Study of the Water Economy of Trees and TreeStands of SUGI (Cryptomeria japonica D.Don.)
全文
(2) ス ギの林木 な らびに林分 の水分 経済 に関す る研究 中. 村. 義. 司. Yoshiji NAKAMURA Study of the Water. Economy. (Cryptomeria. 目. of Trees. and Tree. japonica. D.Don.). 次 (c)葉 令 との 関 係. は しが き 第1部 1種. 1ス. (d)品 種 に よ る ちが い. 種子 の 水分 経 済 子 の発 芽 に と もな う吸 水 経 過. 第2部. Stands of SUGI. 4.葉. 苗木 ・幼木 の水 分 経 済 ギ の 含 水率. 1.緒. の乾燥経過. A.葉. 令 と の 関係. B.葉. 位 と の関 係. C.品. 論. 5.蒸. 種 に よ るちが い 散 作 用 の季 節 変 化. 2.ス. ギ各 器官 の含 水 率. 3.葉. の 含 水率 の季 節 変 化. A.切. 枝 の場 合. 壌 水 分 と器 官 の含 水 率. B.苗. 木 の場 合 木の場合. 4.土 A.苗. 木 の場 合. C.幼. B.幼. 木 の場 合. D.考. 5.品. 種 に よ るち が い. 6.考 IIス. 察 ギ の蒸 散 作用. 6.蒸. 察 散係数. Ⅲ土壌. 水 分 と スギ幼 時 の成 長. 1.地. 温 と の関 係. 1.蒸. 散量の測定方法. 2.成. 長 と の関 係. 2.蒸. 散 作 用 に影 響 す る環 境 因 子. 3.相. 対 成 長 との 関 係. 度 と の関 係. A.材. 木各器官の配分割合. (a)切 枝 の 場 合. B.形. 状 比,T/R比. (b)苗 木 の場 合. C.葉. 量 と他 の 器 官 の成 長. A.温. B.飽. 差 との 関係. 4.成. C.土. 壌 水 分 との 関係. 5.考. D.天 E.考 3.蒸. 候 との 関 係 察 散 作 用 に影 響 す る内 的 因子. 長 周期 と の関 係 察. IV幼. 令 林 の水 分収 支. V綜. 合考察. 第3部. 成 木 の水 分 経 済. A.葉. 令 ・葉 位 との 関係. 1森. B.苗. 木 各器 官 の大 き さ との 関 係. IIス ギ 林 の水 分 収 支. C.葉. の含 水 率 との 関係. (a)天 候 との 関 係 (b)葉 位 との 関 係. 林土壌の含水率. 1.緒 2.ス A.苗. 論 ギ 林 か らの 蒸 散 量 木 の 蒸 散 量 か らの推 定.
(3) B.蒸. 散量 の推 定 式. 1.林. 木について. C.ス. ギ林の葉量. 2.林. 分 に つ いて. D.ス. ギ林 の蒸 散 量. 3.考. 3.ス 4.考 Ⅲ 第4部. 察. ギ林 の 水 分 収支 察. 連 年 成 長 に お よぼ す雨 量 の影 響 スギ の 林木 な らび に林 分 につ いて の. 摘. 要. 文. 献. r6sume. 水 分 収支 試 算. は. し. が. き. 林 業 の 最 終 目標 は木 材 の生 産 で あ り,造 林 学 の 研 究 は収穫 に い た る成 長 のプ ロ セ ス を生 理,生 態 的 に 究 明 す る こ とで あっ て,今. まで に い ろ い ろ な こ と がわ かっ て い るが,定 性 的. な 部 分 が 多 く,定 量 的 に わ かっ て い る こ とは 意 外 に す くな い.木 材 の生 産 は 自然 に依 存 す る度 合 が,他. の 一次 産 業 に くらべ て大 き く,わ れ わ れ は 育 種 や 撫 育,林 地 処 理 といっ た 手. 段 に よっ て成 長量 の 増 大 を は かっ て い る.し か も こ う した処 理 や手 段 の基 礎 に な るの は, 各 種 の ファ クタ ー との定 量 的 な 関 係 で あ る.推 測 に も とつ く定 性 的 な解 析 で は な く,定 め られ た ル ール に した がっ て定 量 的 に 解析 し,論 議 す る こ とが 要 求 され て い る.水 と林 木 の 成 長 との関 係 につ い て は,土 壌 水 分 や 雨 量 等 の立 地 要 因 か ら と,林 木 自体 の 水 分 関 係 か ら の 解析 が 可 能 で あ る.従 来 森 林 が成 立 す るた め の条 件 と して,最 低500mmの. 降雨が必要. だ とい わ れ て い るが,林 木 自身 の解 答 を まだ 得 て い な い. この 論 文 は,わ が 国 にお け る 主 要 な 造 林 樹 種 の 一 つ で あ るス ギ(Cryptomeria/aponica D.Don.)を,水. 分経 済 上 の立 場 か ら 定 量 的 に解 析 した もの で あっ て,以 下 の 部 分 か らな. りたっ て い る. 第1部. 種子 の 水 分 経 済. 第2部. 苗 木,幼 木 の 水 分 経 済. 第3部. 成 木の水分経済. 第4部. ス ギ の 林 木 な らびに 林 分 につ い て の水 分 収支 試 算. 本 研 究 を遂 行 す るに あ た り,た え ず 御 指 導 い た だ い た恩 師 九 州 大 学 教 授 佐 藤 敬 二 博 士 に 対 し,満腔 の謝 意 を 表 す る. ま た次 に あ げ る多 くの方 々 に 御 指 導,御 鞭 健 を いた だ い た.あ わせ て深 謝 の意 を表 す る. 九 州 大 学助 教 授 加藤 退 介 氏,演 習 林 助 教授 宮 島寛 博 士,演 須 崎 民 雄 氏,奈 良 学 芸 大 学 助 教 授 平 田善 文 氏,岩. 習林 汰 木 達 郎 博 士,造 林 学 教 室. 手大 学 農 学 部 講 師 永 野 正 造 氏,九 州 林 木. 育 種 場 塚 原 初 男博 士,ま た 大 学 院 斉 藤 明氏 は じめ造 林 学 教 室 の 人 達 に は,公 私 に わ たっ て 御 世 話 に なっ た.あ わ せ て御 礼 を 申 し上 げ る..
(4) 第1部 1.種. 種 子 の 水 分 経 済. 子 の 発 芽 に と も な う 吸 水 経 過. 種 子 の 発 芽 に は,温. 度,水. 件 が 関 与 し て い る.種. 分,酸. 素 等 の 外 的 条 件 や,種. 子 自身 の 後 熟 度 そ の 他 の 内 的 条. 子 は 発 芽 す る前 に 水 分 を 吸 収 し て 水 膨 す る.水. っ て,そ の 際 の 水 膨 圧 の 発 生 は,種 子 発 芽 に 有 利 な 現 象 で あ る.種 破 り,発. 芽 条 件 と し て 熱 を 要 求 す る.種. 胚 に 養 分 を 供 給 す る.発 1956,1960),浅. は,次. が,ス. ギ,ア. は,(1)は. 部 分 が み られ な い.各. ョ ウ セ ン マ ツ,ア ゼ ノ キ の 種 子 は,置. ギ や マ ツ と 同 じ よ うにSカ. で 種 子 の 吸 水 力 を し らべ た が,そ ツ0.4mo1(11.1気. 圧),ク. 間 に急 速 な上 昇 を 示. カ マ ツ,カ. う し たSカ. ラ マ ツ で も た し か め られ て い る.渡. ー ブ を 描 い た.佐. 藤(大)・. の 結 果,ス. ノ キ は0.35mo1(9.58気. ギ,ヒ. ロ マ ツ0.45mol(12.7気. 圧)で. 郷(1954)は,サ. 畑 で 経 験 す る耐 乾 性 の つ よ さ の 順 序 と 一 致 し た.郷 カ マ ツ,ク. 精 後,タ. 前 ま で,ほ わ か れ た.タ. ネ の 含 水 率 は,発. カマ の種. ・平 松(1956)は,1. ロ マ ツ の タ ネ の 成 熟 と の 関 係 を し らべ た が,球. た は す こ し し か へ ら な い 時 期,(3)タ. トウ ミ ズ 圧),ア. ネ が は じ め て 発 芽 力 を し あ す こ ろ ま で 急 に へ る時 期,(2)タ. と ん ど,ま. のあと. あ る こ と が わ か っ た.こ. ス ギ,ヒ (1)受. ーブ を 描 くこ. 床 後 長 い 問 吸 水 し な い 部 分 が あ り,そ. 子 の 吸 水 力 は,苗 ノ キ,ア. 速 に上 昇 す る. 部 分 の 吸 水上 の 特徴 に つ い て. 生 活 現 象 と 関 係 す る と 述 べ て い る.こ. と は,WhitePine63),チ. は,ス. 芽 す る種 子 の 吸 水 経 過. 床 後1‑2日. る い は ほ と ん ど 止 ま っ て い る部 分,(3)急. 辺(1953)に. よ れ ば,ハ. な りは っ きつ し た こ と が わ. ロ マ ツ で し らべ た 結 果,発. ー ブ を 描 い た.(1)置. 発 芽 種 子 に は(3)の. 水 の 拡 散,(3)は. に よっ て,か. カ マ ツ,ク. 昇 が か ん ま ん,あ. 部 分 か ら な り,未. 蔵 物 質 を 加 水 分 解 し て,. 芽 に と も な う吸 水 経 過 は,SHuLL(1920),STILE(1948),郷(1951,. の 三 つ の 部 分 か ら な るSカ. す 部 分,(2)上. 子 は 内 圧 に よっ て 種 皮 を. 子 に 吸 収 され た 水 分 は,貯. 川(1956),KozLowsKY(1958)等. か っ て い る.郷. 膨は物理的現象で あ. 果 の 含 水 率 は, ネ が とび だ す. ネ が とぶ 前 に 急 に へ る時 期 に. 芽 力 を し め す こ ろ ま で 急 に へ る が,そ. れ か らは とび 出 す ま. で す こ しず つ 減 っ た. 温 度 は,発. 芽 に 最 も 大 き な 影 響 を 及 ぽ す 要 素 の 一 つ で,も. し温 度 が 適 当 で な い な らば,. 他 の 条 件 が 適 当 で も 発 芽 す る こ と は で き な い.SHuLL(1920,1924)は,温 係 を 数 量 化 し た が,一. 度 と吸 水 との 関. 般式は. αlo910(わx十1)十c y= で あ っ た.た. だ しyは. Xanthiumで. は,5。Cの. 吸 水 量(%),κ. 10g,。(0.0136x十1)十1.46,35。Cの ま たSplitpeasで. は,5cCの. 10gi。(0.28x十1),30。Cの こ こ で は 発 芽 期 間 に2回 方. 法 ・材. 15,25,33。Cを. は 時 間,α,b,Cは. と きy=48.5109、o(0.098x十1)十. 常 数.温. 度 が 高 い 程 吸 水 は よ く,. 〇.85,20。Cの. と き,y=74.510910(O.0148x十1)十2.25で と きy=30.13109、 と きy=60.90109、. 温 度 を か え て,変. 。(0.148x一 ト1),200Cの 。(O.172x十1)で. と きy=61.5 あっ た ・ と き・y=34.58. あっ た ・. 温 が 吸 水 に 及 ぼ す 影 響 を し らべ て み た.. 料 基 本 的 な 温 度 と し て 選 び,3日. に 種 子 を お い て か ら2日. 間 を1期,3‑7日. 目 と8日. をII期,8日. 目 の2回. 温度を変えた・発芽床. 目 以 降 をIII期. とす る と,実. 験.
