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短大生における学習動機と仮想的有能感 -持続性の視座から考えて-

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Academic year: 2021

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短大生における学習動機と仮想的有能感

− 持 続 ' 性 の 視 座 か ら 考 え て −

陳 恵 貞

問 題 学習意欲の低下が教育現場では大きな問題となっている。それに伴って、埜礎学力不足が深刻 化している。大学生の学習動機について、これまで筆者は「大学の外国語学習者における動機づ けに関する実態調査」(陳、2006)と「大学の外国語学習者における動機づけと仮想的有能感に 関する調査」(陳、2007)として検討してきた。いずれもAtkinson(1964)の達成動機づけ理 論に基づき、行ったものであった。達成傾向が高く、失敗回避傾向が低いと達成動機が高まり、 達成行動が起こる。言い換えれば、達成傾向が低くて、失敗回避傾向が高いと達成動機が阻審さ れ、達成行動が起こらないであろう。それと関連して、やる気について、宮本(1993)によれば、 “やる気は、心理学では達成動機として研究されている。達成動機とは、その文化において優れ た目標であるとされる事柄に対して、卓越した水準でそれを成し遂げようとする意欲をいう”こ とである。やる気は目標を達成する際に欠かせない要因の1つと考えられる。今回筆者は、養成 校における保育士志願の学生を対象として、国家資格や免許を取得する際の個人内にある一定の 期間におけるやる気の変化に注目し検討をすることにした。やる気を長期に亘って保ち続けるこ とは困難である。資格や免許を取得する期間内にやる気の起伏・変動があるにしても、いかに妓 後までやる気を持続させ、目標に向けて実現させるのが肝要である。いわゆる「長期的動機づけ」 は青年期心理学の分野においても、成功まで導くためのかなめ的な存在である。本研究では、長 期にわたる持続性に着目し、学生のやる気の変動を一定の期間をおき記録し分析することにした。 ここ数年教育現場で学生の学習動機・学習意欲いわゆるやる気が変わってきていることが気に なる。筆者が数多くの教育現場を渡り、多くの教職員の方々から聞いた話と体験したことで感じ たのは学生の異変である。しっかりとした目標意識を持ち、入学してくる学生も勿論いるが、残 念なことにそうではない学生が年々増える傾向にあるような気がしてならない。目標意識持たず、 ただ学歴ほしさに入学してくる学生が目立つ。一般の大学はともかく、保育士養成校に入ってく る学生は、当然保育士を目指しているものだと思われる。ところが、事実上「全入時代」に入り、 − 2 5 −

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