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Academic year: 2021

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(1)

仕事

なめらかな平面上で静止した物体に、水平方向に一定の力 F[N]を加えて移動させる。力の方向に移動した距離

(変位)をs[m]とするとき、

W = Fs …(1)

を力が物体に対してする( )という(単位ジュール[J])。

例題) 物体に力2.0 Nを加えて1.0 m 移動させたとき、物体に対してした仕事は( )Jである。

一般に、物体を曲線CにそってAからBまで移動させたとき、仕事は W = ∫ FAB⃗ ∙ d𝑙

として得られる。ただし、d𝑙 はCに沿う線積分要素である。

運動エネルギー

Fが一定の場合、物体の運動は等加速度直線運動となる。x軸上の運動とすると運動方程式は、

F = md2x

dt2 これを用いると、

W = ∫ F dx = ∫ mddt22xdxdtdt =1

2m (dx

dt)2=1

2mv2

仕事をされた物体は他の物体に対して仕事をする能力を持つ。そこでこのされた仕事を物体の速さvで表した量

1

2mv2のことを、物体のもつ( )という。

T =12mv2

運動エネルギーの単位は、[kg・(m/s)2]=[N・m]=[J]

なお、物体が初速度v0を持つ場合は、T0=12mv02 とすると、

W = T − T0

と表すことができる。物体がされた仕事が運動エネルギーの変化となることを表す。

問1)質量2.0 kgの物体が速さ3.0 m/sで運動しているときの物体のもつ運動エネルギーは( )J ある。

問2)質量6.0 kgの物体が速さ5.0 m/sで運動しているときの物体のもつ運動エネルギーは( )J ある。

問3)物体の質量が変わらずに速さが2倍になると、運動エネルギーは( )倍になる。

問4)10J の運動エネルギーをもっていた物体が、12J の仕事をされた。このとき物体の運動エネルギーは

( )Jとなる。

問5)速さ1.0m/sで運動している質量4.0kgの物体が6.0Jの仕事をされた。このとき物体の速さは( ) m/sになる。

重力による位置エネルギー

地面から高さh[m]の場所にある質量 m[kg]の物体が重力によって落下する。重力加速度の大きさを𝑔[m/s2]と

(2)

すると、物体が地面に到着するまでに重力によってされる仕事WW = ( )[J] である。その分、物 体の運動エネルギーが増加し、他の物体に仕事をすることができる。

このことから、地面から高さhの場所にある物体は潜在的にU [J] = Wのエネルギーをもっていると考えるこ とができる。U を重力による( )(ポテンシャルエネルギー)という。このとき地面 のことを基準面という(必ずしも地面を基準面にとる必要はない)。

基準面において、Uは常にゼロである。また、物体が基準面より低い位置にあるとき、Uは負の値をとる。

質量 m の物体が、基準面である地面 B より h高い位置 A にあるとき、重力による位置エネルギーU=

( )である。また、地面よりh2低い位置CにあるときはU=( )である。一方、C の位置を基準面にした場合は、物体がAの位置にあるとき、U=( )である。ただし、重力加 速度の大きさを𝑔とする。

例題) 地面を基準面とするとき、質量 2.0 kg の物体が地面より0.50m高い場所にあるとき、重力による位置 エネルギーは( ) J であり、地面より 0.50m 低い位置にあるときの重力による位置エネルギーは

( )Jである。ただし、重力加速度の大きさを9.8m/s2とする。

力と位置エネルギー

物体がある力Fのはたらく空間(場)の中にあるとする。力Fによって物体がA点からB点に移動したとき、

力のする仕事がAB間の変位のみに依存し、その経路によらないときFを保存力という。このとき、それぞれの 力による位置エネルギーを考えることができる。位置エネルギーの代表的な例として、

◎ 重力による位置エネルギー U = m𝑔h

◎ ばねの弾性力による位置エネルギー(弾性エネルギー) U=1

2𝑘𝑥2

◎ 静電気力による位置エネルギー(静電エネルギー) U = 1

4𝜋𝜀0 𝑞1𝑞2

𝑟

◎ 万有引力による位置エネルギー U = −G𝑀𝑚𝑟

などがある。位置エネルギーUが与えられたとき、力は𝐹 = −∇⃗⃗ 𝑈 として得られる(Uのグラディエント) このように、保存力に対して、物体のもつ位置エネルギーが11に対応する。

保存力でない力(非保存力)としては、動摩擦力、垂直抗力、空気の抵抗力などが挙げられる。

問)以下の場合の、ばねに蓄えられている弾性エネルギーを求めなさい。

(3)

(1) ばね定数k=50 N/m のばねを、0.20 m 引き伸ばした場合。

(2) ばね定数k=60 N/m のばねを、0.30 m 押し縮めた場合。

力学的エネルギー保存の法則

保存力のする仕事と位置エネルギーとの関係

物体に対して保存力が仕事 W をすると、その保存力による位置エネルギーはそのぶん減少する。位置エネルギ ーの変化を⊿Uとすると、

W = -⊿U

A点における位置エネルギーをUA、B点における位置エネルギーをUBとすると、物体がAからBまで移動す る間に保存力がする仕事WAB

WAB = -(UB-UA)=UA-UB

と表される。

例)質量5.0kgの物体が高さ5.0mの場所から2.0mの場所まで落下した。このとき重力のした仕事は( )

