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社 会人 の学 習ニ ー ズ と大学 が行 う生涯学習講座

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社 会人 の学 習ニ ー ズ と大学 が行 う生涯学習講座

Learning Needs and Higher Education Institution's Role for Lifelong Learning

上野 眞也

Shinya UENO 生 涯学 習 教育 研究 セ ンター

は じめ に

現 代 の 成 熟 社 会 で は 生 涯 学 習 は 既 に市 民 に と って 重 要 な生 活 の 一 部 と な っ て い る (n。 そ の 多 様 な 学 習 需 要 に 対 して 、 行 政 や 教 育 機 関 、 民 間 カル チ ャ ー セ ン タ ー 、 さ ら に は市 民 活 動 等 に よ り様 々 な 学 習 機 会 が 創 出 ・提 供 さ れ て い る ω 。 生 涯 学 習 者 の 学 習 関 心 の 変 化 と と も に 、 大 学 が社 会 人 向 け の 教 育 サ ー ビ ス を充 実 させ る こ とへ の 要 望 ・期 待 も高 ま っ て きた (3)。 こ の よ う な社 会 動 向 を 受 け て 、 大 学 で も生 涯 教 育 ・地 域 貢 献 に 関 す る社 会 的 役 割 を果 た す こ と を 目 的 と して 様 々 な 試 み が 行 わ れ 始 め た が 、 そ の機 能 や効 果 に つ い て 実 証 的 に分 析 さ れ た もの は

まだ 少 な い と考 え られ る 。

本 稿 で は熊 本 大 学 が 単 独 、 あ る い は行 政 や 他 大 学 と の 協 力 で 実 施 して きた 社 会 人 向 け の 講 座 デ ー タ を基 に、 成 人 の 生 涯 学 習 ニ ー ズ や 参 加 の傾 向 、 期 待 とそ の評 価 につ い て 考 え る こ と を 目 的 とす る 。 特 に 「新 しい 公 共 性 」 に 関 わ る 政 策 課 題 解 決 に 向 け た 市 民 の 生 涯 学 習 に つ い て 大 学 が どの よ う に 関 わ れ る の か につ い て も注 目 して考 えて み た い 。

第1章 生涯学習人 口と機会

生 涯 学 習 」 と い う概 念 に つ い て は 、 従 来 の 「社 会 教 育 」 や 「生 涯 教 育 」 と 区 分 し、 生 涯 を 通 して 自 ら学 ん で い く とい う姿 勢 を 重 視 し価 値 づ け る考 え 方 と して 「生 涯 学 習 」 が 意 義 付 け され て い る ω 。 大 きな 流 れ と して は 、 高 齢 社 会 へ の 移 行 及 び 生 産 ・所 得 の 増 大 に よ り 「ゆ と り」

が 生 まれ 、 趣 味 の 学 習 の 増 大 、 そ し て 自己 実 現 へ と学 習 目 的 も変 化 して い る 。 ま た 、 技 術 革 新 や 産 業 構 造 の 変 化 に と も な っ て 職 業 面 で の 再 教 育 ・再 学 習 の 必 要 性 が 高 く な っ て い る (5)。 全 体 的 な生 涯 学 習 人 口 の 動 向 把 握 は そ の概 念 範 囲 の 曖 昧 さ と広 さ か ら正 確 に計 る こ とは 困 難 で あ る が 、 講 座 ・教 室 とい っ た 形 態 を取 る生 涯 学 習 につ い て だ け 考 え る と、 文 部 科 学 省 の 統 計 で は別 図1の とお り 全 国 規 模 で 教 育 委 員 会 ・公 民 館 等 の 学 級 ・講 座 に1,705万 人 、 自 治 体 首 長 部 局 が 開催 す る もの1,097万 人 、民 間 の カ

ル チ ャ ー セ ン タ ー 等 で308万 人 が 学 ん で お り、小 学 校 の 737万 人 、中 学校 の410万 人 、高 等 学 校 の405万 人 な ど と比 較 して も非 常 に 大 規 模 な社 会 人 の学 習 が 継 続 的 に行 わ れ て い る こ とが 窺 わ れ る。 こ れ 以 外 に もス ポ ー ッ ・レ ク リ エ ー シ ョ ンや読 書 ・独 学 、 テ レ ビ ・ラ ジ オ に よ る 学 習 、 趣 味 ・お稽 古 ご とな どの 学 習 も入 れ る と、 お よそ4,000万

