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鹿児島湾内の沿岸環境

西 隆一郎

鹿児島の海辺 ・鹿児島湾 ・薩摩半島側(東シナ海) ・大隅半島(太平洋) ・島嶼圏 Dr. R. Nishi

鹿児島の特徴的な海辺・・・火山活動・カルデラ

Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi

「錦江湾-自然と社会-」岩切成郎編 昭和

53年10月30日 南日本新聞開発センタ-

・南北約80km、最大の幅約20km、湾の

表面積1130km

2

、容積約115km

3

、湾奥は

姶良カルデラ、湾央は阿多カルデラ、

・開聞岳のすそと佐多岬を結ぶ線から知

林ヶ島と大根占の北の野崎鼻を結ぶ線まで

の湾口部海域

1の海域以北で、鹿児島市と桜島を結ぶ線

までが湾中央部海域、

2以北を湾奥部海域

(2)

錦江湾の三区分海域の表面積と容積と平均

水深

表面積㎞

2

容積㎞

3

平均水深m

湾口部

310

22

70

湾中央部

576

66

110

湾中央部

576

66

110

湾奥部

243

27

110

1129

115 (平均水深102)

鹿児島湾の海洋調査史 錦江湾内での初めての定期的な海洋観測・・・大正7年 (1918年)に、鹿児島県水産試験場により鹿児島港外神瀬 灯台南の一定点で、毎月2回、表面から100mの深さまで 5層について、水温・比重・水色・透明度・流向流速が観測 され、昭和10年まで18年間続いた。 錦江湾全域につい ての組織だった調査は、昭和5年(1930年)2月から4月に かけて実施された海洋気象台の春風丸(150トン)によるも かけて実施された海洋気象台の春風丸(150トン)によるも のである。この調査では湾内に76の観測点が定められ、 水温・塩分・溶存酸素・水素イオン濃度・有機物・燐酸塩お よび硅酸塩・水色および透明度が測定され、また、プラン クトンの採集、25時間の継続潮流観測が行われ海洋調査 としてはほとんどの項目が含まれている。 昭和5年には 海軍水路部により湾内の潮流観測が行われているが、そ の内容は軍の機密で不明である。 戦後初として昭和24年に水産試験場が湾内のカタクチイ ワシ漁協と関連して海洋調査を行った。鹿児島大学水産 学部は、昭和28年(1953年)より毎月1回実習船隼人丸を 使い湾内全域26観測点で定期海洋調査を実施した。この 調査は昭和50年1月まで2年間続けられた。その後、この 調査は、水温・塩分・溶存酸素のみの観測から観測点の 数を減らして、海洋科学・海洋生物学の面を充実し、現在 も毎月行われています 昭和31年の冬と昭和34年の夏に も毎月行われています。昭和31年の冬と昭和34年の夏に 鹿児島大学水産学部と鹿児島県水産試験場が共同で湾 内の潮流観測を行った。なた、海上保安庁は船舶の安全 航行の面から、昭和5年の調査を皮切りに、戦後海上保安 庁になってからは昭和32年に調査が行われ、そして昭和 37年に鹿児島に第十管区海上保安本部が設置されてか らは、十管区水路部が鹿児島港、喜入港、湾奥部、湾中 央部とほとんど毎年調査している。 鹿児島湾の調査が質・量ともに充実して行われるように なったのは昭和47年(1972年)からである。鹿大水産学部 高橋教授による科研研究で、昭和47年から49年と昭和50 年から52年にかけて、湾内水の循環・季節変化の様式・汚 染物質の濃度および量・燐酸塩などの栄養塩類、・プラン クトン相の変化・底質などが調査研究され、「内湾における 海水循環過程の研究」がまとめられた。この外、鹿児島県 水産試験場が年4回湾内の海洋観測を継続している さら 水産試験場が年4回湾内の海洋観測を継続している。さら に、昭和47・48年度に鹿児島県が錦江湾の汚染進行に対 処するため、水質・海況および生物相に関する調査研究を 鹿児島大学に委託し、この調査結果も「鹿児島湾水域環 境調査報告書」として公表されている。 潮流調査に関しては、第十管区水路部が昭和50年、51年 に湾全域にわたって観測を実施し、昭和52年8月に「鹿児 島湾の潮流」という研究報告書を公表している。潮位の観 測、験潮は昭和22年6月25日に鹿児島港において鹿児島 県が実施し、翌年1月1日より鹿児島地方気象台がその業 務を引き続き行っている。 Dr. R. Nishi

(3)

Dr. R. Nishi 1899年 ・桜島水道 ・櫻島瀬戸 Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi 0 1000 2000 3000 4000 5000 80 60 40 20 0 A' Breakwater A Reclaimed land Dept h (m ) X (m) MEIJI PRESENT Port facilities 60 40 20 0B B' Seto strait m )

(a) Sakura jima channel

0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 180 160 140 120 100 80 De p th ( m X (m) MEIJI PRESENT (b) Seto strait

(4)

桜島と大隅半島陸続き部分の開削について 水産庁調査研究部による「鹿児島湾調査報告」(昭和40 年3月)が公表されている。大噴火前の瀬戸水道は当時 の海図を見ると、桜島と大隅半島との間は、約400~800 m、長さ1500m、水深は約70mであった。湾奥との海水交 流は、主が瀬戸水道で、従が現在の西桜島水道であった 流は、主が瀬戸水道で、従が現在の西桜島水道であった と言われている。湾奥の漁船は瀬戸水道を自由に航行し 湾中央へ漁に出ていた。また、瀬戸海峡閉鎖による影響 としては、湾奥特に牛根・福山方面の潮の交流量が減少 した。一方、鹿児島・桜島間が潮流の唯一の通路となった ため、潮の流れが速くなり、その流速はおおよそ倍になっ た。 15 10 5 0 Fill < Taniyama Iso Kagoshima port (m) (km) -0 0 10 20 30 40 50 60 70 100 150 150 15 10 5 0 Iso Kagoshima port Taniyama (km) gsh o re 0 5 10 35 30 25 20 Kiire (km) 35 30 25 20 0 1000 2000 3000 Kiire (km)