(5) の 温 度 組 合 せ は,次. に 示 す27通. り と な る.. 1期II期III期 15℃15℃15℃ 一. 一25. ‑‑33 ‑2515 ‑‑25 ‑‑33 ‑3315 ‑‑25 ‑‑33 251515 ‑‑25 ‑‑33 ‑2515 ‑‑25 ‑‑33 ‑3315 ‑‑25 ‑‑33 331515 ‑‑25 ‑‑33 ‑2515 ‑‑25 ‑‑33 ‑3315 ‑‑25 ‑‑33. 変 温 時 期 は 郷27)28)29)30)その 他3)33)83)の結 果 か ら,物 じ ま る と 考 え られ る時 期 に 対 応 させ た.材 63年10月. に 採 取 し,実. 果 ・考. 理 的 な 拡 散 の 時 期 と,加. 験 は11月13日. 理 あ た り10粒 を シ ャ ー レの. か ら フ ァ イ ト トロ ン で お こ な っ た .. 察. 種 子 を 発 芽 床 に お い て か ら発 芽 す る ま で の 含 水 率 の 変 化 はFig.1,2,3に 子 の 吸 水 は,最 ら れ な か っ た.置. 初 の1‑2日 床 後2日. 2533。Cは32%で,高 25。Cで87%,33。Cで76%で く,適. 水分解が は. 州 大 学 粕 屋 演 習 林 生 ケ 谷 団 地 か ら,19. 験 は 普 通 の 発 芽 試 験 と全 く同 じ で,1処. ロ 紙 に マ ー ク し て 並 べ た.実. 結. 料 は,九. 間 に 急 速 に 増 大 し,そ. れ 以 降 は 発 芽 す る ま で あ ま り変 化 は み. 目 及 び 発 芽 時 の 含 水 率 はTable.1に. 温 側 の 含 水 率 が や や 高 か っ た.発 あ っ て,発. 示 さ れ る.種. 芽 時 の 含 水 率 は15。Cで73%,. 芽 適 温 に 近 い250Cで. 温 を は な れ るに つ れ て 低 含 水 率 で も発 芽 し た.. 示 す よ う に,150Cで28%,. の 発 芽時 の 含 水 率 が 最 も高.
(6) Table.. 1. Relation since. between. start. temperature. of test and. and moisture. content. of seeds at 2 drys. at germination.. At 2 days At germination. Table. 2 Analysis At 2 days. of variance. Source Temperature Replication Error Total At germination Source Temperature Error Total し か し 分 散 分 析 の 結 果 はTable.2に. 示 す よ うに,2日. に 有 意 差 が み と め られ な か っ た.し. た が っ て こ の 程 度 の 温 度 範 囲 で は,発. 吸 水 に 影 響 す る と は い え な い よ うだ.し ら か に 早 く,芽 た.ま. 目 と 発 芽 時 の 含 水 率 に は,温. 関 係 は 定 温 状 態 よ り も,高. 芽 ま で の種 子 の. か し一 た ん 芽 が で て か ら の 吸 水 は,高. の 伸 び に と も な っ て 直 線 的 に 増 加 す る が,低. た 一 度 種 皮 が 破 れ て も,含. 温 で の 吸 水 は か ん ま んで あっ. 1. Process. of water. a.. absorption. Days 33°C. の. る い は 低 温 か ら高 温 へ 移 行 す る 処 理 に は っ き. り と あ らわ れ る. Fig.. 温 ではあ き. 水 率 は あ ま り増 加 せ ず 死 ん で し ま う 種 子 も あ っ た.こ. 温 か ら低 温 へ,あ. 度間. by. since start b. 25°C. seeds at constant. of test c. 15'C. temperature.
(7) Fig.1は. 試 験 期 間 中15,25,33。Cの. で 発 芽 せ ず,含. 水 率 も50%を. 定 温 状 態 に お い た 場 合 で あ っ て,15。Cで. 前 後 し た.25330Cで. は25。cが68%,33。cが85%で Fig. 2. あ っ た.Fig.2は. Process. of water. absorption. Dayssincs a. 2525-33°C d. 1515-33°C. れ る.し. は9日. since. 目 に 発 芽 し た.こ. は21日. by seeds. start. at controlled. temperature. of test c.. 1525-25°C. 下25‑25‑‑33。C)で. は,7日. 目 に 発 芽 し78%で. あ っ た.さ. 目 に 発 芽 し,含. 水 率 は85%. らに低 温 に な る と発 芽 が 遅. か し 発 芽 の 遅 速 と 含 水 率 と は か な らず し も 相 関 が な い よ うで あ る.Fig.3は Fig.. 3. Process. of water. absorption. by. か ら低 温 へ 移 行 す る場 合 で,33‑33‑25。Cと33‑3315。Cで 73%と60%で. あ っ た.温. 含 水 率70%と. な っ て 発 芽 し た.. ま. の時 の 含 水率. 低 温 か ら 高 温 へ 移 行 す る場 合 で,1期. b. 1525-33°C e. 1515-25°C. 250C,II期25。C,III期33。C(以 で あ っ た.15‑‑25‑33。Cで. は7日. seeds at controlled. は8日. 高温. temperature. 目 に 発 芽 し,含. 度 較 差 が 大 き・くな る ほ ど 発 芽 が 遅 れ,33‑15・‑15。Cで. 水率 は. は16日. 目に.
(8) 種 子 の 発 芽 に お け る 水 の 役 割 は,吸 膨 圧 を 生 じ,種. 皮 を 破 っ て 胚 の 出 現 を 容 易 に し,同. 水 分 解 し て 転 流 し,胚 っ て,種. 水 に よ る 水 膨 現 象 で あ り,そ. に 供 給 す る.こ. 子・ の 風 乾 重 は 平 均4.3mgだ. 第2部 1ス. 時 に 酵 素 に 働 き か け て,貯. の 際 要 求 さ れ る 水 分 量 は,平 か ら,水. れ に と もな い各 部 に水. 分 量 は3.5mgと. 均,風. 蔵 物 質 を加. 乾 重 の80%で. あ. 計 算 され る.. 苗 木 ・幼 木 の 水 分 経 済. ギ の 含 水 率. 1.緒. 言. 生 理 的 な プ ロ セ ス や 状 態 に 関 し て 最 も重 要 な 植 物 の 水 分 関 係 は,内. 部 的 な 水 分状 態 で あ. る."Waterbalance""Waterdeficit""Watereconomy(Wasserhaushalt)"の MAxlMovやMoNTTFoRTに. 用語 が. よ っ て 用 い ら れ て き た67).. 水 は 生 活 し て い る 細 胞 質 の う ち で は 最 も 普 通 の 成 分 で,根 90%を. し め,本. い て,も. 質 部 で も50%は. 水 で あ る.含. し 含 水 率 が 過 度 に 低 下 す る と,乾. や 茎 の 生 長 点 で は 生 重 の85‑. 水 率 の 減 少 は,生. 理 作 用 の 低 下 と結 び つ い て. 燥 の た め に 枯 死 す る.水. 分 は 植 物 休 内 で,同. 作 用 や 加 水 分 解 を 含 め た さ ま ざ ま な 生 理 的 プ ロ セ ス に お い て は 媒 介 と し て 作 用 し,そ. 化 れ は. 炭 酸 ガ ス や 窒 素 と 同 じ よ う な 役 割 に お い て 重 要 で あ る.ま. た 無 機 質,ガ. 植 物 休 に 吸 収 さ れ,そ. し て 植 物 体 内 で 細 胞 か ら細 胞 へ,器. 官 か ら 器 官 へ と移 動 す る時,溶. 媒 と し て 作 用 す る.そ. の 他 植 物 体 の 膨 圧 を 維 持 す る た め に 重 要 で,こ. 型 を と と の え る の に 必 要 で あ る.生. 長 と の 関 係 は,細. を 維 持 す る 必 要 が あ る と い え る.植. 物 の 水 分 関 係 は,成. スその他の溶液が. の こ とは 生 長 や 葉 の. 胞 分 裂 の た め に は か な り高 い 含 水 率 長 の み な らず 同 化 や 呼 吸 作 用 の 生. 化 学 的 プ ロ セ ス に お い て 重 要 な こ と は あ き ら か で あ る. こ こ で は 苗 木,幼. 木 の 器 官 の 含 水 率 を 年 令 と の 関 係 に お い て し らべ,環. て 土 壌 水 分 と の 相 関 を,成 ス ギ,ホ. ン ス ギ,メ. ア サ,二. 境 との 関 係 と し. 長 と の 関 係 に お い て は 季 節 変 化 を あ き ら か に し た.さ ン ジ ンバ,ウ. ラ セ バ ル,ヤ. らに ア ヤ. ブ ク グ リの 一 年 生 葉 の 含 水 率 を し. らべ 比 較 し た. 2.ス. ギ 各 器 官 の含 水 率. 方. 法,材. 料. 幼 令 の ア カ バ,メ. ア サ を 材 料 に し て 樹 体 内 各 器 官 の 含 水 率 を し らべ た.ア. 苗 畑 の 赤 土 に 生 育 す る も の で,1962年4月 な し,地. 上 部 は 幹,葉. ア サ は6年 結. 生,砂. 果,考 A.ア. 根 付 の ま ま 堀 り取 り,地. を 年 令 別 に サ ンプ リ ン グ し,絶. 土 に 生 育 す る も の で,葉. 令,ク. 上 部,地. カ バ は4年. 乾 に 対 す るパ ー セ ン トを 求 め た.メ. ロ ー ネ の 部 位 と の 関 係 を し らべ た.. 察 カバ の含 水 率 分布. 各 器 官 の 含 水 率 か ら含 水 率 分 布 図 を 描 く とFig.4の. 生,. 下 部 を 切 りは. よ う に な っ た..
(9) Fig. 4. Distribution of moisture (Clone of Cryptomeria),. 一 般 に組 織 が若 い程 含水 率 が 高 く. ,成 熟 す る に つ れ て,セ. 分 は 相 対 的 に 少 な く な る と考 え ら れ る.梢 い.反. 対 に4年. 生 の 葉 は94%で. ヨ コ 軸 で は 外 周 程,含 B.メ. 最 も 低 い.こ. の 晴 れ た 日 の 葉 の 含 水 率 は,次. 部 の1年. 含 水 率 を 示 し,最. れ を 模 式 的 に み れ ば,タ. も高. テ 軸 で は 上 部 程,. ロ ー ネ の 位 置 との 関 係. ロ ー ネ 上 部 の 葉 は138%,中. ネ 上,中. ル ロー ス 等 の 集 積 の た め に 水. 端 の 若 い 組 織 が160%の. 水 率 が 高 か っ た.. ア サ の 葉 令,ク. 1963年4月 109%,ク. content of young tree, Akaba 4 year, April 1962. の よ う で あ っ た.1年. 部 の 葉 は139%,下. 生 葉128%,2年. 部 の 葉 は132%で. 生 葉 の 含 水 率 に 差 は な か っ た が,ア. 生葉. あ っ た.ク. カ バ に み られ た こ と が,メ. ロ. アサに ー. も ほ ぼ あ て は ま る と 考 え ら れ る. 3.葉. の含 水 率 の季 節 変 化. 方. 法,材. 料. 4年 生 ア ヤ ス ギ,ヤ. ブ ク グ リの 幹,葉. を 年 令 別 に 切 りは な し,葉. の 含 水 率 の 季 節 変 化 を し らべ た.1962年4‑10.月 砂 壌 土,サ 結. ま で,毎. ン プ リ ン グ の 時 は 適 潤 状 態 に あ る よ う に,灌 果,考. 1‑2年 葉 で は9月 部)は,5月. 壌は. 水 に よっ て 土 壌 水 分 を 調 節 し た.. 察. ヤ ブ ク グ リの 葉 の 含 水 率 の 季 節 変 化 はTable.3に 分 を1,前. 令 と葉 位 に も とつ く葉. 月10日 前 後 に 測 定 し た.土. 年 伸 長 し た 部 分 を2と 生 葉 は5‑6月. に 第1の. に あ らわ れ た.1年 か ら7月. し,そ. の年 令 は 当 年 伸 長 した 部. れ ぞ れ の 幹 に つ く葉 を1,2,3年. 山 が あ ら わ れ,第2の 生 葉 で も3年. 山 は1年. 生 の 幹 に つ く も の(こ. に か け て 含 水 率 が 低 下 し,あ. る と 系 統 的 変 化 は み ら れ な い.クロー. に 減 少 す る.5月. 生 葉 と し た.. 生 葉 で は8月. に,2年. 生 幹 に つ く葉 は,5‑6月 と10月 の1年. 生. の 個 体 で は ク ロ ー ネ下. と は あ ま りか わ ら な い.3年. ネ の 部 位 を 考 慮 す る と,各. い る葉 の 含 水 率 は つ ね に 高 い.1‑2年 3年 生 幹 に つ く葉 は6月. 示 さ れ る.幹. 月 と も1年. 生葉 にな. 生 幹 につ い て. に 含 水 率 が 増 加 す る が,. 生 葉 の 含 水 率 は,ク. ロー ネ の部 位.
