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厚生労働科学研究費補助金(再生医療実用化研究事業) 

(総括)総合研究報告書   

I. 総括研究報告

ヒトES/iPS細胞の実用化における幹細胞バンクの基盤整備についての研究

 

研究代表者  古江‑楠田  美保 

独立行政法人  医薬基盤研究所 難病・疾患資源研究部  ヒト幹細胞応用開発室 研究リーダー 

研究要旨:

ヒト ES/iPS 細胞の実用化においては、プレマスターバンク、マス ターバンク、ワーキングセルバンクを設置することが望ましい。実際に実用化 を目指してバンク設置と運営を円滑に行うためには、作業工程などのフローを 事前に構築しておく必要がある。一般細胞バンクにおける品質管理、ならびに 臨床用細胞プロセシングにおける作業工程などについてはすでに策定されてお り、本研究では、これらに加えるべきヒト幹細胞バンクにおけるデータベース の基盤設計、幹細胞としての品質管理に必要な技術の策定など、ヒト幹細胞バ ンク運営の基盤システムの基礎設計について研究を行った。

研究協力者

菅−岸本  三佳:独立行政法人医薬基 盤研究所  難病・疾患資源研究部  ヒ ト幹細胞応用開発室  特任研究員 研究分担者

水口賢司:独立行政法人医薬基盤研究 所  バイオインフォマティクスプロ ジェクト  プロジェクトリーダーー

川嵜敏祐:立命館大学  総合理工学研 究機構  教授

大沼清:長岡技術科学大学 生物機能 工学専攻  准教授

A.  研究目的

これまで培養細胞を産業利用する 際においては、細菌などの微生物の 利用と同様に、樹立機関から提供さ れた資源をストックするプレマスタ ーバンク、さらに種としてのマスタ ーバンク、実際に使用するワーキン グバンクを作成して使用することが 望ましいとされ、培養細胞が資源化 されてきた。しかし、ヒト胚性幹(ES)

細胞や人工多能性幹(iPS)細胞など の多能性幹細胞を実用化する上にお いては、従来の細胞とは異なり、培 養過程において形質が変化しやすく、

実用化を目指してバンク設置と運営 を円滑に行うためには、これら細胞

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2

の特性検査などを含めた作業工程な どのフローを事前に構築しておく必 要がある。そこで、実用に資するヒ ト幹細胞バンクに必要なデータベー スの基盤設計、品質管理に必要な基 盤技術の策定を行い、実用ヒト幹細 胞バンクの基盤システムを設計につ いて研究することを目的とする。 

ヒトES/iPS細胞などヒト幹細胞 を再生医療のソース、ワクチン作製 や生物製剤原料、創薬研究ツールと して実用化するために、プレマスタ ーバンク、統合的に管理するマスタ ーバンク、実用のためのワーキング セルバンクの設置が望まれ、共用の 基盤システムを構築しておく必要が ある。一般細胞のバンクは独立行政 法人 医薬基盤研究所の生物資源と してJCRB細胞バンクが設置されてお り、微生物検査、ウィルス検査、細 胞同定検査(CGHアレイ検査)など基 本的な検査項目についての作業工程 は策定されている。また、臨床用細 胞プロセッシングの作業工程につい ては、医薬品及び医薬部外品の製造 管理及び品質管理規則に準じた工程 が臨床研究を行っている各機関にて 策定されている。しかし、ヒト多能 性幹細胞は従来の細胞とは異なる形 質をもつため、ヒト幹細胞特有の品 質管理が必要となる。また、一番の 問題点は、ヒト多能性幹細胞はゲノ ムが不安定であり(文献1、2)、長期 に継代を行う事よりゲノムが変異し てしまう可能性があることが報告さ れている。そのため、ヒト多能性幹

細胞を治療に用いるためには、でき るだけ短期間で資源化を行った細胞 を使うべきであるとの見解がでてい る。海外では、国際幹細胞バンキン グイニシャティブ(ISCBI)が臨床用 ヒト幹細胞バンクのためのガイドラ インを作成した(文献4、5)。国内事 情を鑑みたヒト幹細胞バンクの基盤 設計が急務である。 

具体的には、下記の3つの観点から 研究を推進する。 

①  効率的な品質管理を行うための 基盤技術の策定   

②  細胞登録システムの基礎設計案 の作成 

③   臨床応用などに資するヒト幹 細胞の品質維持技術の策定 

 

ヒト幹細胞バンク運営の基盤シス テムの設計により、再生医療など臨 床に資するヒト幹細胞の資源化にお ける品質管理の基盤が整備され、バ ンクの設置と運営を円滑に行うこと が可能となり、ヒト幹細胞の再生医 療などへの実用化が促進される。 

 

B.  研究方法

ヒト ES細胞、iPS細胞は従来の細 胞と同様の資源化工程を使うことが できない。ヒト ES/iPS細胞は、その 細胞増殖の速度が遅く、自発的な分化 能も有することから分化細胞を取り 除きながら細胞を増殖させ、また、幹 細胞ならではの特性検査も必要とな

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3

る。一方、継代とともにゲノムが不安 定なることが知られており、限られた 継代数内に資源化することが望まし い。効率良く細胞を増殖させ、特性検 査、品質検査を行って、保存を行うた めに、作業工程表を作成するとともに、

評価法についても効率的に行う必要 がある。そこで次の項目について研究 を行った。

1.未分化状態でのヒトiPS細胞の特 性解析

(i) 遺伝子解析

未分化状態でのヒト iPS 細胞の特 性を明らかにするため、遺伝子発現プ ロフィール解析を行った。

その検査方法については、平成 23 年度に策定を行った。国際ヒト幹細胞 バンキングイニシャティブ(ISCBI)や 海外におけるヒト幹細胞バンクでは、

品質評価法についてバンク間での連 携が必要であることが提唱されてお り、その資料を調査した。それらの資 料をもとに、国際幹細胞イニシャティ ブで使用された未分化ならびに早期 分化マーカー遺伝子群のプライマー ペアがすでに固定化されたマルチウ ェルプレートに cDNA を入れて解析 を行うRT² Profiler PCR Array シス テムを用いて、遺伝子の発現プロフィ ールの解析を行った。検査方法策定の ための解析対象は、正常染色体を有す るES/iPS 細胞株群、染色体異常クロ ーン群、胚性がん(EC)細胞株群とした