Jであり、位置エネルギーの変化は( )Jである。ただし、重力加速度の大きさを9.8m/s2とする。

力学的エネルギー保存の法則

時刻t=tAにおいてA点にあった物体が、保存力による仕事WABをされて時刻t=tBにおいてB点に移動したと する。t=tAおよびtBにおける運動エネルギーをそれぞれTA、TBとすると、運動エネルギーの変化は保存力が物 体にした仕事WABに等しいから

TB - TA = WAB

一方、

WAB =UA-UB

これらより、

TA+ UA= TB+ UB

この式は、時刻t=tAにおける運動エネルギーと位置エネルギーの和がt=tBにおけるそれと等しいことを示して いる。運動エネルギーと位置エネルギーの和のことを( )といい、それが時刻に よらず一定の値に保たれることを( )の法則という。

非保存力が仕事をする場合は、一般に力学的エネルギーの法則は成り立たないが、以下の関係が成り立つ。

∆E = W

ここで、∆E は、ある時刻から別の時刻までの物理系の力学的エネルギーの変化量であり、Wはその間に非保存 力がする仕事の総量である。

問題1)質量mの物体が高さhの崖から水平方向に速さv0で打ち出された。力学的エネルギーが保存すると仮 定して、地面に達する直前の速さvを求めよ。ただし、重力加速度の大きさを𝑔とする。

解)地面を基準面とすると、打ち出された瞬間の力学的エネルギーは、1

2mv02+ m𝑔h であり、地面に達する直前 の力学的エネルギーは、1

2mv2+0。力学的エネルギー保存の法則より、1

2mv02+ m𝑔h =12mv2+0。これを解くと、

v=( )。

(4)

問題2)滑らかな水平面を速さ5.0m/sで進んでいた質量0.80 kgの物体が、摩擦のある面に入り、しばらく進ん で静止した。この間に摩擦力が物体に対してした仕事Wを求めなさい。ただし、摩擦力以外の力は物体に対し て仕事をしなかったとする。

解)位置エネルギーの変化は0より、物体の力学的エネルギーの変化∆Eは運動エネルギーの変化に等しい。∆E = 0 −12× 0.80 × 5.02= −10J。一方、∆E = Wより、W= −10J。

力学的エネルギー保存の法則の応用 なめらかな曲面上の運動

基準面からの高さがhの位置Aにあった質量mの物体がなめらかな斜面にそって落下し、基準面にあるB点に 達し、速さvとなった。この間に物体には重力のほかに、斜面から垂直抗力がはたらくが、垂直抗力は常に運動 の方向に対し垂直なので、垂直抗力のする仕事は( )である。よって、力学的エネルギーは保存される。

力学的エネルギー保存の法則より

よってv = ( )

ばね振り子

なめらかな水平面上に片端を固定されたばね定数 k[N/m]のばねの他端に質量 m[kg]のおもりをつけ、自然長か らx[m]だけ引き伸ばす(または押し縮める)。このとき、ばねに蓄えられるエネルギー(弾性エネルギー)は

m k

v

0

x

(5)

)である。手をはなすと、物体はばねの弾性力をうけて、振動を始める(単振動)。このとき、物 体にはたらく垂直抗力は物体に対して仕事をしないので、力学的エネルギーは保存する。物体の速さが最大にな るのは、ばねが自然長になるときで、そのときの速さをv[m/s]とすると、力学的エネルギー保存の式は、

( )となるので、

v = ( )である。

また、ばねの自然長からの伸びがx

2 [m]のとき力学的エネルギー保存の式は

( )となるので、

v = ( )である。

万有引力による位置エネルギー

以下の問に答えよ。ただし、万有引力定数をG、地球の質量をM、地球の半径をRとする。

1.地球の中心から距離rの位置にある質量mの物体の万有引力による位置エネルギーUは、

U =( )・・・①

と表される。ただし、無限遠点を位置エネルギーの基準点とする。

2.地球を中心とした半径rの円周上を速さvで等速円運動する質量mの物体の運動エネルギーK K =( )・・・②

この物体にはたらく万有引力と遠心力のつり合いの式は ( )・・・③

①、②、③より、UKを用いて U = ( )

と表される。よって、物体の力学的エネルギーEは、Kを用いて E =( )

と表される。

3.地表から質量mの物体を速さv0で真上に打ち上げる。この物体が地球から無限に遠ざかったとき(r=∞)

速さv=0となる場合、力学的エネルギー保存の法則より、

( )=0 これより、v0G,M,Rを用いて

v0 = ( )

と表される。一方、重力加速度の大きさgG、M、Rを用いて

g = ( )

と表されることから、v0は、g, Rを用いて v0 = ( )

と表される(第2宇宙速度)。これは第1宇宙速度の( )倍であり、g = 9.8 m/s2, R = 6.4 × 106 mを用いて計算すると、

(6)

v0 = ( ) m/s である(有効数字2桁)。

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