研究ノート
前稿 1 で
El subjuntivo 1
2 (以下、Sub 1と表記)を取り挙げた際に、願望 文(主に、ojalá願望文とque願望文)についてさらに考察を深める必要が ある、と書いた。ここでは、主にEl subjuntivo 2 3 (以下、Sub 2と表記)を 参考に、願望文に関してまとめておきたい。Ⅰ.ojalá願望文とque願望文
二つの願望文の違いについては、簡略に以下のように要約することがで 1 高橋節子(2018)スペイン語接続法に関する覚書(1)」『白鷗大学論集』第33巻、
第1号
2 Pilar Díaz, María Luisa Rodríguez, El subjuntivo 1 (nivel intermedio), Edinumen 3 José Amenós, Pilar Díaz, María Luisa Rodríguez, (2008)El subjuntivo 2 (nivel
avanzado), Edinumen
スペイン語接続法に関する覚書(2)
─ 願望文の場合 ─
Algunas notas sobre el subjuntivo español (2)
TAKAHASHI Setsuko
髙 橋 節 子
きるだろう。
1 .ojalá 願望文は時制や人称等に関する制約がほとんどなく、一般的 な願望文として広く使える。一方、que 願望文は時制や人称に関して 偏りや制約がある。
2 .que 願望文は ojalá 願望文に比べて、強い願望(時に命令、非難)
を表す。
Ⅰ-1.現在と未来に関する願望について
Sub 1に従うと、ojalá願望文は、現在と未来に対する願望を表す。「ojalá
+接続法現在」で、未来に対する願望(例1)と現在に対する願望(例2)、
「+接続法過去」で、未来に関する実現可能性の少ない願望(例3)と現 在に関する実現不可能な願望(例4)を表すことができる。(p.16)
(1) ¡Ojalá no llueva el día de mi boda!
結婚式当日に雨が降りませんように!
(2) ¡Ojalá no esté lloviendo!
(結婚式の当日、目覚めた花嫁がベッドの中で言う 4 )雨が降っていま せんように!
(3) ¡Ojalá saliera el sol para las fotos...pero no creo!.
(結婚式の途中で)せめて写真の時には日が差してくれるといいけど、
だめかも。
(4) ¡Ojalá mi vestido tuviera mangas!
(雨の中で写真を取りながら)せめてドレスに袖があればよかったのに!
これに対して que 願望文は、「que+接続法現在で、未来に対する願望 を表す」とだけ書かれている(p.19)。ojalá 願望文と異なるのは、+接続 4 イラストがついている。Sub 1, Sub 2の優れているところは、絵や文章でどんなシチュ エーションかが示されるので、外国語話者にとって非常に分かりやすいところである。
法現在で、現在に対する願望を表す、という記述がないこと 5 、ojalá 願望 文は接続法過去と組むことができるが、que 願望文は専ら接続法現在形の みと組む、ということである。
que 願望文が接続法現在を好むことに関しては、福嶌(2006)6 にも記述 がある。演劇を資料として「que+接続法」単文の例 229 件を抽出した結 果、そのすべてが接続法現在であった、というデータが載っている。ただ し、資料を拡大すれば「que+接続法過去」の例も見られるとの注がつい ている。
もう一つの違いは、que願望文が相手に対して用いられる、という指摘 である。Sub 1の例文は、すべてtúかvosotrosに対する願望である。一方、
ojalá願望文では相手に対する願望の例文は一例もなく、自分に関する願望、
第三者に対する願望、事物に対する願望の例のみが載っている 7 。
(5) ¡Ojalá me tocara la lotería! (p.18)
宝くじが当たりますように。
(6) ¡Ojalá me diga que sí! (p.18)
イエス、って言ってくれますように。
(7) ¡Ojalá esta curva fuera más ancha! (p.18)
このカーブがもっと広かったらよかったのに。
5 高橋覚二(1996)には、現在に関するque願望として以下の例が載っている。た だし、Sub 1のように進行形で表されたものではない。(例2参照)
37b ¡Que tengas razón en lo que has dicho! (今言ったことが正しければいいがな!)
