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口 研究

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(1)

す ︒

税 法 上 の ら れ る た め の

9 9 ,   9 ,  

ー ト 一 ︱

研 究

9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 ,

9

,

 

9 9 ,

税法上の︑﹁人格なき社団﹂の概念は︑﹁権利能力なき社団﹂

として認知された民事実体法Kの概念を借用したものでありま

もっとも︑税法上︑人格なき社団として課税の客体となり得

るか否かは︑実定法上の問題ではありますが︑その社団性が肯

認されることが前提であります︒

そこで︑社団の存否に関する判例として︑A会名をもってさ

れた鼠講事業の社団性区別の基準に関する︑平成二年七月一八

日に言い渡された判決︵福岡高裁昭和五九年行四号贈与税・

所得税課税処分取消請求控訴事件︶があります︒ 社会に存在する人的結合体︵団体︶が人格なき社団として認められるには︑それが社会通念上︑組織的単一体として独立性を有するものでなければいけない︒そのためには︑民法の社団法人に準じ︑まず︑その構成員が存在して一定の根本組織を定

め︑これによって目的遂行のための意思決定や業務の執行をな

﹁人格なき社団﹂

﹁ 社

団 性

︵ 人 格 な き 社 団 に つ い て

被告︵納税者︶

の主張

以下︑この判決に即して︑説明します︒

と し て 認 め の 認 定 基 準

J I   I 

弘 人

113•4-585( 香法 '92)

(2)

は︑

機械

的︑

営み得るものと認められるものであることを要する︒

うことは︑法的効果の側面からみれば︑社団代表者を通じて社 団の名において行う法律行為の実竹卜の帰属点という法的効果 現実の団体の態様は種々で︑団体内部における人的結合の憐

淡も多様であるが︑このような団体における構成員の複雑性を

社団としての単一性にまで高め︑人格なき社団と認め得るには︑

次の四点を充たさなければならないと解される︒︵最靡裁第一小

構成員の変更にかかわらず団体が存続していること その組織において代表の方法︑総会の連営︑財産の管理

等団体としての︑王要な点が確定していること

以卜の要件の有無を現実の具体的事実にあてはめて判断するに

一義的にではなく︑当該団体の性格︑つまり構成

員に対する会費等の支出の経済的負担の義務付けの有無や利益 分配等の経済的利益の供りが予定されている団体か否か等の視

点が必要であるとともに︑具体的紛争の内容︵社団内部の紛争 法廷判決昭和

i

年^

0月 .

l l

民集一八巻八号一六じl

貝 ︶

7

J 

,

︑ ' ︐  

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︑ ' ︐  

︑ ,

J

r ]  

多数決の原則が行われていること 団体としての組織を備えていること

を認めることにほかならない︒

現実の社会にみられる団体を人格なき社団として認めるとい し得る実体を備え︑自然人と同様に︑社会的作用ないし活動を

か︑社団の対外関係に関するものか︑

生が求められているものか等︶

どのような法的効果の発

~

に応じ︑各要件の持つ意味内容

を吟味して︑その適用を考えるべきである︒

m

の﹁団体としての組織の具備﹂とは︑団体の音心思決定︑業

務執行等の機関が存在し︑機能していることをいい︑りの﹁構 成員の変更にかかわらず︑団体が存続すること﹂とは︑構成員 の変更によっても団体自身が同一性を保ちながら︑存続するこ とであって︑これらの要件は︑個人と離れた団体の組織と財席

が社会的に実在していると認識させるのに不可欠である︒一方︑

りの﹁多数決の原則による連営﹂とは︑団体内部の意思決定が 私的自治のもとに行われることをいうが︑人格なき社団の成立 要件としては絶対不

決のものではなく︑理念の表現ともいうn J ことができ︑口の﹁代表の方法︑総会の連営等の確立﹂は︑必 要ではあるが︑必ずしも書面による成文たる定款が社団成立の 上で不可欠というのではなく︑口りが充足されれば︑社団性が

