GDP 6 4 NEPAD 12 NEPAD

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全文

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アフリカ主要国の農水産業・食品加工分野に

おける対外ビジネス有望産業

(アフリカ食品ガイドブック)

ケニア編

2003 年 3 月

日 本 貿 易 振 興 会

海 外 調 査 部

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序 文

農水産業はアフリカ地域のGDP の3割、就業機会の 6 割以上を生み出す、域内最大 の産業部門であり、その開発、振興は地域全体の経済、社会的発展のカギを握る。対外 貿易面でも、アフリカ地域の輸出の4 割が農水産物・同加工品で占められており、偏在 する鉱物・エネルギー資源と比較して、当該産品は地域横断的な主力輸出品となってい る。 農水産業での生産性・付加価値向上と商品多角化、輸出促進は、域内雇用機会の創出 や外貨収入の増加、輸入代替の促進など多大な経済効果をもたらす。このためアフリカ 各国は、当該産業の育成と外国市場へのアプローチ強化を新たな中長期地域開発戦略 NEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)の中でも重点課題の一つに盛り 込んでいる。一方、近年では域内の政治、経済的安定が着実に広がるなか、米国やアジ ア系企業などによる当該分野への新規参入の動きもみられ、欧州系企業の独壇場であっ た過去のイメージも徐々に変化しつつある。 本報告書は、本会アフリカ域内ネットワークを駆使し、アフリカ域内主要12 カ国の 農水産業および同加工品分野において、近年、生産・輸出、外資参入、政府・公的機関 の育成支援が強化されている品目を抽出し、生産・流通構造、主要市場、資源量、品質、 生産・技術供与主体、成長潜在性・課題など諸要素を網羅的に調査、「アフリカ食品ガ イドブック」の形に取りまとめたものである。本書が我が国企業にとり新たな対アフリ カ・ビジネス機会(輸入品発掘、各国市場の開拓、開発輸入等)の端緒となり、また NEPAD の理念を側面的に支援するものとなることを祈念する。 2003 年 3 月 日本貿易振興会 海外調査部 中東アフリカ課

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ケニアの農水産業・食品産業

(1 米ドル= 79.53 ケニア・シリング <Ksh>。2003 年2月時点)

目 次

第1部 ケニアにおける主要農産品・食品加工分野の概況... 122 (1)農産品・食品加工分野の主要産品および生産構造・規模... 122 (2)当該分野の雇用創出規模(生産、加工、流通その他) ... 130 (3)当該分野の国内・海外販売(輸出)実績および販売(輸出)先、流通ルート. 132 (4)当該分野の主要生産者(企業)および外資進出状況... 139 (5)当該分野の政府(および生産者団体)の管理・振興施策... 147 第2部 対外ビジネス有望産品の生産・流通実態と潜在性... 148 (1)対象産品の抽出とその背景... 148 (2)対象産品の生産・輸出動向と近年の変化・推移... 148 (3)競争力... 149 (4)国際協定... 150 (5)主要企業と外資進出状況 ... 151 (6)今後の成長潜在性と課題 ... 151 第3部 参考情報... 152 (1)基礎的情報... 152 (2)参考写真... 153

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第1部 ケニアにおける主要農産品・食品加工分野の概況

(1)農産品・食品加工分野の主要産品および生産構造・規模 表 − 1 か ら 主 要 農 産 品 ・ 加 工 食 品 に お け る 輸 出 実 績 を 見 る と 、 紅 茶 、 園 芸 作 物 、 コーヒーが上位を占めている。紅茶および園芸作物は、 96 年から 2000年 の 5 年 間 に 輸 出 額 が 増 加 傾 向 に あ る が 、 コ ー ヒ ー は 国 際 価 格 の 低 迷 と こ れ に 伴 う 生 産 意 欲 の 低 下により、 96 年から 2000年 の 5 年 間 に 輸 出 額 が 減 少 傾 向 を 示 し て い る 。 ま た 、 表 − 2 の 生 産 額 で 見 た 場 合 に お い て も 紅 茶 、 園 芸 作 物 、 コ ー ヒ ー は 上 位 を 占 め て い る 。 そ こ で 、 生 産 額 が 大 き く 輸 出 実 績 が あ り 過 去 5 年 間 に 輸 出 額 が 増 加 し て い る 紅 茶 と 園 芸 作 物 、 そ し て 過 去 5 年 間 で 輸 出 額 自 体 減 少 し て い る も の の 未 だ 主 要 輸 出 産 品 で あ る コ ー ヒ ー を 調 査 対 象 と し て 取 り 上 げ る 。 特 に 、 園 芸 作 物 に つ い て は 、 多 様 な 品 種 お よ び 加 工 品 の 存 在 に 加 え 、 主 な 輸 出 先 で あ る E U の 衛 生 基 準 へ の 適 合 や 包 装 技 術 の 向 上 に 努 め て い る こ と か ら 、 有 望 産 品 の 発 掘 が 期 待 さ れ る 。 表 − 1   ケ ニ ア の 主 要 農 産 品 ・ 加 工 食 品 輸 出 額 ( 抜 粋 ) 単位:百万 Ksh 1996 1997 1998 1999 2000 紅茶 22,704.6 24,125.9 32,970.7 32,787.7 35,186.9 園芸作物 7,700.0 8,700.0 9,729.0 14,200.0 13,900.0 コーヒー 16,427.2 16,856.0 12,875.0 11.978.3 11,706.9 除虫菊抽出物 1,559.2 1,371.0 715.8 656.3 703.8 小麦 1,028.9 837.7 970.9 423.4 200.6 メイズ 2,000.3 55.6 129.7 357.2 0.04 食用動物生体   31   29   26 30 20 食 肉 、 肉 調 整 品 等 - 20 28 36 41 ベーコン 11 57 46 28 95 381 116 94 62 8 バ タ ー 及 び ギ ー 119 39 23 6 5 3,293 3,076 2,291 2,267 2,953 3,852 2,620 2,778 2,657 2,540 動植物油脂 1,975 2,197 2,396 2,096 1,204 飲 料 及 び た ば こ 2,719 2,444 2,286 1,827 2,332 注 ) 2 0 0 0 年 は 暫 定 値 出所:STATISTICAL ABSTRACT 2001;Central Bureau of Statistics, Mistry  of Finance and Planning

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表 − 2   ケ ニ ア の 主 要 農 産 品 ・ 加 工 食 品 生 産 額 ( 抜 粋 ) 単位:百万 Ksh 1996 1997 1998 1999 2000 紅茶 20,336.0 23,636.0 39,138.0 31,087.6 35,969.8 コーヒー 14,358.0 16,546.0 13,198.0 10,050.0 11,282.0 園芸作物 37,561 32,589 31,246 38,263 45,796 除虫菊   334.0 322.0   350.0   405.8   729.3 小麦 2,114.0 2,198.0 2,986.0 1,006.0 1,132.9 メイズ 3,118.0 2,809.2 2,800.0 3,098.0 2,915.4 さとうきび 7,126.0 6,644.0 7,968.0 7,639.4 7,942.2 牛 7,261,80 8,714.60 8,878.80 8,886.40 8,039.84 羊、山羊等 1,003.60 1,003.60 1,022.20 1,090.80 1,395.04 豚 317.40 452.00 394.60 434.20 378.40 鶏、鶏卵 1,384.00 1,344.00 1,400.00 1,431.40 1,539.97 乳製品 3,863.80 2,862.40 1,946.60 2,693.60 2,051.20 淡水魚 6,320 4,336 6,495 7,436 7,685 海水魚 210 194 172 204 186 甲殻類 17 20 18 6 3 肉及び乳製品 1,910 2,074 2,412 2,776 3,036 野菜、魚、油、油脂 1,896 2,344 3,069 3,925 5,059 穀物製粉製品 1,294 1,458 1,744 2,115 2,267 パン類製品 468 539 679 806 914 5,763 6,428 7,925 11,043 13,471 飲 料 及 び た ば こ 6,155 7,094 9,004 10,611 11,819 注 ) 2 0 0 0 年 は 暫 定 値 出所:STATISTICAL ABSTRACT 2001;Central Bureau of Statistics, Mistry  of Finance and Planning ① コ ー ヒ ー  元々、アデンから 1893 年 に 導 入 さ れ た ケ ニ ア の コ ー ヒ ー は 、 ア ラ ビ カ 種 が 主 な 栽 培種となっている。ハイランド(標高 1,500 ∼ 2,100m ) の 火 山 灰 土 で 栽 培 さ れ て い る た め 、 マ イ ル ド で 高 品 質 と な っ て い る 。 主 要 栽 培 地 域 は ケ ニ ア 山 麓 か ら ナ イ ロ ビ へ と 南 に 伸 び て お り 、 エ ル ゴ ン 山 麓 ( ウ ガ ン ダ と ケ ニ ア の 国 境 近 く ) に も 狭 い 地 域 だ が コ ー ヒ ー 栽 培 地 域 が あ る 。   コ ー ヒ ー は 、 毎 年 約 5 万 ト ン か ら 7 万 ト ン ( 表 − 3 ) が ケ ニ ア コ ー ヒ ー 委 員 会 に 持 ち込まれている。生産量が 99 / 2000 年度(年度:4月から翌年3月)に 47.9 %と急 激に増加したが、これは 98 / 99 年 度 に と れ た コ ー ヒ ー の 価 格 が 一 時 的 に 上 昇 し た こ と に よ る 生 産 意 欲 の 増 大 お よ び コ ー ヒ ー 生 産 性 が 改 善 さ れ た た め で あ る 。 こ の と き 生 産 量 の 増 加 に も 関 わ ら ず コ ー ヒ ー 輸 出 に よ る 収 入 は 国 際 価 格 の 下 落 に よ り 減 少 し た 。

