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妊婦の骨密度に及ぼす妊娠とライフスタイルの影響

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Academic year: 2021

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平成10年1月15日 第45巻 日本公衛誌 第1号 35

妊婦の骨密度に及ぼす妊娠とライフスタイルの影響

米山

京子

池田

順子

目的 妊婦の骨密度に影響を及ぼす要因について検討する。 方法 平成7年8∼9月に奈良市内の1公立病院に来院した妊娠5∼40週の健康な妊婦79人(年齢20∼38歳) を対象に,超音波骨密度測定装置による右踵骨の骨密度の測定,過去,現在の食習慣を含む生活習慣 の調査および午前中の1回尿中のHydroxyprolinc(H.P),Calcium(Ca),Creatinine(Cre)の測定を行 い,相互の関連性を解析した。 結果 ①年齢,体重を考慮した重回帰分析により,妊娠中の骨密度に有意に影響を与える要因として妊娠週 数が含まれ(p<0.01),妊娠週数が多い者程骨密度が低いという結果が得られた。  ②尿中H.P/Cre値の平均値は非妊婦の約2倍で,H.P/Creは妊娠週数と正,骨密度と負のいずれも 有意相関(p<0.01)が認められた。  ③妊娠前および妊娠中の食生活および生活習慣の中で骨密度と有意の関連が認められた項目は,中 学,高校時代および妊娠前の牛乳摂取習慣であった。妊娠期間を考慮して,妊娠前の牛乳摂取頻度が 「毎日」の場合には,「週に2,3回以下」に較べて骨密度は有意に高かった(p<0.01)。 結論 1. 妊娠は骨密度に影響を及ぼす。妊娠中期から末期には骨吸収が亢進しており,その結果骨密度が 低いと考えられる。  2. 成長期および妊娠前に牛乳を毎日摂取した妊婦では妊娠中の骨密度が高いと言える。妊娠中の骨 量の維持には,成長期および妊娠前の乳,乳製品摂取が重要である。

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