Shore / coast line change

lo ng Dr. R. Nishi Kagoshima Ushine Kaigata Kiire Kan oya S at sum a P e ni ns ula Sakura -jima

Tide level Tide level Tide level Tide level Ibusuki Sata O su m i Pe ni ns u la

(5)

鹿児島湾奥海岸

Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi

鹿児島湾奥 沖小島

湾奥の養殖

Dr. R. Nishi

大隈半島湾奥 国分海岸

• 人工ビ‐チ 富栄養化 貧酸素底質とアオサ発生 Dr. R. Nishi

鹿児島湾奥 磯海岸

• 磯庭園前と磯海岸(養浜)

Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi

(6)

Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi

鹿児島市

• 鹿児島市の人口海岸と湾内の神ノ瀬 Dr. R. Nishi 神ノ瀬 Dr. R. Nishi

(7)

Dr. R. Nishi

新島(燃島)

Dr. R. Nishi

Dr. R. Nishi

(8)

桜島

(9)

11 12 水 位(m) 0 5 10 15 20 25 30 9 10 平均 水 計測日数(8月2日より) Dr. R. Nishi

(10)

Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi

鹿児島湾 喜入海岸

• 喜入の日石基地と隣接海岸の海食崖

Dr. R. Nishi

(11)

鹿児島湾 前之浜

• 砂浜への土砂供給は河川と海食崖(シラス) Dr. R. Nishi

鹿児島湾 生見海岸周辺

• 離岸堤による堆積と隣接海浜侵食(土砂収支) Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi

鹿児島湾口 指宿海岸

• 国民休暇村のトンボロと砂嘴

Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi

(12)

Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi

鹿児島湾口指宿海岸

• 海岸人工化と砂蒸温泉の突堤構造物

Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi

鹿児島湾口 山川港周辺

• カルデラ海岸 砂嘴 河口デルタ

Dr. R. Nishi

薩摩半島先端 山川海岸

• 海食崖と土砂供給 幅の狭い砂浜

Dr. R. Nishi

(13)

薩摩半島先端 長崎鼻海岸

• 鬼界カルデラ ポケットビ-チ 海崖侵食 人口リ‐フ Dr. R. Nishi

薩摩半島先端 川尻港周辺

• 黒砂海岸 砂丘 離岸堤と隣接海浜侵食 Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi Dr. R. Nishi 6 8 1 0 佐 多 岬 2 0 0 4 年 気 象 庁 観 測 デ - タ 最 大 波 高   有 義 波 高 高 (m) 1 - 3 月 4 - 6 月 7 - 9 月 1 0 - 1 2 月 0 3 0 6 0 9 0 1 2 0 1 5 0 1 8 0 2 1 0 2 4 0 2 7 0 3 0 0 3 3 0 3 6 0 0 2 4 波 高 観 測 日 数 1 2 1 .4 1 .6 1 .8 2 .0 2 .2 2 .4 2 .6 2 .8 3 .0 波 高( m) 鹿 児 島 ナ ウ フ ァ ス デ - タ 2 0 0 3 年 最 大 波 高   有 義 波 高 1 - 3 月 4 - 6 月 7 - 9 月 1 0 - 1 2 月 0 3 0 6 0 9 0 1 2 0 1 5 0 1 8 0 2 1 0 2 4 0 2 7 0 3 0 0 3 3 0 3 6 0 0 .0 0 .2 0 .4 0 .6 0 .8 1 .0 1 .2 波 観 測 日 数

(14)

調査年月 日 海 域 調 査 点 外 観 臭気 色調 化学的 酸素要 求量 全 硫 化 物 強熱 減量 全窒素 全りん 礫 分50%粒径 COD T-S IL T-N T-P (mg/g乾 泥) (mg /g 乾 泥) (%) (mg/kg乾泥) (mg/kg乾泥) ( % ) (mm) A 砂質 無臭 5Y4/1 灰 0.6 - - - -H13.12.4指宿 沖合部 B 砂質 無臭 5Y3/1 オリーブ黒 0.9< 0.02 1.6 45.3 384 0.507 # C 砂質 無臭 5Y3/1 オリーブ黒 0.6 - - - -1 砂質 無臭 5Y3/1 オリーブ黒 0.2 - - - -H13.12.4指宿 汀線部 2 砂質 無臭 7.5Y2/1 黒 0.1< 0.02 0.7 78.0 274 1.51 # 3 砂質 無臭 7.5Y2/1 黒 0.2 - - - -A 砂質 腐敗臭 5GY2/1 オリーブ黒 2.6 - - - -H13.12.5姶良 沖合部 B 砂質 腐敗臭 5GY2/1 オリーブ黒 4.7 0.23 4. 3 465 191 0.190 # C 砂質 腐敗臭 7.5GY2/1 緑黒 5.1 - - - -1 砂質 無臭 5Y3/2 オリーブ黒 0.9 - - - -H13.12.5姶良 汀線部 2 砂質 無臭 5Y3/1 オリーブ黒 0.4< 0.02 2.1 18.5 200 0.780 # 3 砂質 無臭 5Y4/2 灰オリーブ 0.3 - - - -報 告 下 限 値 0.1 0.02 0.1 20.0 20

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参照

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