(図1)。解析結果は、分担研究者であ る水口賢治によりバイオインフォマ ティクスの手法を用いた解析を行っ た。

平成 24 年度には、厚生労働省研究 資源バンク・細胞バンク(JCRB Cell Bank)に登録されたヒト iPS 細胞 JCRB1331 Tic、JCRB1327 Dotocom、 JCRB1437 iPS-TIG-114-4f1、コント ロールとして京都大学 iPS 細胞研究 所 よ り 供 与 さ れ た ヒ ト iPS 細 胞 201B7、 京 都 大 学 ヒ ト ES 細 胞 KhES-1(京都大学より分与)、ウィスコ ンシン大学ヒト ES 細胞 H9(Wicell Bank より分譲)を検査対象としてき た。Pluripotency 遺伝子 PCR アレイ

( Applied Biosystems TaqMan ○R  Human Stem Cell Pluripotency

Array)を用いて解析し、データの蓄

積を行った。

平成 25 年度には、3 株のヒト iPS 細胞株;JCRB1341  iPS-TIG120-3f7、 JCRB1363 iPS-TIG120-4f1 及 び NIHS0693 UTA-SF2-2(以上 JCRB Cell Bank)、2株のヒトES細胞株;

KhES-4 及び KhES-5  (京都大学よ り分与)を追加し、同様の手法で遺伝 子発現プロフィール解析を行い、昨年 度までに蓄積したデータと合わせて、

遺伝子発現プロフィールの細胞株間 の相違や個々の細胞株の特性を示す 遺伝子等について検討した。

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図1   遺伝子プロフィール解析遺伝子プロフィール解析遺伝子プロフィール解析

4

(5)

図2   in vitro 分化能評価 分化能評価

5

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図 3.異なる.異なる MEF によるヒト

6

   

によるヒト ES/iPSES/iPS 細胞の品質変動細胞の品質変動細胞の品質変動 

(7)

  図

図 4.イメージアナライザーによる細胞表面マーカー発現プロフィール解析.イメージアナライザーによる細胞表面マーカー発現プロフィール解析.イメージアナライザーによる細胞表面マーカー発現プロフィール解析

7

.イメージアナライザーによる細胞表面マーカー発現プロフィール解析

.イメージアナライザーによる細胞表面マーカー発現プロフィール解析

.イメージアナライザーによる細胞表面マーカー発現プロフィール解析

.イメージアナライザーによる細胞表面マーカー発現プロフィール解析

.イメージアナライザーによる細胞表面マーカー発現プロフィール解析

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【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

Bank)に登録されたヒト

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

)に登録されたヒト

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

)に登録されたヒトiPS

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

iPS細胞JCRB1331

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi-bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1331

8

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

JCRB1331  Tic の細胞情報】

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1331

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

の細胞情報】

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1331

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

の細胞情報】

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1331

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(JCRB Cell

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1331

JCRB Cell

(9)

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

Bank)に登録されたヒト

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

)に登録されたヒト

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

)に登録されたヒトiPS

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

iPS細胞JCRB1327 Dotocom

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi-bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1327

9

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

JCRB1327 Dotocom

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1327

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

JCRB1327 Dotocom の細胞情報】

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1327

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

の細胞情報】

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1327

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(JCRB Cell

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1327

JCRB Cell

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【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

Bank)に登録されたヒト

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

)に登録されたヒト

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

)に登録されたヒトiPS

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

iPS細胞JCRB1437

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi-bin/search_res_det.cgi?R

10

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

JCRB1437 iPS-TIG

bin/search_res_det.cgi?R

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

TIG-114-4f1 の細胞情報】

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1437

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

の細胞情報】

NO=JCRB1437

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(JCRB Cell の細胞情報】

NO=JCRB1437

JCRB Cell

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【遺伝子プロフィール解析を行った京都大学 201B7

http://www2.brc.riken.jp/lab/cell/detail.cgi?cell_no=HPS0063&type=1

【遺伝子プロフィール解析を行った京都大学

201B7の細胞情報】

http://www2.brc.riken.jp/lab/cell/detail.cgi?cell_no=HPS0063&type=1

【遺伝子プロフィール解析を行った京都大学 の細胞情報】

http://www2.brc.riken.jp/lab/cell/detail.cgi?cell_no=HPS0063&type=1

【遺伝子プロフィール解析を行った京都大学

http://www2.brc.riken.jp/lab/cell/detail.cgi?cell_no=HPS0063&type=1

11

【遺伝子プロフィール解析を行った京都大学 iPS 細胞研究所より供与されたヒト

http://www2.brc.riken.jp/lab/cell/detail.cgi?cell_no=HPS0063&type=1

細胞研究所より供与されたヒト

http://www2.brc.riken.jp/lab/cell/detail.cgi?cell_no=HPS0063&type=1

細胞研究所より供与されたヒト

http://www2.brc.riken.jp/lab/cell/detail.cgi?cell_no=HPS0063&type=1

細胞研究所より供与されたヒト iPSiPS 細胞

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【遺伝子プロフィール解析を行った をうけたヒト

http://www.wicell.org/home/stem

【遺伝子プロフィール解析を行った をうけたヒトES

ttp://www.wicell.org/home/stem

【遺伝子プロフィール解析を行った ES細胞WA09 H9 ttp://www.wicell.org/home/stem

【遺伝子プロフィール解析を行ったWisconsin International Stem Cell (WISC) Bank WA09 H9の細胞情報

ttp://www.wicell.org/home/stem-cell-lines/order

12

Wisconsin International Stem Cell (WISC) Bank の細胞情報 NIH registered line

lines/order-stem-cell

Wisconsin International Stem Cell (WISC) Bank NIH registered line

cell-lines/wa09

Wisconsin International Stem Cell (WISC) Bank NIH registered line】

lines/wa09-feeder-dependent.cmsx Wisconsin International Stem Cell (WISC) Bankより分譲

dependent.cmsx より分譲

dependent.cmsx

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【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

Bank)に登録されたヒト

http://cellbank.nibio.go.jp/cellinfo/ips/u

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

)に登録されたヒト

http://cellbank.nibio.go.jp/cellinfo/ips/u

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

)に登録されたヒトiPS

http://cellbank.nibio.go.jp/cellinfo/ips/u

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

iPS細胞JCRB

http://cellbank.nibio.go.jp/cellinfo/ips/u-tokyo_ipslist/

13

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

JCRB1493  (NIHS0693

tokyo_ipslist/

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

(NIHS0693) UTA

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

UTA-SF2-2 の細胞情報】

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(JCRB Cell の細胞情報】

JCRB Cell

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【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

Bank)に登録されたヒト

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

)に登録されたヒト

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

)に登録されたヒトiPS

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

iPS細胞JCRB1341 iPS

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi-bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1341

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【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

