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JIKEN CENTER
平成18年1月15日発行 毎月1回15日発行(通巻364号) 昭和51年5月27日 第三種郵便物認可自研センターニュース
C O N T E N T S 2006年の新年を迎えて ・・・・・・・・・・・・・2 代表取締役 鈴木 稔 テクノセミナー ・・・・・・・・・・・・・・・・3 貨物自動車における道路運送車両の保安基準の 一部改正と細目告示の一部改正について リペアリポート ・・・・・・・・・・・・・・・・6 スズキ エブリイ(DA64V) インストルメントパネル脱着作業について リペアインフォメーションS ・・・・・・・・・・10 車体構造上における特徴 指数テーブル マニュアル作業項目の解説―72― ・13 海外見聞記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・14 米国の修理事情と見積システム アウダネオ2活用塾 ・・・・・・・・・・・・・17 アウダネオ2の使用環境をまとめて取得する方法 韓国のリサーチセンター ・・・・・・・・・・・・18 KARTの新衝突実験施設について 「構造調査シリーズ」新刊のご案内・・・・・・・・19 リサーチング ザ スケルトンズ ・・・・・・・・・20 ホンダ シビック(FD1系) お客様相談室レポート ・・・・・・・・・・・・・22 「指数」の高張力鋼板への対応について 第19回自研センター「一般提案」募集 ・・・・・・23 お知らせ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 別冊 新型車情報 1スズキ エブリイワゴン(DA64W、DA64V)・・・□1∼□12 2トヨタRAV4(ACA3#W系)・・・・・・・・・・□1∼□121
January 2006
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 昨年は、アメリカでハリケーン「カトリーナ」が史上最悪の大災害を惹き起こしました。 我が国では7月8月9月に1回づつ計3回、台風が上陸しましたが、一昨年の10回(ワースト 記録)に比べて激減しました。気象庁のデータによりますと、毎年平均して台風は27個発生 し11個接近し、日本本土に上陸するのは3回ということでありますから、昨年は平年並みだ ったことになります。地球温暖化の進行もあり異常気象の発生が懸念されますので、大地震 対策も含めて、自然災害の対策は今年も充分な警戒が必要でありましょう。 一方、経済面では順調に緩やかな回復が続いており、この景気上昇はなんと丸4年にも なるそうであります。急激な政策変更や外的ショック等異常事態が生じなければ、設備投資 循環の上昇もあって、まだ相当続くとの楽観的な見通しが語られています。秋10月まで続け ば戦後最長の長さになるという。株価の回復も順調で、一部にはミニバブルではないか、と いう声もありますが、一時の厳しい落ち込みをおもいますと、本当に喜ばしい限りでありま す。人口の減少を伴う超高齢社会の到来やグローバル化の進展など時代の潮流に適切に 対応して、個々人が夢を持って生きられる安定した社会を維持しつつ日本経済が新たな成 長基盤を確立していくことを祈らずにはおれません。 さて、自研センターは、関係各界のご協力を得て、1973年に創立以来、保険契約者でも あるカーユーザーの利益のために、事故自動車の修理費の適正化と低減化を中心とした課 題に積極的に取り組んでまいりました。最近の事業環境の大きな変化を踏まえつつ役職員 力をあわせて、今年も、下記の通り着実に業務運営に努めてまいります。 (1)指数作成における質・量の充実と迅速化 (2)研修業務における質的充実とニーズへの的確な対応 (3)自動車の修理性・防盗性研究における国際水準の確保 (4)修理技法研究における新素材・新技術への対応強化 さらに、関係業界との連携を一層深めながら、経営の合理化を継続して、皆様のご期待に沿っ た活動を展開してまいる所存でございます。何卒よろしくご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上 げます。 最後になりますが、皆様とご家族の方々の益々のご健康とご多幸をお祈り申し上げまして、 新年のご挨拶といたします。
2006年の新年を迎えて
代表取締役TECHNO SEMINAR
テクノセミナー貨物自動車における
道路運送車両の保安基準の一部改正と
細目告示の一部改正について
1.速度抑制装置の装備義務付け 平成15年9月1日より施行されている法令で、車両 総重量8t以上または最大積載量5t以上の大型トラッ クに対して適用されています。 内容は速度が90km/hに達したときに、ドライバー のアクセル操作で加速できない、抑制装置が作動し た場合に、速度が大きく変化せず且つ安全に制御で きる、不正改造が困難な構造としています。 これにより3連速度灯は不要となりました。 車両への取付けは自動車メーカの指定する整備 事業者とし、使用過程の車両は初度登録日に応じて 平成17年8月末までの2年間に順次適用され、個別 の適用日は自動車検査証の備考欄に記載されます。 なお取付け費用は約20万円、新車については数万 円程度といわれています。 このように対象車両は大型トラック全体に及んで いますが中には下記にあげる条件付で抑制装置が 免除される車両もあります。 (1)平成6年排気ガス規制に適合するものとして登録 されていない車両で平成8年3月31日以前に製作 された車両 (2)NOX・PM法第12条に規定する窒素酸化物排出 自動車または粒子状物質排出自動車で、初度登 録日が平成9年12月31日以前の車両 (3)平成15年8月31日以前に製作された車両で、高 速道路を有せず、架橋などにより高速道路との 道路交通が確保されていない離島に、使用本拠 の位置を有する車両 (4)高速道路を運行せず、最高速度が100km/h以 下の車両 2.中・小型トラックの後部突入防止装置の装備義 務付け 1992年に車両総重量8t以上の大型貨物車につい ては改良型の潜り込み防止装置の装着が義務付け されましたがこれを中・小型トラックにも拡大するも のです。 具体的には現行では車両総重量7t以上のトラック から3.5t以上へと範囲を広げ、中型トラック(1ナン バー)は平成17年9月1日以降、小型トラック(4ナン バー)は平成19年9月1日以降に生産される新車から 義務付けになります。 近年、貨物車両が原因となる事故が起っています。それに合わせるかのように貨物 車両に関する法令も変わってきているので、ここで貨物車両を対象に改正された 主なものを紹介していきたいと思います。 ※以前にも後部突入防止装置は付けられていましたが、高さ などの規定だけでした。現在のものは地上からの高さが以 前より下げられ、かつ荷重負荷の要件が加えられています。 もぐりこみ防止装置 有効高さ10cm以上 下端高さ55cm以下 荷重負荷これらの背景には大型トラックに採用された前 後で普通自動車の追突での死亡率が11.6%から 7.6%と減少したことが中・小型トラックへも拡大 するきっかけになったと考えられます。 3.乗用車等における運転者の視界の基準の導入 (1)直接視界基準の導入 平成17年1月1日より、走行中の前方の視界を確保 して事故を防止するために、車高を変更した場合で あっても走行中の前方の視界を損なうことがないよ う、乗用車及び小型トラックの新車および使用過程 車に対して直接視界基準が導入されました。 対象車種は乗車定員11人以上を除く乗用車と、使 用過程車両を含む車両総重量が3.5t以下の貨物自 動車です。 基準概要は(図1参照) (a)要件 自動車の前方2mにある高さ1m、直径0.3mの円柱 (6歳児を模したもの)をミラーなど用いないで直接視 認できること (b)適用除外視界 Aピラー(窓枠のうち車両最前にあるもの)、ワイパー およびステアリングホイールにより死角となる部分 (2)間接視界基準(直前側方視界基準)の導入 平成17年1月1日以降に製作された新型車および 平成19年1月1日以降に製作される継続車のうち乗 用車および中・小型トラックを対象に、発進時、駐車 時などにおける事故を防止するために、自動車の直 前および左側面(左ハンドル車は右側面)の視界を ミラーなど用いることにより確保する間接視界基準が 導入されました。 対象車種は、軽自動車、小型自動車および乗車定 員11人以上および車両総重量8t以上または最大積載 量5t以上のものを除く普通自動車です。 基準概要は(図2参照) (a)要件 自動車の前面および左側面(左ハンドル車は右 側面)に接する高さ1m、直径0.3mの円柱(6歳 児を模したもの)を直接またはミラー、画像など により視認できること。 (b)適用除外視界 ・Aピラー(窓枠のうち車両最前にあるもの)およ びドアミラーなどによる一定の大きさ以下の死角 ・ワイパーおよびステアリングホイールにより死角 となる部分 TECHNO SEMINAR 図1 図2 前方視界基準 直前側方運転視界基準
4.貨物車の架装部分における灯火類の取付け要件 の変更 平成18年1月1日の登録より架装物(リヤボデー) のテールランプなどの灯火器類の取付要件が変更 されます。 具体的な内容は今後国土交通省などで発表され る資料を閲覧してください。 ここでは内容を箇条にて案内します。 車高灯……アクセサリー灯として従来通り取付が可 能ですが、前後上部側幅灯として取付け る場合は、灯火器色が前は白、後が赤 で、明るさや配光特性の規定や幾何学的 視認性の要件を満たす必要があります。 車幅灯……アクセサリー灯として従来通り取付が可 能ですが、灯火色の規定から赤色に変 更することはできません。 側方反射板……色は橙色で、取付間隔が規定され ており、幾何学的視認性の要件を 満たす必要があります。 方向指示器・制動灯・尾灯・後退灯……取付個数 が制限されており幾何学的視認性※ の要件を満たす必要があります。 ※幾何学的視認性:垂直および水平方向の規制された角度範囲 での灯火器類の視認性を妨げる構造物・部品などの接地が制 限されることをいいます。 他にも平成4年6月以降の大型トラックに義務付けられた追突防止反射板などがあり、これからも、事故防止 に向けた安全対策の一環として保安基準の見直しが図られると思います。 法令も都度変更・追加があるのでたまには法令を読み解くのもよいかもしれません。 参考資料 国土交通省ホームページ、日本自動車工業会ホームページ、トランテックス トラックショー展示パネル TECHNO SEMINAR (研修部/水上 聡) 側方反射板 車幅灯 車高灯(トップマーカ) 方向指示器 制御灯 尾 灯 後退灯
REPAIR REPORT
リペア リポートスズキ エブリイ
(DA64V)
インストルメントパネル脱着作業について
