPE I :1の無 偏心架 構の柱 1の柱 頭の べ一
ス プレー
トD
の近 傍に,
図一
4に示 す人工的な切 欠 きN
を設 け,
幅約 10mm の残 存 部 位 をx,
y方 向に一
致 するように し たもの。
実 験 中に断 面 欠 損部で柱が破 断す る ことに よ り, 劣 化 型の復 元 力特 性 を示すよ うにな るこ と を意 図して いる。
入 力 地震 波 入力地震はCALTECH
の 地震 波の デー
タベー
ス より
,El
CentrQ
(1940 )のNS
(X
方 向)・EW
成 分 (y
方 向 )の初 期8秒間を 使用 し た。
ま た,
入 力 加速 度の 最大 値は
,
各 構 面の復 元 力特 性を完 全 弾 塑 性と仮 定 し て,数 値 計 算 を行っ て
,
X 方 向の 最 大 靭 性 率 応 答が4程 度 に な るよ うに試 行 錯 誤に よ り決 定した もの で,
表一
1に表
一
1 実 験 条 件最 大 入 力 加 速 度 ス ケ
ー
ル ファ ク ター
架 構Iype 入
力 地震 波
X (gal)Y 【gal) XY θ Time
1:1EI Centro ξ44
,
2273,
12D15130015 1:2EICentrD444
.
2273,
12015130015 が約270gal
であ る。 表の右 半 分は実験
で用い た スケー
ル フ ァ クタであ る。 ま た,
想 定架 構の質量 は,
柱の弾 性 剛 性の実 測 値を用 い て, ね じ れを考 慮し た固有値 解析を行い,X
軸 方 向 の固有周期が, O.
4秒と な る よ うに定め た。
た だ し,
実 験で は鉛直 荷 重は負荷して いない。
2.
3
数 値 計 算の方 法 オン ライン実 験 と 同一
の 変 数 を用い て数 値 計算を行 い,
実 験 結 果と比 較する。
数 値 計 算を 用い る層せん 断 力 や ね じ りモー
メ ン トは, 図71 に示す よ う に架構を (xl ),
(x2 ),
(yl),
(y2)の 4 つ の構 面に 分解し,
各 構 面の反 力は復 元 力 特 性が完 全 弾 塑 性で あ る と 仮定 し, その合 力よ り以 下の仮 定に基づ いて算定す る。 1) 柱の軸 方 向 力と2軸 軸 曲 げモー
メ ン トの複 合 応 力に よる降 伏お よ び耐 力 低 下は考 慮し な い。
2) 柱のね じ れ剛 性は無 視 する。 具 体 的な手 順は下 記の と お りで あ る。 各 構 面の変 形 量の 算定 重心点のX ,
Y,
θ方 向の変位「
(u,
v,
w )よ り4っ の 構 面の柱 頭の 水 平変位 を (1)式 よ り求め る。Lx,
Ly
等は,
図一
1の諸 元に示す とお りであ る。
xl=
u +Ly/Z・
w x2=
=
u− Ly
/2・
ω yl= V十Lx/2・
w y2=
v− L
エ/2・
w x1「
Fx1…・
………
…
(ユ) Fx ユ 各 構 面の 復 元 力の算 定 柱 頭変位よ り,
各 構 面の復 元 力を求める。
例え ば (xl ) 構 面の場 合,
図一
5a に示す ように,
柱 頭 変 位 xl に対 す る同 構 面の復 元 力 FXiを,
図一
5b
の完 全 弾 塑 性 型の 復元力モ デルか ら算 定 する。
な お,
数 値 計算に用いた剛 性,
降伏せん断力等は単 調 載 荷 実 験で求めた荷 重 変 形 関 係よ り求め た。 その値は表一
2のと お りで ある。
層せ ん断力・
ね じ リ モー
メ ン トの算 定各 構 面の復元力か ら
xy
両方 向の 層せん断 力 凡,
Fv
お よ び 層の ね じれ モー
メ ン トFe
を (2)式よ り算定す・
る。.
Fエ
=
Fエ
1+凡・ 凡=
Fyi十Fy2 Fθ=
L/2・
Fエ 盲一Lyf2・
Fx2 十Lx/2.
Fyi− Lx
/2●
Fy:・
…・
・
・
・
…一
(2 ) 得ら れ た層せ ん断 力 を運 動 方程 式の反力項に代入し て 応 答を数 値 計 算 する。冒
1o
3.