JCRB1341 iPS-TIG120

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1341

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

TIG120-4f3 の細胞情報】

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1341

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

の細胞情報】

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1341

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(JCRB Cell の細胞情報】

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1341

JCRB Cell

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【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

Bank)に登録されたヒト

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

)に登録されたヒト

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

)に登録されたヒトiPS

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

iPS細胞JCRB1363 iPS

http://cellbank.nibio.go.jp/~cellbank/cgi-bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1363

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【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

JCRB1363 iPS-TIG120

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1363

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

TIG120-4f1 の細胞情報】

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1363

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(

の細胞情報】

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1363

【遺伝子プロフィール解析を行った厚生労働省研究資源バンク・細胞バンク(JCRB Cell の細胞情報】

bin/search_res_det.cgi?RNO=JCRB1363

JCRB Cell

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アレイに含まれる遺伝子のリストは表1に示した。

アレイ名  Human  Stem Cell Pluripotent  PCR array (幹細胞の同定、分化、増殖 に関与する 84 遺伝子の発現プロフィールを解析する) 

アレイ遺伝子  BRIX, CD9, COMMD3, CRABP2, DNMT3B, EBAF, FGF5, FOXD3, GABRB3, GAL,  GBX2, GDF3, GRB7, IFITM1, IFITM2, IL6ST, IMP2, KIT, LEFTB, LIFR,  LIN28, Nanog, NODAL, NR5A2, NR6A1, PODXL, POU5F1, PTEN, REST, SEMA3A,  SFRP2, SOX2, TDGF1, TERT, TFCP2L1, UTF1, Xist, ZFP42, FGF4, NOG, CDX2,  CGB, EOMES, KRT1, GCM1, DDX4, SYCP3, COL1A1, COL2A1, RUNX2, HBB, HBZ,  ACTC, NPPA, DES, MYF5, MYOD1, T, WT1, CD34, CDH5, FLT1, PECAM1, GCG,  IAPP, INS, IPF1, PAX4, SST, TAT, AFP, FN1, FOXA2, GATA4, LAMA1, LAMB1,  LAMC1,  PTF1A,  SERPINA1,  SOX17,  GFAP,  HLXB9,  ISL1,  NES,  NEUROD1,  OLIG2, PAX6, SYP, TH  

コ ン ト ロ ー ル 遺伝子 

ACTB, RAF1, CTNNB1, GAPD, EEF1A1,18S  

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17

(ii) 未分化マーカータンパクのプロ

フィール解析

従来使用されている糖鎖認識抗 体 SSEA3、SSEA4、tra-1-60、 tra-1-81 は EC 細胞を免疫原とし て得られたものであり、必ずしも iPS 細胞/ES 細胞に特異的な成分 を認識するものではない。分担研究 者である川嵜  敏祐とともに開発 したECとES/iPS細胞を判別でき る抗体なども含めて、評価方法を検 討した。

近年、細胞表面マーカープロフィ ール解析については、免疫染色法よ る解析が注目されていることから、

IN Cell Analyzer 2000(現有)によ るイメージングサイトメトリー解 析とフローサイトメトリー(FACS) 解析を比較する。ヒト多能性幹細胞 のマーカータンパクの発現につい て 2 つの手法を用いて解析を行い、

その結果を比較した。手法1として、

コーニング社製25cm2プラスチック フラスコを用いて培養後、細胞を分 散し、Tra-1-60、SSEA-3、SSEA-4、

SSEA-1 などの抗体と反応させて免

疫染色を行い、フローサイトメトリ ーによる解析を行った。手法2とし て、同じロットの細胞をBD社製6 ウェルプレートにて培養した細胞 を4%パラフォルムアルデヒドに て室温で固定し、免疫染色を行って イメージアナライザーにてプロフ ィール解析を行った。手法1、手法 2による解析結果の比較を行った。

この比較解析は分担研究者である 大沼  清とともに行い、遠隔地の研 究機関(長岡技術科学大:新潟県長 岡市から医薬基盤研:大阪府茨木市)

における検査サンプル送付時の取 扱い方法等についても検証した。

2.細胞登録システムの基礎設計 案についての検討 

研究目的にあった細胞を検索す るためには、それに必要な細胞情 報がデータベース化され、適切な 検索システムが必要不可欠である。

しかし、現状では、細胞名のリス トがあるだけである。そこで、研 究用のヒト幹細胞を対象として、

細胞登録とデータ登録のための基 盤設計を行うために、海外での実 態について調査した。特に、海外 のヒト幹細胞の分譲を行っている 機関における細胞登録情報の収集 を行った。また、細胞培養記録を 継続して記載し、データ化につい て検討を行った。 

   

3.  臨床応用などに資するヒト 幹細胞の品質維持技術の策定 

 

ヒト ES/iPS 細胞の資源化工程 において、適切なタイミングで検 査を行い、凍結保存を行う必要が

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18

ある。また、株間の差も大きいた め、様々な工程が予測され、細胞 株によって臨機応変に対応できる よう工程を策定する必要がある。

海外の幹細胞バンクからヒト ES 細胞についての資源化工程表など が発表されており、これらの資料 を集めて調査するとともに、実際 に資源化を行い、株間の差を考え た工程表の作成を行った。 

 

(i) フ ィ ー ダ ー を 用 い た ヒ ト ES/iPS 細胞の培養に関する作業 工程表ならびに作業手順書の作成 

 

平成 24 年度にフィーダーを用 いたヒト ES/iPS 細胞の解凍・培地 交換、継代、凍結について必要な 準備、作業などのリストアップを 行い、解凍・培地交換、継代、凍 結について作業手順書を作成した。

データベースとして応用できるよ うにエクセルにて作成した。平成 25 年度は実際にこれらの手順書 に従って細胞の解凍・培地交換、

継代、凍結を行い、改善するべき 点について検討し、手順書の改定 を行った。 

   

(ii) フィーダーを用いないヒ ト ES/iPS 細胞の培養に関する品 質管理法ならびに作業手順書の作 成 

 

フィーダー細胞を用いない無血清

培地を用いて培養を行う場合、そ の品質管理も従来の培養法を用い る場合とは異なってくる。東京大 学浅島研究室にて無フィーダー・

無血清にて樹立され寄託されたヒ ト iPS 細胞 UTA‑SF2‑2 の資源化に 備えて、 hESF9a 培地を用いた培養 工程における品質管理方法を平成 24 年度に策定した。平成 25 年度に は、策定した品質管理方法に従い ヒト iPS 細胞 UTA‑SF2‑2 の資源化 を行った。また、解凍・培地交換、