1.はじめに 昨年の8月に発売された軽自動車キャブバン「スズキエブリイ DA64V系」のインストルメントパネル脱着 作業を実際に行いましたので紹介します。 エブリイのインストルメントパネルは、メータやステアリングサポートメンバ、ギヤコントロールレバーAssy等 が一体で脱着できる構造です。 2.作業方法 脱着作業は、ステアリングコラム取外し状態からの作業としています。また、事前にフロントピラートリム、 フロントホイールハウスカバーおよびフロントステップガーニッシュの取外しが必要です。 [脱作業] ①右側フロントピラー部のインストルメントパネルハーネスの接続を取外します。 【インストルメントパネル取付状態】 アンテナ線 アース線:10B 【インストルメントパネル取外し状態】 写真1 写真2REPAIR REPORT ②右側ダッシュ部のインストルメントパネルハーネスの接続を取外します。 ③中央部のインストルメントパネルハーネスおよびヒータコントロールケーブルの接続を取外します。 (事前にインストルメントパネルセンタロアカバーの取外しが必要です) 写真5 写真7 写真8 写真9 写真10 写真6 フォワードセンサのコネクタ ストップランプスイッチのコネクタ ヒータコントロールケーブルのはめ込み クラッチスタートスイッチのコネクタ エアバックコントローラのコネクタ フロア側メインハーネスとのコネクタ2個 アース線:10B
REPAIR REPORT ④左側ヒータユニット部のインストルメントパネルハーネスの接続を取外します。 (事前にグローブボックスの取外しが必要です) ⑤左側フロントピラー部のインストルメントパネルハーネスの接続を取外します。 (事前にグローブボックスの取外しが必要です) ⑥中央部のギヤシフトコントロールケーブルの取 外しを容易にするため、ギヤシフトコントロール レバーブーツおよびブロワファンスイッチAssyを 取外します。 ヒータユニットのコネクタ2個 ルーフハーネスとのコネクタ アース線:10B クリップ クリップ コネクタ フレッシュエアケーブル 【フロワファンスイッチAssy】 【ギヤシフトコントロールレバーブーツ】 写真11 写真13 写真16 写真17 写真14 写真12
REPAIR REPORT ⑦ステアリングサポートメンバおよびインストルメントパネルセンタブレースロアの取付ボルトを取 外します。 [着作業] 取付けは、取外しと逆の手順で行います。特にハーネスやケーブル類を確実に接続することで、取付 け後の作動不良を未然に防ぐことができます。 [作動点検] エアコン、オーディオ、メータ、スイッチ等インストルメントパネルに関係する全ての機能について 作動点検を行います。エアバッグ等重要部品の作業および点検については、整備書の手順に必ず従って ください。また、本体の取付状態(緩み、ガタ)の確認も必ず行ってください。 3.まとめ 今回紹介しましたエブリイのインストルメントパネル脱着作業は写真でも分かるように、本体の構成部品を 殆ど取外すことなくステアリングサポートメンバを含めて一体で外れる非常にシンプルな構造です。インストル メントパネル脱着が必要なフロントピラーやダッシュパネルが損傷している事故車修復の参考にしてください。 *作業前に整備書等の手順書をよく読み、作業内容を熟知することで効率の良い作業が行えます。 整備書 サービスマニュアル EVERY整備編(品番:42−68H00) 12B 12B 【ステアリングサポートメンバ取付部(左右)】 【表側】 【裏側】 【インストルメントパネルセンタブレースロア取付部】 (指数部/篠原清次) 写真18 写真19 写真20 写真21 はめ込み
REPAIR Information S
リペア インフォメーション S車体構造上における特徴
ベンツA(A200 平成17年式)のルーフ構造(写真1) 1 ベンツAクラスは、スポットクリンチを利用し て、ルーフパネルがボデーに接合(締結)されて いるところに特徴があります。(写真2) このスポットクリンチは、熱を利用しないで部 材同士を“かしめ”ることによって繋ぎ止める方 法です。(図1) この接合方法は副資材を使わず、部材同士の冷間 可塑変形によって接合する技術です。参考までに、 このベンツにはルーフ全体で4点使用され、ボデー とルーフの間は接着剤で固定されています。 実際の脱着作業をご説明いたします。 写真2 写真1 図1 スポットクリンチ ルーフパネルREPAIR Information S BMW118i(UF18 平成17年式)のリヤフロア 2 1)脱作業は、作業前図2の左側の状態となってい ますので、凸部分を削り取ることで容易に行 なうことができます。(図2) 2)着作業はボデー側の穴を利用して専用リベットで 取付けます。但し、事前にボデー側の穴の位置 を利用してルーフパネル(新品)に合わせマーキ ングした後、穴あけ加工を行う必要があります。 BMW118iのリヤフロアは樹脂を採用しています(写真1)。また、リヤフロアにバッテリが置かれているとい う特徴的構造を採用しています。 このリヤフロア取付けに接着剤が使用されていないため、リヤバンパ、室内トリムの取外し状態であ ればナットの締結を外すことで脱着作業が容易に行なうことができます。(写真2、3) 写真1 図2 写真2 写真3 リヤフロア
