1 【サイトトップ】>【コンサルタント試験】>【問題解説】>【衛生】 2018 年 11 月 11 日 第43回(2015 年度)労働衛生コンサルタント試験 (労働衛生関係法令)の解説と正答 柳川行雄
内容
1 はじめに ... 2 2 解説と試験協会発表正答 ... 3 (1)問 1(試験協会発表正答 5)難易度1 ... 3 (2)問 2(試験協会発表正答 4)難易度5 ... 7 (3)問 3(試験協会発表正答 2)難易度4 ... 10 (4)問 4(試験協会発表正答 2)難易度3 ... 14 (5)問 5(試験協会発表正答 1)難易度4 ... 18 (6)問 6(試験協会発表正答 3)難易度2 ... 22 (7)問 7(試験協会発表正答 5)難易度3 ... 25 (8)問 8(試験協会発表正答 5)難易度2 ... 31 (9)問 9(試験協会発表正答 1)難易度5 ... 35 (10)問10(試験協会発表正答 4)難易度1 ... 42 (11)問11(試験協会発表正答 4)難易度3 ... 45 (12)問12(試験協会発表正答 2)難易度1 ... 48 (13)問13(試験協会発表正答 3)難易度4 ... 52 (14)問14(試験協会発表正答 3)難易度5 ... 56 (15)問15(試験協会発表正答 4)難易度2 ... 582 1 はじめに 本稿は、労働衛生コンサルタント試験を受験しようとされている方のために 実際の試験問題についての解説をしているものである。なお、各設問に対する正 答としては(公財)安全衛生技術試験協会が公表したものを表示している。 本稿の解説は、私のオリジナルの文章である。コンサルタント試験の受験学習 の参考にして頂ければ幸いである。 さらに、私の主観によって難易度を付した。5段階で示し、数値が大きくなる ほど難しいという意味である。 難易度1と2の問題を確実に正答すれば足切りの40%に達し、さらに難易度 3の問題をすべて正答すれば合格ラインの60%に達する。難易度4と5の問題 を正答すれば、衛生法令や記述の試験が合格ラインに達していなくても合格す る可能性が出るようになるだろう。 本年の法令の試験は全体的に難易度が高かったように思う。しかし、難易度4 又は5であっても正答できるものはないわけではない。合格のためには、衛生法 令でできる限り高得点を取っておくというつもりで勉強をした方がよい。とは いえ、何が難しいかは、それぞれの専門によっても異なると思うので、あくまで も参考程度にとどめて欲しい。 なお、本稿では法令の条文を引用するにあたって、数字をアラビア数字にする などの修正を行っている。
3 2 解説と試験協会発表正答 (1)問 1(試験協会発表正答 5)難易度1 問1 事業場の安全衛生管理体制に関する次の記述のうち、労働安全衛生法 令上、正しいものはどれか。 (1)事業者は、常時使用する労働者数が2000 人の製造業の事業場では、 第1種衛生管理者免許若しくは衛生工学衛生管理者免許を有する者又は 医師、歯科医師若しくは労働衛生コンサルタントのうちから、衛生管理 者を4人以上選任し、そのうち医師、歯科医師又は労働衛生コンサルタ ント以外の衛生管理者については、当該事業場に専属の者としなければ ならない。 (2)事業者は、常時使用する労働者数が1000 人以上又は化学物質の製 造、取扱い等の有害業務に従事する労働者数が500 人以上の事業場で は、当該事業場に専属の産業医を2人以上選任しなければならない。 (3)事業者は、作業環境測定法に規定する指定作業場を有する事業場で は、衛生委員会の委員として、当該事業場において作業環境測定を実施 している作業環境測定機関の作業環境測定士を指名することができる。 (4)産業医は、少なくとも毎月1回作業場等を巡視し、作業方法又は衛生 状態に有害のおそれがあるときは、総括安全衛生管理者に勧告し、当該 総括安全衛生管理者の指示に基づいて労働者の健康障害を防止するため 必要な措置を講じなければならない。 (5)事業者は、産業医の選任を要しない事業場では、労働者の健康管理等 を行うのに必要な医学に関する知識を有する医師又は労働者の健康管理 等を行うのに必要な知識を有する保健師に、労働者の健康管理等の全部 又は一部を行わせるように努めなければならない。 (1)本肢の事業者は、常時使用する労働者数が2,000 人の製造業であるから 安衛則第7条第1項(第4号)の規定により、4人の衛生管理者を選任し なければならない。この点は正しい。 しかし、同項(第2号)の規定により、この4人のうち1人の労働衛生 コンサルタント以外の衛生管理者については、当該事業場に専属の者とし なければならない。医師又は歯科医師については専属の者としなければな らず、労働衛生コンサルタントも1人を除いては専属の者としなければな らない。従って、本肢は誤りとなる。
4 なお、安衛則第10 条は、衛生管理者の資格として「前三号に掲げる者 のほか、厚生労働大臣の定める者」を定めるが、本肢にはその記述もな く、その意味でも誤りとなる。 【労働安全衛生法】 (衛生管理者) 第12条 事業者は、政令で定める規模の事業場ごとに、都道府県労 働局長の免許を受けた者その他厚生労働省令で定める資格を有する 者のうちから、厚生労働省令で定めるところにより、当該事業場の 業務の区分に応じて、衛生管理者を選任し(略)なければならな い。 2 (略) 【労働安全衛生法施行令】 (衛生管理者を選任すべき事業場) 第4条 法第12条第1項の政令で定める規模の事業場は、常時50 人以上の労働者を使用する事業場とする。 【労働安全衛生規則】 (衛生管理者の選任) 第7条 法第12条第1項の規定による衛生管理者の選任は、次に定 めるところにより行わなければならない。 一 (略) 二 その事業場に専属の者を選任すること。ただし、2人以上の衛 生管理者を選任する場合において、当該衛生管理者の中に第10 条第三号に掲げる者がいるときは、当該者のうち1人について は、この限りでない。 三 次に掲げる業種の区分に応じ、それぞれに掲げる者のうちから 選任すること。 イ 農林畜水産業、鉱業、建設業、製造業(物の加工業を含 む。)、電気業、ガス業、水道業、熱供給業、運送業、自動車整 備業、機械修理業、医療業及び清掃業 第一種衛生管理者免許 若しくは衛生工学衛生管理者免許を有する者又は第10条各号 に掲げる者 ロ その他の業種 第一種衛生管理者免許、第二種衛生管理者免 許若しくは衛生工学衛生管理者免許を有する者又は第十条各号
5 に掲げる者 四 次の表の上欄に掲げる事業場の規模に応じて、同表の下欄に掲 げる数以上の衛生管理者を選任すること。 事業場の規模(常時使用する労働者数) 衛生管理者数 50 人以上 200 人以下 1人 200 人を超え 500 人以下 2人 500 人を超え 1,000 人以下 3人 1,000 人を超え 2,000 人以下 4人 2,000 人を超え 3,000 人以下 5人 3,000 人を超える場合 6人 五 (略) 第10条 法第12条第1項の厚生労働省令で定める資格を有する者 は、次のとおりとする。 一 医師 二 歯科医師 三 労働衛生コンサルタント 四 前三号に掲げる者のほか、厚生労働大臣の定める者 (2)事業者は、常時使用する労働者数が1000 人以上又は一定の有害な化学 物質の製造、取扱い等の有害業務に従事する労働者数が500 人以上の事業 場では、当該事業場に専属の産業医をしなければならない。すべての化学 物質の製造、取扱い等の有害業務に従事する労働者が500 人以上の事業場 ではない。 また、産業医を2人以上選任しなければならないのは、安衛則第13 条 第1項(第3号)の規定により、常時3,000 人をこえる労働者を使用する 事業場である。従って、本肢は誤りとなる。 【労働安全衛生規則】 第13条 法第13条第1項の規定による産業医の選任は、次に定め るところにより行わなければならない。 一及び二 (略) 三 常時1,000 人以上の労働者を使用する事業場又は次に掲げる業