人 の 成 人 が 何 ら か の 学 習 に取 り組 ん で い る と予 測 さ れ る ㈲ 。

熊 本 県 で は2000年 度 の デ ー タ に よ る と教 育 委 員 会 ・公 民 館 等 の 青 少 年 、成 人 、女 性 、高 齢 者 、家 庭 向 け の 学 級 ・ 講 座 で3,368講 座 が 開 催 され 、延 べ117,105人 が 学 ん だ (7)

こ の 学 習 機i会の 提 供 は 、開 設 者 別 で 見 る と市 が2,086、 町 883、 村153と な っ て お り、都 市 部 に は豊 富 な機 会 が あ る もの の 、 地 方 で は機 会 や メ ニ ュ ー が 限定 され て い る 。 ま た地 方 で も、 自治 体 に よ る取 り組 み の温 度 差 は大 き く、

多 様 な 講 座 数 を提 供 して い る と こ ろ と少 ない と こ ろ で は 極 端 に そ の 機 会 が 異 な る。 顕 在 化 して い る 学 習 行 動 は 学 習 の機 会 や 受 講 者 で把 握 す る こ とが 可 能 で あ るが く 学 習 の た め の教 育 サ ー ビス'が入 手 で き な い 、 あ る い は 学 習 経 験 不 足 か ら学 習 意 欲 が 顕 在 化 せ ず 未 だ潜 在 化 した ま ま に な っ て い る 学 習 行 動 に つ い て は 客 観 的 な測 定 が 困難 で あ る 。

教 育 委 員 会 以 外 に も首 長 部 局 、 教 育 機 関 、 民 間 カ ル チ ャ ー セ ン ター な どで も様 々 な 生 涯 学 習 事 業 が な され て い るが 、 こ の よ う な学 習 機 会 の利 用 者 に は どの よ うな傾 向 が 見 ら れ る の で あ ろ うか 。性 別 、年 齢 別 、職 業 別 、居 住 地 域 別 な ど学 習 者 の 属 性 や 動 機 、 時 間 や 経 費 な どの 学 習 に 必 要 な コ ス トに よる 違 い や 、 ま た学 習 機 会 自体 の 多 寡 は 市 民 の 学 習 行 動 や 内 容 と ど う関 係 して い る の だ ろ う か。

熊 本 県 に お け る広 義 の生 涯 学 習 の 機 会 を整 理 した もの●

が 、別 表1で あ る 。 この 表 を見 る 際 に 行 政 や 高 等 教 育 機 関 の講 座 等 の 提 供 場 所 や 社 会 教 育 施 設 が 、 熊 本 市 な ど都 市 部 に偏 在 して い る こ と は留 意 して お く必 要 が あ る 。

社 会 教 育 法 第48条 で は、 社 会 教 育 講座 を定 め て お り、

成 人 の一 般 教 養 に 関 す る 「文 化 講 座 」、成 人 の 専 門 的 な学 術 知 識 に 関 す る 「専 門講 座 」、夏 期 休 暇 中 に 開 か れ る成 人 の た め の 一般 教 養 お よび 専 門 的 学 習 知 識 に 関 す る 「夏 期

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表1対 象 デ ー タ

講座名 カ テ ゴ リー 調 査 サ ン プル 数 受講者数 調査時期

熊本県男女協働政経塾 市 民 の エ ンパ ワ ー メ ン ト 135 233 H14

社 会人 キ ャ リ ア ア ッ プ推 進 事 業 職業能力開発 *応 募 者 数346 267 H14.12H15.1

地 方公 務 員 政 策 法 務 キ ャ リア ア ップ事 業 職業能力開発 145 177 H15.2

県 民 カ レ ッジ 教養 721 H15.3

大 学公 開講 座 (8講 座 ) 教 養 ・趣 味 ・そ の他 194 314 H14.3

熊 本大 学 知 の フ ロ ンテ ィア講 座 (1〜8回 ) 教養 440 H14

授 業開放 (前学期) 学術 ・教 養 26 75 H6

注 ) 講 座 の ア ン ケ ー トは 、 講 座 最 終 日 に受 講 者 ヘ ア ンケ ー ト記 載 を依 頼 した もの で あ る (政 経 塾 は 、 郵 送 法 に よ り過 去2年 間 の 受 講 者 へ 照 会 した 。社 会 人 キ ャ リ ア ア ップ は 、 受 講 申込 書 と受 講 状 況 デ ー タの 両 方 の 資 料 を利 用 した)。