ホンダ・エリシオン(DBA-RR3 平成16年式)のスライドドア 3 ホンダ・エリシオンのスライドドア 脱着作業時の留意点をご紹介します。 (写真1) この車両のスライドドア取外しは、 アッパローラ、ロアローラ共にレール の切り欠きから外します。(写真2) さらに、センタローラは、写真3にある○印のナッ トを外し、スライドドア本体からローラを切り離した 状態で取外します。 センタローラを取外す場合、特に脱着作業では、取 替えと異なり、作業後の建付け調整を極力短時間で 済ませるよう脱着作業に注意を払う必要があります。 つまりこのセンタローラ取付ナット(写真3の○印) による締付け用のスタッドボルトであると同時にスタ ッドボルトは、スライドドアの建付け調整用として機 能しているため(模式図)、それ自体が六角ボルトと なっています。 従って、脱着作業時において締付用ナットを緩め る場合や締増しの際には、その位置を狂わせない よう写真4のように六角レンチとメガネレンチを併用 しながら作業することが大切です。 REPAIR Information S 写真1 写真3 写真4 模式図 写真2 アッパローラ アッパローラ アッパローラ アッパローラ アッパローラ アッパローラ アッパローラ アッパローラ アッパローラアッパローラアッパローラアッパローラアッパローラアッパローラアッパローラアッパローラアッパローラ センタローラ 6角レンチ メガネレンチ メガネレンチ メガネレンチ メガネレンチ メガネレンチ メガネレンチ メガネレンチ メガネレンチ メガネレンチメガネレンチメガネレンチメガネレンチメガネレンチメガネレンチメガネレンチメガネレンチメガネレンチ ドア内側 ドア外側 ロアローラ 取付けナット 取外し状態 (ドア側) 暖めることで 位置調整可能
指数テーブル マニュアル作業項目の解説
−72−
今回は指数テーブルマニュアル(2005年10月発行)を 基本に、ボデー系の作業項目『B440 フロントシート脱 着』『B450 リヤシート脱着』について解説します。(図1) 1.前提条件および作業内容 *フロントシートはシートレール付で脱着を行う作業 *リヤシートはシートバックおよびクッションの脱着を行う 作業 2.指数に含まれる主な作業 *必要範囲の付属品の脱着 主な付属品 ・シートトラックカバー(シートレールカバー) *配線の縁切りおよび取付け 補足 *車種によりリヤシート(ワゴン車)については1人作業 では無理な車種があり、その場合車内への搬出、搬 入作業が2人作業となっています。この場合の作業 上かかっている時間は指数値に反映しています。作業 開始から終了までを2人作業としているのではなく必 要な2人作業の場合加算して指数値にしています。 *車種によりバッテリーの電源を使用してシートを前後 方向に移動しながらシートレールのボルトまたはナッ トの脱着作業を行なう場合、バッテリーの状態は正 常なこと前提に作成しています。バッテリーが損傷 してシートの電源を他の方法で作業した場合、指数 設定外となります。 *シート脱着を前提にしてこの項目について作成して いるので、シートの取替作業が発生した場合、指数 設定外となります。 (指数部/島田東一) 図1 前提条件及び作業内容 *フロントシートはシートレール付で脱着を行う作業 *リヤシートはシートバックおよびクッションの脱着を行う作業 指数に含まれる主な作業 *配線の縁切りおよび取付け 補足 B440 B450 フロントシート脱着 リヤシート脱着 1個今回数社の修理工場を見学し話しを伺う機会があ りました。お話によれば、米国での修理レベルは地域 によって異なり、かつ非常にバラツキも大きそうです。 これは修理経験のない人が、それこそ明日から ボデーショップを開設するという話しがあったことから も推測できます。また、日本と比較した場合、損傷し た部品を修正せずに取替える比率が高いようです。 今回我々が見学した工場は、いずれも技能レベル は少なくとも平均以上であろうと判断できる工場でし た。この数社の修理工場を見学した中で日本では あまり目にしない修理方法がありましたので2点紹介 します。 1点目は塗装工程のプラサフ塗りをローラーで直 接塗り込む方法です。これは写真1に示すとおり、プ ラサフをガンで塗布するのに比べマスキングも不要 で、早く作業が終了します。ちなみにプラサフは特 別なものは使用していないとのことでした。 2点目は広範囲にわたる溶接パネル損傷の場合 に、溶接パネルを補給形態別に取替えることなく、中 古ボデーパネルを利用してその損傷範囲をそっくり 取替える作業です。これは写真2に損傷状態を示し、 写真3に前部が切断されて供給された中古ボデーパ ネル部品を示します。 写真2 損傷車の状態
米国の修理事情
海外見聞記 ………
昨年の10月、米国を訪問し一般修理工場と見積システム(工数)を作成している 会社を見聞する機会がありました。そこで、米国における修理事情と見積 システムの特徴的な点について簡単に報告します。米国の修理事情と
見積システム
