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究極 の ごみ ゼ ロ社 会 を 目指 して

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特集/経営 と環境(2007年度開催 フォーラムよ り)

パネル討論

究極 の ごみ ゼ ロ社 会 を 目指 して

パネ リス ト (発言順) 松岡夏子

長滞俊一 梶 山富子 斎藤啓 司 木谷正道 笠松和市

(NPO法人ゼ ロ ・ウェイス トアカデ ミー事務局長) (平塚市環境部長)

(平塚市 ごみ減量化婦人の会会長) (株式会社 リコー厚木事業所総務副室長)

(NPO法人平塚 ・暮 らしと耐震協議会副理事長/元新宿西清掃事務所長) (徳 島県上勝 町長)

松 岡紀雄 (司会/神奈川大学経営学部教授)

司会 皆 さん、上勝町長 の基調講演 を どの よ うにお聞きにな られたで しょうか。

これ を受 ける形 でパネル討論 を進 めたい と思います。笠松町長 のお話 は、ひ と 言 で言 えば、今 まで、そ して今 も私たちの多 くが 当た り前 と考 えてい る、欲 し い ものを欲 しいだけ手に入れ 、使 い、要 らな くなれ ばポイ と捨て、それ を行政 の手で税金 を使 って燃や し、埋 める。 こ うい うや り方が、21世紀、 さらには22 世紀 に続 けていけるわけがないだろ う。 そ うい うなかで、多 くの 自治体は、立 派 な焼却場 を建て よ うとか、埋 め立て地 を どこに しよ うな どと考 えてい るが、

上勝 町では も う一度原 点 に返 って、 「ごみゼ ロ」 とい う大 きな 目標 を掲 げて取 り組 んでい る。笠松町長 のそ うした取 り組みの下で実際に活動 してい るのは、

松 岡夏子 さん とい う、大学 を出てまだ数年 とい う若 い方 です。笠松町長 の基本 的なお考 え、特に2020年までに ごみゼ ロとい う明確 な 目標 を掲げてお られ るが、

実際に どの よ うに取 り組 んでお られ るのか、また ど うい うご苦労 をな さってお 19

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られ るのか、お聞かせ いただ きたい と思います。

1 拠点回収で

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種類の ごみ区分 を実現

松岡 私は上勝町 に生まれ育 った者 ではな く、兵庫 県西宮市の出身 です。 ごみ の ことな どまった く関心がな く、 ごみは ごみ箱 に入れた らどこかに消 えてい く んだろ うくらいに しか考 えていませ んで した。 ごみ問題 を意識 したきっかけは、

19歳の時に香川県の豊島 (て しま) とい う、産業廃棄物の不法投棄で有名 になっ た瀬戸内海 の島を訪れ た ときの ことです。 ここで、 ごみ とい うのは消 えてな く な らないんだ、捨 てた ごみは 日本や アジアの どこかに存在 してい るんだ、 ごみ 問題 は他人任せ に してはいけないんだ とい うことを感 じま した。 その後豊島以 外 に も、産業廃棄物 の不法投棄 で困ってい る ところをあち こち訪ねてい って、

同 じよ うな ところが 日本 中た くさんある と痛感 しま した。 ごみが埋 まっていな い 山を見つ けるほ うが難 しい と思 うほ どで した。

そ うい う経験 を して、ふ と自分の生活 を振 り返 る と、ふだん食べてい る食 品 は近所 のスーパーマーケ ッ トで買っています。 それ らの食 品は、 日本各地で作 られ ていますが、そ うした場所 の近 くに不法投棄があって もちっ ともおか しく ない とい うことに気づ き、恐 ろ しくな りま した。最初は、捨てた ごみが どこに 行 ってい るかわか らないか ら怖いな くらいの気持 ちだったのが、それが回 り回っ てブー メランの よ うに 自分の ところに返 って きてい る、それ が世の中なんだな と気づいたのです。安全な物 を食べたい と思 うかぎ り、捨て るごみにも気 を使 っ ていかなけれ ばな らない と感 じて、そ うい うことを周 りのいろんな人 に知 って もらわない といけない と考 えるよ うになったのです。

そ うした折 に、上勝町の笠松町長 を知 ったのです。住民はわずか 2千人 しか いないのです が、 ごみ を34種類 に も分 けて、何 と80%も再資源化 しています。

それ に、 ごみ を34種類 に も分別す る と、 日頃 自分が ど うい う物 を使 って生 きて い るか もわかってきます。 日本 に もこ うい う町があったのか とい うことを知 っ て、ぜひ ともこ うした取 り組みやゼ ロ ・ウェイス トとい う考 え方 を 日本 中に拡 げてい きたい と思 って、活動す るよ うにな りま した。

日頃の活動の拠点は、上勝町 に唯一の ごみ ステー シ ョンです。 上勝町では、

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特集●パネル討論 究極 のごみ ゼロ社会を 目指 して

ごみ収集車がいっさい走っていません。 山間の町 とい うこともあって、町民は みんな 自分の車で ごみ をここに持 ってきます。全部で40くらいの回収箱が並ん でいて、そ こにごみを入れていきます。ペ ッ トボ トルの蓋は ここ、割 り箸は こ こ、 といったふ うに。そ うい う方法だか ら、34種類 もの分別が可能です。

上勝町では、小 さな町 とい うことで こ うい う方法 をとっていますが、大 きな 町の場合 を考 えると、今 までは出た ごみは燃やす とい うのが当た り前だったん ですね。だか ら、一括 して大 きなパ ッカー車で町中か ら回収 しています。 しか し、 これか らは、 もっ とごみ を 「再資源化」す るための回収 とい うことを考え ていかない といけない と、 この現場 にいて思 うんです。

こ ういった拠点回収 とい う方式 をやれ るところでは、かな りの レ ベルまで資源回収が可能 にな りま す。 しか も、ここが一つの コ ミュ ニテ ィの場所 として発展 してい く 可能性 もあるんですね。小 さな町 で、場所 もあるか らできるんだ と い う面 もあ りますが、視点を変 え れ ば、大 きな町で もこ うした考え

方を生かせ る面 もあるのではないで しょうか。そんな思いか ら、全国各地を回っ て上勝町の取 り組み を紹介 しています。

き ょうの会場 には東京都 の町 田市の方 も見えています。町 田市の よ うな大 き な町で も上勝町の よ うな拠点回収ができないか と、実験 を された と聞いていま す。大 きな町で も、できる部分で こ うした拠点回収 をされては とい うのが、私 の提案 です。

スライ ドは 「くるくるシ ョップ」です。 同 じごみステー シ ョンの、別の部屋 にあ ります。 これは、 リサイ クルではな く、 リユース (再使用) を進 めるため の部屋 です。 ごみ を捨 てに来たっいでに、 「これ はまだ使 える」 とい う物 を、

町民の方が 自分で ここに並べ ます。 それ を、 ごみ を捨てに来た別 の人が、 「わ た し、 これ欲 しかった」と、無料で持 ち帰 って活用できる仕組みです。その名 の とお り、不要品を町民が くるくると回 して使 ってい くとい うことですね。 コ 21

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ミュニテ ィの中に、 こ うした物 の循環 のためのステー シ ョン (拠点)が設 け ら れ たおかげで、 リユー ス され る物 の割合 も増 えま した。

ごみ ステー シ ョン とい うのが、みんなが近寄 りた くない よ うな嫌 な場所では な く、逆 に楽 しい、何度 も行 ってみたい、 コ ミュニテ ィの拠点 になる可能性 も あるのではないか と思います。 ごみ も減 らして、住 んでい る人 も楽 しくな る、

そ うい う可能性 もあるのではないか と思い ます。

「ゼ ロ ・ウェイス ト」 とい う言葉ですが、 これ は焼却や埋 め立て をす るごみ を無 くしてい こ うと う考 え方です。上勝町で実際にそ うした取 り組み を してい て痛感す ることは、 こ うした取 り組

みか らいろい ろな広が りがあるな と い うことです。おばあちゃんは、 く るくる工房 (写真右)で使 えな くなっ た鯉 のぼ りや着物の リメイ クを して います。エプ ロンを作 った り、浴衣 を作 った り、ふん どLを作 った りし て販売 して楽 しんでいます。 それ ま では病院 にばか り行 っていたおばあ