講 座 」 を高 等 教 育 機 関 が 実 施 す る こ とが で き る と して い る。 文 部 科 学 省 で は 大 学 が そ の よ う な社 会 人 の 生 涯 学 習 を支 援 す る た め の公 開 講 座 と して 、① 現 代 的 課 題 (生 命 ・ 健 康 、 環 境 ・資 源 エ ネ ル ギ ー 、情 報 活 用 、 地 域 づ く り、

男 女 共 同 参 画 社 会 、 人 口 ・食 料 、 人 権 、高 齢 化 社 会 等 )

② 研 究 開 発 、③ 一 般 的 内 容 趣 味 ・教 養 等 ) に分 類 して 捉 え て い る。 しか し本 稿 で は 、 大 学 が 実 際 提 供 して い る 講 座 の 性 格 を 明 ら か に す る た め に 、 カ テ ゴ リー と して教 養 、 職 業 能 力 開 発 、市 民 の エ ンパ ワ ー メ ン トに注 目 して 考 え て い くこ と にす る 。

分 析 対 象 の デ ー タ と して 、 表1の7講 座 の 受 講 者 ア ン ケ ー トと受 講 申 込 等 の デ ー タ を利 用 した 。事 業 主 体 が 異 な る た め 、 質 問 項 目等 の 内 容 は微 妙 に異 な る な ど正 確 な 統 計 処 理 につ い て は 限 界 が あ る もの の 、類 似 した 項 目 に つ い て 比 較 検 討 す る こ と で 生 涯 学 習 者 の類 型 、 期 待 、 評 価 な どに つ い て 考 察 す る。 具 体 的 に は 、 男 女 共 同 参 画 社 会 づ く りの た め の 市 民 の エ ンパ ワー メ ン トを 目的 と した

熊 本 県 男 女 協 働 政 経 塾 (8)以 下 政 経 塾 と略 )」、職 業 能 力 開 発 と して 「社 会 人 キ ャ リ ア ア ッ プ推 進 事 業 (9)以 下 社 会 人 キ ャ リ ア と略 )」 と 「地 方 公 務 員 政 策 法 務 キ ャ リ

ア ア ップ 事 業 ㈹ (以 下 政 策 法 務 と略 )」、教 養 講 座 と して

県 民 カ レ ッジ ω (以 下 県 カ レ と略 )」 と 「大 学 公 開 講 以 下 公 開 講 座 と略 )」、 「熊 本 大 学 知 の フ ロ ンテ ィア 講 座 (12)以 下 知 フ ロ と略 )」、 学 術 ・教 養 と して 「授 業 開 放 (13)」 の7種 の 講 座 デ ー タ を用 い る。

第2章 生涯学習の関心 について

(1)学 習 行 動 と学 習 動 機

生 涯 学 習 に つ い て 、 国 民 の 潜 在 的 な 関 心 も大 変 高 く、

そ れ を触 発 して 顕 在 化 させ て い く役 割 を 生 涯 学 習 機 関 は 担 っ て い く こ と に な る わ け で あ るが 、 学 習 者 につ い て は 20〜30代 の 若 年 層 が 減 少 し、中高 年 層 が 増 加 して い る。ま た 、 学 習 内 容 につ い て も、 人 々 の 関 心 の 増 大 に と もな い 多 様 化 ・細 分 化 が 特 徴 とな っ て い る。 大 まか に学 習 志 向 を分 け る と、 約3分 の1が 学 ぶ こ と を 楽 しむ 学 習 志 向 、 3分 の1が 若 手 に 多 い 何 らか の 成 果 や 実 現 を 目指 した 目 的 志 向 学 習 、残 り3分 の1が 中 高 年 層 に 多 い 仲 間作 りな

どを期 待 した 活 動 志 向 学 習 とな っ て い る (14)

