PFU は,1995 年から情報 KIOSK 端末の販売を 開始し,主に病院での再来受付端末,店舗でのポイント 発券端末,チケット発券端末,コンビニ端末,公共施設 での予約端末,ホテルでのフロント端末などを 1 中日 社発行の 2 0 0 8 年版 セルフサービス情報端末 (KIOSK)市場によると,累計 5 万台を販売し 2007 年度は台数・金額の国内 No.1 シェア参1)となった. 今回,情報 KIOSK 端末の既存市場の裾野を拡げる とともに,更なる用途拡大に向け,新たに 2 モデルを 投入し,開発基盤と運用・保守サービスの提供を行う. 本稿では,E V モデルと S T モデル,K I O S K SERVICE PLATFORM,リモート運用監視サービス の開発の背景や強化ポイント,製品概要,技術的取組み, 今後の展開について述べる.
開発の背景と強化ポイント
2.1 開発の背景 近年,情報 KIOSK 端末は単なるセルフオペレーシ ョンによる低価格化を目的とした利用から,流通業を中 心とした競争激化やライフスタイルの多様化に対応する ため,お客様への新たなサービスを提供する端末へとニ ーズが拡大している.一方で,少子高齢化などにより, 店舗スタッフ確保が困難となり店舗運用の負荷軽減のた めのニーズも高まってきている.こうしたニーズに応え2
1
まえがき
ベストセラー機の「MEDIASTAFF HR モデル」に加え,多様な I/O が搭載可能な「EV モデル」,コス
トパフォーマンスに優れた「ST モデル」の 2 モデルを新たにラインナップに追加した.この 2 モデル追加 にタイミングを合わせ,システムを短期間に構築可能な,Web アプリケーションサービス基盤: KIOSK SERVICE PLATFORM を機能強化,さらに店舗運用負荷を軽減する「リモート運用監視サービス」を他 社に先駆けて標準で提供する.
In addition to our best selling "MEDIASATFF HR model", two new models have now been included in the MIDIASTAFF lineup - the "EV model" which is capable of mounting a wide variety of I/O, and the "ST model" which delivers outstanding cost-performance. In line with the addition of these two new models to the MEDIASTAFF lineup, PFU has reinforced the functionality of the Web application service platform KIOSK SERVICE PLATFORM that helps reduce the time necessary for building systems to the bare minimum, and remains clearly ahead of the competition as the standard "remote operation monitoring service" that reduces the load of store operations.
* システムソリューショングループ 第二システム事業部 第二システム部 ** ProDeS グループ 情報 KIOSK 事業部 第二技術部
*** ProDeS グループ 情報 KIOSK 事業部 第一技術部
**** カスタマサービスグループ カスタマサポート事業部 LCE ソリューション部
和久井秀樹 * 漆原育夫 * 北村直孝 ** 舘 慎也 ** 米田 豊 ***
Hideki Wakui Ikuo Urushihara Naotaka Kitamura Shinya Tachi Yutaka Yoneda
中谷文伸 *** 今井秀樹 *** 渋谷竜平 *** 清水 祐 ****
るためベストセラー機である「MEDIASTAFF HR」参2) に加え「EV モデル」,「ST モデル」の 2 モデルを市場 に投入することとした.この 2 モデルの投入に合わせ, 多様な KIOSK サービスを短期間でコストを抑えて実 現するアプリケーション開発基盤 KIOSK SERVICE PLATFORM 3.0(本稿では以下 KSP3.0 と略す.) を提供した. さらに運用・保守におけるオペレーション負荷を軽 減する「リモート運用監視サービス」を新規に標準で提 供する参3).以降,本稿では MEDIASTAFF EV モデ ル,ST モデルを新 MEDIASTAFF と言う. 2.2 新 MEDIASTAFF での強化ポイント 情報 KIOSK 端末が広く使われている現在,ハード ウェアの機能強化を図るだけで用途拡大を目指すことは 難しい.そこで,新製品に求めたのは,お客様が簡単に 導入でき,導入後も安心して運用できることである. 今回は以下を強化ポイントとして製品企画を実施し た. (1)用途拡大に向けたハードウェアラインナップ強化 最大五つの I/O ユニット搭載可能とし,拡張性を大 幅強化した EV モデルと,スタイリッシュなデザイン と優れたコストパフォーマンスを実現した ST モデル の 2 機種を新たにラインナップし,店舗オペレーショ ンの効率化から,本人確認を伴う申込受付業務,インス トアプロモーションなど,様々な利用シーンや用途への 対応強化を図る. (2)アプリケーション開発基盤の機能強化 MEDIASTAFF HR モデルのアプリケーション開発 にて多く採用されている KSP2.0注1)を Version3.0 に機能強化.EV モデル又は ST モデルに接続の全 I/O をブラウザ上で制御を可能とし,セキュリティも強化, お客様のアプリケーション開発にかかる期間と費用を大 幅に削減し,多様な KIOSK 利用シーンに対応する. (3)運用保守サービスの提供 「リモート運用監視サービス」による運用時の異常監 視や予兆監視を行う.また万一 HDD クラッシュやシ ステム不安定に陥っても,ダウンタイムが短くなるよう に HDD 復旧サービスの提供を行う. これらにより新 MEDIASTAFF では,ハードウェ ア提供∼アプリケーション開発∼運用保守に至るまで一 貫したサポートの提供が可能となり今まで以上のサービ スをお客様に提供することを実現した.
