第6学年2組 家庭科学習指導案
指導者 T1 ○○ ○○ T2 ○○ ○○ 1 題材楽しい食事をくふうしよう(11 時間) (栄養教諭) 2 目標 3 本題材の指導の立場 4 子どもの実態 (1) 栄養バランスについて、赤・黄・緑の食品グループがあることは、理解しているが、1 食分の食事の栄 養バランスについて考えることはできていない。また、食事には、家族とのふれあいを深める働きがあるこ とを感じていて、全ての児童が「家族との会話が大切」と述べている。しかし、それ以外となると、栄養のバ ランス、味、見た目などが食事を楽しくする要因の一つであるということに気づいている児童は、3 人と少 ない。1 食分の食事を作ったことがある児童は、7人と少ない。 【健康をつくる知】 (2) 全員の児童が各家庭で料理を作ったことがあり、料理をすることが好きと答える児童は 32 名中、30 名 と、調理をすることへの関心は高い。しかし食事とは、食べることという意識が高く、食事を通して家族との ふれあいを深めようという意識や嫌いな料理を残すなどの食事を作っていただいたという感謝の気持ち は低い。 【健康をつくる心】 (3) 1学期の家庭科の学習において、朝食作りに必要な条件や、野菜や卵をゆでるたり、いためたりと調 理の良さを学んでいる。しかし、1 食分の食事を栄養的なバランスや盛りつけ・配膳といった雰囲気まで 考えての指導はしていない。実際の調理計画においては、材料の分量に注目しがちで、要領の良い手 順を考えている児童は1人しかいない。 【健康をつくる技】 (1) 栄養バランスを考えた献立の大切さや家族とのふれあいを深めるという食事のはたらき、食事 をつくるのに必要な材料や道具、料理に合わせた具体的な調理の仕方、手順について理解するこ とができる。 【健康をつくる知】 (2) 毎 日 の 食 事 や 食 事 を 作 っ て く れ る 人 に 関 心 と 感 謝 の 気 持 ち を 持 ち 、 食事を通して、家 族とのふれあいを意欲的に深めようとすることができる。 【健康をつくる心】 (3) 栄養的なバランスや食品の組み合わせを考えながら、1食分の食事の内容を工夫し、食事をつ くるのに必要な材料や道具を準備したり、調理計画に基づいて手順よく、安全に調理をしたり、 盛りつけや配膳、雰囲気作りができる。 【健康をつくる技】 (1) 教材の価値 本題材の学習では、将来にわたって健康を保ち、成長していくためには栄養的にバランスのとれ た調和のよい食事を楽しく摂ることが大切であることが分かり、家庭実践に生かすことができるよ うにすることを主なねらいとしている。そのために、栄養的なバランスや食品の組み合わせを考え て1食分の食事を考え、調理実習をしたり、より楽しい食事になるための雰囲気作りを工夫したり する活動を通して、家庭での実践においても、進んで楽しく食事をしようとする意欲と実践力につ なげたいと考える。 (2) 学習活動の工夫 「情報収集活動」・・・家族への聞き取り調査 (各家庭で食事を作るときに心がけていること調べ) (家庭での実践後の感想) 図書資料などを使っての調べ活動 (バランスのとれた食事の作り方など) 「ふれあい活動」・・・栄養教諭への相談、友だちとの交流 (食品の組み合わせ、調理の方法、盛りつけや配膳などの体験など) 「実践活動」・・・・・各家庭での1食分の食事づくりの実施 (3) 個に応じた指導の充実 本題材の中で、核となる活動「盛りつけ・配膳体験」「調理の計画~準備~調理~配膳~片付け」 を全員の子が体験し、ペアの友だちの一連の活動を観察・助言することで、「食」の活動の大切さ や大変さ・楽しさを味わわせることができる。また、活動の様子や各自の感想をきちんと記述させ ることで、一人ひとりの動きや思いを把握し、評価に生かすことができる。
