麦をめぐる情勢
平成18年3月
農林水産省
目
次
1 麦の基礎知識
(1)わが国で栽培されている麦の種類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P1
(2)小麦・大麦の主な用途
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P2
(3)麦の粉食文化(伝統食)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P5
(4)麦の生育(小麦の場合)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P6
(5)世界の小麦生産量と貿易量 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P7
(6)わが国における麦の流通(小麦) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P8
2 麦をめぐる事情
(1)麦の需要動向
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P9
(2)麦の生産動向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P11
(3)麦の生産対策
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P15
(4)新品種の開発
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P16
(5)民間流通の仕組み
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P17
(6)麦の管理方式
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P18
(7)国内製粉企業の状況
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P19
3 品目横断的経営安定対策の導入に伴う主要食糧法の改正概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P20
○ はだか麦
○ 小麦
○ ニ条大麦
○ 六条大麦
1 小麦の基礎知識
(1)わが国で栽培されている麦の種類
小麦は3つの実(3小花)が交互になります。 六条大麦は、6列(条)のすべてに実がなります。 二条大麦は、6列(条)のうちの2列(条)に 実がなります はだか麦は、六条大麦と外見はほぼ一緒です。「はだか 麦」と呼ばれるのは簡単に穎(えい)(穀粒を包んでいる皮) がとれるためです。 稔実 (実がな ります) 不稔 (実がな りません) 上から穂をみると 稔実 (実がな ります) 上から穂をみると 1小麦粉の種類はたんぱく質の量によって薄力粉(菓子用)、中力粉(うどん用)、準強力粉
(中華めん)、強力粉(パン用)に分類。
名
称
薄力粉
中力粉
準強力粉
強力粉
デュラム・セモリナ
主な用途
カステラ
ケ-キ
和菓子
天ぷら粉
ビスケット
うどん
即席めん
ビスケット
和菓子
中華めん
ギョウザの皮
食パン
スパゲッティ
マカロニ
たんぱく質の含有
量
6.5~9.0%
7.5~10.5% 10.5~12.5%
11.5~13.0%
11.0~14.0%
原料小麦の種類
アメリカ産ウェスタ ン・ホワイト(WW) 国内産 豪州産スタンダ-ド・ ホワイト(ASW) 豪州産プライムハ-ド (PH) アメリカ産ハ-ド・レッ ド・ウィンタ-(HRW) カナダ産ウェスタン・レッド・ スプリング(1CW) アメリカ産ダーク・ノ-ザ ン・スプリング(DNS) カナダ産デュラム(DRM)(2)小麦・大麦の主な用途
2○小麦粉は、たんぱく質(グルテン)の多さで性質が変化。(グルテニンとグリアジンが結合
してグルテンを形成)
小麦粉の特性
○「グルテニン」: 弾力に富むが伸びにくい ○「グリアジン」: 弾力は弱いが粘着力が強くて 伸びやすい ○「グルテン」 加える水の量、副材料や添加物の種類・量、 こね方によって粘弾力のバランスが変化。 3=
+
二条大麦は、ビ-ルや焼酎の原料。六条大麦は押し麦(麦飯)や麦茶の原料。
はだか麦は主に麦みその原料になります。
大麦の種
類
二条大麦
六条大麦
裸 麦
主な用途 ビ-ル
焼酎
押し麦
(麦飯)
麦茶
みそ
原麦供給先
国内産
豪州産
国内産
カナダ産