38b ¡Que esté en casa ahora! (どうか今家にいて)
39b ¡Que no esté enojada ahora! (どうか今怒っていませんように)
6 福嶌教隆(2006)「イスパニア語の「que+接続法」単文について」『神戸外大論叢』
57巻7号、57−75
7 実際には、ojaláは相手に対する願望にも用いられる。
・Ojalá seas muy feliz. (Sastre, p. 31)
これに関しては、やはり、福嶌(前掲書)にヒントがあるように思う。
福嶌には、『「que+ 接続法の『「願望」用法は、単に「願う」だけではなく、
当該者に行為を促すよう働きかける(命令する)表現である。「願う」こ とを主眼とする ojalá 文とは、その点で異なる』という記述がある(p.73)。
そして、『「¡Que llueva, que llueva!」と「¡Ojalá (que) llueva!」の違いを、「雨 よ、降れ」という、疑似的な命令表現と「雨が降りますように」と願う表 現との差に求めるべきであると思われる』(p.65) としている 8 。
また、Sub 1で、「他者に対しての願望を表すときには『que+接続法現 在』を使う、特に別れを告げるときや、良いことを願う場合によく使われ る(p.20)」としているのも、命令的な要素があるからだと思われる。福 嶌(前掲書)では、病人に対して、¡Que te mejores pronto!(早くよくな ってね)はいいが、¡Ojalá te mejores pronto!(早くよくなるといいのにね)
は不適切としている。
つまり、que 願望文の主な機能は「相手に対する働きかけ」であり、「que
+接続法現在」が用いられる、という理解でよさそうである。
Ⅰ-2.過去に関する願望に関して 過去に関する願望は、
①過去における実現不可能な願望
8 Sub 2にも三人称に対する願望の例が載っている。駅に着いたその時、まさに出発
する合図の音を聞いての発話として、以下の例が載っている。これも、疑似的な 命令表現と考えられる。
・¡Que no se vaya, por favor, que no se vaya! (p.38)
(行かないで、お願い、行かないで)
Saste(1997, p.45)にも以下の例文が載っている。疑似的な命令表現というよりも、
高橋(1996, p.313)が言うように、que 願望文は ojalá 願望文に比べて実現を強く 希求する表現である、という説明の方が理に適っているかもしれない。
・¡Que papá odie de repente la cerveza! (パパがすぐビールを嫌いになっちゃえ!)
・¡Que Gabriela me quiera! (Gabrielaが僕を愛して!)
② 過去の出来事であるが、それが実現したかどうか話者がまだ知らないこ とに関する願望、の二つに分けられる。
①の場合は「ojalá+接続法過去完了」を使う。
② の場合は「que+接続法現在完了」「ojalá+接続法現在完了」のいずれも 用いることができる。
まず②の場合について
Sub 2には以下の9、10の例が載っている。いずれも「que+接続法現在 完了」が使われている。
(8) ¡Dios mio, que no le haya pasado nada! (p.38)
ああ、彼に何事も起こらないで。
(9) ¡Que no haya cogido ese autobús! (p.38)
