フランスの社会保障制度の中
の家族部門
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家族手当部門の組織と国との関係(ガバナンス)
家族手当部門は、パリの全国家族手当金庫(Caisse nationale des Allocations familiales:Cnaf) と、全国をカバーする 103 の県家族手 当部門 (caisses d’Allocations familiales:Caf) の窓口からなる。 5年ごとに、全国家族手当金庫と国が目標達成を目指す協約(Cog)に署名 し、その中で、一方では、達成すべき目標と評価の指標が決定され、他方 では、全国家族手当金庫の財源及び社会福祉活動の上昇率が決められる。 現在の協約は 2013年から 2017 年をカバーしている。この国レベルでの 管理及び目標の協約が、各地方の特異性を考慮して、それぞれの各家族手 当金庫で実施される。 毎年、家族手当部門の予算は、社会保障制度の財政関連法の下で国会によ って決定される。 1945年に設立された家族手当部門は、疾病保険、年金制度、負担金徴収と ともに、フランス社会保障制度の 4 つの柱の 1 つである。 この家族手当は、フランスの家族政策の主な柱として、国内総生産の約 4% にあたる 820 億ユーロが充当されているが、世界でも最も率の高い国 の 1 つである。 第二次大戦直後における家族部門設立の目的は、家族の生活水準の向上、 良質な住宅へのアクセスの容易化、所得不平等の是正(収入レベルによっ て給付額の決定)、人口増加(団塊の世代)の支援などであった。 現在、社会保障制度の家族手当部門は 2 つの優先的任務をおびている。 • 日常生活の中で家族を補助する。特に、家庭生活と職業生活の両立を促 す。 • 障害者を含めた脆弱な人々への連帯活動を展開する。 当部門は以下の 2 つの手段により、これらの任務を達成するために活動 している。 • 家族への給付金の支払い(家族手当と社会福祉手当、成人の身障者及び 最低収入手当、積極的連帯所得手当) • 家族の支援及び、家族向けのさまざまなサービスと設備の創設あるいは 共同出資(例えば託児所など)。 その目的は、地域社会的な不平等の是正を進めながら、人々の身近な包括 的なサービスを提供することである。 (1) 当家族部門における支出の他に、以下の支出も含まれる。国庫からの支出(家族係数制度による所得税 の優遇措置、子供の養育費に関連する税控除)、地方自治体の支出(母子保護サービス制度、家族向けサー ビスへの融資など)、疾病保険部門の出産手当日当支払い分。この中には、 3 歳(2 歳以上 3 歳未満の場 合もあり)以上の子供の無料就学 、そして子供の無料健康保険の支出は含まれていない。 合計、1200億ユーロが家族政策に支出されている。 数字でみる家族部門 (2013年) 1 つ以上の給付の受益者の数:1200万人 手当の対象者数: 3100万人 (ほぼ2人に1人) 給付による支払い合計:830億ユーロ うち国家社会福祉基金の支出:50億ユーロ 家族手当金庫(Caf)の数:103 家族手当部門従業員数: 33000人そのうち400人が Cnaf(全国家族 手当金庫) 年間あたりの電話件数:1800万件 郵便物の数:8400万 窓口での受入者数:1700 万(88% が待ち時 間20分以下) Caf.frサイトの訪問数: 2億1500万ヒット 最低収入手当の申請で10 日以内に処理さ れた割合:93 %
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家族手当部門の収入(%)家族手当の給付
家族手当は、国籍、法的地位 (結婚、連帯市民協約、カップルとして生活 しているいないに関わらずユニオンリーブル)にかわりなくフランスに合 法的に居住する家族に支払われる。 家族の子供は、16歳未満、または扶養の場合は 20 年未満、住宅手当及び 低所得の大家族の場合21 歳未満である必要がある。 20種類以上の家族手当が、家族の状況と収入によって家族に給付される。 • 少なくとも 2 人の子供を持つ親に対して、家族手当(allocations familiales)が給付される(2015 年からその金額は収入によって決まる) • 3 歳未満の子供の親の場合(1) : 乳幼児迎え入れ手当(prestationd’accueil du jeune enfant:Paje) は、職業活動を中断、低減、ある いは保育費用補助のために支給される。 • 低所得家族で少なくとも 3 人の子供を持つ親に対して支払われている 特別な援助 (家族補助手当complément familial) • 障害または重病をもつ子供の親に支払われる特別補助 • その他の手当は、特定の目的をもったもので新学期手当(allocation de rentrée scolaire:新学期の学費支援の目的で低所得者に年に1回 支給される)、あるいは養育費を受け取っていない片親のための家族支 援手当(allocation de soutien familial)がある。(2).