6 務に常時500 人以上の労働者を従事させる事業場にあっては、そ の事業場に専属の者を選任すること。 イ~ヌ (略) ル 水銀、砒素、黄りん、弗化化水素酸、塩酸、硝酸、硫酸、青 酸、か性アルカリ、石炭酸その他これらに準ずる有害物を取り 扱う業務 ヲ 鉛、水銀、クロム、砒素、黄りん、弗化水素、塩素、塩酸、 硝酸、亜硫酸、硫酸、一酸化炭素、二硫化炭素、青酸、ベンゼ ン、アニリンその他これらに準ずる有害物のガス、蒸気又は粉 じんを発散する場所における業務 ワ、カ (略) 三 常時3,000 人をこえる労働者を使用する事業場にあっては、2 人以上の産業医を選任すること。 (3)事業者は、作業環境測定法に規定する指定作業場を有する事業場では、 衛生委員会の委員として、当該事業場において作業環境測定を実施してい るその事業場の作業環境測定士を指名することができる。しかしながら作 業環境測定機関の作業環境測定士を指名することはできない。従って、本 肢は誤りとなる。 【労働安全衛生法】 (衛生委員会) 第18条 (略) 2 (略) 3 事業者は、当該事業場の労働者で、作業環境測定を実施している 作業環境測定士であるものを衛生委員会の委員として指名すること ができる。 4 (略) (4)産業医は、原則として毎月1回作業場等を巡視し、作業方法又は衛生状 態に有害のおそれがあるときは、直ちに労働者の健康障害を防止するため 必要な措置を講じなければならない。総括安全衛生管理者に勧告し、当該 総括安全衛生管理者の指示に基づいて措置を講じるのではない。従って、 本肢は誤りとなる。 なお、この問題は2015 年のものであるが、現在は、産業医の月1回の 巡視は一定の要件のもとに2月に1回に緩和されており、現時点では、そ
7 の意味でも誤りとなる。 【労働安全衛生規則】 (産業医の定期巡視及び権限の付与) 第15条 産業医は、少なくとも毎月1回(産業医が、事業者から、 毎月一回以上、次に掲げる情報の提供を受けている場合であって、 事業者の同意を得ているときは、少なくとも2月に1回)作業場等 を巡視し、作業方法又は衛生状態に有害のおそれがあるときは、直 ちに、労働者の健康障害を防止するため必要な措置を講じなければ ならない。 一 第11条第1項の規定により衛生管理者が行う巡視の結果 二 前号に掲げるもののほか、労働者の健康障害を防止し、又は労 働者の健康を保持するために必要な情報であって、衛生委員会又 は安全衛生委員会における調査審議を経て事業者が産業医に提供 することとしたもの 2 (略) (5)安衛法第13 条の2の規定により、正しい。 【労働安全衛生法】 第13条の2 事業者は、前条第1項の事業場(産業医を選任すべき 事業場:引用者)以外の事業場については、労働者の健康管理等を 行うのに必要な医学に関する知識を有する医師その他厚生労働省令 で定める者に労働者の健康管理等の全部又は一部を行わせるように 努めなければならない。 (2)問 2(試験協会発表正答 4)難易度5 問2 危険有害業務に係る機械等についての計画の届出に関し、次の文中の A ~ D に入る語句として、労働安全衛生法令上、正しいものは どれか。 「特定化学物質の第1類物質、 A 又はオーラミン等を製造する設 備」に係る計画の届出においては、所定の届書に、次の①の事項につい て記載した書面及び②の図面等を添えて所轄労働基準監督署長に提出し
8 なければならない。 ① 「届出の対象物質を製造する業務の概要」、「 B の構造の概要」 及び「 C の方式及び労働者に当該物質を取り扱わせるときは健康 障害防止の措置の概要」について記載した書面 ② 「 D の状況及び四隣との関係を示す図面」、「当該物質を製造す る設備の配置の状況を示す図面」その他所定の図面等 A B C D (1)エチルベンゼン等 主要構造部分 発散抑制 建築物 (2)特定第2類物質 建築物 発散抑制 設置場所 (3)エチルベンゼン等 建築物 密閉 周囲 (4)特定第2類物質 主要構造部分 密閉 周囲 (5)管理第2類物質 排気処理設備 発散抑制 設置場所 安衛法第88条第1項の規定により、労働基準監督署長に届け出るべき機械 等は、安衛則第85 条等に定められている。安衛則第 85 条は、届け出の対象と なる機械として別表第7の上欄の機械等を定めている。 そして、別表第7の上欄の十六号に「第一類物質又は特定第二類物質等を製 造する設備」が挙げられている。特定第二類物質等は、特化則第4条の規定に より「特定第二類物質又はオーラミン等」を意味する。従って、Aは「特定第 二類物質」となる。 また、別表第7の上欄の十六号の中欄及び下欄から、B、C及びDはそれぞ れ「主要構造部分」「密閉」及び「周囲」となる。 本問は、かなり細かな知識を問うており、難問の部類であろう。本問につい て専門的な知識のある受験生以外は、捨て問と割り切ってよいのではないかと 思う。 【労働安全衛生法】 (計画の届出等) 第88条 事業者は、機械等で、危険若しくは有害な作業を必要とす るもの、危険な場所において使用するもの又は危険若しくは健康障 害を防止するため使用するもののうち、厚生労働省令で定めるもの を設置し、若しくは移転し、又はこれらの主要構造部分を変更しよ うとするときは、その計画を当該工事の開始の日の30日前まで に、厚生労働省令で定めるところにより、労働基準監督署長に届け 出なければならない。ただし、(以下略)
9 2 (以下略) 【労働安全衛生規則】 (計画の届出をすべき機械等) 第85条 法第88条第1項の厚生労働省令で定める機械等は、法に 基づく他の省令に定めるもののほか、別表第7の上欄に掲げる機械 等とする。ただし、別表第7の上欄に掲げる機械等で次の各号のい ずれかに該当するものを除く。 一、二 (略) 別表第七(第八十五条、第八十六条関係 機械等の種類 事項 図面等 (略) (略) (略) 十六 特化則第2 条第1項第一号 に掲げる第一類 物質(以下この 項において「第 一類物質」とい う。)又は特化 則第4条第1項 の特定第二類物 質等(以下この 項において「特 定第二類物質 等」という。) を製造する設備 一 第一類物質 又は特定第二 類物質等を製 造する業務の 概要 二 主要構造部 分の構造の概 要 三 密閉の方式 及び労働者に 当該物質を取 り扱わせると きは健康障害 防止の措置の 概要 一 周囲の状況及び四隣と の関係を示す図面 二 第一類物質又は特定第 二類物質等を製造する設 備を設置する建築物の構 造 三 第一類物質又は特定第 二類物質等を製造する設 備の配置の状況を示す図 面 四 局所排気装置が設置さ れている場合にあって は、局所排気装置摘要書 (様式第二十五号) 五 プッシュプル型換気装 置が設置されている場合 にあってはプッシュプル 型換気装置摘要書(様式 第二十六号) (略) (略) (略) 【特定化学物質障害予防規則】 (第二類物質の製造等に係る設備)