国内産
大麦の主な用途
4 庶民の健康食として古くから愛され ています。食物繊維は白米の19倍、 ビタミンB1も豊富。糖尿病や肥満予防 にも役立ちます。 徳川家康は麦ごはんを主食としていま したが、ある日、家来が気をきかせて、白 いごはんの上にほんの少しの麦ごはん をのせたものを 食事に出したところ、「考 えもなしに、麦を食べているのでない」と 言って、家来をしかりつけたという逸話も あります。 1人1年当たり大・はだか麦 消費量の推移 昭和35年 8.1kg 平成16年 0.3kg 大麦の特色 徳川家康も麦ごはん?○わが国には、米食文化と同様に、麦の粉食文化があり、全国に麦を原材料とする伝統食
が数多くあります。
5 稲庭うどんの歴史 水沢うどん(群馬県) ほうとう(山梨県) 讃岐うどん(香川県) だご汁(大分県) おやき(長野県) 稲庭うどん(秋田県) 生麩(京都府)○主な麦の粉食文化(伝統食)
秋田では、うどんに向いている小 麦がとれました。 江戸時代に、稲庭吉衛門が干し うどん製造所をおこし、1725年に 秋田藩の御用達となり、秋田の特 産品として広く認められるようにな りました。(3)麦の粉食文化(伝統食)
小麦粉を水にさらしてもんで いくと、でんぷんが流されて、 まるでガムのような弾力のあ る物質が残ります。 これが「グルテン」です。こ のグルテンに餅粉を混ぜたり、 蒸したり茹でたりしてつくる 「生麩」は、京料理には欠か せない伝統的な食材です。 きしめん(愛知県)(4)麦の生育(小麦の場合)
3~4月 茎立ち 11月上中旬 播種 ~12月 発芽 4月下旬~5月 開花 ※生育月旬は関東地方の事例 6月初旬~中旬 収穫(麦秋の風景) 6 12月中旬~2月下旬 麦踏み 日本独特の農作業です。麦踏みにより、 霜柱ができたときでも土が持ち上がらず 麦の根を傷めません。また、踏むことに より茎がたくさん分かれ、根も強くなり麦 の生育を助けます。CW
136.8
14.4
EU-25
ロシア
45.4
8.0
中国
92.0
1.2
インド
72.1
1.6
オーストラリア
22.6
15.8
カナダ
25.9
15.1
アメリカ
58.7
28.5
アルゼンチン
16.0
13.5
【 凡 例 】
生産量 輸出量※ 単位:100万トン
A S W Durum HRW WW DNS PH○世界の小麦生産量は、627百万トン、貿易量は113百万トン。
○わが国は、米・加・豪の3カ国から約5百万トンを輸入(貿易量の約5%)。
(5)世界の小麦生産と貿易量
出 典 : :USDA「Grain : World Markets and Trade」2006年2月
1CW
オーストラリア 約110万トン 小麦粉調製品・輸入麦製品
(6)わが国における麦流通のイメージ
国内産
外国産
国
備蓄
販売
需要量の2.6か月分(国2.3か 月分:民間 0.3か月分) (17年:需要量の2.3ヶ月分 (国2.0ヶ月分 民間0.3カ月分)製粉企業
需要量 約560万トン 国家貿易 により国が 一元輸入 入札取引 約3割 総輸入量 約500万トン アメリカ 約280万トン カナダ 約110万トン 政府買入れ 約13トン 麦作農家数 約10万戸 生産量 約86万トン 相対取引 約7割 民間流通連絡協議会 ・ 国内産で不足するもの及 び品質的に国内産麦が使 用できないものを輸入 ・ コストプール方式の下、外 国産麦からの輸入差益を国 内産麦の助成に充当消
費
者
製
パ
ン
企
業・
製め
ん
企
業・
ス
ー
パ
ー
・
外
食産
業等
産地協議会 しょうゆ 企業等 需要量 約20万トン 注:数量については、玄麦換算の年間ベース 約41万トン(15FY)民間流通
約80万トン 生産者団体と実需者が共催で情報 交換・民間流通取引の仕組みを決定 生産者・実需者・普及組織・市町村等が参 加し、品質向上・生産コスト低減等の目標設 定とその取組を推進 (104社 うち中小100社) ※17年産から 政府買入は ゼロ 8小麦の流通
12.7 326 3 小麦 はだか麦大麦・ 0.1
(1)麦の需要動向
○ 小麦及び大麦・裸麦は、パンやめん、菓子用など幅広い用途で消費され、国民に供給され
るカロリーの約8分の1を占めており、近年の需要量は横ばい。
