• 検索結果がありません。

IRUCAA@TDC : Ionotropic P2X ATP Receptor Channels Mediate Purinergic Signaling in Mouse Odontoblasts

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "IRUCAA@TDC : Ionotropic P2X ATP Receptor Channels Mediate Purinergic Signaling in Mouse Odontoblasts"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

Ionotropic P2X ATP Receptor Channels Mediate

Purinergic Signaling in Mouse Odontoblasts

Author(s)

塩崎, 雄大

Journal

歯科学報, 118(6): 566-567

URL

http://hdl.handle.net/10130/4773

Right

(2)

566 歯科学報 Vol.118,No.6(2018) しお ざき ゆう た 氏 名(本 籍)

(群馬県) 学 位 の 種 類 博 士(歯 学) 学 位 記 番 号 第 2164 号(甲第1365号) 学 位 授 与 の 日 付 平成29年3月31日 学 位 授 与 の 要 件 学位規則第4条第1項該当

学 位 論 文 題 目 Ionotropic P2X ATP Receptor Channels Mediate Purinergic Signaling in Mouse Odontoblasts

掲 載 雑 誌 名 FrontiersinPhysiology 2017 DOI:10 .3389 /fphys.2017 .00003 論 文 審 査 委 員 (主査) 古澤 成博教授 (副査) 佐藤 亨教授 村松 敬教授 田﨑 雅和教授 山本 仁教授 論 文 内 容 の 要 旨 1.研 究 目 的 歯髄の象牙質界面に存在する象牙芽細胞は,旧来,象牙質形成のみに関わるものと考えられてきた。しかし 近年,象牙芽細胞自体による外来性刺激の受容と三叉神経との連絡機構が報告されている。この際の伝達物質 として ATP が挙げられており,三叉神経側では P2X 受容体による受容が生じる。象牙芽細胞にも P2X 受 容体の機能的発現が想定されるが,その発現パターンは明らかではない。本研究では電気生理学的方法を用 い,象牙芽細胞に機能的に発現する P2X 受容体の各サブタイプについて,各サブタイプに選択的な条件の変 化を利用して,網羅的な検索を行った。 2.研 究 方 法 マウス象牙芽細胞様細胞(OLC)を使用し,P2X 受容体の選択的・非選択的作動薬,及び選択的拮抗薬によ るイオンの細胞膜通過をホールセルパッチクランプ法により細胞膜の電気的変化として記録した。また,細胞 外のイオン除去による挙動変化と,連続的な脱分極刺激による膜透過性の変化を計測した。それぞれの実験に よって得られた膜電流値の変化に統計学的に解析を行い象牙芽細胞上に機能的に発現する P2X 受容体サブタ イプを検討した。 3.研究成績および考察 非選択的 P2X 作動薬 K+ -ATP は,OLC に内向き電流を活性化した。この際の応答性を EC50により評価す ると,52.8μM となった。また,選択的 P2X7作動薬である BzATP は内向き電流を濃度依存的に活性化した が,選択的 P2X1,2/3,3の作動薬である αβMeATP は OLC に対して内向き電流を活性化させなかった。連続的 電位変化による膜透過性亢進の確認では,内向き電流を活性化させた作動薬はいずれも,膜の陽イオン透過性 を増大させていることが確認された。また P2X 受容体の選択的拮抗薬のうち P2X7および P2X4の阻害薬は 有意に非選択的作動薬により活性化した内向き電流を抑制し,P2X1,P2X3の阻害薬は有意な抑制を生じな かった。細胞外 Ca2+ の除去は内向き電流を増大させ,Na+ 除去は減少させた。細胞外 Ca2+ は P2X7受容体を 経由した陽イオン流入を抑制するとの報告が複数なされている。また,P2X4は Ca2+に対して特に高い透過性 を示すとの報告があり,Na+除去時の内向き電流の主体となるイオンは Ca2+であると考えられる。すなわちこ れら応答量の変化はいずれも,象牙芽細胞における P2X4ならびに P2X7の機能的発現と整合する。 ― 70 ―