継代、凍結について作業工程表お よび作業手順書を作成した。 

 

近年、次々と無血清培地が開発さ れていることから、どの培養条件に も対応できるような品質維持培養 技術を策定する必要がある。そこで、

これまでに報告されている既知の 組成よりなるフィーダー細胞を用 いない市販の培地;  m TeSR1 培 地、TeSR2 培地、TeSR‑E8 培地、申 請者が開発した既知組成よりなる hESF9a 培 地 、 動 物 由 来 成 分 不 含 hESF‑FX 培地を用いて、複数の培養 技術者がヒト ES/iPS 細胞を 5 継代 にわたって培養を行い、評価や検査 を行って、品質管理法を検討した。 

   

倫理面の配慮 

本研究についてヒト試料を用い てゲノム解析を用う研究を実施す る場合には「ヒトゲノム・遺伝子解

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19

析研究に関する倫理指針」に、その 他の研究は「臨床研究に関する倫理 指針」に従って行うほか、研究機関 等で定められた倫理規定を遵守し て研究を遂行した。また、ヒト ES 細胞使用研究に関しては「ヒトES 細胞の樹立及び使用に関する指針」

に従って行うほか、各研究機関等で 定められた規定を遵守して研究を 遂行した。あらかじめ当該研究機関 の長等の承認、届出、確認等が必要 な研究については研究開始前に所 定の手続きを行っている。

将来有用な医療に繋がる可能性を 秘めたヒト幹細胞研究が、社会の理 解を得て適正に実施・推進されるよ う、個人の尊厳と人権を尊重し、か つ、科学的知見に基づいて有効性及 び安全性を確保できるよう厚生労 働省「ヒト幹細胞を用いる臨床研究 に関する指針」に従い、研究を推進 した。JCRB細胞バンクならびに難 病バンク運営にかかる倫理問題に ついて従来より研究・政策提言を行 っている難病疾患資源研究部・増井 徹部長と連携し、研究推進のあり方、

情報公開における問題等に関する 検討も行っている。「ヒト ES 細胞 の品質管理に関する研究」(医薬基 盤研究所)については文部科学大臣 確認済みである。

C. 研究結果

 

1.未分化状態でのヒトiPS細胞の 特性解析

2007年の ISCI の報告によれば、

未分化なヒトES細胞に発現してい る遺伝子は、NANOG,  POU5F1 (OCT4), TDGF1, DNMT3B, GABRB3 やGDF3であった。この プロジェクトで使われた幹細胞遺 伝子 PCR アレイは市販されており、

資源化の際に使用して、その検査に 必要な細胞量などを計算した。具体 的には、RNA(必要 RNA量1pg 〜 2μg )を抽出し、High Capacity RNA-to-cDNA Kit  (ABI 社 、 品 番:4387406)を用いて逆転写し、

PCR アレイにアプライする。PCR ア レ イ 解 析 に は TaqMan Array Human Stem Cell Pluripotency Panel(ABI社、品番4385344)を 使用し、AB7900HT リアルタイム PCR システムで測定し、ヒト幹細 胞関連マーカー遺伝子の発現を測 定した(研究論文④)。解析対象は 図1の表に示すようにヒトES、iPS、 間葉系幹細胞や癌細胞などを用い て 解 析 を 行 っ た 。 さ ら に 、 ヒ ト

ES/iPS 細胞の培養過程におけるヒ

ト幹細胞の未分化マーカーや早期 分化マーカーなどの遺伝子群の発 現の安定性を確認するために、同じ 手法を用いて、対象株について異な る継代数で複数回、解析した。さら

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20

にバイオインフォマティクス解析 を行った結果については、分担研究 者水口の項に譲る。水口らによる解 析により、他の細胞株との比較解析 も可能であり、幹細胞バンクにおけ る品質管理として有用であること が示唆された。問題点としては、コ ントロール株の設定であった。ISCI などにおいてコントロール株とし てはヒトES 細胞H9株とEC細胞

株である 2012EP 細胞が使用され

ている。H9 細胞は培養しやすい安 定した細胞株であるが、使用する MEF によって未分化マーカーの発 現は揺れる(図3)。また、2012EP 細胞は EC 細胞であるが、ヒト ES 細胞よりも不安定であり、コントロ ール株として使用することが難し いことが明らかとなった。MEF や 培地などのロットにより変化しな い株をコントロールとするか、ある いは、ロット差のできるだけ少ない 培養条件下における細胞をコント ロールとするか、今後の課題である と思われる。

また、この幹細胞遺伝子 PCR ア レイはin vitro分化能評価にも使用 可能であった(図2)。ヒトES細胞 は、受精卵の内部細胞塊由来である ことから、成体組織を構成するすべ ての細胞に分化するとされる。ヒト ESと同様の分化能を持つiPS細胞 も多くの細胞に分化するとされる。

その分化能は免疫不全マウスに移 植しテラトーマ形成により確認さ れる。しかし、マウスES細胞とは

異なり、ヒト ES/iPS細胞のテラト ーマ形成試験の際には、精巣や腎皮 膜下などへの移植が必要で技術を 要する。また、分化にも時間がかか るため、必ずしも適確に分化能を評 価できず、国際的に問題となってい る。一方、再生医療や創薬などへの 応用を目指す場合、通常はin vitro で分化させる。in vitroでの分化能 を評価する場合、ES/iPS 細胞を凝 集 さ せ て 胚 様 体(Embryoid body;

EB)を作成させて分化誘導し、10日 間から 3 ヶ月程度培養を行って分 化マーカー遺伝子の発現を解析す る。細胞はあらゆる細胞に分化する 可能性があることから、分化マーカ ーの選択が難しい。幹細胞遺伝子 PCR アレイには早期分化マーカー も含まれており、EBを1週間以上 1ヶ月以内であればその分化を評価 することが可能であり、未分化状態 と分化状態の遺伝子を比較解析で きた。それらの結果については、分 担研究者・水口らとともに、バイオ インフォマティック解析を行った ので、詳細については水口の項に譲 る。

幹細胞関連遺伝子発現は、それほ ど大きく変化することは少ないが、

細胞表面抗原発現プロフィールは、

ヒト ES/iPS細胞を培養しているそ の培地やフィーダーのロットによ り変化することも多い(図 3)。位 相差顕微鏡像を見て普段の状態と は異なると思われるような場合に は、フローサイトメトリーを行って

(21)