当然に認められるものである︒

法人税法じは︑人格なき社団について﹁法人でない社団又は

財団で代表者又は管理人の定めがあるものをいう︒﹂︵同法二条

八号

とし

︑ その納税義務者については︑収益事業から生じた 所得に対してのみ法人税を徴するものであり︑相続税法も同様

に人格なき社団の納税義務を認めている︵同法六六条︶︒これら

11-~·3•4--586 (香法'92)

(3)

税法じの「人格なき社団」として認められるための「社団性」の認定基準(吉川)

告を

行い

の法の趣旨は︑構成員らとは別個に当該団体がそれ自身におい

て社会生活における主体となっているため︑その帰属する所得

や財産に担税力を認め︑これに課税しようとする﹁租税公平負

担の原則﹂﹁実質課税の原則﹂に立脚するものに他ならない︒従

って︑社会の一単位として活動し︑その性質︑組織︑活動状況

において法人格を

f l する社団や財団と異なるところがないとす

れば︑租税法規がその目的を達するうえで︑人格なき社団を租

税法律関係の当事者たる納税義務者の地位に据えるには︑当該 団体に団体の構成員の財産から明確に分離された団体固有の財 産の存することが必須かつ最重要で︑構成員の資格・範囲・権

利義務︑社団の目的︑執行機関の構成・監督手段等は︑元来︑

団体の内部関係に委ねられるべき団体自治の問題であり︑形質

的︑補充的に備わっておれば足りるというべきである︒更には︑

我が国のように中告納税方式を採る税法のドにおいては︑判該 団体が自ら人格なき社団と認識して︑その帰属財産の範囲を明

確に

し︑

その旨を構成員に対して公ぷし︑

営を執行機関に委ね︑ その財産の管理︑運

かつ︑人格なき社団の名において納税巾

一方︑代表者又はその財産の出担者においても右財

産が代表者又は出損者個人の財産とは分離された社団財産であ

事情が認められない限り︑ ると認識している場合には︑財産の混交を生じるなどの特段の

A団体の人格なき社団性を認めるべ ②  すべき定款の記載事項の全てが記載されている︒ きものである︒

A会の社団性

① 

本件総会は︑事前に発起人会が定めた会員代表の定数に基づ

なき社団の成立を認めるに足る構成員数を満たしている︒

右総会で承認の議決がされた定款には︑会の名称︑目的︑会

員資格の得喪その他の民法二七条に規定された社団法人が具備

A会の構成員

定款は︑講加入者であることを社団構成員の資格要件とし︑

会員となった者は︑資格喪失事由である﹁死亡﹂﹁退会﹂﹁除名﹂

に該当する事由のない限り︑会員︑また︑本件総会において︑

承認︑制定された定款は︑事前に発起人会で審議され︑総会開

会通知とともに各支部に通知されていただけでなく︑総会後に

A会の会報に掲載され︑この会報は︑各支部又は有力会員を

通じて講会員に配付されたほか︑新規講加人者にも配付された︒

資格を喪失しないと定められているのであって︑構成員資格が

不明確とはいえない︒この規定は︑社団の構成員の範囲が溝加

及びその選出母体となった支部会員のみをもってしても︑人格 き選出された会員代表によって開催されたもので︑総会出席者

(2) 

本件総会と定款の成立

11--3•4 587 (香法'92)

(4)

設の無償利用の期間制限である︒

構成員の範囲の具体的特定が︑

予算額で賄うこととされており︑ ③ 

会員総会

を得えないところである︒

これら県支部は︑会員間の連

A

会では︑構成員は人会する際に支払うべき人会金以外には

何らの分担金等の紆済的負担はなく︑従って︑利益配中ーや残余

財産の分配も生じないのであって︑社団の性格じ︑洲辺部分で

ある程度︑希油となるのはやむ 以卜のとおり︑構成員の範圃は明らかであり︑個々に変更が

あってもA会の団体制は失われない︒

会員総会は︑各支部で選出された会員代表の出席により︑毎

年五月に開催され︑韮本財産の承認︑

理事選出︑各会計事業及

び管理県内の講加人者の人会金の一0パーセント相中一の範囲の

(3) 