米国では主に3社の見積システムが事故車見積り に使用されています。これらの見積システム、掲載 工数ならびにシステムシェアを表1に示します。また ミッチェル工数とモーター工数はガイドブックとして も出版されています。このガイドブックシェアを表2 に示します。なお、表1・2内のシェアは訪問先各社 からのヒアリングによるものです。 3社の見積システムシェアに顕著な差はありませ んが、ガイドブックシェアはミッチェル社が非常に 高く約80%を占めています。今回見学した修理工場 でもミッチェル以外のシステムを導入しているもの の、ミッチェルガイドブックを併用して使用している 工場が見受けられました。 なお、ご存知の方も多いとは思いますが、ミッチェル のガイドブックは日本語に翻訳されて翼システム株 式会社より販売されています。 今回の訪問ではADP社とミッチェル社を訪問しま した(写真5)。 ここでは紙面の都合で詳細について述べることは 出来ませんので、ADP社のSHOPLINKについて特 徴的な機能を紹介します。 SHOPLINKはオフラインバージョン(CD−ROM) とオンラインバージョン(Web)があり、基本的な使用 方法は日本で販売されているアウダネオⅡなどの見 積システムと同様です。この中で日本の見積システ ムにはない面白い機能があります。 この事例では、左リヤクォータパネル、バック パネル、リヤフロアパネルおよびリヤサイドメン バを取替える作業で、中古ボデーパネル部品から 必要範囲を切り出して損傷ボデーに溶接します。 この修理はフロントでも同様に行われており、参 考までにフロント中古ボデーパネル部品を写真4 に示します。ちなみにこの修理に関する安全性の 研究は10年以上前にTech−Cor社※が行い、適切な 修理方法が取られていれば安全性に問題はないと の結論を出しており、米国では一般的に行われて いるとのことです。この修理方法は日本でも行わ れているかもしれませんが、使用する中古ボデー パネルが大きいため、その置き場所に困ることの ない十分な敷地面積を持つ米国の修理工場ならで はの修理方法と言えます。 ※Tech−Cor社:大手損害保険会社 オールステート社の子 会社で、損傷性・修理性を調査するリサーチセンター。自 研センターも加盟する国際団体RCARのメンバーでもある。 表1 表2
米国の見積システムと工数について
見積システムの特徴
見積システム 掲載工数 システム会社 システムシェア PATHWAY モーター CCC 約40%SHOPLINK ADP(アウダテックス) ADP 約30%
ULTRAMATE ミッチェル ミッチェル 約30%
ガイドブック 掲載工数 出版会社 ガイドブックシェア
ミッチェル ミッチェル ミッチェル 約80%
モーター モーター モーター 約20%
1点目は事故車を見積りしていく際、見積り金額が その車両の市場価格を越えた時点でアラートが画面 上に現れ知らせてくれる機能です。この時点で、見 積り者は保険会社に連絡をとる、または取替部品を 純正部品からより安い中古部品などへ変更するなど の対応をとることができます。また、画面下部には見 積り途中の修理費が市場価格の何%であるかが表 示され、常にこの点を確認しながら作業を進めるこ とが出来ます。この機能により、無駄に最後まで見 積りを作成することなく見積り作業 の効率化を図ることが出来ます。 この機能を使用する上では市場価 格データの更新も重要なポイントで すが、Web上で毎日更新されると のことです。 2点目は見積り車両にリコールが 出されているかどうかを知ることが 出来る機能です。もしリコールが出 ていた場合はこの情報をユーザー に知らせることで、ユーザーの満足 感や信頼感を得ることが出来るユ ニークな機能です。 その他実際に見積システムが使われている現場 ではオンラインであるがゆえの利点を生かし、見積 り作業と同時に中古部品の検索も行われていました。 これはCCC社のPATHWAYを使用しているある修 理工場でしたが、見積り車両に中古部品を使用する 場合、見積りの途中で中古部品の検索サイトを開き、 ここからどこのショップに在庫があるか、その価格情 報、部品発注などが見積り作成の段階で同時進行 で行われていました。他の見積システムでも同様に 行われているようですが、これは中古部品の使用が 日本に比べかなり普及している表れと思います。 残念ながら見積システムに直接触れる機会はあ りませんでしたが、誰でも使いやすくて便利な見積 システムが出来上がっている背景には、上述のよう に米国では修理技術を持たないもしくは経験のない 人がある日ボデーショップを開設するようなこともあ り、このような人たちも使用することを考慮するとこ のようなシステムが必然的に出来上がってきたと言 えるのではないでしょうか。 写真5 ADP社との意見交換の様子 図1 SHOPLINKの作業画面 今回の米国訪問では、見積り作成作業も含めて、 出来るだけ迅速かつ合理的にそして確実に修理を 行うためにどうしたらいいかということを常に考えて いる点で、日本も米国も違いはないのだなというこ 我々が見聞した一事例であることも申し添えておき ます。 今後もこのような機会がありましたら報告させてい ただきたいと思います。
まとめ
市場価格に対する修理費の割合 全損ワーニングアウダネオⅡ
活 用 塾
10
アウダネオⅡの使用環境を
まとめて取得する方法