21

確認すると、SSEA-1陽性細胞が増 加していたり、SSEA-3陽性細胞が 低下していたりする。しかし、実際 に FACS をするためには細胞数が 必要であり、解析もその当日前後に 行う必要がある。一方、免疫染色の 場合には、検査の必要性があると考 えられた時点で固定を行い、数日間 時間の猶予があり、作業工程を調整 することが可能である。実際に免疫 染色の結果をイメージアナライザ ーにより画像を取得して解析を行 うことによりフローサイトメトリ ーと同様の解析結果が得ることが 可能であった(図 4)。その際の作 業として、抗体2種による二重染色 を行うのは効率的ではあるが、実際 にはバックが高くなるなどのトラ ブルも多い。バックグラウンドが高 くなるとイメージアナライザーに よる解析においてロット差が大き くなってしまう。そのため、基本的 にはすべてシングルで染色を行う 工程として設定した。免疫染色の場 合には、6ウェルプレート2枚に播 種し、6抗体による染色を行う。ま た、フローサイトメトリーと免疫染 色はほぼ同じ抗体を用いることが 可能であるが、いくつかの二次抗体 でフローサイトメトリー測定にお いてバックグランドに影響を与え ることが明らかとなったため、免疫 染色とフローサイトメトリーと全 く同じ抗体を使用することはでき なかった。このヒト多能性幹細胞の 未分化マーカーの解析の詳細につ

いては、分担研究者・川嵜の項に譲 る。

また、下記図5のように、長岡技 術科学大学にて培養を行った細胞 を固定し、独)医薬基盤研究所に送 付後、免疫染色を行ってイメージア ナライザーにより解析を行って、長 岡技術科学大学にて行ったフロー サイトメトリーでの解析結果と比 較したところ、高い相関性が得られ た。フローサイトメトリーによる解 析を行うためには、細胞数が必要で あり、また、解析を行うタイミング も限定される。一方、細胞をプレー トで培養後固定して免疫染色を行 って解析を行う場合は、少ない細胞 数で解析でき、また、固定後は随時 解析を行うことができることから、

作業効率がよい。また、輸送を行っ た後に解析を行うこともできるこ とから、品質評価法として有用であ ることが示された。

このように、平成 24 年度にヒト iPS 細胞 Tic を用い、長岡技術科学 大学にて培養を行った細胞を固定 し、独)医薬基盤研究所に送付後、

免疫染色を行ってイメージアナラ イザーにより解析を行って、長岡技 術科学大学にて行ったフローサイ トメトリーでの解析結果と比較す るという工程を作成し、平成 25 年 度に実際にTicを含む複数株のヒト

ES/iPS 株を用いて比較解析をおこ

なった。ヒト ES 細胞株 H9 につい ては、培養、固定、フローサイトメ トリー解析、イメージングサイトメ

(22)

22

トリー解析すべての工程を医薬基 盤研究所において行った。その結果、

高い相関性が得られることが確認 された(図5)。フローサイトメトリ ーによる解析を行うためには、細胞 数が必要であり、また、解析を行う タイミングも限定されるのに対し、

細胞をプレートで培養後固定して 免疫染色を行って解析を行う場合 は、少ない細胞数で解析でき、また、

固定後は随時解析を行うことがで き、輸送を行った後に解析を行うこ ともできることから、品質評価法と し て 有 用 であ る こ とが 示 さ れ た 。

(結果の詳細については大沼の項 を参照されたい。)

イメージアナライザーによる未 分化マーカータンパクの解析がヒ ト幹細胞の品質評価法として特に 有用であり、結果の信頼性も高く、

汎用性もあることが示された。そこ で、これまで用いてきたヒト多能性 幹細胞のマーカータンパク発現解 析のための画像解析プロトコルの 改良についても検討した。具体的に は、これまではフィーダー細胞を用 いてヒト幹細胞の培養を行った場 合に、フィーダー細胞を特異的に染 色できる抗体を用いてフィーダー 細胞を解析対象から除いていたが、

このような抗体染色をしなくとも フィーダー細胞とヒト幹細胞の細 胞面積や核の大きさの差異等を利 用してヒト幹細胞のみを画像認識 させるというプロトコルへと改良 した。この改良版のプロトコルを用

い、ヒトiPS細胞UTA-SF2-2の品質 評価を行った(図 5 下図)。この改 良版のプロトコルは、より汎用性が 高く、フィーダー細胞を用いない培 養にも応用できるものであること が示された。今後当バンクでも標準 の評価方法として活用していく。

(23)

 

図

イメージアナライザーによる未分化マーカータンパクの解析

 

図5  イメージングサイトメトリー解析

イメージアナライザーによる未分化マーカータンパクの解析

 

イメージングサイトメトリー解析

イメージアナライザーによる未分化マーカータンパクの解析

   

イメージングサイトメトリー解析

イメージアナライザーによる未分化マーカータンパクの解析

23 イメージングサイトメトリー解析 

イメージアナライザーによる未分化マーカータンパクの解析 イメージアナライザーによる未分化マーカータンパクの解析 イメージアナライザーによる未分化マーカータンパクの解析

(24)

24

2.細胞登録システムの基礎設計案 についての検討 

 

ヒト ES/iPS 細胞の株数は急ピ ッチで増加しており、既に数千株に も及ぶ。ところが、ヒト ES/iPS 細胞株の命名法について整備され ておらず、混乱が生じている。細胞 株の命名は細胞登録においては重 要な案件である。2010 年の国際幹 細胞学会(ISSCR:International Society for Stem Cell Research、 2010年7月15日開催)、及びISCI

(2010年9月15日開催)のワーク ショップで議論された内容に準拠 して、2011 年 4 月に米国マサチュ ーセッツ医科大学ヒト幹細胞バン ク の International stem cell registry(ISCR)が代表として米国、

英国、オーストラリア、中国などの 幹細胞バンクや幹細胞研究者らが 提案する「ヒトES/iPS細胞株の命 名法および細胞登録に関する統一 規定の案」が米国科学誌Cell Stem Cell 2011年4月8日号に掲載され た。これに対し、京都大学 iPS 細 胞研究所(CiRA)山中伸也所長ら の意見と米国細胞バンクAmerican Type Culture Collection (ATCC) Brian Pollok 所長らの意見が同誌 の6月3日号に掲載された。両者と もISCRの提案に大筋で同意した上 で、幹細胞研究の将来展望をもとに 想定される問題を提起し、改善案を 提示した。しかし、これらの改善案 においても命名法は解決されてい

ないことから、京都大学 再生医科 学研究所附属幹細胞医学研究セン ター 細胞プロセシング研究領域、

京都大学再生医科学研究所附属幹 細胞医学研究センター 霊長類胚性 幹細胞研究領域、京都大学  iPS細 胞研究所  規制科学研究部門、理化 学研究所バイオリソースセンター 細胞材料開発室の研究者らと連携 して、命名法についての提案を行っ た(研究論文⑤)。 