本 稿 の仮 説 と して 、 年 齢 ・性 別 ・職 業 ・地 域 の変 数 が 生 涯 学 習 の 動 向 に大 き な影 響 を及 ぼ して い るの で は ない か と考 え る 。 そ れ は別 の 面 か ら見 れ ば 、 そ の よ う な属 性 が 学 習 動 機 と関 係 して い る とい う こ とで もあ る。以 下 、 本 大 学 が 関係 した講 座 を通 して 、 仮 説 を検 証 して み たい 。

① 参 加 者 の 年 齢 階 層 別 の 特 徴

まず 年 齢 に よ っ て学 習 動 向 が ど う異 な る の か につ い て 検 討 を して み た い 。 職 業 能 力 開発 に よ る就 業 や 地位 の 向 上 ・保 全 を 意 図 した 「社 会 人 キ ャ リア 」 講 座 の場 合 、 図 1の 通 り申 し込 み 者 が 多 い 年 齢 層 は 順 に30代 が25.2%、

40代24.9%、50代21.1%、20代20.2%、60代5.9%、70代 上2.6%で あ る。 職 業 別 に見 る と、会 社 員 が30代 、公 務 員 が40代 、 団体 職 員 が20代 が 一 番 多 い 世 代 で あ っ た。 こ の 講 座 は広 く一 般 社 会 人 を対 象 に公 募 して 開催 した もの で あ り、 純 然 た る 個 人 の学 習 意 欲 で 応 募 して きた 者 の み で あ る。 成 果 主 義 型 人 事 や 年 功 序 列 賃 金 制 度 の廃 止 な ど大 き な雇 用 環 境 の 変 化 に対 して 、民 間 で は30代 あ た りが敏 感 に 自 己 の 能 力 開 発 に 関 心 を持 っ て い る こ とが推 測 され る。60代 以 上 は 、 主 催 者 の 意 図 とは 異 な り 自 らの起 業 化

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社 会 人 の 学習 ニ ー ズ と大 学が 行 う生涯 学 習 講座

に 関 係 した 受 講 動 機 に基 づ く もの で あ っ た。

他 方 「政 策 法 務 」 講 座 は 、 市 町 村 職 員 の た め の 政 策 法 務 能 力 の 向 上 を 目指 した研 修 を 大 学 と町 村 会 が 共 催 で 開 催 した もの で 、 市 町 村 役 場 を通 して 募 集 ・実 施 した。 参 加 者 で は40代 が39.0%、30代23.3%、50代21.9%、10代 15.8%と な っ て い る 。 民 間 人 が 比 較 的 多 く公 務 員 が 少 な

い (20.3%) 「社 会 人 キ ャ リア」 講 座 で は 、30代 が 一 番 世 代 と し て多 か っ た の に比 較 して 、 本 講 座 で は40代 が 主 流 で あ っ た。 身 分 と昇 進 な どが 比 較 的 早 くか ら競 争 ・選 別 され る民 間 に比 べ て 、 市 町 村 職 員 は安 定 した 身 分 で40〜

50代 で管 理 職 へ の 登 用 が 始 ま る 比 較 的 遅 い 昇 進 の シ ス テ

ム が こ の よ うな 違 い を生 ん で い る の で は な い だ ろ うか 。 参 加 者 の年 齢 に地 域 性 も見 られ 、 コ レス ポ ン デ ンス 分 析 に よ る と図2に 見 られ る よ う に比 較 的 若 手 の参 加 者 が 多 い 熊 本 市 会 場 、 玉 名 市 会 場 、 入 代 市 会 場 、40代 の 人 吉 市 会 場 、50代 の 本 渡 市 会 場 で あ るが 、 この よ うな傾 向 は後 述 す る動 機 と も関 係 性 を持 っ て い る 。

政経 塾 」 で は 、 図3の よ う に40代 の受 講 者 が35.6%、

50代 が33.3%、20代11.9%、60代11.1%、20代7.4%、70

代 以 上0.7%と な っ て い る。職 業 と して は 、公 務 員 (25。9%) 会 社 員 (14.8%)、 主 婦 (10.4%)、 無 職 (8.1%)、 自営 業

(8■%)、教 員 (6.7%)、団 体 職 員 お よ び 自由 業 が そ れ ぞ れ3.7%、 学 生 (1.5%)で あ る 。 男 女 共 同参 画社 会 づ く り