(10) Table. 3. Seasonal changes of moisture. content of leaves, Yabukuguri. (Clone of Cryptomeria). に よ っ て あ ま りち が わ な か っ た.2年 に つ く2年. 生 葉 は,9月. 山 が み られ る だ け で7月 な い.古. い 葉 は,1年. 生 葉 で は ク ロ ー ネ の 下 部 程 含 水 率 は 低 い.2年. に 小 さ な 山 が み ら れ る が,3年. 生 幹 に つ く2年. 生 葉 に は,6月. 以 降 は あ ま り変 化 し な い.3年. 生 葉 に な る と系統 的 変化 は み られ. 以 降 漸 減 す るが,2年. タ ー ン は 両 品 種 に 共 通 で あ る.量 ヤ ス ギ が,葉. Table.. 生 葉 で は9月. 的 に み れ ば1年. の 含 水 率 が 高 い 結 果 を 得 た.す. ス ギ で 小 さ く,ヤ 4. に. を 通 じ て か な り安 定 し て い る と 考 え られ る ・. ア ヤ ス ギ と ヤ ブ ク グ リの 葉 令 別 の 含 水 率 の 変 化 を 比 較 す る と,Table.4に 葉 の 含 水 率 は8月. 生幹. な る.1年. に 小 さ な 山 が あ ら わ れ る,と. 生 葉 で は ヤ ブ ク グ リが,2年. な わ ち,葉. 生葉で はア. 令 間 に お け る 含 水 率 の 差 は,ア. ブ ク グ リで 大 き い. Comparison. Ayasugi. with. Yabukuguri. by moisture. content. 生. い うパ. of leaves. Ayasugi. Yabukuguri. 4.土 壌 水分 と 各器 官 の 含水 率 土 壌 水 分 と林 木 の 体 内水 分 との 関 係 に つ い て は,す で に か な り報 告 され て い る.. ヤ.
(11) KITTREDGE〈1948)に. よ れ ば,凋. 係 が な い ・ 佐 藤(大)・. 萎 点 以 上 で は 土 壌 水 分 と植 物 の 含水 率 との 間 に あ ま り関. 名 村(1953)が. ア カ マ ツ の マ キ ツ ケ 苗 で し らべ た 結 果,苗. 率 は 土 が 乾 い て も 凋 萎 点 に な る ま で は ほ と ん ど 変 ら な い が,こ た ・ 加 藤(1954)が 滲 透 価,含. カ ラ マ ツ で し らべ た と こ ろ,土. 苗 の 含 水 率 は,土. ス ギ,ヒ. れ 以 下 に 乾 く と急 に 減 少 し. の 容 水 量 に た い し て20%に. 水 率 に 大 き な 変 化 は み ら れ な か っ た.岡. 様 な 結 果 を え た ・ 佐 藤(大)(1957)は. 崎(1951)も ノ キ,ア. に 有 効 水 分 が 残 っ て い る間 は,あ. の含 水. ス ギ,ヒ. な る ま で は,. ノ キの 稚 苗 で 同. カ マ ツ の マ キ ツ ケ 苗 で し らべ て,. ま りめ だ っ た 変 化 は せ ず,か. つその変. 化 に 一 定 の 傾 向 は も た な い と 結 論 し た. A.苗 方. 木. の 場. 法,材. 合. 料. ア ヤ ス ギ の サ シ キ 苗(ク. ロ ー ン コ ン プ レ ツ ク ス)を. 用 い て土壌 含 水 率 と新 葉,旧. 根 の 含 水 率 と の 関 係 を し らべ た.1963年7月. に 圃 場 を 灌 水,土. 乾 燥 さ せ た ・ 土 壌 乾 燥 の 経 過 に あ わ せ て,適. 当 な 時 期 に 苗 を 掘 り と り,同. 当 す る地 表 か ら5cmの. 深 さ か ら,土. 24時 間 乾 燥 し た の ち,絶 圃 場 容 水 量 は35%で 結. 果,考. 壌 を 採 集 し た.苗. 葉,茎. ,. 壌 を飽 和 させ て か ら 自然 に 時に根系層に相. 木 は 各 器 官 に わ け て 秤 量105。Cで. 乾 に 対 す る パ ー セ ン トを 求 め た .土. 壌 は 赤 土,最. 大 容 水 量48%,. あ る. 察. 測 定 結 果 を ま と め る とTable.5の. よ う に な り,こ. Table. 5 Relation between soil moisture. れ を 図 に 示 す とFig.5に. な る.. content and moisture content of seedlings. .. of Ayasugi (Clone of Cryptomeria). 土 壌 含 水 率 が9%以 新葉 は,圃. 上 で は,苗. の 含 水 率 に そ れ ほ ど め だ っ た 変 化 が あ る と は い え な い.. 場 容 水 量 付 近 で は300%近. い 含 水 率 を 示 し,土. 壌 が10%ま. で 乾 く と,葉. ぐ ら い ま で 水 分 が 失 わ れ る.そ. れ 以 下 ま で 土 が 乾 く と葉 が し お れ は じ め る.4%で. は す で に 枯 死 し,新. 乾 燥 し,も. 旧 葉 よ り も,い. 葉 も66%で. は や 凋 萎 か ら恢 復 し な か っ た.す. く ら か 時 間 的 に 遅 れ て 枯 れ る.旧. %前 後 で か な り安 定 し て い る.根. 葉 は 凋 萎 的 以 上 で は150%前. の 含 水 率 は 土 壌 含 水 率 が11%ぐ. も210% は旧葉. な わ ち 新 葉 は, 後,茎. は90. ら い の と き が 最 も高 く,.
(12) 圃場 容水 量 に む かっ て は 徐 々 に, 凋 萎点 に む かっ て は 急 速 に 低 下. Fig. 5 Variation of moisture of seedlings following. content of the several soil drying process. parts. す る結 果 が 得 られ た.土 壌 含 水 率 と苗 木 の 含 水 率 との 関 係 を 模 式 的 に み る と,成 長 活 動 の 不 活 発 な 旧 葉 や 茎 は,凋 萎 点 以 上 で は 系 統 的 な変 化 は み られ な い. 新 葉 の 含 水 率 は土 壌 が乾 くにつ れ て 低下 し,根 の 含 水 率 は凋 萎 点 よ り少 し湿 っ た あた りで,一 時 的 に 高 ま る もの と考 え られ る. B.幼 方. 木 の場 合. 法,材. 料. 苗 木 と全 く同 じ方 法 で,4年 生 ア カバ の1年 生 葉 の 含 水 率 と, 土 壌 含 水 率 との 関 係 を し らべ た. 結. 果,考. Soil moisture content, % 0 New leaves • Old leaves ® Stem A Root. 察. 結 果 はTable.6に Table. 6. 示 され る.. Relation between soil moisture. content and moisture. content of leaves. of young trees, Akaba. (Clone of Cryptomeria). 土 壌 含 水 率 が 凋 萎点 以 上 で は,1年. 生葉 の 含 水 率 は あ ま り変 らな い が,土 壌 が乾 い て い. る方 が葉 の含 水 率 も低 い よ うで あ る.た だ し,絶 対 的 な も の と はい え な い か も しれ な い. 凋 萎 点 以 上 で,1年. 生 葉 の含 水 率 が あ ま り変 らない の は,土 壌 乾 燥 に対 す る植 物 の 水 分 関. 係 の適 応 が,ま ず 蒸 散 量 を 低下 す る こ とに よっ て,体 内 の 水 分 のバ ラ ンス を保 っ て い るか ら と考 え られ る.苗 木 の 結 果 と比 較 して み る と 同 じ範 囲 に ち らば り,こ の実 験 で は苗 木 と 幼 木 の 間 に,ち が い が あ る とは い え な かっ た. 5.品 種 の あ いだ の ち が い に つ い て 方. 法,材. 1963年2月. 料 と7月 に1年 生 葉 の 含 水 率 を 測 定 し,休 眠 期 と成 長 期 に お け る品 種 間 の 比 較.
(13) を お こ な っ た.材. 料 は 苗 畑 に 生 育 す る ア ヤ ス ギ,ホ. バ ル の 幼 令 木(5‑6年. 生)で. あ る.葉. ン ス ギ,メ. ア サ,二. ン ジ ンバ ,ウ. の 採 取 位 置 は ク ロ ー ネ 上 部 で,く. ラセ. り返 しは3回. で. あ っ た. 結. 果,考. 察. 結 果 はTable・7の. よ う に な っ た.分. 水 準 で 有 意 差 が 認 め ら れ た.含 ア ヤ ス ギ,メ. ア サ,ホ. 散 分 析 の 結 果,成. 長 期,休. 水 率 の 高 い 順 に 並 べ る と,両. ン ス ギ,二. ン ジ ン バ と な っ た.成. ホ ン ス ギ と,ウ. ラ セ バ ル は ホ ン ス ギ,メ. ア サ,二. 休 眠 期 で は,ウ. ラ セ バ ル は 二 ン ジ ンバ と,二. 眠 期 と も 品 種 間 に5%. シ ー ズ ン と も,ウ. 長 期 で は,ア. ラ セ バ ル,. ヤ ス ギ は 二 ン ジ ンバ ,. ン ジ ンバ と の 間 に 有 意 差 が み と め ら れ ,. ン ジ ンバ は ア ヤ ス ギ,ホ. ン ス ギ,メ. ア サ,ウ. ラ セ バ ル の す べ て の 品 種 と の 間 に 有 意 差 が み と め ら れ た. Table.. 7. Cnmparison. among. the clones. Analysis. 6.考. by moisture. content. of leaves. of variance. 察. 一 般 に若 い組 織 は比 較 的 含 水 率 が 高 い .こ れ は 若 い 組 織 は細 胞 膜 が薄 くて水 分 に富 み, 細 胞 質 自体 も水 分 が多 い か らで あ る.し か し分 裂 組 織 の 含 水 率 は,細 胞 の増 大 が は じ まっ て い る組 織 よ り もい く らか低 い とい わ れ て い る.細 胞 は 成 熟 す る と細 胞 膜 は 厚 くな り,乾 物 の割 合 も増加 す るた め に,含 水 率 は 相対 的 に 低下 す る.成 熟 に も とつ く含 水 率 の 変 化 は い ち じる し く,こ れ は水 分 の減 少 に よ る よ りも,乾 物 の 増 加 に よ る方 が 大 きい か も しれ な.