ちゃんが、今 では こ うした活動が楽 しくてたま らない。病院 に行 くのに乗 って いたバ スを、今 では途 中下車 して、 ここでエプ ロンな どの リメイ クの作業 を し ています。

おばあちゃんの笑顔 を見て思 うことは、 ごみ をただ漫然 と燃や し捨てていた ら、 このお ばあちゃんが こ うした リメイ クに取 り組む機会 はなかったんだな、

とい うことです。 とい うことは、不要 になった物 を燃やす とい うこれ までの常 識 は、物 だけではな く、お ばあちゃんたちが関わ ることので きる場所 も一緒 に 燃や していたんだな と痛感 しま した。 ごみゼ ロを進 めよ うと考 えたおかげで、

こ うして人が関わ ることので きる場所 、人が生 き生 き と活動 で きる場所が増 え たわけで、 これ もゼ ロ ・ウェイス トの副次的な効果か と思います。

日本 は資源 のない国だ と言います が、単に捨ててい るだけで、ほん と うはた くさんあるのではないで しょ うか。 ごみ をゼ ロに しよ うとい う取 り組みか ら、

物 も生 き返 り、人 も生 き返 ります。 そ うした取 り組み もあっていいのではない

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特集●パネル討論 究極 のごみゼロ社 会 を 目指 して

か と思いなが ら、毎 日の活動 を しています。

司会 ごみステーシ ョンが、汚い場所、近寄 りた くない場所 ではな く、逆に地 域住民の生活の拠点、 さらには生 きがいの場所になっているとい うお話、非常 に印象的です。

ひ とつ気にかかるのは、みんなが 自分で ごみを持 って行 くとい うことですが、

高齢者や、あるいは車の運転のできない方、そ うい う方々には どうい う配慮 を しているので しょ う

松岡 自分でごみを持 って行 けない方が100世帯 くらいあ ります。そ うい う方々 については、町にシルバー人材セ ンター とい うのがあ ります。高齢 の方で、何 かできるとい う方が登録 しているんです。そち らの方々が、2カ月に1回そ う

した家 を回って ごみ を集 めることを しています。生 ごみについてはみんな 自宅 で堆肥化 していますので、それ以外の ごみ については腐 りませんか ら、 2カ月 に 1回で十分かな と思 っています。

2

ごみではな く「資源再生物」

司会 ことし平塚市の環境部長 に就任 された長揮 さんか ら、 ごみ問題 に関す る 平塚市の考え方、取 り組みについてお話 しいただきます。

長淳 最初に残念な ご報告 を しなければな りませ ん。去 る11月23日、平塚市の リサイ クルプラザで火 災があ りま した。燃 えたのは、プラスチ ック容器包装材 と呼ばれ るものです。その ピッ トのなかでプラスチ ックの一部が燃 えま した。

原因ですが、事件性 はないだろ うとい うのが警察の見解です。消防署で も原因 は特定できないだろ うとい うことですが、いちばん可能性 が高いのは、プ ラス チ ックの中に、入れてはな らない異物、ライ ターのよ うな可燃性 の物が入 って いて、それが何 らかの事情で発火 した した とい うのが、いちばん可能性 が高い よ うです。早急 に復 旧 したい と考えていますが、ただプラスチ ック容器包装材 のライ ンが完全につぶれていますので、その復 旧には相 当の時間がかか ると見 ています。

今後 とも可能な限 りごみの資源化 を図ってい きたい と思いますので、 ごみの 分別収集 については、従来通 り行 っていただきたい。分別排 出については、市 23

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が配布 したチ ラシな どに記載 されたルール を守 っていただきたい と思います。

ご協力をお願 い します。先ほ どの事情か ら、一部処理 しきれない場合 もあろ う か と思いますが、その場合 には燃やす ことも視野に入れています。

本 日のテーマであるごみゼ ロ、ゼ ロ ・ウェイス トとい うことですが、平塚市 は相 当古 くか らごみの資源化 に取 り組 んできま した。 当時は、 ごみ資源化の先 進都市 と言われていたほ どです。

わた しの子 どもの頃に も、 ビンとかカ ンとか、鉄 くず とか集 めて廃 品回収 と い うのがあって、それ を業者 に売 っていま した。集 団回収 と名称が変わって続 いていま したが、それ には行政はタ ッチ していませ んで した。昭和52年 にある 係長が、他市の事例 に倣 って提案 して、市が8円で ごみを買いま しょうとい う ことで始 めたのが 「平塚方式」と呼ばれ るものです。 自治会ではな く、PTAや 老人会、子供会 とかいろんな団体が、売却できる物 を集 めて業者 に売 るとい う 方式です。 この方式では、値段が下がった ときには集 ま りに くい。そ こで、平 塚市が常に8円で買いま しょう、そ うす ることによって ごみ を減 らし、資源化 していきま しょうとい うことに したのです。 この平塚方式によって3万 トン以 上が資源化 され ま した。

この集団回収 も中心になってや る方がたい‑んだ とい うことで、昭和61年 に、

いまの定時定点によるステー シ ョン方式に制度 を変 えま した。8円で買い上げ るとい うのは継続 し、支払先は 自治会 に しま した。 これが 「新平塚方式」 と呼 ばれ るもので、現在 に至 っています。そ うい うことで、 ごみ減量化 については 平塚市 も相 当努力 してきた ことは認 めていただきたい と思います。

集 まった資源 ごみが ど うなっているの か とい う問題 があ ります。 中枢的な役割 を担 っているのは、今回火災のあった リ サイ クルプ ラザ (写真右)です。愛称が クル リンです。上勝町では くるくる工房 と呼んでいるそ うですが、平塚市の リサ イ クルプラザのパ ンフ レッ トにイ ラス ト が描 かれ てい る動物 の犀 、 この名 前 が

「くる くるなんです。 一般公募 によって付 け られ た愛称 です。 いまの リサイ

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特集●パネル討論 究極のごみゼロ社会を目指して

クル プラザの名 前 も一般公募 で決 ま りま した。

リサイ クルプ ラザで ど うい うごみ を処理 してい るか とい うことですが、そ も そ もごみ とい う呼び方がおか しいですね。平塚市では、資源 ごみ とい う呼び方 を変 えて 「資源再生物」 としま した。 ごみ と呼べ ば、や は り勘違いを され て し ま う。 それで資源再生物 と呼ぶ ことに したのです。

資源再生物 の うち、この リサイ クル プラザで処理できるものは、スチール缶、

ァル ミ缶 で、約6トンです。 ビン類 が12.8トン、ペ ッ トボ トル が3・5トンです。

その他 、プ ラスチ ック容器包装材 とい うのがあ りますが、平塚市では略 してプ ラクル と呼んでいます。 これ が22.3トンです。 22.3トンを貯 め るのに要す る容 積 は1,100miくらい必要です。 これ を 3日間貯 めるためには3,000m与も必要 とい うことにな ります ので、われ われ は鉄の箱 を用意 して入れ る とい う方式 を考 え ま した。

ビン類 については、容器包装 リサイ クル法 とい う法律 に基づいて、指定法人 と呼ばれ る ところ (財 団法人 日本容器包装 リサイ クル協会) に引き渡 していま す。 ビンの種類 を5色 、色別 に分 けて流 します。 その他 に、 ビール瓶や 一升瓶 といった リターナブル瓶 とい うのがあ ります。 これ らは別 に分 けて売却 してい ます。5色 に分 けるのは、カ レッ ト瓶 と呼ばれ るものです。 これ は割 って、再 び瓶 の素材 に され ます。

缶 については、平塚市はスチール とアル ミの混合回収です。皆 さんには、ス チール とアル ミを分 けて出 していただ く必要はあ りませ ん。機械選別 を行 い ま す。分 けて出 され る と、いわゆるアパ ッチに持 っていかれやす くな ります。 ス チール缶 は何 になるか とい うと、建設用の鉄筋 な どです。 アル ミ缶 はまたアル ミ缶 にな りますが、スチール缶がまたスチール缶 にな ることはあ りませ ん。転 炉 と高炉 とい う、溶鉱炉の違 いに よるものです。