ハードウェアの概要
3.1 特長と仕様 新モデルを加えた MEDIASTAFF のラインナップ を図−1に示す. また,新モデルである MEDIASTAFF EV モデル,3
新モデル 新モデル 〈MEDIASTAFF EV モデル〉 新たな用途にも対応可能な 拡張性強化モデル 〈MEDIASTAFF HR モデル〉 幅広い利用シーンに対応する スタンダードモデル 〈MEDIASTAFF ST モデル〉 スタイリッシュデザインを採用 コストパフォーマンス向上モデル ●図―1 MEDIASTAFF のラインナップ● (Fig.1-MEDIASTAFF lineup) 注1)2006 年 4 月末に提供を開始した,MEDIASTAFF HR モデル用 Web ブラウジングサービスパッケージ「キオスクサービスプラットフォ ーム」を KSP2.0 と位置付ける.ST モデルの特長を以下に示す. 3.1.1 特長 (1)EV モデル 1)最大五つの I/O を同時搭載可能 多様なお客様の要望に応えるため,EV モデルでは 本体部において最大五つの I/O ユニットの同時搭載 を実現した. サイドキャビネットを含めると最大六つの I/O を 搭載可能.イメージスキャナ,認証用ピンパッドを新 規にサポートする. 2)豊富な印刷機能 サーマルプリンタでは,従来の標準ロール紙に加え ジャンボロール(長さ比約 3.6 倍)を追加サポート した. また折畳み帳票では新規に偽造防止帳票(ホログラ ム入り帳票)にも対応可能とした. 3)多彩なカラーバリエーション 装置のカラーバリエーションは,ミディアムブルー (青色),グレイッシュホワイト(白色),シルバーメタリ ック(銀色),シックブラック(黒色)の 4 色から選択. シックブラックは高級感のあるカラーリングに対応 した特別色であり,多彩なカラーバリエーションとす ることで利用シーンに合わせた色を選択することがで きる. 4)増設サイドキャビネット 更なる利用シーン拡大を図るため,増設サイドキャ ビネットを提供.増設サイドキャビネットではサーマ ルプリンタタイプと大容量 LBP タイプが選択可能. (2)ST モデル 1)コストパフォーマンスモデル HR モデルと比べ約 20 ∼ 30 %コストパフォーマ ンスを改善. 2)最大二つの I/O を同時搭載可能. 入力系は,非接触 IC カードリーダライタ,磁気カ ードリーダ,二次元バーコードリーダより排他にて 1 デバイスを選択.出力系はサーマルプリンタを選択可 能. 3)スタイリッシュなデザインを実現. 4)多彩なカラーバリエーション 装置のカラーバリエーションは,ミディアムブルー (青色),グレイッシュホワイト(白色),ビビットイエロ ー(黄色),ビビットレッド(赤色)の 4 色から選択. ビビットイエロー(黄色),ビビットレッド(赤色)は 設置シーン拡大を狙い,HR モデルに無い新色を設定 している. (3)EV モデル,ST モデル共通事項 1)CPU 機能強化 メインボードは自社で開発し,高速 CPU ・チップ セットを搭載. 2)画面チルト機構 画面固定角度は 50 °∼ 90 °の間で 10 °刻み 5 段階で調整することができる. 3)基本ソフトの機能強化 今回,従来機種と互換を図りつつ,あらかじめ I/O 装置のクリーニングの時期をお知らせしたり,消耗品 や寿命品の交換時期をお知らせしてから,アプリケー ションの運用を実施するプリチェック機能を新規にサ ポートした.これにより,I/O 装置の定期的なクリー ニングや交換が可能となり,装置の安定稼動に繋げる ことができる. 4)バックアップソフトを標準添付. 当社にて動作保証したバックアップソフトウェアを 標準添付した.これにより,万一の DISK クラッシ ュ時にも,早期に元の運用に戻すことができ,お客様 には導入後も安心して使用いただくことを可能とし た. 3.1.2 仕様 各モデル(EV モデル/ HR モデル/ ST モデル) の仕様を表−1に示す. 3.2 開発のポイント 3.2.1 設計命題 お客様からのご要望にお応えする為に,以下の設計 命題に取り組んだ. (1)多彩なオプション拡張性 HR モデルでは,最大三つのオプションユニットを 搭載することが可能である.しかし,多様なお客様の要 望に応えるため,I/O ユニットの搭載に関して更なる拡 張性,柔軟性が求められており,多彩なオプション拡張 性を実現する必要があった. (2)ユニバーサルデザイン KIOSK 端末は様々な場所に設置され,不特定多数の 利用者が操作することから,万人が使い易い端末を提供 することが必須である.HR モデルで要望の多かった設 置場所によって画面が見辛くなる場合があることへの対 応や不慣れな方でも迷わず端末操作できることへの一層 の取り組みが必要であった.
●表−1 MEDIASTAFF シリーズ仕様●
モデル MEDIASTAFF EV モデル MEDIASTAFF HR モデル MEDIASTAFF ST モデル OS Microsoft※1 Windows※1 XP Professional
CPU Intel ※2 Celeron※2 550(2.0 GHz) Intel Celeron M Intel Celeron 550(2.0 GHz) 内蔵メモリ 標準 512 MB(最大 1.5 GB) 標準 256 MB(最大 768 MB) 標準 512 MB(最大 1.5 GB) 内蔵ハードディスク 80 GB タッチパネル アナログ抵抗膜方式 表示機能 15 インチ TFT カラー LCD(1 677 万色,XGA) 音声 ステレオスピーカ 外部 インター フェース
USB USB2.0 × 4(保守ポート含む) USB2.0 × 3(保守ポート含む) USB2.0 × 4(保守ポート含む) LAN 1000Base-T / 100Base-TX /
10Base-T × 1 100Base-TX / 10Base-T ×1
1000Base-T / 100Base-TX / 10Base-T × 1 外形寸法(W × D × H mm) (突起物及び設置板含まず) 400 × 570 ×最大1 287∼最小1 217 (画面部 90°∼ 50°チルト) 400 × 480 × 1 176 (標準スタンドに塔載した場合) 360 ×最小 305 ∼最大 354 × 最大 1 285 ∼最小 1 223 (画面部 90°∼ 50°チルト) オ プ シ ョ ン 磁気カードリーダ JIS Ⅰ型(第 1,2 トラック) / JIS Ⅱ型,取り忘れカード保存機能,誤挿入防止用シャッター装備 ニ次元バーコードリーダ QR コード,WPC(JAN,EAN,UPC)を読み取り可能 FeliCa 用非接触 IC カードリーダライタ FeliCa
※3 規格準拠,モバイル FeliCa IC(モバイル FeliCa OS Version 2.0)に対応
TypeB 用非接触
IC カードリーダライタ ISO / IEC 14443 TypeB 準拠 −
サーマルプリンタ 感熱ラインドット方式,印字速度 250 mm / 秒(最大),Windows ドライバ対応 ロール紙 / ジャンボロール紙 / 折畳み帳票から選択. 偽造防止(ホログラム入り)帳票対応 ロール紙 / 折畳み帳票から選択 ロール紙のみ 対人センサー 赤外線反射方式 プライバシーフィルタ 可視角 60°(正面から左右各 30°) UPS 定格出力容量:700 VA / 450 W,入力 / 出力:AC 100 V 増設メモリ 512 MB / 1 GB 256 MB / 512 MB 512 MB / 1 GB 荷物置き台 耐久重量:約 5 kg − ピンパッド クレジットカード等の暗証番号入力用 − − イメージスキャナ A6 フラットベッド, 光学解像度:600 dpi − − サイドキャビネット (サーマルプリンタ) 感熱ラインドット方式, 折畳み帳票のみ − − サイドキャビネット (大容量 LBP) モノクロプリンタ (用紙サイズ A4,B5,A5 選択) LBP 内蔵スタンドにて対応 (用紙サイズ A4,B5) その他 自動運転タイマー カラーバリエーション ミディアムブルー, グレイッシュホワイト, シルバーメタリック, シックブラック(特別塗装色) ミディアムブルー, クリーミーライトグレー, シルバーメタリック ミディアムブルー, グレイッシュホワイト, ビビッドイエロー, ビビッドレッド ※1 Microsoft,Windows は,米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標である.
