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蓄電池による負荷周波数制御の一考察

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Academic year: 2021

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(1)

愛知工業大学研究報告 第41号B平成18年

9

蓄電池による負荷周波数制御の一考察

A

Study on

LFC

usmg Battery Storage

雪 国 和 人

t

, 秋 田 晃 佑

t

, 後 藤 泰 之

t

, 一 柳 勝 宏 t , 水 谷 芳 史

tt

Kazuto

Y

止ita,Kosuke Akita,

y

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iGoto, Katsuhiro Ichiyanagi,

Y

os副

b

回世 Mizut田d

Absir:act The electric power supply

with which the electric power system is the stability and the high reliability

is required more and more by upgrading and diversification of social life and industry. In power system

the participation ofIn-dependent Power Producer (IPP)

Di

stributed Generator (DG) such as wind power generation

solar photovoltaic generation

etc. seem to increase with deregulation and liberalization of power market recently圃And

electricity trading which is the region monopoly until now

becomes also possible

such as electricity trading and electric power consignment which exceeded the region. Therefore

sophisticated control technology is more required. And

the control method of electric power in the large-scale electric power system is complicated.

In this paper

the case by DG with the storage equipment in which system frequency control was carried out was examined.It is an item on carried out examination item.

1) The case in which the proportional control using frequency variation was carried ou

t

.

2) The case in which output setting control using the load estImation method and the proportional control using企equencyvariation was carried ou

t

.

The effectiveness ofthese techniques was examined using small generator

inverter and storage battery. .

1 はじめに 近年,電力系統にはコンパインサイクノレ発電,燃料電 池発電, NAS電池発電などの新しい発電システムが増加 しつつある。また,電力市場の規制緩和や自由化に伴い, 独立系発電事業者(IPP)の参入,風力発電や太陽光発電な ど の 大 容 量 な ら び に 小 容 量 の 分 散 電 源(Dist出uted Generation:DG)が,今後系統内に増加してくるものと思わ れる。このうち,太陽光発電や風力発電は瞬時の出力変 動が非常に大きいことが報告されている。特に太陽光発 電については,これまで蓄電装置を保有していない系統 連系であったが,蓄電装置を備えたシステムが増加して T愛知工業大学工学部電気学科電力システム研究室 干47ふ0392愛知県豊田市八草町八千草1247 Elec位ica1Engineering PowerSystem Lab.,AichiInstitute of Technology., 1247 Yachikus,aY広 田a-cho,Toyo飽470-0392 t t東海大学電子情報学部 電気電子工学科 〒259-1292神奈川県平塚市北金目 1117 Depar回entofE1ectrica1and E1ec住onicEngineering Iokai University., 1117Kitakaneme団ratsuka,Kanagawa 259-1292 くるものと思われる。 一方,電力系統においては電力市場の自由化ならびに 規制緩和に伴い,アンシラリーサービスのーっとして, 負荷周波数制御 (LoadFrequency Con仕01:LFC)が注目さ れている。自由化以前の系統においては,従来大容量の 系統で定周波数制御方式 (FlatFrequency Control :FFC) を実施し比較的小容量の系統で周波数偏侍連系線電力制 御 (TieLine Bias Control: TBC)を実施していたが,現在 は園内全系でTBCを実施している。 本論文では,蓄電装置を有した分散電源が系統内に導 入された場合について多面的な検討を行った。 実施した項目は,分散電源が周波数制御を実施した場 合であり,具体的に以下の2つの場合を中心に検討をし た。 -周波数偏差を用いた比例制御を実施した場合 -周波数偏差を用いた比例制御と負荷推定手法を用い た出力設定制御を実施した場合 これらの結呆,分散電源において周波数制御を実施し た場合の有効性について,小型発電機を用いた実験より

(2)

検討をした。 2.モデル系統 図1は,本論文で用いた2地域LFCモデソレの概念図を 示している。同図に示すように地域1には調整用発電所 ならびに分散電源が設置されている。 本論文では,小型発電機ならびにインバータと蓄電池 を図2および図3に示すような2地域 LFCモデルを構 成した。図2に示すように,地域 1には調整用発電所と して小型発電機,分散電源としてインバータおよび蓄電 池を用いている。また地域2は無隈大母線どしている。 地域1および地域2の送電距離は,約20加1とし発電機 端電圧は 220Vである。図3に示すように分散電源は発 電機端および負荷端に接続できるようにしている。また, インバータはIGBTで構成しており蓄電池は, 15個用い て220V/4kWである。インパータの制御は, DSPを用い て高速に実施している。図 4に送電系統シミュレータの 外観,図5に分散電源模擬装置の外観を示す。 AREA1 AREA2 図1 2地域LFCモデソレの概念図 Fig.1. 2圃area LFC Model System園 AREA 1 AREA2 由同ー田ーーーー一ーーー____..1 図

