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プロセス産業向け計画最適化機能の開発

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Academic year: 2021

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日本オペレーションス。リサーチ学会

2005年春季研究発表会 望一画− ̄二

プロセス産業向け計画最適化機能の開発

宮崎 知明 二MIⅥlZAKITbmoaki ☆茂木美恵子 MOKIMieko 池ノ上 晋 IKENOUYESusumu 01606110 富士通総研 03500280 富士通総研 01011280IkeLtd. 1.はじめに

プロセス産業(石油、化学等)の計画立案業務

において、情報システムとの組み合わせによる全

体構造を意識したLP(線形計画法)の利用を支援

する、計画最適化機能について発表する。

現在プロセス産業の計画立案におけるLPの利

用は、専門知識を持つ、限られた担当者によって、

数式モデルを直接作成することにより行われてい

る。そのため、企業全体で計画を共有するという

認識は薄く、LPの最大の利点である全体最適が活

かしきれていない。また、全体としての意思決定

に時間を要するため、環境変化への対応の遅れな

どの問題を抱えている。よって、部門間にて計画

を共有し、素早い意思決定を可能とする仕組みが

必要であるといえる。 2.目的

本機能は、日常業務と親和性の高いフレームで、

自動的にLPモデル作成し最適化計算を行うもの

である。これにより、専門知識を必要とせず、各

部門の担当者全てが理解できるLPを用いた計画

立案環境が提供される。また、モデル作成。変更

にかかる時間は大幅に短縮され、変化に即応する

全体構造でのケーススタディが可能となる。

3.機能概要

今回開発した機能は二つの部分機能からなり、

一つは表計算ソフト上にてプロセスフローとテー

ブルデータ入力し、ソルバーから得られた解を表

示するGUI部分である。もう一つは、それらフロ

ーとデータを元に、自動的に数式モデルを作成し、

ソルバーに渡してLP計算処理を行う部分である。 図1.計画最適化機能のアーキテクチャ 企業全体の共通理解であるプロセスフロー形式 と各部門データの集合である帳表形式をGUIに用

いることで、関連する複数業務部門の担当者間が

計画立案内容を理解し合い、全体で決定が可能と

なる。また、汎用的な表計算ソフトを用いること

で、慣れ親しんだ操作性でユーザへの浸透も早い。

LP計算処理部分に関しては、ユーザから計算処

理部分を見えなくすることにより、LPに対する壁 を感じることなく利用可能となる。 4.プロセスフロー記述の例 −−・− ■く∋fUI ・・流露冒

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図2.プロセスフロー入力画面

プロセスフローは7種類の装置を表すボックス (購買/分解装置/組立装置/混合/販売/分岐/ジャ

ンプ)を組み合わせ、連結線で結ぶことによって

表現することができる。

一息74− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

∑販売価格 *販売費 −∑購入価格 *購入量 一∑運転コスト *装置運転畳 表1.ボックス対応(連結線を含む) maX (1) 変数とは、プロセスフローにおけるボックスへ の入力量と出力量である。つまり、販売量は製品 ごとの製品販売ボックスへの入力量、購入量は原 料ごとの原料購入ボックスからの出力量、装置運 転量はその装置への中間製品(又は原料)の入力 量で表される変数である。 制約条件は以下の式が成り立っものとする。 y=Ax (2) 入力下限値≦ズ≦入力上限値 (3) 出力下限値≦∬≦出力上限値 (4) 性状下限値≦∑px/y≦性状上限値(5) (2)式のマトリックスAは装置の入出力係数で、装 置ボックステーブルで設定した入出力のバランス に設定した値である。式は入力Ⅹに対する出力y の関係を示す。(3)(4)式は入出力量に関する上下限 制約である。(5)式は性状制約で、マトリックスP は入力に対する既定の性状値である。 モデルはプロセスフローの描き方によって決ま り、モデル中の制約はテーブルでの設定に依存す る。(2)(3)(4)式は装置ボックスの初期設定での制約 式であり、その他に装置能力制約、用役消費制約 など自由に追加設定することが可能である。 7.まとめと今後の課題 今回、プロセス産業の計画系において全体構造 でのケーススタディを可能にする機能を開発した。 今後この機能を実用的に使っていくためには、複 数のケーススタディ結果の評価機能、さらに過去 の実績系との対比機能が必要となる。したがって、 多様な計画機能と実行管理の全体的な構想や構造 を考慮し、全体としての計画実行管理機能を拡張 していくことが課題である。 参考文献 [1]池ノ上晋、大西真人 「装軍系での生産管理システムの実現」 2004年 日本OR学会春季研究発表会予稿 それぞれのボックス毎に設定できる項目が異な っており、ユーザは用途ごとにボックスを選びプ ロセスフローを描く。 5.テーブルデータ記述の例 表1で紹介したボックスは全て、対応するテー ブルデータを持ち、そこに装置への入出力に関す るバランスや、購入価格、販売価格、装置運転コ ストなどの必要なデータを入力する。装置ごとの 制約もボックスのテーブルで設定できる。 テーブルはプロセスフローを入力することによ り自動作成され、新たに制約の追加も行える。 ・計†申鱒γ峰11㌔i翔平叩ノ!叫!■て十筆叩千旦」ニー」・⊥・1中∴ら一二 健∴・‥∴∴て+−+.:・{露:豆十王や壇ト・ふふ 図3.テーブルデータ入力画面 6.モデリング

本機能は利益最大化問題、ブスト最小化問題、

原料選択最適化問題など様々な問題に適用可能で

ある。目的関数も制約条件も自由に設定可能であ

るため、例を挙げてモデル生成方法について説明

する。

目的関数は総利益の最大化とし、(1)式で表現

される。式中に含まれる要素は、製品の売上、原

料購入にかかるコスト、装置を動かすのに必要な

運転コストからなり、それぞれ製品販売テーブル、

原料購入テーブル、装置テーブルから値を得る。

販売量、購入量、装置運転量は変数である。

−175− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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