たことはなかった︒ 金収入は︑県支部運営費︑見舞金制度等に支出された︒

本件総会において︑甲氏の財廂であった卜地建物は︑

基本財産に繰り入れられ︑甲氏個人の財廂から分離して管理さ

れることになり︑経理処即も別個にに分されて出帳されている︒

基本財産の処分は定款により︑糾人れは理市会で決議すること

し ヽ

とさオ

そのとおり実践された︒甲氏は︑定款により会長とし て管理していたが︑個人の自由意思で処分して個人的に消費し

社団としての成立

以K

のと

おり

A会の団体としての組織性︑多数決原則の実 践︑構成員の変吏と団体の存続性及び代表の方法︑総会の運営 等団体としての︑E

要点の確定︑財産管理の状況等を実態に即し

との記載があるが︑Jれは会員資格と関係はなく︑

単に保護施

会員証には︑

﹁加人日より年は保餐所の利用は無料

L 合があることも楳とするに足りない︒れ︑実施されていた︒ り︑月に二凹の割合で罪巾会が開かれ︑講業務市項の審議がさ

人者全員に拡大されることを標榜しつつ︑

必ずしも講加人者と 構成員の範囲が一致するものでないことを価提として定められ ているのであり︑社団構成員たる地位を失っても︑講会員とし て後佑会員から贈

tI 金を受領し得る地位は失わないものと号え られ︑名義変吏︵講会員たる地位の譲渡︑相続︶が行われる場

絡等をするとともに︑県大会を間催するなど会員代表の選出代

表となった︒

A

会の一般的な連営︑策務執行は即市がすることとなってお 経即及び財産管即等

一三 四

⑥ 

本部︑支部︑研修所を対象とする経理規定が制定され︑人会

A会の

⑤ 理 事 会 に よ る 運 営

11  3•4--588( 香法 '92)

(5)

税法じの「人格なき社団」として認められるための「社団性」の認定基準(占川)

人と言い得るには︑組織︑運営等において法人と変わらない実 体を備えたものでなければならない︒その判断基準が被告主張

の最高裁判決であることはそのとおりであるが︑判例の掲げる

要件では︑定款等の根本規則の存在︑社団の日的の定立︑構成

員と非構成員の区別の明確性等が渇然に要求されており︑この

基準は動かし難いものである︒基準を動かすこととなれば︑恣 意的な見解で︑場合によってまちまちの結論が出されることに

なるからであり︑この要件は︑最小限度のものといえ︑個人と

団体の区別︑社団に団体としての組織性を与えるための最も爪 要な要件である︒被告は︑これらの要件を極めて緩く解釈して おり︑社会的に活動している団体には︑社団のみならず組合等

法人税の対象は︑法律卜の法人を原則としており︑

(1) 

2 原告︵税務署長︶

人格なき社団の概念と成立要件 の主張

L I L

したということができるものである︒

みなし法 て考慮すれば︑前記社団性肯定のための不可欠の要素である団体の組織性と財産の管理等︑団体としての主要点の確定は

t

に充たされ︑二次的︑補充的な多数決の原則の実践もされてお

り ︑ A会は︑本件総会の時点において︑人格なき社団として成

(2) 

