サンティアゴスタイルラテンアメリカの中でチリの治安は最も高い水準にあります自動車道路網個人情報登録に関するインフラも先端を走っています自動車道路網建設費を回収済みのハイウェイとコンセッション方式のハイウェイチリの自動車道路網は全国をカバーしていますが建設費を回収済みの道路

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自動車道路網

個人情報登録システム

国内の治安

サンティアゴ市の汚染状況

地震被災地の再建

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公共施設とその他

インフラの改善

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サンティアゴ

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スタイル

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ラテンアメリカの中でチリの治安は最も高い水準にあります。

自動車道路網、個人情報登録に関するインフラも先端を走っています。

自動車道路網

建設費を回収済みのハイウェイと

コンセッション方式のハイウェイ

チリの自動車道路網は全国をカバーしていますが、建設費を回収済みの道路とコンセッション方式の道路があります。既に建設費を回収してしまった道路の例としてパンアメリカンハイウェイがあります。この道路は別名「ルート5」とも呼ばれており、アリカ市（チリ最北端の町）からチロエ島（南部）まで達するとても長いハイウェイです。高速で安全な走行が可能ですし、レストラン等の様々なサービスポイントがあり、とても便利です。コンセッション方式のハイウェイでは最新式の料金徴収システムを採用しています。高速で走行しながら通行料が課金されますので、走行時間もその分短縮され、首都圏内のハイウェイにおける交通渋滞が緩和されるようになりました。このタイプのハイウェイを走行するためには、車のフロントガラスにTAG(電子センサー)を取り付けることが義務付けられており、料金徴収ポイントを通過する時に、車と料金徴収ポイントとの間で情報を交換できるシステムになっています。南部「ルート5」の通行料金徴収所高速料金徴収タグ。月初に請求書が車の所有者に郵送される。 44

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Dicom社の電子報告書国の証明機関でもハイテクシステムが採用されました。紙を使った証明文書はそのうち忘れ去られてしまうのでしょうか。

個人情報登録システム

チリの市民情報登録システムは技術的に非常に高い水準にあります。法務省の外局である戸籍登録・証明局 (Servicio de Registro Civil e Identificación)は、2010 年から、衛星技術を使った新しい電子管理システムを開発しています。このシステムを使えば、身分証明書やパスポートなどを電子文書として発行できますので、これら文書に記録された個人情報の安全性だけでなく個人がオンラインで行う取引の安全性も保たれます。指紋と顔の特徴で生化学的に個人を特定します。電子化された身分証明システムを導入したことにより、迅速かつ正確に個人を特定することができるようになりました。もう一つの利点として、国民が各種の手続きを行う場合や新しいシステムを利用する場合に、以前より短時間かつより安い手数料でできるようになったことが挙げられます。署名も電子化されましたので、詐欺の件数も減り、ネット金融取引、商品売買の安全性も高まりました。また、Dicomという民間企業が金融取引や商品取引の個人向けサービスを提供しています。法人や個人に対する一種の“金融フォロー”サービスも提供しています。金融会社にとっては、相手が常連客である場合も遅滞債務者である場合も、顧客に提供した貸付金やローンのリスクを減少できるので大変便利です。パトロール中の警察官。国の治安を守っています。

国内の治安

チリ国軍は陸軍、海軍、空軍で形成されていますが、その他に国内の治安を維持する機関として警察 (Carabineros de Chile）と刑事警察（Policía de Investigaciones＝PDI）があります。警察はチリ国民から最も高い信頼を受けている国家機関です。制服を着用した国家警察として国内の治安維持を保証する任務を負っています。一方、刑事警察は、犯罪の科学技術的な捜査を行います。このほか、各区が公的なセキュリティ部隊をもっており、民間委託のガードマンと協力して公園や住宅地などを巡回しているのをよく見かけます。

公共施設

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サンティアゴ

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スタイル

47 サンティアゴ市の区役所が行っている色々な地元警備システム

さらに住み良い街を目指して

サンティアゴの治安は中南米一良いことで知られています。他の治安の悪い中南米の都市では、中間層の居住区における普通の公園で子供を遊ばせるのは危険を伴いますし、夜間に女性や老夫婦が犬を連れて散歩する光景はほとんど目にすることはありません。ただし、近年、窃盗などの犯罪件数が増加していることを踏まえ、政府は、2007年に最高布告令第1065号を制定しました。これは、内務省内に国民の安全を担当する部門を創設することを定め、この機関に国内の治安計画を策定し、治安計画への市民の参加運動を促進する任務を負わせるものです。この機関は、国民の安全に関する問題に携わる公的機関と民間の組織を調整する役割も負っています。 46

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スモッグの都市サンティアゴ

パンアメリカ衛生機関（Organización Panamericana de la Salud）の調査によると、サンティアゴ市はラテンアメリカ諸国の中でも大気汚染が最もひどい都市にランクされています。サンティアゴ市は盆地に位置しているため空気の流れが悪いのですが、特に秋と冬（3月から9月まで)はひどくなります。政府は毎年この時期になると汚染対策をとります。大気の汚染状況に応じて、大気汚染警報、大気汚染緊急予防令、大気汚染緊急令を発することができます。水処理に関しては、La Farfanaというラテンアメリカで最大、世界でも5番目に大きな廃水処理工場があります。この工場は廃水処理計画に基づいて建設されたものとしては最大のもので、環境分野ではチリ史上最大の投資が行われました。この工場だけでサンティアゴ市中部地帯の住民が排出する廃水総量の50％を処理する能力を持っています。サンティアゴ市民の中にはこうした汚染を避けるべく自衛策をとる人もいます。例えば、スモッグの濃度が比較的薄いとされる東部地区の高台に住んだり、週末は海岸沿いの別荘で過ごしたりします。

7 公共施設

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サンティアゴ

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スタイル

49 Iloca村に建設されたモジュール型校舎(第VII州) 組立式の鉄鋼製橋梁 (第VIII州) コンセプシオン市のAlto Ríoビル、地震被災地の象徴的遺物となっている(第VIII州)

地震被災地の再建

2010年2月27日の地震のあと、チリの再建工事はゆっくり、しかし着実に進みました。この日、チリはM8.8の大地震に襲われ、全国的に大きな人的被害、物質的被害を受けましたが、特に中南部地方の被害は甚大でした。政府は再建計画を立案し、激震地では子供達の授業が遅れないよう、モジュール型の臨時校舎を建設しましたし、地震で孤立した農村を大きな町と結ぶため、組み立て式の鋼鉄製橋梁も建設しました。こうして、国の再建工事は着実に前進して行きました。 2010年末にセバスティアン・ピニェラ大統領（当時）は、全国に向けて演説し、公共社会基盤の再建は完了したと発表しました。12億ドルを投入して210カ所のインフラを修理し、最北端のアリカからプエルト・モンに至るまで道路が通行できるようになったのです。公共事業省によりますと、2011年の初頭には地方の上水道、道路、ハイウェイ等、全ての公共事業が完全に復旧しまた。大震災の直後に就任したピニェラ大統領は、任期中最後となる2013年5月の教書演説で、大震災からの復興作業は90% が終了したと述べています。 48

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JAPAN EXTERNAL TRADE ORGANIZATION

Organización Oficial del Japón para el Comercio Exterior

サンティアゴ

スタイル

_{Santiago Style}

南米らしからぬチリの魅力

発行:日本貿易振興機構（ジェトロ）制作:ジェトロ・サンティアゴ事務所編集:HOMBO & ZEGERS DISEÑO

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