10 第4条 事業者は、特定第二類物質又はオーラミン等(以下「特定第 二類物質等」という。)(以下略) 2 (略) (3)問 3(試験協会発表正答 2)難易度4 問3 粉じん作業を行う場合に特定粉じん発生源などについて、粉じんを減 少させるため、又はその発散を防止するために講じなければならない措 置に関する次の記述のうち、粉じん障害防止規則上、誤っているものは どれか。 ただし、同規則による適用の除外及び設備の特例はないものとする。 (1)坑内作業場で、手持式動力工具以外の動力により鉱物等を破砕する箇 所については、水の中で破砕する場合を除き、密閉する設備若しくは湿 潤な状態に保つための設備の設置又はこれと同等以上の措置を講じなけ ればならない。 (2)屋内作業場で、粉状のアルミニウム又は酸化チタンを袋詰めする箇所 については、局所排気装置、プッシュプル型換気装置若しくは湿潤な状 態に保つための設備の設置又はこれと同等以上の措置を講じなければな らない。 (3)屋内作業場の砂型を用いて鋳物を製造する工程において、型ばらし装 置により砂型を壊す箇所に設置する局所排気装置又はプッシュプル型換 気装置には、除じん装置を設けなければならない。 (4)建設作業中のずい道の内部で、土石又は岩石の掘削を行う作業場につ いては、換気装置による換気の実施又はこれと同等以上の措置を講じな ければならない。 (5)研磨剤を用いて可搬式動力工具により金属の研磨を行う屋内作業場に ついては、全体換気装置による換気の実施又はこれと同等以上の措置を 講じなければならない。 (1)本肢の「坑内作業場で、手持式動力工具以外の動力により鉱物等を破砕す る箇所」は、水の中で破砕する場合を除き粉じん障害防止規則(以下本問の 解説において「粉じん則」という。)別表1第三号に該当し、かつ別表第2 第二号にも該当する。 本肢の箇所での作業は、水の中で破砕する場合を除いているので、別表第
11 2第二号に該当する。従って、粉じん則第4条の規定により、密閉する設備 若しくは湿潤な状態に保つための設備の設置又はこれと同等以上の措置を 講じなければならない。本肢は正しい。 【粉じん障害防止規則】 (特定粉じん発生源に係る措置) 第4条 事業者は、特定粉じん発生源における粉じんの発散を防止す るため、次の表の上欄に掲げる特定粉じん発生源について、それぞ れ同表の下欄に掲げるいずれかの措置又はこれと同等以上の措置を 講じなければならない。 特定粉じん発生源 措置 (略) (略) 三 別表第2第二号に掲 げる箇所 一 密閉する設備を設置すること。 二 湿潤な状態に保つための設備を設 置すること。 (略) (略) 別表第1(第2条、第3条関係) 一~二 (略) 三 坑内の、鉱物等を破砕し、粉砕し、ふるい分け、積み込み、又 は積み卸す場所における作業(次号に掲げる作業を除く。)。ただ し、次に掲げる作業を除く。 イ 湿潤な鉱物等を積み込み、又は積み卸す場所における作業 ロ 水の中で破砕し、粉砕し、又はふるい分ける場所における作 業 三の二 (以下略) 別表第2(第2条、第4条、第10条、第11条関係) 一 (略) 二 別表第1第三号に掲げる作業に係る粉じん発生源のうち、鉱物 等を動力(手持式動力工具によるものを除く。)により破砕し、粉 砕し、又はふるい分ける箇所 三 (以下略) (2)屋内作業場で、粉状のアルミニウム又は酸化チタンを袋詰めする箇所に ついては、別表第1第10 号に該当する。従って、当該粉じん作業に係る
12 粉じんを減少させるため、全体換気装置による換気の実施又はこれと同等 以上の措置を講じればならない。 局所排気装置、プッシュプル型換気装置若しくは湿潤な状態に保つため の設備の設置又はこれと同等以上の措置を講じなければならないとは義務 付けられていない。従って、本肢は誤っている。 【粉じん障害防止規則】 (換気の実施等) 第5条 事業者は、特定粉じん作業以外の粉じん作業を行う屋内作業 場については、当該粉じん作業に係る粉じんを減少させるため、全 体換気装置による換気の実施又はこれと同等以上の措置を講じなけ ればならない。 別表第1(第2条、第3条関係) 一~九 (略) 十 粉状のアルミニウム又は酸化チタンを袋詰めする場所における 作業 十一 (以下略) (3)屋内作業場の砂型を用いて鋳物を製造する工程において、型ばらし装置 により砂型を壊す箇所は、粉じん障害防止規則別表第2第十四号に該当す る。そして、同規則第10 条の規定により、同号の場所において設置され る局所排気装置やプッシュプル型換気装置には除じん装置を儲けなければ ならない。従って本肢は正しい。 【粉じん障害防止規則】 (除じん装置の設置) 第10条 事業者は、第4条の規定により設ける局所排気装置のう ち、別表第2第六号から第九号まで、第十四号及び第十五号に掲げ る特定粉じん発生源(別表第2第七号に掲げる特定粉じん発生源に あっては、1事業場当たり10以上の特定粉じん発生源(前3条の 規定により、第4条の規定が適用されない特定粉じん作業に係る特 定粉じん発生源を除く。)を有する場合に限る。)に係るものには、 除じん装置を設けなければならない。 2 事業者は、第4条の規定により設けるプッシュプル型換気装置の うち、別表第2第七号、第九号、第十四号及び第十五号に掲げる特
13 定粉じん発生源(別表第2第七号に掲げる特定粉じん発生源にあっ ては、1事業場当たり10以上の特定粉じん発生源(前3条の規定 により、第4条の規定が適用されない特定粉じん作業に係る特定粉 じん発生源を除く。)を有する場合に限る。)に係るものには、除じ ん装置を設けなければならない。 別表第1(第2条、第3条関係) 一~十四 (略) 十五 砂型を用いて鋳物を製造する工程において、砂型を造型し、 砂型を壊し、砂落としし、砂を再生し、砂を混練し、又は鋳ばり 等を削り取る場所における作業(第七号に掲げる作業を除く。)。 ただし、水の中で砂を再生する場所における作業を除く。 十六 (以下略) 別表第2(第2条、第4条、第10条、第11条関係) 一~十三 (略) 十四 別表第1第十五号に掲げる作業に係る粉じん発生源のうち、 屋内の、型ばらし装置を用いて砂型を壊し、若しくは砂落とし し、又は動力(手持式動力工具によるものを除く。)により砂を再 生し、砂を混練し、若しくは鋳ばり等を削り取る箇所 十五 (略) (4)粉じん則第6条の2の規定により正しい。 【粉じん障害防止規則】 第6条の2 事業者は、粉じん作業を行う坑内作業場(ずい道等の内 部において、ずい道等の建設の作業を行うものに限る。次条におい て同じ。)については、当該粉じん作業に係る粉じんを減少させるた め、換気装置による換気の実施又はこれと同等以上の措置を講じな ければならない。 (5)本肢の「研磨剤を用いて可搬式動力工具により金属の研磨を行う屋内作 業場」は、粉じん則別表1第七号に該当し、かつ別表第2第七号他のいず れにも該当しない。従って、本肢の場所における作業は、「特定粉じん作 業以外の粉じん作業」(粉じん則第2条第1項)に該当する。 そこで、粉じん則第5条の規定により、全体換気装置による換気の実施