アウダネオⅡの使い方や、PCのトラブルが発生したときは、アウダテックス社の「アウダサポート室」へ問い 合わせをすることがあります。この時、的確な回答を得るために、ネオⅡの使用環境(使用状況)の詳細を伝 えることも必要です。そこで、ネオⅡの使用環境を簡単に取得する方法を紹介します。 ネオⅡを起動している画面の右下には各種のアイ コンが表示されます。 このアイコンにカーソルを移動して重ね合わすと、 そのアイコンの説明が表示されます。 複数のアイコンの中から「システム情報収集」と表 示されるアイコンを特定します。 「システム情報収集」と表示されたアイコンにカーソ ルを合わせて、マウスをクリックすると次の5項目の 機能が表示されます。 ¡ファイル出力(F) ¡印刷(P) ¡ツールバーを表示(T) ¡ヘルプ(H) ¡終了(X) カーソルを表示されている項目を合わせてクリック すると当該の機能が実行されます。 【機能説明】 ◆ファイル出力(F) ファイル出力を選択してマウスをクリックすると……次のフォルダーに2つの情報ファイルが出力されます。 C:Program Files Audatex Audaneo2 BIN Sysinfo①AudaSyschk…(ビットマップイメージ)表示されている画面をビットマップ形式でファイルとして書き出される。 ②AudaSyschk…(テキストドキュメント)使用環境&アウダネオⅡの設定条件がファイルとして出力される。 この2つのファイルをメールで送信したり、印刷することもできます。 ◆印刷(P) 印刷を選択してマウスをクリックすると……A4用紙3枚に表示されている画面などが印刷されます。 ①表示されている画面 ②アウダネオⅡ作成日、顧客情報、システム情報、初期設定情報、プリンター情報など ③車種情報 アウダ社が使用状況の詳細を要求した場合は、上記のいずれかの方法でアウダネオⅡの使用環境を取得して、詳細な情 報をメールやFaxで連絡することができます。 「システム情報収集」アイコン 拡大
1.はじめに 当社と韓国のリサーチセンター KART(※1)は、相互の技術員交流による情報交換と技術力研鑚を目的 とした技術交流会議を実施しており、今年は11月に韓国で開催されました。その際、KARTが昨年導入した ばかりの新しい衝突実験施設を見学することができました。その施設はECV(Electronically Controlled Vehicle)システムと呼ばれ、従来のワイヤーケーブルで車両を牽引して衝突させる方式(当社バリア室はこの 方式)とは異なり、車両自身のエンジン動力により走行させ、ラジオコントロールカーの様に車両を自在に制御 し衝突させる珍しい方式のものです。今回はKARTの新衝突実験設備の概要について紹介します。
※1 KART:Korea Automobile Insurance Repair Research and Training Center(韓国自動車保険修理研究・研修センター)
2.施設概要 開 設 :2004年12月 最大衝突速度 :対バリア120km/h(1方向) 、車対車70km/h(双方向) テスト形態 :対バリア、車対車、車対歩行者(ダミー)、横転(ロールオーバー)テスト、多重衝突テストなど 車両制御 :ECVシステム{ドイツTUV(テュフ)社製、3台分保有} 主な設備 :ダミー(ハイブリッドⅢ:2体、バイオリッドⅡ:1体)、データ収録器(32ch*3台)、高速度カ メラ(4台)、屋内照明装置 など 写真1 新衝突実験場の全景 固定バリアと照明装置 写真2 開所式での衝突実験の様子 (48.3km/h 車対車前面40%オーバーラップ衝突) qメイン走路(全長240m) w斜め衝突用走路(各70m) e実験棟(固定バリア、調査室など) r車対車衝突エリア 敷地面積:40,800G 床面積(建物):6,100G w q e
韓国のリサーチセンター
KARTの新衝突実験施設について
3.ECVシステムのイメージ図 実験車両に各種センサーやアクチュエータ及びコントロールモジュール&ハイドロリックユニット(下図①) を搭載し、車両のエンジン動力を制御して設定速度まで加速させて衝突させます。発進(実験開始)や緊急 停止はリモートコントローラー(下図②)により行われます。KARTではこの車両制御システムを3セット保有し ており、将来的には車両3台による衝突実験も可能とのことでした。 4.おわりに 今回は韓国のリサーチセンターKARTの新衝突実験施設をご紹介させて頂きました。 見学当日にはSUV対セダンの双方車両走行による「50km/h前面50%オーバーラップ衝突実験」が行われ ました。車両のエンジンがうなりを上げて加速し、目標とする衝突地点・速度で衝突する様はまさに圧巻でし た。車両自身のエンジン動力を制御して走行させるシステムであるため、実験する車種や重量による制限が 少なく、例えば異速度での車両相互走行による衝突など、実際に市場で起こる様々な事故形態の再現性・拡 張性に優れたシステムであると感じました。 今後KARTではこの衝突実験設備を活用し、韓国市場での多頻度事故形態における乗員安全性につい ての自動車メーカーへの提言、独自の交通事故再現システムの構築による事故解析能力の強化を進める計 画であるとのことでした。同じアジア圏からのRCARメンバーとして、KARTの多方面に渡る活躍が期待さ れます。今後も情報が入手できればお伝えしたいと思います。 (技術部/内田佳匡) 「構造調査シリーズ」新刊のご案内 自研センターでは新型車について、損傷した場合の復元修 理の立場から見た車両構造、部品の補給形態、指数項目 とその作業範囲、ボデー寸法図など諸データを掲載した「構 造調査シリーズ」を発刊しておりますが、今月は右記新刊を ご案内しますので、ぜひご利用ください。定価は1,120円(税 込み、送料別)です。ただし、J-423のみは、2,160円(税込み、 送料別)です。 お申し込みは自研センター総務企画部までお願いします。 TEL 047-328-9111 FAX 047-327-6737 No. 車 名 型 式 J-423 J-424 J-425 ボルボ V50 ホンダ ステップワゴン トヨタ RAV4 MB5244 RG1・2・3・4系 30系 wリモートコントローラ qコントロールモジュール& ハイドロリックユニット ガイドケーブル スピードセンサ ステアリングモータ アンテナ ブレーキ・クラッチユニット スピードアクチュエータ