ペ ッ トボ トル については、平成17年度 まで指定法人ルー トで流 してい ました。

指定法人 のルー トに流す と、実際 に どの業者 が落札 して、 ど うい うふ うに資源 化 され るか、われ われが要望す ることがで きませ ん。指定法人である財 団法人 日本容器包装 リサイ クル協会が握 っています。 シャツになった り、毛布 になっ た りし、い ろい ろなマテ リアルにな ります。ペ ッ トボ トルか ら化学的 にい った んペ ッ トボ トルの素材 に して、 またペ ッ トボ トル を作 る とい う業者 も神奈川県 25

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内にいます。B toB、ボ トル か らボ トル‑ とい うことで、 これ な ら究極 の リ サイ クルです 繊維 に した場合 は、現在 の技術 では一度 き りですか ら、 リサイ クルではな く、サイ クル とい うことにな ります。

その他 プ ラクル と呼んでい るプ ラスチ ック容器包装材 については、指定法人 に流 していますが、平成19年度 には、昭和電工 とい う会社の手で、プ ラクル か らア ンモニアが作 られ ています。

お もちゃな どをプラクル と一緒 に出 してはいけないのか とよく訊かれ ますが、

プ ラクル には必ず 「プ ラ」 とい う四角のマー クが付いています。 このマー クの 付いた ものだけ出 して くだ さい とお願 い してい るのは、それ らについては再資 源化 の費用 を製造業者 が負担す ることになってい るか らです。 そのマー クがな い と費用 を負担す るものが ない とい うことで、再資源化ができないのです。

司会 あ りが と うござい ます。 リサイ クルの仕組み について も、詳 しくお話 し いただきま した。 この会場 には、平塚 ごみ減量婦人の会のメンバー も大勢い らっ しゃい ますが、梶 山 さんはその会長 とい うお立場 です。皆 さんの取 り組み につ いてお話 しいただ きたい と思います。

3

水切 りで生 ごみ

30%

を削減

梶 山 昭和63年 に平塚市の施策 によって、平塚市 ごみ減量婦人の会が発足 しま した。1年 目は勉強 とい うこ とで、2年 目か らごみ減量、資源化 を 目指 して16 項 目の提言 を行いま した。それ らの提言に沿って活動 を続 けています。牛乳パ ッ

クの資源化 か ら始 まって、廃食油、ペ ッ トボ トル 、プ ラクル の資源化 を実行 し ています。

リサイ クルペーパーか ら出来た トイ レッ トペーパー を平塚 ロール と呼んでい ますが、平成7年か らこの販売推進 を行 っています。市内の公民館 まつ り等で、

会員が販売 しています。1回使 うとまた とい うご希望が多 く、繁盛 しています。

これ は、 どん どん使 っていただかなけれ ば リサイ クル にな りませ ん。大 きな輪 になるよ うに、 ご協力をお願 い したい と思います。

わた したちの活動のなかで、水切 りが大 きなテーマです。生 ごみの50%が水 だ とい うことを受 け、平成17年 、水切 りの実態調査 を行いま した。その結果 、

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特集●パネル討論 究極のごみゼロ社会を目指して

絞 ることで12%減、重石で押す とい うことで13%減、干 して出す とい うことで 30%減 とい う結果が出ま した。 ごみの減量には水切 りが欠かせ ません。 これは、

市民の皆 さんにぜひ徹底 していただきたい ことです。

ごみ減量化の活動 を知 っていただ こ うとい うことで、平成5年 よ り湘南ひ ら つか七夕まつ りのパ レー ドに参加 して大いにPRを しています。 会員30名 ほ ど で毎年参加 し、現在 も続 いています。

マイバ ッグの推進 は、 ごみの減量にはな くてほな らない ものです。今年度、

平塚市商店街連合会 と平塚商工会議所の提言の下、わた したちもその一員 とし て参加 しています。升水一義実行委員長や飯尾紀彦事務局長のご指導によって、

平塚独 自の湘南ベルマー レのイ メー ジカ ラー を施 したマイバ ッグ、 「湘南ひ ら つかマイバ ッグ」 を制作 しま した。500円で販売 していますので、ぜひお買い 求めいただき、少 しで もごみの減量に役立てていただきたい と思います。

ごみ減量婦人の会は、市内の各地区のニーズにあった活動 を しています。正 しい ごみの出 し方 を しなければ、 ごみの減量にはつなが りません。 ごみを出せ ばいい とい うのではな く、資源物 として、いい資源物 を出 していただきたい。

と言 うことは、中身を使い切っ て、洗 って、乾か して、出 し ていただきたい。市か ら配 ら れ るチ ラシに詳 しく書かれて いますので、それ に従 って進 めて くだ さい。

誰 にで も出来 るごみのダイ エ ッ ト、それ は水切 りの徹底

です。 それが、 ごみ処理経費の節減 にもつながってきます。税金の無駄遣いの ない よ うに、皆 さんの ご協力、 よろ しくお願 い します。

それか ら、いちばん簡単なこと。それは、食べ物 を残 さない ことです。 これ は、各家庭です ぐできることだ と思います。そ して、無駄 な買い物は しない。

使 えるものだけを買 うとい うことが、ごみの減量につなが ります。調理にあたっ て も、大根の葉、皮 な どを工夫 して調理す ることによって、調理 くず を減 らす ことができます。作 りす ぎた ものは、むやみに捨てないで冷凍保存にす ること 27

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ができます。

最終処分場の延命 とい う大事な問題 があ ります。 あ と10年弱 と言われていま すが、努力によって どれだけ延命 できるか、 とい う課題 です。

地球の温暖化 によって、異常気象 も発生 しています、車のアイ ドリングの防 止とか、電気機器 の主電源 を切 るとい うことで、少 しで も温暖化の防止 を図 る ことができます。

資源 は無限ではない、限 りある資源 を大切 に しなければな りません。次代 を 担 う子 どもたちのために、 ごみの減量化 を推進 して かなければな りません。

皆 さんのお知恵 も、ぜひお寄せいただきたい と願 っています。

司会 梶 山 さんか らは、長年の地道な活動 を踏 まえての具体的な ご報告、 ご提 言をいただ きま した。つづいて、 リコーの斎藤 さんにお話 しいただ くわけです が、実は こ うしたテーマで登場 され ることに、多 くの企業の方はたい‑ん梼跨 されます。そ うしたなかで、 リコー とい う会社は、環境経営に関す る力強い リー ダー として、世界中か ら注 目を浴びています。斎藤 さんは、その リコーの厚木 事業所 を中心に環境の分野で長年 にわたって活躍 して こられま した。

4

リコーの全生産事業所でごみゼロを実現

斎藤 厚木事業所の概要をまず ご紹介 します。小 田急線の本厚木駅か ら北に向 かって10kmほ どの ところに位置 し、敷地 は約8万6千 m2、現在 の従業員 は2千 名弱です。 37年前に出来た当時は、画期的な工場 と言われ ま した。工場の建物 にはいっさい窓がない、無窓工場です。精密製品を造 ってい ることか ら、 ごみ やほこりをシャッ トア ウ トしよ うとい うことで、当時はそれで良かったので しょ

うが、環境問題 に取 り組み始 めた ら、 こんな最悪 の工場はないな とい うことに な りま した。窓があ りませ んか ら、せ っか くの太陽の光を吸収できません。全 面的に建て替 えることもできない ことか ら、屋根 の リニューアルの折 に吸収性 の よい塗料 にす るな ど、工夫 しています。 中央の40mほ どの シンボル タワーは 給水塔 になっていますが、塗装 には光触媒 を使 って雨が降れば 自然 と汚れ を落 として くれ る工夫を しています。 ネオンも、最新のLED(発光ダイオー ド) を 使 って省エネを図っています。

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特集●パネル討論 究極 のごみゼロ社会 を 目指 して

この工場 で何 をや ってい るか とい うことですが、一般的にオ フィスで使 われ ているコピー機 、プ リンターな どが主力です。敷地のいちばん端 に、エ コセ ン ターがあ ります。 工場か ら出 る廃棄物 の分別 を行 っています。