もあるのに︑これらの区別の基準たり得ない要件を川いている︒

社団性が認められれば︑財産は︑その団体の総社員に総有的に

の帰属点たる能力を認めたのと相違はないことになるのであっ

て︑組合も包含するようなあいまいな要件をもって社団性を判

断するのは相当でははい︒社団性が欠ける場合は︑個人企業と

して処理することが

能n J

であ

り︑

それで何らの不都合はない︒

また︑課税じの客体となり得るのもその実体を

f i する団体に

限られるのであり︑特に税法上からみての特別の人格なき社団

がある訳ではなく︑判例

Lも権利義務の実体的帰属体たる能

J J

を有する団体であって初めて︑社団性が認められている︒課税

関係においては︑国民に対して︑その権利︑利益を制限し︑義

務を負わせ︑新たな負担を命じるような︑いわば加害処分につ

いての裁州は︑法規裁凩であり︑客観的な標準により定められ

るべきものである︒

A会の社団性

本件総会と定款の瑕疵

① 

本件総会は︑総会以前の講加人者には全く通知︑広告をする

ことなく開催されている︒総会には︑支部で選出した会員代表

が出席したが︑支部が存在したのは七県のみであった︒もとも 帰属することになるが︑

一三 五

これは︑人格なき社団自体に権利義務

11~-3•4 589(香法'92)

(6)

と甲氏は︑自己の親しい知人︑友人や︑比較的新しい会員に知

らせたのみであった︒

会員結集のために︑通知等もされないままされた本件総会の 定款承認の決議は無効であり︑定款は効力がないものと評価で きるが︑本来︑定款の有無が間題なのではなく︑厭告

E

張のよ

うな社団判断のための四要件の内容が実質的に実現され︑決定 定款によれば︑講に加人した者全てが会員となるが︑会員証

には︑有効期間一年との記載があり︑史に︑会員となった者は︑

年口凹以卜同一組織に再加人しなければならないと定められ︑

再加入しなかった場合についてこの規定は存在しないから︑

年を過ぎれば会員資格を失うようにも解される︒

また︑退会の申出があれば︑会員資格を喪失するはずである

が︑退会者は︑原告らの調査によっても判明しなかった︒

会員総会の運常 総会における会員代表の選出方法は二疋せず︑会員の意思が 反映されていない︒通常総会も会員に対する通知︑公告なしに また︑総会のための会員代表の選出方法については︑対象を

講入会﹇数の単に三・九一パーセントにすぎない新しい会員に 開催されている︒

のままに操作した︒甲氏は︑不動産︑動産︑現金︑預金等の行

以上のような手続で選出された会員代表による総会は︑

支部の設置︑廃止 県支部のない県が全国で半数以上も占めているうえ︑支部の

中にはその実体がないものもあった︒

支部運営規則に従って︑

の連絡は不十分であった︒

支部長の退任に伴い︑

ずれも理事会への付議はされていない︒

総会以前の支部は︑任意に有力会員が支部と称していたが︑

その後も会員の増加する地域に設附されており︑組織の実体を

理事会の状況

理事会で県支部のない県の管轄支部

五県の各支部が閉鎖されているが︑

他の会員は会長となることも甲氏を更迭することもできないほ

か︑理事の三分の一は︑会長が指名して選任することとされ︑

主要な執行機関の決定につき構成員の関与は排除されている︒

甲氏は︑家教法人

B

を設吃し︑自ら役員となって︑これを意

③ 定款により︑甲氏は終身理事であり︑会長である旨規定し︑ ⑤  有するものではなかった︒

② 社 団 の 構 成 員 と し て の 会 員 資 格 の 不 明 確 性

を定めたことはなく︑一部の管轄支部においても︑会員と支部 されているか否かが間閣になる︒ ④  そ会員総意を集約する機関ということはできない︒ 限るという決定が理事会でなされた︒

一三 六

およ

11 ‑3•4--590( 香法 '92)

(7)

税法上の「人格なき社団」として認められるための「社団性」の認定基準(占川)