(14) い.ACKLEy(1954)に か わ ら ず,生. よ れ ば,ナ. シ の 葉 は5月. 重 あ た りの 含 水 率 は73%か. 葉 の 含 水 率 は ク ロ ー ネ の 部 位,葉 囲 程,ま. ら59%に. に か け て水 分 量 は 増加 した に もか. 低 下 し た.. 令 に よ っ て も こ と な り,ス. た 梢 端 程 含 水 率 が 高 か っ た.飯. し らべ た.日. か ら8月. 塚(1959)は. ギ幼 令木 で は ク ロー ネ の 周. ビワ の葉 の 水 分 含 量 と天 気 との 関 係 を. 中 は ク ロ ー ネ 外 部 の 葉 の 含 水 量 は 内 部 の 葉 よ り多 く,天. の 日 が 最 大 で,風 の ク ロ マ ツ,ハ. の 日 が 最 低 で あ っ た.環. 境 と の 関 係 に つ い て は,池. イ ネ ズ 等 の 葉 の 水 分 量 を し らべ,成. 係 な く変 化 し,7月. 係 が 密 接 で,5日. 田(1963)は. 長 の 盛 ん な7月. 以 降 成 長 に 著 し い 変 化 を み せ な い 時 で,含. 子 に よ る と 仮 定 し た と こ ろ,雨. 気 と の 関 係 で は,雨. ま で は 気 象 と あ ま り関. 水 量 が 変 化 す るのを 気 象 因. 量 と の 間 に 正 の 相 関 が み と め られ た.た. 以 前 の 雨 量 と は 無 関 係 で あ っ た.土. 系 統 的 変 化 は み られ な か っ た が,新. 砂丘地. だ し一 日前 と の 関. 壌 水 分 と の 関 係 は,凋. 萎点以上で は. 葉 の 含 水 率 は 土 壌 が 乾 くに つ れ て 低 下 し,根. は 凋 萎 点 の 少 し 上 あ た り で 一 時 的 に 高 ま る 傾 向 が あ っ た.こ 境 因 子 と 関 係 が あ る こ と は 当 然 だ が,気. の含 水 率. の よ うに 植 物 の 含 水 率 は,環. 象 因 子 や 土 壌 水 分 と の 相 関 は,一. 定 限界 内 に お い. て は 高 い と は い え な い. 成 熟 に と も な う含 水 率 の 季 節 的 変 化 は,吸 て い る.Gibbs(1935,1939,1958)に 含 水 率 は 最 大 に 達 し,夏. よ る と,カ. 生 葉 と2年. 春 夏 に 大 で,秋. ナ ダ で は 通 常,春. 新 葉 が で る直 前 に 幹 の. か ら落 葉 期 に か け て 蒸 散 量 が 吸 水 量 を 上 ま わ る た め に 低 下 す る.. 針 葉 樹 の 含 水 率 の 変 動 の 幅 は,広 キ の1年. 水 と蒸 散 の バ ラ ン ス の 季 節 的 な 差 に も と つ い. 葉 樹 よ り小 さ か っ た.岡. 生 葉 の 滲 透 価,含. 水 率,溶. 崎(1950,1960)は. ス ギ,ヒ. 質 比 の 季 節 的 変 化 を 比 較 し た が,含. か ら冬 に か け て 急 に 低 下 す る が,こ. の 現 象 は1年. 水率は. 生 枝 葉 に み ら れ る だ け で,. 2年 生 枝 葉 は 年 中 大 き な 変 動 を 示 さ な か っ た.新. 旧 葉 の 含 水 率 は,冬. が,そ. の 傾 向 は34年 生 タ イ ワ ン ス ギ の1‑2年. れ ま で は1年. 生 枝 葉 が 格 段 に 高 か っ た.こ. 生 葉 に つ い て も あ て は ま るsa).柴 測 定 し た が,ス. ギ は5月. 田(1950)は,ス. ギ,ヒ. が 最 大 で 以 後 低 くな り,4月. が 最 低,ア. と は,成. 長 の さ か ん な 時 期 に 含 水 率 が 高 い と い う こ とで,ア. 値 は,あ. き ら か に 成 長 周 期 と の 関 係 を 示 し て い る.上. 1962)に. よっ て ま と め ら れ て い る が,ス. て い る.し. カ マ ツ は5月. カ マ ツ の 葉 の含 水 率 を. が 最 低 に な る.3樹. ノ キ は9月. 種 に共 通 して い え る こ. ヤ ス ギ と ヤ ブ ク グ リで の 測 定. 長 成 長 周 期 は 外 山(1954),塚. ギ 品 種 の 多 く は,6月. が最. と9月. 原(. に 成 長 増 大 期 を もっ. た が っ て 葉 の 含 水 率 の 季 節 的 な 変 化 と成 長 周 期 と は か な り よ く一 致 し た.只. 四 手 井(1960)が,ア. キ 二 レの 成 長 に と も な う葉 の 含 水 率 の 変 化 を し らべ た と こ ろ,葉. の 増 加 期 に は 含 水 率 が 高 か っ た.柴 た と こ ろ,優. が 最 大 で3月. ノ キ,ア. で は ほ ぼ 等 しかっ た. が 最 低 に な っ た.ヒ. 大 で4月. ノ. 良 地 の ス ギ1年. 田(1950)が,優. 木, 量. 良 地 と不 良 地 の 葉 の 含 水 率 を し らべ. 生 葉 の 含 水 率 は 不 良 地 の も の よ り高 か っ た ・ こ の よ うに,体. 内 水 分 と成 長 と の 関 係 は か な りは っ き り し て い る が,現. 在 の段 階 で は定 量 的 な解析 は 困 難. で あ る.. 皿. ス ギ の 蒸 散 作 用. 1.蒸 散 量 の 測定 方 法 植物 の蒸 散 量 を測 定 す るた め の 基 本 的 な 原 理 は,① 植 物 の排 出す る水 蒸 気 を集 め て測 定 す る方 法,② 水 分 の 消失 に も とつ く重 量 の 変化 を測 定 す る方 法,③ 蒸 散 作 用 の 過 程 に お い.
(15) て 消 失 す る 水 分 の 代 わ り に,植 れ る.MAXIMovは. 物 に 吸 収 さ れ た 水 分 の 量 を 測 定 す る 方 法 の3種. こ れ ら の 方 法 を 検 討 し て 蒸 散f乍用 を 研 究 す る た め の 唯 一 の 方 法 は,土. 壌 表 面 か ら の 蒸 発 を 完 全 に 防 ぐ よ う に 設 備 し たポット 結 論 し た.こ 1法,ポ. こ で は,以. で栽 培 した 植 物 を 秤 量 す る こ とだ と. 下 に 述 べ る い くつ か の 方 法 に よっ た.. リエ チ レン袋 に よ る 測 定. 透 明 の ポ リエ チ レ ン袋(10×20cm)を す る.野. 類 に大 別 さ. 葉 に か ぶ せ,蒸. 外 の 林 木 の 蒸 散 量 を 測 定 す る時,簡. 散 した 水 蒸 気 を 集 め て,蒸. 便 法 と し て,蒸. 散量 と. 散f乍用 と 天 候 や 葉 の 含 水 率 と. の 関 係 を し らべ る の に 用 い た. II法,蒸. 散 箱 によ る測 定. 全 体 を 透 明 な 容 器(Transpiration‑chamber)に ポット す る.蒸. 散 箱 は 通 気 管,排. Silicagel,吸. 気 管,吸. 湿 用 のU字. 入 れ,通. 引 は 水 流 ポ ンプ。に よっ た.気. 管,流. 量 メ ー タ ー か ら な る.吸. 密 に す る た め に は,受. ら の 蒸 発 を お さ え る た め に 流 動 パ ラ フ ィ ン を 浮 か べ た.蒸 Fig. 6. Transpirationehamber. used.. a, b, c, d, e, f, g, h, i, j,. 気 に よっ て 蒸 散 量 を 測 定 湿剤 は. 皿 に 水 を 入 れ,水. 散 量 は,蒸. 面 か. 散 箱 を とお して通 気. Bath (zinc) Water Air Transpiration chamber (polyethylene) Silica gel Rota-meter Water pump Liquid paraffine Pot Seedling. され た 吸 湿 剤 の 重 量 と蒸 散 箱 を とお さな い で通 気 され た 吸 湿 剤 の 重 量 との 差 か ら計 算 され る.こ こで は土 壌 の 乾 燥 過 程 に お け る蒸 散 作用 の 変化 を し らべ るの に 用 い た. Ⅲ 法,切 枝 の重 量 減 少 に よ る測 定 切 枝 を室 内 に放 置 して 乾 燥 させ,一 定 時 間 に お け る減 少 量 を蒸 散 量 と した.品 種 間 の 比 較 等 サ ンプ ル の 多 い 場 合 に 用 い た.秤 量 は感 度 の よい天 秤 が 必 要 で,こ の 場 合 は,コ 以 下3桁. ンマ. まで の 精 度 の 直 示 天 秤 に よっ た.こ の方 法 は,葉 の 含 水 率 と蒸 散作 用 と の関 係 や,. 品 種 間 に お け る蒸 散 作 用 の ち が い を し らべ るの に 用 い た. lV法,ポ. トメ ー タ ー に よ る 吸水 量 の 測 定. 切枝 の 蒸 散 量 を ポ トメー ター に よっ て測 定 す る.正 確 に い え ば 枝 の 切 口か らの 吸 水 量 を 測定 して い るの で あっ て,葉 面 か らの真 の蒸 散量 を測 定 して い る こ とに は な ら ない が,近 似 的 に 蒸 散 量 と した.こ の 際 問 題 に な るの は切 枝 の 蒸 散 量 が 時 間 の 経 過 と ど もに 減 少 す る とい うこ と で あ る.し か し減 りか た は,は に な るgo)・そ こで デ ー タ の整 理 に は3‑5日. じめ急 だ が,3日. 目以 降 安 定 した 値 を示 す よ う. の もの を用 い た.こ の 方 法 は,自 然 状 態 で の. 気 象 因 子 との 相 関 を し らべ る の に用 い た. V法,ポ. ッ トに お け る土 壌 乾 燥 量 に よ る 間接 的 推 定. 植 物 は土 壌 中 の 水 分 を 吸 収 し て地 上 部 か ら蒸 散 す る.も し地 表 面 か らの 蒸 発 を ふ せ い で お け ば,土 壌乾 燥 量 は 蒸 散 量 とす る こ と が で き る.し た がっ て 一 定 時 聞 を は さん で土 壌 含 水 量 の 減少 を し らべ れ ば,蒸 散 量 を推 定 す る こ とが で き る.こ こで は土 壌 含 水 率 を 直 接 測.
