国内仮想化関連市場規模の現状と中期予測報告
PRESS RELEASE
(報道関係者各位) 2009年10月1日ノークリサーチ(本社〒120-0034東京都足立区千住1-4-1 東京芸術センター1705:代表伊嶋謙ニ)は国内仮想化関連市場規模に 関する調査結果を発表した。本調査は「サーバ仮想化ソフトウェア」と「デスクトップ仮想化ソフトウェア」の二つの分野について、ユーザ調査 結果に基づいて市場規模を試算したものである。
<2013年にサーバ仮想化は369.4億円、デスクトップ仮想化は53.3億円に達する>
■サーバ仮想化ソフトウェアは大企業が牽引役だが、中堅・中小企業にも徐々に普及
■中堅・中小企業におけるサーバ仮想化普及のカギは「スケーラビリティ」と「レガシー資産継承」
■デスクトップ仮想化ソフトウェアは大企業による自社内運用と中小企業によるDaaS活用が牽引
国内仮想化関連市場規模の現状と中期予測報告
サーバ仮想化ソフトウェア市場は大企業が牽引するも、中堅・中小企業での普及も進む
14.8 23.6 22.9 30.6 88.6 180.4
0.0 100.0 200.0 300.0 400.0
2009年
サーバ仮想化ソフトウェア市場規模(単位:億円)
Nork Research Co.,Ltd 1
上記グラフは民間企業の年商帯別に国内サーバ仮想化ソフトウェア市場規模の試算結果である。ここでの サーバ仮想化ソフトウェアとは「サーバ仮想化ハイパバイザ及び関連する管理ツール」を指し、試算対象は 商用ソフトウェアライセンスの民間企業による年間投資金額である。
年商
500
億円以上の大企業におけるサーバ統合(特に複数拠点やグループ企業も含めた統合)が全体 市場を強く牽引していくが、中堅・中小企業においてもサーバ仮想化を活用する動きが見られ始めており、年商5億円以上~500億円未満における市場規模は2013年には2009年の二倍に達する見込みである。
14.8
16.9
19.7
23.4
28.2 23.6
26.5
30.4
35.4
41.9 22.9
27.2
32.7
39.5
48.2 30.6
34.4
39.1
44.8
51.7 88.6
107.2
130.7
160.8
199.4 180.4
212.3
252.6
303.9
369.4 2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
5億円以上~50億円未満 50億円以上~100億円未満 100億円以上~300億円未満 300億円以上~500億円未満 500億円以上
国内仮想化関連市場規模の現状と中期予測報告
以下のグラフは年商
500
億円未満の中堅・中小企業に対し、サーバ仮想化の目的を尋ねた結果である。全ての年商帯において、「運用管理負荷の軽減」や「リソースの有効活用」を目的としたサーバ物理集約 が多くを占めている。しかし、中堅・中小企業は大企業と比べてサーバ台数が少ない。中堅・中小企業で サーバ仮想化が広く普及するためには、物理サーバ台数削減以外の用途を活性化させることが重要な ポイントとなってくる。
年商5億円~500億円では「負荷増大時の対応」が比較的多く、サーバ仮想化で得られる「迅速な配備」
が有効な訴求ポイントの一つであることがわかる。また、年商が低くなるにしたがって「古い
OS
で稼働を している既存システムの移設」の割合が高くなっている。情報システム部門/担当者が少ない中堅・中小 企業ではサポート期限の切れたOS上で業務システムを稼働させているケースもあり、そうしたレガシー 資産を安全に存続させるための手段としてサーバ仮想化が有効であることがわかる。今後はサーバ統合に加えて、「スケーラビリティ」「レガシー資産継承」といった複数の観点からのサーバ 仮想化活用を訴求していくことが、中堅・中小企業におけるサーバ仮想化市場の活性化のカギを握って いるといえるだろう。
35.7% 22.4% 21.4% 11.2% 21.4% 28.6%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 120.0% 140.0% 160.0% 180.0% 200.0%
5億円未満 (n=98)
サーバ仮想化の目的