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  コ ー ヒ ー 農 家 は 小 規 模 農 家 ( 協 同 組 合 を 構 成 ) と 大 規 模 農 家 ( エ ス テ ー ト ) の 2 つ のカテゴリーに分類される。大規模農家は、コーヒー農園として 1,000 ヘ ク タ ー ル 以 上の面積を持つ農家である。ケニアのコーヒー生産において、小規模農家は約 60 %の 生産量(表−3)を持ち、栽培面積では約 75 % ( 表 − 4 ) を 保 有 す る 。 大 規 模 農 家 は 小 規 模 農 家 と 比 べ 、 運 営 管 理 が し っ か り し て い る こ と か ら 表 − 5 に 見 ら れ る よ う に 生 産性が高い。表−6より生産額は毎年約 100億 Ksh以 上 で あ る 。      表−3 コーヒーの生産量  単位:千t 小規模農家  大規模農家  総生産量  96/97   38.3    29.7    68.0  97/98   32.1   21.3   53.4  98/99   39.4   28.7   68.1  99/00   62.2   38.5  100.7  00/01   24.8   26.9   51.7

出所:ECONOMIC SURVEY 2002

*:暫定値

表−4 コーヒーの栽培面積 単位;ha  小規模農家  大規模農家   総面積  96/97 122.7   38.4  161.1  97/98 122.6   39.7  162.3  98/99 128.0   42.0  170.0  99/00 128.0 42.0  170.0  00/01 128.0 42.0  170.0

出所:ECONOMIC SURVEY 2002

*:暫定値

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表 − 5   コ ー ヒ ー の 単 位 面 積 当 た り 生 産 量       単 位 ; k g / h  小規模農家  大規模農家  96/97 312.0   774.0  97/98 261.8   536.5  98/99 308.0   683.0  99/00 485.9 916.7  00/01 193.8 640.5

出所:ECONOMIC SURVEY 2002

*:暫定値

表−6 コーヒーの生産額 年 生産額(百万Ksh) 1997 16,546.0 1998 13,198.0 1999 10,050.0 2000 11,282.0 2001*  6,424.2

出所:ECONOMIC SURVEY 2002

*:暫定値

②紅茶  紅茶は“ Camellia  sinensis ” の 新 芽 お よ び 若 葉 か ら 作 ら れ る 。 主 に 中 国 、 ア ッ サ ム 、 カ ン ボ ジ ア 種 が あ る が 、 こ の 中 で ア ッ サ ム 種 が 最 も ケ ニ ア に 適 し て お り 、 多 く 栽 培されている。この種は木が6mから 18 m ま で 成 長 す る が 、 実 際 に は 商 業 上 お よ び 作 業 の 利 便 性 か ら 木 の 高 さ は 1 m 未 満 に そ ろ え ら れ る 。   紅 茶 の 収 穫 過 程 は 、 若 葉 と 新 芽 の 人 力 に よ る つ み 取 り か ら 始 ま る 。 つ み 取 り 作 業 の 機 械 化 は 難 し い 。 つ み 取 り 作 業 の あ と 工 場 で の 加 工 作 業 と な る 。 つ み 取 っ た 葉 っ ぱ 約 4.5k g か ら 1 k g の 紅 茶 が で き る 。  ケニアの主なお茶の木の生育地帯は年間降雨量 1,200 ∼ 1,400mm の間で、海抜 1,500 ∼2,700 m の 大 地 溝 帯 の 両 側 に あ る ハ イ ラ ン ド 地 方 ( 特 に 「 ケ リ チ ョ ー 」 は 広 大 な 茶 畑 が 広 が る こ と で 有 名 ) で あ る 。  ケニアは赤道直下に位置するため適度な日照時間があり、特に海抜 1,500 ∼ 2,000 メ ー ト ル 周 辺 は 温 暖 で 気 温 の 日 格 差 も 大 き く 紅 茶 の 生 産 に 適 し て い る 。 生 産 は 1 年 中 行 われているが、3月から6月および 10 月から 12 月 に ピ ー ク が あ る 。 こ れ は そ れ ぞ れ ケニアの大雨期および小雨期の時期に当たる。   紅 茶 も コ ー ヒ ー 同 様 、 そ の 生 産 の 担 い 手 は 小 規 模 農 家 と 大 規 模 農 家 に 分 か れ る 。 表

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− 7 に 見 ら れ る よ う に 、 生 産 量 は 小 規 模 農 家 の 合 計 が 大 規 模 農 家 の そ れ を 上 回 っ て い る 。 小 規 模 農 家 と 大 規 模 農 家 の 生 産 量 は 、 過 去 5 年 間 で 同 様 の 増 減 を 繰 り 返 し て い る が 、 こ れ は 天 候 不 良 が 小 規 模 農 家 と 大 規 模 農 家 の い ず れ に も 影 響 を 与 え て い る た め で ある。99 年および 2000 年 の 茶 生 産 量 の 減 少 は 干 ば つ に よ っ て 引 き 起 こ さ れ た も の で ある。また、いくつかの茶生育地域では 2000 年 の 初 期 に 霜 害 の 影 響 も あ っ た 。 表 − 8 よ り 、 栽 培 面 積 で も 、 小 規 模 農 家 の 合 計 は 大 規 模 農 家 の そ れ を 上 回 っ て い る が 、 大 規 模 農 家 は 過 去 5 年 間 で 着 実 に 栽 培 面 積 を 増 加 さ せ て い る 。 表 − 9 よ り 、 生 産 性 は コ ー ヒ ー 同 様 に 大 規 模 農 家 の 方 が 高 い 。 こ れ は 、 小 規 模 農 家 の 多 く が 紅 茶 以 外 に も 様 々 な 穀 物 を 栽 培 し て い る た め 、 栽 培 効 率 が 悪 く な っ て い る こ と に よ る 。 2 0 0 1 年 の 単 位 面 積 あ た り で の 生 産 量 増 加 は 、 改 良 農 法 、 道 路 修 繕 、 効 果 的 な 投 入 材 の 使 用 に よ っ ている。また、 2000年に KTDA ( ケ ニ ア 茶 開 発 局 ) の 指 揮 下 を 離 れ た こ と も 、 農 家 に 自 発 的 な 組 織 化 に 向 け た 意 識 を 高 め さ せ 、 生 産 性 向 上 に 結 び つ い て い る 。 表−10からは、2001年の総生産額は 97 年と比べて約 77 % 増 加 し た こ と が わ か る 。 一方で、表−7で総生産量が同時期約 33 % し か 増 加 し て い な い こ と か ら 、 紅 茶 価 格 が 上 昇 し て い る こ と が 伺 え る 。 コ ー ヒ ー の 国 際 価 格 が 下 落 し て い る こ と を 考 え る と 、 農 家 に お い て コ ー ヒ ー 栽 培 か ら 紅 茶 栽 培 へ シ フ ト す る こ と が 予 想 さ れ る 。      表−7 紅茶の生産量    単位;千t 小規模農家  大規模農家  総生産量 1997  129.71    91.01  220.72 1998  175.63  118.54  294.17 1999  153.85    94.85  248.70 2000  145.55   90.74  236.29 2001*  181.72  112.90  294.62   出所:ECONOMIC SURVEY 2002   *:暫定値 表−8 紅茶の栽培面積   単位;千ha  小規模農家  大規模農家   総面積 1997 84.66   32.69  117.35 1998 85.56   33.09  118.65 1999 90.32   33.88  124.20 2000 88.36 34.39  122.75 2001* 88.36 40.81  129.17   出所:ECONOMIC SURVEY 2002 * : 暫 定 値

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表 − 9   紅 茶 の 単 位 面 積 当 た り 生 産 量 単 位 ; k g / h a          小規模農家  大規模農家 1997 1,774   2,866 1998 2,246   3,699 1999 1,915   2,946 2000 1,793 2,790 2001* 2,147 3,453   出所:ECONOMIC SURVEY 2002   *:暫定値 表−10 紅茶の生産額 生産額(百万Ksh) 1997  20,336.0 1998 23,636.0 1999 39,138.0 2000 31,087.6 2001* 35,969.8 出所:ECONOMIC SURVEY 2002 * : 暫 定 値 ③ 園 芸 作 物   園 芸 作 物 部 門 は 、ケ ニ ア 経 済 の 中 で も 近 年 最 も 急 速 な 成 長 を 遂 げ て い る 部 門 で あ る 。 ここ20 年 間 に ケ ニ ア の 園 芸 作 物 は 、 特 に ハ イ ラ ン ド お よ び コ ー ス ト 地 方 に お い て 主 要 な 産 業 と な っ て い る 。 そ れ は ケ ニ ア の 主 要 外 貨 獲 得 品 だ っ た コ ー ヒ ー を し の ぐ ほ ど に 発 展 し た 。 国 内 消 費 用 に 加 え て 、 欧 州 市 場 に も 大 量 に 輸 出 さ れ て い る 。 こ の 部 門 の 発 展 に つ い て は 、 こ れ ま で 政 府 の 統 制 を 受 け な か っ た こ と が 理 由 の 一 つ に 上 げ ら れ て い る。   ま た ケ ニ ア で 生 産 さ れ る 園 芸 作 物 は 、 そ の 種 類 の 豊 富 さ が 魅 力 で あ る 世 界 各 国 を 原 産 と す る 様 々 な 野 菜 や 果 物 が 生 産 さ れ て い る 。   園 芸 作 物 は 、 他 の 換 金 作 物 よ り も 生 産 地 が 分 散 し て い る 。 主 な 生 産 地 は セ ン ト ラ ル 州 の ケ ニ ア 山 付 近 と イ ー ス タ ン 州 お よ び セ ン ト ラ ル 州 の リ フ ト バ レ ー で あ る 。 コ ー ス ト 、 ウ エ ス タ ン お よ び イ ー ス タ ン の 各 州 で は 小 規 模 の マ ン ゴ ー 、 ア ジ ア 地 域 で 産 出 さ れ る 各 種 野 菜 、 フ レ ン チ ビ ー ン ズ の 生 産 地 が 主 に 広 が っ て い る 。  平均1 ha の栽培面積を持つ約 25 万 戸 の 小 規 模 農 家 が 、 園 芸 作 物 の 生 産 に 関 与 し て いる。また、約 100戸 の 大 規 模 園 芸 作 物 農 家 が 存 在 す る 。 新 鮮 果 物 お よ び 野 菜 の 生 産 量の約60 %を小規模農家が担っており、大規模農家は残りの 40 % を 占 め る 。 ま た 、 切 り 花 部 門 は 大 規 模 農 家 が 独 占 し て い る 。 一 般 的 に 園 芸 作 物 の 生 産 に は 、 国 際 市 場 に よ っ て 要 求 さ れ る 品 質 や 生 産 性 の 高 さ を 確 保 す る た め 、 質 の 高 い 海 外 か ら の 輸 入 資 材 ( 農 業 機 械 、 肥 料 、 農 薬 等 ) が 利 用 さ れ