14 又はこれと同等以上の措置を講じなければならない。 【粉じん障害防止規則】 (換気の実施等) 第5条 事業者は、特定粉じん作業以外の粉じん作業を行う屋内作業 場については、当該粉じん作業に係る粉じんを減少させるため、全 体換気装置による換気の実施又はこれと同等以上の措置を講じなけ ればならない。 別表第1(第2条、第3条関係) 一~六 (略) 七 研磨材の吹き付けにより研磨し、又は研磨材を用いて動力によ り、岩石、鉱物若しくは金属を研磨し、若しくはばり取りし、若 しくは金属を裁断する場所における作業(前号に掲げる作業を除 く。) 八 (以下略) 別表第2(第2条、第4条、第10条、第11条関係) 一~六 (略) 七 別表第一第七号に掲げる作業に係る粉じん発生源のうち、屋内 の、研磨材を用いて動力(手持式又は可搬式動力工具によるもの を除く。)により、岩石、鉱物若しくは金属を研磨し、若しくはば り取りし、又は金属を裁断する箇所 八 (略) (4)問 4(試験協会発表正答 2)難易度3 問4 酸素欠乏症等を防止するため事業者が講ずべき措置に関する次の記述 のうち、労働安全衛生法令上、誤っているものはどれか。 (1)パルプ液を入れたことのあるタンクの内部における作業に労働者を就 かせるときは、当該労働者に対し、第2種酸素欠乏危険作業に係る特別 の教育を行わなければならない。 (2)穀物の貯蔵のために使用している倉庫の内部において作業を行う場 合、当該作業場について、6か月以内ごとに1回、定期に、空気中の酸
15 素の濃度を測定しなければならない。 (3)汚水を入れたことのあるポンプ又はこれに附属する設備の修理を行う 場合において、これらの設備を分解する作業に労働者を従事させるとき は、硫化水素中毒の防止について必要な知識を有する者のうちから指揮 者を選任し、その者に当該作業を指揮させなければならない。 (4)労働者が酸素欠乏症等にかかったときは、遅滞なく、その旨を当該作 業を行う場所を管轄する労働基準監督署長に報告しなければならない。 (5)地下室の内部においてプロパンを主成分とするガスの配管を取り外す 作業に労働者を従事させるときは、作業を行う場所の空気中の酸素の濃 度を18 パーセント以上に保つように換気し、又は労働者に空気呼吸器 等を使用させなければならない。 (1)本肢の作業は、酸素欠乏症等防止規則(以下、本問解説において「酸欠則」 という。)第2条第七号(及び安衛令別表第6第九号)の規定により、第1 種酸素欠乏危険作業となる。 従って、酸欠則第12 条第1項の規定により、特別の教育を行わなければ ならない。従って、本肢は正しい。 【労働安全衛生法施行令】 別表第6 酸素欠乏危険場所(第6条、第21条関係) 一~八 (略) 九 し尿、腐泥、汚水、パルプ液その他腐敗し、又は分解しやすい 物質を入れてあり、又は入れたことのあるタンク、船倉、槽、 管、暗きよ、マンホール、溝又はピットの内部 十 (以下略) 【酸素欠乏症等防止規則】 (定義) 第2条 この省令において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞ れ当該各号に定めるところによる。 一~五 (略) 六 酸素欠乏危険作業 労働安全衛生法施行令(昭和四十七年政令 第三百十八号。以下「令」という。)別表第六に掲げる酸素欠乏危 険場所(以下「酸素欠乏危険場所」という。)における作業をい う。 七 第一種酸素欠乏危険作業 酸素欠乏危険作業のうち、第二種酸
16 素欠乏危険作業以外の作業をいう。 八 第二種酸素欠乏危険作業 酸素欠乏危険場所のうち、令別表第 六第三号の三、第九号又は第十二号に掲げる酸素欠乏危険場所 (同号に掲げる場所にあっては、酸素欠乏症にかかるおそれ及び 硫化水素中毒にかかるおそれのある場所として厚生労働大臣が定 める場所に限る。)における作業をいう。 (特別の教育) 第12条 事業者は、第一種酸素欠乏危険作業に係る業務に労働者を 就かせるときは、当該労働者に対し、次の科目について特別の教育 を行わなければならない。 一~五 (略) 2 (以下略) (2)穀物の貯蔵のために使用している倉庫の内部は、酸欠則第3条(及び安 衛令第21 条第9号)により、その日の作業を開始する前に、当該作業場 における空気中の酸素の濃度を測定しなければならない。 従って、6か月以内ごとに1回、定期に、空気中の酸素の濃度を測定し なければならないとする本肢の規定は誤りである。 そもそも酸素欠乏症は、慢性中毒ではないのである。6か月以内ごとに 1回の測定では意味がないだろう。 【労働安全衛生法施行令】 (作業環境測定を行うべき作業場) 第21条 法第65条第1項の政令で定める作業場は、次のとおりと する。 一~八 (略) 九 別表第六に掲げる酸素欠乏危険場所において作業を行う場合の 当該作業場 十 (略) 別表第6 酸素欠乏危険場所(第6条、第21条関係) 一~六 (略) 七 穀物若しくは飼料の貯蔵、果菜の熟成、種子の発芽又はきのこ 類の栽培のために使用しているサイロ、むろ、倉庫、船倉又はピ ットの内部
17 八 (以下略) 【酸素欠乏症等防止規則】 (作業環境測定等) 第3条 事業者は、令第21条第九号に掲げる作業場について、その 日の作業を開始する前に、当該作業場における空気中の酸素(第二 種酸素欠乏危険作業に係る作業場にあっては、酸素及び硫化水素) の濃度を測定しなければならない。 2 (略) (3)酸欠則第25 条の2(第二号)の規定により、汚水を入れたことのある ポンプ又はこれに附属する設備の修理を行う場合において、これらの設備 を分解する作業に労働者を従事させるときは、硫化水素中毒の防止につい て必要な知識を有する者のうちから指揮者を選任し、その者に当該作業を 指揮させなければならない。本肢は正しい。 【酸素欠乏症等防止規則】 (設備の改造等の作業) 第25条の2 事業者は、し尿、腐泥、汚水、パルプ液その他腐敗 し、若しくは分解しやすい物質を入れてあり、若しくは入れたこと のあるポンプ若しくは配管等又はこれらに附属する設備の改造、修 理、清掃等を行う場合において、これらの設備を分解する作業に労 働者を従事させるときは、次の措置を講じなければならない。 一 (略) 二 硫化水素中毒の防止について必要な知識を有する者のうちから 指揮者を選任し、その者に当該作業を指揮させること。 三 (以下略) (4)酸欠則第29 条の規定により、労働者が酸素欠乏症等にかかったとき は、遅滞なく、その旨を当該作業を行う場所を管轄する労働基準監督署長 に報告しなければならない。本肢は正しい。 【酸素欠乏症等防止規則】 (事故等の報告) 第29条 事業者は、労働者が酸素欠乏症等にかかつたとき、又は第 24条第1項の調査の結果酸素欠乏の空気が漏出しているときは、
18 遅滞なく、その旨を当該作業を行う場所を管轄する労働基準監督署 長に報告しなければならない。 (5)酸欠則第23 条の2第1項(第2号)の規定により、地下室の内部におい てプロパンを主成分とするガスの配管を取り外す作業に労働者を従事させ るときは、作業を行う場所の空気中の酸素の濃度を18 パーセント以上に保 つように換気し、又は労働者に空気呼吸器等を使用させなければならない。 本肢は正しい 【酸素欠乏症等防止規則】 (ガス配管工事に係る措置) 第23条の2 事業者は、地下室又は溝の内部その他通風が不十分な 場所において、メタン、エタン、プロパン若しくはブタンを主成分 とするガス又はこれらに空気を混入したガスを送給する配管を取り 外し、又は取り付ける作業に労働者を従事させるときは、次の措置 を講じなければならない。 一 (略) 二 作業を行う場所の空気中の酸素の濃度を18パーセント以上に 保つように換気し、又は労働者に空気呼吸器等を使用させるこ と。 2 (以下略) (5)問 5(試験協会発表正答 1)難易度4 問5 放射線業務を行う事業の事業者が電離放射線障害を防止するため講ず べき措置に関する次の記述のうち、電離放射線障害防止規則上、誤ってい るものはどれか。 (1)放射線装置室以外の場所で、放射性物質を装備している機器で照射して いる場合には、自動警報装置によりその旨を関係者に周知しなければな らない。 (2)妊娠と診断された女性の放射線業務従事者の内部被ばくによる実効線 量については、妊娠と診断されたときから出産までの間につき、1ミリシ ーベルトを超えないようにしなければならない。 (3)放射線装置室内で透過写真撮影用ガンマ線照射装置を使用するときは、