(16) 定 す る か わ りに,灌. 水 量 と 排 水 量 と の 差 を,土. 関 係 は,P=T+Dで す る.土. 示 さ れ る.灌. 壌 面 か ら の 蒸 発 を ふ せ げ ば,Tは. 二 一 ル で カ バ ー し て,灌. 土 壌 乾 燥 量(T)を. 補 い,余. 林 木 の 蒸 散 量 に な る.そ. 水 時 に は ず す よ う に し た.灌. 水 率 は 圃 場 容 水 量 を 基 準 に し た.圃 た の ち24‑48時. 壌 の 乾 燥 量 と し て 蒸 散 量 を 推 定 し た.こ. 水 量(P)は. 場 容 水 量 は,一. こで 土壌面を透明 なビ. 水 間 隔 は10日 間 で,測. 定時の土壌含. 般 の 定 義 に し た が っ て,充. 間 に 重 力 水 が 完 全 に 排 除 さ れ た 状 態 と 考 え た.こ. の. 剰 水 を 排 水(D). 分に 灌 水 し. の 方 法 はPhytotronで. の. 実 験 に 用 い た. Ⅵ 法 、 ラ イ シ メ ー タ ー(Lysimeter)に タ テ,ヨ. コ,フ. 地 上 に5cm残. カ サ 各1mの. コ ン ク リ ー トブ ロ ッ ク を 東 西 の 方 向 に 一・ 列 に10個. し て 地 中 に 埋 め た.流. コ ン ク リー トで か た め た.ラ わ さ れ る が,地. 出 量 を 測 定 す るた め に 北 側 に 幅60cmの. 表 面 蒸 発 を 抑 え て し ま え ば,林. 水 は,カ. 並 べ,. 溝 を 掘 り,. イ シ メ ー タ ー に お け る 蒸 散 量 は 降 雨 量 と流 出 量 の 差 と し て 表. 透 明 ビ二ー ル で 地 表 面 を カ バ ー し,周 た.灌. よ る 潰掟. 木 の み の 蒸 散 量 が 得 られ る.そ. 囲 を 固 定 し,蒸. こで厚 め の. 発 を で き る だ け 少 な くす る よ うに し. バ ー の 一 端 に あ る チ ヤ ッ ク か ら 一 定 量 を ジ ョ ー ロ で お こ な っ た.野. 外の幼. 木 や 幼 令 林 か ら蒸 散 量 を 測 定 す る の に 用 い た.. 2.蒸. 散 作 用 に 影 響 す る環 境 因子. 蒸 散 作 用 は,基 ら,水. 本 的 に は 水 の 蒸 発 で あ り,植. 物 組 織 か ら の 水 の 拡 散 で あ る.こ. そ の 他 の 湿 っ た 表 面 か ら の 蒸 発 に 影 響 す る 因 子 が,蒸. これ ら の 因 子 は,植. 散 作 用 に も 影 響 す る と い え る.. 物 の 蒸 発 面 と 大 気 と の 間 の 水 蒸 気 圧 の 差 に 影 響 す る た め に 重 要 で あ る.. BRIGGs・SHANTz(1914)はAlfalfaの そ の 結 果 は,次. の こ とか. 蒸 散 作 用 と,気. 象 因 子 と の 相 関 係 数 を し らべ た が,. の よ うに な っ た. 日 照 度0.840±0.009 湿. 度0.819±0.11. 乾 湿 球 温 度 差0.822土0.11 風. 速0.485±0.26. 可 視 光 線 は 直 接 蒸 発 に は 影 響 し な い が,気 こ こ で は,単. 孔 の 開 閉 に よっ て 蒸 散 作 用 に 影 響 す る.. 一 の 環 境 因 子 と し て は 温 度,飽. 差,土. 壌 水 分 を と り あ げ,綜. 合 的 な環 境 因. 子 と し て 天 候 を と り あ げ た. A.温. 度. (a)切 方. と 枝. 法,材. の 関 係 の 場. 合. 料. 蒸 散 作 用 の 実 験 方 法 と し て,し. ば し ば お こ な わ れ る ポ トメ ー タ ー を 用 い た(IV法).材. 料 は 農 学 部 構 内 に 生 育 す る5‑6年. 生 実 生 ス ギ の 切 枝 で,1960年6月. 実 験 し,日. 度 の 変 化 と と も に 吸 水 量 を 測 定,近. 中1時. た.温. 度,湿. ‑4回. で あっ た . 結. 果,考. 間 ご と に 温 度,湿. 度 は2点. 察. の 値 を 平 均 し,そ. 一12月. まで毎 月 一 回. 似 的 に蒸 散 量 と し. の 時 間 内 の 蒸 散 量 と 対 応 さ せ た.く. り か え し は3.
(17) 温 度 の 増 加 は,植 活 発 に す る.温. 物 か ら大 気 へ の 水 蒸 気 圧 の 差 を 大 き くす る た め に,植. 度 と 蒸 散 作 用 の 関 係 を あ き ら か に す る た め に2次. 物 の 蒸 散 作用 を. 式 を 仮 定 し て(1)式. に ま. と め た. T=‑0.0079一. トO .0014t十. Tは 切 枝 か らの 蒸 散 量cc/9/hr.tは 有 意,2次. 散 分 析 の 結 果 は,1次. の項 は あ き らか に. の 項 も有 意 で あ っ た.. 次 に,対. 数 関 係 と 仮 定 す る と(2)式 10gT=‑0.0088十. Relation between temperature. が 得 ら れ た.. 〇.012510gt(2). こ の 実 験 の 温 度 範 囲 は,5‑34。Cに Fig. 7. 〇.0001t2(1). 温 度GC.分. transpiration. わ た っ て い る の で,生. 育期 に お け るス ギ の蒸 散 作用. and Analysis. log Fig. 8. of variance. Temperature (t) °C T= —0.0088+0.0125 logt The climograph relating to transpiration and temperature. と温 度 と の 関 係 は,対. 数 関係がな. りた つ と み て よい.logTとlogt の 間 の 相 関 係 数 は0.89で. きわ め. て 有 意 で あ っ た.Fig.7に. よれ ば,. ス ギ の 蒸 散 作 用 は 約5QCで. お こ. な わ れ る. こ こ で は 温 度 と蒸 散 作 用 と の 関 係 が,シ. ー ズ ンに よっ て変 らない. と 仮 定 し て 直 線 化 した.し. か し,. デ ー タ を くわ し く検 討 し て み る と, 温 度 の 上 昇 期 と下 降期 で は相 関 の ち が う こ と が わ か っ た.月. 別 の気. 温 と蒸 散 量 を ク ラ イモ グ ラ フに 書 い て み る と,Fig.8に. な っ た.同. 一 温 度 で 比 較 し た 場 合 ,成 の 蒸 散 作 用 は,前 る.こ. の 現 象 は6月. お よ び7月. と8月. 長後半. 半 よ り活 発 で あ と9‑10月, の 間 に み られ た..
(18) こ れ に は2っ. の 理 由 が 考 え ら れ る,そ. 後 半 で 影 響 の し か た が ち が う.2は. の1は,温. 度 以 外 の 環 境 因 子 が,シ. ー ズ ンの前 半 と. 植 物 の 内 部 状 態 が温 度 そ の もの に対 して異 っ た 反 応 を. 示 す か ら で あ る. し か しMEYER(1928)は,こ 一 温 度 で も5‑6月. れ と 逆 の 結 果 を 明 ら か に し て い る.森. は9‑10. ,月よ り大 で あ っ た.し. か し,と. 林 か らの 蒸 散量 は 同. り ま と め に あ た っ て は,温. 度. に 対 す る 反 応 は 等 し い と し て 直 線 化 し て い る. T=0.087t‑3.72 Thornthwaite・HoLzMAN(1942)に. よれ ば. T十E=0.083t‑3.35 で あ る.T,蒸. 散 量(inch)E,蒸. 発 量(inch)t,温. 蒸 散 作 用 が は じ ま る 温 度 は,T,T+E=0と に な り,(1),(2)式. 度(F). し て 計 算 す る と,上. の2式. と か な り よ く 一 致 す る.MEYER(1914)は,6。C以. と もtは5。C前. 後. 下 では 細胞は活動. し な い か ら だ と推 論 し た. RosER(1932),山. 岡(1956)は. 直 線 関 係 を み と め な か っ た.RosERがLodgepolepine,. Engelmanspruce,Douglasfirお. よ びWesternyellowpineで. ま で は 直 線 的 に 変 化 し,そ らべ た 結 果 は,温 上 昇 し た.こ. し らべ た 結 果 で は,4goC. れ 以 上 高 温 で は 加 速 的 に 増 大 し た.山. 度 の 上 昇 と と も に 加 速 的 に 増 大 し,関. れ ら の 曲 線 は,お. お む ね2ケ. 岡 が ヤ マ モ モ,ス. ギ で し. 係湿 度 の 減 少 に つ れ て 曲線 全 体 が. 所 に彎曲 点 が あ り,そ. の 位 置 は 大 体 定 まっ て い. た. (b)苗 方. 木. 法,材. の 場. 合. 料. ア ヤ ス ギ 苗 木 を フ ァ イ ト ト ロ ン で15,20,25,30,33。Cの 温 度 と の 関 係 を し らべ た.1963年4月 6‑9月. に 蒸 散 量 を 測 定 し た,測. 結. 果,考. 6月1日. に1/5000ワ 定 方 法 はV法. 温 度 処 理 を 加 え,蒸. グ ナ ーポット に よ り,く. に 材 料 を1本. りか え し は5回. 散 作用 と ず つ 植 え,. で あ っ た.. 察. か ら9月13日. ま で の 苗 木1本. あ た り の 蒸 散 量 は,定. 温 状 態 で はTable.8の. う で あ っ た. Table.. 8. Transpiration. of seedlings. under. Temperature`C Transpiration,. cc/seedling. Source Block Temp. Error. ** ; significant. at 1 % level. controlled. temperature. in the Phytotron.. よ.
(19) 分 散 分 析 の 結 果,処. 理(温. 度)間. に あ き ら か に 有 意 差 が み と め ら れ た が,30。Cと33。Cの. 問 に は 差 が あ る と は い え な い.15。Cと25。C,お と り あ げ て み る と,蒸 ぼ 満 足 さ れ た.た. 散 量 は 温 度 が10。C上. よ び20。Cと30。Cの 昇 す る と 約2倍. 温 度 の組 み 合 せ を. に な り,Q、 。=2の. だ し こ こ で は 個 休 単 位 に 整 理 さ れ て い る か ら,高. 法 則 がほ. 温 では 成 長 の 増 大 が ふ. ず い 的 に 蒸 散 量 を 多 く し て い る こ と に な る. 温 度 と蒸 散 量 と の 関 係 を 月 別 に 整 理 す る と,次 量 はTable.9に,地. 上 部 重(生. 重)19あ. の よ う に な っ た.1本. た り1日 Fig. 9. Table.. あ た り1日. の 蒸 散 量 はTable.10に. の蒸散. 示 され る.. Relation between transpiration temperature in growing season. and. 9 Seasonal changes of transpiration of seedling under controlled temperature,. cc/day/seedling. Table.10 Seasonal changes of transpiration per unit weight (fresh, g) of top part of seedling under controlled temperature, cc/day/g.. Temperature, 5‑6月. の 蒸 散 量 は,温. 度 と 比 例 関 係 に あ る こ と がFig.9か. 30。Cに お け る蒸 散 作 用 が 活 発 に な り,33。Cに で の 蒸 散 量 は33。Cよ B.飽 方. 法,材. 実 生 ス ギ1年. 差. り も多 く なっ た.9月. と の 関. ほ ぼ 等 し くな る.そ. °C. ら わ か る.7月 し て8月. に なると. に な る と330C. で は 再 び 比 例 関 係 に な っ た.. 係. 料 生 葉 を 材 料 に,湿. 同 一 の デ ー タ を,湿. 度 と 蒸 散 作 用 と の 関 係 を し らべ た.方. 度 を 独 立 変 数 と し て 整 理 し た も の で あ る.湿. 法 は 温 度 の場 合 と. 度 は 飽 差(Saturation.