リコーは賞 を とるのが好 きな会社 とい うので しょ うか、何 で もや るんだった ら一番 でや ろ うよとい うところがあって、1975年 には品質管理でデ ミング賞 を 受賞 しま した。1992年 には品質マネ ジメン トシステムのISO9002の認証 を獲得 しま した。 次 はISO14001だ とい うこ とで動 きだ し、 この頃 か ら世 の 中で環境 問題 が大 き く取 り上げ られ るよ うにな りま した。 これ もど うせや るんだった ら いの一番 に取 り組 も うとい うことで、1995年 に御殿場事業所 、そ して97年 に厚 木事業所 として認証 を取得 しま した。

最近 では、2000年 に厚木事業所 が リサイ クル率100%を達成 しま した。何 ら かの形 で リサイ クル を行 い、 ごみゼ ロを実現 しよ うとい う考 えで取 り組み ま し た。

リコーでは、早 くか ら トップが環境綱領 を掲 げ、それ に基づいて取 り組 んで きま した。 リコーの定義す るごみゼ ロですが、3つの ステ ップに分かれ ていま

ゼ ロとい うのは、産業廃棄物 を ゼ ロに して出 さない ことを言 っ て います が、 それ に レベル2で は一般廃棄物 、 さらに レベル3 とい うのは浄化槽 汚泥 を含 む生 活系廃棄物 も入れ て焼却 ごみゼ ロを達成 しよ うとしています。

最低 、 レベル 2以上 を、 リコー では ごみゼ ロと呼んでい ます。

コ‑都窪轟音

■2000年度末、国内全生産事業所でごみゼロ達成。

■2001年度末、海外全生産事業所でごみゼロ達成。

/ レベル2

∠ 禦 ュ ー重 (食堂残さ含む) レベル1

さ半島*輸 世の中でのごみゼロは i)Lベル10R 2

どI 2000年度末 には国内全生産事業

所 で、2001年度末 には海外 も含 めて全生産拠点では こ うした ごみゼ ロを達成 し ています。

最近 、3Rとい うことが よ く言 われ ますが、 リコーでは10年以上前に5Rと い うことを言 いま した。Reduce(ごみ発 生量 を減 らす)、Refuse(ごみ にな る 29

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ものを買わない)、Return (購入先に戻せ る ものは戻す)、Reuse(再使用す る)、

Recycle(再資源化す る)、 これ らを重点的にや ってい こ うとい うことで進 めて きま した。

環境 問題 に取 り組 んでつ くづ く感 じたのは、部 品な ど数 百社 のメーカーか ら 購入 していますが、 リコー として欲 しいのは部品だけなんですね。 ところが、

中には大 きな緩衝材 な どが入 ってお り、 これ らも一緒 に買っていたんですね。

部 品を製 品に組み込んで しま うと、そ うした緩衝材 な どは ごみ になって しまい ます。石油を ドラム缶で買 うと、空になると ドラム缶が ごみなって しまいます。

それ じゃ最初か らタンクロー リーで入れ て もらいま しょ うと、そ うい うふ うに 考 えたわけです。

部品 も、当初 は段 ボール が多か ったのです が、 リターナブル な通い箱 で何度 も使 えるよ うに しま した。仕切 りや緩衝材 も、使 える限 り戻 して、何度 も使 う よ うに しま した。 こ うして、事業所 内に緩衝材 が残 らない よ うに したのです。

ざんさ

事業所 の食 堂か ら出る残漆 も馬鹿 にな りませ ん。 当時2トン くらいあった も のを、バイオバ クテ リアに よって消滅 させ る といった取 り組み を しま した。浄 化槽汚泥 も、 これ もバイオを活用す ることによって発生量 を減 らしま した。

食 堂のサ ンプル品 も、毎 日の終わ りには ごみ にな るわけですね。 これ もバー チ ャル メニュー と呼ばれ る、パ ソコン表示の メニ ュー に切 り替 えることによっ て、 ごみ になるのを防 ぎま した。 これ だけで も、月 に何 トン もごみ に しないで 済み ます。

プ ラスチ ック成型 か ら出る不 良品はランナー と呼ばれ 、従来は ごみ と考 え ら

リサイ クル を実現 しま した。

とにか く、工場 か ら出す な ら資源 として出そ うとい うことで、徹底 した分別 を行 いま した。廃棄物業者 もた くさんあ ります ので、安心 して渡せ るよ うに現 地確認 を行 いま した。 リコー基準を作 って、それ に合致 した業者 に絞 り込む と い うこともや って きま した。

各部署が廃棄物 をエ コセ ンターに持 って きて、 ここで分別 を徹底 して行 いま す。 苦労 したのは計量 システムです。 もちろん当初 か ら行 っていま したが、多 くの部署がそれぞれ に 目標 を掲 げて環境 問題 に取 り組 む必要があ ります。 自分

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特集●パネル討論 究極のごみゼロ社会を目指して

たちの部署か らどんな ごみが どれ だけ出てい るか、 きちん と正確 に把握す るこ とが不可欠 です。 そ うでなけれ ば、次の改善に結びつ きませ ん。 そ こで計量 シ ステム導入 し、各部署で常に リアル タイムで把握 で きる体制 を作 りま した。 こ れ によって、 自分たちの取 り組みの成果や 問題点がす ぐわか るわけですね。 こ

うして2000年 か らは、毎年 ごみゼ ロを実現 しています。

厚木事業所 の環境ナ ビゲー ター とい うのがあ ります。 これ を見れ ば、 どの ご みは どこ‑持 って行 った らいいのか、 自分の部署の環境 に関す る成績が ど うか、

す ぐわか るよ うになっています。

長年環境問題 に取 り組 んで きて思 うことは、や は り経営 トップの思いの大切 さです。 10数年前、世間がまだあま り環境 、環境 と騒がない ころに、 当時の礼 長が、 これか らは環境 だ とい うことを訴 えま した。 しか も、環境 をや ったか ら 利益が出ない とか赤字 になった とい うのはおか しい。環境 をや ることによって 逆 に利益が出る、そ うい う信念 を持 ってや ってい こ うとい うことを言いま した。

そ ういった思い、信念 が大事だ ったかな と思います。 それが、それぞれ の事業 所 の所長 に響 き、 トップの方針の下に展開す るこ とがで きま した。

それ と、環境‑の取 り組み は全員参加 でない と意味がない。 限 られ た人だけ の活動ではいけない とい うことですね。最初 は、 ど うして もわれ われ総務 の担 当者や推進者 が中心 にな っていま した。正直者 が馬鹿 を見 るよ うな活動 であっ てはいけないな とい うことで、守れない者が恥 をか くよ うな雰囲気になっていっ たかな と思います。 それ と率先垂範 、諦 めない こと、が大事だ と思います。

わた しがや ってきた 中で 目に見 えて効果 があった と思 うのは、事業所 内の売 店で物 を買った ときの ビニール袋 ですね。 月間では何千枚 と出ていま したが、

これ は最終的には ごみ箱 に行 って しま うわ けですね。 もったいないか ら止 め よ うとい うことで、ある 日突然売店で配 らな くな りま した。 当初 は社員 も憤慨 し ま した。 冗談 じやない、おれ は客だぞ と。相 当抵抗 を受 けま したが、頑 として 止 めないで、手で持 っていって くだ さい と呼びかけま した。 大量に買って くれ る人には、大 きな リサイ クルの袋 を調達 して無料 であげて、それ を使 って くだ さい とい うよ うに しま した。 これ はい ちばん効果があったかな と思います。社 員のあいだに、 自分たち一人ひ と りが ごみ減量に協力 してい るんだ とい う意識 が浸透 できた と思い ます。 いまでは、手で持 ってい くのが 当た り前 とい う感 じ

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にな りま した。

や は りごみ減 量ので きる環境 を整 えることが大事ですね。 こ うす る と、皆 さ ん も楽です よね とか。活動 の一端 をご紹介 させ ていただ きま した。

司会 あ りが と うございます。 リコーの よ うな大 きな企業で、 ごみゼ ロをすで に達成 してい る とい うことは、大 きな驚 きではないで しょ うか。

