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防護一般課程 (10 日間コース ) シラバス 各科目の時間配分とキーワード 講義 放射線防護の原則と安全基準 [90 分 ] 放射線防護の考え方 安全基準の考え方 放射線の物理学 (1)(2) [90 分 x2] 原子構造 放射線と物質との相互作用 単位 放射線計測 (1)(2) [90 分 x2

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Academic year: 2021

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防護一般課程(10日間コース)シラバス

各科目の時間配分とキーワード

◆講義 放射線防護の原則と安全基準 [90 分] 放射線防護の考え方、安全基準の考え方 放射線の物理学 (1)(2) [90 分 x2] 原子構造、放射線と物質との相互作用、単位 放射線計測 (1)(2) [90 分 x2] 各種放射線計測器の測定原理・特徴・特性 放射線管理 (1)(2) [90 分 x2] 施設の放射線管理、環境モニタリング、 汚染管理 放射線生物学概論 [90 分] 放射線による様々な生物作用、 生体の放射線応答 環境放射線 [90 分] 自然環境の放射線、環境汚染、環境モニタリング 空気汚染とその防護 [90 分] 空気中の放射性物質の性質、吸入防護対策 (防護装備の着脱のデモを含む) 放射線の法令 [90 分] 電離放射線障害防止規則、放射線障害防止法 放射化学 [90 分] 放射平衡、化学分離、標識化合物 非密封 RI の安全取扱い [90 分] 非密封 RI 取扱い作業方法、 表面汚染検査と除染 リスクコミュニケーション概論(1)(2) [90 分 x2] リスクとそのコミュニケーションの構造、 リスクの伝え方 被ばく事故例と要因 [90 分] 被ばく事故例の紹介、事故発生の要因分析 ◆実習(デモ、演習、グループワークを含む) 放射線の基礎 [60 分] 霧箱を用いた放射線の可視化、 測定機器の紹介 計数値の統計とβ線の性質 [200 分] 統計的変動、プラトー曲線、後方散乱 サーベイメータの特性 [110 分] 時定数など各種サーベイメータの特性 γ線スペクトロメトリ [110 分] 検出器によるエネルギー分解能の差異、 核種分析 線量計の校正 [100 分] 線量計の実用校正・確認校正、トレーサビリティ 表面汚染計の効率測定 [100 分] β線用表面汚染計の効率測定、 エネルギー依存性 空間線量率測定 [100 分] 空間線量率測定法と注意点、 遮蔽壁によるビルドアップ効果 空気中濃度測定 [100 分] 浮遊塵試料採取法、空気中濃度評価法 (α線スペクトロメトリのデモを含む) 汚染管理 [180 分] 汚染核種の同定、表面汚染密度の算出 放射線の法令:グループワーク [120 分] 法令の解釈や適用の実際を疑似体験、

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グループワークによる課題解決 非密封 RI の安全取扱い [110 分] 安全取扱いの実際、放射能の定量 液体シンチレーションカウンタ [110 分] 試料調製から、測定・分析評価まで 実習:グループワーク [90+140+140 +130 分] 測定現場の実際を実習形式による疑似体験、 グループワークによる課題解決 机上演習:グループワーク [220 分] 机上演習形式による発災時における対応の実際 の疑似体験、グループワークによる課題解決 まとめ:討論 [90 分] 研修生の感想と討論 ◆その他 放射線取扱施設見学 [55 分+55 分] 重粒子線がん治療装置 HIMAC、 非密封 RI (診断用放射性薬剤) 使用施設

