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機能性シリカゲルによる微量金属イオンの分離・濃縮法の開発 利用統計を見る

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(1)

機能性シリカゲルによる微量金属イオンの分離・濃

縮法の開発

著者

瀬戸 六左衛門

雑誌名

技術報告集

5 (1999年度)

ページ

19-22

発行年

2000-04

URL

http://hdl.handle.net/10098/7556

(2)

機能性シリカゲルによる微量金属イオンの分離・濃縮法の開発

第二技術室化学計測技術班 瀬戸六左衛門 1. はじめに 水試料中の極微量金属を定量するには、目的金属を分離・濃縮する前処理を行った 後、定量を行う方法がとられる。この目的のための前処理法として比較的操作が簡便 で、濃縮倍率も高い回相分離が有用で、その国相には共重合体からなる樹脂や活性炭、 シリカゲルなど分離・濃縮機能を持つような材料の開発が注目されている。 シリカゲルは、安価であり、表面の多孔性と反応性の豊かさから、これにキレート試 薬を化学的に結合あるいは担持した吸着剤あるいは捕集剤の開発に着目し、微量金属イ オンの分離・濃縮を試みた。 キレート試薬は、種々の金属イオンと反応し安定した錯体を生成するピリジルアゾ系 化合物の 2-(5-Bromo-2-pyridylazo)-5-diethyla凶nophenol (5-Br-PADAP) とイオ ン抽出に用いられるτ)i-n-octhylmethylammonium

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(Capriquat) を有機溶 媒に溶解し、シリカゲルに担持した捕集剤を調整し、ニッケルの分離・濃縮を黒鉛炉原 子吸光法 (GF-AAS) で定量する方法で検討した。 その結果、捕集剤の調整が簡便で、高い濃縮倍率で捕集し、定量することができた。 2. 実験 2 ・ 1 試薬及び装置

Ni

(口)標準溶液:和光純薬製原子吸光 分析用標準溶液 1000ppm を適宜希釈して 用いた。

5-Br-PADP :

DoJinDO製 5-Br-PADAP

O. 0

5

g を残農用 n- ヘキサンに溶解し 5% カプリコート溶液: DOJinDO 製カ プリコートを残農用 n- ヘキサンに溶解し て用いた。 シリカゲル:ワコーゲル C-100 を 6M一 塩酸溶液で洗浄して用いた。 緩衝溶液:酢酸アンモニウム酢酸、塩化 アンモニウムーアンモニア水を用いて調整 した。 硝酸、塩酸溶液は、和光純薬製精密分析 用を用いた。

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(3)

いて調製した。 硝酸、ij[酸溶液は、手11 光純薬製精符分析川を川いた。 原子吸光分析装置は、日立製偏光ゼーマン原子吸光光度計 (180-80 型)を使用 した。測定は、 Table 1 に示す条件で測定した。

2

.

2

捕集剤 (5-Br-PADAPーカブリコート/シリカゲル)の調製 共栓付き三角フラスコ (100ml) にシリカゲル 20g を採り、 5-Br-PADP-カプ リコート溶液 50ml を加え、 11時間撹枠 した後、石英蒸発阻に移して 11 一ヘキサン を開発させ、更に乾燥機を川いてが~

9 O

'

C

で乾燥させて iilì集剤とした。

2

.

3

標準定量操作 ガラスロート(ロート脚部長さ 7

5

In111 、 管内径 5mm) の下部を )JIl工して紺l くしてカ ラムとし、予め酸洗いし乾燥しておいた少 量のコットンを詰めた後、捕集剤 O.

5

g を充填し、純水・緩衝周波 101111 を流し 吸引して脱気する。

N

i

(11)を含む試料溶液を採り、緩衝溶液 を加えて試料溶液の pH を調熱する。この 試料溶液をカラム内に流してNi (11)を布Iì集 する。純水 5ml で洗浄後、 0.3M 硝酸溶 液 10ml を流して、 Ni (11)を溶離する。 この溶離液中の Ni (11)を GF-AAS法で定 量する。

3

結果と考察

3

.

1

捕集に及ぼす pH の影響

N

i

(

1

1

)

2.5μg を含む溶液の pH を 3""

1

1 の問で変化させ、 tiÎl集に及ぼす pH の 影響を調べた。 捕集率はカラムを通過した流出液中の残 留 Ni (11)及び 0.3M 備酸 101111で溶離した 液中に含まれる Ni 但)を定最して求めた。 その結果をFig.l に示す。 pH6. 5 以 上で 98% 以上の捕集率が得られたので、 捕集時の溶液の pH を 9 付近に調整するこ ととした。

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Effecl of pll()Illhe collection of Nl(11) Ni (11) : 2.5JLg AdsorlJcnl : O.5g Sample vυltllllC : 5UIllI

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(4)

3

.