次は、木谷 さんにお願 い します。木谷 さん と言 えば、耐震補強‑の取 り組み で ご存 じの方 も多い と思います。今月始 めに も、木谷 さんが副理事長兼事務局 長 を務 め るNPO法人平塚 ・暮 らしと耐震協議 会が第1回 日本耐震 グランプ リで 内閣総理大臣賞 を受賞 され ま した。 きょ うは、東京都庁 にお勤 めの折 の体験 な

どを踏 まえて、 ごみの問題 についてお話 しいただ きたい と思います。

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リサイクルか ら全国的なネ ッ トワーク

木谷 ごみの問題 に も環境 の問題 に も強い関心 を抱 いて関わ りを持 って きま し た。先程来の皆 さんのお話 もよくわか ります。

1988年 とい うと、ち ょ うどアメ リカ上院で地球温暖化の問題 が警告 され た年 です が、当時たまたま私はアメ リカに長 くいま して、西海岸 のシア トルで、 ご み を規制す る方法 として経済的手法がある とい うことを初 めて体験 しま した。

どうい うことか とい うと、 ごみ一袋 出す とい くらと、月極 で決 めるんですね。

ごみ をた くさん出 して もいいんだけれ ど、た くさん出せ ばそれ だけお金 がかか る とい う仕組みです。 シア トル市が、ち ょ うどそ うい う制度 を採用 した時だっ たんです。 これ に対 して市民が真剣 に取 り組み、小学生の息 子もど うして ごみ を減 らす か と真剣 に考えてい るわけです。 たぶ ん、成功す る とお小遣いが増 え たん じゃないか と思い ます。 これ はな るほ ど うまい方法だな と思 った ことを覚 えてい ます。

ごみの減量について、 これ までの皆 さんがお話 しになった こと、いずれ も大 事だ と思い ますが、 ごみ をた くさん出 して も同 じお金 しかかか らない とい うの は、非常 によくない と思います。 なぜ な らば、 ごみ処理 には行政が大変 なコス トを負担 してい るか らです。 また、環境 に も負荷 をかけてい る。従量制で、た くさん出せ ばた くさんお金がかかって しま うとい う仕組み を、市民の側 が行政

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特集●パネル討論 究極のごみゼロ社会を目指して

や政治の側 に要求す ることが必要 だ と思います。

わた しは長 く東京都庁 に勤 めていま したが、 1996年頃に新宿西清掃事務所長 をや った こ とが あ ります。300人 ほ どの ごみ を収集 ・運搬す る職員 と一緒 に仕 事 を しま した。その時 に、事業系の ごみの有料化 とい う課題 があ りま した。 こ れ までは、ただで出 していた事業系の ごみ、家庭 ごみではあ りませ んが、それ を袋1杯 い くらと、ま さに従量制 に したんですね。袋 を買って もらって、商店 の人た ちが ごみ を出す ときに

その袋 しか使 えない形 に した んです。

す ごい反対があ りま したが、

これ をや った結果、 ど うや っ て ごみ を減 らすか とい うこと に真剣 に取 り組み始めま した。

これが、かな り有名 になった 早稲 田の リサイ クル まちづ く

りです。 自動販売機 (写真右)の よ うな機械 にペ ッ トボ トル を入れ る と、 くる くる くる と何 かゲー ムが出て きて、 コー ヒー1杯 とか出て くる、有名 な もので す。 1996年の11月 には、 ごみゼ ロ平常時実験 とい うのを早稲 田大学の中で行い ま した。安井潤一郎 さん (現衆議院議員)が会長 を務 める早稲 田商店会が中心 になって取 り組 んだ、非常 にユ ニー クな ものです。『五体不満足』 の著者 とし て有名 になった乙武洋 匡君 も、 この頃 さっそ うと現れ て この活動 に加 わって く れ ま した。彼 に一緒 にまちづ く りをや ろ うと声 をかける と、 「はい、や らして いただ きます」と言 って、われ われ の仲 間にな りま した。 その後2年 くらい し て、あの 『五体不満足』 とい う本 を出 しま した。

そんな形 で、早稲 田商店会の リサイ クル まちづ くりに、わた しは行政 の側 か ら一緒 に加 わって取 り組み ま した。 それがかな り全国的な広が りを見せ 、今 で 言 うネ ッ トワー クが広が ってい きま した。イ ンターネ ッ トを活用 出来た とい う こともあ ります。産業振興 ビジ ョンのネ ッ トワー ク とか、2002年 にはNPO法人 東京 いのちのポー タルサイ トとい う、防災や耐震補強 を進 める団体 ですが、そ の結成 につながってい きま した。90年代の後半か ら日本全体 にN POのネ ッ ト

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ワー クが広が り始 めま したが、そ うした中で もかな り大 きなものだった と、今 になって思います。

次に、外側 の環境危機 と内側 の こころの危機 とい う問題 です。 この2つ は明 らかにつながっていま して、無制限にお金で物 を買って、た くさん消費 して、

ごみ を出す とい うことは、人間の こころを深 く傷っ けるもので、許 され るもの ではない と思います。 自分の生存す る以上にた くさんの物 を消費す る、あるい は食べ ることとい うのは、 自分の健康 を害 し、環境破壊 をす るとい うだけでは な く、た くさんの命 を奪 うとい う意味を持 っています。倫理的に、 してはな ら ない ことだ と思います。

母や祖母たちの世代までは、そ うした考 え方 を しっか り持 っていま したが、

戦後そ うした考 え方はな くなって しまいま した。消費は美徳だ、国民経済の半 分は個人消費だか ら、 これが増 えない と困る、消費はいい ことだ、 とい うのは とんで も無い ことです。過剰 な消費、過剰 な排 出によって どうなってきている か、その ことの報い とい うものを、わた したちは しっか り受 けているよ うに思

います。 とも

今月の23日か ら25日まで、広島県の鞘 の浦 とい うところで、 「全国耐震 まち づ くりフォー ラム鞠 ・日本の こころ」 とい うイベ ン トを開催 して、帰 ってきた ばか りです。 ここには美 しい海や美 しい江戸時代 の町並みが残 っています。夜 景 も素晴 らしいですね。そ こで 目に した ご来迎 にも胸 を打たれ、ほん とうに外 の世界 とこころがつながってい るな と思いま した。

いま、環境が崩れ、こころが崩れ、 とんで もない ことがた くさん起 きている。

何なんだろ うか、 これ は。 わた しは 2年前には東京都庁 に勤 めていま したが、

早晩都庁 を辞 めることになる、いったい この現状 を どう評価す るんだ と、 自分 自身 に訊いたんですね。答 えは、著 しく悪い、 とんで もな く悪い、 とい うもの で した。

2番 目に、おまえは、 とい うのは 自分の ことですが、責任があるのか と訊ね ると、答 えは、あるとい うことなんですね。 わた しの場合、世代的にあるとい うのではな く、公務員 として世のため人のために うん と仕事 を しなければな ら なかったのに、頑張ってきたっ も りではあるけ ど、結果が こ うなってい るとい

うことは、明 らかに 自分に責任 がある。

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特集●パネル討論 究極 のごみゼロ社会 を 目指 して

3番 目に、 じゃあお前はこれか らどうす るんだ。いずれ退職す ることになる、

自分がいちばんや らな くちやいかん こと、や りたいことをや ろ うとい うことで、

この3月に、定年 よ り1年早 く退職 しま した。 いま耐震補強や こころの問題 、 福祉 の問題 を含 めて、や らなければな らない ことをや っています。

いろいろ考えると気が滅入 ることが多 くて、 ど うや って解決できるんだろ う か と悩みます。 しか し、根 っこにある、こ うい うことはほん とうにいい ことだ、

こ うい うことはや っぱ りや っちゃいけないね、 とい う思いを共有す ることが大 事なん じゃないで しょうか。そ して、一人ひ とりのライフスタイル を変 える、

これ は 自分で出来ます。その ときに、みんなで思いを共有 してい く上では、文 化の問題 、こころの問題 、 こ うい うことを した ら楽 しいね とい うことを体感す ることによって、大量生産 ・大量消費ではない楽 しさを、 自分の生活の中でつ かむ ことが大事なん じゃないだろ うか、そんな気が しています。