から支出されている︒ は︑こ回にわたって︑これらの返還を受け︑吏にこのうちの一

このように︑高額な資産がいとも容易に︑宋教法人等との間

を行き来しており︑甲氏がA会の令財産を自己のものと者え︑

経理︑財産関係の混同 財産目録︑貸借対照表は作成されておらず︑収支計算書によ

っても事業成績は不明確であった︒

甲氏に対する所得税更

l E 処分による本税等は︑A

会から支払 われたことになっており︑この納付額は甲氏に対する貸付でな

く︑仮払税金として処理されている︒甲氏の私物購人も︑A

このように︑甲氏とA会の経理の区別はされていない︒

本部職員の給与等や︑甲氏自らの報酬や買与も甲氏が決定し

る ︒ るか否かは︑前記各要件等に照らしで判断されるべきものであ て法人税と課することにしたのであって︑人格なき社団と言え 現行税法は︑法人ではない人格なき社団を法人としてみなし ということができる︒ 参加した者を構成員として開催され︑人格なき社団が発足した

てい

る︒

仮に︑通知の瑕疵のために定款が無効としても︑少なくとも

一三 七

② 定 款 の 有 効 性 に つ い て

を否定する根拠となり得ない︒ ⑥ 

も︑これは︑団体の内部的自治の問題であり︑必ずしも社団性

行い︑単に形式卜の事後報告をするのみであった︒

支部大会の開催等が全ての構成員に周知されていないとして

すなわち︑理事会とは名のみであり︑甲氏が独断で講事業を 扱っていたことの証左である︒

︵ 総 会 等 に お け る 会 員 意 思 の 反 映

3原告の主張に対する被告の主張 六億円を宗教法人B

に寄

付し

た︒

会の社団性は否定される︒

手続等をした︒右寄付のうち現金は五九億円であったが︑甲氏 産を宗教法人Bへ寄付する旨の意思表明をし︑直ちに移転登記

以Kのとおり︑甲氏とA会との区別がされていないので︑

① 社 団 性 の 欠 如 に つ い て

11-3•4-591 (香法'92)

(8)

題で

あり

︑ 社会的に事業︑E

体 ︑

活動︑E休として実体法じその実いまま総会が閲催された︒しかも︑現実に総会に出席したのは︑

他方

ある巾業︑じ体の社団性の行否は︑似れて実休仏しの間

本件では︑構成員迎格者に対して仏告等により広く通知されな

れるのもやむを得ないことである︒て︑加人怠思のある者が構成員となるものである︒しかるに

るべきではなく︑民事実体法じの社団竹概念にある程度拘束さ

成して加人しようとする者が参加して設立総会が開かれ︑

足っ

/ f

 

もので︑納税

E 体をこのような社団概念に準処してこれを捕捉

する以卜は︑課税制度の趣旨︑

1 1 的に照らし︑独自に判断され

常は発起人︶がその全員のM紅のもとに定款を作り︑しこfオ

i k t

① 

団体の成

4 I L

の通常の形態は︑

その団体を作ろうとする者︵通

力なき社団﹂

として忍知された氏ド実体法卜の概念を侑川した

定款作成

Lの瑕疵

税法にいう

﹁人格なき社団L

な る 概 念 は も と も と

﹁権

利能

(2) 

A

会の社団性 中 人 格 な き 社 団 性 に つ い て

せるものであったか否かにつき個々に検叶する︒ 4

判 示 事 項

もってされた鼠講

業が社団刊区別の駈準となる要件を充足さ

i i

1

八 脊 八 号 六 じ

. 貞

に小された要件を前提に︑A会名を きものである︒

要件について判断をした最.小判昭和

i九年

10

月一五日

︵ 民

れるのであって︑

甲氏の地位が怖同であるとり拌価に留上るべ

そこ

で︑

)i"

I j

こ︶き︑i

こ ︒ ー

[n

0

i/

権利能力なき社団の実体法的

独断の行為は︑一般の仏人糾織り

T J ンマン経営者によくみら一義的に解釈されるのが相%である︒

̲ 経 費 支 出 等 に つ い て の 手 続 不 遵 守 に つ い て

3 ) よ ︑ Jして!

