防 衛 関 係 費
平成26年10月8日(水)
財務省主計局
1.総
論
社会保障 305,175 (31.8%) 地方交付税 交付金等 161,424 (16.8%) 公共事業 59,685 (6.2%) 文教及び 科学振興 54,421 (5.7%) 防衛 48,848 (5.1%) その他 96,568 (10.1%) 債務償還費 131,383 (13.7%) 利払費等 101,319 (10.6%) 基礎的財政収支対 象経費 726,121 (75.7%) 国債費 232,702 (24.3%)
一般会計歳出予算における防衛関係費の位置付け
(注)計数については、それぞれ四捨五入によっているので、端数において合計とは合致しないものがある。 ○ 社会保障関係費(30.5兆円)、国債費(23.3兆円)、地方交付税交付金等(16.1兆円) が一般会計 歳出全体の約7割強。 ○ 防衛関係費はそれ以外の予算の中で、公共事業関係費、文教および科学振興関係費と並び、 主要な規模を占めている。 259,522 (27.1%) (単位:億円) 食料安定供給 中小企業対策 エネルギー対策 恩給 経済協力 その他の事項経費 予備費 10,507(1.1%) 1,853 (0.2%) 9,642 (1.0%) 4,443 (0.5%) 5,098 (0.5%) 61,526(6.4%) 3,500 (0.4%) 一般会計 歳出総額 958,823 (100%) 2 <平成26年度予算>平成26年度 一般会計防衛関係費の構造
(単位:億円) 27年度 28年度 29年度 契 約 後年度負担 合計 36,304(+3,997) 22年度 前 金 (A+B) 23年度 前 金 A 既定分の 24年度 前 金 後年度負担 14,572(▲437) 25年度 前 金 B 26年度 物件費契約ベース(③+B) 31,707(+3,914) 注1:歳出化経費のうち10億円、一般物件費のうち0.1億円は財務省計上のものである。 注2:復興特別会計に関連する復旧・復興経費として、「②歳出化経費」に367億円、「③一般物件費」に4億円、「A既定分の後年度負担」に638億円、 「B新規分の後年度負担」に80億円がある。 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 30年度以降 総額 48,848(+1,310) ①人件・糧食費 20,930(+1,034) 後 年 度 負 担 新規分の後年度負担 21,733(+4,434) ③一般物件費 9,974(▲519) 前金 612(+86) ②歳出化経費 17,944(+796) ○ 防衛関係の装備品の調達等は複数年度を要するものが多く、複数年度に及ぶ契約を行い、 将来の一定時期に支払うことをあらかじめ約束する場合が存在。 ○ したがって、単年度の予算のみならず、新規契約分の後年度負担についても注視することが 必要。 3防衛関係費の使途別分類
○ 防衛関係費は、大きく3種類の経費に区分できる。 ①人件・糧食費、②維持費、装備品等購入費等、③基地対策等の推進等に関する経費 ○ 自衛隊の運用や防衛力整備に関係する経費が約9割を占める一方、基地対策等の推進等に 関する経費も防衛関係費の約1割を占めている。 基地対策等の推進等に関する経費 (単位:億円) 平成26年度防衛関係費歳出予算 総額4兆8,848億円 基地対策経費等 SACO関係経費 米軍再編関係経費 (地元負担軽減部分) 4,397 (9.0%) 120 (0.2%) 890 (1.8%) 20,930 (42.8%) 人件・糧食費 その他 760(1.6%) 維持費等(営舎費、 被服費、訓練活 動経費等) 11,361 (23.3%) 研究開発費 1,477(3.0%) 装備品等購入費等 7,964 (16.3%) 施設整備費等 950(1.9%) 5,406 (11.1%) 4263 233 198 371 714 1,077 1,127 685 734 1,010 1,010 ▲1.0 ▲0.9 ▲0.3 ▲0.5 ▲0.1 0.3 ▲0.3 ▲1.3 0.8 2.8 3.5 ▲4.0 ▲3.0 ▲2.0 ▲1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 (概算要求) SACO再編除き SACO再編 伸率
防衛関係費の推移(一般会計)