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ごみゼロ宣言で仲間づ くり

司会 木谷 さん、あ りが とうございます。皆 さんの熱の こもったお話 で、討論 の時間がほ とん どな くなって しまいま した、笠松町長、先程来の皆 さんのお話 を どの よ うに受 け とめ られたで しょうか。

笠松 今までのお話 を伺 って、やは り企業の トップの方が進 めた ら、ほん とう に素晴 らしい ことが出来 るんだな、 とい う気が しま した。 リコーの取 り組みは、

企業の中で も トップ レベル にあるとい うことで知 られていますが、そ うい う取 り組みの中で、いま最後 に木

谷 さんからお話のあった、やっ てはいけない ことと、や らな ければいけない こと、 とい う 点ですね。や ってはな らない 消費 も美徳 とい うよ うに考 え ることは、恐 ろ しい ことだ と 思います。

基調講演で もお話 しした よ うに、や ってはな らない焼却 を、税金 を 2兆円も 35

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使 って大々的にや ってい る。 これ を進 めると、膨大な資源 が無駄 にな り、大気 汚染や温暖化 を推 し進 めます。焼却のための設備 に も寿命 があ り、何年かで更 新 しなけれ ばな らない。せ いぜ い20年かそ こらで更新 しなけれ ばな らず、その ために膨大な費用がかか ります。 さらに、最終処分場が どうす るんだ とい う問 題があ ります。 ま さに、悪循環 なんです。 この悪循環 を断ち切 らない といけま せん。

いまの 日本は、住民 と行政の、言わば民主主義か権力主義か、 とい うことに なっています。権力で土地を買収 して、規定にあっていれば ごみを燃や して も 良い とい うことになっている。地域の住民か らは ものす ごい反対があ ります。

なぜか と言 うと、健康被害が出るん じゃないか と、子や孫の代まで土地が汚染 され るのではないか、見えない ごみがいちばん恐 ろ しい。

こころの問題 とい う指摘があ りま したが、 こころも見えないんですね。その 点は、教育か ら直 さない といけない。教育は、真善美の追求だ と思います。仕 事 をや っていて思 うことは、真実や善い こと、美 しい ことを追い求 めていかな い といけない。大企業で も、不祥事で一瞬に して駄 目になる企業があ ります。

食品メーカーで も、つ ぎつ ぎ と問題が出ていますね。防衛省の次官に して も、

善い こと、美 しい ことか ら外れて、身 を破滅 に導 くと同時に、 自分 も含 めて不 幸な人がた くさん出来 る。

ペ ッ トボ トル に して も、われわれがポイ捨てを しないで何回 も使 うとい うこ とは、明 日か らで も出来 るんですね。そ うい うふ うに して、資源 を最大限に使 う、美 しい社会 を築いてい くとい うことができるのではな か と思います。

司会 あ りが とうございます。 ところで、松岡夏子 さんは、ほん とうにお若い に もかかわ らず、デ ンマー クに1年間留学 したほか、海外の 自治体の議会に も 呼ばれて証言 した りす るな ど、国際的に大 きな活躍 を してお られ ます。そ うし た経験か ら、お考えになってい ることをお聞かせ くだ さい。

松岡 ごみ関係 の国際会議 に出かけて 日本 か ら来た と言 うと、 「おお、焼却大 国か、 ごみをた くさん焼いてい る国だね」 と、 白い 目で見 られます。 こちらは リサイ クルの 自慢話 を Lに行 ったっ も りなのに、 うーん といった気持 ちになっ て帰って こなければな りません。資源 を無駄使い してい る国 と見 られているん だ と痛感 しています。

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特集●パネル討論 究極のごみゼロ社会を目指して

わた しがデ ンマー クに行 っていたの も、 どんないい取 り組 み を していたのか とい うこともあ りますが、国内を見て も、た くさん ごみ 区分 を して再資源化 し てい る ところがあ ります。 そ うした情報発信 を積極的に してい きたい とい うこ

とで、取 り組み を紹介 しています。

先ほ どの リコーのお話 を伺 って も、す でに ごみゼ ロを達成 してい る とい うこ とで、ひ とつの統率 され た組織 の中で徹底的にやれ るのだな と、興味深 く伺 い ま した。

家庭 ごみ については、い くら分 けて も、焼却 と埋 め立てがゼ ロにはな らない んです。最近は、8割 くらいで横 ばいになっています。 なぜ か と言 うと、 リサ イ クル ので きない ものが並んでいて、それ が皆 さんの手に渡 った時点で ごみ に なって しまい、ごみゼ ロにはな らないんです。いまは 自治体がすべて責任 を負 っ てい るので、そ うい うこ とになってい るので しょ う

それ と同時に、わた した ちが 日頃使 う物 が、 リサイ クル を進 めよ うとい うこ とで作 られ ていないんですね。 リサイ クル をで きる ものについて も、その種類 があま りにも多 くなっているんです。飲料容器 に して も、の どが渇いたな と言っ て コン ビニで飲料 を買います。す る と、容器 がカンだ とか ビンだ とか、ほん と うにい ろいろあるんですね○ これ らを リサイ クル しよ うとす る と、細か くい く つ にも分 けない といけない。それ を しない と、燃やす ごみになって しまいます。

循環型社会 を形成 してい こ うとい うことになれ ば、物 を生産す る ときか ら分 別 しやすい よ うに、原料や規格 を統一す る とか、 日本 で も考 えていかない とい けませ ん。 ドイ ツでは、デ ポジ ッ ト制度 を とっていますか ら、種類 が多 くな く て規格 も統一 され ています。 日本 で もそ うい う工夫が され ていかない と、家庭 か ら得 るごみ についての、究極 の ごみゼ ロを達成す ることはで きない と考 えて います。 こ うした ことを達成す るには、人 口 2千人の上勝町だけでは難 しいん ですね。 だか らこそ、ゼ ロ ・ウェイス ト宣言 を しよ うとい うことで、仲間づ く りに取 り組 んでいます。 町 田市の方 々 も取 り組み を始 めています。 きょ う会場 に来 て くだ さった方 々 も、 この出会いを機 会 に、ぜひそ うした ことを考 えてい ただけれ ば嬉 しい と思います。

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7 小 さな町の大 きな勇気 と知恵を学ぼう

司会 26歳 とい う若い松 岡夏子 さんの よ うな方が、 これ ほ どまでに真剣 に ごみ ゼ ロに向かって尽力 くだ さってい る とい うことは、ほん とうに心強い こ とだ と 思います。梶 山 さんやお仲間には もちろん これ か らも頑張 っていただ きたいの です が、同時に湘南地域 で も若い方々に も参画 してほ しいな と願 わないではい

られ ませ ん。

時間の都合 で、 も う締 め くく りを しなけれ ばな りませ んが、笠松町長 に初 め てお 目にかか ったのは、 ことしの2月、二宮町の市民 グループの招 きで講演 に 来 られた時の ことで した。その前 日に夕食 の席 で親 しくお話 しす る うちに、そ の ビジ ョン と実行 力、お人柄 に深 い感銘 を受 けま した。その ことをい ろい ろな 方 にお話 ししてい る うちに、教員 の仲間か らもこ うした講演会 で市民の皆 さん 方 と一緒 にお話 をお聞 き したい とい うことで、 き ょ うの講演会の開催 となった 次第です。

今回の準備 にあたって、笠松町長 とは毎 日の よ うに携帯電話や メールで ご相 談や らお願いを してきま したが、笠松町長や松岡夏子 さん、その他町役場の方々 の ご対応 が実 に迅速 なんですね。ITのおかげ もあるで しょ うが、平塚市内の方 よ りは るかにスムー ズに コ ミュニケー シ ョンがで きることに、 これ また深 い感 銘 を覚 えま した。伺 うところに よれ ば、ITに関 して もマイ クロソフ ト社 と組 ん で、新 しい情報化社会のモデル になろ うと取 り組 んでお られ るそ うです。 そ う した積極的な姿勢か ら、話題 の葉 っぱ ビジネスに加 えて、 き ょ うのテーマであ るごみゼ ロ問題 にかかわってい らっ しゃる。

