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共生のひろば 6号 , 70, 2011年3月

大阪東部の里山環境における開花フェノロジーと訪花昆虫相について

長谷川匡弘(日本生態学会 会員)

はじめに

開花フェノロジーと訪花昆虫相についての調査は、日本においては主に高地草原、温帯照葉 樹林、低湿地、亜熱帯林、および温帯二次林等で実施されており、それぞれの環境に特徴的な 訪花昆虫相が明らかにされている。一方で、農業にとって訪花昆虫相の多様性は重要であると 考えられているが、耕作地における調査は十分にされているとはいえない。発表者は、2010

年4月~10月にかけて生駒山地北部の里山環境において、開花フェノロジーと訪花昆虫相に ついて調査を実施した。今回はその調査結果の概要について報告を行う。

調査方法

調査地は大阪府交野市傍示~奈良県生駒市傍示にかけての生駒山地北部の里山環境である。 調査はあらかじめ設定した5本のルート沿いにおいて実施した。ルート沿いにある程度まと まって確認される開花植物群落において10分間滞在し、開花植物種の記録、観察コドラート の面積の記録を行い、訪花昆虫の確認・採集を行った。調査は訪花昆虫が比較的活発に活動す る9時~16時にかけて実施した。開花植物群落の確認は、野生植物種を基本としたが、可能 な場合は畑地の栽培植物種でも観察を行った。また農家の方に、確認されるハナバチ類の状況 についてヒアリングを行った。

結果

調査の結果、単独性ハナバチ類・ハナアブ類が特に多く確認され、そのほかのチョウ目、コ ウチュウ目等の昆虫類の確認種数は少なかった。社会性のハナバチは、主にセイヨウミツバチ、 ニホンミツバチ、コマルハナバチの3種が確認されたが、このうちセイヨウミツバチは養蜂業 者の巣箱設置期間のみで確認された。このほかの社会性ハナバチとしてはトラマルハナバチ、 オオマルハナバチ、クロマルハナバチが確認されたが、確認回数が非常に少なく、周辺より偶 発的に飛来したものと考えられた。単独性ハナバチ類は、4~10月にかけてニッポンヒゲナ ガハナバチ、ケブカハナバチ、ハキリバチ類、コハナバチ類、ヒメハナバチ類、メンハナバチ 類など様々な種類が確認された。

まとめ

参照

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