○ 近年は、防衛関係費の伸びがプラスに反転。伸びているSACO・米軍再編経費を含め、防衛関係 費全体として、厳しい財政事情の中で、どのような対応を図っていくかよく考える必要。 (億円) (%) 年度 5 48,560 48,136 48,013 47,796 47,741 47,903 47,752 47,138 47,538 48,848 50,545263 106 105 117 96 60 80 100 120 140 160 180 200 220 240 260 280 (注1)当初予算ベース (注2)地方交付税交付金等については、平成10年度までは地方交付税交付金のみ。平成11年度以降は地方特例交付金も含む。 防衛関係費 社会保障関係費 地方交付税交付金等 公共事業関係費 文教および科学振興費
一般会計の主要な経費の規模の推移(平成2年度(1990年度)を100とした場合)
○ 冷戦終結時期であり、一般会計税収額が最高額(60.1兆円)となった平成2年度を基準に取ると、社会保 障関係費を除く主要な経費の中で防衛関係費の水準は最も安定的に維持・確保されている。 ○ 一方、例えば、公共事業関係費については、平成一桁年度に大幅増となるものの、平成13年度以降、急 減するなど、振幅が大きくなっている。 6226 91 127 104 54 0 50 100 150 200 250
一般会計の主要な経費の規模の推移(平成6年度(1994年度)を100とした場合)
○ 特例公債発行再開時の平成6年度を基準に取ると、社会保障関係費、地方交付税交付金等を除く 主要な経費がマイナスとなる中、防衛関係費のみはプラス。 (注1)当初予算ベース (注2)地方交付税交付金等については、平成10年度までは地方交付税交付金のみ。平成11年度以降は地方特例交付金も含む。 防衛関係費 社会保障関係費 地方交付税交付金等 公共事業関係費 文教および科学振興費 7社会保障関係費・地方交付税交付金等を除く基礎的財政収支対象経費に
占める防衛関係費の割合の推移
○ 社会保障関係費・地方交付税交付金等を除く基礎的財政収支対象経費に占める防衛関係費 の割合は平成初期は16%前後だったが、近年は17%台、18%台となっている。 (注)当初予算ベース 15.1% 15.4% 15.7% 16.2% 16.6% 16.0% 15.7% 15.9% 16.9% 17.2% 17.3% 17.7% 18.6% 18.5% 18.6% 17.5% 17.9% 18.4% 18.3% 18.8% 18.4% 15.0% 15.5% 16.0% 16.5% 17.0% 17.5% 18.0% 18.5% 19.0% 8防衛関係費の平成27年度概算要求の概要
概算要求の概要 – 歳出予算<過年度議決の歳出化経費の増加、原油価格高騰等に伴う経費増加など> – 新規後年度負担<装備品、航空機の購入費の増加など> 平成26年度予算 平成27年度概算要求 対前年度 対前年度 防 衛 関 係 費(総額) 48,848 1,310<2.8%> 50,545 1,697<3.5%> 人 件 ・ 糧 食 費 20,930 1,034<5.2%> 21,054 124<0.6%> 物 件 費 27,918 276<1.0%> 29,491 1,573<5.6%> 歳 出 化 経 費 17,944 796<4.6%> 18,909 965<5.4%> 一 般 物 件 費 9,974 ▲519<▲5.0%> 10,582 608<6.1%> 平成26年度予算 平成27年度概算要求 対前年度 対前年度 新規後年度負担 21,733 4,434<25.6%> 26,679 4,946<22.8%> (単位:億円) (単位:億円) ○ 平成27年度概算要求において、歳出予算は概算要求基準に基づく規模となっている一方、新規後年度 負担は、 大幅な増となっている(対前年度32.4%増。)。また、三自衛隊とも実員増を要求。 ○ なお、調達改革の状況は、各種取組みを推進させ、27年度以降で約1,450億円の節減を図ることとさ れている。 (参考) 47,838 1,035<2.2%> 48,994 1,155<2.4%> (参考) 19,465 2,948<17.8%> 25,766 6,301<32.4%> (SACO・米軍再編、新たな政府専用機導入経費を除く。) (SACO・米軍再編、新たな政府専用機導入経費を除く。) 9○周辺海空域における安全確保 ■ 固定翼哨戒機(P-1)の取得 (20機) ■ 新たな早期警戒(管制)機の取得 【機種選定中】 ・ 周辺空域の警戒監視能力の強化 ■ 滞空型無人機の取得 【機種選定中】 ・ 広域における常続監視能力の強化 ■ イージス・システム搭載護衛艦の建造 (1隻+2隻目のイージス・システム等) ・ 1隻の建造及び次年度以降に予定している2隻目のイージス・シ ステム等をあわせて調達することにより、調達コストを低減