(3)

567 歯科学報 Vol.118,No.6(2018) しかし応答性の観点では,本研究で得られた EC50の値は生理的条件での細胞間の連絡で生じる濃度と比較 して明らかに過大である。他方,細胞の直接傷害により流出する ATP の濃度は,本研究において示された応 答性を充足させうる。すなわち象牙芽細胞に発現する P2X 受容体は,生理的な細胞間の連絡ではなく,周囲 の組織障害により直接流出した細胞内 ATP の検知について機能することが示唆される。 4.結 論 象牙芽細胞上には P2X 受容体サブタイプのうち P2X4と P2X7が機能的に発現している。これらの感度は 平時の ATP を介した細胞間連絡に十分なものではなく,むしろ,細胞傷害の検知について主体的な役割を果 たしていることが示唆される。 論 文 審 査 の 要 旨 象牙芽細胞は近年まで,象牙質の形成のみに寄与するものとして考えられてきた。しかしここ数年で象牙芽 細胞そのものが,感覚受容細胞としての機能を備えることが明らかとなった。本論文は象牙芽細胞の受容体と しての機能のうち,化学的伝達物質である ATP への,特定の受容体を経由した感受性について検討を行った 結果についての報告である。 本審査委員会では,以下のような質疑応答がなされた。まず使用した細胞について,その由来と培養の期間 について,現在の記載で妥当なものであるかとの質問があった。細胞は市販されているものではないが鹿児島 大より供与を受けた継代培養細胞株であり,凍結保存した細胞を解凍後ディッシュに定着するまで培養,実験 での使用は一回ごとに一日で消費しきっているという点で規格化されているために,問題はないものと回答さ れた。応答性確認のために用いられた K+ -ATP の濃度について妥当性を問う質問については,P2X 受容体各 サブタイプの50%効果濃度が本研究において用いられた各段階の濃度と対応しており,応答特性の確認と特に 高濃度の作動薬に対して特異的に応答する事実の描出のために選ばれたものとしては妥当性があるものと回答 がなされた。当初記載のあった PCR のデータについて,論文内容との関連性が乏しいとの指導があり,論文 上から P2X 受容体の mRNA に対する RT-PCR の記述を全て削除することで対応することとした。 また審査直近で JDR 誌上に近接するテーマの論文が掲載されているが,その内容と比較して新規性がある かとの質問があった。掲載論文と本研究を比較した場合,掲載論文で選択されたのは蛍光免疫染色と Ca2+ メージングを用いた手法であり直接 P2X 受容体の応答を観察してはいない点,応答の作動薬濃度依存性に対 し検討を欠くことから生体内での機能の推測を行えていない点があり,総合して本研究の新規性は認められる と判断された。 以上より,本研究で得られた結果は,今後の歯学の進歩,発展に寄与するところ大であり,学位授与に値す るものであると判定した ― 71 ―

参照

関連したドキュメント

ピッチは60mm~80mmで設計され ているが,本研究では取り付けピッ チを100mmに設定し,補助ノズル噴

機械物理研究室では,光などの自然現象を 活用した高速・知的情報処理の創成を目指 した研究に取り組んでいます。応用物理学 会の「光

「心理学基礎研究の地域貢献を考える」が開かれた。フォー

これは基礎論的研究に端を発しつつ、計算機科学寄りの論理学の中で発展してきたもので ある。広義の構成主義者は、哲学思想や基礎論的な立場に縛られず、それどころかいわゆ

創業当時、日本では機械のオイル漏れを 防ぐために革製パッキンが使われていま

ハンブルク大学の Harunaga Isaacson 教授も,ポスドク研究員としてオックスフォード

このため本プランでは、 「明示性・共感性」 「実現性・実効性」 「波及度」の 3

経済学研究科は、経済学の高等教育機関として研究者を