ヒト幹細胞応用開発室にて資源 化を行った細胞の細胞培養記録お よび各種検査結果記録は、JCRB 細胞 バンクへの情報提供を行い、JCRB 細胞バンクにおいても情報の管理 がなされている。それらの情報は JCRB 細 胞 バ ン ク の ホ ー ム ペ ー ジ http://cellbank.nibio.go.jp/ に 掲載されている。また、資源化を行 った細胞について、厚生労働省「ヒ ト幹細胞情報化事業」に情報提供を 行 い 、 そ の 情 報 は

http://www.skip.med.keio.ac.jp/へ記載 されている。また、海外の細胞バン クのサイトを収集し、ヒト幹細胞応 用開発室のホームページに掲載し た(次頁表)。 

http://www.nibio.go.jp/baiyou/myweb1 _025.htm 

   

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  海外ヒト幹細胞分譲機関リスト

(ヒト幹細胞応用開発室のホームページ

http://www.nibio.go.jp/baiyou/myweb1_025.htm

   

海外ヒト幹細胞分譲機関リスト

ヒト幹細胞応用開発室のホームページ

http://www.nibio.go.jp/baiyou/myweb1_025.htm

 

海外ヒト幹細胞分譲機関リスト

ヒト幹細胞応用開発室のホームページ

http://www.nibio.go.jp/baiyou/myweb1_025.htm

 

海外ヒト幹細胞分譲機関リスト 

ヒト幹細胞応用開発室のホームページ

http://www.nibio.go.jp/baiyou/myweb1_025.htm

   

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ヒト幹細胞応用開発室のホームページ

http://www.nibio.go.jp/baiyou/myweb1_025.htmに掲載)に掲載)

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3.  臨床応用などに資するヒト幹 細胞の品質維持技術の策定 

 

海外の幹細胞バンクからヒト ES 細胞についての資源化工程表など が発表されており、これらの資料を 集めて調査した。英国においては、

独 立 行 政 法 人 Health Protection Agency (HPA、健康保護局)のセン ターである    National Institute for Biological Standards and Control (NIBSC、国立生物学的製 剤研究所)にUK Stem Cell Bankが 設置されている。HPAは2003年設 立され、  2005 年に英国放射防護 庁(NRPB:National Radiological Protection Board)と合併し、独立 行 政 組 織 ( NDPB : Non − departmental Public Body)となっ て、関連機関と直接連携協力して業 務 を遂 行していた が 、2009 年 に NIBSCと合併し、NIBSCが中核的 機能を担っている。このような研究 所にUK Stem Cell Bankが設置さ れたことは、英国における幹細胞の 位置づけを示しており、英国におい ては厚生省がヒト幹細胞の研究を 標準化し、創薬や医療への応用を目 指している。

UK Stem Cell Bankの部長であ る Glyn  Stacy 博士は、各国の幹 細胞バンクにおける資源化に際す る評価基準を標準化するため、国際 ヒト幹細胞バンキングイニシャテ ィブ(ISCBI)プロジェクトを設置し て 、 国 際 連 携 を 推 進 し て い る 。

ISCBIでは、ヒト多能性幹細胞の各

国で相互に研究利用して医療創薬 への応用を促進する目的で、品質の 確保されたヒト幹細胞の安定的な 供給を行うにあたっての研究用幹 細胞バンキングガイドラインを発 表した(図 6 参考資料)。さらに、

ISCBI ではヒト幹細胞のワクチン

や再生医療などへの応用のための 臨床用幹細胞バンキングガイドラ インも作成中である。これについて、

ISCBI の会議に参加するとともに

厚生労働省医政局研究開発振興課 再生医療研究推進室など関係機関 より品質管理関連資料を収集し、ド ラ フ ト に つ い て の 検 討 を 行 い 、

ISCBI に日本における臨床用細胞

の品質管理に関する情報提供なら びにバンキングガイドラインの改 定案の提出を行った。

ISCBI のバンキングガイドライ

ン の 基 盤 と な る UK Stem Cell Bank における臨床用ヒト幹細胞の 作業工程表(図6参考資料)は、2005 年にすでに公表されている。ヒト ES 細胞の解凍率は一般細胞に比べ て高くなく、樹立者から受け取った 細胞を解凍・培養できないことも多 い。そのため、培養を行うことがで きなかった場合なども記載されて いる(図 6 参考資料)。このような フローチャートを作成することは、

実際に現場で作業を行う際には大 変有用である。欧州においてカトリ ック文化圏であるにもかかわらず、

早くからヒトES細胞の研究を推進

(27)

27

してきたスペインは、早くからヒト 幹細胞バンクの設置に動いてきた。

いくつかの幹細胞バンクがあるが、

その中でもアンダルシア幹細胞バ ンクはスペインで2004 年に設置さ れ た。2006 年 に UK Stem Cell Bankの資源化工程表を参考として 改良した工程表を発表している(図 7,8,9)。これらの作業工程表は実際 に資源化を行う際には大変有用で あった。図7は樹立者より提供され たアンプルのプレマスターバンク を作成する際の作業工程表である。

JCRB 細胞バンクにおいてはトー クンと称している樹立者から供与 されたアンプルのバックアップと しての保存工程である。できるだけ 少ない継代数でバックアップを作 成する必要があるが、検査も同時に 行う必要があり、この作業工程は慎 重に行う必要がある。JCRB細胞バ ンクにおいては、樹立機関からの提 供は1アンプルとしているが、4ア ンプルの提供により効率的に品質 検査を行うことが可能となる。しか し、1アンプルは細菌検査やマイコ プラズマ検査の目的であり、培養上 清で検査が可能であり、貴重な細胞 の資源化の場合には、培養上清の提 供がより有用であると考えられる。

マスターバンク作成の際には、プ レマスターバンクを解凍すること になるが、解凍率を測定する際にも、

ヒト幹細胞ならではの問題がある。

ヒトES/iPS細胞はシングルセルに すると細胞死に至るため、凍結する

際に細胞数を正確に測定すること ができない。実際には一部を採取し て別途トリプシンなどによりシン グルセルにして細胞数を測定する ことになる。しかし、解凍時に生存 率を測定するためにはシングルセ ルにせねばならず、一方それでは播 種できず、本質的な解凍率を知るこ とはできない。図 8にSpain Stem Cell Bankにおけるマスターバンク 作成工程表を転載した。1アンプル を培養せずに検査のみに利用して いる。一方、分譲用バンク作成の際 にはマスターバンク作成用のフラ スコをそのまま凍結の工程を経ず に培養を継続している。しかし、こ れでは凍結したマスターバンクを 解凍した場合の分譲用バンクと品 質が異なる可能性がでてくる。