27年度防衛予算(概算要求)の主な事業について
新早期警戒(管制)機 (イメージ) 27年度イージス・システム搭載護衛艦 (7,700トン型)(イメージ) 滞空型無人機 (イメージ) 固定翼哨戒機(P-1) 防衛省資料 ○ 防衛大綱、中期防に基づき、新たに導入することとされた装備品の取得も含め、周辺海空域における安全確保、島嶼部に 対する攻撃への対応等に万全を期する観点から、海上優勢、航空優勢の確実な維持を優先し、機動展開能力も重視するこ ととし、統合機動防衛力の構築に向け防衛力整備を着実に実施 ○島嶼部に対する攻撃への対応 ■ 戦闘機(F-35A)の取得 (6機) ■ 第303沿岸監視隊(仮称)(与那国) 及び第9航空団(仮称)(那覇)の新編 ■ 南西警備部隊の配置(奄美大島) ■ ティルト・ローター機の取得 【機種選定中】 ・ 輸送ヘリコプター(CH-47JA)の 輸送能力を補完・強化 ■ 水陸両用車の取得 【車種検証中】 ■ 水陸両用作戦等における指揮統制・ 大規模輸送・航空運用能力を兼ね備え た多機能艦艇の在り方についての海外 調査 ■ 水陸両用作戦関連部隊等の整備 ・ ティルト・ローター機及び水陸両用車部隊の拠点整備 ・ 水陸機動団関連施設の整備 ○弾道ミサイル攻撃への対応 ■ イージス・システム搭載護衛艦の能力向上(2隻) ■ BMD用能力向上型迎撃ミサイル (SM-3BlockⅡA)の日米共同開発 ■ PAC-3部隊の市ヶ谷における展開基盤の整備 戦闘機(F-35A) (写真は同型機種) ティルト・ローター機 (イメージ) 水陸両用車(イメージ) 10足元の水準 26中期防における 防衛力整備水準目標 23兆9,700億円 26中期防における予算措置目標 23兆4,000億円 +0.8% 調達改革等による効率化努力 24兆6,700億円 7,000億円
26年中期防衛力整備計画
(+1.8%) ○ 防衛予算の水準については、これまで安定的に推移。我が国の債務残高が積み上がる中で も、26年中期防では、平成30年まで平均+0.8%ずつの伸率による総額を規定。 ○ さらに、調達改革等による効率化努力を行うことにより、平均+1.8%の伸びを確保することが 規定されている。 ※ 中期防総額は、SACO・米軍再編関係経費等は含まない。 調達改革等により 11我が国の防衛予算を巡る環境
財政上の制約 我が国を取り巻く 安全保障 環境 外交政策 日米安全 保障体制 周辺国等 との安全 保障対話 防衛関係費我が国の国力・経済力の維持、財政の健全化
12・ 日本の防衛力整備については、厳しい財政事情等をあわせて考えれば、 相応の水準となっているのではないか。 ・ 当面は、南西方面における脅威に対する抑止等に重点化を図りつつ、 水準面では、これまでの防衛関係費の規模との連続性、及び、中期防・ 財政全般との整合性が保たれたものにすることが重要ではないか。 13
2.各
論
装備品等の維持整備費
防衛装備品を巡る経費の構造
○ 防衛装備品に係る経費については、氷山のような構造。 ○ 最上部の主要装備品の取得・建造のみに焦点が当たりがちだが、それには下部の多額の経費 が付随していることに十分な留意が必要。 付属する機器・装置 ・システム等の取得 主要装備品 の取得・建造 人材育成 平均取得単価:約122億円 (例)F – 2の場合 附属機器等:約48億円 ・弾薬 ・フライトシュミレーター 等 維持整備費:約177億円 ・機体修理費 ・エンジンオーバーホール費 等 ※ 耐用年数を30年と仮定 15自衛隊の主要装備品とそれに必要な付属品