Researching The Skeletons
リサーチング ザ スケルトンズホンダ シビック
(FD1系)
概要 フロントサイドフレーム、リヤフレームなどの主要 骨格部位には、440Mpa級および590Mpa級高張力鋼 板を採用。(本田技研工業株式会社発行のボディ整備編より) フロント ①左右のフロントサイドフレーム先端部に、クラッシュ ボックス部とリインホースメントが一体と なったフロントバンパビームCOMP(ボル ト止め)が取付く。 ②フロントバルクヘッドアッパフレームセットは ボルト止め。 ③フロントサイドフレームCOMPのリインホー スメントは、エンジンマウント取付け部の前 後2ヵ所に配置。 ④フロントサイドフレームの先端部と中央 部の2ヵ所に差厚鋼板※を採用。 ⑤フロントサイドフレームCOMPはフロントフ ロア下部までサイドフレームが伸びているが、ダッ シュパネル前部にてアウトリガ部(サイドフレームエ クステンションリヤ部)をボデー側に残して取替作 業が可能。 ⑥フロントサイドフレーム先端部は六角形の断面形状。 *フロントサイドフレームの半裁作業設定は無い。この「Researching The Skeletons」では、外部から確認することの出来ないフロントサイドフレーム、リヤフレーム内部のリインホース メント等の位置や板厚を分かり易く紹介していくもので、データは実際に自研センターで調査した内容を記載したものです。 フロントサイドフレームCOMP左外側 フロントサイドフレームCOMP右外側 フロントサイドフレームCOMP左内側 フロントサイドフレームCOMP右内側 e1.8mm 1.3mm 1.7mm 1.5mm 1.3mm 1.5mm 1.7mm r板厚変化部位 t t e1.8mm r板厚変化部位 クラッシュボックス部 クラッシュボックス部 クラッシュボックス部 クラッシュボックス部 クラッシュボックス部 クラッシュボックス部 クラッシュボックス部 クラッシュボックス部 クラッシュボックス部 クラッシュボックス部 クラッシュボックス部クラッシュボックス部クラッシュボックス部クラッシュボックス部クラッシュボックス部クラッシュボックス部クラッシュボックス部 qフロントバンパビームCOMP wフロントバルクヘッドアッパフレームセット wフロントバルクヘッドアッパフレームセット wフロントバルクヘッドアッパフレームセット wフロントバルクヘッドアッパフレームセット wフロントバルクヘッドアッパフレームセット wフロントバルクヘッドアッパフレームセット wフロントバルクヘッドアッパフレームセット wフロントバルクヘッドアッパフレームセット wフロントバルクヘッドアッパフレームセット wフロントバルクヘッドアッパフレームセット wフロントバルクヘッドアッパフレームセットwフロントバルクヘッドアッパフレームセットwフロントバルクヘッドアッパフレームセットwフロントバルクヘッドアッパフレームセットwフロントバルクヘッドアッパフレームセットwフロントバルクヘッドアッパフレームセットwフロントバルクヘッドアッパフレームセット y
Researching The Skeletons リヤパネルCOMP取付状態 リヤ ⑦リヤフレームB(リヤ部)の内側にリインホースメントの設定はない。 ⑧リヤフレームB(リヤ部)、リヤバンパビームブラケット、リヤパネルガセットの単体補給設定あり。 ⑨リヤフレームは全体をストレート形状の大型断面としている。 リヤパネルCOMP取外し状態 リヤパネルセット取付状態 リヤパネルセット取外し状態 リヤ下側 フロント上側 ※差厚鋼板:厚さの異なる鋼板を溶接し、1枚の鋼板にしたもの。 (指数部/伊藤秀孝) uリヤフレームB iリヤフレームB(リヤ部) 1.1mmo iリヤバンパビームブラケット iリヤパネルガセット リヤパネル リヤフレーム部 リヤフロアサイドパネル リヤフロアパネルセット
Customer Relations Department REPORT
お客様相談室レポート「指数」
の高張力鋼板への対応について
1.高張力鋼板の定義 1980年頃から自動車用外板に採用されはじめた、 薄くて加工性にすぐれ引張り強度が強い鋼板を一般 に高張力鋼板と呼ぶようになりました。 JIS規格では1991年以降、自動車用冷間圧延鋼板 340MPa(メガパスカル)以上を高張力鋼板と定義し ています。 なお、自研センター独自の高張力鋼板の定義は 設けていません。 2.主な高張力鋼板の使用部位と強度 現在、国産乗用車の主要部位に使用されている高 張力鋼板の一般的な強度、板厚は以下のとおりです。 (2005年12月現在) 以上のように自動車ボデーの主要骨格部位に 440MPa∼980MPa級高張力鋼板を採用することで車 両の軽量化と衝突安全性の向上が図られています。 3.指数の高張力鋼板対応 <外板板金修正指数> 外板板金修正指数は、自研センターでの作業観 測をもとに1987年に作成され、1993年に見直されま した。見直し時の作業観測は高張力鋼板のパネル で行われましたので、現行の外板板金修正指数は 高張力鋼板が前提となっています。 <脱着取替指数(溶接部)> 590MPa級以下の高張力鋼板は、自研センターで の調査により、一文字タイプのチタンコーティングド リルを使用することで対応可能であることを確認し、 工具と基表の見直しを行いました。