オンラ イン実 験 結 果3,1
オンライン実 験 と数 値 計 算 結 果の比 較 無 偏心架 構の弾塑性 応 答 図一
6に TYPE 1 :1の 無 偏心 架 構 に 2方 向の ElCentro
波を 入力し た場 合の オンライン実 験 結 果 (実線 ) と数 値 計 算 結果 (破 線)を対比 して示 す。 図一
6a は応 答の時刻 歴で,
上 段 よ り X,
y
方 向の入 力 加 速 度, 重 心のX
方 向の変位 応 答 (u),y
方 向の変 位 応 答 (v),
回 転 角 応 答 (ω)で ある。
図一
6b,
c の左 側は実 験 結果で,
右側は計 算 結果 を対 比し たもの で,
図一
6b では上 段よ りX
方 向の層せん断 カー
変位 関 係 (u−
1 ),y
方 向の層せ ん断 カー
変 位 関 係 〔v−
Fy),
応 答ね じ れ角一
ね じれ モー
メ ン ト関 係 (w−Fe
)を 示 す。 また, 図一
6c に は重心変位の軌跡 (u−
v)の実験 と数 値 計 算の結 果を対 比し た。
応 答 変 位は 2秒 付 近 (矢 印A )の主 要 動 近 傍で,X
方 向5.
3cm ,
y
方 向 x ユ に 2.
5cm
の極 大 値を 示 し,
この載荷 経 路で,xy
両 方 向と もほぼ同 時に非 線 形 領 域に入っ た こと が, 図一
6b の 層せ ん断 力 図から確 認さ れる (図一
6 a xl 構 面の柱 頭 変 位 と復元力 b 完 全 弾 塑性型 復 元 力モデル 図一
5 数 値計 算モ デル 表一
2 解析架構の諸元 剛 性 〔し。nf /c田) 最 大 層 せ ん 断 力 tonf 固 有 周 期 (sec ) 架 構 TypexLx2yly2x1 翼2yly2 質 量 (tonf・
sec2 /cm} 慣 性モづント {tonf・
。rsec2 ) XY θ 1:10.
960.
96o,
930.
931.
151,
151.
151.
150.
007a229.
3330.
400.
400,
23 1:2o.
9E1.
呂51,
341.
341.
152.
251.
731.
730.
0工05839.
5750.
40o.
390,
22 a,b
の 矢印A ,
B
等は相互 に対応 す る)。
XY
両 方 向の 変位応答は 図一
6b の層せ ん断 力 図に示す ように,
この経 路で大き なエ ネル ギ 吸収が生じ る た め に 2.
3〜
4.
5秒 付近で応 答の中立軸が シフ トす る と と もに,
応 答 振 幅が急 減 して いる。 次い で 4.
6〜
5.
3
秒 付 近で 再び変 位振幅が増大す るが,
主要 動 付 近の応答と異な・
り,
そ れ以 後は 正弦 関一 29 一
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6a 無 偏 心 架 構の変 位 応 答 (オ ン ライン実験と数 値 計 算 結 果の比 較) 4層
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1 オンラ イ ン実 験 結果 数 値 計 算結 果 図一
6c 無 偏心架 構の重心変 位の軌 跡の比較 数 的な振 動 性 状を 示 す。 実 験 値 (実 線 )と計 算 値 (破 線)とを比 較すると,
図一
6a の応 答 変 位につい ては,
特にy
方 向に おける 2.
0〜
2.
3 秒間 (矢印A−
P )の応 答 振 幅の差 異が大き い 。 こ れ は,
図一
6b の y 方 向の層せん断 力 特 性に示す よ う に,
実験で は時 刻A 付 近における層せ ん断 力の低 下に よ り,
y 方 向の周 期が延びる の に対し,
完 全 弾 塑 性モ デ ル で は層せ ん断 力はA ’
の レベ ル にある ことや, 点P付 近で の耐 力低 下など, 実 験 架 構の層せ ん断 力の劣 化 性 状 を 十分に表 現で き ない た め と考え ら れ る。
な お,
図一
6b に示す よ うに X 方 向の 応答 変 位一
層せ ん断力関 係は ほ ぼ紡 錘 型であ るの に対し,Y
方 向のそ れ は点P ,
Q
な どでの劣 化が著 しい。
これ は次 節で考 察す る よ うに 2軸 曲げのinteraction
に起 因する と考え られ る。
ね じれ応 答につ いて実 験 値 と 計 算 値 を比 較すると, 図一
6a,
b
の最 下 段の図に明ら か なよ うに,
数 値 計 算で は ね じれ振 動は認めら れ な い の に対し,
実 験で はわずか な 振 動が励 起 して い る。 こ の原 因の一
つ に, 実 験で は同一
断 面の柱を用い て いる が,
不 可 避 的な降 伏 荷重や剛 性に ぱ らつ き により,
架 構に若 干の非 対称 性が生じ る こと が 指 摘できる。
重 心の軌 跡につ い ては図一
6c に示す よ うに計 算 値の 方が第 1象限上 側に移 動し て い る が,
こ れ は y 方 向の 変 位 応 答の 中 立 軸が実 験で は約 2cm 負 方 向に シフ トし た た めで あ る。 偏心架構の弾塑 性 応 答 図一
7a,b
にTYPE
1
:2
の偏心架 構の実験 結果 を示 す。
図一
6a と 同 様,
X,
y 方 向 と も変 位 応 答の実 験 値 と計 算値は整 合 性は良 好であ る。
し か し なが ら,
ねじれ1
角 応 答につ い て はオン ラ イン実 験で は 2.