陸上自衛隊 10式戦車 ・車体本体(初度部品、無線機含む) (10億円/両) ・搭載武器(0.1億円/両) ・整備器材(0.8億円/両) ・訓練器材(0.2億円/両) 輸送ヘリコプター (CH-47JA) ・機体(初度部品、無線機含む)(57.9 億円/機) ・整備器材(1.4億円/機) ・訓練器材(0.5億円/機) 海上自衛隊 汎用型護衛艦(DD) ・本体(初度費含む)(743億円) ・弾薬(260億円) ・整備器材(27億円) 潜水艦(SS) •本体(初度費含む)(520億円) •弾薬(65億円) •整備器材(13億円) •訓練器材(63億円) 航空自衛隊 戦闘機(F-2) •機体(初度部品、行動用タンク等含 む)(122億円/機) •弾薬(9.3億円/機) •整備器材(6億円/機) •訓練器材(97億円) 早期警戒機 (E-767) •機体(初度部品含む)(557億円/機) •整備器材(69億円/機) •訓練器材(49億円) ○ 戦車、艦船、航空機等本体に加え、弾薬、訓練器材など多くの付属品を整備する必要。 ※写真は全て各自衛隊HPより引用 1610,207 10,727 8,985 8,650 8,800 8,820 8,250 8,352 8,410 7,980 7,965 7,720 7,670 7,660 7,630 8,010 7,141 7,310 7,436 7,998 7,256 6,837 6,513 6,970 6,268 8,835 4,400 4,769 4,908 5,339 5,737 6,184 6,372 6,600 6,794 6,477 6,642 6,610 6,790 6,837 6,829 6,972 7,180 7,562 7,575 7,533 7,755 7,923 7,803 7,786 8,237 8,211 39,196 41,592 43,858 45,516 46,404 46,833 47,234 48,452 49,412 49,287 49,198 49,215 49,385 49,392 49,262 48,760 48,297 47,903 47,815 47,426 47,028 46,826 46,625 46,453 46,804 47,838 15,000 25,000 35,000 45,000 55,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000 11,000
防衛装備品の整備維持経費の増加
主要装備品等契約額 (億円) 装備品等の整備維持経費 (億円) 防衛関係費 (億円) 平成元年 平成26年 主要装備品等契約額 整備維持経費 1兆207 億円 4,400 億円 8,835億円 8,211億円 14%減↓ 87%増↓ ※ 「主要装備品等契約額」とは主として直接戦闘に使用する火器・戦車・戦闘機・護衛艦などの装備品調達に係る契約のための経費、「整備維持経 費」とは装備品の修理や消耗品の代価及び役務費などに係る契約のための経費を示す。 ○ 装備品の契約額と整備維持経費が逆転する事象が生じており、防衛予算の硬直化が進んでいる。 17防衛装備品のライフサイクルでのコスト(計画的整備VS急激な整備)
○ 防衛装備品は調達後、 ・日常的な維持修理 ・オーバーホール ・近代化のための改修 ・廃棄 ・次世代装備への転換 などのコストが必要となり、これをライフサイクルで見 ると左図のような波状のイメージとなる。 所要額 → 年数 → 個々の防衛装備品のコストの推移(イメージ) 開発・調 達 維持・修理 オーバー ホー ル 近代 化改 修 次世代装備の 開発・調 達 廃棄 所要額 → 年数 → 計画的・着実に防衛力整備を図る場合 ○ 計画的・着実に防衛力整備を図る場合には、ミクロで のコストの波が平準化され、防衛関係予算全体の推移 はスムーズなものとなる。 全体の防衛関係予算の推移 所要額 → 年数 → 急激に防衛力整備を図る場合 ○ 急激に防衛力整備を図る場合には、ミクロで のコストの波が増幅され、将来の一定の時期 (下図A、B)において防衛関係予算が硬直化。 全体の防衛関係予算の推移 A B 1817,874 17,943 17,984 18,330 17,461 17,002 17,303 18,476 17,299 21,733 26,679 15,000 17,000 19,000 21,000 23,000 25,000 27,000 29,000 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度
新規後年度負担額の推移