小麦の需要 国内産小麦の需要 小麦全体 627万トン 日本めんを中心に ・食用(製粉用) 529万トン 86万トン パン用 (159万トン) ( 1万トン) (約0.1割) 日本めん用 ( 68万トン) その他めん用 (128万トン) ( 4万トン) (約0.3割) (中華めん等) 菓子用 (78万トン) (16万トン) (約 2 割) 家庭用等 (96万トン) ( 6万トン) (約 1 割) ・みそ・醤油、工業用 36万トン (17万トン) (約 2 割) ・飼料用等 62万トン ○ 小麦の需要の状況 (平成16年度) 大麦・はだか麦の需要 国内産大麦・はだか麦の需要 大麦・はだか麦全体 234万トン 主食用・加工用を中心に 20万トン ・主食用(押麦等) (約10割) ・加工用 106万トン 10万トン みそ用 (約 8 割) ビール用 ( 74万トン) ( 4万トン) (約0.6割) 焼酎用 ( 24万トン) ( 2万トン) (約0.8割) 麦茶用 (約 5 割) ・飼料用等 119万トン 1万トン ○ 大麦・はだか麦の需要の状況 (平成16年度) 単位:kcal、% 資料:農林水産省「平成16年度食料需給表」 穀 類 36.7 940 100.0 28.6 5.1 14.2 15.5 23.4 構成比 2,562 733 130 363 396 600 実 数 米 合 計 その他 油脂類 畜産物 魚介類 ○ 国民1人・1日当たり供給熱量2 麦をめぐる事情
(42万トン)(約6割) 8万トン 8万トン (3万トン) (2万トン) (5万トン) (2万トン) 9 家計調査(平成16年)によると 米は、1ヵ月 2,437円 麦は、1ヵ月 3,036円 内訳 ○ パン 1,925円 ○ めん類 1,111円 家計消費では?0 200 400 600 800 1000 1200 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 米及び小麦の一人一年当たり供給熱量 (昭和35年度~現在) 米 小麦 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 (kcal) 国民一人一年当たり供給熱量の構成 (昭和40年度~現在) 油脂類 小麦 いも類、でん 粉 砂糖類 魚介類 その他 ○米及び小麦の消費量の推移
○昭和30年代後半は、米が37年をピ-クとして減少に転じた一方で、小麦は増加傾向で推移。
○昭和40年度以降は、小麦はほぼ横ばいで推移。米は一貫して減少傾向、畜産物油脂類が増加。
米 畜産物 10 (kcal)○昭和30年頃までは、二毛作や麦飯も一般的であり、小麦は、178万トン、大麦・はだか麦
は258万トンも生産。
○その後、海外からの高品質・安価な麦に代替されて、15~20万トンまで減少したが、生
産調整を境に増加し、現在小麦は88万トン、大麦・はだか麦は18万トンとなっている
0 50 100 150 200 250 300 27 30 33 36 39 42 45 48 51 54 57 60 63 3 6 9 12 15 (年産) (万t) 小 麦 大麦・はだか麦 ○ 麦の生産量 ○ 麦の作付面積の推移 11 愛知・滋賀・三重 富山・石川・福井 北海道 群馬・栃木・埼玉・茨城 香川・愛媛 福岡・熊本・佐賀 0 200 400 600 800 1,000 1,200 27 30 33 36 39 42 45 48 51 54 57 60 63 3 6 9 12 15 (年産) (千ha) 小 麦 大麦・はだか麦(2)麦の生産動向
29年 大麦258万t 36年 小麦178万t 17年 小麦88万t 大麦18万t 17 小麦、大麦とも歴史は 古く、弥生時代の後期 には朝鮮半島を経て伝 わったものと考えられて います。 日本に麦が入ってきた のはいつ?麦(4麦)の主産地における作付体系
12 滋賀 0.8万ha ⑧ 転作 0.7万ha (稲-麦-大豆) 群馬 1.0万ha ⑥ 水田裏作 0.7万ha (麦-稲) 佐賀 2.1万ha ② 水田裏作 2.0万ha (麦-稲) 福岡 2.0万ha ③ 水田裏作 1.7万ha (麦-稲) 埼玉 0.8万ha ⑦ 水田裏作 0.3万ha (麦-稲) 栃木 1.6万ha ④ 水田裏作 0.7万ha (麦-稲) 転作 0.8万ha (稲-麦-大豆) 愛知 0.6万ha ⑩ 転作 0.6万ha (稲-麦-大豆) 茨城 1.2万ha ⑤ 転作 0.8万ha (稲-麦-大豆) 熊本 0.7万ha ⑨ 水田裏作 0.5万ha (麦-稲) 畑作 8.3万ha (麦-てん菜-豆類- ばれいしょ) 北海道 11.5万ha ① 転作 3.2万ha (麦)麦作・稲作の営農上の補完関係(大規模二毛作(北関東)経営を想定)