家族手当部門の収入と支出
支出の 3 分の 2 以上は家族に対する給付で、3 分の 1 は、「不安定な 状況」 (ほとんど子供の扶養のない家族) の世帯に支払われる。この後 者のケースでは、家族手当金庫が、国と県の代わりに給付し、払い戻しを 受ける。 家族手当部門の支出(%) 全国家族手当金庫(Cnaf)と家族手当金 庫(Caf)の法的地位 家族手当金庫は公共サービスを使命とする 民間型組織である。それぞれの金庫は、雇 用者代表、従業員組合、家族の非営利団体 及び専門家から構成される評議会をもって いる。 全国家族手当金庫は、国を後見とする公的 機関である。当機関も、Cafと同様に評議 会を有する。全国家族手当金庫は全国の金 庫を統率し、国との窓口の役割を果たす。 税:所得税 税:一般社会拠出金(Csg) 国と県の返済(Aah, Rsa, Al) 社会保障負担金 44% 33% 11% 12% 運営コスト その他 (Avpf、父親出産手当...) 不安定状況/住宅(子供なし) 不安定状況/Rsa-Aah 家族/小さな子供と住宅を除く 家族/住宅 家族/小さな子供 19% 11% 25% 9% 23% 3% 10% 家族手当部門の収入は、主に雇用者 、各種の税、給付金の国からの払い 戻し(Aah、Rsa、子供のいない世帯の住宅手当) 、あるいは県の払い戻し (基礎 Rsa)。 (1) 特定のケースでは6 歳未満。 (2) (2) 家族手当部門Caf は未払いの養育費の回収において、ますます重要な役割を果たしている。6
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住宅手当
600 万以上の世帯が住宅手当(aide au logement)を受益 (1300万人が 受益者で、うち83万人の学生)。 住宅手当の目的は、低所得者のための住宅費用の支援である。その金額 は、世帯の組成、収入、場所、宿泊施設の種類に応じて異なる。手当額は 全国基準に基づいて計算され、caf.frのサイト上でシミュレーションする ことができる。 住宅手当は、以下の 3 つの目的に対応している: • 1948 年に設立された住宅手当(allocation de logement familiale:Alf)は、国と協約を交わしていない民間の借家の賃借人への 手当である。 • 1971 年に設立された社会住宅手当(allocation de logement sociale:Als)、子供のない人で、国と協約を交わしていない個人の借 家の賃借人を対象とする。 • 1977 年に設立された個別住宅支援費(aide personnalisée au logement:Apl)は、社会住宅の賃借人及び住宅購入者を対象とする。 住宅手当の目的として家族手当金庫は3つの目標、つまり住宅への入居とそ の維持、立ち退き措置の防止、不適切住居の廃止を挙げている。この政策 の実行は、住宅手当の給付と社会福祉担当員の活動に基盤をおいている。最貧困者への支援及び社会的排除対策
家族手当部門は、2つの最低収入手当を管理:• 1975年に設立された成人障害者手当(AAH:Allocation aux adultes
handicapés)は、障害率が50%未満の20歳以上の成人で低所得者に支払 われる。
• 積極的連帯所得手当(RSA:revenu de solidarité active)。これ
は、25歳以上の所得がないかあるいは非常に低い所得者に支給される( 妊娠あるいは子供のある場合25歳未満も対象)。RSA手当は、受益者の家 族状況に依存する。
この受益者は、社会参入契約(contrat d’insertion sociale)あるいは 個別就職計画 PPAE (Projet Personnalisé d’Accès à l’Emploi) に署 名して、同一の決められた担当者が定期的に会ってフォローする。 この枠内で、家族手当部門は、県の対応部門と連絡を取り合い (1) - 特に片親の家族(RSA手当の受益者のほぼ3分の1にあたる)を中心に、社 会的援護(accompagnement social)政策を担当する。 