(20) deficit)に 結. 換 算 し た. 果,考. 察. 切 枝 の 乾 重1g,1時. 間 あ た り の 蒸 散 量 と 飽 差 と の 関 係 は,対. 数 に 変 換 す る と直 線 式 が. な りた っ た.. Analisis. of variance. significant 相 関 係 数 は0.89で,分 意 で あ っ た.し. 散 分 析 の 結 果,き. at 1 % level. わ め て有. Fig. 10 Relation. between. transpiration. and saturation deficit log T= 0.0003 -t •0.0088 log Hd. た がっ て飽 差 と蒸 散 作用 との間 に. は 直 線 関 係 が な りた つ と い え る. GILTY(1898),DARwIN(1914),STocKER(1923), MARTIN(1943),BIALoGLowsKY(1936)は,相. 対 湿. 度 と 蒸 散 作 用 と の 間 に 直 線 関 係 を み と め て い る が, DANIELが5種 は,直. の 樹 木 に つ い て お こなっ た 実験 で. 線 関 係 に な ら な か っ た.BATE(1923)は,. 飽 差 と 蒸 散 作 用 と の 関 係 を 次 の よ う に 数 式 化 し た. T=235.1Hd十28.1 Hd;OmmHgの. 状 態 で も蒸 散 作 用 が み と め ら れ. る.DARwlN(1914)が. 相 対 湿 度50‑80%の. お こ な っ た 実 験 を 統 計 処 理 し た 結 果 で は,蒸 用 が 停 止 す る点 は100%で. 間で. は 樹 種 に よっ て こ と な り,ヒ. ノ キ,ア. 子 ・辻 田(1962)は,湿. 物 の 生 理,成. 苗 畑 や 林 地 で は 土 壌 含 水 率 は 一 定 で な く,過. 長 に とっ て 重 要 な 因 子 で あ る.し. 物 の 正 常 な生 理 作 用 や 成 長 に影 壌 含 水 率 が 低 い 場 合,. リ ン ゴ の 葉 の 同 化 作 用 と 蒸 散 作 用 が 低 下 す る こ と を み と め た.林 村(1953)が. ア カ マ ツ の マ キ ツ ケ 苗 で し らべ た 結 果,土. 土 の 含 水 率 が50‑45%に 萎 点)で. は0に. な る ま で は 変 化 が す くな く,そ 近 ず き,ク. か し な が ら,. 剰 な状 態 か ら過 小 な状 態 ま で常 に変 化 して い. 壌 水 分 が 極 端 に 多 か っ た り少 な か っ た りす る と,植. 響 す る.HEINIcKE・CHILDERs(1936),SNEIDER・CHILDER(1941)は,土. %(凋. 度の影響. カ マ ツ は ス ギ よ り も強 く影 響 さ れ る こ と を み と め た.. 壌 水 分 と の関 係. 土 壌 水 分 の 適 当 な 供 給 は,植. る.土. deficit, mmHg. な く,105‑110%,す. な わ ち 大 気 中 の 水 蒸 気 が 過 飽 和 に 達 し た 点 で あ っ た.金. C.土. Saturation (Hd). 散作. 木 に つ い て は,佐. 藤 ・名. が 乾 く に つ れ て 蒸 散 能 力 は 減 る が, れ よ り乾 く と 急 に 低 下 す る.33.5. チ ク ラ蒸 散 だ け に な っ た.加. 藤(1954)は. カ ラマ ツ で し.
(21) らべ,土. 壌 の 乾 燥 に つ れ て 蒸 散 量 が 減 少 し.こ. て い る と 推 論 し た.岡. 崎(1950)は. 土 壌 含 水 率 を100,20,0%に 数 日後20%の. た と ころ,蒸 で は,あ. 調 節 し た.蒸. 方 が 活 発 に な っ た.ま. り急 速 に 減 少 し た.佐. れ に よっ て 滲 透 価,含. 和 歌 山 県 下 産 の2年. 散 量 は は じ め100%と20%の. た100%の. 藤(大)(1957)が. 間 に 差 が な い が,. も の は 蒸 散 量 が 漸 減 し,O%で. ス ギ,ヒ. ノ キ,ア. は7日. 目よ. カ マ ツ の マ キ ツ ケ 苗 で し らべ. 散 量 は 土 の 含 水 率 が 野 外 容 水 量 と 永 久 凋 萎 含 水 率 と の 間 の あ る点 に さ が る ま. ま り大 き な 変 化 は な く,そ. 永 久 凋 萎 含 水 率 ま で 乾 く と,蒸. の 点 を こ え て 土 が 乾 く と 蒸 散 量 は は げ し く減 りは じ め,. 散 量 は き わ め て 少 な くな っ た.. 土 壌 水 分 を 時 期 的 に 変 化 させ た 場 合 の 蒸 散 量 は,岡 ヒ ノ キ,マ 60%に. 水 率 を一 定 に維 持 し. 生 の 実 生 ス ギ を ポ ッ トに 植 栽 し て. ツ の 稚 樹 を 初 め は 土 壌 水 分 を30%に. 崎(1954)の. 保 ち,の. 実 験 に よ る と,ス. ち60%に. 調 節 す る と,は. ギ,. じめ か ら. 保 っ た よ り も 蒸 散 量 は 大 で あ っ た. 方. 法,材. 料. ア ヤ ス ギ 苗 木 を1/5000ワ の ち 自 然 に 乾 燥 さ せ,そ. グ ナ ー ポ ッ トに1本. ず つ 植 え,土. 壌 水 分 が い っ た ん 飽 和 した. れ に と も な う蒸 散 量 の 減 少 経 過 を し らべ た.測. 定 は 蒸 散 箱 に通 気. し て 蒸 散 に よっ て 消 失 した 水 蒸 気 を シ リカ ゲ ル に 吸 湿 さ せ 重 さ の 増 加 を し らべ た(II法). 内 の 土 壌 は 砂,赤 結. 果,考. Fig .11. 土 を5;4に. 混 ぜ た.最. 大 容 水 量 は40%で. あ っ た.. ポット. 察 Relation between transpiration soil moisture content.. log T=0.0068. 0.0040. 1963年7月. and. に お け る土 壌 含 水 率 と. 蒸 散 量 の 関 係 はFi&11に. log x. 示 さ れ る.. 土 壌 の 乾 燥 が蒸 散 作 用 を低 下 させ る こ と は あ き ら か だ が,バ り大 き い.両. ラツ キ が か な. 対 数 グ ラ フ に プ ロ ッ トす. る と, logT=0.0068一. 十〇.004010gx・ ・ ・ …(4). 相 関 係 数 は0.60で の こ と は,温. あ ま り高 くな い.こ. 度,飽. 差 に く らべ て 土 壌. 水 分 の 影 響 は 凋 萎 点 以 上 で は あ ま り高. Soil moisture C.天. 候. と の 関. content. (%, dry). 係. 天 候 は 綜 合 的 な 気 象 因 子 で あ っ て,直 る.こ. く な い も の と考 え ら れ る.. 接 に は 日 照 度 に,間. こ で は 個 々 の 気 象 因 子 を 区 別 し な い で,晴,薄. し た.1年. 曇,曇. 生 葉 に 透 明 の ポ リエ チ レ ン袋 を か ぶ せ,そ. 量 と し た(1法).測. 定 は1962年8月. と1963年2月. 接 に は 温 度,湿. と 単純 に して 比 較 す る こ とに. の 中 に た まっ た 水 滴 を 秤 量 し て 蒸 散. に お こ な い,午. 前10時. 定 時 間 と し た.材. 料 は ア ヤ ス ギ,ホ. ン ス ギ,メ. リ の6品. 種 で,土. 壌 は 砂 壌 土 で,測. 定 期 間 中 は 適 潤 状 態 に た も っ た.. 果,考. 察. 結. ア サ,二. 度等に影響す. ン ジ ン バ,ウ. 成 長 期 と 休 眠 期 に お け る蒸 散 量 と天 候 と の 関 係 はTable.11に. か ら24時. ラ セ バ ル,ヤ. 示 さ れ る.. 間を測 ブ クグ.
(22) 天 候 は 品 種.シ が わ わ る.成 あ り,晴. ー ズ ン に か か わ り な く ス ギ の 蒸 散 作 用 に 大 き な 影 響 を 及 ぽ して い る こ と. 長 期 に つ い て み る と晴,薄. れ た 日に ア ヤ ス ギ は1日 Table.. ヤ ス ギ は100%,ヤ. 11. 曇 の 口 に は ア ヤ ス ギ,ヤ. の 乾 燥 重 の170%,ヤ. Relation. between. ブ ク グ リは140%の. ブ ク グ リの 間 に 有 意 差 が. ブ ク グ リは220%,薄. transpiration. 曇 の 日に は ア. and weather.. 水 分 を 蒸 散 に よっ て 消 失 す る.し. か し曇 の 日 に は,. ヤ ブ ク グ リ の 蒸 散 量 は ア ヤ ス ギ よ り多 い が 統 計 的 に 差 が あ る と は い え な い.休 て み る と,晴. れ た 日 に は 品 種 間 に 有 意 差 が み と め ら れ た.6品. ヤ ブ ク グ リが 多 く,メ 曇 の 日 に は1日. ン ス ギ が 少 な く,二. に 乾 葉 重 の10‑20%の. あ る と は い え な い.薄 る と,晴. ア サ,ホ. 眠 期 につ い. 種 の う ち で は,ア. ン ジ ンバ,ウ. ヤ ス ギ,. ラ セ バ ル は 中 間 で あ っ た.. 水 分 を 蒸 散 に よ っ て 消 失 し て い る が,品. 曇 の 日 に も 品 種 間 に 有 意 差 が あ る と は い え な い が,平. 種問に差が. 均 値で比較す. れ た 日 と 同 様 ヤ ブ ク グ リ〉 ア ヤ ス ギ ギ 〉 二 ン ジ ンバ 〉 メ ア サ 〉 ウ ラ セ バ ル 〉 ホ ン. ス ギ の 順 に な る.晴. れ た 日 と 曇 の 日 の 較 差 は 二 ン ジ ンバ,ウ. 天 候 の 変 化 に 対 し て 敏 感 で あ る,ア は あ ま り変 化 し な か っ た.門 日1.63mm,曇. 田46)が,夏. 天 に1.07mmで. E.考. ヤ ス ギ,ヤ. ラ セ バ ル が5倍. ブ ク グ リ,メ. ア サ は3倍. に 測 定 し た ク ロ マ ツ の 蒸 散 量 は,快. あ っ た.こ. の 関 係 は,ア. の 差 が あ り,. で あ り,ホ. ンス ギ. 晴 の 日 に は1. ヤ ス ギ に よ く似 て い る.. 察. 植 物 の 蒸 散 作 用 と気 象 因 子 と の 関 係 は,BRIGGs,SHANTz(1914)がALFALFA,SoRGHuM 等 を 材 料 に 日 照 度,湿. 度,乾. 湿 球 温 度 差,風. 究 者 に よっ て 数 量 化 さ れ て い る.環. 速 と の 間 に 相 関 係 数 を 求 め て 以 来,多. くの 研. 境 の 作 用 機 構 は な か な か む ず か し い 問 題 で,簡. 単 な模. 式 的 な 場 合 か ら綜 合 要 素 の 場 合 ま で 各 種 の 段 階 が あ る.ま と が あ る が,こ. こ で は 直 接 的 な 場 合 を と りあ げ た.単. 土 壌 水 分 を,複. 合 要 素 の 場 合 と し て 天 候 を と り あ げ た.相. 飽 差 と の 間 に0.89,土 あ ま り高 くな か っ た.温 を 得 た.こ. 壌 水 分 と の 間 に0.60で. あ り,土. た 直 接 的 な もの と間 接 的 な もの. 一 要 素 の 場 合 と し て,温 関 係 数 は,温. 度 と 飽 差 は 分 散 分 析 で 比 較 す る とFの. 十〇.0061109t十. 度 と の 間 に0.89,. 値 が温 度 の方 が高 い結 果. が 得 ら れ た. 10gT=‑O.0045一. 差,. 壌 水 分 との 相 関 は凋 萎 点 以 上 で は. れ は 温 度 お よ び 飽 差 を 別 々 に 蒸 散 作 用 と比 較 し た も の だ が,両. し て 解 く と(5)式. 度,飽. 〇.0049109Hd…9・. ・ …(5). 因 子 を重 回帰 と.