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て い る 。 96 年には、生産量は 2,380 万トンで生産額では 376億 Kshであった(表−11)。 20 00 年には、生産量が 3,160 万トンで生産額 458億 Kshであった。この間、生産量では 32. 8%、生産額では 21.8% の 増 加 を 示 し て い る 。 表−11 園芸作物生産傾向 年  種類 生産面積(千ha) 生産量(千t)  生産額(百万Ksh) 1996 果物 95 1,397   23,699 野菜 81 936  9,315 ハーブ&スパイス 2 7 181 切り花 1 39 4,366 合計 179 2,379 37,561 1997 果物 129 1,713   12,718 野菜 88 988 12,281 ハーブ&スパイス 1 6 147 切り花 1 40 7,443 合計 219 2,747 32,589 1998 果物 135 2,141   14,367 野菜 91 1,043 11,934 ハーブ&スパイス 1 5  88 切り花 1 34 4,857 合計 228 3,223 31,246 1999 果物 136 2,158   18,462 野菜 97 1,128 12,259 ハーブ&スパイス 1 6 130 切り花 2 41 7,412 合計 236 3,333 38,263 2000 果物 136 2,063   25,246 野菜 88 1,048 13,123 ハーブ&スパイス 1 5 200 切り花 2 42 7,227 合計 227 3,158 45,796 出所:National Development Plan 2002−2008   園 芸 作 物 に つ い て は ま た 、 輸 出 用 の 新 た な 作 物 の 開 発 が 行 わ れ て い る 。 例 え ば 、 果 物 で は リ ン ゴ 、 な し 、 桃 、 プ ラ ム 、 杏 、 い ち ご な ど で 、 ケ ニ ア は こ れ ら の 果 物 を 生 産 す る の に 都 合 の よ い 気 候 と そ の 他 の 条 件 が 揃 っ て い る 。 ぶ ど う に つ い て は 食 卓 用 ぶ ど う 、 ワ イ ン 用 、 ほ し ぶ ど う と い っ た 用 途 向 け に 栽 培 さ れ て い る が 、 国 内 ワ イ ン 産 業 は ま だ 未 成 熟 で あ る 。

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 2000 年 に は 、 園 芸 作 物 部 門 は 雨 不 足 お よ び 劣 悪 な 道 路 事 情 の た め に 生 産 が 減 少 し た(表−11)。しかし、 2001年 に は 回 復 す る こ と が 予 想 さ れ る 。  園芸作物の総栽培面積 27 万 6,630 ヘクタールのうち、切り花はその 0.59%の約 1,650 ヘ ク タ ー ル し か 占 め て い な い が 、 園 芸 作 物 部 門 の 中 で 切 り 花 部 門 は 輸 出 品 の 花 形 的 存 在である。 70 年 代 、 切 り 花 の 輸 出 は 主 に カ ー ネ ー シ ョ ン や 菊 で あ っ た 。 こ れ ら の 種 類 の 花 は 、 や が て バ ラ が 切 り 花 の 最 大 品 目 と し て 台 頭 し て か ら は 減 少 し て い っ た 。 切 り 花 の 輸 出 が 成 功 し た の は 、 大 規 模 農 家 が 新 た な 栽 培 資 材 を 利 用 し て 高 品 質 の も の を 生 産 し た た め で あ る 。 バ ラ 生 産 に 関 わ る ノ ウ ハ ウ の 多 く は 、 イ ス ラ エ ル お よ び オ ラ ン ダ 系 企 業 の 技 術 指 導 や 生 産 管 理 指 導 に よ っ て 行 わ れ て い る 。   ケ ニ ア の 主 な 切 り 花 栽 培 地 域 は 、 ナ イ ロ ビ 、 リ フ ト バ レ ー 、 セ ン ト ラ ル 、 イ ー ス タ ン の 各 州 で あ る 。 こ の 中 で ナ イ バ シ ャ 湖 を 中 心 と し た リ フ ト バ レ ー 州 が 最 大 の 産 地 で あ る 。 輸 出 用 の 主 な 品 種 は バ ラ 、 カ ー ネ ー シ ョ ン 、 ス タ ー チ 、 ア ル ス ト ロ メ リ ア ス 、 ユ リ 、 ラ ン な ど で あ る 。 小 規 模 農 家 は 大 規 模 農 家 よ り も 切 り 花 生 産 へ の 参 入 が 遅 れ た 。 こ の た め 、 生 産 の 多 く を 担 う の は 大 規 模 農 家 で あ る 。 ケ ニ ア で の 一 般 的 な 花 の 栽 培 時 期 は 9 月 か ら 4 月 ま で で あ る 。 そ し て 、 ケ ニ ア で の 花 卉 需 要 は 主 に 冬 に 生 じ る 。 こ れ は 欧 州 諸 国 の 生 産 が 低 下 す る 時 期 に 当 た り 、 こ の 需 要 の 変 化 や 品 質 の 違 い の た め に オ ー ク シ ョ ン で の 価 格 が 異 な る 。  花卉は、一般的に茎の長さが 40cm 以 下 で あ る こ と が 品 質 を 決 め る 最 低 条 件 に な る 。 しかし、これがあまり短すぎても品質低下につながり、反対に 100cm 以 上 だ と 長 す ぎ て ニ ー ズ が な く な る 。   ケ ニ ア は 、 多 様 な 園 芸 作 物 を 生 産 ・ 輸 出 し て い る が 、 こ れ ま で そ の 大 部 分 が 未 加 工 品 で あ っ た 。 近 年 は 、 こ れ ら に 加 工 を 施 し て 付 加 価 値 を つ け る 努 力 が な さ れ て い る 。 ま た 、 生 鮮 品 は 特 に 消 費 地 ま で の 輸 送 速 度 が 求 め ら れ る が 、 航 空 輸 送 力 が 限 ら れ て い る た め そ の 輸 出 は 限 定 的 と な っ て い る 。 輸 送 能 力 の 限 界 は 、 傷 み や す い 園 芸 作 物 の 輸 出 拡 大 に と っ て 障 壁 と な っ て い る 。 こ の た め 、 保 存 性 を 高 め て 販 売 ・ 輸 出 す る こ と を 始 め て い る 。   現 在 、 加 工 園 芸 作 物 の 主 な も の に は 野 菜 ・ 果 物 の 缶 詰 や ジ ュ ー ス な ど が 含 ま れ て い る ( 表 − 1 2 ) 。 例 え ば 、 パ ッ シ ョ ン フ ル ー ツ や パ イ ナ ッ プ ル の よ う な 果 物 は ジ ュ ー ス や 缶 詰 に 加 工 さ れ て 販 売 さ れ て い る 。 表 − 1 2   園 芸 作 物 加 工 品 生 産 額 ( 抜 粋 )  単位:百万Ksh 1997 1998 1999 2000 2001 ジャム及びマーマレード  328  356  356  43 263 果物・野菜ジュース  19  32  21 51 20 果汁飲料  41  169  165 341 232 果物缶詰 1,925 3,034 2,903 3,435 2,870 野菜缶詰 2,321 3,596 3,450 3,878 3,393

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(2)当該分野の雇用創出規模(生産、加工、流通その他)   ケ ニ ア に お け る 農 産 品 ・ 食 品 加 工 分 野 で の 雇 用 創 出 規 模 は 、 表 − 1 3 が 示 す よ う に 、 賃金雇用されている人のうち農林業全体で約 31 万 人 、 製 造 業 で 約 8 万 人 、 商 業 で 約 4 万人となっており、全賃金雇用者 168万人の約 26 % に 及 ぶ 。 農 産 品 ・ 食 品 加 工 分 野 の 賃 金 雇 用 者 数 は 、 い ず れ の 業 態 に お い て も 概 ね 増 加 傾 向 に あ る 。 農 林 業 で は 、 農 産 品 ・ 食品加工分野で賃金雇用されている人の数は約 67 % で 、 中 で も コ ー ヒ ー 農 園 及 び 紅 茶 農園での雇用者数は農林業全体の約 45 % に の ぼ る 。 製 造 業 で は 、 農 産 品 ・ 食 品 加 工 分 野で賃金雇用されている人の数は製造業全体の約 37 %、商業では、約 26 % と 、 こ の 分 野 で の 雇 用 創 出 割 合 は 流 通 の 末 端 に い く ほ ど 縮 小 し て い く 。 こ れ は 、 コ ー ヒ ー 、 紅 茶 と い っ た 主 要 農 産 品 が 加 工 を 施 さ な い 1 次 産 品 の 形 態 で 海 外 に 輸 出 さ れ る た め と 見 ら れ る 。 表 − 1 3   ケ ニ ア の 産 業 別 賃 金 雇 用 者 数 ( 抜 粋 )    単位:人 1 9 9 6 1 9 9 7 1 9 9 8 1 9 9 9 2 0 0 0 農林業 302,940 305,558 308,815 311,257 310,987   コ ー ヒ ー 農 園 59,101 59,874 59,285 60,319 60,700  紅茶農園 76,575 77,024 79,571 79,960 79,562  砂糖農園 26,457 28,047 29,307 29,361 28,961  混合農園 36,883 37,105 37,960 38,406 38,383  海洋漁業 81 105 163 167 171  内水面漁業 224 239 245 244 241 製造業 210,423 214,493 216,889 219,604 217,896 うち、農産品・ 食品加工分野 と殺、精肉等 70,576 4,114 72,822 4,147 74,792 4,102 80,390 4,124 80,544 4,070 乳製品製造 4,348 4,384 4,323 4,434 4,437 果物・野菜調 4,260 4,293 4,279 4,852 5,136 理及び缶詰 魚加工、調理 199 192 190 184 174 及び缶詰 動 植 物 油 及 び 油脂製造 1,916 2,011 2,084 2,100 2,107  穀物製粉 5,577 5,812 5,847 6,151 6,178  パ ン 類 製 品 製 造 2,694 2,744 2,776 2,800 2,769 砂 糖 工 場 及 び 精製 13,008 13,180 13,635 16,294 16,263