5 題材指導計画 (全 11 時間 本時 3/11) つかむ段階(1 時間)『楽しい食事について考えよう。』 (1) 「『楽しい食事』とはどのようなことなのか考え、学習の目的意識を持たせるために『家族のために 食事を作る』というねらいで、本題材の学習計画を立てる。」① ○「楽しい食事」になるための条件について話し合う。 (課外1) 1 食分の献立を考えるときの工夫やこつ、家族の好きな食品について家庭から聞き取りを行う。 ※ 調べてきたことをもとに、1食分の献立を考えるときに生かせるようにする。 深める段階(6 時間)『家族が喜ぶ食事の調理計画を立て、実践しよう。』 (1) 「1食分の食事の調理計画を立てる。」 ② ○ 自分の立てた1食分の献立をもとに、調理 計画を立てる。 ○ 1 食分の食事の調理計画を二人組で話し 合い、作業の順序や時間の配分を主として 見直す。 ※ 作業の順序や時間の配分を主として、必要 な食品の分量、用具、食器について具体的 な細かな計画を立て、実習時に生きるよう に、献立ごとの作業と空き時間が分かるワ ークシートの工夫。 (3) 「計画に従って調理実習(2人組、交代で実習を行う)をし、配膳された1食分の食事を見合い、 楽しい食事をする。」【調理実習Ⅰ】 ②【調理実習Ⅱ】 ② ○ 実習計画にそって、衛生・安全・能率に留意して、協力しながら実習する。 ○ 作業の手順や調理の仕方などについて、ペアの児童が記録・助言をしたり、感想を言った りする。 ※ 2 人組のペアを作ることで、調理をしている児童へアドバイスを出せるようにする。 (課外2) 計画をもとに、それぞれの家庭で実践をする。 ※ 家庭実践カードを準備し、実際の食事の様子を記録したり、家族の感想を書いたりできる ようにする。 生かす段階(2 時間)『家庭での実践を発表しよう。』 (1) 家庭実践発表会をしよう。① ○ 自分が作った料理とその作り方、家族の会話紹介、家の人からのメッセージ、自分の感想な どを発表し合い、学習のまとめを行う。 ※ どんな食事になったかを交流し合う中で、家族とのふれ合いの深まりについても気づかせて いくようにする。 (2) 「自分で作るお弁当(4 回目)」の計画を立てる。① 【ワークシート例】 家族が喜ぶ、楽しい食事をくふうしよう。 ・ 栄養バランスのとれたおいしい食事 ・ 色どり ・ 会話 ・ 環境(雰囲気含む) つくる段階(2 時間)『家族が喜ぶ献立を考えよう。』 (1) 「家族からの聞き取りでわかったことを生かしながら『ごはん』と『みそ汁』を中心にした1食分の献立を考 える。」① ○ 「ご飯とみそ汁」に合う食べ物を組み合わせ、既習事項の調理方法と食品(生の魚・肉以外)から家 族のための1食分の献立を考える。 (2) 「献立の内容や食べる相手に合わせて器を選んだり、盛りつけや配膳の仕方、色どりを考えたりするな どの活動を通して、より『楽しい食事』になるような工夫をする。」 (本時①) ○ 各自の立てた1食分の献立を紹介し合い、友だちのよさを取り入れ、見直しをする。 ※ それぞれの食卓に合った食事の工夫をさせるために、「器を考えてみよう」「配膳の仕方を考えよ う」「盛りつけをしてみよう」の3つの体験コーナーを準備し、具体的に楽しさを工夫できるようにする。 付箋紙を拡大