※2 Intel,CELERON は,Intel Corporation の登録商標である.
(3)CPU 機能強化 装置として,求められる機能の拡大や要求に対して, ベースとなる CPU の機能強化が必須であった. (4)ファンレス 製品寿命,品質向上のための防塵対応を促進するた めにファンレス対応が求められていた. (5)顧客運用負荷の軽減 店舗スタッフの少人数化に反して,情報 KIOSK 端 末の稼働率が上がっていることより,いかに店舗側の負 担を軽減するかということが課題となってきていた. 3.2.2 多彩なオプション拡張性 新 MEDIASTAFF は,新たなサービスを提供すべ く,様々な用途,高度な業務ニーズに対応するため, I/O の拡張性を強化した. (1)拡張性強化 EV モデルでは顧客利用シーンを徹底的に分析し,運 用パターンを洗い出すことにより,本体内へは以下の I/O の中から最大 5 種類の組合せを可能とした. 1)非接触 IC カードリーダライタ(FeliCa 用 or TypeB 用) 2)二次元バーコードリーダ 3)磁気カードリーダ 4)サーマルプリンタ 5)イメージスキャナ 6)ピンパッド 特に今回,イメージスキャナを新規にサポートし, 本人確認業務に伴う身分証明書の読み取り等,高度な業 務への対応を可能としている(図−2参照). さらに以下のいずれかのサイドキャビネットを併設 することにより,様々な印刷業務に対応した(図−3参 照). 1)大容量 LBP 内蔵サイドキャビネット 2)拡張サーマルプリンタ内蔵サイドキャビネット 大容量 LBP タイプでは,従来の A4,B5 に加え新 規に A5 用紙もサポートする.最大時の枚数は従来と 同じ約 750 枚である.用紙の種類を増やすことで情報 KIOSK 端末の利用シーンの拡大を図ることができる. 拡張サーマルプリンタ内蔵サイドキャビネットでは,本 体側よりロール紙にてレシート印刷,サイドキャビネッ ト側より折畳み帳票にてチケット印刷などによるダブル 印刷を可能とした. (2)高度な偽造防止帳票の提供 また,ポイント換金によるチケット発券業務では高 い信頼性・セキュリティ要求があった.現状のチケット は 5 0 0 ,1 0 0 0 円券が一般的であり,5 0 0 0 , 10 000 円分のチケット発券では 10 枚以上発券が必 要となり,印刷時間を要し,また用紙コストが増大する ことになる.そのため,高額な発券が必要となり,高度 な偽造防止技術が求められた. サーマル用紙に適用可能な偽造防止技術から,視認 的に容易かつ偽造が困難なホログラム箔をサーマル用紙 に熱転写することにより,高度な偽造防止のサーマル用 紙を新規開発し,ホログラム箔がサーマルプリンタのヘ ッドに与える影響について,走行試験にて,品質に影響 なきことの見極めを行った(図−4参照). 3.2.3 ユニバーサルデザイン 新 MEDIASTAFF は HR モデルのデザイン性を踏 襲しつつさらに,使いやすさを発展させたデサインを追 及した.当然ながら,エルゴノミクスデザインも踏襲し, 車椅子の方も利用しやすいデザインとしている(図−5, ●図―2 イメージスキャナ(免許証読取)● (Fig.2-Image scanner (scanning a driving license))
〈LBP モデル〉 〈拡張サーマルプリンタ モデル〉
●図―3 サイドキャビネット● (Fig.3-Side cabinets)
図−6参照). 以下に HR モデルから進化させた点について述べる. (1)画面チルト機構 HR モデルでは人間工学のデータをもとに,画面の 角度を 50 度と設定し使い易いものとしたが,設置環 境によっては,背景の映り込みや反射など問題が指摘さ れることがあった.今回の EV モデル,ST モデルで は,運用管理者が 50 度∼ 90 度の 5 段階への角度調 整を容易にできる機構を追加し設置場所に応じた角度調 整を可能とした. また,LCD 輝度や音量についても運用管理者が容易 に調整できるようにし,様々な利用シーンでの対応を可 能とした. (2)誤操作防止の工夫 HR モデルでは誤操作防止のため,操作指示ランプ のサイズを極力大きくし,ランプ形状は,誤認しないよ う,視覚的な差異が明確な三角形を採用し,表示文字に ついても読みやすい書体と大きさを採用したがそれでも お年寄りや子供などの不慣れな方においてはまだ解りに くいとの指摘があった. EV モデル,ST モデルでは,カードリーダー部,プ リンタ部,非接触 IC カードリーダライタ部等において, カード入り口やプリント出口等操作を必要とする部分全 体を利用者が待っている時に発光するデザインとし,操 作誘導力を大きく向上させた. 限られたスペースの中で面発光を実現するため,発 光面を加工したアクリル板端面を両サイドから LED に て照射することにより,面発光させる構造とした (図−7参照). (3)I/O ユニットレイアウトの最適化 HR モデルでは,I/O ユニットについて無理なく手 が到達する範囲でカードリーダやサーマルプリンタ類を レイアウトしていたが,装置前面に立った時,各操作部 が垂直に立っており見えにくいとの指摘があった. EV モデルでは非接触 IC カードリーダライタ,ピン パッドなどをテーブル面に配置し,奥にカードリーダと サーマルプリンタの操作面を垂直面に配置することによ って全ての入出力デバイスの操作部が視覚的に認識しや すいレイアウトとした(図−7参照). 車椅子(スポーツタイプ)使用者 成人男性95%タイル値 成人女性5%タイル値 成人男性(95%タイル値) 179.4cm 画面角度90° 画面角度50° 成人女性(5%タイル値) 149.1cm お年寄り、子供含む 座面高さ :(450mm) 画面角度50° 眼高 (1350) 眼高 (1600) 眼高 (1540) 女性(5%タイル値) 149.1cm お年寄り、子供含む 男性(50%タイル値) 168.8cm 男性(95%タイル値) 179.4cm ●図―6 ST モデルのエルゴノミクス視点● (Fig.6-Angle of ST model screen inclination based on