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コ コ ア , チ ョ コ レ ー ト 及 び 砂 糖 菓 子 類製造 907 910 912 916 904 そ の 他 食 品 製 造 24,524 25,972 27,368 29,326 29,619 スピリッツ,ビール及 6,631 6,725 6,790 7,548 6,382   びたばこ 飲 料 水 及 び 炭 酸水産業 2,398 2,452 2,486 1,661 2,505 商業 143,177 148,204 150,727 153,629 155,374 うち、農産品・ 食品加工分野 35,215 36,298 37,698 39,003 40,012   商 業 ( 卸 し ) 食品、飲み物 4,584 4,681 4,743 4,794 4,808 及 び た ば こ 農産品 18,747 19,174 20,046 20,876 21,547 商業(小売り) 食 品 、 飲 み 物 、 及 び たばこ 1,239 1,281 1,420 1,558 1,688 食肉販売 714 774 871 968 1,063 レストラン,カフェ及 9,931 10,388 10,618 10,807 10,906       び 飲 食 店 合計 1,618,841 1,647,434 1,664,904 1,673,550 1,676,755 出所:STATISTICAL ABSTRACT 2001;Central Bureau of Statistics、Ministry  of Finance and Planning   1 の ( 1 ) で 調 査 対 象 と し て 限 定 し た コ ー ヒ ー 、 紅 茶 、 園 芸 作 物 に つ い て 聞 き 取 り 調 査 を し た 結 果 な ど に よ る と 、 雇 用 状 態 は 以 下 の と お り で あ っ た 。 ① コ ー ヒ ー   コーヒー産業では、約 25 万戸の小規模農家と 45 戸 の 大 規 模 農 家 が 存 在 す る 。 小規模農家は家族経営が主体で、約 63 万 人 の 雇 用 が あ る と さ れ て い る 。 一 方 、 大 規 模 農 家 で は 約 6 万 人 が 雇 用 さ れ て い る 。 加 工 、 流 通 部 門 に つ い て は 確 認 で き て い な い 。   ② 紅 茶    小規模農家数は 31 万 1,875 戸で、そのうちニャヨ紅茶区域開発組合は、 5,700 人 の従業員とその家族2万 4,000 人 を 養 っ て い る 。  

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      大 規 模 農 家 で は 約 8 万 人 が 雇 用 さ れ て い る 。 大 規 模 農 家 中 ケ ニ ア 最 大 の ブ ル ッ クボンド・ケニア社はケリチョーだけで1万 5,000 人 の 雇 用 を 生 み 出 し て い る 。 ③ 園 芸 作 物       園 芸 作 物 部 門 の う ち 切 り 花 部 門 の 労 働 人 口 は 直 接 的 に は 4 万 人 か ら 5 万 人 の 間 と い わ れ 、 関 連 業 務 従 事 者 ま で 入 れ る と 6 万 人 か ら 7 万 人 に 達 す る と 言 わ れ て い る。切り花部門に従事する者の 65 %から 75 % が 女 性 で あ る 。 (3)当該分野の国内・海外販売(輸出)実績および販売(輸出)先、流通ルート ① コ ー ヒ ー       表 − 3 お よ び 表 − 1 4 か ら 、 ケ ニ ア で 生 産 さ れ た コ ー ヒ ー は そ の 大 部 分 は 輸 出 に 回 さ れ て い る 。 表 − 1 4 に 示 さ れ て い る よ う に 、 コ ー ヒ ー の 消 費 地 か つ 集 散 地 であるドイツへの輸出が数量で2万 6,278 トン、金額で 43 億 6,270 万 ケ ニ ア ・ シ リ ン グ と 最 大 で 、 続 く 英 国 を 大 き く 引 き 離 し て い る 。     表 − 1 4   コ ー ヒ ー の 主 な 輸 出 相 手 先 別 輸 出 量 及 び 輸 出 額 ( 1 9 9 9 )  輸出量(t) 輸出額(百万Ksh) ドイツ 26,278.3 4,362.7 英国  8,274.6  1,663.3 スウェーデン 5,589.8 1,185.6 オランダ  3,946.5   589.6 ベルギー  3,702.1   616.9 米国  3,388.9    700.4 サウジアラビア  2,760.0 324.9 フィンランド  2,391.1 459.7 スイス 1,259.8 241.7 日本  1,079.5 162.7 ヨルダン  1,021.5 121.9 その他 9,945.5 1,545.8 出所:Ministry of Finance and Planning            Central Bureau of Statistics   ケ ニ ア に お い て 農 家 が コ ー ヒ ー 豆 の 売 買 を 行 う に は 、 ケ ニ ア ・ コ ー ヒ ー 委 員 会 の オ ー ク シ ョ ン に か け な け れ ば な ら な い 。 例 え ば 、 小 規 模 農 家 が 栽 培 し た コ ー ヒ ー の 実 を 協 同 組 合 に 運 ぶ と 、 協 同 組 合 は そ れ を 精 製 の た め コ ー ヒ ー 豆 精 製 所 に 運 び 、 精 製 さ れ た コ ー ヒ ー 豆 は コ ー ヒ ー 委 員 会 に 運 ば れ る こ と に な る 。 大 農 園 に お い て も 、 精 製 さ れ た 豆 は 同 様 に コ ー ヒ ー 委 員 会 に 持 ち 込 ま れ る 。 ケ ニ ア ・ コ ー ヒ ー 委 員 会 に 運 ば れ た コ ー ヒ ー は 、 毎 週 火 曜 日 に ナ イ ロ ビ で ケ ニ ア ・ コ ー ヒ ー 委 員 会 が 主 催 す る オ ー ク シ ョ ン に か け ら れ 、 事 業 ラ イ セ ン ス を 取 得 し て い る 卸 業 者 に 販 売 さ れ る ( 表 − 1 5 ) 。

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 ケニア・コーヒー委員会( Coffee  Board   of   Kenya )  71 年 に コ ー ヒ ー 委 員 会 、 コ ー ヒ ー 販 売 委 員 会 お よ び コ ー ヒ ー 開 発 庁 が 統 合 さ れ 発 足 し た 。 構 成 メ ン バ ー は 、 協 同 組 合 、 農 民 の 代 表 、 農 務 省 、 財 務 省 お よ び 大 統 領 府 の 代 表 か ら な る 。 委 員 会 の 機 能 は 、 コ ー ヒ ー 産 業 の 振 興 促 進 、 コ ー ヒ ー の 市 場 販 売 操 作 、 コ ー ヒ − の 加 工 、 コ ー ヒ ー 生 産 者 ・ 加 工 業 者 の 許 認 可 ・ 管 理 、 コ ー ヒ ー 産 業 に 関 す る 調 査 研 究 の 実 施 で あ る 。 コ ー ヒ ー 法 に よ り 、 生 産 者 は コ ー ヒ ー 委 員 会 に 対 し て の み コ ー ヒ ー を 出 荷 で き 、 ま た コ ー ヒ ー の 栽 培 、 販 売 あ る い は 取 引 に 従 事 す る 個 人 や 団 体 は 、 コ ー ヒ ー 委 員 会 が 発 行 す る ラ イ セ ン ス の 取 得 が 求 め ら れ る 。   コ ー ヒ ー の 等 級 は 豆 の 大 き さ に 基 づ き 次 の よ う な 8 つ の 等 級 に 分 か れ て い る 。   P B   チ ェ リ ー の ま ま の も の AA 大豆( 7.20mm ) A 6.80mm B 6.20mm C B よ り 小 さ い 豆 D 最 も 大 き な 豆 TT 明 る い 茶 色 を し た 豆 T C よ り 小 さ く T T よ り 明 る い 色 の 豆 な お 、 グ レ ー ド A 及 び B は A B と し て 混 合 さ れ オ ー ク シ ョ ン か け ら れ る 。   ま た 、 国 際 市 場 に 加 え 、 今 後 国 内 市 場 が 発 展 す れ ば コ ー ヒ ー 部 門 に と っ て プ ラ ス に 働 く こ と と な る 。 例 え ば 、 ケ ニ ア の J A V A コ ー ヒ ー ハ ウ ス は 品 質 の 高 い ケ ニ ア コ ー ヒ ー を 提 供 し て お り 、 人 気 も 高 い 。 も う 一 つ の 市 場 へ の ア プ ロ ー チ は 、 ケ ニ ア ・ コ ー ヒ ー 委 員 会 が 最 上 級 品 と し て 選 別 し た ケ ニ ア コ ー ヒ ー ハ ウ ス ブ レ ン ド で あ る 。 こ の ブ レンドは、国内の様々な生産地域( District ) か ら 取 れ た 豆 か ら で き て い る 。 ケ ニ ア コーヒーハウスはまた、ケニアを訪れる観光客を対象に配達サービス( 10Kg 単位) を 提 供 し て い る 。

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図 − 1   コ ー ヒ ー の 流 通 経 路 Kenya Planters Cooperative Union または民間工場 小規模農家 協同組合 (果肉除去) 大規模農家 (エステー ト) 製豆所 ケニア・コーヒー委員会 オークション (ナイロビ・コーヒー取引所) ディーラー 国内市場 国外市場 自家製豆の場合