(注1)24年度は、Xバンド衛星通信の整備・運営に係る額を除くと1兆7,253億円。 (注2)各年度の新規後年度負担額は一般会計当初予算計上額を記載。なお、東日本復興特別会計については、24年度計上額は59億円、 25年度計上額は376億円、26年度計上額は80億円。 (注3)〔 〕についてはSACO・米軍再編等を除く。 (要求額) ○ 新規後年度負担は、昨年度予算において大幅に増加。 これらは、後年度予算を 縛ることになるため、バランスが取れた形とするために、急激な増加については慎重 であるべき。 (▲0.2%) (0.4%) (0.2%) (1.9%) (▲4.7%) (▲2.6%) (1.8%) (6.8%) (▲6.4%) (25.6%) (22.8%) 対前年比 (17.8%) 19,465 (32.4%) 25,766 1956 96 65 317 89 83 46 71 218 455 809 422 53 116 170 167 173 246 57 180 237 244 403 520 0.43% 0.93% 1.39% 2.41% 2.91% 2.53% 0.00% 0.50% 1.00% 1.50% 2.00% 2.50% 3.00% 3.50% 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 10~19年度の平均 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 不用額(人件糧食費) 不用額(装備品等) 不用額(基地対策等) 不用額(その他) 不用率(防衛関係費)平均 平成20年代に入って、不用額が急増。 特に、装備品や基地対策等に係る不用 が目立つようになっている。 装備品等 基地対策等
防衛関係費の不用額の推移
○ 近年は特に不用額が増大。特例公債を発行して資金調達を行っている中、恒常的に一定の不用が出る ことは問題。予算編成過程において、不用の発生を出来る限り防ぐよう精査を行うとともに、決算結果の反 映等を通じて、防衛予算の効率的な活用を図る必要。 (億円) ※計数は他所管計上分等を除く。 20・ 継続的な防衛力整備を可能とするためには、関連経費への波及や後 年度への影響も含め慎重な検討を行い、厳しく優先順位をつけた対応 を図るべきではないか。 ・ 特例公債によって歳入を確保している中、多額の不用が発生する状況 は早急に改善すべきではないか。 21
3.各
論
施策の例 26年度 27年度要求 28年度 29年度 30年度 維持・整備方法の見直し (ロジスティクスの改革) 81億円 333億円 装備品のまとめ買い 331億円 278億円 民生品の使用・仕様の見直し 250億円 435億円 長期契約制度の導入 - 403億円 PM/IPT制度の導入 国際共同開発・生産の推進 - - 単年度計 660億円 1,450億円 累 計 660億円 2,110億円 7,000億円 Ⅵ 所要経費 1 この計画の実施に必要な防衛力整備の水準に係る金額は、平成25年度価格でおおむね24兆6,700億円 程度を目途とする。 2 本計画期間中、国の他の諸施策との調和を図りつつ、調達改革等を通じ、一層の効率化・合理化を徹底した 防衛力整備に努め、おおむね7,000億円程度の実質的な財源の確保を図り、本計画の下で実施される各年 度の予算の編成に伴う防衛関係費は、おおむね23兆9,700億円程度の枠内とする。 3 この計画については、3年後には、その時点における国際情勢、情報通信技術を始めとする技術的水準の動 向、財政事情等内外諸情勢を勘案し、必要に応じ見直しを行う。 中期防衛力整備計画(平成26年度~平成30年度) 3年度間の要効率化額4,890億円 (単年度あたり1,630億円) ⇒調達効率化施策の 更なる加速化が必要 達成率 30.1%
26年中期防の期間中における調達改革について
○ 26年中期防では、調達改革等を通じて5年間で7,000億円程度の実質的な財源確保を図るとさ れている。これを達成するためには、調達効率化施策の更なる加速化が不可欠な状況。 防衛省 作成資料から 時点修正・一部加工 23調達改革が必要な背景