3秒 付 近 (矢 印G
)で大き な ね じれ を生じて,
応 答が負 側に シフ ト して いる点で,
破 線の計 算 値と の差が大きい。
ま た,
ね じれ 角 応 答の最 大 値は0.
019 (rad >で, これ は隅 部の並進 成 分に換 算 する と1,
4 (cm ),
X 方 向の最 大 変 位 約5.
O cm の 30% に相 当し,
図一
6の 無 偏心架 構で は ね じ れ 角応 答がほ とんど 生 じな かっ た の と大き く性 状が異な る。
層せん断 力 特 性に関し て は図一
7b に示 すように,
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、
二。
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14 数値 計算 結 果 偏心架 構一
変 形 関係の比 較 力 強 度の大 きいX
方 向につ い ては完 全 弾 塑 性 型の復 元 力モ デル で実 験 値をほぼフ ォロー
して いる。 た だ し,X
方向の層せ ん断 力 図の矢 印C は鋭 角に屈曲 して除 荷 過 程 に 入 るの に対し,
矢 印Fで は な だらかに耐 力が低 下して い る。
これは,.
y 方 向の履 歴 曲線にお け る矢 印B ,
D
と 同様, 2方 向 曲 げモー
メ ン トの interactionに よ る 断 面 の弾 性 化に起 因すると考え ら れ る。 完 全 弾 塑 性モ デル では復元力の劣化を表現で き ないに もか かわ ら ず,
変 位応 答の実験値と 数値 計 算 値とが比 較 的 良 好な整 合 性を示すの は, 採用 した地 震 波に お い て は・
架構が塑 性 域に 入 るの は,
主 要 動 近 傍の ご く わずかな 区 間に集中して お り,
こ の場 合は線 形 域か ら初め て塑 性域に入る こ と が多い。 こ の段 階で の架 構は弾塑性 域 の繰り返しによる復 元 力の劣 化の影 響を ほ と ん ど受け てい ないため,
ほ ぼ完 全 弾 塑 性的な性状を保持して い る こと。
’
・
主要勤を除く継 続 時 間の大 部 分では架 構は ほ ぼ線 形 挙 動を示すこ と。
等によ る と 考 え ら れ る。
図一8
はTYPE
1 :1の無 偏心架 構 (破 線 )とTYPE
1
:2
の偏 心 架 構 〔実 線 )の オンラ イン実験に よ る変 位 お よ び角 度 応 答 を比 較 し た もの であ る。
ユ.
5−
2.