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各科目の目的、意義

◆講義

「放射線防護の原則と安全基準」

ICRP や IAEA など国際的機関の活動や最新の情報、更には、LNT モデルや ALARA の原則など放 射線防護の基本的な考え方、安全基準の考え方などを学ぶ。 「放射線の物理学」 原子の構造から放射性壊変、放射線の特徴、放射線と物質との相互作用など物理的な側面から放射 線を学ぶ。 「放射線計測」 放射線の性質、放射線の測定原理、放射線測定器の特徴などを基礎から学ぶことにより、様々なタイ プの放射線測定器を使いこなす知識やノウハウを得る。 「放射線管理」 放射線を使用する現場では、事業所の作業者および事業所外の一般公衆を放射線障害から防護し、 安全を確保することが求められる。この研修では、放射線遮蔽や汚染対策などの施設管理、空間線 量や表面汚染などの環境モニタリングなどを中心に放射線管理の考え方から管理に必要な知識を学 ぶ。 「放射線生物学概論」 放射線が生体に与える影響のメカニズム、放射線の組織への影響と発がん・遺伝的影響の差異、さら には、放射線疫学等の知見を踏まえた線量反応関係などを概論的に学ぶ。 「環境放射線」 環境中にある自然起源の放射線・放射能から事故を含む人為的起源のものまで、その種類、量、特 徴、挙動などを学ぶ。また、東電福島第一原発事故後の最新情報についても知る。 「空気汚染とその防護」 放射性物質による空気汚染の特徴を知るとともに、身を護るためのエアフィルタの効果や防護装備 (防護衣・防護マスク)の注意点まで学ぶ。 「放射線の法令」 障防法(放射線障害防止法)や電離則(電離放射線障害防止規則)など放射線に関する様々な法令 の基本的な考え方を理解し、現場での適用の仕方や注意点を学ぶ。 「放射化学」 化学的視点からの放射能(線)を学び、放射性物質の薬剤への応用や分析手法への応用などに必要 な基礎知識を習得する。

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「非密封 RI の安全取扱い」 非密封 RI の安全取扱いの重要性、並びに注意事項について、特に、内部被ばく防止、2 次汚染拡大 防止の観点から学ぶ。 「リスクコミュニケーション概論」 「リスク」、「リスクコミュニケーション」とは何かを理解すると共に、放射線に関連したリスクコミュニケー ションについて、放射線固有の問題を通して、リスク(情報)の伝え方などを概観し、リスクコミュニケー ションの在り方を学ぶ。 「被ばく事故例と要因」 放射線・放射能が絡む事故について、事故の種類や被ばく状況だけではなく、事故発生の要因などの 様々な事例を知ることにより、今後の事故防止対策や被ばく防護対策に資する。 ◆実習(デモ、演習、グループワークを含む) 「放射線の基礎」 身の回りにある天然の放射性物質を採取し、霧箱という装置を用いて放射線が飛んだ跡を可視化す ることにより、普段は目で見ることができない放射線を身近に捉える。同時に、放射線に対してより一 層の興味・関心を引き出す。 「計数値の統計とβ線の性質」 放射線測定器の中で最も代表的な GM 計数管を実際に使って、放射線(β線)の検出を体験すると共 に、放射線量を定量的に評価する手法を学ぶ。 「サーベイメータの特性」 サーベイメータは種類や用途が様々であり、使用に当たってはその特徴や特性を知ることが重要であ る。ここでは、理解が難しい測定器の時定数や二次放射線の影響などについて、目で見て実感するこ とにより、測定現場での注意点を学ぶ。 「γ線スペクトロメトリ」 非破壊の定量分析法として有用なγ線スペクトロメトリ法を原理からエネルギー校正方法・効率校正 方法までを学ぶとともに、Ge 半導体検出器を用いた未知試料の分析などの実学を通して、座学によ る知識に経験を付加する。 「線量計の校正」 線量計の信頼性および精度維持に欠かすことが出来ない校正方法を実際の校正場で学ぶ。具体的 には NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータおよび中性子サーベイメータの線量計について、国家標 準とトレーサビリティのある基準測定器を使って置換法により実用測定器の校正定数を求める(実用 校正)。また、初回指示値と比較して校正定数の変化の有無を確認する(確認校正)。 「表面汚染計の効率測定」