2

実験系統の概念図 Fig. 2. Conceptual of回 巴:xperimentsystem. 20αくm

@ザ

図3 地域 1の系統図 Fig. 3. System diagram of area 1. 図 4 送電系統シミュレ}タ Fig. 4. Transmission system simulator. 図5 分散電源模擬装置 Fig. 5. DG imitation equipment. 3 分散電源の制御方式 本論文で用いたインバータにおいては,系統連系する 際に定電圧ならびに定電流制御を実施している。この状 態に地域 1で観測した周波数偏差などを用いて分散電源 による周波数制御を以下に示す二つの手法について実施 した。 3 1 白地域の周波数偏差を用いた比例制櫛 本論文では分散電源で

LFC

を実施するためにもっと も単純である白地域の周波数偏差を用いた比例制御を実 施している。このとき,分散電源に与える制御操作量は 次式に示すように算出している。

D

LFCp (k)=

K'

LlF(k) ・. .・・ e ・e ・(1 ) ただしK:比例ゲイン 3'2 負荷推定機構を用いた出力設定制御 文献(7)に示すように白地域の負荷変動量を次式に示 す数式を用いて推定し,推定した値を分散電源に出力設 定値として与える方式である。 L

M

I1PAk) =ー{一一一

[

L

i

f

(k)一年(k-l)]-D

A

f

(k-l)

+

崎 (k-l) 2' T品 +AF(k-1)+APDAK-1)}+iAF(k-O B ・・ ( 2 ) 出 ~U • " 2 • ここで, Llf 周波数偏差, LlPt ・発電所出力偏差,Ll P出:連系線潮流偏差,ム PDG:分散電源の出力偏差, M:系統の慣性定数

(3)

蓄電池による負荷周波数制御の一考察 ここで推定した値を分散電源の出力設定値として,この 値を次式の様に制御操作量として与えている。 ULFCde(k)=ムPd (k)

+

K' L¥F(k) • • • • • (3) 4 実験結果および検討 本論文では,図2および図 3に示す系統モデルを実現し 分散電源による LFCを実施した。このとき分散電源が発 電機端に設置されている場合と負荷端に設置されている 場合を想定した。ここで9 図3に示すように小型発電機を 調整用発電所と仮定をしているが,定常状態で約l.OkW 出力をしている。負荷は約 1.0kWとしている。実験開始 約5秒後にl.OkWの負荷変動が地域 1にあった場合を想 定した。 図6は分散電源なしの場合の周波数偏差の特性なら びに発電所出力と連系線潮流,負荷をあらわしている。こ こで調整用発電所である小型発電機は,系統連系した状態 でGOVおよびAVRは一定出力としている。負荷変動が あったあと、周波数偏差および発電機出力,連系線潮流偏 差が大きく振動していることがわかる。 4. 1 分散電源が発電機端に導入された場合 図7から図 9は,分散電源が発電機端に導入された場合 における特性である。図7は, DGが導入されているが制 御は実施していない,図8はDGにL¥Fを用いた比例制御 によるLFCを実施している場合,図9はDGにてL¥Fの比 例制御ならびに出力設定制御を実施している。ここで用い た出力設定制御においては実験で用いたDSPの入力数の 制限により本論文では負荷推定はすでに行われたものと している。従って,外乱発生と同時に DGの出力設定値を 変更している。 図6と図 7の周波数偏差特性を比較すると,分散電源が 導入されたことにより,周波数の振動が小さくなることが わかる。また,発電所出力,連系線潮流, DGの出力,負荷 変動を詳細に検討するとDGにて500Wをインバータが消 費していることがわかる。図7と図8および図9とを比較 すると制御を実施している図8および図 9の周波数偏差 の特性が,収束が早く良好であることがわかる。特に出力 設定制御を用いた図9の場合には,周波数偏差の最大振幅 を抑制している。各発電所の出力特性を比較すると図8の 比例制御のみの場合は,連系線潮流が定常値から大きく変 動していることがわかる。しかし図9においては, DGの 出力が O.5kWから1.5kWになったときに,連系線潮流も 負荷変動前の値に落ち着いていることがわかる。また, DGの出力変動がO.5kWから1.5kWまで変化するのに約 3 秒かかっている。これは,本論文で用いたインバータは, IGBTを用いており急激な応答変化は IGBTを破損する恐 れがあるために出力変化制限がかけているためである。 日8 0.6 0.4 勺 2 0 ; 0.2 -0.4 0.6 0.8

1.5 一1.5 -2 0 0.8 0.6 0.4 唱宝

?