O秒 付 近にお ける無 偏 心架構のy
方 向の応 答変位が若 干 大 き いが,
同一
の固 有 周 期の偏 心 架 構と無 偏 心 架 構の応 答に つ い て以 下の傾向が指 摘で き る。
’
1) 重心のxy
方向の弾 塑 性 域で の応 答 変 位の 時 刻 歴 は偏心の影響 を ほ と ん ど受け ていない。 剛 性の偏在は主 5DO妻
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8 偏心架 構と偏心架 構の変 位 応 答の比 較゜
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る構の
位応
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4 乙 2 。 :
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, 亀裂 付 き柱を 有 す る 架構の荷重一 変形関 係 と重 心 変位 とし てねじれ応答にのみ影 響 を与 え る。 2 )無偏 心架構 は 弾塑性
応 答領域 に入っ てもね じれ 振 動は
ほと ん ど 生じ いない。 柱の破断 の 影響
柱 に 亀 裂を 有するTYI
:1
架構
(実
線〉とTYPE
1 :2
の偏心 架構 破線)の オ ンラ イン実 験 の 結 果を 図一9に対比してす
。この
験 では1
.4 秒付 近 (矢
印0
)で 柱 の亀裂が進展 し1
,7 秒
付 近 (矢 印P
)で鋼 管が 破断し, 図一9b 示す
よ うに,X
方 向の層 せん 断 力が 点P
に おい
数 %急減し, 以 降は
3
本の柱で抵 抗 す 一32 一
よ う に な った。また,矢印O
までは ね じ れ 振動
を 生じ な が , 破断後は ねじれの応答 振幅 が急激 に増加 する な , 健全な無 偏心架構の応 答 性 状と は 大きく異なる。 柱 が破断する と,架構の
剛 性 比は1:
2
となり,破線フTYPE
1
:2 偏 心架構と 等 しくな る が,破 断ま
での 答 挙 動 が異な る こ とに加えて, 特に部材 が破 断し 場 合 に は復
力特性
が劣化する ため,健全な 偏心 架構の応
答 性状と 差異が大 きい 。 本実 験では ,柱の 破 断 直後より ね じ の 応答 振幅の増
大が著 しくなり,矢 印Q
の5
. 2秒付
でX
方向 の重 心 変 位 が急激に 増加し始め たので
実 験 中止し た 。 図一9b
の亀 裂付 き 柱 を有
す る架 構と
一7b
の偏心 架構
の 層 せん断 力図を 比 較して 明 らか ように,柱 が 破 断 した
場 合 で は,4
本 の健全 な柱で 抗 す る場 合に 比 ぺて 繰返し荷 重による耐力 の劣化 が著 い た め に, 復元 力 特 性が 負勾配の領域 に入 りや
す な って いる 。こ の結果 , 応 答 周 期が増大 し て ,地 動 の後 半 の長 周 期 の加速度 の 影響 を受 ける よ うに な , 応答振幅が不安定に 増 大 し始 め たと
判断される 。3
.2 2 軸 曲 げの 相互作用 に ついて 今 回 用 いた 震波に対す るオ ン ライン 実 験では ,y
方向の層せ ん 力の 低 下 が 著しい のに対 し ,X
方向でヘ
ほと
んど耐 力 低下は認めら れな かった。 これ は2
方向 曲げの相互 用に起 因すると考え られる。この点を検 討す
るためxy
両 方向
の層 せん断力ベ クトル の 軌 跡と4
本の柱
で構成
される 構全体の 降伏曲線との関 係につい
て主要 動 近傍 の 応答に
いて考 察す る。 図 一10a にTYPE
1:
2の偏 心 架 にEICentro
波 を 入力し
た場
合の オ ンラ イ ン実 の時 刻歴 を 示 す 。図の
上 段 よりX
,Y方向の重心
位の時刻 歴(
u),(v
> , X,y
方 向 の 層せん 断力 時 刻歴 (F
∂ ,(Fy
)である。
ま た 図一 10b は 答 の初期3
秒 間の重心変 位の 軌跡
{u
−v
) , 両方 の層 せん 断 力ベクトル の軌跡(凡 一F ,)お よ び両方向 層せ
ん 断 力特性(u
−F
.) , (v
−Fr
)である また
, 図一10b
の〔FズF
.)
図 中の外 側の円
Cv
, べ ての
柱頭およ び柱脚 が全 塑 性モ ーメ ン トに達し た 時の せ ん断力を 半径 に 描いた も の で,以 後 全塑性 相関曲 と 称 す る。
た内側の円Cvはすべて の 柱 頭 および
柱脚 が 降 伏モ ーメ ト に達し
た とき の 層 せ ん 断 力を半径 に描い た もので , 以後
伏相 関曲線と
称 す る 。さ らに, (u −Fx
) 図,( |Fr ) 図中 の破線お よび点線はそれ
ぞれ 両方 向の 全塑性時の 層 せん断
力Lu
,降伏時の
層 せん断 力Lr のL
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図一
10a 偏心架 構の変 位 応 答の時 刻 歴 EA eD ♀・
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の軌 跡 は 外 側の全 塑 性 相 関曲線Cu
をわずかに 超 え る が, ほ ぼ全 塑性相関 曲線に沿っ て移動して い る。
こ の と きFx
は増 加し,
Fr
は減少す る。
3.