2

溶離液の検討 カラム内に tilì集された Ni (11)の治離に、塩酸及び硝酸溶液をJll いて検討した。

Ni

(

1

1

)

2

.

5μg を含む溶液を JH いて、カラム内に自然落下で流した結果、 99% 以上 捕集されたので、自然務下速度とし、時五酸及び硝酸溶液の濃度を O.

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5

.

.

.

.

.

.

.

0

.

5M の 問で変化させて最適濃度を検討した。その結果を Fig 2 に示す。 この結果から、塩酸溶液より硝酸溶液を用いた方がやや高い捕集率が得られた。そこ で、 O. 3M 硝酸溶液 1

0

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l11 を自然落下で流して溶離することとした。

3

.

3

試料体積変化による tllì集率の影響 カラム法では、試料波肢を大肢に扱えるこ とから、本法での試料液量の影響を調べた。

N i

(

1

1

)

2.5μg を含む溶液 100'"'"'300 Oml を用い溶液の pH を 9 に調整し、捕集 率を測定した。 その結果を Fig 3 に示す。 試料液量 2000ml まで 一定の捕集率が 得られた。溶離i夜量が 1 01ll 1 であるので濃 縮倍率は 200 倍となり、高い濃縮倍率が得 られた。

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Fig 3

Effeじl uf salllplevυIUlllc 011

llte coUeclioll of Ni(11)

3

.

4

摘集剤のf1F 生利川の検討 キレート試薬をシリカゲルに化学的に結合 あるいは担持させた吸着剤は、吸着11寺にアルカリ性側で用いるとシリカゲル自体の水相 への溶解が指摘されている。本法では、捕集操作を pH9 で行っているため、シリカゲ ルの水柏への溶解の影響を見るため、捕集剤の再生利用の回数を調べた。

Ni

(

1

1

)

2.5μg を含む溶液を用いて、 2. 3 の標準定量操作に従って、捕集と溶離を繰 り返して行った。 その結果、 8 回まで繰り返し使用しでも 99% 以上回収されたが、それ以降は徐々に 回収率が低下した。このことは、シリカゲルに 5-Br-PADAP-カプリコートが担持され シリカゲルの表面を修飾していることによるものと考えられる。

3

.

5

検量線

2

.

3 の標準定量操作に従って、 Ni (11)標準溶液を用いて検量線を作成した。その結 果、 0.1""7.5μg/lまで直線性を示した。相対標準偏差は、1.0μg/l で 2.8%

(n

=

6) で あった。

3

.

6

共存イオンの影響 水試料中に含まれる共存イオンの影響を調べた。 Niω) 2.5μg に対して各イオンをそれぞれ 5 倍及び 5 0 倍量を加え、 2. 3 の標準定 量操作に従って測定した。 内〆臼

(5)

(11) が妨害を与えたが、他のイオンの影響はな その結果を τ'abl 2 に示す。 検討したイオンでは、 Fe (11)と Co かった。

Table

2

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4. まとめ 本研修は、シリカゲルに 5- Br-PADAPー カプリコートを担持した捕集剤を調製し、 ニッケルの分離・濃縮を黒鉛炉原子吸光法で定量する方法を検討した。 本法では、 μg/l レベルのNi (11) が簡便な操作で定量でき、捕集剤は、調製法が比較 的簡単で、 200 倍という高い濃縮倍率で捕集することができた。 分離については、 Fe (11)・ (111) 、 Co(11)がNi 但)の定量に妨害を与えたが、水試料へ の適用は可能である。但し、 Fe (11)・ Fe (111) は試料中に存在する量が比較的多いため、 マスキング剤を今後検討する必要がある。 また、実試料への応用がで、きなかったが、 これへの応用も今後の課題である。

1

)福田裕幸.角田

87)

2) 平山和夫:ぶんせき、 534

(1993)

3) S

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Ferreira、 A.

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Costa、 Djane

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:

Ta1anta、

1649 (1996)

4) 大関邦夫.糠塚いそし:ぶんせき、

(

1

9

喜久雄:分析化学、 健.寺田 淳.松本 参考文献

43

683

36.

(1998)

8

6

円ノ白 内 ru

参照

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