• 検索結果がありません。

Foreign Language Activities for Cultivating Students' Communicative Ability in the Individual and Group

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Foreign Language Activities for Cultivating Students' Communicative Ability in the Individual and Group"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

- 231 -

Foreign Language Activities 

for Cultivating Students' Communicative Ability  in the Individual and Group 

教科・領域教育専攻 言語系コース(英語) 岡 山 惰

研究の背景と目的

平成 23年度からの外国語活動の必修化に 伴い,学校現場では,外国語活動に関するさ まざまな実践研究が行われ,それについての 情報も多数出回るようになった。それによる と,外国語活動が友人関係形成のきっかけと なったり3 積極的にコミュニケーションを行 うことができるよい雰囲気の学級環境がつく られる要因になるといったよい報告が多数あ る。しかし一方で,児童個人に関しては,不 安や自信のなさから,コミュニケーションを 行うことに対して否定的であるとしづ報告も みられることがわかった。つまり,児童個人 のコミュニケーションへの意識と,学級集団 としてのコミュニケーション力との聞に「ネ ジレ現象」が生じていると言えるのではない だろうか。そして,こうした「ネジレ現象」

の問題を解消することが,児童のコミュニケ ーション能力の育成を図るための外国語活動 の方向性をみつける糸口になるのではないだ ろうかと考えた。

そこで,本研究では,外国語活動における,

児童のコミュニケーション能力の育成に関わ る問題の構造を明らかにし,その問題を解消 するための,外国語活動の方向性を追求して いきたい。

指 導 教 員 山 森 直 人

E  論文の構成

本論文は, 4つの章から構成されている。

1章では,研究の目的とその背景,および、

論文構成について示した。第2章では,学習 指導要領や,外国語活動に関する先行研究を 概観した。また,外国語活動の実践報告で見 られた「ネジレ現象」の要因について検討し,

それを解消するための仮説を立てた。第3章 では,先行研究及び実践報告の概観をもとに,

実践報告 (10事例)を,児童個人と学級集団 の2つの視点から9 上記仮説を検証考察し,

ネジレ現象解消のための工夫や教師のめざす べき支援の方向性について提案した。そして 第4章では,調査の結果と考察を踏まえた教 育的示唆と本研究の今後の課題について示し た。

E  論文の概要

1章では,研究背景から,外国語活動は 友人関係の形成へのきっかけをつくり,学級 集団の雰囲気をよくし コミュニケーション が積極的に行える環境になっているが, しか し一方で,児童個々人はコミュニケーション に関して否定的にとらえ,不安や自信のなさ から,積極的になれないという現実を読み取 ることができる。このような状況から,学級

(2)

- 232 - 集団コミュニケーションと児童個人コミュニ ケーションとの聞に「ネジレ現象Jが生じて いるのではなし、かと考えた。

2章では,子どものコミュニケーション 能力の問題を踏まえ,小学校学習指導要領外 国語活動や外国語活動に関する先行研究を考 察し,外国語活動が児童にとって,コミュニ ケーション能力を身に付けさせる,適切な学 習機会であることを明らかにした。また,外 国語活動の実践報告に見られる成果と課題を 概観し,児童の戸惑いや不安,自信のなさか らくる,児童の否定的な部分が,学級のコミ ュニケーションに大きく影響していることを 明らかにした。さらに,外国語活動の実践報 告に見られる成果と課題の問題点を概観し,

2つの視点(児童個人の視点・学級集団の視点) があることを明らかにし,その児童個人と学 級集団の聞には,ネジレ現象が生じているの ではないかと考えた。そこで,児童個人と学 級集団の聞には,どうしてネジレ現象が起こ るのか先行研究を概観し,考察した。そして,

学級内の人間関係を通じて,自分を受容し,

他者を受け入れる力を養うことで,児童個人 もまた,相手を大切にし,自分の思いを率直 に表現するようになる(仮説①)。また,児童 個人が,自分の思いを率直に表現しながら,

相手と関わることで,そこからまた,学級の 雰囲気がよくなる(仮説②)。その結果,ネジ レ現象が解消されるのではないだろうかと提 案した。

第3章では,これまでに概観してきた先行 研究,実践報告をもとに, 実践報告(10事例) から,ネジレ現象を解消する方向性が見られ るか9 次に,どのような工夫がなされている か,さらに,その結果, どのように児童に変 化が起こっているか, r児童個人」と「学級集

jの観点から考察した。さらに,実践報告 における教師の工夫を考察し,調査の結果と 教育的示唆を論じた。

そして第4章では,教師は児童に自己表現 する技能を養うための支援を中心に行ってい るが,一方で,他者を受容する姿勢や雰囲気 を養う工夫に関しては,十分な支援を行って いないと考察した。また,ベア・グノレーブロ活 動を通じて自己表現の支援に重きを置いてし まうことで,ペア@グループ9における安心で きる雰囲気の中では,児童は自分の思いを表 現することができるが,児童が 1人で発話す ることになると抵抗があり自己表現できない など「ネジレ現象jを解消することが難しく なっているのではなし、かと考えた。そこで,

2章で述べた岡田(1996)や内田(2005)をも とに立てた仮説①,②(図 6)を 踏 ま え 児 童 個人Jr学級集団J共に受容する姿勢や雰囲気 を十分に養う工夫が必要ではなし、かと考え,

受容する姿勢や雰囲気を養う具体的な活動の 提案を実践報告から論じた。

N  今後の課題

(l)本研究では3実践報告(10事例)をもとに調 査を行ったが,十分な数の実践報告を調査す ることができなかったため,実践報告の数を 増やす必要がある。

(2)今回の調査において扱った実践報告(10事 例)は児童個人」と「学級集団Jに着目し て実施されたものではなかった。そのため本 調査における「児童個人jと「学級集団」の 判断が妥当だ、ったかどうかをもう一度検討す

る必要がある。

参照

関連したドキュメント

From the results of the study, the language with high status increases the ability, and the language with low status decreases the ability.. Therefore, it is hypothesized that

【Details of the study】Surveys were conducted for a wide range of interviewees, including doctors, Japanese students, foreign students studying abroad in Japan, stakeholders of

Comparing the Gauss-Jordan-based algorithm and the algorithm presented in [5], which is based on the LU factorization of the Laplacian matrix, we note that despite the fact that

§3 recalls some facts about the automorphism group of a free group in the language of representation theory and free differential calculus.. §4 recalls elementary properties of

Definition An embeddable tiled surface is a tiled surface which is actually achieved as the graph of singular leaves of some embedded orientable surface with closed braid

[Mag3] , Painlev´ e-type differential equations for the recurrence coefficients of semi- classical orthogonal polynomials, J. Zaslavsky , Asymptotic expansions of ratios of

Hugh Woodin pointed out to us that the Embedding Theorem can be derived from Theorem 3.4 of [FM], which in turn follows from the Embedding Theorem for higher models of determinacy

When relativistic quantum mechanics and field the- ory emerged, the half-integer internal angular momentum was interpreted in terms of the complex special linear group SL(2, C ) as