彼女がそのバスに乗っていませんように。
<例8>は、迷子になった5歳の息子を心配している両親のせりふである。
<例9>は、バスの事故をニュースで聴いて、妻がいつもそのバスを利用 しているので心配した夫のセリフである。
ポイントは、過去に関する願望ではあるが、その出来事が実際に起こっ たかどうかを話者がまだ把握していない状況下での発言であることである。
もし、実際に起こったことが分かっていたら、「ojalá+接続法過去完了」
を使うはずだからである。
また、Sastre 9 にも「que+接続法現在完了」型の例が載っている。ただ、
残念なことにシチュエーションの説明がない。しかし、<例8,9>で見た 様に、話者が事実を確認していない状況下での発言であるならば、<例10>
9 Sastre, María Angles, El subjuntivo en español, Colegio de España.
は<例8>と同様に、「何も重大なことが起きていませんように」という 意味になるし、<例11>は、「どうか(彼、彼女)がパンを買っています ように」となるはずである。
(10) ¡Que no haya pasado nada grave! (p.45)
(11) ¡Que haya comprado el pan! (p.45)
また、同じような状況下で、ojalá願望文も使える。Hernández Mercedes
(2006)10には(12)の例文が載っている。そして、「過去において(接続法)
現在完了は、起きたかどうかわからない願望を述べる」という説明がある。
これは
Sub 2のシチュエーションと同じである。
(12) ¡Ojalá haya llegado ya a casa! (p. 31)
もう家に着いているといいけど。
人称について言えば、<例8~12>は相手に対する願望ではなく、すべ て第3者に対する願望である。これは「出来事の結果について話者がまだ 知らない」ことから明らかである。
<例8~11>に関しては、ojalá願望文を使うことも可能である。しかし、
5歳の息子の無事を願う両親のことばとして、Ojalá no le haya pasado nada. は違和感があるだろう。これは、ojalá願望文が「不確実性という特 徴を持」ち(高橋 11、p.313)、que 願望文が「ojalá 願望文が持つ不確実性 が消えて、実現可能性を強く希求する」表現である、という説明ですっき りする。
10 Hermández Mercedes, Pilar. (2006) Para practicar el indicativo y el subjuntivo, Edelsa
11 高橋覚二(1996)「ojalá あるいは que に先行された願望文」『原誠教授退官記念 論文集』
que願望文が接続法過去と共起した例は
Sub 2には1例も載っていなかっ
た。「Ojalá+接続法過去」が現在や未来に対する実現可能性の低い願望を 表すとすれば、ojalá願望文よりも強い願望を表すque願望文に接続法過去 と共起した例がないのも頷ける。次に、①の過去に関する実現不可能な願望について検討する。
過去に関する実現不可能な願望を表すには、「ojalá+接続法過去完了」
を使う。
(13) ¡Ojalá hubiera venido con papá, él me hubiera comprado la muñeca!(Sub 2. p.33)
パパとくればよかった、パパならお人形を買ってくれたのに。
Ⅰ-3.「que+接続法過去完了」について
ただし、「que+接続法過去完了」の構文がないわけでない。その場合 には「現在の状況を避けるために過去にしておけばよかった行為に対する 非難(reproche)を表す」ただし、聞き手ではなく、第三者に対して用い られる。(Sub 2, p. 40)
(14) Pues que lo hubiera hecho él, que nunca hace nada y siempre se está quejando.(p.41)
彼が自分でやったらよかったのに、いつも何にもしないで文 句ばっかり。
(15) Que lo hubieran dicho antes, ya he sacado las entradas.(p.41)
(彼らが)前もってそう言ってくれればよかったのに。もう チケットを買っちゃったよ。
(16) Pues que lo hubieran pensado mejor.(p.40)
彼らはもっとよく考えるべきだったんだ。
<例14~16>のように、「que+接続法過去完了」が使えるのは第三者に 対する場合である。相手 tú, vosotrosに言及するときには、スペインのス ペイン語では不定詞の複合形を使う。
(17) Haberlo terminado tú, que siempre me taca a mí hacerlo todo.(p.41)
あんたが終わらせたらよかったのに。いつも私に全部回って くるんだから。
(18) Pues haberlo dicho antes, yo no lo sabía y lo he sacado igual que el mío.(p.41)
それを先に言ってよ。私は知らなかったから私と同じものを 取ってしまった。
状況や声のトーンによっては、失礼、または乱暴な印象になることもあ るという。
願望と命令は線引きが難しい。
例えば、<例文14~18>には、感嘆符が使われていない。すでに願望文 としての機能が薄れていることの証左であろう。
『中級スペイン語文法』12では、<例文17,18>に相当する機能が「命令」
の一形態として扱われている。「不定詞文の命令」の項目で、「複合形を用 いると過去の事実に反する願望・命令」を表す、とある。
(19) ¡Habérselo dicho mucho antes! (p.360) もっと前に言っておけよ。
12 山田善郎(監修)(1995) 『中級スペイン語文法』、白水社
NGLE 13においても、「命令」の項目に同じような説明がある。また、
中南米のスペイン語では接続法過去完了を使う方が普通、という記述があ り、以下の例文が載っている(§42.3 r)。
(20) Hubieras venido. (スペインではHaber venido.)
(21) No lo hubieras hecho. (スペインではNo haberlo hecho.)