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  ② 紅 茶   表−15より、紅茶の輸出量は干ばつのため 2000 年に減少したが、 2001 年には 再び輸出量は回復した。ただ、輸出額でみると 2000 年 に は 減 少 し た 輸 出 量 と は 逆 に増加し、輸出量の回復した 2001 年 に は 逆 に 減 少 し た 。 今 後 と も ケ ニ ア は 紅 茶 の 生 産 ・ 輸 出 に お い て 世 界 を リ ー ド し 続 け る と み ら れ る 。 表 − 1 7 よ り 、 輸 出 相 手 先 国 は 1 位 英 国 、2 位 パ キ ス タ ン 、3 位 エ ジ プ ト で 、この3カ国で輸出量全体の約 70 % を占め、輸出額でも約 74 % を 占 め て い る 。   表−15 紅茶の輸出量及び輸出額  輸出量(t) 輸出額(百万Ksh) 1997  199,224  24,126 1998  263,771  32,971 1999  260,177  33,065 2000* 217,282  35,150 2001* 270, 473 34,485     出所:ECONOMIC SURVEY 2002         * : 暫 定 値   表 − 1 6   紅 茶 の 主 な 輸 出 相 手 先 、 輸 出 量 及 び 輸 出 額 ( 1 9 9 9 ) 輸出量(t) 輸出額(百万Ksh) 英国 68,732.8 9,029.6 パキスタン 65,720.7 8,875.7 エ ジ プ ト 49,556.6 6,601.6 ス ー ダ ン  9,495.1     9 9 1 . 3 アフガニスタン 8,995.6 1,322.5 イ エ メ ン 6,836.0 1,062.3 UAE 6,760.6 1,012.7 米国 3,993.3 565.0 イラン 3,161.4 450.4 アイルランド 2,998.7 453.3 ソ マ リ ア 2,813.6 208.6 ポーランド 2,417.0 345.8 その他 13,815.2 1,817.1 出所:Ministry of Finance and Planning            Central Bureau of Statistics

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図 − 2 紅 茶 の 流 通 経 路

  紅 茶 の オ ー ク シ ョ ン は 、 祭 日 を 除 く 毎 週 月 曜 日 に 東 ア フ リ カ 紅 茶 貿 易 協 会 ( E A T TA;East   African   Tea  Trade   Association ) の 監 督 の も と モ ン バ サ で 行 わ れ て い る 。 E A T T A は ル ワ ン ダ 、 ウ ガ ン ダ 、 マ ダ ガ ス カ ル 、 ケ ニ ア 、 タ ン ザ ニ ア 、 ブ ル ン ジ 、 マ ラ ウ イ 、 ジ ン バ ブ エ 、 ザ ン ビ ア 、 コ ン ゴ ( 旧 ザ イ ー ル ) の 国 々 の 生 産 者 、 ブ ロ ー カ ー お よ び 買 い 取 り 人 か ら 組 織 さ れ て い る 。 協 会 の 設 立 目 的 は 、 ア フ リ カ で 紅 茶 貿 易 を 促 進 す る こ と 、 適 切 な 市 場 を 保 証 す る こ と 、 統 計 な ど の 産 業 情 報 を 収 集 ・ 発 信 す る こ と な ど で あ る 。 東 ア フ リ カ で の 紅 茶 の 取 引 は 唯 一 、 E A T T A の メ ン バ ー 間 で の み 許 可 さ れ て い る 。   ケ ニ ア の 紅 茶 産 業 の 中 で も 成 長 著 し い 包 装 業 者 ( パ ッ カ ー ) は 、 国 内 市 場 お よ び 輸 出 市 場 向 け 商 品 の 包 装 を 手 が け る 。 現 在 、 国 内 に お け る 主 要 包 装 業 者 は ケ リ チ ョ − に 本拠を置くケニア紅茶包装会社( Ketepa ) で 、 K T D A ( ケ ニ ア 茶 開 発 局 ) お よ び K T G A ( ケ ニ ア 茶 栽 培 者 協 会 ) が 運 営 す る 同 社 は 紅 茶 の 卸 売 業 者 で も あ る 。 ③ 園 芸 作 物 表−17より、生鮮園芸作物は概ね毎年輸出量及び輸出額を伸ばしている。 2001 年には輸出量が前年に比べ4%減少したが、輸出額は前年比 69 % 増 加 し て い る 。 こ れ は 、 品 種 の 多 様 化 、 包 装 技 術 の 向 上 、 品 質 の 向 上 に よ る 。 表 − 1 8 か ら 輸 出 相 手 先 国 小規模農家 エステート 緑葉集荷センター KTDA 工場 民間工場 オークション (モンバサ) 輸出業者 包装業者 国内市場

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を み る と 、 切 り 花 で は 輸 出 量 で オ ラ ン ダ が 1 位 と な っ て い る 。 果 物 で は フ ラ ン ス が 1 位だが、 99 年 に は ア ラ ブ 首 長 国 連 邦 へ の 輸 出 が 拡 大 し 、 欧 州 諸 国 を 差 し 置 い て 2 位 と な っ て い る 。 ま た 、 6 位 に も サ ウ ジ ア ラ ビ ア が 入 っ て お り 、 今 後 、 ケ ニ ア の 園 芸 作 物 の 輸 出 先 と し て 拡 大 す る 可 能 性 を 秘 め て い る 。 野 菜 で は 、 英 国 が 1 位 、 フ ラ ン ス が 2 位 と な っ て い る 。 表 − 1 7 生 鮮 園 芸 作 物 の 輸 出 量 及 び 輸 出 額 輸出量(千t) 輸出額(10億Ksh) 1997   84.2   8.7 1998   78.4   9.7 1999   99.0  14.2 2000   99.2  13.9 2001*   95.2  23.5 出所:ECONOMIC SURVEY 2002 * : 暫 定 値   園 芸 作 物 の 輸 出 を 容 易 に す る た め 、 民 間 輸 出 業 者 や 政 府 系 機 関 に よ っ て ジ ョ モ ケ ニ ア ッ タ 国 際 空 港 や 地 方 に 冷 蔵 施 設 が 作 ら れ た 。 ま た 、 輸 出 市 場 の た め に 新 た な 包 装 方 法 が 採 用 さ れ て い る 。 輸 出 業 者 は 現 在 、 再 包 装 を 避 け て 直 接 ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト に 持 ち 込 め る よ う 、 欧 州 向 け に い ん げ ん 豆 や い ち ご な ど の 作 物 を 包 装 し て 出 荷 し て い る 。 多 く の 園 芸 作 物 の 輸 出 用 包 装 は 、国 際 市 場 の 要 求 す る 基 準 に 適 合 す る よ う 改 良 さ れ た 。   園 芸 作 物 の 輸 送 は 、 切 り 花 や 野 菜 で は 積 載 量 に 限 界 の あ る 空 路 に よ る 輸 送 が 利 用 さ れ て い る が 、 バ ナ ナ 、 ア ボ ガ ド 、 マ ン ゴ ー 、 パ イ ナ ッ プ ル の よ う な 商 品 を 輸 出 す る 場 合 に は 主 に 海 路 が 利 用 さ れ て い る 。   ケ ニ ア 産 花 卉 の 市 場 は オ ラ ン ダ 、 英 国 、 ド イ ツ 、 南 ア と 多 様 で あ る ( 表 − 1 8 ) 。 例 え ば 、 英 国 市 場 で は 同 種 で も 様 々 な 色 の 品 揃 え が 求 め ら れ る 。 赤 バ ラ は 常 に 人 気 が ある一方で、桃色やクリーム色のバラは結婚シーズンに茎の長さが 50 ∼ 70cm のもの が 求 め ら れ る 。 ケ ニ ア 産 花 卉 は イ ス ラ エ ル 、 ジ ン バ ブ エ 、 モ ロ ッ コ 、 エ ク ア ド ル の 花 卉 と 競 合 し て い る 。   近 年 、 オ ラ ン ダ で の オ ー ク シ ョ ン と は 別 に 、 直 接 ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト の よ う な 小 売 業 者 に 販 売 す る ケ ー ス が 増 加 し て い る 。 こ れ は 価 格 の 安 定 が 保 証 さ れ る 一 方 で 、 包 装 に 関 し て は 高 い 品 質 基 準 を 要 求 さ れ る 。 ケ ニ ア 国 内 で 欧 州 の ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト 向 け に 花 を 包 装 す る 利 点 と し て は 、 再 包 装 に よ る 花 へ の ダ メ ー ジ を 減 少 さ せ ら れ る こ と が 挙 げ ら れ る 。

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表 − 1 8   園 芸 作 物 の 輸 出 相 手 国 別 輸 出 量 単位:t 作物 国名 1998 1999 切り花 オランダ 19,660 25,233 英国 4,707 7,170 ドイツ 2,836 2,207 南アフリカ 380 508 スイス 566 491 スエーデン 266 358 フランス 331 302 イタリア 168 119 その他 1,307 604 合計 30,221 36,992 果物 フランス 2,207 3,976 アラブ首長国連邦 - 2,229 オランダ 3,139 1,985 スイス 113 1,738 英国 813 1,667 サウジアラビア 519 675 ドイツ 726 509 スエーデン 5 190 その他 3,830 2,626 合計 11,352 15,595 野菜 英国 19,365 24,391 フランス 9,385 10,932 オランダ 1,463 3,374 ドイツ 1,513 1,860 ベルギー 1,714 1,642 スイス 179 266 イタリア 139 134 スエーデン 48 95 その他 12,379 3,683 合計 36,800 46,377 出所:HORTICULURAL CROPS DEVELOPMENT AUTHORITY