と い う人 権 や 社 会 参 画 、 市 民 と して の エ ンパ ワー メ ン ト に 関 す る学 習 へ の 関 心 に お い て 、40代 ・50代 が68.9%と 他 世 代 を圧 倒 的 に抜 い て 多 い こ とが 特 徴 で あ る。 職 業 と

の 関係 で は 、会 社 員 の40代 、公 務 員 の40〜50代 、自営 業 、 婦 の50代 が 多 い 。 この 講 座 に か か る変 数 を ク ラス ター 分 析 で樹 形 図 を作 り調 べ る と (図4) 、年 齢 と職 業 、つ い で 性 別 と受 講 料 との 間 に強 い相 関 関 係 が 認 め られ る。 参 加 者 の年 齢 は 職 業 に比 例 し、 生 涯 学 習 へ の投 資 意 欲 は性 別 に比 例 す る、 そ して そ れ らは 地 域 性 が あ る とい う こ とが 言 え よ う。

大 学 が 実 施 す る 「公 開講 座 」 で は、 趣 味 や教 養 的 な も の か ら特 殊 な病 気 に対 す る対 応 法 まで 幅 広 い 講座 の 種 類 が あ り、 そ れ ぞ れ の 講 座 で 参 加 者 の 年 齢 構 成 は 異 な っ て い る 。 しか し、 大 学 主 催 で 、有 料 で 実 施 され る公 開講 座 とい う括 りで そ の 参 加 者 類 型 を考 え て み る と、 参 加 者 の 年 齢 構 成 で は20代 が24.4%、30代22.3%と 比 較 的 多 く、次

に60代17.1%、50代15.5%、40代11.9%、70代7.8%、10代 1%と な って い る 。 職 業 別 で は 図5の と お り、 そ の他 が 31%と 一 番 多 い が 、看 護 系 な どの 専 門職 が そ の 他 の カ テ ゴ リー に 入 っ て い る た め と考 え られ る。 自由 人 (無 職 ) が18.2%と 次 に多 く、 そ れ につ い で サ ラ リー マ ン14.1%、

(4)

表2各 講座 の年齢 構成

政経塾 キ ャ リア社会 人 政策法務 県 カ レ 公開講座 知 プ ロ

10代 0% 0% 0% (*1) 1.0% 39.1%

20代 7.4% 20.2% 15.8% 7.2% 24.4% 10.8%

30代 11.9% 25.2% 23.3% 9。3% 22.3% 4.1%

40代 35.6% 24.9% 39。0% 15■% 11.9% 10.3%

50代 33.3% 21■% ゑ19% 17.5% 15.5% 17.2%

60代 ll.1% 5.9% 0% 33.4% 17.1% 18.5%

70代 以上 0.7% 2.6% 0% 17。5% 7。8% (*2)

注 (*1):10代 か ら20代 を合 わ せ た 数 が 、20代 に 記 載 さ れ て い る7.2%で あ る。

(*2):60代 の18.5%は 、60代 以 上 を 含 ん だ 数 で あ る 。

公 務 員13.5%、 主 婦12.5%と な っ て お り、事 業 経 営 者 、農 業 、 自営 業 、 パ ー ト、 教 員 な ど は 大 変 少 な い 。 サ ラ リー マ ンの 参 加 者 で は20代 、30代 、40代 が 多 く、公 務 員 で は 50代 、40代 が 多 く見 られ る 。 主 婦 で は60代 、50代 、 自由 人 (退 職 者 等 ) は60代 、70代 が 多 い 。

知 フ ロ」 は 、 一 般 社 会 人 向 け に 月 に 一 回大 学 が 開 催 し最 新 の 科 学 に関 す る研 究 成 果 や 社 会 問 題 等 を易 し く解 説 す る もの で 、参 加 者 は60代 以 上18.5%、50代17.2%、40 代10.3%、30代4■%と な っ て い る。 年 齢 が 高 まる に従 っ

て 一 貫 して 参 加 者 が 増 加 す る傾 向 が 見 られ 、教 養 ・学 術 講 座 へ の 関 心 と年 齢 に つ い て正 の 相 関 関 係 性 が 見 られ る。