区 間C〜
D で は,
両 方 向の層せ ん断 力は降 伏 相関曲 線Cr
と全 塑 性 相 関 曲 線 Cuの間を移 動し除 荷 過 程 をた ど る。 剛 性は ほ ぼ弾 性 剛性に等しい。 4,
区 問D〜
E で は,
再び γ方 向の層せ ん断力は減 少 し,
X 方 向の 耐 力は増 加す る。 両 方 向の 層せ ん断 力の 軌 跡は全 塑 性 相 関 曲 線Cu
を わずかに超え る が,
お お む ね こ れ に沿っ て移 動する。
5,
区 間E 〜
F で は,
X 方 向は載 荷 過 程に,
Y
方 向は 除 荷 過 程に入っ てFr
が若 干 低 下す る が,
凡 はL
,より や や大き な値を維持する。
また,
層せん 断力の軌跡は全.
塑 性 相 関 曲線Cv
上 を移 動す る。Y
方 向は除荷過 程にあ る が, 区間C 〜D
と異な り, 除荷 時の剛性は弾 性 剛 姓よ りや や小さい。
以 上よ り,
2方 向の層せ ん断 力の軌 跡は層 全 体の全 塑 性相関 関 数 を 円 形に仮 定し た簡 単な曲 線 内にほ ぼ収 まる こと が分かる。
ただ し,
本 実験で は 3台の加 力装 置の先 端に.
し かロー
ドセ ルを設 置 して いない の で,
層のX ,Y ,
θの3
成 分 の復 元 力 し か計算で き ない。 し か し な が ら,
図一10
の 考 察より,
柱 部 材 単位の相互 作 用の効 果 を 考 慮 し な くて も,
骨 組の各 層ご と に 2方向の層せ ん断力に対す る相 関 関 数を考 慮 すれば,2
方 向地震波に よ る ね じ れ応答を お お むね予 測で き るこ と が 示 唆 され る。
価
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5 Q 5 IOr10
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5 0 5 70×
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OISP 【CMI T−
DI5尸 【CH[ 図一
10b 偏 心 架 構の層 全 体の降 伏 挙 動 る変 位,
層 せ ん断 力に対 応す る。
こ れよ り相 関 曲 線と層 せ ん断 力の挙 動を追 跡すると以 下の こ と が分か る。 1.
時刻 1.
5秒 付 近の点 A で,Y
方 向の耐力 が 低 下 し 除 荷過程に 入 る。
この 時の 層 せ ん断 力は,Fx−Fy
図 の 全 塑性相関曲 線Cu
に初めて接する。
2.
区 間 B〜C
で,
y 方 向の復元力は低下 する が,
X 方 向の復 元 力は (u一
珊 図に示す よ うに降 伏 層せ ん断 力Lr
の レ ベ ル を 超えて,
全 塑 性 層せ ん断 力の レ ベ ルLu
に上 昇 し て い る ti これに対 応し て (Fズ Fγ)図で は区 間4.
結 論尹ジ タル微 分 解析のアル ゴリ ズムと3台の デ ジ タル制 御型 機 械 式 加 力装 置を利用し た2方 向の実 地 震 波を受け る 1層 鉄 骨 立 体 架 構の弾 塑 性 域で の オン ライン地 震 応 答 解 析を行い
,
構 面ご とに完 全 弾塑性 型の復元 力特性を仮 定し た簡 単な数 値 計 算 結 果と 比較し,
以下の結 論 を得た。
1
)オンライン実 験で得ら れ た立体架 構の弾塑性応答性 状は完全弾塑性型の復元力モ デル によっ てほ ぼ評 価でき る。 2) 直 交 2方 向の層せん断 力の軌 跡は層 全 体の終 局 相 関 曲 線の 内側 をほ ぼ移 動する。
こ れ より,
本 実 験の よ う な 単 純な架 構で は,
X,
Y両 方 向の層せ ん断 力に対 す る 簡 単な相 関 関数を定め ることによっ て,
架 構 全体の応 答を お お む ね評 価し う ること が 示唆さ れ る。
3
) 柱 部材の破 断に よ り, ね じ り振動 が励 起する現象が 観 察され た。
こ の ことは, 加 速 度の小さい地 震で の線 形 応 答の範 囲で はねじ り振 動が生じない 無 偏心架 構で も, 強 震 下で部 材が損 傷 劣 化す る場 合に は ね じれ振 動が励 起 さ れ る可 能 性を示して い る。 特に復 元 力の劣 化によっ て 応答周期が増大する と,
主要動以 降の レベ ルの小さい長 周期の加速度の影 響を受け や す く なり,
変位応 答が不 安一
33
一
定に増 加す る可 能 性 も指 摘 され る。 4) 固有周期が 同