ごみゼ ロと聞いた場合 、多 くの皆 さんは、い くら何で もそんな ことは無理だ よとお考 えになろ うか と思います。 しか し、わた しが企業に勤務 していた当時、

10年余 にわたって仕 えた松下幸之助 とい う経営者 は、 こ うい うことを言 ってい ま した。企業 に とって、特 にメーカー に とって コス トの引き下げ とい うのは極 めて重要だが、職場 で5%の コス ト削減 を しよ うと言って もなかなか実現が難 しい、 しか し50%引き下げよ うと呼びかけた ら出来て しま う、 と言 うんですね。

どこに違 いがある と、不 可能 と思われ る 目標 で もしっか り心に持つ ことによっ て、いまや ってい ることのすべてを否定 して、‑か ら新たな方法 を考えるよ う

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特集●パネル討論 究極のごみゼロ社会を目指して

になる。 そ こか ら、ふつ うだった ら考 え られ ない よ うな知恵や力が生まれて く る。笠松町長の取 り組みについて、 これ と似 た ものを感 じるのです。

今回の案内ち らしに、 「小 さな町の大 きな勇気 と知恵 を学ぼ う」 と謳 ったの も、準備 の過程でそ うした ことを強 く思 ったか らです。 わた したち、比較的大 きな町に住んでいる者 も、われわれの ところでは出来ないよとい うのではな く、

上勝町の よ うな取 り組みに関心 を寄せ 、陰か らも応援す る、そ こか ら学び、ま た新たないろいろな知恵 を提供す る。そ うい う形で上勝町にひ とつのモデル を 作 っていただきたい、そ うい う気がす るわけです。

きょう最初 にも申 し上げま したが、 これ までの よ うに経済力に任せて欲 しい ものを欲 しいだけ買い求め、使い、余 った り使 い終わった りした ものをごみ と して行政の手で片付 けて もらう。大 きな焼却場 を建設 して燃や し、埋 め立てる、

そ うしたや り方が、この先いつまで も続 け られ るわけがあ りません。 とりわけ、

人 口が 日本 の10倍以上 もある中国やイ ン ド、 さらにはイ ン ドネ シアな どが、今 世紀 中には 日本 に劣 らない経済発展 を遂 げてい くに違いない。その折 、 日本 は これ まで と同 じよ うに賓沢 を して勝手に振 る舞 うけれ ど、中国やイ ン ドな どは 豊かになって も、節約 を し、貧 しい ときのままの生活 を続 けな さい。そ うい う ことが、われわれ に言 えるわけがあ りませ ん。そ うなれば、中国やイ ン ドな ど も、 日本の生 き方 を学んで くれ るよ うな、そ うい うお手本 を 日本人の手で生み 出 さない限 り、人類社会の存続 はあ り得 ない。その一つの ヒン トが、上勝町の 動 きに提示 されているよ うに思 えます。

先 ほ ど梶 山さんか ら、食べ物 を残すのは もったいない とい うお話があ りま し たが、わた しもそ うした考 え方の時代 を生 きて きた ものですか ら、 もったいな い、 もったいない と言 って食べ過 ぎ、い ささか肥満状態です。 こ うした ことに よって、成人病 な どを引き起 こし、莫大な医療費が必要になるとい うのは、個 人に とって も、社会や国に とって も大 きな無駄 と言わなければな りませ ん。 こ れか らは、最初か ら必要な量だけ作 る、不要な ものは料理 を しない、そ こまで 行かない といけない。

平塚市の姉妹都市で もあるアメ リカ、カンザス州の ロー レンス市に滞在 して いた折、あるお店で大 きな看板 を 目に しま した。 「地球 は未来の世代 か らの預 か り物とい う言葉です。 アメ リカ原住民の方々の諺だそ うですが、そ うした 39

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視点か ら現在の地球の実態 を見 ると、 どうもわれわれの世代は受 け継 だ折の 地球 を大 きく傷つけてい るのではないか、 と思 えてな りません。

最後 にぜひ ご紹介 したい ことがあ ります。笠松町長や松岡夏子 さんの名刺 を 受 け取 られた方は、裏側 をご覧になって くだ さい。実は、不要になったカ レン ダーな どの裏面を使 って印刷 してお られ ます。 さらに、上勝町役場か ら送 られ て くる大 きな封筒の表の下の部分には、定型封筒 の表 になる部分が印刷 されて います。そ こを切 り取って封筒 に して使 えるとい う仕組みです。笠松町長 は、

「町民が一休 さんの よ うに、

知恵 を絞 って町づ くりを推進 しよ う」とお っ しゃっていま すが、ま さに とんちの一休 さ んの よ うに、細かな ことに も 実に工夫を してお られ るとい

うことを感 じます。

本来であれ ば、パネ リス ト の皆 さんに活発 にご議論いた だき、 さらには ご来場の皆 さ

んか らもご質問をお受 けすべ きところですが、時間の都合で ここで終了す るこ とをお許 しくだ さい。 なお、アンケー ト用紙 にご記入いただいた ご意見、 ご質 問については、後 日笠松町長やパネ リス トの皆 さんか らご回答 をいただ き、お 名前や ご住所 をご明示 くだ さった方々には郵送で ご返事 申 し上げることに しま す。 ご了承 くだ さい。

笠松町長、松岡夏子 さん、パネ リス トの皆 さん、そ して会場の皆 さん、長時 間にわたる熱心なご参加 、まことにあ りが とうござい ま した。

(この後 、総合 司会の浅海典子准 教授 の進行 に よ り、講演会 に寄せ られ た協 賛金計14万 円 が上勝 町ゼ ロ ・ウェイ ス ト推進基金 に対す る寄付 と して、 平塚 商工会議所伊揮繁雄 専務理事 か ら笠松和市町長 に贈 呈 され ま した。 つづいて笠松町長 には神 奈川 大学の 中島三千男学長 か ら、松 岡夏子事務 局長 には国際経営研 究所 の榊原 貞雄所 長か ら、それ ぞれ花 束が手渡 され た 後 、最後 に まちの音楽家 で もあ るパ ネ リス トの木谷 正道氏の ギター伴奏 で、全員が 「ごみ仲 間」 (平塚市 ごみ減 量化婦人の会 の ごみ減 量の詩) と唱歌 「故郷」 を合唱 (写真) して閉会 と な りま した。)

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特集●パネル討論 究極 のごみゼ ロ社 会を 目指 して

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アンケー トに寄せ られた質問と回答

笠松和市町長 (上勝町)‑の質問 と回答

1.34分別 を実施 して以来、上勝 町の廃棄物処理 コス トは どうな ったか ? ゴ ミ処理 コス トは、34分別資源 化 を始 めた平成13年 (2001)度 には焼却 ゴ ミ 1kg当た り283円で したが、18年 (2006)度 は151円 となってい ます。

また資源 ゴ ミは 1kg当た り13年度 には21円で したが18年度 は14円 となって い ます。

2.平塚市 では ごみの有料化 を しようと して いるが、上勝 町で は有料化 しな いで うま くいって いるのか ?

上勝町の指 定袋 は1枚15円 (45リッ トル用)、10枚150円で町内の商店 で 販 売 してい ます が、現在 までの ところ問題 はあ りませ ん。

一般 的 に ゴ ミの有料化 は ゴ ミ袋 の代金 に ゴ ミ処理費の一部 を上乗せ して 1枚100円 とか200円で市町村独 自の値段 を付 けて、指 定の ゴ ミ袋 を販売 し 指 定 ゴ ミ袋以外 は取 り扱 い を しない よ うに しています。 そ して ゴ ミの量が 減少 した と言 っています が、指 定 ゴ ミ袋 の値段 が あま り高い と不法投棄 を 助長す るこ とにな りかね ないので注意 が必要 です。

3.平塚市 内のマ ンシ ョン住 まいで は、生 ゴ ミを堆肥化 す るの は難 しい。上 勝 町 にはそ う したマ ンシ ョン住 まいの住 民 はいな いのか ? 都会 で は どう すればよいか ?