(23) Analysis. 分 散 分 析 の 結 果,温. 度,飽. 差 と も き わ め て 有 意 で あ る こ と が わ か っ た.. 環 境 解 析 に お い て は 温 度,湿 湿 度 を 低 く し,日. of variance. 度 等 を 単 一 要 素 と し て あ っ か っ て い る が,高. 照 度 が高 い とい っ た よ うヒ こ綜 合 的 な 意 味 を もつ も の で あ る.綜. 象 要 素 と し て の 典 型 は,天. 候 で あ ろ う.し. か し天 候 は 数 量 化 し に くい.こ. 曇 と 不 連 続 な 単 位 で 蒸 散 作 用 と の 関 係 を し らべ た.蒸 ち が う.晴 2.0,冬. ン ジ ン バ5.0,ア. 著 に 影 響 す る よ う だ.し. ヤ ス ギ,ヤ. で は ア ヤ ス ギ1.8,ヤ ブ ク グ リ,メ. 照 度,温. 曇,. ブ クグ リ. ア サ2.8‑3.3,ホ. 度 等 に あ ら わ れ る が,特. 照 を 要 求 す る 性 質 を もっ. シ ー ズ ン共,曇. の 日に は 品 種 間 に 差 が み とめ. た が っ て 蒸 散 作 用 は 品 種 に よ っ て ち が う と い っ て も,環. て は 論 じ ら れ な い.例. に 日照 度 が顕. 感 な 品 種 は 耐 陰 性 が あ る と み て い い の か も し れ な い.. 天 候 を 単 位 と し て 分 散 分 析 し て み る と,両 ら れ な か っ た.し. 度,湿. た が っ て 天 候 に 敏 感 だ とい う こ と は,日. て い る か ら と 考 え ら れ,鈍. 3.蒸. こ で は 晴,薄. ン ス ギ は 天 候 に 影 響 さ れ る こ と が 少 な い よ う だ.. 晴 の 日 と曇 の 日 の 気 象 の 差 は,日. が あ っ て も,統. 合 的 な気. 散 作 用 は 品 種 に よっ て 天 候 の 影 響 が. の 日 と曇 の 日 の 蒸 散 量 の 比 を 求 め て み る と,夏. で は ウ ラ セ バ ル,二. ン ス ギ1.0で,ホ. 温 は普 通 相 対. え ば 曇 の 日 に は 実 験 に も ち い た6品. 種 聞 に は,平. 境 条 件 を無 視 し. 均 値 に か な りの 差. 計 的 に は あ ま り意 味 が な い とい う こ と に な る.. 発 作 用 に影 響 す る 内 的 因 子. 植 物 の も つ 形 態 的,生 的 要 因 と し て,葉. 令,葉. 理 的 要 因 は,蒸 位,器. 散 作 用 に 影 響 す る と 考 え ら れ る が,こ. 官 の 大 き さ,生. こ で は形 態. 理 的 要 因 と し て 葉 の 含 水 率 を と りあ げ,蒸. 散 作 用 と の 相 関 を し らべ た. 一 般 に い っ て ,林 き く,一. 木 の 蒸 散 量 の 範 囲 は 草 と あ ま り ち が わ な い.バ. 個 体 の 内 部 で も 新,旧. 佐 藤(大)(1948)は. 葉 の 蒸 散 量 に は か な りの 差 が あ る と 考 え られ る.. 葉 令 と 蒸 散 作 用 と の 関 係 に つ い て,GuTTENBERG(1907),MIⅡMEYER. (1931),BERGEN(1904),RouscHAL(1939)の な い と 結 論 し た.す MEYERは. 研 究 を ま と め て,両. な わ ちGu'ITENBERGは. が 多 く,別. の 種 の 植 物 で は 旧 葉 の 蒸 散 量 が 多 か っ た.岡 散 量)は. 著 し く こ と な り,1年. 者 の 間 に は 一・ 定 の傾 向 は. 新 葉 は 旧 葉 よ り蒸 散 量 は 少 な い と い い,MITT‑. 逆 の 結 果 を み と め て い る.BERGENとRouscHALは. の 小 枝 の 乾 燥(蒸. ラ ツキ が 個 体 の間 で大. あ る種 の 植 物 は 新 葉 の 蒸 散 量 田(1958)に. よ れ ば,北. 各 品 種 と も 同 じ経 過 を た ど っ て い る が,1年. 生 枝 は2年. 植 物 の 蒸 散 作 用 と葉 面 積,葉 MER(1959),KRAMER.KozLowsK(1960)に. 生 枝,2年. 山 台 スギ 生枝 で. 生 枝 に く らべ て 含 水 率 が 高 い の に 蒸 散 量 は 少 か っ た.. の 構 造,葉. の 方 向,T/R比. 等 と の 関 係 に つ い て は,KRAM・‑. よっ て ま と め られ て い る.も. し水 分 の 大 部 分 が.
(24) 葉 か ら 消 失 さ れ る も の で あ る な らば,葉 量 は 多 い.こ. の こ と は,た. 類 で 葉 面 積 の 小 さ い 植 物 が,大 も納 得 で き る.摘. 面 積 の 大 き い 植 物 は,小. き い 植 物 よ り も,単. 葉 に よ る 薬 面 積 の 減 少 は,全. 葉 の 構 造 が,蒸. た 同 じ種. 位 面 積 あた りの蒸 散量 が大 き い と して. 体 と し て の 蒸 散 量 を 少 くす る.し. た 葉 の 単 位 面 積 あ た り の 蒸 散 量 は む し ろ 増 加 す る.こ くな る た め に,葉. さ い 植 物 よ り全 体 の 蒸 散. とえ 蒸 散 量 が 葉 面 積 と完 全 に 比 例 し な い と し て も,ま. か し残 っ. の こ と は 葉 の 根 に 対 す る割 合 が 小 さ. え の水 分 の供 給 が 促進 す るか ら と考 え られ てい る・ 散 作 用 に 影 響 す る こ と も ま ち が い な い.た. 集 め て 乾 燥 さ せ る と,速. とえ ば い ろ い ろ な 種 類 の 葉 を. さ に ち が い の あ る こ と が わ か る.こ. 関 し て い る と考 え られ る.葉. の 差 は通 常 表 皮 層 の 厚 さ と相. の 大 き さ や 型 は 蒸 散 作 用 に 関 係 す る大 き な 因 子 で あ る・ 水 分. の 消 失 は 単 位 面 積 で く らべ る と,蒸. 散 面 積 の 大 き い も の よ り小 さ い も の の 方 が 速 い ・ 蒸 発. 面 に 対 す る吸 収 面 の 比 は 葉 面 積 よ り重 要 だ と い え る.も 内 部 に 水 分 不 足 が お こ り蒸 散 作 用 は 衰 え る.病. し吸 水 が 消 失 に と も なわ な けれ ば ・. 虫 害 や 移 植 に よ る 根 の 損 傷 は,吸. 減 少 す るた め に 水 分 不 足 の 原 因 に な る.VEIHMEYER(1928)が,蒸 量 と の 間 の 相 関 係 数 を 計 算 し た と こ ろ,0.98と0.998で. 収面 積が. 散 量 と葉 面 積,枝 あ っ て,葉. の伸 長. 面積は蒸散量を推定す. る の に 有 効 で あ る こ と を あ き ら か に し た. 葉 の 含 水 率 の 減 少 が 直 接 蒸 散 作 用 を 低 下 さ す の か,あ 蒸 散 作 用 を 低 下 さす の か あ き ら か で は な い.例. る い は 気 孔 閉 鎖 に よっ て 間 接 的 に. え ば,RENNER(1910),LlvlNGsToN(1906),. LlvlNGsToN.BRowN(1912),LLoyD(1912),LAusHALT(1945)は,は 胞 の 含 水 率 を 低 下 さ せ,そ は,蒸. げ しい蒸 散 作用 は 細. の 結 果 蒸 散 量 を 少 くす る と い っ て い る が,GREGORY(1950)等. 散 作 用 が 低 下 す る以 前 に 葉 の 含 水 率 は 減 少 す る と い っ て い る ・ A.葉. 方. 令,葉. 法,材. 位 との 関 係 料. 切 枝 乾 燥 に よ るIII法 と,ポ に1年. 生 葉 と2年. トメ ー タ ー に よ るIV法. 生 葉 を 切 り離 し,別. 々 に 乾 燥 し蒸 散 量 と し た.IV法. 時 に つ け た 切 枝 を ポ トメ ー タ ー に 挿 し,蒸 の 蒸 散 能 力 を き め た.ま. 結 4月. 果,考 と6‑9月. 散 量 を 測 定,最. た クロ 一 ネ の 上 部,中. 測 定 は1963年4月,1962年6‑9月. と を 併 用 し た.III法. 部,下. は メ アサ を 材 料. は1‑2年. 生葉を 同. 小 二 乗 法 に よっ て1‑2年. 部 の1年. 生葉. 生 葉 の 蒸 散 能 力 を し らべ た.. で あ る.. 察 に お け る1‑2年. 生 葉 の 蒸 散 量 は,Table.12に. 前 の 蒸 散 量 は 葉 令 に よっ て あ ま り ち が わ な い.葉 年 生 葉 の 蒸 散 量 が や や 高 か っ た.し Table.. 12. 生 長 最 盛 期 に な る と1年 ポ トメー タ ー で 測 定 し,1年. 示 され る・ 生 長 開始 以. 令 別 に 切 り離 し て 測 定 し た 結 果 で は,2. か し こ の 差 は 統 計 的 に は あ ま り意 味 が な い.. Transpiration. of one and two year. 生 葉 の 蒸 散 量 は2年 生 葉,2年. leaves. 生 葉 に く らべ て は る か に 高 い.6‑9月. 生 葉 の 蒸 散 量 を 最 小 二 乗 法 に よ っ て 解 く と,結. に 果.
(25) は 次 の よ う に な っ た. T==‑0.3十2。5x十1.2 T;蒸. 散 量(cc. .ア・・・・・・…(6). ,/9/day),x;1年. 生 葉 重,y;2年. Analysis. 分 散 分 析 の 結 果 は,1年 ク ロ ー ネ の 上 部,中. 生 葉,2年. 部,下. 部 の1年. 生 葉 重(乾. 重). of variance. 生 葉 と も 蒸 散 作 用 に 関 し て き わ め て 有 意 で あっ た. 生 葉 の 蒸 散 量 はTable.13に. 示 さ れ る.. Table. 13 Transpiration of 1 year leaves on the upper, the middle and the lower parts of crown. 幼 令木 で は 梢 頭 に 近 い ク ロ ー ネ上 部 の1年 生葉 の蒸 散 量 は,中,下. 部 の1年 生 葉 に くら. べ てや や高 い.し か し この 差 は か な らず し も有 意 とは い え ない. ク ロー ネ 内 部 で の 葉 の 蒸 散 量 の バ ラ ツ キ は葉 令,葉. 位 お よ び陰 葉,陽 葉 等 の 因 子 に依 存. す る と考 え られ る.ス ギ幼 令 木 に つ い て の測 定 結 果 で は,す. でに み た よ うに葉 令 間 に か な. りの 差 が あ り,こ れ は お そ ら く葉 位 に よ る差 を上 まわ る もの と考 え られ る.陰 葉 の 蒸 散 量 は 一 般 に 陽 葉 よ りも少 ない とい わ れ るが,葉 令,葉 位 と結 びっ い た影 響 と考 え られ る。 B.苗 方. 木 各 器 官 の大 き さ と の 関 係. 法,材. 料. ア ヤ ス ギ 苗 木 を1/5000単 量 と 成 長 を し らべ た.蒸 33QCの 結. 位 ワ グ ナ ー ポ ッ トに1本 散 量 はV法. 温 度 処 理 を 加 え,く 果,老. 1963年6月. ず つ 植 え,1963年6月. に よ り測 定 し た.材. りか え し は5回. 一9月. に蒸散. 料 は フ ブ イ ト トロ ン で15,25,30,. お こ な っ た.. 察 一9月15日. ま で の 苗 木 の 蒸 散 量 と 器 官 重 及 び 比 の 関 係 は,以. 蒸 散 量 と 器 官 重 及 び 比 と の 間 に,対 向 はTable.14,Fig.12に. 数 変 換 を し た 場 合,直. 示 さ れ る.. 下 に 示 さ れ る・. 線 性 が み と め られ,そ. れ らの 傾.