19 放射線源送出し装置以外の遠隔操作装置を用いて線源容器から放射線源 を取り出すことができる。 (4)放射性物質が多量にもれる事故が発生し、その事故によって受ける実効 線量が15 ミリシーベルトを超えるおそれのある区域が生じた場合におけ る緊急作業を行うときは、男性の放射線業務従事者が当該緊急作業に従 事する間に受ける実効線量については、100 ミリシーベルトを超えないよ うにしなければならない。 (5)特定エックス線装置を使用するときは、作業の性質上軟線を利用しなけ ればならない場合又は労働者が軟線を受けるおそれがない場合を除い て、ろ過板を用いなければならない。 (1)放射性物質を装備している機器で照射している場合に「自動警報装置によ り」その旨を関係者に周知しなければならないとの電離放射線障害防止規 則(以下本問の解説において「電離則」という。)第17 条第1項(第三号) の規定は、放射線装置室以外の場所で、放射性物質を装備している機器で照 射している場合には適用されない。本肢は誤っている。 【電離放射線障害防止規則】 (警報装置等) 第17条 事業者は、次の場合には、その旨を関係者に周知させる措 置を講じなければならない。この場合において、その周知の方法 は、その放射線装置を放射線装置室以外の場所で使用するとき、又 は管電圧150キロボルト以下のエックス線装置若しくは数量が4 00ギガベクレル未満の放射性物質を装備している機器を使用する ときを除き、自動警報装置によらなければならない。 一、二 (略) 三 放射性物質を装備している機器で照射している場合 2 (以下略) (2)電離則第6条(第2号)の規定により、妊娠と診断された女性の放射線業 務従事者の内部被ばくによる実効線量については、妊娠と診断されたとき から出産までの間につき、1ミリシーベルトを超えないようにしなければ ならない。本肢は正しい。 【電離放射線障害防止規則】 第6条 事業者は、妊娠と診断された女性の放射線業務従事者の受ける
20 線量が、妊娠と診断されたときから出産までの間(以下「妊娠中」と いう。)につき次の各号に掲げる線量の区分に応じて、それぞれ当該 各号に定める値を超えないようにしなければならない。 一 内部被ばくによる実効線量については、一ミリシーベルト 二 (略) (3)電離則第18 条の3第2項の規定により、放射線装置室内で透過写真撮影 用ガンマ線照射装置を使用するときは、放射線源送出し装置以外の遠隔操 作装置を用いて線源容器から放射線源を取り出すことができる。本肢は正 しい。 【電離放射線障害防止規則】 (放射線源の取出し等) 第18条の3 事業者は、透過写真撮影用ガンマ線照射装置を使用す るときは、放射線源送出し装置(操作器(ワイヤレリーズを繰り出し、 及び巻き取る装置をいう。)、操作管(ワイヤレリーズを誘導する管を いう。)及び伝送管(放射線源及びワイヤレリーズを誘導する管をい う。以下同じ。)により構成され、放射線源を線源容器から繰り出し、 及び線源容器に収納する装置をいう。以下同じ。)を用いなければ線 源容器から放射線源を取り出してはならない。 2 事業者は、前項の規定にかかわらず、放射線装置室内で透過写真撮 影用ガンマ線照射装置を使用するときは、放射線源送出し装置以外の 遠隔操作装置を用いて線源容器から放射線源を取り出すことができ る。 (4)電離則第7条第2項(第1号)(及び同規則第 42 条第1項)の規定によ り、放射性物質が多量にもれる事故が発生し、その事故によって受ける実効 線量が15 ミリシーベルトを超えるおそれのある区域が生じた場合における 緊急作業を行うときは、男性の放射線業務従事者が当該緊急作業に従事す る間に受ける実効線量については、100 ミリシーベルトを超えないように しなければならない。本肢は正しい。 【電離放射線障害防止規則】 (緊急作業時における被ばく限度) 第7条 事業者は、第42条第1項各号のいずれかに該当する事故が発 生し、同項の区域が生じた場合における放射線による労働者の健康障
21 害を防止するための応急の作業(以下「緊急作業」という。)を行う ときは、当該緊急作業に従事する男性及び妊娠する可能性がないと診 断された女性の放射線業務従事者については、第4条第1項及び第5 条の規定にかかわらず、これらの規定に規定する限度を超えて放射線 を受けさせることができる。 2 前項の場合において、当該緊急作業に従事する間に受ける線量は、 次の各号に掲げる線量の区分に応じて、それぞれ当該各号に定める値 を超えないようにしなければならない。 一 実効線量については、百ミリシーベルト 二、三 (略) 3 (略) (退避) 第42条 事業者は、次の各号のいずれかに該当する事故が発生した ときは、その事故によって受ける実効線量が15ミリシーベルトを超 えるおそれのある区域から、直ちに、労働者を退避させなければなら ない。 一、二 (略) 三 放射性物質が多量にもれ、こぼれ、又は逸散した場合 四、五 (略) 2 (以下略) (5)電離則第11 条の規定により、特定エックス線装置を使用するときは、作 業の性質上軟線を利用しなければならない場合又は労働者が軟線を受ける おそれがない場合を除いて、ろ過板を用いなければならない。本肢は正しい。 【電離放射線障害防止規則】 (ろ過板) 第11条 事業者は、特定エックス線装置を使用するときは、ろ過板を 用いなければならない。ただし、作業の性質上軟線を利用しなければ ならない場合又は労働者が軟線を受けるおそれがない場合には、この 限りでない。 本問は、電離則の条文問題であるが、かなり細かな知識を問うている。
22 (6)問 6(試験協会発表正答 3)難易度2 問6 事務所において労働者を常時就業させる室(以下「室」という。)に ついて事業者が講ずべき措置に関する次の記述のうち、事務所衛生基準 規則上、誤っているものはどれか。 (1)空気調和設備を設けている場合は、冷却塔、冷却水の水管及び加湿装 置の清掃を、それぞれ1年以内ごとに1回、定期に、行わなければなら ない。 (2)室における一酸化炭素及び二酸化炭素の含有率(1気圧、温度25 度 とした場合の空気中に占める当該ガスの容積の割合)を、それぞれ100 万分の50 以下及び 100 万分の 5000 以下としなければならない。 (3)室の大規模の模様替を行ったときは、当該室における浮遊粉じん量 (1気圧、温度25 度とした場合の当該空気1立方メートル中に含まれ る浮遊粉じんの重量)について、当該模様替を完了し、当該室の使用を 開始した日以後最初に到来する6月から9月までの期間に1回、測定し なければならない。 (4)室の照明設備について、6か月以内ごとに1回、定期に、点検しなけ ればならない。 (5)空気調和設備を設けている場合は、室に供給される空気中のホルムア ルデヒドの量(1気圧、温度25 度とした場合の当該空気1立方メート ル中に含まれるホルムアルデヒドの重量)が、0.1 ミリグラム以下にな るように当該設備を調整しなければならない。 (1)事務所衛生基準規則(以下、本問の解説において「事務所則」という。) 第9条の2の規定により、原則として空気調和設備を設けている場合は、冷 却塔、冷却水の水管及び加湿装置の清掃を、それぞれ1年以内ごとに1回、 定期に、行わなければならない。従って本肢は正しいとしてよい。 ただし、厳密には1年以内ごとに1回、定期に行わなければならないのは 点検であって、清掃は点検によって必要に応じて行う。また、本肢には但書 に関する記述がない。ただ、コンサルタント試験では、事務所則に関する限 り、この点については問題としないようだ。 【事務所衛生基準規則 】 第9条の2 事業者は、空気調和設備を設けている場合は、病原体によ って室の内部の空気が汚染されることを防止するため、次の各号に掲