これらの工程表を参考にして、

JCRB細胞バンクにおけるヒトiPS 細胞資源化工程表を作成して(図 10、11)、実際に資源化を行う際に 使用した。樹立者からの寄託分 1ア ンプルのバックアップとして5ア ンプルのトークンを作成し、うち 3 アンプルを保存し、2アンプルをシ ード作成に用いることとした。トー クン作成時には STR による細胞同 一検査のみを行った。本来は樹立機 関より 5 アンプル提供されること とすれば、うち2アンプル解凍時に、

細胞生存率、細菌検査、真菌・酵母・

ウィルスなどの汚染検査、STR検査 を行うこととする。解凍後の細胞増 殖動態が不明の場合が多く、まずは

(28)

28

1:2 にスプリットを行い、慎重に 細胞増殖を行った。寄託者からのア ンプルのバックアップとしてシー ド作成過程でトークンを作成する。

シード作成時には、汚染検査、生存 率検査、染色体検査、未分化マーカ ー遺伝子発現検査、未分化表面マー カー検査、in vitro分化能検査、倍 加速度検査を行った(図 11、12)。

シード解凍時も 3 アンプル解凍を 行い、うち1アンプルは解凍後生存 率検査を行うとともに、汚染検査に 使用した。また、2アンプルは培養 を行った。これによりロット内の解 凍後生存率に差がないことが確認 できた。細胞増殖させる際に、UK Stem Cell Bankなどの海外の幹細 胞バンクでは、6ウェルプレートを 使用している。そこで、当所も6ウ ェルプレートを使用した。UK Stem Cell Bankでは1ウェルあたり5ア ンプルを作成しているが、それでは 解凍後のコロニー数が少なくなり、

セレクションが起きる可能性があ り、当所では2アンプルから3アン プルまでとした。6ウェルプレート を用いることにより、効率的に作業 を行うことが可能となることは明 らかとなった。また、分譲用アンプ ルを作成後、品質保証試験を行って、

ユーザーが問題なく使用できるか どうか検査を行った。資源化開始時 は不安定な形質であった株であっ ても、分譲用アンプル解凍後の検査 では、培養法における注意点などが わかっていれば、トラブルなく培養

できる。樹立機関による培養法の指 示だけではなく、第三者である細胞 バンクにおける客観的な培養法の 確認は重要であることが示唆され た。

  また、培養の状態を把握するた めに培養記録表を作成した。この記 録表策定に当たっては、京都大学再 生医科学研究所末盛准教授や京都 大学 iPS 細胞研究所の青井教授ら にも情報提供を行って、意見交換を 行い、作成した。細胞名、継代数は もとより、使用する培地の名前、培 地の量、添加する増殖因子の濃度や 添加容量、あるいは作業工程などを 詳細に明記してチェックすること により、培養時に技術者が注意点を 確認しながら作業できるように作 成した。このフォームを他研究施設 にも提供し、多施設で共用すること により、同じプラットフォームで培 養法について検討でき、品質管理に おいても有効に利用できる(研究論 文④)

                     

(29)

  図

(Advanced Drug Delivery Reviews 57 (2005) 1981  

 

図 6.参考資料

Advanced Drug Delivery Reviews 57 (2005) 1981 資料  UK Stem Cell Bank

Advanced Drug Delivery Reviews 57 (2005) 1981 UK Stem Cell Bank

Advanced Drug Delivery Reviews 57 (2005) 1981

29

UK Stem Cell Bank におけるヒト Advanced Drug Delivery Reviews 57 (2005) 1981

 

におけるヒト ES Advanced Drug Delivery Reviews 57 (2005) 1981–

ES 細胞の資源化工程表 – 1988  図3より転載)

細胞の資源化工程表 図3より転載)

細胞の資源化工程表  図3より転載) 

(30)

     

図

ンク作成工程表  

 

図 7.  参考資料 ンク作成工程表  

参考資料  アンダルシア ンク作成工程表(Stem Cell Reviews  

アンダルシア Stem Cell Reviews

   

30

アンダルシア Stem Cell Bank

Stem Cell Reviews  6:Stem Cell Bank におけるプレマスターバ 117 117–126 (2006) におけるプレマスターバ (2006) 図2より転載)におけるプレマスターバ

図2より転載)

におけるプレマスターバ 図2より転載) 

(31)

図 8.

成工程表  

.  参考資料

成工程表 参考資料  アンダルシア(Stem Cell Reviews Stem Cell Reviewsアンダルシア  Stem Cell Reviews 

31

 Stem Cell Bank   6: 117–126 (2006) 

 

Stem Cell Bank におけるマスターバンク作 126 (2006) 

 

におけるマスターバンク作 126 (2006) 図3より転載)

 

におけるマスターバンク作 図3より転載)

 

におけるマスターバンク作

(32)

図 9.

程表  

.  参考資料

程表(Stem Cell Reviews  

参考資料  アンダルシア Stem Cell Reviews

 

アンダルシア  Stem Cell Reviews  6: 117

   

32

 Stem Cell Bank 6: 117–126 (2006) 

Stem Cell Bank における分譲バンク作成工 126 (2006) 図2より転載)

における分譲バンク作成工 図2より転載)

における分譲バンク作成工 図2より転載)

における分譲バンク作成工

(33)

図 10 ル作成  

10.NIBIO ヒト ル作成

 

ヒト iPS 細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用アンプ  

細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用アンプ  

33

細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用アンプ 細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用アンプ 細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用アンプ 細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用アンプ 細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用アンプ

(34)

図 11  

11.  NIBIO  

NIBIO ヒト iPS  

iPS 細胞資源化工程表:

   

34

細胞資源化工程表:

細胞資源化工程表: 分譲用アンプル解凍後検査工程分譲用アンプル解凍後検査工程分譲用アンプル解凍後検査工程分譲用アンプル解凍後検査工程

(35)

図 12    

12.NIBIO ヒトヒト iPS 細胞資源化における検査細胞資源化における検査

35

細胞資源化における検査   細胞資源化における検査

  

   

(36)

図1313.改訂ヒト.改訂ヒトiPS細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用バイアル作成細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用バイアル作成

36

細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用バイアル作成 細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用バイアル作成 細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用バイアル作成 細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用バイアル作成

(37)