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(4)当該分野の主要生産者(企業)および外資進出状況

① コ ー ヒ ー

 ケニアのナイロビで開催されるオークションには、 C.Dorman Ltd. 、 IBERO ( KEN YA ) Ltd. 、 TAYLOR WINCH COFFE Ltd. と い っ た 国 際 的 な デ ィ ー ラ ー が 参 加 し て お り ( 下 記 の 「 輸 出 ラ イ セ ン ス 取 得 企 業 」 と 「 ロ ー ス タ ー ラ イ セ ン ス 取 得 企 業 」 を 参 照 ) 、 ニエリ地域のコーヒー農家は、 2002年2月にスターバックスコーヒーおよびC .ドー ルマン社から「 2001年 の 最 高 値 の コ ー ヒ ー 豆 を 生 産 し た 」 と し て 表 彰 さ れ て い る 。 コ ー ヒ ー 輸 出 ラ イ セ ン ス 取 得 企 業 ( 2 0 0 1 年 9 月 1 0 日 現 在 ) 企 業 名       カ テ コ ゙ リ ー / ラ イ セ ン ス 番 号 AFRICAN COFFEE CO.LTD  A.3066 AFRICOFF TRADING CO.LTD  A.3067 ALANWOOD LIMITED      A.3068 ALCAFFE LIMITED       A.3072 AL RAHIL TRADING CO.LTD    ARISTOCRATS8 COFFEE&TEA  A.3136 EXPORTERS LTD        A.3127 BETCO COFFEE CO.LTD    A.3140 BICO LIMITED         A.3073 C.DORMAN LTD         A.3075 COFFTEA AGENCIES LTD    A.3137 CEJO INVESTMENTS LTD     A.3129 CENTRAL IMPEX   ENTERPRISES LTD       A.3074 CETCO LIMITED        A.3076 COFFEE EXPORTERS(K)LTD  A.3077 CONNECTIONS JOINT LTD   A.3142 DEWJI COFFEE WASHING LTD  A.3078 DIAMOND COFFEE CO.LTD    A.3079 ET-CETERA LTD         A.3138 ESCO KENYA LTD        A.3080 FRAMWA ENTERPRISES LTD    A.3130 FRANATO COFFEE LTD      A.3081 GOLD COFFEE LTD       A.3082 GOLDROCK INTERN.  ENTERP.CO.(k)LTD      A.3143 GOURMET COFFEE LTD      A.3083 GRANAKA CO.LTD        A.3084

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GREAT LAKES   TEA&COFFEE(k)LTD     A.3141 GREEN COFFEE LTD       A.3085 HANS SICKMULLER(k)LTD    A.3086 INLAND COFEE CO.LTD      A.3128 IBERO(KENYA)LTD        A.3087 JENEM COFFEE LTD      A.3088 JOSRA COFFEE CO.LTD     A.3089 JUJA COFFEE EPORTERS LTD  A.3131 KAGERA LIMITED   A.3124 KENYA COFFEE AND   PRODUCE LTD A.3134 KENYA NUT CO.LTD   A.3090 KIAMBU DAIRY-PHYRETHRUM   CO-OP UNION    A.3091 KIRINYAGA DIST.CO-OP UNION A.3133 KWACHA LIMITED     A.3092 LIJUKA INVESTMENTS     A.3093 LOKI ENTERPRISES LTD   A.3094 MALDE EXPORT IMPORT LTD   A.3095 MBARAKI PORT WAREHOUSES     ( K ) L T D         A . 3 0 9 6 MEHISA ENTERPRISES LTD    A.3097 MERALI DEWJI &SONS LTD   A.3098 MOMBASA COFFEE LIMITED    A.3099 MOMBASA PACKERS LTD      A.3100 MONACO COFFEE INTERN.LTD   A.3126 MOUNT KENYA COFFEE LTD   A.3101 MUMBI COFFEE LTD       A.3135 MWANGI COFFEE EXPORTERS LTDA.3102 M.A.PANDIT&CO.LTD      A.3103 M.A.PANJU&BROTHERS LTD   A.3104 NAIROBI JAVA HOUSE LTD   A.3105 ORLANDO AGENCIES LTD     A.3106 OSEIBO TRADING CO.LTD     A.3107 PATI LIMITED  A.3108 RAKI INVESTMENT LTD      A.3109 RASHID MOLEDINA  &CO.(MSA)LTD   A.3110 REJITEK COFFEE CO.LTD    SUSPENDED

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RETNO COFFEE CO.LTD      A.3112 RIDGEWAYS COFFEE   DEALERS LTD         SUSPENDED SERVICOFF LTD  A.3115 SHAH MEGHJI HIRJI LTD  A.3116 SHARMACO INVESTMENT LTD  A.3117 SHIGOG INVESTMENT LTD  A.3118 S..M.MAINA COFFEE LTD  A.3144 SONDHI TRADING LIMITED  A.3119 SCEM FARM MANAGEMENT LTD  A.3114 TANJAL INVESTMENT LTD   A.3120 TAYLOR WINCH COFFEE LTD  A.3121 UNITED FOOD PRODUCTS LTD A.3122 UNITRAD LTD        A.3123 WAYNE LTD         A.3139 コ ー ヒ ー ・ ロ ー ス タ ー ラ イ セ ン ス 取 得 企 業 ( 2 0 0 1 年 9 月 1 0 日 現 在 ) 企業名       カテゴリー/ライセンス番号 BICO LTD          B.2348 CEJO INVESTMENTS LTD    B.2350 C.DORMAN LTD        B.2349 EXCELLENT ROASTERS&  GRINDERS LTD B.2351 JUJA COFFEE EPORTERS LTD  B.2361 KENYA NUT CO.LTD   B.2352 KWACHA LIMITED     B.2353 MALAIKA COFFEE&TEA LTD   B.2354 M.A.PANDIT&CO.LTD     B.2355 MOMBASA PACKERS LTD    B.2356 MWANGI COFFEE EXPORTERS LTDB.2357 NAIROBI JAVA HOUSE LTD   B.2362 RAKI INVESTMENT LTD      B.2358 SHIGOG INVESTMENT LTD  B.2359 UNITED FOOD PRODUCTS LTD  B.2360

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②紅茶

 ケニア紅茶開発機構(KTDA; Kenya  Tea  Development   Agency ) が 、 小 規

模農家を統制し、紅茶の生産、加工、販売に関する決定を行う。 2000年6月に KTDA は民営化され、組織名も“ Authority ”から“ Agency ” と な っ た 。 小 規 模 農 家 を 傘 下 に お さ め て い る 現 K T D A は 4 5 の 紅 茶 製 造 工 場 を 運 営 し て い る 。このうち 38 工場は、 年間6億 5,500 万kg以上の生産能力と年間 1,500 万 k g の 加 工 能 力 を 備 え る 。 こ れ ら 工 場 の 運 営 以 外 に も 、 K T D A は 次 の 機 能 を 持 つ 。   ・ 茶 育 成 所 の 運 営 及 び 設 立   ・ 苗 を 育 て る た め の 資 材 購 入 と 農 家 へ の 販 売   ・ 肥 料 の 周 旋   ・ 農 家 に よ る 茶 栽 培 の 監 督   ・ 緑 葉 の 栽 培 及 び 育 成 の 検 査   ・ 農 家 か ら の 緑 葉 購 入   ・ 緑 葉 の 加 工   ・ 紅 茶 の 販 売   ・ 農 家 へ の 支 払 い 及 び 徴 収   ・ 金 融 資 産 の 運 営   ・ 組 合 ( 組 織 ) 開 発 及 び サ ー ビ ス   ・ 技 術 改 良 及 び 調 査  過去34 年 の う ち に K T D A は 単 一 で は 世 界 最 大 の 紅 茶 輸 出 業 者 と な っ た 。  一方、ケニア紅茶生産協会は、 31 年 に 大 規 模 紅 茶 農 家 に よ り 組 織 さ れ た 。 会 員 資 格 は、10 ヘ ク タ ー ル 以 上 の 紅 茶 農 園 を 経 営 し て い る こ と と な っ て い る 。 紅 茶 の 栽 培 や 製 造 に 関 す る 業 務 の ほ か 、 協 会 加 盟 者 相 互 の 関 係 や 労 働 者 と の 賃 金 問 題 の 調 整 も行う。 99 年には協会加盟農家は9万 4,963 ト ン の 紅 茶 を 生 産 し て い る 。 こ れ は ケ ニ アで生産される紅茶のおよそ 38 % に 及 ぶ 。   ニ ャ ヨ 紅 茶 区 域 開 発 組 合 は 、 水 資 源 確 保 お よ び 森 林 保 護 を 目 的 に ケ ニ ア 政 府 が 保 有 する森林と私有地との緩衝地帯として 86 年に設立された。同組合は、 3,000 ヘ ク タ ー ル以上の紅茶畑を管理しており、 98 年には1万 3,400 ト ン の 紅 茶 を 生 産 し 、 輸 出 に よ り 外 貨 を 獲 得 し て い る 。   ケ ニ ア で は 、 紅 茶 は 小 規 模 農 家 お よ び 大 規 模 農 家 ( エ ス テ ー ト ) に よ り 生 産 さ れ て いる。通常、小規模農家は栽培面積 1.5 ヘ ク タ ー ル か ら 4 ヘ ク タ ー ル の 耕 地 面 積 を 持 つものをいうが伝統的には栽培面積 0.2から 0.7ヘ ク タ ー ル が 小 規 模 農 家 と の 定 義 が な され、これが一般的となっている。エステートは 1,000 ヘ ク タ ー ル 以 上 の 栽 培 面 積 を 持ち、多くの労働者を雇用している。現在、小規模農家は紅茶出荷量の約 57 %を生産 し て い る 。   エ ス テ ー ト は 主 に 多 国 籍 企 業 ( ブ ル ッ ク ボ ン ド 、 ア フ リ カ ン ハ イ ラ ン ド お よ び イ ー スタンプロデュース)で紅茶生産の約 40 %を担っている。KTDAが設立される 64 年 以 前 は プ ラ ン テ ー シ ョ ン が 茶 を 大 量 生 産 し て い た 。 し か し な が ら 、 K T D A は 小 規