ergonomics) 車椅子(スポーツタイプ)使用者 成人男性95%タイル値 成人女性5%タイル値 成人男性(95%タイル値) 179.4cm 画面角度90° 画面角度50° 成人女性(5%タイル値) 149.1cm お年寄り、子供含む 座面高さ :(450mm) 画面角度50° 眼高 (1350) 眼高 (1600) 眼高 (1540) 女性(5%タイル値) 149.1cm お年寄り、子供含む 男性(50%タイル値) 168.8cm 男性(95%タイル値) 179.4cm ●図―5 EV モデルのエルゴノミクス視点● (Fig.5-Angle of EV model screen inclination based on
ergonomics)
●図―7 I/O 操作部● (Fig.7-I/O operation section) ●図―4 ホログラム入り帳票●
(4)折畳み帳票スタッカの内蔵 HR モデルでは折畳み帳票受けが装置外観に突出し ているために,ユーザーの身体に当たったり,帳票に触 ったりするなどして不具合の原因になることがあった. 今回 EV モデルでは帳票受けを装置内部に格納するこ とによって,前述の不具合を排除することができ,デザ イン的にも一体感があるものにしている(図−8参照). また,装置内部にてお客様の用紙長さに合わせて用紙飛 出し量を調整可能な構造とし,また 30 枚まで積載可 能とした. 3.2.4 CPU 機能強化 EV モデルの特長である高拡張性及び,ST モデルの スタイリッシュかつ小型な特長の両方を実現するため, 今回,新 MEDIASTAFF では,自社製メインボード の開発に取り組んだ. (1)高機能化 多彩な用途,お客様の要望に対応するため,新 MEDIASTAFF の処理能力向上が必要であり,高性能 CPU,大容量のメモリを搭載するため,最新のチップ セットを採用した.また,最新のエンベデッド用チップ セットを採用することで,長期安定供給を可能とした. (2)I/O 制御回路の拡張 HR モデルと比較し,搭載 I/O の最大数を拡大する ため,接続ポートを拡張し,複数の I/O ユニットを同 時搭載・同時動作できるようにすることで,多様なお客 様の要望にも応えられるようした. (3)機能を凝縮した,小サイズの設計 さまざまな機能を有するボードを設計する上で,ボ ードの共通化という観点と,スタイリッシュな ST モ デルにも搭載が可能なように,μ ATX サイズで設計 した. 部品配置の検証・部品の小型化をデザインレビュー にて繰り返し検証することにより,μ ATX サイズに PC ボードの機能やその他の機能を搭載することができ た. (4)ユニット共通化 共通化という命題に対し,新 MEDIASTAFF では PC 機能や KIOSK 独自制御を凝縮した一体型のコア ユニットを設計した(図−9参照).これは液晶やタッ チパネル,インバータを取り付けることが可能な構造機 構を元に,メインボードを背面に搭載した一つのコアユ ニットを構築し,EV モデル,ST モデルに搭載できる ように開発した. コアユニットは,EV モデル,ST モデルで使用する ことができるという点以上に,今後の個別カスタム商談 でも流用可能となり,開発期間の短縮と開発工数の削減 を狙いとしている.したがって,より短期間でのお客様 要望の実現と,システム提案が可能と考えている. 3.2.5 ファンレス KIOSK 端末はポイント発券端末等で大勢の人が行き 交うような雑踏環境に設置されることが多い.一般的な 装置冷却手法として使用される軸流ファンでは店舗の設 置環境の影響が大きく,塵埃等でファンの回転数低下も しくは停止等の問題が発生する恐れがある. このため,EV モデル,ST モデルでは塵埃対策とし てファンレスにて装置を冷却することを目標とした. ファンレスでの課題としては,熱源(CPU やチップ セット)の適正なレイアウトと効率的な排熱が必要とな る. 今回,LCD 部分を EV モデル,ST モデルで共通化 しているため,まずこの部分に搭載される CPU,メモ リ,チップセットについて集中的に解析を実施した. なお,電源や HDD 等は分散して配置をおこない各 ユニットが熱的な影響を与えないような配置とした. CPU とチップセットについては,ピン配列等によっ てほぼレイアウトが決定されてしまうため,どうしても ●図―8 折畳み帳票出口● (Fig.8-Folded document exit)
●図―9 コアユニット外観● (Fig.9-Core unit outside view)
熱源が隣接してしまう.このため,この熱を排熱するた めにヒートパイプと大型のヒートシンクを採用し,中央 部の熱を外側のヒートシンクへ移動させる手法をとっ た. これによりマザーボード上の CPU の配置の適正化 と冷却が両立可能となった. 熱解析結果を図−10に示す. 解析結果をもとに実機にて温度分布を実測し,解析 値とほぼ同じ値であることを確認している. これにより実機での検証時間を大幅に短縮すること ができた. さらにファンレスにより低騒音化が実現でき,病院 や図書館等静かさが求められる環境でも導入しやすくな った. 3.2.6 顧客運用負荷の軽減 店舗スタッフの少人数化に反して,情報 KIOSK 端 末の稼働率が上がっていることより,店舗側の負担を軽 減する以下の取組みを実施した. (1)用紙容量のアップ 端末の稼働率の向上に伴いサーマル用紙の交換頻度 も増えてきている.このことは,店舗スタッフの負荷が 増大するばかりでなく,強いては交換時の運用停止にも 繋がっている.本現状を打開すべく,使用可能なサーマ ル用紙(ロール紙,折畳み帳票)の大容量化を行った. ロール紙では長さを 76 m ⇒ 270 m へ大幅に容量を 増やしたジャンボロール紙をサポートするため,ジャン ボホルダーの新規製品化を行った(図−11参照). (2)用紙セット性の改善 さらに,HR モデルでは折畳み帳票を,指定の金属 製の箱(帳票ホルダー)にセットする運用であったが, 束となった大量の用紙を手で抱えセットするときに,用 紙崩れを引き起こすなどの可能性があった.これを解決 するため,個装箱に入った折畳み帳票を箱ごとセットす る運用を検討した.個装箱からサーマルプリンタへの用 紙給紙/走行がスムーズになるよう箱サイズ・箱貼り合 わせなど試行錯誤を繰り返し,各枚数/用紙長さに適用 した個装箱の開発,および箱設置可能とする筐体構造と した.図−12に開発した個装箱に入った折畳み帳票を 示す.