中堅・中小企業においてはサーバ物理集約以外の用途でのサーバ仮想化活用がカギ
Nork Research Co.,Ltd 2
36.1%
41.8%
47.8%
52.9%
36.1%
40.3%
47.8%
27.1%
19.3%
31.3%
23.9%
25.7%
31.3%
25.4%
37.3%
27.1%
13.3%
16.4%
17.9%
27.1%
22.9%
14.9%
10.4%
17.1%
(n=98)
5億円以上~
50億円未満 (n=83)
50億円以上~
100億円未満 (n=67)
100億円以上~
300億円未満 (n=67)
300億円以上~
500億円未満 (n=70)
物理サーバの台数を減らし、運用管理の手間を軽減するため
複数のシステムを統合し、物理サーバのCPUやメモリを有効に活用するため システムを物理サーバから切り離すことで、システムの安定稼働を図るため システム負荷が増大した時などに迅速にサーバを追加できるようにするため 開発やテストのための環境を迅速かつ低コストで手配できるようにするため 古いOSで稼働している既存のシステムを最新の物理サーバで稼働させるため その他
国内仮想化関連市場規模の現状と中期予測報告
以下のグラフは民間企業の年商帯別に国内デスクトップ仮想化ソフトウェア市場規模の試算結果である。
ここでのデスクトップ仮想化ソフトウェアとは「クライアント
PC
におけるハードウェアとソフトウェアを分離し、複数ユーザのデスクトップ環境(OSおよびアプリケーション)を統合的に管理するソフトウェア」を指す。
アプリケーション層のみを対象とするソリューション(画面転送型のシンクライアントやアプリケーションを パッケージ化して配信するもの)および、ポイント・ツー・ポイントでデスクトップ環境を個別に扱うものに ついては除外している。試算対象は商用ソフトウェアライセンスの民間企業による年間投資金額である。
サーバ仮想化と同様に多くの割合を占めるのは年商500億円以上の大企業である。クライアントPC台数の 多い大企業においてはクライアント
PC
環境のセキュリティ維持や運用負荷軽減が課題となっている。それを 実現するためには「端末にデータを残さない」という旧来のシンクライアントソリューションでは不十分であり、複数ユーザのデスクトップ環境を統一的に管理する仕組みが必要となってくる。複数拠点のクライアントPC をリモートで管理するといったニーズに応える形でデスクトップ仮想化ソフトウェアの活用が今後進んでいくと 予想される。
一方、年商50億円未満の中小企業においてはデスクトップ環境をサービスとして利用する「DaaS(Desktop
as a Service)」のニーズが期待できる。この場合、ユーザ企業はデスクトップ仮想化ソフトウェア自体の存在
は意識せず、サービス提供者側がデスクトップ環境をインターネット越しに提供する形となる。このようにデスクトップ仮想化ソフトウェア市場は大企業での自社内運用と中小企業における
DaaS
を通じた 利用という二つの要素が市場を牽引していくものと予想される。デスクトップ仮想化ソフトウェア市場は大企業と中小企業がそれぞれ異なるニーズで牽引
Nork Research Co.,Ltd 3
当調査データに関するお問い合わせ 株式会社 ノークリサーチ 担当:岩上由高 東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705 TEL 03-5244-6691 FAX 03-5244-6692 [email protected] www.norkresearch.co.jp 1.4
1.5 1.7 2.1 2.6
1.5 1.7
2.0 2.3
2.9 3.7
4.1 4.5
5.0 5.6
4.9 5.6
6.4 7.4
8.6 13.6
16.3 20.0
25.6
33.6 25.1
29.1
34.6
42.4
53.3
0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年
デスクトップ仮想化ソフトウェア市場規模(単位:億円)
5億円以上~50億円未満 50億円以上~100億円未満 100億円以上~300億円未満 300億円以上~500億円未満 500億円以上