23 げる措置を講じなければならない。 一、二 (略) 三 加湿装置について、当該加湿装置の使用開始時及び使用を開始し た後、1月以内ごとに1回、定期に、その汚れの状況を点検し、必 要に応じ、その清掃等を行うこと。ただし、一月を超える期間使用 しない加湿装置に係る当該使用しない期間においては、この限りで ない。 四 (以下略) (2)事務所則第3条の規定により、室における一酸化炭素及び二酸化炭素の 含有率(1気圧、温度25 度とした場合の空気中に占める当該ガスの容積 の割合)を、それぞれ100 万分の 50 以下及び 100 万分の 5,000 以下とし なければならない。本肢は正しい。 【事務所衛生基準規則 】 (換気) 第3条 (略) 2 事業者は、室における一酸化炭素及び二酸化炭素の含有率(1気圧、 温度25度とした場合の空気中に占める当該ガスの容積の割合をい う。以下同じ。)を、それぞれ百万分の50以下及び百万分の500 0以下としなければならない。 (3)事務所則第7条の2の規定により、室の大規模の模様替を行ったとき は、当該室におけるホルムアルデヒドの量(1気圧、温度25 度とした場 合の当該空気1立方メートル中に含まれるホルムアルデヒドの重量)につ いて、当該模様替を完了し、当該室の使用を開始した日以後最初に到来す る6月から9月までの期間に1回、測定しなければならないとされてい る。浮遊粉塵の量について測定することとはされていない。従って、本肢 は誤っている。 【事務所衛生基準規則 】 第7条の2 事業者は、室の建築(建築基準法第2条第十三号に規定す る建築をいう。)、大規模の修繕(同条第十四号に規定する大規模の修 繕をいう。)又は大規模の模様替(同条第十五号に規定する大規模の 模様替をいう。)(以下「建築等」と総称する。)を行ったときは、当 該建築等を行った室における第5条第1項第三号に規定する事項に
24 ついて、当該建築等を完了し、当該室の使用を開始した日以後最初に 到来する6月から9月までの期間に1回、測定しなければならない。 第5条 事業者は、空気調和設備(空気を浄化し、その温度、湿度及び 流量を調節して供給することができる設備をいう。以下同じ。)又は 機械換気設備(空気を浄化し、その流量を調節して供給することがで きる設備をいう。以下同じ。)を設けている場合は、室に供給される 空気が、次の各号に適合するように、当該設備を調整しなければなら ない。 一 浮遊粉じん量(一気圧、温度二十五度とした場合の当該空気一立 方メートル中に含まれる浮遊粉じんの重量をいう。以下同じ。)が、 〇・一五ミリグラム以下であること。 二 (略) 三 ホルムアルデヒドの量(一気圧、温度二十五度とした場合の当該 空気一立方メートル中に含まれるホルムアルデヒドの重量をいう。 以下同じ。)が、〇・一ミリグラム以下であること。 2 (以下略) (4)事務所則第10 条第3項の規定により、室の照明設備について、6か月 以内ごとに1回、定期に、点検しなければならない。本肢は正しい。 【事務所衛生基準規則 】 (照度等) 第10条 (略) 2 (略) 3 事業者は、室の照明設備について、六月以内ごとに一回、定期に、 点検しなければならない。 (5)事務所則第5条第1項(第3号)の規定により、空気調和設備を設けてい る場合は、室に供給される空気中のホルムアルデヒドの量(1気圧、温度25 度とした場合の当該空気1立方メートル中に含まれるホルムアルデヒドの 重量)が、0.1 ミリグラム以下になるように当該設備を調整しなければなら ない。本肢は正しい。 【事務所衛生基準規則 】 (空気調和設備等による調整)
25 第5条 事業者は、空気調和設備(空気を浄化し、その温度、湿度及び 流量を調節して供給することができる設備をいう。以下同じ。)又は 機械換気設備(空気を浄化し、その流量を調節して供給することがで きる設備をいう。以下同じ。)を設けている場合は、室に供給される 空気が、次の各号に適合するように、当該設備を調整しなければなら ない。 一、二 (略) 三 ホルムアルデヒドの量(一気圧、温度25度とした場合の当該空 気1立方メートル中に含まれるホルムアルデヒドの重量をいう。以 下同じ。)が、0.1ミリグラム以下であること。 2 (以下略) (7)問 7(試験協会発表正答 5)難易度3 問7 労働安全衛生法令に基づく健康診断に関する次の記述のうち、正しい ものはどれか。 (1)タンク等の内部以外の屋内作業場において、第3種有機溶剤等を用い て行う洗浄の作業に常時従事する労働者に対し、雇入れの際、配置換え の際及びその後6か月以内ごとに1回、定期に、有機溶剤等健康診断を 行わなければならない。 (2)深夜業に従事する労働者が、事業者に実施義務がある定期健康診断以 外に自発的に受けた健康診断について、その結果を証明する書面を事業 者に提出したときは、事業者は6か月以内に行う次回の定期健康診断に おいて、自発的健康診断で受けた項目を省略することができる。 (3)塩素化ビフェニル(PCB)を取り扱う業務に常時従事させたことのあ る労働者で、現に使用している労働者に対し、6か月以内ごとに1回、 定期に、特定化学物質健康診断を実施しなければならない。 (4)身体に著しい振動を与える業務に常時従事する労働者に対し、特定業 務従事者の健康診断として、6か月以内ごとに1回、定期に行う健康診 断の項目のうち、胸部エックス線検査及び心電図検査については、1年 以内ごとに1回、定期に行えば足りる。 (5)事業者が定期健康診断又は自発的健康診断の結果に基づいて行う医師 からの意見聴取は、定期健康診断については、当該健康診断が行われた 日から3か月以内に、自発的健康診断については、その結果を証明する
26 書面が提出された日から2か月以内に行わなければならない。 (1)有機則第29 条第1項のカッコ内の規定により、第三種有機溶剤を取り扱 う業務については、タンク等の内部に限られている。従って、本肢は誤って いる。第三種有機溶剤は、大量漏洩を念頭に置いた規制が中心であり、健康 診断になじまないのである。 【労働安全衛生法】 (健康診断) 第66条 (略) 2 事業者は、有害な業務で、政令で定めるものに従事する労働者に対 し、厚生労働省令で定めるところにより、医師による特別の項目につ いての健康診断を行なわなければならない。有害な業務で、政令で定 めるものに従事させたことのある労働者で、現に使用しているものに ついても、同様とする。 3 (以下略) 【労働安全衛生法施行令】 (健康診断を行うべき有害な業務) 第22条 法第66条第2項前段の政令で定める有害な業務は、次のと おりとする。 一~五 (略) 六 屋内作業場又はタンク、船倉若しくは坑の内部その他の厚生労働 省令で定める場所において別表第六の二に掲げる有機溶剤を製造 し、又は取り扱う業務で、厚生労働省令で定めるもの 2 (以下略) 【有機溶剤中毒予防規則】 (健康診断) 第29条 令第22条第1項第6号の厚生労働省令で定める業務は、屋 内作業場等(第三種有機溶剤等にあっては、タンク等の内部に限る。) における有機溶剤業務のうち、第3条第一項の場合における同項の業 務以外の業務とする。 2 事業者は、前項の業務に常時従事する労働者に対し、雇入れの際、 当該業務への配置替えの際及びその後6月以内ごとに1回、定期に、 次の項目について医師による健康診断を行わなければならない。