アプリケーション開発基盤の
機能強化
4.1 概要 MEDIASTAFF で動作する KIOSK アプリケーシ ョンもより高度で多様化する事が多くなってきた.これ らの要求の変化に対して,KIOSK アプリケーションを どれだけ早く,簡単に,安価に開発できるのかが MEDIASTAFF 採用の鍵となる. 一般的に KIOSK アプリケーションは,誰もが簡単 に利用できるようにするため,画面表示や操作性はシン プルでわかりやすいものに仕立てる必要がある.しかし,4
●図―10 熱解析結果● (Fig.10-Thermal analysis result)●図―11 ジャンボロール紙(左側)● (Fig.11-Jumbo paper roll (left))
●図―12 個装箱に入った折畳み帳票● (Fig.12-Folded documents in an individual packaging
KIOSK アプリケーションの構築は,次の操作を促すガ イダンス表示を考慮するなど,むしろ通常のアプリケー ションよりもはるかに難しい(図−13参照). 難しい理由としては,I/O 装置制御やその割り込み 制御,エラー発生時の処理,パソコンでは不要な専用機 としての運用管理機能(Windows 操作レス)の作り 込みなど,特別なノウハウや作り込みが必要となるから である. これら KIOSK アプリケーション独特のノウハウを 持つ開発者(有識者)は少なく,開発者人口の不足は開 発コスト増大や開発期間長期化の要因となり,採用機会 の損失に繋がるケースも発生していた. しかし,これらノウハウを持つ開発者の育成には時 間がかかり,簡単に増やすことはできない.そこで,特 別なノウハウがなくても,誰でも簡単に KIOSK アプ リケーションの開発を可能とする KIOSK SERVICE PLATFORM の大幅な機能強化を行うこととした. 4.2 KSP3.0 導入のメリット KSP3.0 を利用することにより,KIOSK アプリケ ーションの開発範囲を半分(お客様は業務(Web)ア プリケーションの開発に専念)にでき,開発効率が倍と なり,手間なしの運用が可能となる(図−14参照). (1)お客様にとって:短期間でのサービス提供 KIOSK サービスを構築する場合,一般のお客様が利 用する業務アプリケーションと,運用者(スタッフなど) が利用する運用管理アプリケーションの二つを開発する 必要がある.KSP3.0 では,運用管理機能が標準装備 で実装されており,開発する必要が無い.また,業務ア プリケーション上で実装する入出力(I/O)制御を 1 命 令で可能とするスクリプトや,非同期の割込み事象 (UPS 電源断,ドアオープンなど)の自動判定,操作 オペレーションログ機能なども標準装備しているため, お客様は KSP3.0 を利用することにより,開発範囲が 半分となり,短期間でのサービス提供が可能になる. (2)開発者にとって:開発効率 2 倍 Up 業務アプリケーションから統一的なインターフェー スで全 I/O 制御を可能としており,多様な KIOSK サ ービスに適応可能.またマニュアルが無くても操作でき るようにするため,重要なガイダンス(画像,音声)も EV/ST モデルの運用イメージ画像(動画有)やその操 作を誘導する音声(声優)も標準で提供する.また複雑 に成りがちな業務アプリケーションを排他制御により 1 画面 1 デバイスとしてのみ利用させることで,複雑な 作りを抑止させる機能も標準で提供する. さらに全 I/O 制御テンプレート(HTML ソース), それに準じた開発ガイドを電子データで標準提供するこ とで,開発者の負担を大幅に下げ,効率を上げることが 可能となる(図−15参照). MEDIASTAFF 個別アプリケーション 業務プログラム 割込み処理 運用管理機能 エラー画面 ログ出力 磁気 カード 制御 サーマル プリンタ 制御 磁気 カード IC カード 2 次元 バーコード スキャナ サーマル プリンタ デバイスドライバ層 Microsoft Windows XP ・・・多彩な I/O 装置 ●図―13 KIOSK 一般的な開発概念図● (Fig.13-General KIOSK development concept)
MEDIASTAFF 個別アプリケーション 業務プログラム 割込み処理 運用管理機能 エラー画面 ログ出力 磁気 カード 制御 サーマル プリンタ 制御 磁気 カード サーマル プリンタ デバイスドライバ層 Microsoft Windows XP ・・・ 〈個別アプリ構築〉 〈KSP を採用した場合〉 KSP 提供機能の 活用で開発範囲が 50 %削減! MEDIASTAFF WEB アプリケーション 磁気 カード IC カード 2 次元 バーコード スキャナ サーマル プリンタ デバイスドライバ層 Microsoft Windows XP ・・・多彩な I/O 装置 KIOSK SERVICE PLATFORM
(KSP) WEB サーバ 各種ログ アプリとして組込み ・搭載 I/O 毎の制御やその割込み制御 ・ログ出力機能 ・エラー発生時の振る舞い ・運用管理機能など・・・ ●図―14 KSP3.0 導入のメリット(1)● (Fig.14-Advantages of introducing KSP3.0 (1)) 〈KSP を採用した場合〉 KSP 提供機能の 活用で開発効率が 2 倍 UP! MEDIASTAFF WEB アプリケーション 磁気 カード IC カード 2 次元 バーコード スキャナ サーマル プリンタ デバイスドライバ層 Microsoft Windows XP ・・・多彩な I/O 装置 KIOSK SERVICE PLATFORM
(KSP) WEB サーバ 各種ログ 運 用 管 理 機 能 ガイダンス MEDIASTAFF 個別アプリケーション 業務プログラム 割込み処理 運用管理機能 エラー画面 ログ出力 磁気 カード 制御 サーマル プリンタ 制御 磁気 カード サーマル プリンタ デバイスドライバ層 Microsoft Windows XP ・・・ 〈個別アプリ構築〉 アプリとして組込み ・搭載 I/O 毎の制御やその割込み制御 ・ログ出力機能 ・エラー発生時の振る舞い ・運用管理機能など・・・ ●図―15 KSP3.0 導入のメリット(2)● (Fig.15-Advantages of introducing KSP3.0 (2))