麦 麦 作作 主な作業 耕耘・排水 播種 鎮圧 追肥 防除 収穫・脱穀 乾燥・調製 機械 ・ 施 設 の 内 容 ・ ト ラ ク タ ー ・ 耕 耘 機 等 ( ロ ー タ リ ー 、 サブソ イ ラ ー 等 ) ・ ト ラ ク タ ー ・施 肥 播 種同 時作業機械 ( ド リ ル シ ー ダ ー ) ・ ト ラ ク タ ー ・ 鎮 圧 機 ( 鎮 圧 ロ ー ラ ー ) ・ ト ラ ク タ ー ・ 施 肥 機 ( ブ ロ ー ド キ ャ ス タ ー ) ・ 無 人 ヘ リ コ プ タ ー 又は 乗 用 管理 機 等 ・ 自 脱 型 コ ン バ イ ン 又は 汎 用 型コ ン バ イ ン ・ カ ン ト リ ー エ レ ベ ー タ ー 又は ラ イ ス セ ン タ ー ・ 育 苗 施 設 育苗 ・ ト ラ ク タ ー ・ 耕 耘 機 等 ( ロ ー タ リ ー 等 ) 耕起 機械 ・ 施 設 の 内 容 乾燥・調製 収穫・脱穀 防除 追肥 田植 主な作業 ・ 田 植 機 ・ 自 脱 型 コ ン バ イ ン 又は 汎 用 型コ ン バ イ ン ・ 無 人 ヘ リ コ プ タ ー 又は 乗 用 管理 機 等 ・ 乗 用 管 理 機 ・ カ ン ト リ ー エ レ ベ ー タ ー 又は ラ イ ス セ ン タ ー 稲 稲 作作 トラクター+ドリルシーダー 乗用管理機 汎用コンバイン カントリーエレベーター 10月中旬~ 下旬 7月~8月 10月中旬~ 6月中~下旬 4~5月 10月下旬~ 11月上旬 12月~ 2月 7月下旬~ 8月上旬 6月上旬~ 中旬 2月下旬頃 11月上旬~ 中旬 作業時期 13○ 品質のばらつきがあり、生産性の向上は遅れていることから、実需者ニーズに応えられな
い状況。
○ 都府県の水田転作地帯では、これまで作付けほ場の団地化や大型機械の共同利用が進
められてきたが、今後はさらに一歩進め、集落営農づくりや法人化が課題。
全国平均 8.4 10.5 6.6 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 9 10 11 12 13 14 15 16 千円/60kg 0 都府県(田作) 北海道(畑作) ~ ~ ○ 小麦(日本めん用)のたんぱく質の バラツキ状況 0 20 40 60 80 8.5%未満 8.5~9.5 9.5~10.5 10.5~11.5 11.5~12.5 12.5%以上 (%) ASW 北海道 茨城県 基準値 ○ 小麦の全算入生産費の推移 (注) 旧基本計画においては、3割程度の低減を目標としていたが、全 国平均で1割程度低減したところ。新たな基本計画では、3割程度 低減を目標としている。 ASWが均質性に優れているのは? 14 日本向けASWは、製めん適性の高い日 本めん用小麦(4品種:60%)と製粉適性 が高い小麦(3品種:40%)を混麦するこ とにより、安定的な品質を維持。 ○都府県の水田転作地帯における組織化・法人化のイメージ これまでの取組 農地の集団的な利用 営農の組織化 機械・施設の共同利用 農作業の共同化 担い手に基幹作業委託 経理の一元化 等 法 人 化 農事組合法人 有限会社 等 麦・大豆の収量や生 産性を上げるには集 落皆でブロック・ロー テーションでいこう 農事組合法人 ○○組合 高性能な大型機械 を共同で使い、生 産コストを下げよう 今後の取組 農家の高齢化も進ん でいるので、担い手 に任せ、経理も集団 で一元化しよう特定農業団体
(3)麦の生産対策
○ 国産麦の需要を将来にわたり安定的に確保していくためには、実需者の望む品質・生産性
の向上に軸足を置いた施策展開が重要。
○ このため、新基本計画では、小麦を現行の供給水準である86万トンに、大麦・はだか麦を35
万トンに目標設定し、実需者の求める品質の向上と約3割のコスト低減に取り組む。
平 成 15年度 平 成 27年度 農業者その他の関係者が 積極的に取り組むべき課題 小麦 86 86 大麦・ はだか麦 20 35 ○ 実需者のニーズに応じた麦種・ 用途毎の計画的な生産を展開 ○ 実需者ニーズの農業者への的 確な伝達、産地単位での品質管理 の強化、加工適性の高い品種の 育成・普及の加速化等により、品 質を向上 ○ 担い手の生産規模の拡大、収 穫期における雨害の軽減等により、 生産コストを3割程度低減 ○ 新基本計画における麦の生産努力目標等 (単位:万トン) 従来の栽培方法 ・元肥(11月上旬) 5kg ・追肥(12月中旬~ 3月上旬) 4kg ・追肥(4月下旬) 1~3kg実需者が求める品質の向上
新たな栽培方法 ・元肥(11月上旬) 5kg ・追肥(12月中旬~ 3月上旬) 4kg ・追肥(4月下旬) χ kg (例:S県における小麦栽培)たんぱく質含有量
7~14%(バラツキ)