法的安定竹の点からも社団竹の概念は民巾実体法と  

るカ

その社団性が行認されることが前提であり︑その判断に

とを考えれば%然である︒

団として課税の客体となり得るか否かも実体法卜の間題ではあ

甲氏が終身の会長であるのは︑

(3)  業務執行の状況

甲氏が凪溝の創始者であるこ

在が行認されることを基礎として︑

れ︑占訟中ー巾者としての適格︑強制執行の対象となる財廂の区

別等がされるに致るのである︒

そこ

に取

引︑

E体等が形成さ もっとも︑税法

t

一三 八

人格なき社

11  3•4-592( 香法 '92)

(9)

税法いが人格なき社団」として認められるための「社団性10)認定韮準(占川)

として扱われることになる者は︑相

I L にかかる副客であるとい

ごく少数で︑会員代表という資格は︑有力会員に割中ーてられた

ものだった︒従って︑本件総会での前叫会員代表による議決等 は︑団体形成意思の表現と評価するに価せず︑本件定款は︑そ

の作成につき市大な瑕疵があるというべきである︒

会員資格は全く形式的なものであり︑本件総会後も︑議決権 行使の機会も仔えられずに放置された定款作成前加人の講会員 識や団体形成意思は稀薄である︒もともと︑社団の構成員は

1

とを最大︵唯ーといっても過けではない︒︶の日的と認識してお

り︑他会員とは利古を同じくしている訳ではない︒

A会の会い

の什

糾み

じ︑

目己系列の孫会員以卜の会員から送金を受けるこ

かかっていることとなる︒ た支部の設憤状況及び︑

その実体と代表選出の

f

続きの適

にl E のことが対外的独立性を付する止盤となるが︑鼠講会員は︑その意思が表ぷされたといえるか否かは︑

総代選出の母体となっ 定の社会的経済日的のために結合していることを前提とし︑

な送金を日中ーてに加人しており︑

他の加人者との共詞の日的紅

実質

じも

鼠講の加人者は︑

自 己 の 系 列 ド の 者 か ら の 射 倖 的

③ 支 部 と 会 員 総 会 の 実 体

A会の構成員とみなす根拠はない︒ て検討する︒②

構 成 員 の 団 体 意 思 形 成 の 稀 薄 性

るか否かに帰するから︑

吏にすすんで甲氏の凪講巾染等につい

このような団体においては︑

その表決権や選学権等の社団の るのに表決権等での身慮はされていない不合理性があるうえ︑

会 員 総 会 が 総 会 員 の 意 思 を 結 集 す る 組 織 と な っ て い な い こ と

は︑場←ーたり的な支部設附や恣意的な総代割甘存の事実に照ら

して明らかであり︑A

会における団体意思形成の問題は︑単に 内部的自治の問題に留まるものではなく︑右形成の韮礎を欠く ものとして︑社団性の要件それ自体を否定的に解すべき状況に

あったというべきである︒

会員総会が会の最高決虻機関とされているのは︑会員の総意 が表ボ︑反映されることによるが︑本件では︑各支部等の代表 会員によるいわゆる総代会形式によるものであるから︑総会員 そこで︑支部の活動等についてみると︑実際に支部として認

l l J されたのは︑全国の半分に満たなく︑実際の設府︑廃止等の

一三 九

多いことに照らすと︑社団性の

1 4

は︑

I I J i

J r l L

その実体があ

もっ

とも

人格なき社団の生成は︑

自然発生的である場合が

しかるところ︑もともと会いには︑

加人口数に相打の差があ

認することができるものである︒ 運営等に参加する共益権が明確化されていて初めて団体性を行 う程度の認識しか持っていない不特定多数の者である︒

11  34  59:~( 香法 '92)

(10)

また︑本件定款によれば︑会員は支部等を通じてその団体が

その代表数の決定自体が恣意的で合罪性を欠いているのである 有するとされる議決権︑役員選挙権等を行使できるのであって︑ 骸にすぎなかったというのが相↓—である。 る団体應忠の形成は屯むべくもなく︑