27 (2)このような規定はない。自発的健診の結果を提出したことで、次回の健診 項目を省略できるのなら、自発的健診を受ける意味がないであろう。本肢は 誤っている なお、安衛則第45 条第3項は6月以内ごとに1回定期に行わなければな らない特定業務従事者の健康診断について、第44 条第2項及び第3項の規 定を準用している。そして、第44 条第3項は、「前条、第 45 条の2又は法 第66 条第2項前段の健康診断を受けた者」について「当該健康診断の実施 の日から1年間に限り、その者が受けた当該健康診断の項目に相当する項 目を省略して行うことができる」としている。しかし、「前条」(第 43 条) は雇入れ時の健診、第45 条の2は海外派遣労働者の健康診断、安衛法第 66 条第2項前段は特殊健康診断である。自発的健診を受診してその結果を提 出したからと言って、健診項目が省略できるとする規定はない。 【労働安全衛生法】 (健康診断) 第66条 (略) 2 事業者は、有害な業務で、政令で定めるものに従事する労働者に対 し、厚生労働省令で定めるところにより、医師による特別の項目につ いての健康診断を行なわなければならない。有害な業務で、政令で定 めるものに従事させたことのある労働者で、現に使用しているものに ついても、同様とする。 3 (以下略) 【労働安全衛生規則】 (雇入時の健康診断) 第44条 (略) (定期健康診断) 第44条 事業者は、常時使用する労働者(第45条第1項に規定する 労働者を除く。)に対し、1年以内ごとに1回、定期に、次の項目につ いて医師による健康診断を行わなければならない。 一~十一 (略) 2 第1項第3号、第4号、第6号から第9号まで及び第11号に掲げ る項目については、厚生労働大臣が定める基準に基づき、医師が必要 でないと認めるときは、省略することができる。
28 3 第1項の健康診断は、前条、第45条の2又は法第66条第2項前 段の健康診断を受けた者(前条ただし書に規定する書面を提出した者 を含む。)については、当該健康診断の実施の日から1年間に限り、そ の者が受けた当該健康診断の項目に相当する項目を省略して行うこと ができる。 4 (略) (特定業務従事者の健康診断) 第45条 事業者は、第13条第1項第三号に掲げる業務に常時従事す る労働者に対し、当該業務への配置替えの際及び6月以内ごとに1 回、定期に、第44条第1項各号に掲げる項目について医師による健 康診断を行わなければならない。この場合において、同項第四号の項 目については、1年以内ごとに1回、定期に、行えば足りるものとす る。 2 前項の健康診断(定期のものに限る。)は、前回の健康診断において 第44条第1項第六号から第九号まで及び第11号に掲げる項目につ いて健康診断を受けた者については、前項の規定にかかわらず、医師 が必要でないと認めるときは、当該項目の全部又は一部を省略して行 うことができる。 3 第44条第2項及び第3項の規定は、第1項の健康診断について準 用する。この場合において、同条第3項中「1年間」とあるのは、「6 月間」と読み替えるものとする。 4 (略) (海外派遣労働者の健康診断) 第45条の2 (略) (3)過去に常時従事させたことのある労働者で、現に使用している労働者に対 して、6か月以内ごとに1回、定期に、特定化学物質健康診断を実施しなけ ればならない業務は安衛令第22 条第 2 項に定められている。塩素化ビフェ ニル(PCB)を取り扱う業務は、ここに定められていない。従って本肢は誤 りである。 【労働安全衛生法】 (健康診断) 第66条 (略)
29 2 事業者は、有害な業務で、政令で定めるものに従事する労働者に対 し、厚生労働省令で定めるところにより、医師による特別の項目につ いての健康診断を行なわなければならない。有害な業務で、政令で定 めるものに従事させたことのある労働者で、現に使用しているものに ついても、同様とする。 3 (以下略) 【労働安全衛生法施行令】 (健康診断を行うべき有害な業務) 第22条 (略) 2 法第六十六条第二項後段の政令で定める有害な業務は、次の物を製 造し、若しくは取り扱う業務(略)又は石綿等の製造若しくは取扱い に伴い石綿の粉じんを発散する場所における業務とする。 一~二十四 (これらには塩素化ビフェニルは定められていない) 3 略 (4)身体に著しい振動を与える業務に常時従事する労働者に対する特定業務 従事者の健康診断は、安衛則第45 条に規定されている。本条において、「胸 部エックス線検査及び喀痰検査」は1年以内ごとに1回、定期に行えば足り ることとされているが、心電図検査についてはそのような規定はなく、6月 以内ごとに1回、定期に行わなければならない。 なお、本条の安衛法上の根拠条文は第66 条第1項であり、第2項ではな いので念のため。 【労働安全衛生規則】 (産業医の選任) 第13条 (略) 一、二 (略) 三 (略) イ~ホ (略) ヘ さく岩機、鋲打機等の使用によって、身体に著しい振動を与え る業務 ト~カ (略) 四 (略) 2 (以下略)
30 (定期健康診断) 第44条 (略) 一、二 (略) 四 胸部エックス線検査及び喀痰検査 五~十 (略) 十一 心電図検査 2 (以下 略) (特定業務従事者の健康診断) 第45条 事業者は、第13条第1項第三号に掲げる業務に常時従事す る労働者に対し、当該業務への配置替えの際及び6月以内ごとに1 回、定期に、第44条第1項各号に掲げる項目について医師による健 康診断を行わなければならない。この場合において、同項第四号の項 目については、1年以内ごとに1回、定期に、行えば足りるものとす る。 2 (以下 略) (5)安衛則第51 条の2は、安衛法第 66 条の健康診断の結果については3月 以内に医師からの意見聴取をすることとされており、労働安全衛生法第66 条の2の自発的健康診断については、その結果を証明する書面が提出され た日から2か月以内に行わなければならないとする。本肢は正しい。 【労働安全衛生法】 (健康診断) 第66条 (自発的健康診断の結果の提出) 第66条の2 (健康診断の結果についての医師等からの意見聴取) 第66条の4 事業者は、第66条第1項から第4項まで若しくは第5 項ただし書又は第66条の2の規定による健康診断の結果(当該健康 診断の項目に異常の所見があると診断された労働者に係るものに限 る。)に基づき、当該労働者の健康を保持するために必要な措置につい て、厚生労働省令で定めるところにより、医師又は歯科医師の意見を 聴かなければならない。