たんぱく質含有量
10~11%(最適)
この時期の追肥量が 決め手 ほ場ごとに葉 色を計り、肥 料の量を判 断 15○ 近年育成された麦類の新品種 〈六条大麦〉:ファイバースノー 北陸 ○ 麦類の新品種数
○ 麦類の新品種については、実需者ニーズを踏まえ、日本めん用に適した色相の品種を
中心に開発されている。
○ 需要が高まっているパン用等の品種開発を一層推進する必要。
麦 種 用途等 品種数 小 麦 日本めん用 13(1) パン用等 9(2) 小計 22 大 麦 六条大麦 4 二条大麦 2 はだか麦 1 小計 7 29 ( )内は、県または民間育成品種 総計 (注) 〈日本めん用〉: 、きぬあずま 〈パン用〉:ゆきちから、ハルイブキ 〈六条大麦〉:ファイバースノー、シンジュボシ 東北 ネバリゴシ 〈日本めん用〉: 〈パン用〉:はるひので、キタノカオリ 春よ恋 北海道 きたもえ 〈日本めん用〉: あやひかり、キヌヒメ、 ユメセイキ、フウセツ 春のかがやき 〈パン・醤油・中華麺用〉:タマイズミ、ダブル8号 ユメアサヒ 〈六条大麦〉:ファイバースノー、さやかぜ セツゲンモチ 〈二条大麦〉:スカイゴールデン 関東 イワイノダイチ、きぬの波 〈日本めん用〉: 〈パン用〉:ニシノカオリ、ミナミノカオリ 〈二条大麦〉:しゅんれい 九州 イワイノダイチ 〈日本めん用〉: あやひかり、キヌヒメ、 さぬきの夢2000 〈パン、醤油・中華麺用〉:タマイズミ、ニシノカオリ ミナミノカオリ 〈はだか麦〉:マンネンボシ 東海・近畿・中国・四国 イワイノダイチ、ふくさやか 16 背丈が低く、多肥にも強くて倒伏せず、収量が高い 「農林10号」は、戦後アメリカ、メキシコに渡り、これ を基に新しい小麦品種が作られました。これらの品 種はインド・パキスタンで幅広く栽培されるようになり、 小麦生産量の増加に大きく貢献。「緑の革命」と賞賛 されました。このプロジェクトの成功によってメキシコ の研究所のボ-ロ-グ博士はノ-ベル賞を受賞しま した。 農林10号は緑の革命の立役者?(4)新品種の開発
○ 日本めん用小麦品種 品種名 育成年 産地 イワイノダイチ 平成11年 愛知 イワイノダイチ 平成11年 福岡 きたもえ 平成12年 北海道 ネバリゴシ 平成12年 青森 きぬの波 平成13年 群馬 ふくさやか 平成14年 滋賀2,050 2,100 2,150 2,200 2,250 2,300 2,350 2,400 2,450 (円/60kg) 入札価格 平成12年産 14 16 2,392 2,187 2,232 13 15 17 18
(5)民間流通の仕組み
○ 麦については、17年産において、全量が民間流通へ移行。
○ 民間流通については、実需者が加工原料たる麦を計画的、安定的に確保できるとともに、
生産者が安心して作付けができるよう、播種前契約することが基本。
○ 販売予定数量と購入希望数量の差(ミスマッチ)については、最近では縮小傾向であり、
国内産麦を100%使用した商品も増えている。
○ 国内産小麦100%使用をセールスポイントとしている事例 ○ 民間流通麦(小麦)の入札価格(加重平均) 平成12年産 平成13年産 平成14年産 平成15年産 平成16年産 平成17年産 平成18年産 販売予定数量 646 709 725 738 762 786 805 購入希望数量 601 689 648 665 733 782 789 ミスマッチ数量 45 20 77 72 30 4 16 ミスマッチ率 7.0% 2.9% 10.6% 9.8% 3.9% 0.5% 2.0% ○ 販売予定数量及び購入希望数量の推移(小麦) (単位:千トン) 国産小麦食パン 17 ① 大手製パンX社は、全国流通をねらった 国産初の内麦100%使用の食パンを販 売。 ② 大手製粉Y社は、消費者の安全・健康志向の高まりを受け、「農 家の縁側でおばあちゃんが打つおもてなしのうどん」を提供すべく、 国内産小麦100%のめん用粉「麺ノ鄙歌」を開発し、商品化。 ③ 栃木県にあるZ社は、栃木県産小麦 100%の小麦粉「麦のかほり」を開発し、栃 木県が認証するEマークを貼付して、県内 の「麦わらぼうしの会」に所属するスー パー等で販売。 