同総会での慈思形成は形

ので︑総会参加者の決定も︑事前に各支部で議題を検討し︑支 部としての紅見をまとめるなどしたうえでされるものではなか 支部の丈体は︑以

t

のようなものであり︑このような支部の

の会長報酬はもちろん︑各財団のことは︑

らず︑同理事会の付議も適中ーにされ︑

また甲氏は︑自己が設立した

9ぷ教法人Bに財5吐譲渡するとい ぅ爪要事項についても理事会に事後報告したに過ぎない︒

以上のように︑甲氏の理事会無視の行動は枚学にいとまがな

く︑理事会は名のみであり︑

ほとんど把握してお その議事録も単に形式的 その貞に重要な業務決定に関与す

ることなく︑甲氏個人から独立した社団の業務決定機関として 機能しておらず︑また︑他の理事らも︑その資格において︑こ れら業務に関与する余地がなかったというほかない︒

総代の参加によって︑

多数決の原則を伯提とした会員総会によ

)

>

J  O  

tに記帳がされていた︒ る支部もあったが︑依内︑屯話︑

1 1 コミ等によりされていたも

て︑その日収として会員を勧誘する必要があるため︑自ら巾務 所を設けて活動するに而ったのであり︑従って︑甘該支部内の

一の理事は会長指名であり︑会の資産は会長である甲氏が管即 することとされ︑定款上も絶対的権限を布しており︑哩事や監 事等がこれを抑制できる状況にはなく︑坪事会の決議なくして また︑会長報酬等についてみると︑理事会において役員の期

末報酬︑会長︑副会長の報酬引じげに関する最終決定を会長と 乙税理じに一任することとなった︒理事である内氏さえも甲氏

ていたものではない︒

よた

︑ 会員への伝逹は祐間仏告などによ

会員意恩を本部に伝達するとの目的認識のもとに参加︑

活動し

重要事項が決められた︒

また

支部においても︑

各支部には︑多数

1 1 の投資をしてい

処理していたものと推認するのが相中ーである︒ ら

すと

A

会での支部の設洲や廃止に関しては︑

適宣

︑ 本部で

甲氏は終身の会長であり︑これを吏迭できず︑

支部の廃止についても同様のことがいえる︒

これらの市実に照

④ 理 事 会 に よ る 業 務 運 営 状 況

ても

A

会の理事会議巾録に審議及び認

i l J

に関するー叫載はない︒

であ

る︒

連川に関して︑

巾業報告内で支部として晶載された支部につい

から︑多数決の原則が令うされていないと評価されるのは粁然

一四

~)

三分の

11-~3.4~594 (香法'92)

(11)

税 法l.0)「人格なき社団」として認められるための「社団性」の認定基準(吉川)

いえるこ個独立の社団が形成され︑実在したものとは到底解し

以L

のことから判断すると︑甲氏個人と離れた人の集まりと

④ 社 団 性 の 欠 如 に つ い て

された独自の資産を有し︑経理処理されるなど︑社団としての ていなかったものと推認せざるをえない︒ 成がなく︑右資産等の引継関係が不明確であることが認められ

また︑甲氏に対する所得税吏

A処分による本税等は︑会かl E

付ではなく﹁仮払.込税﹂として経理処理がなされているよう

に︑甲氏個人とA会との混同が明らかで︑その間の区別はされ

以上のことから︑資産︑経理関係において︑甲氏個人と峻別

基本的実態を有していたものとは到底考え難いところである︒ ら支払われたことになっており︑J

の納付額は甲氏に対する貸

除き

︑ これらを明らかにする財産目録︑貸借対照表の作

き継がれたのか客観的に明確にされなければならない︒しかし︑ たのであるから︑1

氏個人の賓廂や負債等のうちのいずれが引 同社団は︑甲氏から譲渡された個人資産等をその基本財廂とし

もし︑本件総会をもって人格なき社団が成立したとすれば︑

(3)  経理及び財産管理等

難く

一 四

A会は︑実体は個人事業であるのにこれを仮装し︑人格 なき社団という形式に名を借りた同体異名のものであると断ず

るのが相渭である︒

11  3•4 ‑595(香 法'92)

参照

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