• 検索結果がありません。

地盤中における栄 養剤・溶存酸素の広がりの把握には数値解析を利用

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "地盤中における栄 養剤・溶存酸素の広がりの把握には数値解析を利用"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅶ‑155. 原位置浄化における栄養剤・溶存酸素の拡散解析事例 (株)竹中工務店 技術研究所 正会員 ○向井 一洋 (株)竹中工務店 技術研究所 正会員. 奥田 信康. (株)竹中土木 技術・生産本部. 泉澤 洋一. 1.はじめに 原位置における好気性バイオレメディエーション. 74°. においては、栄養剤及び溶存酸素の到達範囲を短時 間で精度良く把握し、施工に反映させることが確実 な浄化達成のために必要である。地盤中における栄 養剤・溶存酸素の広がりの把握には数値解析を利用. 3.0m W‑1. 地下水流向 W‑2 動水勾配 1/100. する。解析に 3 次元モデルを用いた場合、実現象に 近い状態が再現可能であるが、モデル化の労力が大. 2.0m. W‑3. W‑4. 10.8m. W‑5. 18.3m. きく、計算時間も長くなる。そこで本報ではガソリ. 注水井戸. ンスタンド跡地の油汚染サイトにおいて実施した栄. 揚水井戸. 養剤及び溶存酸素の注入実験結果を、平面 2 次元の. 観測井戸. 簡易解析モデルを用いて再現し、実験値と解析値を. 図 1 井 戸 配 置 (平 面 図 ). 比較することで、簡易モデルの精度を検討した。. :解析領域 (GL‑4〜8m) :スクリーン区間 (GL‑4〜8m) k :透水係数(m/s). 2.実験概要 試験サイトにおける井戸配置を図 1、図 2 に示す。. W‑5. W‑4. W‑3. W‑2. W‑1. GL. W‑1 より栄養剤および酸素溶解水を注入し、W‑2、W‑3 において濃度の変化を観測した。W‑4、W‑5 は汚染拡 GL‑4m. 散防止の為にサイト内に設けられた揚水井戸であり、. 帯水層(砂礫層) k :1.42×10‑4(m/s). 昼間 9 時間稼働、夜間 15 時間停止で運転している。. GL‑8m. 地下水の自然流向は全面一様に真北方向から反時計. 2m. 3m. 10.8m. 回りに 107°の方角へ、動水勾配 1/100 で流れている。. 18.3m. 栄養剤の広がりを確認する試験では 0 日目に 3.2. 図 2 井 戸 配 置 (断 面 図 ). m3 の栄養剤を W‑1 井戸より投入し、その後 14 日間の W‑1、W‑2、W‑3 井戸における、全窒素濃度推移を確認. 表 1 地盤物性値と境界条件. した。溶存酸素の広がりを確認する試験においては、. 透水係数. W‑1 井戸より 30 mg/L の酸素溶解水を流量 15 L/min にて注入した。昼間 9 時間注入、夜間 15 時間停止で. 物性値. 運転を行い、8 日間の溶存酸素濃度推移を確認した。 3.解析条件. 間隙率. 0.15. 縦分散長. 0.80(m). 横分散長. 0.01(m). 溶存酸素の 分解速度. 0.036(hr ‑1). 井戸. 流量固定. 注水. 昼 間 9時 間 稼 働 栄 養 剤 供 給 時 6 .0 (L/ m in ) 酸 素 供 給 時 1 5 .0 (L/ m in ). 揚水. 昼 間 9時 間 稼 働 W - 4 1 1 .7 (L/ m in ) W - 5 1 8 .3 (L/ m in ). 外周節点. 水位固定(勾配1/100). 本報では解析に平面 2 次元有限要素解析コード SUTRA(米国地質調査局:USGS)を用いた。解析モデル は、セル数が 2500、メッシュサイズは 1 m×1 m の等 分割とし、解析領域全体は 50 m×50 m とした。浸透 流は定常解析とし、移流分散は非定常解析とした。. 1.42×10 ‑4(m/s). 境界条件. キーワード 原位置バイオレメディエーション、浸透流‑移流・分散解析、有限要素法 連絡先. 〒270‑1395. 千葉県印西市大塚 1‑5‑1 (株)竹中工務店技術研究所エコエンジニアリング部門. ‑309‑. TEL0476‑77‑1271.