フランスの家族 6580万人の住民 2800万世帯、1850万の家族(Insee国立統計 経済研究所の算出方法) 出生率 = 女性 1 人あたり約 2 子(アイル ランド、スウェーデンを含めてヨーロッパで 最も高い国のひとつ) 平均して、両親が欲しい子供の数は2.6 人 ( この数字は、アイルランド、キプロス、デン マークに次いで、ヨーロッパで最高レベルの の国の 1 つ)15歳以上の子を欲しがっていな い人の割合は2.5 % である。 出産する母親の平均年齢:30.1歳 婚外子 = 57 % 単親の子供: •フランス人:80.2 % •混合のカップル(フランス人と外国人の 親) :13.3 % •海外人:6.5 % 18 歳未満の 4 分の 3 の子供は、父親と母 親と一緒に住んでいる。 少なくとも18 歳未満の 1人の子供がある片 親の家族が、家族全体の20 % (イギリス、デ ンマーク、ブルガリアとともにヨーロッパで 最も高い率) 家族の最終的な子孫の数: •子供1 人 = 26 % • 子供2 人 = 48 % •子供3 人 = 23 % •子供4 人以上 = 3 % 25歳未満の子供および若者の 3 分の 1は 少なくとも 3 人の子供を持つ家族と生活。 子供を持つ母親の就業率 = 75 % 以上(3歳未 満の子供1人の場合80%、3歳未満の子供1人を 含む3人の子供の場合42% 、3歳以上の3人の 子供を持つ母親の場合74 %) パートタイム女性就業率 = 30 % (スウェー デン39%、ドイツ45 %、オランダ76%) Sources : 資料:Insee(国立統計経済研究所) 、Ined(国立人口統計学研究所)、Eurobaromètre 2006 、Haut conseil de la famille(家族高等 評議会)
(1) 積極的連帯所得手当(RSA)の受益者の社会的援護の責任は県(県議会)であり、家族手当部門CAF と雇用局 (Pôle emploi)との連携のうえ、対象者が早急に雇用を見つけるよう支援する
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全国家族手当金庫(Cnaf)は、2013年と2017年の間に、集団幼児受け入れ 施設10万人分の増加、そのうちの75%を受け入れ手段の少ない優先地域に 集中することを誓い、その達成に努力している。 それと並行して、家族手当部門Cafは、10万件の個別的受入(accueil individuel)の増加をめざし、認定を受けた保育士の事業支援金の支給、 申請者に対して受入施設向上貸付金制度 (prêt à l’amélioration du lieu d’accueil:Pala)を提供している。 幼児受け入れ施設運営に関する資金源の内訳家族手当部門CAF:乳幼児受入政策の主要な役割を担う
ローカルな活動組織(自治体、非営利団体、民間企業)と緊密な連携をと り、家族手当部門は乳幼児受入(accueil des jeunes enfants)政策の重 要な役割を担っている。• 当部門は、託児所などの乳幼児受入施設(établissements d’accueil
des jeunes enfants)に対して投資支援及び運営上の財政的支援を行う。
• また、地方自治体や企業との開発契約を締結する。
• 保育士及び自宅での保育を利用する親に対しては、保育方法自由選択補
足手当(complément de mode de garde)を支給する(法的な家族手当)。
• 幼児受け入れ監視機関(Observatoire de l’accueil de la petite enfance)を管理し、年次報告書を提出する。
• 全ての家族を対象に子供の受入に関する選択を支援するための、オンライ