6 本時 (1) 主眼 相手や目的に応じて料理の分量や色どり、食べやすさや食器の種類を考え、盛りつけや配膳を工夫するとい う体験活動を通して、器、盛りつけ、配膳によって食事がより楽しいものになることがわかる。 (2) 準備 料理カード、学習ノート、掲示資料、エプロン、マスク、三角巾 体験コーナー〔・A 器コーナー・B 盛りつけコーナー・C 配膳コーナー〕 学習活動と内容 指導上の留意点(※)評価規準(☆) 学習活動の工夫 担任 栄養教諭 つ か む つ く る 深 め る 生 か す 1 前時の学習をもとに、今日の学習のめあてをつかむ。 ・1 食分の献立を作成した。 2 家族が喜ぶような食事の盛りつけや配膳の工夫について考 える。 (1) 楽しい食事の工夫のための見通しを持つ。 (2) 「体験コーナー」で実際に相手や料理にあった器の選び 方、盛りつけ方や配膳の仕方について工夫をする。 (3) 「体験コーナー」で体験して気づいたことや生かしたいこと を学習カードに記入する。 3 それぞれが器を選んだ理由や盛りつけ方、配膳の仕方で工 夫したことなどを紹介し合う。 4 本時学習のまとめをするとともに、次時の学習の内容を確認 する。 ※ 前時の学習を振り返り、楽しい食 事の工夫の視点について想起させ る。 ※ 器・盛りつけ・配膳・色どりについ て比較できる写真を見せ、それぞ れの大切さに気付かせる。 ※ ペアで活動させ、友達の選んだ器 や盛りつけ、配膳の仕方について、 お互いにアドバイスを出させること で、工夫させる。 ※ 器・盛りつけ・配膳の3つの視点か ら考えるように、この3つの視点を板 書する。 ※ 前時までの児童の計画をもとに、 できるだけ多くの種類の料理や器、 道具などを体験コーナーに準備 し、体験を通して盛りつけ方や配膳 の工夫について具体的に考え、そ のよさが実感的にわかるようにす る。 ※ 実際に活動して気づいたことや自 分の計画に役に立てたいことを視 覚的に分かるようにプロジェクター に食事を写しながら紹介させ、調理 実習の時に生かすようにする。 ※ 本時の学習をもとに、次時は調理 計画を立てることを確認する。 ※ 器選び・盛 りつけ・配膳 の大切さに ついて話し、 本時学習の 楽しい食事 の視点をこ の3つにし ぼらせる。 ※ 器の選び 方、盛りつけ 方、配膳の 仕方など困 っている児 童にアドバイ スをする。 ※ 児童の発 言内容につ いて、助言・ 賞賛・指導を し、価値付け することで、 次時の調理 計画への意 欲を持たせ る。 ☆ 相手を意識 した配膳や 盛りつけの 体験を通し て配膳や盛 りつけが食 事を楽しくす る雰囲気作り に役立つこ とがわかる。 (学習ノート・ 発言内容) 実際に 料理を 盛りつけ る。(実) 2人組で の話し 合い。 (ふ情) 友達の 工夫し た点を 聞く。 (情) わが家の食卓に合った楽しい食事の くふうについて考えよう。 相手にあった器、盛りつけ、配膳の仕方を考え ることでより楽しい食事になる。 ・ お父さんのための料理なので、少し大きめのお皿がい いなあ。料理の色が美しく見えるように、白っぽい器にしよ う。(A) ・ お皿に山盛りにするのは、食べにくそうだな。きれいに 盛りつけてみよう。(B) ・ ご飯は左、汁物は右。食器の下にランチョンマットをひい てみると、楽しい雰囲気になるね。(C) ・ 私は、お父さんのための料理なので、少し大きめのお 皿に盛り、料理の色が美しく見えるように、白っぽい器に しました。(A) ・ お皿に山盛りにするのは、食べにくそうなのできれいに 盛りつけました。(B) ・ ご飯は左、汁物は右。食器の下にランチョンマットをひ いてみると、楽しい雰囲気になりました。(C) ・ 器を変えるだけで、雰囲気が良くなった。 ・ 盛りつけ方でおいしく感じる。 器 盛りつけ 配膳 ・ 器の色どりで おいしく感じるぞ。 ・分量も考えた方が 良いぞ。 ・配膳が大切だ。 ・全体の色どりも大切だ。 A 器コーナー 自分の作る料理がどの色の器に 合うか、器の大きさや形はどれがよ いか、実際に料理をのせて考え る。 B 盛りつけコーナー 相手に合わせて分量や色どり、 食べやすさを考え、どのような盛 りつけにするのか考える。 C 配膳コーナー 主食、汁物、主菜、副菜を実際 に配膳し、それぞれの位置、ラン チョンマットや箸置きの活用など を考える。