○司書専門試験問題例
第1問 次のA~Jの書名から、その分類を日本十進分類法(NDC)第 10 版に基づき類・
綱の2桁の数字であらわしなさい。
※ 例 「日本の歴史」
A 「知識ゼロからの近代絵画入門」
B 「世界と日本の漁業管理」
C 「春秋戦国」
D 「平成の新語・流行語辞典」
E 「洪水と治水の河川史」
F 「基礎社会学」
G 「The New Encyclopӕdia Britannica」
H 「代数的位相幾何学入門」
I 「大人の道徳」
J 「イタリア文学への誘い」
第2問 次の文章中の(A)~(F)にあてはまる語句を、語句群の①~⑫の中からそれぞれ選び、
番号を記入して答えなさい。なお、( )に同じアルファベットが記載されている場合 は、同じ語句が該当する。
(1) ( A )は、国立情報学研究所が運営する学術データベースで、学術論文、博士 論文、学会・協会の刊行物、大学の研究紀要、各種雑誌・図書などの学術情報が検索 できる。
(2) デジタルデータ化された音声や動画、画像、文書などのコンテンツの著作権を保護 する技術や機能を( B )という。音楽や映像などのファイルの再生や複製を制御 する技術に加えて、文書ファイルなどの印刷や複製を禁止する技術なども含まれる。
(3) ( C )とは、インターネットを経由してソフトウエアを利用するサービスであ る。利用者は Web ブラウザなどのクライアントを用いて事業者の運用するサーバへ アクセスし、ソフトウエアを操作・使用するサービスであり、ソフトウエアの導入及 び管理の負担を軽減できるという長所がある。
(4) 書誌データベースや OPAC などの検索結果から、利用者にとって最適な文献やサ ービスへのリンク先を示してくれる仲介システムのことを( D )という。検索手 続きの簡素化、利用可能な学術情報の有効利用と入手時間の短縮の効果がある。
(5) ( E )とは、物語を覚えて、聞き手に語ることで、公共図書館などで子どもを 2 1
対象に図書館員らが物語を語ることを指す。子どもたちに読書に対する興味を持たせ ることを目的としている。
(6) 利用者からの情報の要求に対して、図書館で調査した結果が十分でない場合に、図 書館が該当の分野の適切な専門機関に照会して利用者の情報を入手し、提供するサー ビス、または、専門機関を利用者に紹介するサービスを( F )サービスという。
【語句群】
①NACSIS-CAT ②レフェラル ③SaaS ④リソースシェアリング ⑤RDF
⑥オープンソース ⑦ブックトーク ⑧オープンアクセス ⑨リンクリゾルバ
⑩DRM ⑪CiNii ⑫ストーリーテリング
第3問 次の(1)~(5)の語句について、それぞれ簡潔に説明しなさい。
(1) 読書バリアフリー法 (2) 精度と再現率 (3) 機関リポジトリ (4) 情報リテラシー (5) 再販制度
第4問 図書館の広報手段としての「メールマガジン」について、次の問いに答えなさい。
(1) 近年の ICT の動向を踏まえて、その長所を 4 つ以上述べなさい。
(2) SNS と比較し、その短所を 3 つ以上述べなさい。
第5問 著作権法の一部を改正する法律が平成 31 年1月1日に施行された。特に図書館に関 連のある以下の 2 つの観点より今回の改正内容を説明しなさい。
(1) 障がい者の情報アクセス機会の充実について (2) デジタルアーカイブの利用促進の改善について