○ 装備品の高性能化・複雑化に伴い、開発・製造コストが上昇し、装備品の取得単価を押し上げ。 ○ 取得単価の押し上げは、調達数量の減少を招来。これは、少量の生産を招き、取得単価は更に 高騰することから、悪循環の傾向。 ※ 戦車については、昭和62年度~平成元年度と平成24年度~平成26年度の平均調達数量を比較。哨戒機については、昭和53年度~58年度と平成21 年度~平成26年度を比較。戦闘機については昭和51年度~52年度と平成25年度~平成26年度を比較。 悪循 環 F‐35A戦闘機 装備品等の高性能化・ 複雑化 厳しい財政事情 10式戦車 P-1哨戒機 戦車<74式、10式> 3.9億円→10.3億円 (2.6倍) 戦闘機<F-4、F-35A> 38億円→159億円 (4.2倍) 哨戒機<P-3C、P-1> 138億円→198億円 (1.4倍) 装備品の高価格化 戦車<74式、10式> 約53両→約13両 哨戒機<P-3C、P-1> 約5機→約2機 戦闘機<F4、F35A> 11機→3機 調達数量の減少 調達数量 の減少 装備品の 高価格化 24①:統合的⾒地を踏まえ、装備品のライフサイクルを通じた⼀貫したプロジェクト管理の実施 ②:新しい領域(防衛装備品の⼀層の国際化、先進技術研究への投資等)における積極的な取組 ③:調達改⾰の実現と防衛⽣産・技術基盤の維持・育成の両⽴ ○ 防衛装備庁設置の⽬的 経理装備局 装備グループ 装備政策 (防衛生産・技術基盤戦略、 国際装備協力、調達改革等) 技術研究本部 装備品等の研究開発実務 装備施設本部 装備品等の調達実務 監察機能の強化 防衛監察本部 装備庁の業務・会計 に関する監察 監察・評価官 装備部・技術部 各幕 後方支援部 (仮称) (装備部を改編) 部外からの 監察 部内からの 監察・監査 緊密な調整 新設 強化 機能を 集約・統合 再編 各幕装備取得部門 各自衛隊の装備品の取得 各幕装備 取得部門 (各幕技術部 及び装備部の 取得部門) ○ 防衛装備庁設置のイメージ 防衛大臣 防衛装備庁 防衛構想部門 各幕 防衛部 防衛 政策局 統幕 防衛 計画部 整備 計画局 緊密な調整
防衛装備分野における防衛省の体制強化(防衛装備庁の設置)
※ 以下、組織の名称等はすべて仮称。 防衛省資料 25プロジェクト管理の強化について
装備品 LCC管理年次報告書から算出される 機体取得単価(億円) H27要求単価 (億円)② H27要求とH26.3見 積りとの乖離額 (億円) (②-①) 当初 見積り (改訂)H26.3見積り① 機体単価 増減 10式戦車(陸) 8.8(H21) 10.1 1.3(14.8%) 10.3 0.2(2.0%) P-1哨戒機(海) 124.0(H20) 171.7 47.7(38.5%) 168.4 ▲3.3(▲1.9%) F-35A戦闘機(空) 146.7(H24) 149.2 2.5(1.7%) 159.9 10.7(7.2%) C-2輸送機(空) 130.7(H21) 166.8 36.1(27.6%) 166.0 ▲0.8(▲0.5%) (※)LCC管理年次報告書:装備施設本部が、毎年度、概算要求提出後に、対象装備品のライフサイクルコストの見積りと実績値との比較及び分析評価 等を防衛大臣へ報告し、公表(平成20年度から開始)。 (※)機体取得単価及び要求単価は、初度費及び補用品に係る経費は含まれない(含んだ単価は、P-1:192億円、F-35A:190億円、C-2:201億円)。 (※)C-2について、②は26決定単価。 ○ ライフサイクルコスト(LCC)見積りの精緻化について ・ 当初のLCCを精緻に見積もる手法を確立し、事後の見積りにおいて、当初見積りとの乖離が生 じた場合に、その原因を明らかにすることは有益。 ○ 事業計画等の見直し検討制度の整備について ・ プロジェクト管理の実効性を確保するため、LCC見積りから実績が上振れた場合には、乖離是正 の具体的方策について明らかにし、それらの施策を講じてもなお上振れる場合には、米国の例(※) も参考に、プロジェクトの打ち切りも含めた見直しを義務付ける仕組を導入すべきではないか。 (※)米国では、装備品のコストが上振れた場合、議会に対して理由説明や事業停止の可能性を含む承認要請といった対応が必要。 LCC見積り改 訂時の機体 取得単価は 上昇傾向 LCC見積り段階 事業実施段階 LCC見積りの精緻化や事業計画の精査が必要と思われる事例 26(※)「防衛生産・技術基盤戦略」(平成26年6月19日 総合取得改革推進委員会決定)から引用
開発・調達の在り方について
