mpd の音楽再生用データを別のディスク/NAS にしたい(ローカルディスク編)
簡単におおまかな手順を上級者のメモとして書いておきます。事前に確認しておくべき事項は 以下です。 ・ 追加接続するディスクの接続方法(S-ATA/e-SATA/USB etc.) ・ 追加接続するディスクのパーティション(領域分割)方法 ・ ディスク全体の容量とそれぞれのパーティションのフォーマットとファイルシステム形式 (ext2/ext4/NTFS/FAT32 など)と容量(xxxGB など) ローカルディスク(e-SATA/SATA/IDE/USB)を PC 本体に接続する もともとmpd では小型コンピュータを再生専用機としているケースも多く(ALIX や小型の ARM のシステム)、ネットワーク経由で NAS や Windows などの HDD/SSD にアクセスして音楽データ を読み取ります。ところが少し性能の高いATOM のマザーボードなどに Ubuntu Studio や voyageMPD を入れ
たシステムではネットワークも接続しなくても、WAV や flac などの入っている HDD/SSD を S-ATA ポートや IDE または USB に接続して音楽再生をさせることができます。[注 X]
でもvoyageMPD では CUI しかない mpc だけで操作するのはとても不便だし、ネットワークなし
で外部から制御はできません。普通はgmpc(gnome Music Player Client)などで操作します。そ
こでUbuntu Studio に mpd,mpc,gmpc を入れ、ローカルディスクに音楽データを入れるとほぼ
PC1 台だけで全ての操作が GUI でできることになります。
voyageMPD はやはりネットワークストレージ(NAS)や Windows 共有ディレクトリからデータを読
み取り、再生操作は別のPC や iPad(MPod)/Android(DroidMPD など)の端末でするのが確実で
す。今回は中古のPC(hp のノート PC hp6710b(Core2Duo T7250 2GB /メモリ 3GB 搭載)に
PC-MCIA の e-SATA のインターフェイスカードを挿したちょっと変わった構成で Ubuntu Studio 64bit 版と voyageMPD(32bit 版)を Dual Boot にしたシステムを入れた SSD を接続しているシス テムを例に説明します。
[注 X]USB の HDD/SSD のためのポートが別に独立したものがあったり、あるいは S-ATA ポート
も2 ポート以上使えるのでシステムソフトの入っている HDD/SSD 以外のディスクを接続できるか
らです。USB はちょっと注意が必要です。私どもの経験では 384KHz24bit 対応の USB DAC
/ DDC を接続するとその USB のバスではうまく音が出なかったり途切れたりすることがマザー
ボードによっては結構発生しました。たとえばAsrock の H77M-ITX では LAN の下にある USB
ポートに384KHz24bit などの速度のデータでは異常な再生になりました。
このときは別の列のUSB ポートに接続して解消しましたが、USB のコントローラチップの数が少
ないマザーボードでは注意が必要です。 [概略:上級者向け]実行するべきコマンド群
入れるのが面倒だと言う方はsudo bash とすれば以降は全て管理者モードで sudo を省略して できます。
(a) sudo fdisk -l
で物理的にシステムから認識(接続)されているかを確認します。これで一覧にそれらしいディス クが載っているか確認します。あれば次のsudo df -k でファイルの確認に進みます。sudo fdisk -l の一覧にないディスクは物理接続が正しくないのです。一覧にないときはもう一度物理 的に接続したディスクの電源が供給されているか、ケーブルなどの接続が正しく行われているか を確認して再度実施します。 (b) sudo df -k ファイルシステムとして使える状態にあるかを確認します。 もしこれで追加した当該のディスクが一覧に載っていないときはmount を実行します。マウントポ イント(通常は/mnt や/media などの下に参照用のディレクトリを作成する)の作成ができているか (b-1) sudo mkdir /mnt/l1 /mnt/l2 この例では/mnt/l1 と /mnt/l2 の二つを作ります。
(b-2) sudo mount -t ntfs (または ext2 など) /dev/sdb1 /mnt/l1
これが正常に終わればdf -k のステップでファイルとして読めるか確認します。上の画面の例は /mnt/win7 と言うマウントポイントに/dev/sdb2 をマウントしています。
(c) sudo df -k
正しくマウントされていればdf -k を管理者モードで実行すれば次のように mount したディスク
が一覧に出ます。この後はこれを起動時に自動で行うために自動マウントを指定します。
(d) sudo vi (または nano) /etc/fstab
追加ディスクを起動時に自動的にマウントしてファイルシステムとして読むように設定します。こ のためにファイルシステムのテーブル(/etc/fstab)の最後に mount で入れたコマンドと同等の意 味を追加します。 /dev/sdb1 /mnt/l1 ntfs iocharset=utf-8 0 0 の1 行です。私どもから納品した日本語環境では iocharset でなく、単に default と入れても動作 します。
(e) sudo umount /mnt/l1
しておくために、一旦マウントした/mnt/l1 をアンマウントします。これには sudo umount /mnt/l1 としてさらに起動時と同じ動作をするコマンド sudo mount -a で確認して sudo df -k sudo ls -la /mnt/l1 で正しくファイルシステムとして動作していることを確認します。 (f) sudo shutdown -r 0 で再起動します。そしてまた再起動が終わったらデバイスのマウントを sudo df -k sudo ls -la /mnt/l1 などでファイルとして読めるかを確認します。 (g) sudo ln -s /mnt/l1 /var/lib/mpd/music/ このコマンドでmpd の音楽ディレクトリ(正確には/etc/mpd.conf の music_directory で指定されて いる)にシンボリックリンクします。(リンク廃棄は unlink /mnt/l1) これでmpd の音楽ファイルとして使えるのですが、できるだけ早く使えるようにするため、 (h) mpc update と入れて音楽ファイル100 曲ごとに 1 分くらい更新・登録にかかりますが、mpd の Database に登 録されます。
USB ストレージでの対応は voyageMPD はよくできています。USB のポートに HDD/SSD を接続
しますと自動的に再生用データのフォルダー(以下ディレクトリと言います)にシンボリックリンクが
張られています。
これでmpd の Database に update を指定すると USB の HDD/SSD に入っているデータが mpd
ベースの大きさが29M バイトにまでなっているので結構時間がかかりました。
それ以外のローカルディスクの場合はvoyageMPD でもほぼ上の ubuntu Studio の例と同様に
操作して設定します。 (この項終わり)