(26) Table.. 14. Regression. equations. between. transpiration. and. weight. of seeclings. Total weight Top weight New leaves weight Root weight T/R ratio Leaf/Root ratio. Fig.. a.. Total. 12. Relation. weight,g.. d. Root weight,g.. between. transpiration. b . Top. e. Top/Root. and weight. weight,g.c.. ratio. 蒸 散 量 と 器 官 重 と の 間 の 相 関 係 数 は,当. or ratio. New. of seedling.. leaves. weight,. f. New leaves/Root. 年 生 葉 重 が0.77で. 最 も 高 く,地. g.. ratio 上 部 重 が0.67,.
(27) 全 重 が0.55と. な り,根. の よ う に 高 い の は,葉 し て,林. 重 と の 間 の 相 関 は み と め ら れ な か っ た.葉 が 蒸 散 器 官 だ か ら で あ ろ う.葉. 木 の 成 長 に 支 配 的 な 役 割 を も っ て い る が,気. の 大 切 な 働 き を つ か さ どっ て い る こ と に な る.地 に く らべ や や 低 か っ た.地 し た と 考 え ら れ る.こ. っ て い な い か ら で あ る.全 幹 と 根 の 和 で あ り,根. 重 と の 間 の 相 関 係 数 は,さ. ら に 低 く0.55で. 重 は葉 と は,自. 重 と の 間 の 相 関 係 数 が,葉. 接 蒸 散 作 用 に は 関 係 し な い が,葉. 身. や地上部. が 最 も 高 く,幹,根. は 低 い.. や 地 上 部 重 に対 す る比 に よ. 内 含 水 率 と の 関係. 法,材. 蒸 散 量 は1法. 料 及 びIII法 に よ っ て 測 定 し た.測. 測 定 が 終 っ て か ら,含. 水 率 を 求 め,蒸. 実 験 に 用 い た 材 料 は ア ヤ ス ギ,ホ リの 幼 木 で,苗. ス ギ1年. 定 時 間 は 両 方 と も午 前10時. か ら24時. 間 で,. 散 量 に 対 応 さ せ た. ン ス ギ,メ. ア サ,ニ. ン ジ ンバ,ウ. ラ セ バ ル,ヤ. ブ クグ. 畑 に 生 育 し て い る.. 果,考. (a)天. 察. 候 との 関 係 生 葉 の 蒸 散 作 用 は,快. 晴 の 日 に は 品 種 に よっ て か な り差 の あ る こ と が わ か っ た.. 品 種 の 概 念 を は ず し て 含 水 率 と の 関 係 を し らべ る と,Fig.13に 散 量 を 両 対 数 グ ラ フ 上 に プ ロ ッ ト し て み る と,直 よっ て 解 か れ た 回 帰 式 は,Table.15に Table.. 15. Regression content. Dormant. season. Growing. season. T ; transpiration Fig.13(a)は. よ り休 眠 期 に 高 か っ た.休 と思 わ れ る が,1年 晴 の 日 に は1日. equations. between. transpiration. and growing. cc/100g/day. 小 二乗法 に. and. x ; leaf moisture. 曇 の 日 の 例 で あ る.天. の 日 に16%の. content %(dry). 候,シ. ー ズ ン に か か わ りな く・ 含. 関 は 曇 の 日 よ り晴 れ た 日 に,成. 眠 期 の ス ギ の 葉 の 含 水 率 は,品. だ し 葉 の 含 水 率 が 低 下 す る に つ れ て,天. leaf moisture. season.. 生 葉 に 限 定 し て み る と,150%の. に 乾 燥 重 の46%,曇. な わ ち 含 水 率 と蒸. 示 さ れ る.. in dormant. 快 晴 の 日,(b)は. な る.す. 線 に な る こ と が わ か っ た.最. 水 率 と蒸 散 作 用 と の 相 関 は 高 い も の と考 え ら れ る.相. な る.た. あ っ た.全. 関 係 数 は さ ら に 低 く な っ た.根. 接 的 に 影 響 し て い る.. C.葉. 結. 重. 関係 数 を 低 く. 散 器 官 と して の 機 能 を あ ま りも. の 蒸 散 器 官 と し て の 機 能 は,葉. 根 は 吸 水 器 官 で あ る か ら,直. 方. が 加 わ る こ と が,相. か らの 蒸 散 は 少 く,蒸. が 加 わ る こ と に よっ て,相. 重 よ り低 く な っ た.葉,幹,根. 散 器 官 と して. 上 部 重 と の 間 の 相 関 係 数 は0.67で,葉. で は 蒸 散 器 官 と し て の 働 き は 考 え ら れ な い よ うに,全. っ て,間. は物 質 代 謝 の うえ か らは 同化 器 官 と 孔 の 開 閉 に よっ て,蒸. 上 部 は 葉 と 幹 の 和 で あ り,幹. の こ と は,幹. 重 と の 間 の相 関係 数 が こ. 種,葉. 令,葉. 長期. 位 に よっ て ち が う. 含水 率 を もつ ク ロー ネ上 部 の葉 は ・ 水 分 を 蒸 散 に よっ て 消失 して い る こ とに 候 の 影 響 に よ る蒸 散 量 の 差 は 小 さ くな り,. 葉 の 凋 萎 が す す む に つ れ て 天 候 と は 無 関 係 に な る..
(28) Fig. 13 Relation between transpiration. and moisture. content of leaves.. (a) Fine day(b). Moisture. Moisture. content of leaves, %. •. (b)葉. Cloudy day. Growing. season. 0 Dormant. content of leaves, %.. season. 位 と の 関係. メ ア サ を 材 料 に し て ク ロ ー ネ の 垂 直 位 置 の ち が い に よ る1年 の 関 係 を,III法. で し らべ た.1963年3月. 生 葉 の 含 水 率 と蒸 散 作 用 と. に し らべ た 結 果 はTable・16,お. よ びFig・14に. 示. transpiration of leaves. and. さ れ る. Fig.14 Table.16. Regression and. equations. the leaf moisture. the middle. between. transpiration. content. of the upper,. and the lower. T ; transpiration. cc/100g/day. x ; leaf moisture. content, %. parts. 共 分 散 分析 の 結 果 で は(16)一(18)式 差 が あ る とは い え な い.ク. Relation moisture. between content. of crown. 間 に有 意. ロ ー ネ の位 置 が葉 の. 含 水 率 や蒸 散 作用 に 影 響 す る と し て も,両 者 の 相互 関 係 に は 影 響 が な い よ うだ.. Moisture content, %(dry) —0— The upper part —0— The middle part -x The lower part.
(29) (C)葉. 令 との 関 係. メ ア サ1‑2年 Fig.15の Fig.15. 生 葉 の 含 水 率 と 蒸 散 作 用 と の 関 係 は,1963年4月. の 測 定 で はTable.17. ,. よ うに な っ た.. Relation. between. transpiration. moisture. content. of leaves.. and. Table.. 17 Regression. equations. between. content. of leaves. and moisture. T,. transpration. x,. moisture. transpiration of 1 or 2 year. cc/100g/day. content of leaves. 共 分 散 分 析 で は,回. 帰 係数 に は有 意 差 が み と. め ら れ な か っ た が,平. 均 値 に は あ き らか に 差 が. み と め られ た. (d)品. 種 に よ る ちが い. ア ヤ ス ギ,ホ ウ ラ セ バ ル,ヤ. ン ス ギ,メ. 関 係 は,1963年3月 Fig.16の. Moisture •. able. 18. content of leaves, %.. 1 year leaves. Fig.16 Relation between transpiration moisture content of leaves,. Regression. 0 Ayasugi A Measa A Urasebaru. • Honsugi •3 Ninjinba >: Yabukuguri. equations. moisture. 対 に ホ ン ス ギ,二. 度 に 反 応 す る よ うで あ る.こ. between. content. transpiration. of leaves. T,. transpiration,cc/100g/day. x,. moisture content of leaves (%). of several. を 共 分 散 分 析 し て み る と,5%の. 水. 準 で 回 帰 係 数 に 有 意 差 が み と め られ た.回. 帰係. 数 の 大 き さ の 順 に 並 べ て み る と,ウ. ラ セ バ ル,. メ ア サ,ア. ン ス ギ,二. ヤ ス ギ,ヤ. ブ ク グ リ,ホ. の 場 合 回 帰 係 数 の 大 小 は,. 植 物 の蒸 散 作用 に お よぼ す葉 の 含 水 率 の影 響 の 多 少 を 示 す も の と考 え ら れ る か ら,品 関 係 に つ い て 次 の よ う に い え る.ウ メ ア サ の 蒸 散 作 用 は,葉. て 敏 感 で あ り,反. よび. and. ン ジ ンバ と な る.こ. content of leaves, %.. の 測 定 で はTable.18お. clones. 上 の6式. Moisture. ン ジ ンバ,. 生 葉 の含 水 率 との. よ うに な っ た.. and. 0 2 'year leaves. ア サ,二. ブ ク グ リ1年. ン ジ ンバ は 鈍 感 で あ り,ア. の 反 応 の 様 式,程. 種の水分 ラ セ バ ル,. の含 水 率 の 変化 に 対 し. ヤ ス ギ,ヤ. ブ クグ リは 中程. 度 は 材 木 の も つ い ろ い ろ な 性 質,た. とえ ば.
関連したドキュメント
4 because evolutionary algorithms work with a population of solutions, various optimal solutions can be obtained, or many solutions can be obtained with values close to the
The inclusion of the cell shedding mechanism leads to modification of the boundary conditions employed in the model of Ward and King (199910) and it will be
Keywords: Convex order ; Fréchet distribution ; Median ; Mittag-Leffler distribution ; Mittag- Leffler function ; Stable distribution ; Stochastic order.. AMS MSC 2010: Primary 60E05
[56] , Block generalized locally Toeplitz sequences: topological construction, spectral distribution results, and star-algebra structure, in Structured Matrices in Numerical
Inside this class, we identify a new subclass of Liouvillian integrable systems, under suitable conditions such Liouvillian integrable systems can have at most one limit cycle, and
Answering a question of de la Harpe and Bridson in the Kourovka Notebook, we build the explicit embeddings of the additive group of rational numbers Q in a finitely generated group
Then it follows immediately from a suitable version of “Hensel’s Lemma” [cf., e.g., the argument of [4], Lemma 2.1] that S may be obtained, as the notation suggests, as the m A
In our previous paper [Ban1], we explicitly calculated the p-adic polylogarithm sheaf on the projective line minus three points, and calculated its specializa- tions to the d-th