一日2 -0.4 0.6 一0.8 -1

2 1.5 0.5 00 5 -1 -1.5 z

2 4 Time(s) (a) 周波数偏差応答特性 Pt LOAD 日一一J一一牛ー J一一一~I_- …--,一一一一一 Lゐ Ptie 2 3 4 Time(s) (b) 発電所出力および連系線潮流 図6 分散電源なしの場合 Fig. 6. Characteristic of case without DG 2 3 4 5 B Time(s) (a) 周波数偏差応答特性 10 9 10 10 2 3 4 5 6 7 8 9 10 Time(s) (b) 発電所出力および連系線潮流 図7 発電機端に分散電源が導入された場合における DG制御なし Fig.7. Characteristic without DG control when DG is introduced into power generation end. 11

(4)

0.8 。 ♂6 0.4 -0.2 一0.4 -0.6 0.8 -1 。 2 3 4 5 6 7 8 9 10 Tirne(s) (a) 周波数偏差応答特性 2 1.5 pt 3-lJIRPDR ~ 0.0

r

ーで似

D <l: 0 t-._-一一品一一一一一'一一一一止一一ー一一ム…ー}ヤι一

..J.

i

-

1

l

1.5 -2 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 Time(s) (b) 勢電所出力および連系線潮流 図8 発電機端に分散電源が導入された場合における -2 0 I1

F

を用いた比例制御をDGで実施 Fig. 8. Characteristic of proportionality control using 11 F in00. Pt .... 地 PDG LOAD Ptie 2 4 S Time(s) (吋 周波数偏差応答特性

J

2 3 4 5 6 7 8 9 10 TIme(s) (b) 発電所出力および連系線潮流 図9 発電機端に分散電源が導入された場合における 比例制御と出力設定制御を実施 Fig. 9. Characteristic of proportionality control and output s出ingcontrol in DG was introduced into power generation end. 10 4園 2 分散電源が負荷端に導入された場合 図10から図 12は,分散電源が負荷端に接続されてい る場合の各特性である。図10は分散電掠が導入された系 統で LFCを実施していない場合,図11はI1Fの比例制 御を実施した場合,図12は比例制御と出力設定制御を実 施した場合である。前節と同様に各特性を比較すると,比 例制御と出力設定制御を実施した図12において周波数 偏差特性ならびに連系線潮流は,負荷変動があっても規定 値に維持できていることがわかる。 DGが発電機端と負荷端に接続されている場合とを比較 すると, DGは負荷変動のある負荷端に接続されている場 合の特性は,発電機端に接続されている場合に比べ周波数 変動が若干小さいことがわかる。これは,負荷変動があっ てもDGで電圧変動を抑制しているからだと思われる。 0.8 0.6 0.4 ~ 0.2

可。

-0.2 -0.4 -0.6 -0.8 z 1.5 -1.5 一2 0 Pt Ptie 0 2 2 3 4 5 Time(s) (a) 周波数偏差応答特性 4 5 Time(s) 7 (b) 発電所出力および連系線潮流 8 図10負荷端に分散電源が導入された場合における DG制御なし Fig. 10. Charactβristic without DG control when DG is introduced into load end. 10 10

(5)

蓄電池による負荷周波数制御の一考察

1

3

O.B 0.6 0.4 -0.2 -OA 0.6 -0.8

-,

2 3 4 5 Time(s) (a) 周波数偏差応答特性 2 1.5

j

:

;

LJL-J

一1.5 -2 0 1 2 3 4 5 6 Time(s) (b) 発電所出力および連系線潮流 8 9 8 9 図11 負荷端に分散電源が導入された場合における ~F を用いた比例制御を DG で実施 0.8 0.6 0.4 -0.2 一0.4 -0.6 0.8 一1 Fig. 11. Characteristic of proportionality control usingfj.F in00. , 。 10

2 3 4 5 6 8 9 10 Time(s) 2 差応答特性

肝 吋

1.5 pt PDG LOAD 一一一一人一一-,---…」一一仁J -1.5 -2

2 3 4 5 6 8 9 10 Time(s) (b) 発電所出力および連系線潮流 図12 負荷端に分散電源が導入された場合における 比例制御と出力設定制御を実施 Fig. 12. Characteris tic of proportionality control and output setting control inDG was introduced into power generation end. 5. まとめ 本論文では,今後増加してくると予想される蓄電装置を 有した分散電源に対し,負荷周波数制御を実施した場合に ついて,調整用発電所を模擬した小型発電機ならびに分散 電源を模擬したインバータと蓄電池を用い実験的な検討 を実施した。このとき本論文で用いた制御手法であるDG において白地域の周波数偏差を用いた比例制御と出力設 定制御を実施した場合に,周波数偏差ならびに連系線潮流 を規定値に維持することができた。 今後は,インバータの応答特性の向上,調整用発電所との 制御の協調,ランダムな負荷変動での検討などがある。 謝辞 本研究を遂行するにあたり、平成 17年度愛知工業大 学・研究特別助成を受けた。ここに関係各位に感謝の意を 表します。 文 献 (1 )資源エネルギ}庁公益事業部・「電力構造改革J,通商産業調査会 (2000) (2 ) 百1e Elec出cityCooperative Research Association “Trend and future view of 2000 on也eelectric power q回lity",El即 位icPower Qua1ity,

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参照

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