従いまして、現 在、主要車種の骨格に使用されている590MPs以下 の高張力鋼板については現行基表で対応可能と考 えています。 しかし、一部車種のピラーやサイドメンバー等、 780MPa級以上の高張力鋼板が使用されている部 位は、脱作業が従来の作業方法で可能か、従来の ドリルで作業が可能か等を、その都度自動車メーカ ーに確認するとともにホワイトボデーや実車による 作業性の確認を行い、従来方法での対応が困難な 場合は自動車メーカー推奨工具等を使用して実測 により指数を作成しています。 おもな使用部位 板厚(mm) 強度(MPa) 外板 フード 0.65∼0.75 340 フロントドア 0.70∼0.75 340 フロントピラー 1.2∼1.8 440∼980 骨格 サイドメンバー 1.4∼2.0 440∼780 センターピラー 1.2∼2.3 440∼980自研センターでは、2005年度「一般提案」募集を 行います。日頃、損害調査業務を進める上で、損傷 車の復元修理に関連して気づかれた改善策、創意 工夫、アイデア、実際の取り組み例などをご提案願 います。皆さんの現場の体験に基づいたあるいは 日頃お考えになっているアイデアをお待ちしており ます。 q テーマ (1)自由課題 ただし、損傷車の復元修理に関することに限り ます。 (2)立会い・見積技法の改善提案 損傷部位・範囲の確認方法、見積の適正化、迅 速化などに関するもの。 (3)損傷車の復元修理についての改善提案 合理的な修理方法、工具、機具、治具などの改善 案など。 (4)損傷性、修理性の向上に関する提案 補給部品の形態、取り付け方法など。 w 募集期間 平成18年1月初旬∼ 2月末。 e 記載内容 なるべくA4判サイズの用紙を利用し、以下の事 項を記載の上送付してください。 (1)所属会社、所属部署 (2)氏名 (3)改善提案名称 (4)問題点または現状 現状で困っている内容、不便に感じている内容。 (5)改善案 どうすれば改善できるか。 (6)効果 どのような効果が期待できるなか。写真概念 図等を付け分かりやすく説明してください。 r 応募資格 損害保険会社の社員、損害調査会社の社員、ア ジャスター(グループ提案も歓迎します。) t 審査・表彰 弊社提案委員会で審査します。 入選提案:賞状と賞品を贈呈します。 努力賞、アイデア賞、メーカー改善提案賞の賞状 と賞品を贈呈します。 参加賞:記念品を贈呈します。 y その他 (1)入選提案「自研センターニュース」誌上で発表 します。 (2)応募いただいた「提案」の所有権は自研セン ターに帰属します。 また、応募提案原稿は返却いたしませんので、 あらかじめご承知ください。 送付先 〒272-0001 市川市二俣678-28 (株)自研センター提案事務局 TEL 047-328-9123(総務企画部内) FAX 047-327-6737(総務企画部内)
第19回自研センター
募集
http://jikencenter.co.jp/ 自研センターニュース 2006.1(通巻364号)平成18年1月15日発行 昭和51年5月27日 第三種郵便物認可 定価336円(消費税込み、送料別途) 発行人/鈴木 稔 編集人/小林吉文 ⃝C発行所/株式会社自研センター 〒272-0001 千葉県市川市二俣678-28 Tel(047)328-9111(代表) Fax(047)327-6737 ※乱丁、落丁の場合はお取り替えいたします。 ●編集後記● 2006年、新しい1年がスタートしました。季節は巡るとは言え、やはり何処か気の引き締まる思いが致 します。今年の干支は戌、つまり犬であります。犬と人間の係わりは詳しくは承知しておりませんが、相 当昔まで遡れるようであります。それだけに忠犬ハチ公の例を出すまでもなく様々な形で人間との素晴ら しい関係が語られること多いようです。最近偶々旅行先で出会った光景ですが、ペットの犬が洋服を着て、 靴を履いて飼い主に抱かれている姿を目にしました。なるほど、犬を‘猫’可愛がりするとあの様な姿に なるのかと感心しつつも、お犬様のお気持ちは如何なのかなと変な想像をしてしまいましたし、本来の動 物愛護とは少し違うのではないかなとも思いながらぼんやり眺めてしまいました。 またある飲み屋さんで私の隣に座られた60歳前後の方でしょうか、その店のマスターとの会話の中で 「犬は可愛いよ、私の気持ちを癒してくれる」とペットである犬を絶賛されていました。確かに犬に限ら ず動物と一緒に居ることで自らが癒され、その動物と一緒に居ることが自らの生き甲斐になることもある でしょう。そしてその方はその言葉に続いて「他人と一緒に居ると煩わしくて、話をすることも面倒にな る」と言葉が出てくるではありませんか。確かに、現代社会における人間同士の複雑な関係は、時には裏 切ったり、裏切られることによって人間不信に陥ったり、一緒に居ることが煩しかったりすれば飼い主に 忠実である動物がどれほど可愛く、癒されることになるかもしれません。しかし本当にこれで良いのかな との思いもしながら二人の話を聞くとも無く聞いておりました。 地球上の全ての生き物と大きな連関の中で人間も生きている訳ですから、他の動物と好関係を持続する ことは大事なことでしょう、でも人間同士の好関係を無視して他の動物との好関係が優先されるような世 の中にだけはなって欲しくないと思います。戌年のスタートにあたってこんな思いが過ぎりました。