ンサービス「mon-enfant.fr」を提供する。このサイト上では、地域に密 着した詳細情報を提供する。このサイトは、欧州規模のEpic(Plateforme européenne pour l’investissement dans l’enfance:幼児への投資のた めの欧州プラットフォーム)から優良活動として認められれている。 2013年には、11716人分の新たな幼児の保育施設(特に託児所)が創設さ れ、全体で384000人分の受け入れ態勢を可能にしている。2000年以来、家 族手当部門により8つの保育園計画が実施され、自治体、非営利団体、公 共機関(例えば病院)や企業が管理して幼児受け入れ施設で、119500人分 の創設に資金的な支援を行った。受入人数分の70%が地方自治体(主に市 町村)により運営され、5%が託児所会社により管理されているが、後者 は新たな受入場所の創設の23%を占めて大きな貢献をしている。 その他 家族 自治体 家族手当金庫(Caf) 47 % 27 % 20 % 6 % 幼稚園 自宅での雇用者 保育士 託児所 祖父母 両親 54% 5% 2% 10% 7% 22% 幼稚園 その他 自宅での雇用者 保育士 託児所 祖父母 両親 27% 9% 18% 4% 37% 5% 歳未満の幼児の主な受入方法 両親がフルタイムの雇用をもっている3歳 未満の主な受入方法 (平日の8時~19時、%) 出典:Cnaf(全国家族手当金庫)、 Drees (仏調査研究政策評価統計局)- 2012 出典:幼児受け入れ監視機関(Observatoire de l’accueil de la petite enfance)- 2012年
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•Caf.frにおいて各受益者がアカウントを作成することにより、パーソナラ イズされたサービスを提供。 •運用システム (生産) とは別の、意思決定情報システム (統計・経営) の実装により、戦略的そして管理上の政策決定を実施。 •最先端技術 (データマイニング) を利用し、リスク案件を識別し、詐 欺対策を講じる。 •IP テレフォニー情報統合システム (年間 1600万の通話への対応) • 対話型及びテレビ型多機能端末の各地方への導入受益権へのアクセスポリシー
2010 年以来、家族手当部門はサービスの利用者に対する、画期的な近代 化計画を実施している。この計画は、テレフォニー、ウェブサイトCAF. fr、受付窓口、電子メール、Sms、対話型端末、スマートフォン等のあら ゆる通信手段の利用に関する。 家族手当部門Cafと受益者との間には、さまざまな情報通信チャンネルが 存在している。 • 家族手当部門Cafの手当及び補助に関する情報を記載したパンフレット。 これは印刷物あるいはデジタル形式でCafのオフィス、またパートナーで ある市役所・社会福祉センターなどで配布されている。家族手当部門CAF:地域の社会福祉活動で重要な役割
毎年50億ユーロの予算を社会福祉政策に費やしている家族手当部門CAFは、 幼児受け入れ方法の発展に寄与するのみならず、地域の社会福祉活動も展 開している。 当部門は、地方自治体、非営利団体、そしてよりまれには企業とともに以 下の活動を組織し、資金的に支援している。 • 自由時間と休暇中における子供・若者の余暇活動。 • 両親に対する援護的な活動 (親子受入施設、家族調停、教育支援、他の親との出会い、など)。 • 地域の社会福祉生活に貢献する活動や設備(社会福祉センター、農村部 での活動など)。社会福祉活動に関する恒常的な監視機関が、2011年以 来試験的に設置されている。 • 困難な状況にある家族への社会的支援(世帯支援の非営利団体へのサポ ート、家族手当金庫(Caf)の社会福祉担当員); •住宅手当と支援(立ち退き措置の防止、不適切住居の廃止など)。家族手当金庫(Caisses d’Allocations familiales)の使命は、地域に住 む住人に対して、財務的な給付金の支払いを行うと同時に、有益な社会的 政策を助長するための全体的なサービスを提供することにある。当家族部 門は、地域の自治体との間で領土グローバル協約
(conventions territoriales globales)を実験的に実施している。
有能な管理システム