麦のかほり単位:円/100kg 7,833 4,497 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 昭和60年 62 平成元年 3 5 7 9 10 12 14 16 18 ○ コストプール方式の概要(小麦) 民間流通数量 国 内 産 麦 (民間流通麦) (A) (A)=(B)となるような売渡 価格の設定が基本 (B) 売買差益 外 国 産 麦 + 国内産麦 外国産麦政府買入数量 管 理 経 費 売 渡 価 格 取 引 価 格 国 内 産 麦 に 対 す る 財 政 負 担 買 入 価 格 麦作経営 安定 資金等 ▲ 543 524 4,638 1,067 1,047 ▲ 133 778 4,938 911 903 外麦差益 (億円) ② 外麦輸入量 (千トン) 内麦振興費 (億円) ① 内麦生産量 (千トン) 内外麦収 支(億円) ②-① A ▲ ▲ 外麦差益 (億円) ② 外麦輸入量 (千トン) 内麦振興費 (億円) ① 内麦生産量 (千トン) 内外麦収 支(億円) ②-① B A ○ 麦会計収支の状況(4麦) ▲ 302 753 5,288 1,055 1,059 ▲ (注)16年の数値は、実績見込みである。 191 842 4,716 651 662 平成 7年 ▲ 292 629 5,075 921 906 ▲ ▲ 305 755 5,301 1,060 1,054 ▲ 12年 13年 14年 15年 16年 ○ 政府売渡価格の推移(米国産ウエスタン・ホワイト) (注)平成9年は消費税率の変更に伴い、1.9%の上昇となっている。 18
(6)麦の管理方式
○ 麦の管理方式については、外国産麦から得た輸入差益を国内産麦の生産振興の財源に
充てるコストプール方式が基本。
○ 近年、国内産麦の生産増により、麦作経営安定資金が急増してきたことから、麦会計は大
幅な赤字が継続。麦会計の収支の健全化を考慮しながら、麦の効率的な管理方式の仕組み
を検討する必要。
麦作経営安定資金は、外国産麦との生産性格差を背景に、国内 産麦の市場価格(入札価格)が生産費を賄えない水準であるた め、生産コストと入札価格との格差を埋め、国内産麦の再生産 を確保するために支払われている助成金である。資料の23 ページを参照。(7)国内製粉企業の状況
資料:製粉工場実態調査(農林水産省調べ) ○ 中小・大手別小麦粉生産の動向 中小製粉企業(100社) 大手製粉企業(4社) 工場数 従業員数 ( 人 ) 生産 量 1 人 当 た り 生 産 量 1 工 場 当 た り 生 産 量 稼働率( % ) 工場 数 従業員数 ( 人 ) 生産 量 1 人 当 た り 生 産 量 1 工 場 当 た り 生 産 量 稼働率( % ) 5年度 (A) 154 2,998 1,658 0.55 11 50 34 2,215 3,133 1.4 92 75 15年度 (B) 111 2,118 1,489 0.70 13 48 25 1,171 3,502 3.0 140 92 B/A 72.1 70.1 89.8 127.8 124.2 98.0 73.5 52.9 111.8 214.3 153.2 119.5 (単位:千トン)○ 製粉企業は、全国で104社(大手4社、中小100社)。依然、稼働率が低く、特に中小製粉に
おいて顕著。
(注)1.稼働率とは、製造数量を製造能力で除した割合である。 2.製粉業界の( )内の数値は、中小製粉の稼働率である。 3.FYは会計年度、CYは暦年、SYは砂糖年度(14年10月~15年9月)である。 ○ 素材製造業の稼働率 116% 73 % 80 % 72%(48%) 飼料業界 (15FY) 製油業界 (15CY) 精製糖業界 (15SY) 製粉業界 (15FY) 19 ○ 製粉工場の生産量等に関する国際比較 (単位:工場数、千トン/年、%) 国 名 製 粉 工 場 年間小麦粉生産量 1工場当たり生産量 操業率 韓 国 11 1,778 161.6 77.2 アメリカ 200 18,165 90.8 86.2 イギリス 68 4,523 66.5 − 日 本 127 4,965 39.1 72.4 うち大手 25 3,516 140.6 92.3 うち中小1千 65 1,449 22.3 35.2 トン以上 ド イ ツ 345 4,952 14.4 − イタリア 356 4,550 12.8 − フランス 574 4,475 7.8 − (注)日本のデータは2004年のものであり、諸外国のデータは、それぞれ取り得る限りの最 新の数値を用いた。 ○ 小麦粉製造業分野への海外進出状況 日本側企業名 国 別 進出年 事業内容等 A社 カナダ '89.9 小麦粉等の製造,販売 合 弁 タ イ '93.4 小麦粉の製造,販売 合 弁 中 国 '02.12 小麦粉プレミックスの製造 B社 タ イ '61.3 小麦粉等製造,販売 合 弁 C社 中 国 '03.10 小麦粉プレミックスの製造 合 弁 D社 中 国 '96.9 小麦粉の製造,販売 合 弁 E社 中 国 '96.7 小麦粉の製造,販売 合 弁 * (注)1 東洋経済新聞社「海外進出企業総覧'03 」及び総合食料局調べによる。 2 *印は,日本における業種が小麦粉製造業以外の企業である。○ 国内産麦については、民間流通を基本とし、新たな経営安定対策の導入に伴い政府無制限買入制度を廃止