Ⅰ-4.「Ojalá+接続法過去完了」について
「Ojalá+接続法過去完了」は過去における実現しなかったことに対する 願望を表すが、それ以外に、不満や(queja)や後悔(arrepentimiento)を 表すことができる(Sub 2 , p.33)。これは、(22)に対して、相手が(23)
と答えていることからも明らかである。
(22) Ojalá hubieras traído una escalera más alta. (p.34)
もっと高いはしごを持ってきてほしかったな。
(23) Lo siento, no sabía que eres tan bajito. (p.34)
悪かったね。おまえがそんなにチビだとは知らなくてさ。
「ojalá +接続法過去完了」は「que+接続法過去完了」と異なり、人称 に関係なく使える。
<例13>のように話し手を主語とした願望文にも使えるし、<例23>の ように主語が2人称でも、<例24>のように3人称でも使える。一方、
queは(スペインでは)3人称にしか使えない。
13 Real Academia Española & Asociación de Academias de la Lengua Española (2009) Nueva gramática de la lengua española, Espasa Libros
(24) Ojalá me hubiera dicho antes de la boda. (I wish she had told me it before the wedding.)
(Smith-Durán, Smith-Durán14p.221)
また、ojalá が「実現しなかった願望に加えて、不満や後悔も表すこと ができる」のに対して、queは「非難(reproche)や冷淡(distanciamiento)
を表す」(Sub 2, p.33)。意味的にはqueの方が非難の意味合いが強いのである。
上述したように、『中級スペイン語文法』やRAEがこの用法を「命令」の 項目に入れているのも頷ける。
Ⅰ-5.「ojalá願望文」と「que願望文」のまとめ 以上を簡単にまとめておく。
ojalá は全時(現在、未来、過去)における願望を表し、人称に関して も制約がない。
que願望文は、話者にとって結果が分かっていない出来事(現在、未来、
過去)についての強い願望を表す。過去のすでに結果が分かっている出来 事に関する場合には、3人称に対する「非難」を表現することになる。
ojalá+接続法現在(現在・未来に関する願望)
+過去(現在における実現性の低い願望)
+接続法過去完了( 過去における実現しなかったことに関する願望、
不満、後悔)
que +接続法現在(主に相手に対する強い願望)
que+接続法現在完了(結果が分かっていない過去の出来事に対する強い願望)
que+接続法過去完了(3人称に対する非難)
注)複合不定詞(2人称に対する非難、一種の命令)
14 Smith-Durán, Gordon and Smith-Durán, Cynthia, (2015) Spanish Subjunctive, Light Speed Spanish
Ⅱ.その他の願望文
Sub 1で取り挙げられた願望文は、que 願望文と ojalá 願望文のみであっ たが、Sub 2では、その他に「quién+ 接続法過去」、「Qué más quisiera que+ 接続法15」「Así +接続法」が追加されている。以下、簡単にまとめ ておく。
まず
Sub 2の1課では、quién , quéといった疑問詞を使った願望文が取り
挙げられる。実現不可能な現在・過去の願望について述べる。
少年がボールをけっている姿を見て老人がつぶやく:
(25) ¡Quién tuviera sus años para jugar al fútbol de esa manera! (Sub 2, p.30)
同じような意味として、以下の文を選ばせる設問がある。
(26) A este hombre le gustaría ser más joven.
(この男性はもっと若くなりたいと思っている)
15 実現不可能な願望には「quién+接続法過去」以外に「Qué más quisiera que+接 続法(主語が同じならば不定詞)」が使える。これらの表現の違いは説明されて いない。
・¡Qué más quisiera yo que me hubieras despertado! (Sub 2, p. 175)
(起こしてくれたのだったらどんなにいいか)
・ ¡Qué más quisiéramos nosotros que ser cocodrilos ¿eh? para estar debajo del agua durante tanto tiempo ! (同上)
( あんなに長いこと水に潜っていられるなんて、私たち、ワニになれれば どんなにいいか)
過去の実現不可能な願望であれば、接続法過去完了を使う。
・ ¡Me dijeron que alquilasteis dos trajes de frac para ir a la boda de la duquesa! ¡Qué lujo!
・ ¡Qué más hubieramos querido nosotros que nos dejaran entrar con un traje normal, pero era imposible.(Sub 2, p.34)
(公爵夫人の結婚式に行くのに、燕尾服を借りたんだって。豪勢だな!