取得方法 望ましいと考えられる分野 国内開発 ○自衛隊の要求性能、運用支援、ライフサイクルコスト、導入スケジュール等の条件を既存の 国内技術で満たすことのできるもの ○外国からの導入が困難なもの 等 国際共同開発・ 生産 ○他国が保有する先進技術へのアクセス、参加国間の同盟・友好関係の強化、参加国間の開 発・生産コストやリスクが相互負担できるといったメリットが十分もたらされる場合 等 ライセンス国産 ○当面の間、国内開発できないもの、開発のために膨大な経費を要するもので、維持整備等の 運用支援基盤の確保のために国内に防衛生産・技術基盤を保持しておく必要があるもの ○コスト、スケジュール等の観点から国際共同開発・生産の選択が難しい場合 等 輸入 (FMS) ○防衛生産・技術基盤が保持する技術が劣後するもので、一定期間内に整備が必要なもの ○性能、ライフサイクルコスト、導入スケジュール等の面で問題がないもの 等 (参考)防衛装備品の取得方法として望ましいと考えられる分野 ○ 装備品の開発・調達にあたっては、それぞれの取得方法として望ましい分野を考慮し最適な方法を 選択すべき。 ○ 欧米諸国では、開発・生産コストの高騰に対応するため、共同開発・生産を推進する流れ。 日本でも、①他国の先進技術へのアクセス、②同盟・友好関係の強化、③参加国間における開発・ 生産コストとリスクの相互負担、等が期待できることから、防衛装備移転三原則に則り、国際共同開 発・生産に積極的に参加すべきではないか。 27各分野の将来像を 見据えた上で、各種 施策を推進 陸上 装備 艦船 航空機 誘導 武器 無人 装備 需品等 技術 マッピング 弱み (代替手段 の検討) 標準 (底上げ or維持 or代替 手段の 検討)
「防衛生産・技術基盤戦略」関連施策の実効性の確保について
①契約制度等 の改善 ②研究開発に 係る施策 ③防衛装備・ 技術協力等 ④防衛産業組織に 関する取組 ⑤各府省と連携 した取組 ○ 各分野における構成要素毎の強み弱みをより精緻に把握(技術マッピング)し、各分野の将来像を 見据えた上で、メリハリある効率的な調達のあり方を追及すべきではないか。 「防衛生産・技術基盤戦略」関連施策の実効性の確保イメージ 国際共同開発・ 生産 国内開発・ 生産 ライセンス 国産 民生技術による 代替 海外技術による 代替 輸入調達 通信電子・ 指揮統制 システム 弾火薬 サイ バー・ 宇宙 28防衛大綱・中期防における人事制度改革に関する施策
階級構成及び年齢構成等 ○ 各部隊等の特性を踏まえた上で、各自衛隊の任務を最も適切かつ継続的に遂行できる階級構成を実現 ・ 所要の能力を有する幹部・准曹を適切な規模で確保・育成 、 質の高い士を計画的に確保するための施策を推進 ○ 幹部・准曹・士の各階層において年齢構成の適正化 ・ 60歳定年職域の定年の在り方の見直し 、 中途退職制度の積極的な活用 、 より適切な士の人事管理 ・ 航空機操縦士の民間部門に操縦士として再就職させる施策(割愛)の実施 人材の有効活用等 ・ 女性自衛官の更なる活用 ・ 高度な知識・技能・経験を有する隊員について精強性の向上に資する場合には、積極的に再任用を実施 ・ 隊員が高い士気と誇りを持って任務を遂行するため、防衛功労章の拡充を始め、栄典・礼遇に関する施策を推進 募集及び再就職支援 ○ 社会の少子化・高学歴化に伴い募集環境の悪化する中、優秀な人材を将来にわたり安定的に確保 ・ 自衛隊が就職対象として広く意識されるよう、国の防衛や安全保障に関する理解を促進するための環境整備 ・ 時代の変化に応じた効果的な募集広報 、 関係府省・地方公共団体等との連携・協力の強化等 ○ 一般公務員より若年で退職を余儀なくされる自衛官の生活基盤の確保 ・ 退職自衛官の雇用企業等に対するインセンティブを高めるための施策の検討 、 公的部門における退職自衛官の更なる活用等 予備自衛官等の活用 ○ より多様化・長期化する事態における持続的な部隊運用を支えるため、予備自衛官等の幅広い分野での活用 ・ 司令部等への勤務も想定した予備自衛官の任用とその専門的知識・技能に見合った職務への割当ての推進、招集訓練の充実 ・ 艦船の乗組員としての経験を有する者を含む予備自衛官の活用の検討 ・ 割愛により再就職する航空機操縦士等、専門的技能を要する予備自衛官の任用を推進 ○ 予備自衛官等の充足向上 ・ 制度の周知 、 予備自衛官等本人や雇用企業等に対するインセンティブを高めるための施策を実施 29・ 防衛力整備において重要となる調達改革・人事制度改革を着実に進める ことにより、財政的・人的資源を一層効率的に活用すべきではないか。