○ 麦の需給見通しの策定と、これに基づく生産・輸入・備蓄の円滑な実施(国家貿易は維持)
○ 外国産麦については、製粉企業等の国際競争力の強化に資するため、売渡方式を変更
主要食糧の需給及び価格の安定に関する
法律の一部を改正する法律案の概要
趣旨
[現行]
[改正後]
内容
政府無制限買入れ適正か
つ
円滑な
民間流通の
確
保
麦作経営 安定資金 (予算措置) 新たな 経営安定対策製粉企業等の
体質強
化
年間を通じた固定価格 による売渡方式 (標準売渡価格) 輸入価格の変動を 反映する売渡方式国
内
産
麦
外
国
産
麦
SBS方式 (民間主体) 需給見通しの策定国家貿易
国家貿易
※ SBS(売買同時契約)方式とは、国家貿易の枠内で実需者のニーズに柔軟に対応した輸入が行える方式。 20国内産
麦作農家数 約4万戸 総生産量 約15万トン 産地協議会外国産
総輸入量 約27万トン カナダ 約 2万トン オーストラリア 約25万トン民間流通
約11万トン 入札取引 約3割 相対取引 約7割 民間流通連絡協議会 国家貿易 により国が 一元輸入 飼料工場等 需要約120万トン畜産農家
消
費
者
大麦・はだか麦の流通
精麦企業
二条大麦(主に焼酎・みそ用) 約8万トン 六条大麦(主に押麦・麦茶用) 約5万トン はだか麦(主にみそ・押麦用) 約2万トン ・二条大麦 約6万トン ・六条大麦 約4万トン ・はだか麦 約1万トン国
(飼料用含めると約141万トン) ・ 国内産で不足するもの及び 品質的に国内産麦が使用 できないものを輸入 (・ 飼料については、その需 給と価格の安定を図るため の輸入) 注:ビール等自由流通麦(約5万トン)を除く。数量については、玄麦換算の年間ベース 政府買入れ 約73トン (63社 うち全て中小) 需要量約5万トン焼酎メ
ー
カ
ー
焼酎 需要量約 24万ト ン みそ メ ー カ ー 需要量約4 万 ト ン 麦茶 メーカー 需要量 約32万トン (外国産約5割) 需要量約4万トン (国内産10割) 押麦製品 ( 外 国 産 麦 約 9 割 ) 麦茶製品 ( 国 内 産 約 8 割 ) みそ ※17年産から 政府買入は ゼロ 21国内産
ビール会社
契約栽培 約4.9万トン ビール大麦需要量 (発泡酒用含む) 約7.7万トン (国内産大麦 約4.9万トン、 外国産大麦 約2.8万トン) ビール原料の9割は輸入麦芽ビール用大麦(契約栽培)の流通
消
費
者
国
オーストラリア 約22千トン 国家貿易により 国が一元輸入外国産
総輸入量(ビール用として) 約2.8万トン(契約ベース) アメリカ 約3千トン ビール麦契約農家数 約2万戸 ※ビール用途としては 二条大麦 ・ 国内産ビール大麦の供 給不足に対応するため、 外国産ビール大麦を輸入 注:数量については、玄麦換算の年間ベース外国産麦芽
総輸入量約65万トン 輸入麦芽 国産麦芽等 約65万トン 約7.7万トン 国産大麦 4.9万トン 外国産大麦2.8万トン ビール原料 麦芽等 約73万トン ビール大麦契約栽培基本条件 ・ 契約は3年毎に締結 ・ 価格は農林水産省告示価格 (政府買入価格)による 注:発泡酒用玄麦原料も含む カナダ 約3千トン 22民間流通麦の生産者手取り
○ 民間流通麦(18年産)の生産者手取り (60kg) 18年産民間流通麦(Aランク・1等) 〔入札価格〕 2,232円 〔麦作経営安定資金〕 6,610円 〔品質向上支援対策〕 270円相当 〔契約生産奨励金〕 600円 〔品質取引によるプレミアム(ディス カウント)〕 ▲30円~90円 9,682~9,802円 実需者負担 助成金 (注)1.入札価格については、18年産小麦の全銘柄加重平均落札価格。 2.このほかに流通コスト助成が支払われている。 ○ 初年度(12年産)における「麦作経営安定資金」と海外の生産コストの格差( 60kg)○ 民間流通麦については、入札価格のほか、麦作経営安定資金、品質向上支援対策(関連対
策)、契約生産奨励金及び品質取引によるプレミアム、さらに流通コスト助成が支払われている。