(2) 土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅶ‑155. 解析モデルに与えた地盤物性値と境界条件を表1. 100. に示す。透水係数は W‑1 において定常法の単孔式透 分散長、溶存酸素の分解速度定数は実験結果に対し 解析結果のフィッティングを行い決定した。井戸は. 栄 養 剤 濃 度 (C/C0). 水試験を実施して得た値を用いた。間隙率、縦・横. y = 0.007 x + 0.962 R² = 0.999. 80 60 40. 流量を一定に保つ設定とし、栄養剤注入試験におい. 20. ては揚水、溶存酸素注入試験では注水揚水の稼働を. 0 0. 表に示す時間で切り替え、繰り返し解析を行った。. 5000 7500 10000 全 窒 素 濃 度 (mg/L). 12500. 15000. 図 3 栄養剤濃度と全窒素濃度の関係. 室内試験にておいて栄養剤濃度と全窒素濃度の相 関を確認した結果を図 3 に示す。現地にて採取した 地下水に対して、栄養剤を所定の濃度で添加し、全 窒素濃度を計測した。結果、栄養剤濃度と全窒素濃 度との間には正の相関が確認出来、全窒素濃度は栄 養剤濃度の指標として適すると考えられた。. 地 下 水 中 栄 養 剤 濃 度 (C/C0 ). 4.結果と考察. 2500. 100. 実験値 解析値. 80 60 40. W‑1. 20 0. 図 4 に W‑1、W‑2 井戸において観測された栄養剤濃. 0. 1. 2. 3. 4. 5. 6. で、数値解析によって実験値の濃度推移を精度よく 再現出来ることを確認した。また、浸透流を定常解 析とすることで 1 回あたりの計算時間は1分以内に 抑えることが可能であった。 図 5 に溶存酸素濃度の推移を示す。間隙率、縦・. 地 下 水 中 栄 養 剤 濃 度 (C/C0 ). 度の実験値と解析値の比較を示す。間隙率、縦・横 分散長を実地盤で想定される範囲内で調整すること. 実験値 解析値. 40. W‑2. 20 0 0. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 8. 9. 10 11 12 13 14 15. 図 4 W‑1、W‑2 井戸における栄養剤濃度の推移 25. 溶 存 酸 素 濃 度 (mg/L). するには十分な精度を有することが確認できた。. た数値解析により再現した。検討の結果、間隙率、. 7. 時 間 (日 ). 30. 栄養剤濃度の推移を、平面 2 次元簡易モデルを用い. 10 1 1 12 1 3 14 1 5. 60. ッティングを行ったところ、濃度変化の傾向を把握. ①原位置好気性バイオレメディエーションに用いる. 9. 80. 盤中における溶存酸素の消費を考慮し、1次分解速. 5.結論. 8. 100. 横分散長は栄養剤の解析で決定した値を用いた。地 度定数をパラメーターとして解析値と実験値のフィ. 7. 時 間 (日 ). 注水停止期間. 20 15 10. W‑1. 5. 実験値 解析値. 0. 縦・横分散長を実地盤で想定される範囲内で調整す. 0. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 時 間 (日 ). ることで、解析値と実験値が良く一致した。 30. り得た間隙率、縦・横分散長を用い、分解速度定数. 25. を考慮することで解析値と実験値が良く一致した。 ③平面 2 次元簡易モデルにより、栄養剤及び溶存酸 素の地盤中での広がりを短時間で精度良く再現出来 ることを確認した。数値解析にかかる手間を省略し、 日常管理に活用することで、原位置バイオレメディ. 溶 存 酸 素 濃 度 (mg/L). ②溶存酸素濃度の推移は、栄養剤の注入実験結果よ. 実験値 解析値. 注水停止期間. W‑2. 20 15 10 5 0 0. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 時 間 (日 ). エーションの施工精度向上に繋がると考えられる。. 図 5 W‑1、W‑2 井戸における溶存酸素濃度の推移 ‑310‑.

(3)

参照