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模 農 家 を 広 く 組 織 す る こ と が で き た た め に 、 巨 大 な プ ラ ン テ ー シ ョ ン を 越 え る こ と が できた。これら小規模農家を組織して作られた協同組合は、 31 年 に ケ リ チ ョ ー に あ っ た ケ ニ ア 茶 生 産 者 協 会 ( K T G A ) か ら は じ ま っ た 。 K T G A は 、 茶 を 製 造 ・ 栽 培 す る 会 員 ( 農 家 ) が 共 通 に 持 つ 利 益 の 追 求 と 労 働 者 の た め の 賃 金 を 向 上 さ せ る こ と な ど の 目 的 か ら 設 立 さ れ た 。 こ れ ら 協 同 組 合 の 多 く は 、 付 属 の 工 場 で 紅 茶 を 製 造 し て い る 。 一 方 、 エ ス テ ー ト の 例 と し て ブ ル ッ ク ボ ン ド ・ ケ ニ ア 社 が あ る 。 ブ ル ッ ク ボ ン ド ・ ケニア社の操業は、 20 年 代 前 半 ま で に さ か の ぼ る 。 こ の 企 業 は ケ リ チ ョ ー と ケ ニ ア 中 央部(リムル)に茶畑 7,000 ヘ ク タ ー ル を 持 ち 、 世 界 中 に 紅 茶 を 販 売 し て い る 。 こ の 会 社 の 操 業 区 域 は ケ リ チ ョ ー 、 セ ン ト ラ ル 州 ( リ ム ル 周 辺 ) 、 ナ イ ロ ビ お よ び モ ン バ サである。同社は世界の紅茶生産の 1.5%、ケニアの紅茶生産の 12 ∼ 13 % を 占 め る 。 ③ 園 芸 作 物  野菜および果物の缶詰や加工処理部門での 2000 年総生産額は8億 7,211 万 Kshであ ったが、このうち約 38 %(3億 3,140 万 ksh) を デ ル モ ン テ ( K ) 社 が 生 産 し て い る 。 同社はナイロビ近郊のティカに2万 6,000 ヘクタールの土地を持ち、そのうち1万 4,0 00 ヘ ク タ ー ル を パ イ ナ ッ プ ル 農 園 と し て い る 。 主 に パ イ ナ ッ プ ル 缶 詰 、 パ イ ナ ッ プ ル ジュースを製造し、その 99 % を ド イ ツ 、 中 東 、 オ ラ ン ダ 、 北 欧 に 向 け て 輸 出 し て い る 。 園 芸 作 物 加 工 会 社   ( 取 り 扱 い 加 工 品 ) Cirio  Delemonte   ( パ イ ナ ッ プ ル ジ ュ ー ス 、 マ ン ゴ ー ジ ュ ー ス 、 パ ッ シ ョ ン ジ ュ ース)  Kenya   Orchards  ( フ ル ー ツ ジ ュ ー ス 、 ジ ャ ム 、 マ ー マ レ ー ド 、 ト マ ト ソ ー ス )  Tru  Foods/Kabazi   Canners   Zesta   ( フ ル ー ツ ジ ュ ー ス 、 ジ ャ ム )

 Bio  Foods   Industry  ( ヨ ー グ ル ト 、 ク リ ー ム 、 ジ ャ ム )

 Premier   Food   Industry   ( 濃 縮 フ ル ー ツ ジ ュ ー ス 、 ジ ャ ム 、 マ ー マ レ ー ド 、 ト マ ト ソ ー ス 、 ト マ ト ジ ュ ー ス 、 パ イ ナ ッ プ ル ジ ュ ー ス )

 Kenya   Wine  Agencies  Ltd.  ( Vinvananaf   Wine、 Paffiflora   Wine、 Papaya    Wine)

 Malindi   Fruit   Processors   ( マ ン ゴ ー ジ ュ ー ス )

 Kenya   Fruit   Processors   ( 濃 縮 マ ン ゴ ー / パ ッ シ ョ ン ジ ュ ー ス )  Frig- O -Ken  ( 野 菜 缶 詰 、 冷 凍 野 菜 、 乾 燥 野 菜 )

 Milly   Fruit   Processors   Ltd.   ( 濃 縮 フ ル ー ツ ジ ュ ー ス 、 ジ ャ ム 、 果 汁 飲 料 )  Kenya   Highland  Canners   ( 冷 凍 フ レ ン チ ビ ー ー ン ズ 、 冷 凍 小 キ ュ ウ リ )  Njoro   Canners   ( 野 菜 缶 詰 、 冷 凍 野 菜 、 乾 燥 野 菜 、 フ ル ー ツ ジ ュ ー ス 、 濃 縮 フ

ル ー ツ ジ ュ ー ス )

出所;Joint   Integrated   Technical   Assistance   Programme   to   Selected  Le-a st   Developed   and  Other   African   Countries

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花卉生産・輸出業者

A Touch of Velvet Ltd

 Agricultural Integrated Industries

Bawan Roses ( 生 産 花 種 : ス タ ー チ 、 各 種 バ ラ )  Bekya Floriculture Redhill, Limuru

Beverly Flowers Bobs Harries Ltd  Bolmar Flowers Bud Of Paradise

Carnation   Plants   Ltd ( 生 産 花 種 : ス プ レ イ カ ー ネ ー シ ョ ン ) Farm Fresh Commodities

Floricult Kenya Ltd Flowerex Ltd

Fly Flowers (K) Ltd Forest Edge Flowers Gaesen Enterprises Gatoka Ltd

Gilflo Ltd Global Flora Gould Flowers

Hezekial Gitata Farm Highview Farm

Idyll Flowers Inner Circle

Jambo Horticultural Exporters Jonella (K) Ltd

Kanorero River farm

Karen Roses ( 生 産 花 種 : 各 種 バ ラ 、 日 本 へ の 輸 出 経 験 あ り ) Karia Roses

Kenia Exporters Ltd Kentmere Flora Kenya Flowerlink

Kenya Highlands Nurseries Kihingo Roses

Kinangop Flower Growers

Kirin Agribio Kenya   Ltd( 生 産 花 種 : ク リ サ ン テ ミ ュ ー ム ) Kitengela Blooms

Kithanu Flora Lim Chem

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Longonot Horticulture Ltd. Lotec Exporters Lukenya Flowers Mac Ltd Machrose Flowers (K) Ltd Magana Flowers (K) Ltd Mbugua Enterprises ( 生 産 花 種 : ア ガ パ ン タ ス 、 ア ル ス ト ロ メ リ ア 、 ア マ ラ ン タ ス 、 ア ラ ビ カ ム 、 カ ル タ マ ス 、 エ リ ジ ウ ム 、 グ リ ー ン ア ル ム ス 、 オ ル ニ ト ガ ラ ム 、 ルドキア、スターチ、チュベロース、ベロニカ、ザンテドシャイア) Model Farm Ltd  Mt. Aberdare Flowers Mt. Elgon Orchards ( 生 産 花 種 : カ ー ネ ー シ ョ ン 、 カ ル タ マ ス 、 ザ ン テ ド シ ャ イ ア 、 バ ラ 、 グ リ ー ン ハ ウ ス ロ ー ズ ) Mt. Kenya Roses Mweiga Blooms (生産花種: T- ハ イ ブ リ ッ ド 、 ス イ ー ト ハ ー ト ロ ー ズ ) Nairobi Flower Village

 Nelleon De. Co. Ltd

 Njoro Gardens Ltd( 生 産 花 種 : バ ラ − フ ァ ー ス ト レ ッ ド 、 ゴ ー ル デ ン タ イ ム ズ 、 プ ロ フ ィ タ )

North Lake Nurseries Nyakiambi Garden Flowers Nyanjugu Ltd

 Octa Flora Co. Orchid Kenya Ltd

P J Dave ( 生 産 花 種 : 各 種 バ ラ )

Panocal International ( 生 産 花 種 : カ ル タ マ ス 、 ス ケ ッ フ 、 バ ラ − ク リ ー ム ポ フ ィ タ 、 フ ァ ー ス ト レ ッ ド 、 ノ ー ブ レ ス )

Pearl Flowers

Pemi Cultural Afrique Penta Flowers Redhill Blooms Redhill Flowers Ltd Redhill Gardens Ltd ( 生 産 花 種 : 各 種 バ ラ ) Redlands Roses Riva Flora Riverfarm Blooms Ltd ( 生 産 花 種 : ア ル ス ト ロ メ リ ア 、 カ ル タ マ ス 、 エ リ ン ギ ウ ム 、 オ ル ニ ト ガ ル ム ) Samawati Ltd Sawa Flora

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Seradic Roses

Shalimar Flowers Kenya   Ltd( 生 産 花 種 : 各 種 花 ) Sian Agriflora Ltd ( 生 産 花 種 : 各 種 バ ラ ) Sinclair Flowers ( 生 産 花 種 : 各 種 花 ) Sophia Roses ( 生 産 花 種 : 各 種 花 ) Sote Flowers ( 生 産 花 種 : 各 種 花 ) Stoni-Athi Ltd (生産花種:各種花、日本への輸出経験あり) 2002 年 12 月 現 在 、 破 産 管 財 人 の 管 理 下 Suera Flowers Sunrays Gardens

Supersonic Caterers Co. Superverg Ltd

Tambuzi

Tanu Roses ( 生 産 花 種 : ア ガ パ ン タ ス 、 バ ラ − ピ ス タ チ 、 レ ニ ー )

Tena Fresh Flowers ( 生 産 花 種 : ア ル ス ト ロ メ リ ア 、 ア ラ ビ カ ム 、 ア ル ム ス ( 緑 及 び 黄 色 ) 、 エ リ ジ ウ ム 、 オ ル ニ ト ガ ル ム 、 パ ピ ル ス 、 チ ュ ベ ロ ー ス ) The Eustoma (K) Ltd Thara   Orchid   Ltd( 生 産 花 種 : バ ラ − エ シ モ 、 ア リ タ 、 イ ン カ ) Thika Nurseries Torito Roses  Tropiflora ( 生 産 花 種 : ア ル ス ト ロ メ リ ア 、 ア ラ ビ カ ム 、 カ ー ネ ー シ ョ ン 、 オ ル ニ ト ガ ル ム 、 フ ォ ー ニ ウ ム 、 ソ リ ダ ゴ )  Tropiroma

