- 12 - 1. 背景及び目的
AGP は植物に普遍的に存在する分子で、重量の 90%以上を占める糖鎖と 10%を占めるコアプロ テインで構成される。コアプロテイン部分は、遺 伝情報の少ないシロイヌナズナでも少なくとも 40 種類以上あり[1]、それぞれ遺伝子にコードさ れている。コアプロテインの配列、糖鎖構造はバ ラエティーに富んでおり、全体として複雑かつヘ テロな構造をとる[2-4]。AGP は成長、生殖、形態 形成など様々な生理現象に関わること、分子種に
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より異なる生理機能を持つことが報告されてい るが、分子種と生理機能との関係付けはほとんど なされていない。
植物の成長は重力の大きさにより制御される。
微小重力環境下では植物の細胞は細く長くなり、
逆に過重力環境下では太く短くなることが知ら れる[5]。しかしながら、重力による細胞成長の 制御機構には未だ不明な点が多い。
財団法人日本宇宙フォーラムより平成18年 度から20年度の期間で、「重力による植物根の 形態変化における細胞接着因子 AGP の役割」と題 した研究で助成を受けた。本助成により実施した 研究の成果を報告する。
重力による植物根の形態変化における細胞接着因子 AGP の役割
Functions of arabinogalactan-proteins in modification of growth anisotropy of plant roots by gravity
小竹 敬久
1*、曽我 康一
2Toshihisa Kotake
1, Kouichi Soga
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埼玉大学 大学院理工学研究科
Graduate School of Science and Engineering, Saitama University
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