31 【労働安全衛生規則】 (健康診断の結果についての医師等からの意見聴取) 第51条の2 第43条等の健康診断の結果に基づく法第66条の4の 規定による医師又は歯科医師からの意見聴取は、次に定めるところに より行わなければならない。 一 第43条等の健康診断が行われた日(法第66条第5項ただし書 の場合にあっては、当該労働者が健康診断の結果を証明する書面を 事業者に提出した日)から3月以内に行うこと。 二 (略) 2 法第66条の2の自ら受けた健康診断の結果に基づく法第六十六条 の四の規定による医師からの意見聴取は、次に定めるところにより行 わなければならない。 一 当該健康診断の結果を証明する書面が事業者に提出された日から 2月以内に行うこと。 二 (略) 3 (略) (8)問 8(試験協会発表正答 5)難易度2 問8 労働安全衛生規則に定める衛生基準に関する次の記述のうち、正しい ものはどれか。 (1)加硫がまによりゴムを加硫する業務を行う屋内作業場について、半月 以内ごとに1回、定期に、当該屋内作業場における気温、湿度及びふく 射熱を測定しなければならない。 (2)坑内の作業場において、自然換気により衛生上必要な分量の空気が供 給される場合は、通気設備を設ける必要はないが、この場合も半月以内 ごとに1回、定期に、当該作業場における通気量の測定を行わなければ ならない。 (3)労働者を常時就業させる作業場では、坑内の作業場を除き、労働者の 飲用に供する水その他の飲料を、十分供給するようにしなければならな い。 (4)労働者を常時就業させる屋内作業場について、床面から4メートルを 超える高さにある空間を除き、設備の占める容積を含む気積が、労働者
32 1人について10 立方メートル以上としなければならない。 (5)男性用小便所の箇所数は、坑内等特殊な作業場でやむを得ない事由が あり適当な数の便所又は便器を備えたときを除き、同時に就業する男性 労働者30 人以内ごとに1個以上としなければならない。 (1)安衛則第 607 条の規定による「加硫がまによりゴムを加硫する業務を行 う屋内作業場」はふく射熱を測定しなければならない作業場とはされてい ない。従って本肢は誤っている。 ただ、かなり細かいことを問うている。ここまで細かいことを覚えておく 必要はないだろう。 【労働安全衛生法】 (作業環境測定) 第65条 事業者は、有害な業務を行う屋内作業場その他の作業場で、 政令で定めるものについて、厚生労働省令で定めるところにより、必 要な作業環境測定を行い、及びその結果を記録しておかなければなら ない。 2 (以下略) 【労働安全衛生法施行令】 (作業環境測定を行うべき作業場) 第21条 法第65条第1項の政令で定める作業場は、次のとおりとす る。 一 (略) 二 暑熱、寒冷又は多湿の屋内作業場で、厚生労働省令で定めるもの 三 (以下略) 【労働安全衛生規則】 (作業環境測定を行うべき作業場) 第587条 令第21条第二号の厚生労働省令で定める暑熱、寒冷又は 多湿の屋内作業場は、次のとおりとする。 一~八 (略) 九 加硫がまによりゴムを加硫する業務を行なう屋内作業場 十 (以下略) (気温、湿度等の測定)
33 第607条 事業者は、第587条に規定する暑熱、寒冷又は多湿の屋 内作業場について、半月以内ごとに1回、定期に、当該屋内作業場に おける気温、湿度及びふく射熱(ふく射熱については、同条第一号か ら第八号までの屋内作業場に限る。)を測定しなければならない。 (2)自然換気により衛生上必要な分量の空気が供給される坑内の作業場につ いては、安衛則第602 条は通気設備の設置を義務付けていない。従って前 段は正しい。 しかし、通気量の測定を行わなければならないのは、第589 条により通 気設備が設けられている坑内の作業場である。従って、通気設備が設置さ れていない場合は測定の必要はなく、本肢は誤っている。 【労働安全衛生法】 (作業環境測定) 第65条 事業者は、有害な業務を行う屋内作業場その他の作業場で、 政令で定めるものについて、厚生労働省令で定めるところにより、必 要な作業環境測定を行い、及びその結果を記録しておかなければなら ない。 2 (以下略) 【労働安全衛生法施行令】 (作業環境測定を行うべき作業場) 第21条 法第65条第1項の政令で定める作業場は、次のとおりとす る。 一~三 (略) 四 坑内の作業場で、厚生労働省令で定めるもの 五 (以下略) 【労働安全衛生規則】 第589条 令第21条第4号の厚生労働省令で定める坑内の作業場 は、次のとおりとする。 一、二 (略) 三 通気設備が設けられている坑内の作業場 (坑内の通気設備) 第602条 事業者は、坑内の作業場においては、衛生上必要な分量の
34 空気を坑内に送給するために、通気設備を設けなければならない。た だし、自然換気により衛生上必要な分量の空気が供給される坑内の作 業場については、この限りでない。 (坑内の通気量の測定) 第603条 事業者は、第589条第三号の坑内の作業場について、半 月以内ごとに1回、定期に、当該作業場における通気量を測定しなけ ればならない。 2 (略) (3)安衛則第 627 条第1項は、とくに限定することなく、すべての事業者に 対して「労働者の飲用に供する水その他の飲料を、十分供給する」ことを義 務付けている。従って、本肢は誤りである。 【労働安全衛生規則】 (給水) 第627条 事業者は、労働者の飲用に供する水その他の飲料を、十分 供給するようにしなければならない。 2 (略) (4)安衛則第600 条の規定により、事業者は、労働者を常時就業させる屋内 作業場の気積を、設備の占める容積及び床面から4メートルをこえる高さ にある空間を除いて、労働者1人について、10 立方メートル以上としなけ ればならない。従って、本肢が設備の占める容積を含む気積が、労働者1 人について10 立方メートル以上としなければならないとしているのは、 誤りである。 【労働安全衛生規則】 (気積) 第600条 事業者は、労働者を常時就業させる屋内作業場の気積を、 設備の占める容積及び床面から4メートルをこえる高さにある空間を 除き、労働者1人について、10立方メートル以上としなければなら ない。 (5)安衛則第628 条の規定により正しい。
35 【労働安全衛生規則】 (便所) 第628条 事業者は、次に定めるところにより便所を設けなければな らない。ただし、坑内等特殊な作業場でこれによることができないや むを得ない事由がある場合で、適当な数の便所又は便器を備えたとき は、この限りでない。 一、二 (略) 三 男性用小便所の箇所数は、同時に就業する男性労働者三十人以内 ごとに一個以上とすること。 四~六 (略) 2 (略) 本問は、やや細かいことのように思えるかもしれないが、なぜか便器の数はコ ンサルタント試験ではよく問われるので、覚えておいた方がよい。それさえ覚え ておけば、本問は正答できる。(1)はやや細かすぎる知識だろう。 (9)問 9(試験協会発表正答 1)難易度5 問9 安全衛生教育に関する次の記述のうち、労働安全衛生法令上、正しい ものはどれか。 (1)有機溶剤業務及び鉛業務は、特別教育を必要とする業務とされていな い。 (2)自動車整備業の事業者は、作業中の労働者を直接指導し、監督する職 務に新たに就くこととなった職長及び作業主任者に対し、職長等の教育 を実施しなければならない。 (3)事業者は、潜水業務に労働者を就かせるときは、当該労働者に対し、 特別教育を行わなければならない。 (4)各種商品卸売業の事業者は、雇入れ時の安全衛生教育の実施に当た り、教育事項のうち作業手順及び作業開始時の点検に関する事項につい ては省略することができる。 (5)事業者は、第1種酸素欠乏危険作業に従事する労働者に対し特別教育 を実施するときは、救急そ生及び酸素濃度の測定についての実技教育を 行わなければならない。