上勝町では周辺 に農地があ り、農家の人が貰 って くれ ます。給食セ ンター な どでは、 自宅 の花壇 な どの肥料 と して、従業員 が無料 で持 ち帰 っていま す。

一般家庭 では6カ月 に1回程度 の入れ替 えでい けます。都 会 のマ ンシ ョ ンな どでは、市や 町 の公 園係や地域 の農家 の人 と うま く提携 して有効利 用 していただ くこ とが必要 です。結構 よい有機 肥料 です のでま とまれ ば魅 力 が あ る と思います。

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4

. 「ごみゼ ロ」 は、

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万都市の平塚でも実現可能 と思 うか ?

私が提案 してい る 「資源回収法」ができれば、十分可能です。現在横浜 市で も約30%を資源化 しているとい うことです。40万人都市の町 田市 も、

ゴミゼ ロに向けて市民 と行政が組織作 りを しています。 ゴ ミの減量化 に向 けて取 り組む よ うになれば、政府 も 「がんばる市町村応援プ ログラム」で 3年間支援 して くれ る制度があ ります。行政 と相談の上頑張 ってみ られて はいかがで しょうか。

5.笠松町長が平塚市長 にな った とした ら、 ごみ問題 に関 してまず どのよう に対応するか ?

自治組織や ゴミに関心が高い市民、各種団体、企業に呼びかけて、如何 にすればゴ ミを効率 よく資源化 し焼却 ゴ ミを減 らせ るか、徹底 して現在 の ゴ ミの質や量な どゴ ミの蘇生調査 を してプランを練 ります。 まず は生 ゴ ミ の削減 をはか り、資源化 をす るための仕組み を関係 団体や リサイ クル業者

と検討 し計画的に実施 していきます。生 ゴミは原則 自家処理 を 目指 します。

6.使用済み製品の回収責任法案 には非常に興味があるが、葉 っぱ ビジネス で販売 した葉 っぱの有価回収 についても考えているか ?

食物や葉 っぱな どの有機物で腐敗す るものは、回収 してい る途 中で腐敗 す るおそれがあ ります。そのため、原則 として消費者が 自家処理す るべ く

ゴミナイス等の ゴ ミ処理機 を普及 させ堆肥化 を 目指 します。

問題 は、葉 っぱを入れ る トレイや発砲 スチ ロールの化学物質の容器 をど うす るかです。 このよ うな容器 は、消費者がお店 に持 っていけばい くらか で引き取 って くれ る仕組み を、全国ネ ッ トで作 ることが必要です。それ も 一斉 にや らない と、一部の商品だけが コス トア ップ して非常に不利 とな り ます。全国一一律 に法律や政令で定め一斉 に施行す る必要があ ります。

7.ごみゼ ロ社会の実現 には、人々の道徳の格段の向上が必要 と思 うが、 ど のようにお考えか ?

私が考えている 「資源回収法」はデポジッ ト制です。消費者が不要になっ た ものは取扱商店 に持 ってい くと有価で引き取 って くれ ますので、不法投 棄はな くな ります。 もし不法投棄がな されて も拾 って持 っていった人が少 しで もお金 にな りますので得 しますか ら、ボランテ ィアで拾 って も報われ

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特集●パネル討論 究極のごみゼロ社会を目指して

ます。つま り不法投棄 を して も捨てた人は損 して拾 った人が得す る仕組み ですか ら、必然的に小 さい ときか ら道徳心が身に付 くと思っています。

8.そもそも上勝町で現在の基本構想 を持つようにな ったのはなぜか ? そ の際に、住民参加の手法 はとったか ?

上勝町では、町の基本構想 は元々町職員が縦割 り行政で持 ち寄 りで作 っ ていま したので、住民の意見や学識経験者の意見が反映 されず、あま りよ い構想 とは言 えませんで した。

現在の基本構想 は岡山大学の農学部、教育学部、経済学部の3名 の先生 と町内を見聞 して回 り、その上で町内5地 区で集会 を持 ちま した。約200 人の町民か ら意見をお聞き し、素案 を作った上で再度住民の意見を5地 区 で集会 を持 ってお聞 きす る一方、商工会や農協、森林組合、役場職員、各 種団体の意見をお聞き しています。

ゴミ処理 について言 えば、上勝町は従前か ら自家用の小型焼却炉や野焼 きによ り処理 してきま した。 このよ うな処理が禁止 され ることになったた め、国は24時間365日焼却で きる大規模焼却炉 を広域行政で設置す るよ う 都道府県を指導 し、ブ ロックごとに協議会 を設置 しま した。 しか し、本町 の周辺地域 はすでに市町村単独で焼却炉 を整備 してお り、本町は町単独 で 考え調査研究 し適正処理 を しなければな らない、 とい う事情があ りま した。

そ こで、平成5 (2003)年度 にゴミ処理 に関す る基本構想 を検討 しま し たが、地球規模 で進行す る地球温暖化 を始 め、酸性 雨な ど地球規模 での環 境汚染や環境破壊 を どうす るか真剣 に考え行動に移す必要が生まれま した。

そ して平成5年度 に環境庁の補助事業で 「上勝町 リサイ クル タウン計画」

を策定 し、 これ に基づいて現在実施 しています。

この計画の構想策定か ら計画づ くりの段階で全世帯に対 しアンケー ト調 査 を行い、回収率は60.7%で した。 また小学生や 中学生、各種団体な ど多 くの意見をお聞き しています。物流調査や意識意向調査で住民の約60%の 意見が反映 されていると思っています。

【コーデ ィネーターの付記】

上勝町の施策や活動については、上勝町のホームペー ジで最新情報 を知 るこ 43

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とができます。(http://www.kamikatsu.jp/)

上勝町の基本構想や基本計画 については、下記の書籍 に詳 しく紹介 され て います。

目瀬 守 男 ・笠松市 ・坂 本 忠次 ・木原 孝博 ・上 月康 『新 ・い っ き ゅ うと彩 の 里 ・かみかつ』 (地域活性化 シ リー ズ) 明文書房、2002年、2,600円

9.葉 っぱ ビジネスの成功が、高齢者福祉や介護 の場で活か されているか ? 行政が取 り組んで いるイ ンフォーマルなサー ビスの支援策があれ ば、事例 を教 えてほ しい。

高齢者 は ど うして も足腰 の動 きが鈍 くな り、耳 も遠 くな り目も見 えに く くなって きます。 そ こで高齢者 には何 が必要 なのか、昔か ら病 は気か らと 言 うよ うに気力が、そ して食べ物や運動が体 を元気 に し、医療費の削減 に もつなが ります。 つま り高齢者 には、若者 も同 じです が生 き甲斐 とや りが いが必要で、毎 日何 か 目標 となる生 き甲斐が必要です。

上勝町の場合、一人暮 らしの老人な ども彩 り事業 (葉 っぱ ビジネ ス) に 参加 し、人家の周辺の草刈 りや畑仕事があ り、 自分の体調 に合わせ て動 き、

汗 を流 して生涯仕事 を し、それ が生 き甲斐 になっています。特 に彩 りな ど はお金 にな りTVや週刊誌 な どに も取 り上 げ られ るこ とか ら、それ が励 み

とな り、気力が高まって元気が出てい る と思い ます。

特 に行政か ら支援策 は していませ ん。

10.葉 っぱ ビジネスにつ いて、季節感 を出す ことは解 るが 自然 を守 る こと に相反するのではな いか。

ご存 じとは思いますが、紅葉や柿 、南天な どの樹木は毎年成長 し大 き く な ります ので、多少煎定 して もいっこ うに成長が衰 えることはあ りません。

む しろ勇定す ることで強 くな り、台風時な どに も倒れ に くくな りますの で、 ご安心 くだ さい.街路樹や公園の木 々は極端 に整枝勢定 を しています が、丈夫に育 ってい ることを見 る とおわか りと思います が、あんなに多 く 勇定は してい ませ ん よ。葉 っぱをお金 にす るのです か ら‑‑・。 ご心配で し た ら一度見に来て くだ さい。樹木 は生 き生 き しています。

ll.笠松町長のパ ワーの源 は ?

大所 高所 に立 って真 ・善 ・美 を追い求 めています。 "人生は本気 で思いっ

参照

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