Turasha Windsong Farm Ltd Tyro Enterprises Valentine Co   Ltd( 生 産 花 種 : バ ラ − ク リ ー ム 、 プ ロ フ ィ タ 、 ド リ ー ム 、 エ ス キ モ 、 ヨ ー ロ ッ パ 、 フ ァ ー ス ト レ ッ ド 、 フ リ ス コ 、 ラ ン バ ダ 、 ラ リ ニ 、 ス タ ー ラ イ ト) Vegpro (K) Ltd ( 生 産 花 種 : リ シ ア ン タ ス ) Wam Flowers Wanjao Estate Ltd Wet Farm Ltd Wilfay Investments Ltd. Wilmar Agro Ltd( 生 産 花 種 : ア マ ラ ン タ ス 、 ア ミ マ ジ ュ ス 、 カ ル タ マ ス 、 エ リ ギ ウ ム 、 チ ュ ベ ロ ー ス ) Zena Roses ( 生 産 花 種 : 各 種 バ ラ )

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(5)当該分野の政府(および生産者団体)の管理・振興施策 ケニア政府はコーヒー及び紅茶について、ボード( Board ) と 呼 ば れ る 委 員 会 を 通 し て 売 買 を 統 制 し て い る 。 一 方 、 園 芸 作 物 の ボ ー ド は 存 在 し な い 。  ケニア政府が国家開発計画( 2002 ∼ 2008 年 ) の 中 で 掲 げ て い る コ ー ヒ ー 、 紅 茶 お よ び 園 芸 作 物 に 関 す る 政 策 は 以 下 の と お り で あ る 。   ① コ ー ヒ ー 政 府 は 主 た る 生 産 者 と 共 同 で 、 貸 出 し 設 備 の 改 善 、 高 生 産 性 品 種 の 開 発 強 化 及 び 切 り 替 え 、 ロ ブ ス タ 種 の 生 産 促 進 、 コ ー ヒ ー 協 同 組 合 の 運 営 改 善 、 税 制 見 直 し 、 コ ー ヒ ー 販 売 の 強 化 、 新 コ ー ヒ ー 政 策 及 び 法 制 度 の 運 用 の 徹 底 を 行 う 。   ② 紅 茶 2008 年までに生産量が約 35 万 ト ン に 増 加 す る こ と を 予 測 。 こ の た め に 、 グ リ ーンリーフの加工能力を6億 6,500 万 Kg から7億 7,500 万 Kg に 増 加 さ せ る た め 、 小規模農家工場を 45 カ所から 56 カ 所 に 増 や す と と も に 、 紅 茶 栽 培 地 域 で の イ ン フ ラ の 改 善 、 高 生 産 性 な ら び に 干 魃 や 霜 害 に 強 い 品 種 の 研 究 強 化 、 既 存 の 工 場 の 能 力 増 強 を 行 う 。 ③園芸作物 市 場 の イ ン フ ラ 開 発 を 促 進 し 、 農 家 に 対 し て 農 薬 の 残 留 基 準 要 求 へ の 対 応 を 支 援 し 、 融 資 や 投 入 材 へ の ア ク セ ス を 容 易 に し 、 種 苗 品 質 や 栽 培 者 の 公 正 さ を 調 査 するケニア栽培衛生査察サービス( Kenya  Plant   Health   Inspectorate   Servi ces; KEPHIS ) を 強 化 し 、 園 芸 作 物 の 研 究 を 促 進 し 、 農 家 へ の 技 術 指 導 を 行 う 。

  ま た 、 ケ ニ ア 政 府 は 新 コ ー ヒ ー 法 を 2 0 0 2 年 に 施 行 し 、 ケ ニ ア コ ー ヒ ー 委 員 会 の 運 営 に 生 産 者 が 参 加 で き る 機 会 を 増 や し た 。 こ れ を 機 に 、 ケ ニ ア コ ー ヒ ー 委 員 会 の 運 営 に お い て コ ス ト 意 識 の 向 上 や 業 務 効 率 化 が 進 む こ と が 期 待 さ れ て い る 。

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第2部 対外ビジネス有望産品の生産・流通実態と潜在性

(1)対象産品の抽出とその背景 第1部で取り上げたコーヒー、紅茶、園芸作物のうち、 2001 年 に 我 が 国 へ 輸 出 さ れたのはそれぞれ、コーヒーは 191万 9,000 ドル、紅茶は 379万 7,000 ド ル 、 園 芸 作 物 ではマカデミアナッツ 550万 1,000 ドル、切り花 180万 5,000 ド ル で あ っ た 。 輸 出 の 形 態 と し て は 、 例 え ば コ ー ヒ ー の 多 く は 生 豆 ( グ リ ー ン ビ ー ン ズ ) の バ ル ク で 、 紅 茶 も 82 % が そ の 他 ( バ ル ク も の ) で 、 マ カ デ ミ ア ナ ッ ツ も 菓 子 原 料 と し て の バ ル ク に よ る も の が ほ と ん ど で あ る 。 ケ ニ ア か ら 我 が 国 へ の 輸 出 品 を み る と 、 こ の よ う に 原 材 料 の ま ま 輸 出 さ れ る 1 次 産 品 が 大 部 分 で あ る 。 コ ー ヒ ー 、 紅 茶 、 マ カ デ ミ ア ナ ッ ツ に つ い て は 今 後 、 増 減 を 繰 り 返 し な が ら も 我 が 国 へ の 輸 出 が 継 続 し て い く も の と み ら れ る 。 し か し 、 第 1 部 で 取 り 上 げ た 農 産 品 ・ 加 工 食 品 の う ち 、 園 芸 作 物 の 生 鮮 品 に 関 し て は チ チ ュ ウ カ イ ミ バ エ な ど の 汚 染 地 域 で あ る た め 、 植 物 防 疫 の 観 点 か ら 我 が 国 へ の 輸 出 に は 十 分 な 病 害 虫 対 策 が 必 要 と な り 、 コ ス ト 高 と な る 可 能 性 も 高 い と み ら れ る 。 以 下 で は 、 園 芸 作 物 の 加 工 品 、 特 に 、 既 に 我 が 国 に 多 く が 輸 入 さ れ て い る か ん き つ 系 ジ ュ ー ス や り ん ご ジ ュ ー ス な ど を 除 い た ジ ュ ー ス 類 ( マ ン ゴ ー ジ ュ ー ス や パ ッ シ ョ ン ジ ュ ー ス ) を 取 り 上 げ て み た い 。 (2)対象産品の生産・輸出動向と近年の変化・推移 ① 生 産 ・ 輸 出 状 況 表 − 2 0   パ ッ シ ョ ン ジ ュ ー ス 輸 出 単 位 ; 1 0 0 万 K s h 1996 1997 1998 1999 2000 2001 37.74 11.46 0.32 8.28 0.44 1.27 出所:ケニア歳入庁 ※2001年の輸出額のうち、オランダ向けは75%を占める。 ② 生 産 ( 加 工 品 の 場 合 は 原 料 手 当 、 加 工 ) 、 検 査 、 包 装 、 流 通 ・ 保 管 ( 輸 出 品 の 場 合 は 国 内 輸 送 ∼ 輸 出 ) の 流 れ と 各 段 階 で の 事 業 主 体       農 家 荷受、検査 一時貯蔵 洗浄 選果 搾汁 果汁

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篩別 調合 脱気 殺菌 充てん     冷却 冷蔵  出荷 小売店 (3)競争力 ① 当 該 製 品 の 品 質 評 価

Del Monte Kenya limited (商標 Del Monte )

包装材料はテトラ・パック社のテトラ・ブリックを使用し、 250m l 入 り の マ ン ゴージュース(小売価格 35ksh ) を 販 売 し て い る 。 パ ッ ケ ー ジ 図 案 も 明 る い 感 じ で よ い 。 賞 味 期 限 や カ ロ リ ー 、 タ ン パ ク 量 、 脂 肪 量 等 の 記 載 あ り 。 ケ ニ ア で 製 造 さ れ て い る ジ ュ ー ス で は 最 も 品 質 が 高 い と 思 わ れ る 。バ ル ク 販 売 も で き る そ う で あ る が 、 日 本 と は す で に 卸 売 業 者 と の 契 約 が あ り 、 新 た な 日 本 企 業 と の 契 約 は で き な い と の こ と 。 味 は す っ き り と し て 飲 み や す い が 、 マ ン ゴ ー ら し さ に か け る 感 が あ る 。

Kabazi   Canners   Ltd. (商標 Kenylon )

包 装 材 料 は テ ト ラ ・ パ ッ ク 社 の テ ト ラ ・ ブ リ ッ ク を 使 用 し 、 1 リ ッ ト ル 入 り の マ ンゴージュースとパッションジュース(いずれも小売価格 106ksh ) を 販 売 し て い る 。 パ ッ ケ ー ジ 図 案 は 対 象 と な る 果 物 と ジ ュ ー ス を 記 載 。 賞 味 期 限 は 記 載 さ れ て い る 。 成 分 記 載 は あ る が そ の 量 や 割 合 は か か れ て い な い 。 味 は す っ き り と し た 感 じ で 、 甘 み は 他 社 製 品 に 比 べ て 抑 え て あ る 模 様 。

Kenya   Fruit   Processors   Ltd. (商標 PASSINA )

包 装 材 料 は テ ト ラ ・ パ ッ ク 社 の テ ト ラ ・ ブ リ ッ ク を 使 用 し 、 1 リ ッ ト ル 入 り の マ ンゴージュース(小売価格 78ksh ) を 販 売 し て い る 。 パ ッ ケ ー ジ 図 案 は サ イ な ど の 動 物 が 記 載 さ れ て お り 「 ア フ リ カ 」 的 で あ る 。 賞 味 期 限 は 記 載 さ れ て い る 。 成 分 記 載 は あ る が そ の 量 や 割 合 は か か れ て い な い 。 味 は 、 他 社 と 大 き く 異 な り 、 く ど い 感 あ り 。 日 本 人 に は あ ま り 受 け な い 味 で あ ろ う 。

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