23 (注) 麦作経営安定資金については、民間流通への円滑な移行を図る 観点から、従来の政府買入価格と市場価格との格差分に対する助成 として導入。 麦作経営安定資金は、これまでも麦の担 い手である主産地(北海道、群馬、栃木、 埼玉、福岡、佐賀、熊本)の平均作付規模 以上層の農家における生産費の変動等を 反映させています (8,893円) 麦作経営安定資金 (12年産:6,463円) =11年産政府 ⇒次年度以降、生産費等の 買入価格 変動率により改定 (2,430円) ⇒次年度以降、 入札価格 生産者手取り 政府売渡価格 (2,700円程度) 生産コスト (1,000円程度) 外国産小麦 (米国産ウエスタン・ホワイト) マークアップ等 (1,300円程度) 買付価格 (1,400円程度) 入札の基準 となる価格 = 10年12月に 決定された 政府売渡価格○ 麦作経営安定資金は、17年産から、需要に応じた良品質麦生産を推進するため、従来の
銘柄による区分に替え、品質で評価する品質区分を導入。
○ 品質区分の評価基準については、19年産生産に間に合うよう生産者団体、実需者等によ
る検討会を早急に立ち上げ、実需者ニーズに応じられるよう見直しを開始。
○ 新ランク区分方式の概要 (1) 品質評価項目・基準値(日本めん用小麦) ① たんぱく 9.5~11.5% ② 容積重 833g/ ℓ以上 ③ 灰分 1.60%以下 ④ フォーリングナンバー 300以上 (2) ランク区分((1)の基準値の達成数等により決定) 3つ以上達成:Aランク 2つ達成:Bランク 1つ達成 :Cランク 全て未達成:Dランク (3) 区分導入当初のシェア(A:B:C=3:4:3)を目標に、今後良品質 麦生産に向けてメリハリをつける。 (注) 1.容積重:主に麦の充実度を表す。製粉歩留との相関も高い。 2.灰分:小麦を燃焼した後に残る無機物。灰分が高いほど皮部が厚く、小麦粉にした 時、色がくすむことから歩留りも悪く、上級粉の採取率が悪くなる。 3.フォーリングナンバー:でん粉粘度の強さの程度(アミロ値)の簡易測定値。でん 粉粘度が低いと、めんの煮崩れやコシの弱さ、パンの型崩れにつながる。 〇 麦作経営安定資金の単価(18年産、小麦) (単位:円/60kg) 等級区分 1 等 2 等 ランク区分 A 6,610 5,450 B 6,110 4,950 C 5,960 4,800 D 5,902 4,742 (注)1.1、2等の格差:1,160円/60kg 2.品質格差:A-B 500円/60㎏、B-C 150円/60㎏、C-D 58円/60㎏ 現行基準値 実需者が望んでいる基準値 たんぱく質 9.5~11.5% 10.0~11.0% 容積重 833g/l以上 840g/l以上 灰分 1.6%以下 1.5%以下 フォーリングナンバー 300以上 300以上 ○ 品質評価の見直しに関する現行の基準値と実需者が望んでいる 基準値の比較(日本めん用小麦) (注)1.「新区分における基準値について(日本めん用小麦)」(新区分方式検討会報告)による。 なお、「日本めん用小麦の新しい区分について(最終とりまとめ)」(新区分方式検討会報 告)において、「3年後の基準値については、2年間の区分の運用状況、区分別シェア等を 勘案し、実需者の要望により応えるとともに、シェアの適正化が図られるよう、委員会で定め る」となっている。 2.新区分方式検討会:契約生産奨励金について、品質結果に基づくランク区分の導入を検 討するため、生産者団体・実需者・学識経験者等を委員として、平成15年4月~8月にかけ て計4回開催。品質評価基準の導入
24産地自らが策定する3ヵ年(17~19年度) の産地改革計画に基づき、たんぱく質等の 成分検査や需要の高い品種・麦種への作 付転換等、良品質麦生産のための取組み、 担い手づくり、地産地消対策等、各産地の 創意工夫による取組みについて助成。 また、この他に、高品質麦に対する生産奨 励支援も実施。 (総額34億円、計画期間分を一括交付) ○ 麦産地改革支援等対策の概要 産地改革計画 (JAグループ全体 としては、全国団体 レベルでの「麦産地 改革計画」を策定) 国内産麦振興、 流通合理化を 通じた売れる 麦づくり ・麦種・品種別の中期的な生産 方針づくり、品質・生産性向上 対策 ・広域・地域流通体制、ロット集 約化の推進 ・産地における麦の担い手の明 確化、法人化に向けた取組み ・安全性確保の取組支援 (残留農薬検査等) ・地産地消の推進 (販売展示会の開催、 加工品研究開発等) 安全安心確保、地産地消 計画的な生産 出荷の実施 生産出荷計画 (年産ごとに策定) 実需者ニ ーズ に基づい た契 約 生産出荷体制確立 高品質麦の生産奨励