37

 (i)  フ ィ ー ダ ー を 用 い た ヒ ト ES/iPS 細胞の培養に関する作業工 程表ならびに作業手順書の作成   

平成 23 年度に英 国の UK Stem  Cell Bank やスペインアンダルシア  Stem Cell Bank などにおける分譲バ ンク作成工程表を参考にして、資源 化工程表を策定した。その工程表を 元に実際に資源化を行ったところ、

それぞれの株間の特性の差により、

工程表に沿って作業が行えない事 例があった。そこで、平成 24 年度 には、特性の異なる様ざまな株に対 応できるよう、また、できるだけ短 い継代数で資源化できるよう作業 工程を改訂した。平成 25 年度は、

改訂した工程表に従い、ヒト iPS 細 胞 Tic ならびに Skipper の資源化を 行い、詳細に検討を重ね、図 13 に 示すような最終版の作業工程表に 改訂した。平成 24 年度に作成した 作業手順書についても同様に改訂 を行い、JCRB 細胞バンクからの iPS 細胞の分譲時に添付する取り扱い 説明書として提供を行った。 

 

 (ii) フィーダーを用いないヒト ES/iPS 細胞の培養に関する品質管 理ならびに作業手順書の作成   

東京大学浅島研究室にて無フィ ーダー・無血清にて樹立され寄託さ れたヒト iPS 細胞 UTA‑SF2‑2 の資源 化にあたり、平成 24 年度には、上 記(i)で策定した作業工程表をも

とに、UTA‑SF2‑2 の資源化を行い、

ウシファイブロネクチンならびに  hESF9a 培地を用いた培養工程に実 際に応用できた。さらに、平成 25 年度に(i)で策定した最終版の作 業工程表がフィーダーを用いない 培養工程にも汎用できることを確 認した。一方、作業手順書は別途作 成する必要があった。ウシファイブ ロネクチンならびに hESF9a 培地を 用いた培養における解凍、継代、培 地交換、凍結の作業手順書を作成し、

細胞分譲時の添付資料として JCRB 細胞バンクに提供した。 

また、MEF(CF‑1)や SNL などの フィーダー細胞を用いて樹立、培養 されたヒト ES 細胞・iPS 細胞を市販 の TeSR‑E8 培地、申請者が開発した 既知組成よりなる hESF9a 培地、動 物由来成分不含 hESF‑FX 培地を用い て 5 継代以上培養し、評価や検査を 行い、無フィーダー・無血清培養に 馴化させて使用できることを確認 した。

(38)

[解凍解凍  作業手順書作業手順書]

38

(39)

[培地交換培地交換  作業手順書作業手順書]

39

(40)

[継代継代  作業手順書作業手順書]

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(41)

[凍結凍結  作業手順書作業手順書]

41

(42)

42

D.   考察

1.未分化状態でのヒトiPS細胞の特性 解析

国内外で多くのヒトiPS細胞が樹立さ れ、再生医療のソース、ワクチン作製や 生物製剤原料、創薬研究ツールとして実 用化が期待されている。実用化に際して は、プレマスターバンク、統合的に管理 するマスターバンク、実用のためのワー キングセルバンクの設置が望まれ、共用 の基盤システムを構築しておく必要があ る。しかしながら、ヒトES 細胞とほぼ 同じ特性を持つヒトiPS細胞においても、

絶対的なマーカーはなく、また、多分化 能を持つがゆえに、未分化状態は不安定 である。これまで細胞バンクにおいて資 源化されてきた培養細胞は、多くが癌細 胞である。細胞増殖速度も速く、解凍後 の生存率も高い。しかし、ヒトiPS細胞 は癌細胞とは異なり、細胞倍加時間は遅 く、解凍後の生存率も低い。また、培養 過程において細胞形質が変化しやすく、

実用化を目指してバンク設置と運営を円 滑に行うためには、幹細胞特性検査など を含めた作業工程などのフローを事前に 構築しておく必要がある。そこで、実用 に資するヒト幹細胞バンクに必要なデー タベースの基盤設計、品質管理に必要な 基盤技術の策定を行い、実用ヒト幹細胞 バンクの基盤システムを設計について研 究を行っている。また、多様な形質をも つヒトiPS細胞の標準化は、細胞自体を 標準化するのではなく、品質評価を標準 化することが先決であると考えられ、研

究を進めている。

未分化マーカーや分化マーカーなど 84遺伝子を集めたPCRアレイを用いて 遺伝子プロフィールの解析を行うための プロトコールを策定し、その方法を用い て各細胞株の未分化状態の品質管理を行 うため、異なる継代数の細胞から RNA を抽出してStem Cell PCR アレイ解析 を行い、継代による未分化状態の変化を 確認した。詳細については、分担研究者・

水口の項にゆずるが、継代数が異なるこ とにより発現が変動する遺伝子と、ほと んど変動しない遺伝子があることが明ら かとなった。また、細胞株によって発現 量が大きく異なる遺伝子が複数存在する ことが明らかとなった。これらの遺伝子 の特徴を理解し、ヒト ES/iPS 細胞の遺 伝子発現プロフィール解析を行っていく ことが重要である。

ヒトiPS細胞における未分化マーカー タンパク発現のプロフィール解析は、フ ローサイトメトリーを用いて行われるが、

機器やその操作方法、また、解析操作に より、しばしば結果が異なる。詳細につ いては、分担研究者・大沼の項にゆずる が、フローサイトメトリーによる解析の ためには、多くの細胞数が必要であり、

解析のタイミングも制限される。本研究 で、イメージアナライザーによって、フ ローサイトメトリーと同等の解析を行う ことが可能であることが明らかとなった。

イメージアナライザーによる解析の場合、

プレートに播種された細胞を固定して 4℃で保存し、数週間の期間、保存する ことが可能である。凍結保存する細胞と 同じロットの細胞を評価しようとする際、

図

図 1   遺伝子プロフィール解析 遺伝子プロフィール解析 遺伝子プロフィール解析
図 2   in vitro   分化能評価  分化能評価
図 10 ル作成   10.NIBIO ヒトル作成  ヒト iPS 細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用アンプ 細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用アンプ  33  細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用アンプ細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用アンプ細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用アンプ細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用アンプ細胞資源化工程表:トークン、シード、分譲用アンプ
図 11   11.  NIBIO  NIBIO ヒト iPS  iPS 細胞資源化工程表:   34  細胞資源化工程表: 細胞資源化工程表: 分譲用アンプル解凍後検査工程分譲用アンプル解凍後検査工程分譲用アンプル解凍後検査工程分譲用アンプル解凍後検査工程
+3

参照

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