最新の開発ベンダーからの報告(2008 年 8 月)で は,KSP2.0注1)で開発効率が 30 ∼ 40 %向上した報 告があり,KSP3.0 では新規に提供するテンプレート やスクリプト,エミュレータ(詳細は4.3節に後述) により更に効率化が期待できる. (3)サービス運用者にとって:手間なし運用 運用をサポートする運用管理機能(図−16参照)は, 三つの権限(スタッフ,管理者,保守員)で管理(ログ イン)するようになっており,セキュリティ面に配慮し た作りとなっている.また運用管理機能から業務アプリ ケーションで必要となるメンテナンス機能を呼び出すこ とを可能とし,セキュリティレベルの統一を図ることが 可能.さらに業務アプリケーションは Web アプリケー ションであることから,Web サーバで共有する形とな り,追加や変更も容易となり,設置場所に行く手間が省 ける. 4.3 特長 (1)Web アプリケーションから簡単デバイス制御 KSP3.0 では,MEDIASTAFF に搭載された全て の I/O デバイスを,HTML に記述されたスクリプト から簡単に制御できるコマンド(スクリプト)を用意し た. 例えば,Web アプリケーションから磁気カードを読 むには,カード読込を開始するコマンド(スクリプト) と,カードが読み込まれた場合に発生するイベント処理 の内容を HTML に記述するだけである(図−17参照). 複雑な処理は KSP3.0 が行うため特別なノウハウは 一切必要がなく,また HTML にスクリプトを記述す るだけであるため,一般的な Web アプリケーション技 術者であれば論理的な入出力を意識するだけで簡単に業 務アプリケーションの開発が可能となる. なお,KSP2.0注1)では,HTML から制御可能なデ バイスはサーマルプリンタのみであった.KSP3.0 で は,イメージスキャナなど新たに追加されたデバイスを 含め全ての I/O デバイスに対応している. (2)開発者の負担を軽減 KSP3.0 では,より簡単に業務アプリケーションを 開発できるよう,以下の三つのツールを提供している. 1)開発ガイド KSP3.0 を利用して業務アプリケーションを設計, 開発するためのガイドブックである.コマンド(スク リプト)の使い方や業務アプリケーションを開発する 場合の留意点などを分かりやすく解説している. また,開発者が行うことを理解いただくため, KSP3.0 で行っていることとそれ以外をわかりやす く定義付けしている(図−18参照) MEDIASTAFF WEB アプリケーション 磁気 カード IC カード 2 次元 バーコード スキャナ サーマル プリンタ デバイスドライバ層 Microsoft Windows XP ・・・多彩な I/O 装置 KIOSK SERVICE PLATFORM
(KSP) WEB サーバ 各種ログ 運 用 管 理 機 能 スタッフ 管理者 保守員 ●図―16 KSP3.0 導入のメリット(3)● (Fig.16-Advantages of introducing KSP3.0 (3)) カード挿入 <html> <head> <title>カード挿入画面</title> <script language="javascript"> <!-- // 磁気カードの受付 function cardinsert() { // 磁気カード受付開始 window.external.KSPIdCard.Start(); } // 磁気カードエンコードデータの取得 function KSPIdCardRead(jis2,jis11,jis12) {
document.fm.jis2.value = jis2; // JIS2データ document.fm.jis11.value = jis11; // JIS1-1データ document.fm.jis12.value = jis12; // JIS1-2データ fm.submit(); //次の画面へ遷移
} --> </script> </head>
<body background="./image/bg.png" onload="cardinsert();"> <form name="fm" method="post" action="cardin.asp"> <input type="hidden" id="jis2" name="jis2">
<input type="hidden" id="jis11" name="jis11"> <input type="hidden" id="jis12" name="jis12"> </form> </body> </html この 1 行で,磁気カード 装置が受付開始状態になる. 磁気カードが 挿入されると, 本メソッドが 呼び出される. ●図―17 スクリプト使用イメージ● (Fig.17-How a script is used)
業務アプリケーションは,KSP コマンドを利用し て開発するが,図−18のサービス部分とは別に起動 時処理,後処理も開発可能であり,サービスでは見え ない処理も組み込みが可能である. 2)テンプレート HTML から KSP3.0 のコマンド(スクリプト) を使って I/O デバイスを制御するためのサンプル HTML である.初期メニューからボタン押下による 階層化構造で提供され,MEDIASTAFF に搭載され る全ての I/O デバイスが使用できるように設計され ている.このテンプレートを雛形としてカスタマイズ する事によって,より簡単に早く業務アプリケーショ ンを構築することができる. 3)KSP3.0 エミュレータ MEDIASTAFF の実機がなくても,パソコン上で KSP3.0 を使った業務アプリケーションの開発を可 能とするツールである.I/O デバイスの擬似環境を提 供し,KSP3.0 コマンド(スクリプト)から業務ア プリケーションに対して,本物の I/O デバイスの場 合と同様の復帰・応答を返すことができる.