この 講 座 で は テ ー マ に応 じて講 義 の一 環 と して 学 生 に聴 講 を呼 び か け て い る こ とか ら、10代39.1%、20代10.8%と 多 くの 若 い 世 代 の 参 加 も見 られ るが 、 これ は本 稿 で は 自 発 的 な生 涯 学 習 と して は 取 り扱 わ な い こ と とす る 。

県 カ レ」 は 、 県 教 育 員 会 が 大 学 の 協 力 を得 て 実 施 す る講 座 で あ り、 健 康 、 暮 ら し、 趣 味 、歴 史 、 社 会 、 政 策 課 題 な ど多 様 な カ リ キ ュ ラ ム を 含 ん で い る もの の 、 基 本 的 に連 続 講 演 会 的 な 内 容 で 高 齢 者 が 参 加 しや す い もの と な っ て い る 。 参 加 者 の 年 齢 階 層 分 布 は 、60代334%、50 代17.5%、70代16.9%、40代15.1%、30代9.3%、10〜20代

7.2%、80代 以 上0.6%で あ り、 定 年 退 職 した 男 性 は 目立 つ 参 加 者 で あ る。

以 上 の よ う に、 当 然 の こ と で あ るが 講 座 の性 格 ・趣 旨 に よ り参 加 者 の 年 齢 階 層 が 大 き く異 な る (表2参 照 )。

一 般 的 に教 養 講 座 的 な もの に高 齢 者 が 多 く、 職 業 能 力 開 発 的 な も の に20〜40歳 代 の 成 年 期 の 参 加 者 が 多 く見 られ る。10代 ・20代 は 、 生 涯 学 習 とい う意 味 で は殆 ど参 加 し て い な い とい っ て よい で あ ろ う 。 エ ンパ ワ ー メ ン トの よ う な 政 策 課 題 とか か わ る 講 座 に つ い て は 中 高 年 が 積 極 的 に参 加 して い る。

② 年 齢 別 ・職 業 別 の生 涯 学 習 動 機 の 特 徴

本 稿 の デ ー タで は 、 参 加 動 機 に つ い て統 一 的 な分 析 が 可 能 な 形 とな っ て は い な い が 、 個 別 の 講 座 と動 機 (学 習 目的 ) と の 関係 を見 て み る こ と で 、 生 涯 学 習 と動 機 との

関 係 性 が 見 え て くる 。

社 会 人 キ ャ リ ア」 講 座 で は、 民 間 人 を 中心 と し た 「キ ャ リ ァ ァ ッ プ」を動 機 と した 申 し込 み が48.0%、

知 的 関心 」 が34.2%で あ る (図6) 。 そ の ほか 「 業 希 望 」8.0%、 社 会 的 問 題 」5。8%、 「意 識 変 革 」 0.3%で あ っ た。この こ とか ら この 講 座 を受 講 す る者 に は 目標 志 向 の 学 習 者 が 多 い こ と が わ か る 。 そ もそ も業 務 能 力 の 向 上 に よ る キ ャ リ ア ア ッ プ や 就 業 の 機 会 を得 る こ と を 目的 と した 講座 で あ り、約 半 数 は そ の 目的 で受 講 して い るが 、 さ ら に当 面 自分 に は 関 係 が 薄 いが 知 的 関 心 と して 、 あ る い は 将 来 の起 業 の た め の 勉 強 の 場 や 社 会 問 題 と して 学 ぶ な ど多 様 な 利 用 が 見 られ る 。

他 方 、 「政 策 法 務 」 で は 、 図7の よ う に 「業 務 能 力 の 向 上 」 を動 機 と した 受 講 者 が49.6%と 約 半 数 を占 め 、

キ ャ リア ア ッ プ」の た め が20.6%、 「教 養 の た め」84%、

職 務 と して 参 加 を勧 め られ た た め 」 がll.3%で あ った 。

(5)

社 会 人 の学 習 ニ ー ズ と大 学 が行 う生 涯学 習 講 座

キ ャ リ ア ア ッ フ.とい う言 葉 自体 日本 語 英 語 で あ り、 そ の 意 味 す る と こ ろ は不 明 瞭 で あ る が 、 昇 進 ・昇 格 ・転 職 で きる よ うな 能 力 を付 け 成 功 す る とい う意 味 に近 い ニ ュ ア ン ス が 、 単 な る 業 務 能 力 の 向 上 や 知 的 関 心 、教 養 よ り強