フランスでも最も重要な行政管理情報システムの一つである。フランス人 口の半分が統合されている。 新規案件のスタート時に人々の法的権利に対応するの支払いが即座に実施 される。 定期的な給付金の支払いは毎月行われている。 膨大で複雑な法基準にもかかわらず (18000件の法基準)、より良い市民 生活を目指して支援する。 •フランスの行政及び社会福祉システム全体のネットワークにより、市民 に何度も同じ書類の提出を求めないなど、必要なデータの相互利用を行 って管理する。 •給付申請及びデータ通信のデジタル化の普及。 主な数字 家族手当部門の情報システムが、定期的 かつタイムリーな家族手当の支払いを保 証。 家族手当部門のデジタル戦略の中心をな すcaf.frは、フランスの国行政分野ではリ ーダー的な存在。当サイトは 1 ヶ月あた り2400万の閲覧を記録し、400 万人の登 録者が毎月自分のアカウントに接続。高 水準のデジタル化の達成。毎月、200万回 の住宅手当シミュレーションと 100万回 のRSA手当シミュレーション12
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受益者によって送信されたデータの信頼性は特定の監査を伴う。つまり案 件の内部監査を行い、情報の一貫性と証拠書類の妥当性の確認。またその 他の機関への行政書類の照会(銀行、インターネットプロバイダ、電話・ 電気ガスなど)、あるいは、担当の監査員が受益者の住居に出向き、最も リスクの可能性の高い案件を重点的に監査するなどである。 2011年に実験的に導入され2012年から全ての家族手当金庫において一般化 されたデータマイニング技術により、効率的な監査のターゲットや、状況 からして可能性のない受益者の申請などを絞り込むことが可能になる。こ の技術により、リスクのある案件の特徴をよりよく理解でき、その特徴を モデル化することによって、類似した案件をスクリーニングすることがで きる。 • 新しいブランド名、Vies de Famille(家族の生活)の名前で、家族手当 部門の受給者に対する情報源となっている。(Viesdefamille.fr)のweb 形式と印刷物が存在する。 • サイトcaf.frは、手当の受益権に関する詳細情報を提供するだけでなく、 手当の給付をシミュレーションし、申請を行ったり、 Cafとオンライン でチャットすることができる。 •家族手当部門の政策は、窓口での長い待ち時間をなくすために、予約制 へと移行している。また新たに組織された「rendez-vous des droits」(権利の会談)窓口 により、「脆弱な状況」の家族に対応し、その状況を全体的に検討する ことにより家族がそれまで知らなかった手当給付の権利などのアドバイ スを与える。
監査及び不正摘発
手当申請はCAF.fr上でオンラインで行われ、益々デジタル化が進行する。 手続きは申告制になり、証拠書類などを添付する必要が少なくなってきて いる。このような進展が可能になるのは、受給者が自己の身分と所得に関 するデータを送信する基盤が信頼性のおけるものになったからである。 • 2009 年に設立された共通の社会的保護登録簿 (Répertoire NationalCommun de la Protection Sociale: RNCPS)は、すべての社会保障と失業 保険組織によって共有されている。各組織がそれぞれの個人に関する情 報を供給し、地方自治体は手当の給付目的でそのデータを参照する。
• 受益者の所得は、租税総局(direction générale des Impôts)と雇用局
(Pôle emploi)との直接的な情報の交換により取得される (特に失業手 当のために) 。これらの自動化された情報取得により、監査が強化さ れ、受益者への証拠書類の請求を回避できる。 2013年の監査の結果 1150万の受益者: 4250 万件の監査が行われ、うち 37 万件 は、租税総局と雇用局との情報交換 • 2011年、10件の監査のうち 4 件は更正 (払戻及び追徴) • 2012年、 10件の監査のうち 5 件 • 2013年、 10件の監査のうち 6 件 647 人の宣誓監査人が、 202000 件の受益者 の家に出向いて監査。 25 億ユーロの不当支払いの回収(90%に相 当) (受益者またはCafの過ちで不当に支払 れた給付金)。 監査の結果、追徴が発生する場合もある。 21000件及び 1億4100万ユーロの詐欺(給付 金810億ユーロに対応) • 70 % の詐欺 = 活動内容あるいは収入の不 正申告 • 22 % = 内縁関係の偽証 • 8 % = 詐欺、文書偽造及び使用