平成 24 年 9 月 30 日開催
メセナひらかた 6F 大会議室
当日は台風の影響で、予定のプログラムから一部
変更しての実施となりました。
マンションの大規模修繕
―修繕の計画から工事の進め方まで―
大阪市立大学・平安女学院大学 名誉教授兼 NPO
法人集合住宅維持管理機構 理事長である 梶浦
恒男先生を迎え、マンションの大規模修繕について
のご講演をいただきました。
数々の参考になる話をして頂きましたので何点か
ご紹介します。
・長期修繕計画
大規模修繕には費用も係ることから計画を立てる
ことが重要です。内容、時期、費用等を事前に区分
所有者で理解し、修繕積立金を計画的に積み立てる
必要があります。調査診断などを判断材料に、計画
は5 年程度ごとに見直しをすることが効果的です。
なお、国土交通省の調査結果i)
では修繕積立金の平
均額は 1 月当たり 10,898 円/戸となっています。
.・専門家の関わり方
工事の施工方式には、大きく分けて責任施工方式
と設計管理方式があります。責任施工方式は設計、
施工、工事管理を 1 業者で行うもので、設計管理方
式は、設計と工事管理を行う設計管理者(コンサル
タント)と施工業者の2 者で工事を進めるものです。
設計管理者が入ることにより、専門家の目で適正な
工事をしているのか判断を仰ぐことができます。
マンション管理支援団体の紹介
・(財)マンション管理センター
マンション管理についての適切な指導、相談、情
報の提供、大規模修繕の支援、総合的な調査研究を
行うことを目的とした公益法人です。平成 19 年度
より、相談事例をインターネットで閲覧できる「マ
ンション管理サポートネット」の運用も開始されて
います。
・分譲マンション管理・建替えサポートシステム
マンション管理に関する相談を受け、幅広い疑問
に対してお応えする相談アドバイザーや、個別の案
件に適した実務アドバイザーの派遣業務をした相談
の総合窓口です。相談アドバイザー派遣については
2 回まで無料です。
・NPO 法人枚方マンション管理組合連合会
市内の管理組合を中心とした自主的組織であり、
会員の情報交換、経験交流、研修等を通じて管理能
力を高めることを目指した団体です。
意見交流会
~マンションの大規模修繕について~
荒天の為予定を変更して、短時間ではありました
が質疑応答の時間としました。
第 6 号
質疑応答(抜粋)
当日にあった質疑応答をご紹介します。
Q.周期修繕(長期修繕計画に基づく修繕)ではなく
状況修繕(損傷・劣化具合を基に判断した修繕)を
行うことは、力のある管理組合でなければ厳しいと
思います。第三者的な目で見るにせよ、信用できる
プロを紹介する制度が必要であると思います。
A.マンション管理・建替えサポートシステムでは実
務アドバイザー、相談アドバイザーの派遣制度があ
ります。相談者の中には基本的な知識が周辺住民に
無い為、まずは勉強会の開催について相談される方
も多くいらっしゃいます。
Q.管理会社によっては必要のない修繕工事を行うこ
とがあります。管理組合の強化をしていくことが大
規模修繕の適正化に繋がるのではないかと考えます。
A.管理組合の成長は重要なことであると考えます。
管理組合の強化については、役員を 2 年の任期とし
半数改選としていくことや、管理組合の中でも問題
意識を持つ人が管理組合を育てていくことなどが考
えられます。
過剰修繕を受けてしまうことについては、専門家
に相談するなどにより判断を仰ぐことも重要です。
Q.昨年 2 回目の大規模修繕を行いました。国土交
通省の出している長期修繕計画のマニュアルでは、
管理組合で修繕が必要な状況かそうでないかの判断
が困難であると思います。
A1.そこまでの専門性の判断は管理組合では困難で
あり、専門家の判断を仰ぎ管理組合として判断する
べきであると考えます。専門家についてはなぜ修繕
が必要なのか、しっかり説明できる専門家である必
要があります。合意形成を進める為にも専門家の判
断が必要です。
A2.長期修繕計画のガイドラインは、どのような工
事をどの時期にするのかの平均を記載しています。
必要な時期に必要なお金が溜まっているかの判断に
利用してください。専門家を入れることへの合意形
成等にはアンケート等が活用できると考えます。
ご出席いただいたみなさま
当日は暴風・大雨に見舞われ大変足元の悪い中で
の開催となりましたが、市内外からご来場頂きまし
た。
○枚方市民・・・26 名
○枚方市民以外の大阪府民・・・2 名
○他府県民・・・2 名
○不明・・・2 名
以上、32 名の方にセミナーへご出席頂きました。
荒天の中ではございましたが足を運んで頂きました
皆さま、ありがとうございました。
i
) 国土交通省住宅局市街地建築課マンション政策室
:平成20 年度マンション総合調査結果報告書、p149、
2009.4