く感 じ られ る。

業 務 能 力 の 向 上 」を 目指 した 受 講 動 機 を持 つ もの で は 、 40代 が 一 番 多 く、次 に30代 、50代、20代 の 順 で あ る 。「キ ャ

リア ア ップ」 を 目 的 と した 受 講 動 機 で も40代 が 一 番 多 く、

50代 、30代 の順 で あ る。 次 に、 この よ う な動 機 は職 場 環 境 に も大 きな 影 響 を受 け て い る と思 わ れ る こ とか ら、 市 町村 職 員 の所 属 の 違 い に よ り どの よ うに 動 機 が 異 な る か に つ い て調 べ て み よ う。 業 務 能 力 の 向 上 を動 機 と して あ げ た 職 員 は市 で52.6%い る の に対 して 、町 村 職 員 で46.8%、

逆 に職 務 と し て 参 加 を 理 由 と す る もの は 市 が5.3%な に対 して 町 村 で は16.9%と 、 非 自発 的 な参 加 者 が 多 く見 られ る 。 こ の よ う に 自発 的 な学 習 動 機 で は な く職 務 と し て参 加 した もの が 一 定 数 見 ら れ る こ とが 「政 策 法 務 」 が

社 会 人 キ ャ リ ア」 と大 き く異 な る点 で あ り、彼 ら は 自 か ら望 ん だ研 修 で は な い ため 開 催 希 望 日 につ い て も平 日 勤 務 時 間 中 を望 む な ど、 受 講 に 関 す る 意 欲 は他 に比 べ 低 く な っ て い る 。 こ の 層 に は 年 齢 的 に は30代 が 一 番 少 な か っ た 。 地 域 別 で は 、 天 草 ・玉 名 ・菊 池 ・八 代 が 比 較 的 多 く、 阿 蘇 ・熊 本 市 ・鹿 本 な どが 少 な か っ た。 募 集 情 報 の流 れ に格 差 が あ っ た か も しれ な い が 、 地 域 格 差 が 能 力 開発 学 習 へ の 関 心 に もあ る の で は な い か と い う こ と を推 測 させ る もの で あ る 。コ レ ス ポ ン デ ンス 分 析 に よ る と ( 8)、地 理 的 に は 本 渡 市 会 場 参 加 者 に多 く職 務 と して の参 加 者 が 見 ら れ 、、 熊 本 市 ・八 代 市 会 場 で は キ ャ リ ア ア ップ 志 向 、 玉 名 市 会 場 で は業 務 能 力 向 上 志 向 、 人 吉 会 場 で は 教 養 志 向 が 見 ら れ る 。熊 本 市 か らの 参 加 者 は 総 参 加 者140 名 の 内5名 で あ り、 県 下 で 一 番 大 き な行 政 機 関 で あ るが 政 策 法 務 能 力 の 向 上 な どの 自 己啓 発 に殆 ど関 心 が 見 ら れ な い こ と も特 徴 で あ る 。 以 上 の こ とか ら、 受 講 者 の 多 く に は 目標 志 向 が 強 い も の の 、 教 養 や 学 ぶ 楽 し さ とい う学 習 志 向 も地 域 に よ っ て 特 性 が あ る と考 え られ る 。

政 経 塾 」 の 受 講 者 の 動 機 は 、 第1が 知 的 関 心 」 で

444%、 第2が 意 識 変 革 」で23.3%、 「キ ャ リ ァ ァ ップ 」 21.1%、 「社 会 問 題 」15.8%、 「起 業 した い 」10.5%と な っ て い る。 この 講 座 は 、 ジ ェ ン ダ ー論 に裏 打 ち され なが ら も女 性 の エ ンパ ワ ー メ ン トを主 目的 と して お り、政 治 ・ 経 済 や 自己 の キ ャ リア ア ップ、 女 性 の 起 業 化 等 に 関 す る 多 様 な講 座 を内 容 と して い る こ とか ら 、 政 策 課 題 解 決 や 市 民 の政 治 意 識 の酒 養 の み な らず 、 自 己 の 職 務 能 力 の 向 上 な ど多 様 な動 機 が 受 講 者 に見 られ る。 受 講 者 は県 下 に 散 らば っ て い る もの の 、 熊 本 市43.7%、 菊 池 郡 市 ユ5.6%、