復帰値の 内容は KSP3.0 エミュレータに対して利用者が自由 に設定することができる. (3)手間なし運用 KIOSK を運用していくためには,ユーザーが操作す る画面の他に,KIOSK を安全に利用するために必要な 機能がある.これらの機能の開発には経験とノウハウが 求められ,業務アプリケーションでの対応は困難である. KSP3.0 では安全な運用に必要な右記の機能をあら かじめ提供することで,業務アプリケーション開発の負 担を軽減するとともに,手間なしで安全に KIOSK を 運用可能とする. 1)エラー制御機能 MEDIASTAFF でエラーが発生した場合は速やか に利用者へエラーの発生を通知し,エラーの内容に応 じて業務の自動復旧,業務の中断,システム停止など の処理を行う. 2)運用管理者機能 用紙切れやカードジャムなどのトラブル復旧方法を 示したガイダンスの提供や,自動電源制御機能,操作 ログの確認など,運用・メンテナンスに必要な機能を 提供(図−19参照).また,一般管理者,管理責任者, 保守員用の権限に応じて利用可能な機能を制限. 3)無操作リカバリー機能 一定時間無操作の場合に自動的に処理を中断.取り 忘れカードの自動保存や,操作途中で放置された場合 KSP 3.0 が行うこと ユーザアプリで行うこと 業務設定の取込 (ポイント掛率,音声案内のダウンロードなど) TOP 画面 (メニュー又はチェックイン) 業務後処理 ファイル出力,サーバへの情報送信 I/O 装置の終了 電源切断 デバイス初期化 (接続 I/O のみ) 取り忘れチェック 用紙切れチェック 起動 TOP 初期化 サービス 後処理 終了 エラー画面 ドアオープン,停電,温度異常等 運用管理機能・取扱中止 業務画面 業務画面 業務画面 業務画面 KSP コマンド(スクリプト) 無操作監視・終了時刻監視 待機画面(スクリーンセイバー) 隠し操作 サービス開始通知 サービス終了通知 ●図―18 KSP3.0 が行うこと● (Fig.18-What KSP3.0 does) 運用管理機能 運用管理 端末電源切断 端末再起動 サービス休止 サービス終了 ログ収集 WIndows 復帰 KSP アップデート 音量調整 時刻設定 端末固有情報 用紙交換方法 カードジャム対処 操作履歴確認 操作履歴日時検索 呼び出しパターン変更 お客様作成の EXE 暗証番号変更 端末情報管理 用紙管理 ガイダンス カード装置クリーニング 操作履歴 セキュリティ管理 業務メンテナンス 自動運転スケジュール設定 ●図―19 運用管理機能体系●
に自動で復旧するなど,無人で運用された場合の無操 作リカバリー機能を提供. 上記,KSP3.0 の特長まとめを図−20に示す. 4.4 KSP3.0 まとめ KSP3.0 を採用いただくことで,お客様は業務アプ リケーションのみを KSP3.0 で提供するコマンドを利 用して開発すれば,KIOSK サービス運用を開始するこ とが可能となる(図−20参照).
サービスサポートの強化
∼リモート運用監視サービス∼
PFU は,新 MEDIASTAFF にエージェントを搭載 し,インテリジェントなマネージドサービスを提供する. 運用時における情報 KIOSK 端末は,利用者による セルフオペレーションを実現し,店舗における第 3 の 従業員として,コストを削減するものである.しかし, 情報 KIOSK 端末は,店舗担当者の目の届かない無人 環境に設置される為,機器トラブル時の発見の遅れ等, 初動対応の遅延により店舗での機会損失が生じていた. さらに情報 KIOSK 端末を設置したものの,稼働実績 が把握できず,費用対効果が測れないといった課題も存 在した. (1)リモート運用監視サービスのコンセプト PFU ではマネージドサービスの第一弾として,リモ ート運用監視サービスを提供する(図−21参照).5
開発者 利用者 管理者 Web アプリケーション (業務) Web サーバ ここだけ作ってください. ブラウザ サービス制御機能 運用管理機能 運用情報 保守情報KIOSK SERVICE PLATFORM 3.0
磁気 カード IC カード LBP 2 次元 バーコード スキャナ サーマル プリンタ ・・・多彩な I/O 装置 MEDIASTAFF-EV/ST 操作ガイド エラー制御 無操作制御 HTML I/O 制御 共通ライブラリ スタッフ 管理者 保守員 3 つの権限によるメニュー構成 (設定変更可) ◆特長① ◎HW 特有の作り込みを吸収 論理的な入出力さえ意識すれば開発可能 ◎利用者ガイダンスや運用管理機能を分離 ◎開発ライフサイクルをトータルサポート - 設計:開発ガイドブック - 開発:テンプレート集, I/O 装置制御・共通ライブラリ - 試験:KIOSK エミュレータ ◆特長② ◎人の助けを借りることなく,安心して使える 次操作の促しや,エラー発生時の対応など ◎無操作リカバリ(情報漏洩防止) 自動検知によるサービスの自動停止 ◆特長③ ◎スタッフ,管理者,保守員用のメニュー搭載 ◎手間なし運用に欠かせない機能搭載 ・用紙交換,カード詰り時のガイダンス ・自動運転タイマー ・ログ出力,障害検知 開発 不要 開発 不要 お客様開発範囲 ●図―20 KSP3.0 特長まとめ● (Fig.20-Summary of the features of KSP3.0)
店舗向け 経営者向け サービスの継続性 サービスの最適化 迅速なハードウェア保守を提供 可視化による戦略的な IT 投資が可能 ◆予兆監視 予兆交換の実施 HDD Smart エラー 液晶ディスプレイ,FAN UPS バッテリー等の 部品劣化 ◆異常通知 コールレスオンサイト ハードウェアエラー 基本ソフトエラー ◆サマリーレポート 任意グループ別 稼動時間統計 ハードウェア利用実績 ●図―21 リモート運用監視サービスコンセプト● (Fig.21-Concept of the remote operation monitoring service)
