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「中 日合弁企業における技術移転 とヒューマン ・リソース」 93302 蓑建忠

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Academic year: 2021

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80 研究年報 第1号

「中 日合弁企業における技術移転 とヒューマン ・リソース」

9 3 3 0 2 蓑建忠

今の時代 は、いわゆるグロバールの時代 といえる。世界各国は経済発展をするために、

お互 いに競争だけではな く、提携の関係 も重視 している。発展途上国は工業の近代化 と 急激な発展を目指 しているが、自主開発による発展 は、かなり難 しいようである。従 っ て、先進国か らの技術移転 は発展途上国の技術 と経済発展にとってますます重要になる だろう

欧米企業の技術移転 はマニュアルを重視いているのに対 して、 日本型 の技術移転 は

「人作 り」 ということを特徴 としている。筆者 は後者のほうに特に共感 している

私の修士論文 は技術移転 と人材育成のいくらの側面について論 じたものであり

、 5

章 か らなっている

第一章では技術のメカニズムを議論する。技術移転を完全に理解す るために、技術の定 義を明確にす る必要がある。技術 とは知識に集合であって、いわゆる財を生産す る手段 である。それは書面に書かれた明確な知識 と技能者の経験による暗黙的な知識 と二つに 分 けられる。技術 は人、機械、情報、管理の四つの要素か ら構成 されるが、人の要素が 一番重要なことと思われる

そ して、 「体化」された技術、つまり人間のもっている生産技能の伝達 は技術移転にの

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修士論文要 旨 81

役割を分析 した。次に、 「プロダク トライフサイクル」理論を説明 してか ら、技術移転 の諸形態、チャンネル、技術移転の促進、阻害要因を分析 して、企業の国際技術移転の 全体像を解明 しようとする

第二章 は、日本の技術移転を分析す る。日本の対 アジアの技術移転 は戦後の

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年代か ら再開 し、東南 アジアの経済発展に重要な役割を果た した。 しか し、日本か ら東南 アジ アへの資本投資 と技術輸出は、最近縮小 しているという傾向がある。代わ りに、中国へ の直接投資 と技術移転が活発化 している。日本企業の技術輸出は欧米企業の技術輸出と は違 う、特徴をもっている。 この特徴 は日本の特有の文化か ら生み出 した特別な生産 シ ステムとっなが りがある。日本 は欧米より優れた技術を持っ といえないが、生産 された 製品は世界的に高い評価を得ていることは周知であろう。なぜな ら、日本の生産、経営 システムは欧米の大量生産 システムよりはるかに優れているか らである。日本の社内教 育、OJT、QCサークルなどは日本人労働者の レベルを向上 させ るに大 きな成果を収 め た。ということは、日本企業 は人材育成戦略を非常 に重視 して、成功 してきたと言える。

第二章に日本の技術移転の特徴一一 「人を作 り」、などを分析す ると同時に、欧米企業 の技術移転 との比較を して、日本式の技術移転の実績 と問題点を分析 した。

今年 は、中日国交復交二十五年にあたり、中日関係 は新 しい時代を迎えている。日本 の対中投資がますます増大 している一方で、中日合弁企業の数 も雪崩のように増えてい る。中日間の技術移転 もこれか らもっと活発化す ると予想 される。第三章には、日本の 対中投資の最新動向を論 じて、中日間の技術移転を分析 しようと思 う。中日の技術交流 は多 くのチ ャンネルで行われているが、今の時点ではまだ大変不足である。最後に、中 国のテレビ産業を取 り上げて、日本か らの技術移転 による中国の生産技術向上の貢献を 論述 した。中国にある日系企業 は現地でマニュアルを重視 して技術の伝達が行 うと同時 に、現地の従業員を日本派遣研修 も強化 している。 しか し、 これまでの日本の外国人研 修生 システムを分析 した結果。効率性があるかどうかが問題 になる。研修のスケジュー ルを見てみると研修の内容は言語の研修 と文化の交流を重視 しているが、技術研修の内 容 と時間は少なか った。時間 も短い し、コス トも高 い。改善す る必要がある

発展途上国中国は今 「四つの現代化」を目標 として努力 している。特 に、技術導入は その目標を達成す るための重要な戦略の一つ として採用 している。第四章 には、中国の 技術の発展戦略 と技術導入戦略の現状、実績を議論 した。中国は技術を円滑導入す るた めに、インフラの整備を急いでいる。特に文化大革命の被害を補 うために、人材育成を 精一杯頑張 っていることを示 した。中国は技術導入す ると同時に、外国の優れた生産 シ ステムも導入すべ きだ。 しか し、中国において、欧米の大量生産 システムに懸命に勉強

しているが。日本の先進的な生産 システム、OJT、QCサークルなどをまだ導入 してい ない。あるいは、認識不足 というのが現実である

第五章には、中日合弁企業のヒューマ ン ・リソースに絞 って議論する。まず、社員募

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82 研究年報 第1号

集のチャンネルを分析 した。その中に、日本に在学中の中国留学生 は一つの重要なチ ャ ンネルであるか ら、アンケー トにより、在 日中国留学生の就職状況を分析 した。留学生 は、長い間日本で勉強 しているか ら言語の問題 は取 りあえずな くなる。両国の文化 と慣 行 もよく知 ってる。合弁企業に就職 して、日本のOJTで訓練を受けば、企業に役立っ者 になるはずだ。 しか し、現実は中国留学生が日系企業に就職 した ら、その多 くは通訳の 仕事をやっているとわかる。これか らもっと技術移転 と技術開発のほうに参加 させるべ きだと提言す る。中日の合弁企業の人材育成 はもっと長期な視点を要 し、両国の協力 と 努力を必要 とす る

中国は計画経済か ら社会主義市場経済へ転換 しつつあるが、企業の競争 は激 しくなる と予想 される。 これか ら中日合弁企業 は成功す る条件 は何であろうかが課題 になってい る。日本の生産、経営 システム、特に

OJT、QC

サークルなど中国へ移転す ることは その条件の一つと思 うが、異文化の環境の中で、中国側 はどううま く受け入れようかと 言 うことも今後の研究にテーマに したいと思 う

参照

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