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β線用表面汚染計として使用される GM サーベイメータについて、基準面線源を用いた機器効率の 精密測定を実施する。様々なβ線放出核種を用いることで、効率がβ線エネルギーに強く依存するこ とを学ぶとともに、エネルギーが複数であったり、γ線を同時放出したりする核種への対応など、現実 に直面する問題についても学ぶ。 「空間線量率測定」 空間線量率測定として使用される電離箱サーベイメータおよび NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータ について、実際の使用現場を想定した条件下で空間線量率測定を実施する。これにより、散乱線の影 響、遮蔽壁によるビルドアップなどを確認するとともに、両者の特徴、使い分け、使用上の注意点など を実践的に学ぶ。 「空気中濃度測定」 放射性物質を非密封で取り扱う現場では、空気汚染管理のために空気中放射能濃度の測定が不可 欠である。その測定法を学ぶと同時に、測定の妨害となる自然起源の空気中浮遊放射能(ラドン壊変 生成物)の存在を考慮した空気中濃度の評価法を学ぶ。 「汚染管理」 非密封の放射性物質を取扱う現場における汚染管理では、個々の測定器の知識に加えて、汚染状況 に応じた臨機応変な対応が求められる。この実習では、汚染現場における試料採取方法から、放射 線測定、核種同定と汚染密度評価までを実践的に学ぶ。 「放射線の法令:グループワーク」 講義で学んだ法令を基に、実際の現場で遭遇する具体的な課題を解くというグループワークを行う。こ の法令を実際にどのように運用していくかの疑似体験を通して、改めて「法令文章の読み方」、「法令 の解釈の仕方」、「行間の読み方」などを学ぶ。 「非密封 RI の安全取扱い」 非密封 RI の安全取扱について、座学だけでは学びきれない技術やノウハウがある。この実習では、 ミルキング法の実験を通して事前の準備から、ドラフト内での作業、測定データ解析、さらには廃棄物 の処理の仕方まで行い(一部、スタッフによるデモ)、その安全取扱いを学ぶ。 「液体シンチレーションカウンタ」 測定が難しいα線放出核種、β線放出核種を 100%近い高効率で測定できる方法であるが、検出部 に液体を用いることもあって、測定には化学知識に加えて多くの使用経験とノウハウが求められる。実 習では、模擬試料を用いて試料調製から、測定、クエンチングの補正、分析評価までの一連の実作業 で、測定法を学ぶ。 「実習:グループワーク」 放射線事故・事件の発災現場を想定し、これに対する具体的な放射線防護対応をハード面から実戦 形式で疑似体験する。ここでは、これまでの研修で学んだ放射線防護の基礎知識や放射線計測・評 価技術を総合力として実践できるかが問われる。グループワーク形式で課題を行うことにより、リーダ ーシップやチームワークも学ぶ。

(6)

「机上演習:グループワーク」 放射線事故・事件の発災現場を想定し、これに対する具体的な放射線防護対応をソフト面から実戦形 式で疑似体験する。発災時には、現場におけるハード面での対応に加えて、一般住民やマスコミへの 情報提供などのソフト面についても対応が求められる。ここでは、このソフト対応に不可欠な情報は何 か、またそれを如何に提供できるかをグループワーク形式で学ぶ。 まとめ:討論 研修生の感想を聞き、また講師を交えて放射線の防護などについて意見を交換することで、それぞれ の考え方などを参加者全員で共有し、研修の総括を行う。 ◆その他 「放射線取扱施設見学」 放射線管理の対象施設として、放医研にある特徴的な2ヶ所の放射線取扱施設(重粒子線がん治療 施設 HIMAC 、非密封 RI 使用施設)を見学することにより、施設ごとにどのような差異があるのか、管 理対象は何か、重点項目は何かなど、実際の管理者から直接に説明を受けることによって管理のポ イントを学ぶ。

参照

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