(普通のスーツで入れてくれるならばどんなによかったか! でもダメだった)
この「quién+接続法」は「話者の自分自身に対する願望である」にも かかわらず、動詞は3人称単数になる、という説明がなされる。また、
-se形を取ることは極めて稀であるという。
過去の実現不可能な願望を表す場合には、「quién+接続法過去完了」に なる16のだが、その際に、「話者の自分自身に対する」願望を表す、とい う説明は特にない。ただ、挙げられている例文はすべて話者自身に対する 願望である17。
(27) ¡Quién hubiera estado en un lugar así! (Sub 2, p.35)
そんな場所にいたかったなあ。
Sub 2の2課では、que願望文に対比して、así願望文が取り上げられる。
que願望文が、ポジティヴな願望、ネガティブな願望(相手にとって悪い ことを望む)のいずれも表すことができるのに対して、así 願望文は主に ネガティブな願望のみをあらわす。
ポイントは、así 願望文が、ojalá 願望文ではなく、que 願望文と対比さ れているという点である。これは、que 願望文と同様に、así 願望文が「強 い願望」を表す18からであろう。
16 「quién+接続法過去完了」の構文は、願望のみならず、たった今知った事実に対 する驚きを表すことがある。この場合には、pensar, creer, imaginar 等、考えや 意見を表す動詞を伴うことが多い。
¡Quién hubiera imaginado que el mundo iba a cambiar tanto! (Sub 2, p.35)
(世界がこんなに変わるなんてだれが想像しただろうか?)
車に人がぎゅうぎゅう詰めになっている写真を見て、
¡Quién hubiera creído(pensado, imaginado) que cabe tanta gente en un coche.
(Sub 2, p.175)
(車にあんなにたくさん人が乗れるなんて考えたこともなかった!)
17 『中級スペイン語文法』に、「quién は話し手自身を指すことが多い」(p.515) とい う記述がある。
18 CLAVEは次の様に説明している。
Expresión que se usa para indicar un deseo fuerte. ¡Así lloviera a cantaros!
ただし、que 願望が主に相手に対する願望を表すのに対して、así 願望 文は3人称に対してもよく使う点は異なっている19。
(28) Así enfermase él también y no pudiese salir a la calle en un mes.
(Sub 2, p.38)
やつも病気になって一か月外出できなくなっちゃえ!
(29) Así se arruinase él y tuviera que pedirme algo. (同上)
あいつも破産してオレに物乞いするようになればいいんだ!
今回は、独立節における願望文について検討した。次回は、Sub 2を参 考にしながら、複文における接続法を検討することとしたい。
19 SALAMANCAでは次の様に説明されている。
Equivale a “ojalá” “así” prefiere los contextos en que se desea un mal. Así lo atropelle un coche.
ここで、que願望文ではなく、“ojalá”願望文と等価とされているのは、así も“ojalá”
も3人称にたいして使えるのに対して、queは主に相手に対して使うからであろう。
引用文献
DiccionarioSALAMANCA de la lengua española (1996), Santillana, Diccionario de uso del español actual CLAVE, (2003), Ediciones SM
Real Academia Española & Asociación de Academias de la Lengua Española (2009) Nueva gramática de la lengua española, Espasa Libros
Hermández Mercedes, Pilar. (2006) Para practicar el indicativo y el subjuntivo, Edelsa José Amenós, Pilar Díaz, María Luisa Rodríguez (2008) El subjuntivo 2 (nivel avanzado), Edinumen
Pilar Díaz, María Luisa Rodríguez, El subjuntivo 1 (nivel intermedio), Edinumen Sastre, María Angeles, El subjuntivo en español, Colegio de España.
Smith-Durán, Gordon and Smith-Durán, Cynthia, (2015) Spanish Subjunctive, Light Speed Spanish
高橋覚二(1996)「ojaláあるいはqueに先行された願望文」『原誠教授退官記念論文集』
髙橋節子(2018)スペイン語接続法に関する覚書(1)」『白鷗大学論集』第33巻、第1号 福嶌教隆(2006)「イスパニア語の「que+接続法」単文について」『神戸外大論叢』
57巻7号、57−75
山田善郎(監修)(1995) 『中級スペイン語文法』、白水社
(本学経営学部教授)