主な機能は二つである. 1)サービスの継続性 ∼店舗担当者向け∼ 異常通知による迅速なハードウェア保守を提供す る. 2)サービスの最適化 ∼経営者向け∼ 稼働状況の可視化,「サマリーレポート」の提供に よる.これにより,戦略的な IT 投資が可能となる. (2)本サービスの位置づけ 本サービスはハードウェアの標準保守契約に標準で 搭載されており,保守契約に加入することで提供される. また,1 年間の無償保証期間においても同様に提供され る.ただし,無償保証期間中の「サマリーレポート」に ついては,3 か月間のトライアルとして提供される. (3)サービス提供の仕組み 本項にて,リモート運用監視サービスの特長を紹介 する(図−22参照). 新 MEDIASTAFF のリモート運用監視サービス初 期設定は,お客様より予め提示されたホスト名,IP ア ドレス等の設定値を元に,PFU サービスエンジニアに て情報 KIOSK 端末設置作業と併せて設定される. 新 MEDIASTAFF は障害発生時に,エラーコード をログに出力する.新 MEDIASTAFF に搭載されて いるエージェントは,ログの内容を検知し,お客様のメ ールサーバを経由して,PFU 内に設置されている分析 サーバへアラームメールを送信する.分析サーバは,エ ラーコードを分析し,PFU コールセンターへ通知を行 う.そして,コールセンター要員は,お客様へ障害が発 生していることを連絡するとともに,全国 120 拠点の サービス網を活用した,オンサイト保守(訪問修理)を 提供する. また,エージェントは毎日定刻に分析サーバへハー ドウェア稼働ログを送信する.分析サーバでは,毎月稼 働状況を自動で集計し,お客様指定のメールアドレスへ サマリーレポートを送信する. このように,お客様インフラにおいて外部発信でき るメール環境があれば,本サービスを容易に受けること が可能である. (4)サービスの継続性(異常通知・予兆監視) サービスの継続性とは,障害の復旧時間を短縮し, お客様の機会損失を低減するサービスである. 現状は,お客様からの障害連絡,状況把握,障害個 所の特定に平均 60 分,PFU サービスエンジニアにお けるオンサイト保守の作業時間は平均 58 分を要して いる.特に,時間を要するのはコールセンターにおける お客様への障害問診である.無人環境に設置される情報 KIOSK 端末は,その他の IT 機器に比べ,極端に店舗 担当者が操作するケースは少ない.その為,詳細情報の 確認が困難であり,障害箇所の特定,障害復旧に時間を 多く要していた. リモート運用監視サービスを導入することにより, 詳細なアラームメールが PFU コールセンターへ通知さ れる.それにより障害切り分け精度が向上し,お客様へ の障害問診時間が低減される.さらに,オンサイト保守 作業時にも予め障害箇所が特定されているため,作業時 間の短縮が実現される.図−23の通り,全体として, 復旧時間の低減が見込まれ,お客様の機会損失が改善さ れる. PFU 障害監視 自動集計,送信 ユーザー メールサーバ バッチ リアルタイム WMI インターフェース検知 WMI Provider + OS 標準搭載機能 ハードウェア RAS
RAS EVENTEVENT インターネット エージェント MMK WMI Provider ミドルウェア 分析サーバ サマリー レポート ! エラーコード 稼動ログ 分析 オンサイト保守 ●図―22 サービス提供の仕組み● (Fig.22-How the service is provided)
導 入 前 導 入 後 状況把握 PFU コールセンター (受付・切り分け) 障害通知 対応待ち 部品手配 復旧作業 動作確認 PFU コールセンター (受付・切り分け) 障害通知 対応待ち 部品手配 復旧作業 動作確認 解決 解決 現状 58 分 総時間 118 分 総時間 75 分 リモート 通報 43 分削減 切り分け 精度向上 導入後 35 分 導入後 40 分 導入後 35 分 導入後 40 分 現状 現状 60 分 現状 60 分 ! ●図―23 サービスの継続性適応効果●
(5)サービスの最適化(稼働状況の可視化) サービスの最適化とは,サマリーレポートにより, 新 MEDIASTAFF の稼働状況が可視化され,戦略的 な IT 投資を支援するサービスである(図−24参照). PFU の分析サーバから発信されるサマリーレポート によって,経営者は店舗の稼働バランスを評価し,その 店舗へ情報 KIOSK 端末の増設や,移設を検討するこ とができる.また,任意によるグループ化を行うことに より複数の情報 KIOSK 端末を比較することが可能と なる. この稼働状況は,販売パートナーへも,専用サイト を通じて公開される.
今後の展開
今後,MEDIASTAFF シリーズにおいて卓上設置可 能な後継モデルの投入,自立タイプでは画面サイズの拡 大,デジタルサイネージへの応用,コンシェルジュサー ビスの運用を行いお客様への新たなサービスの提供を行 い情報 KIOSK 端末の利用シーンを拡大していく予定 である.むすび
PFU では,お客様のより迅速なサービス提供を支援 する「Front Evolution(フロントオフィスの新しい サービスモデル提案)」というコンセプトを掲げ,お客 様と一緒にサービスを創生する情報 KIOSK 端末をス ピーディに提供し,お客様のビジネスに貢献できること を目指していく. 参考文献 参1)今 井 信 幸 : 2 0 0 8 年 版 セ ル フ サ ー ビ ス 情 報 端 末 (KIOSK)市場,1 中日社,東京,pp.19-21(2008). 参2)浅沼ほか:情報キオスク端末 MEDIASTAFF-HR モデル,PFU Tech. Rev.,16, 1, pp.14-19(2005). 参3)PFU 情報 KIOSK 端末ホームページ
http://www.pfu.fujitsu.com/kiosk/
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●図―24 サマリーレポート例● (Fig.24-Summary report example)