宇 土 ・下益 城 郡10.4%と 比 較 的 熊 本 市 近 郊 の者 の 利 用 が 多 い。 大 まか な傾 向 と して は 、公 務 員 は 政 策 や 地 域 づ く りの知 識 を学 ぶ 場 と して この 講 座 を捉 え て お り、 会 社 員 は経 済 的 自立 に強 い 関 心 を持 つ 。 主 婦 は経 済 的 ・精 神 的 自立 を 目指 す とい う学 習 傾 向 が 多 く見 られ る 。 結 果 と し て 、 目標 志 向 、 学 習 志 向 、 活 動 志 向 の いず れ もが 混 在 し て み られ る。

公 開講 座 」 で は、 受 講 動 機 で 一 番 多 い の は 「教 養 ・ 識 を得 る た め 」 で あ り、30.9%、 次 に 「仕 事 に 関 係 あ る か ら」が27.7%、 第3番 目 に 「興 味 が あ っ た か ら」が22.0%

で あ る。 全 国 の 動 向 で も、「男 性 の30代 、女 性 の20代 とい う若 年 者 で 「目標 志 向」 学 習 が 増 加 して い る 一 方 で 、男 性50代 以 上 、 女 性40代 以 上 で は 、仲 間づ く りな ど学 習 の 副 産 物 と もい え る もの を主 目 的 とす る 「活 動 志 向 」 の学 習 が 増 え て き て い る」 (15)

③ 性 別 に よ る学 習 動 機 の 違 い

まず 、各 講 座 の 男 女 比 を見 て み よ う (表3参 照 )。 男 女 共 同参 画 社 会 づ く りを 目指 す 講 座 で あ る 「政 経 塾 」 に つ い て は圧 倒 的 に女 性 の 参 加 者 が 多 く (84.4%)、男 性 の参 加 者 は そ の 政 策 的意 味 を学 び に 来 て い る者 な どが 多 く見 られ る。 自発 的 学 習 で あ る 「社 会 人 キ ャ リア 」 や 「県 カ レ」「公 開 講 座 」に も男 性 よ り女 性 の 方 が 多 く参 加 す る傾 向 が 見 られ る。

(6)

表3講 座 別男 女 比

政経塾 キ ャ リア社 会 人 政策法務 県 カ レ 公開講座 知 プロ 授業解放 男性 15.6% 44.3% 65!% 41.3% 23,3% 56.6% 69.2%

女性 844% 55,7% 34.9% 58.7% 76.7% 43.4% 30.8%

政 策 法 務 」 は 、 市 町 村 職 員 を対 象 と し、 自発 的 参 加 申 し込 み で は あ る もの の 職 場 を通 して 募 集 した とい う経 緯 か ら、 図9の とお り女 性 の 参 加 者 が 少 な い (34.9%)。

こ の こ と は市 町 村 の女 性 職 員 数 自体 が 少 な い こ と、 ま た 補 助 的 な 業 務 で 専 門知 識 や 能 力 を 自 ら開 発 す る イ ンセ ン テ ィ ブ に乏 しい こ とな ど も女 性 参 加 者 が 少 な い 原 因 の ひ とつ と して 考 え る こ とが で き よ う。

知 フ ロ」は 、毎 月 一 回 単 発 の テ ー マ で 科 学 や 技 術 に関 す る講 演 で あ る た め 、 男 性 の 方 に興 味 を抱 く人 が 多 く見 られ る (56.6%)。も ち ろ ん 個 別 の 講 座 ご とへ の 関 心 に つ い て 性 差 は 大 き く、将 来 希 望 す る 講 座 に も心 理 や 食 物 、 祉 、子 育 て は圧 倒 的 に女 性 の 関 心 の 高 い講 座 で あ り、社 会 問題 、技 術 、歴 史 な ど に男 性 は 高 い 関心 を示 して い る 。 経 済 や 異 文 化 理 解 な ど は 、男 女 ほ ぼ 同 数 の 関心 となってい る。

授 業 開 放 」 で は 、 男 性69.2%、 女 性30.8%と 男 性 の 参 加 が 多 い 。 学 術 ・教 養 的 な色 彩 の強 い授 業 公 開 に は 、 男 性 の本 格 的 に 学 び 直 した い とい う需 要 と合 致 して い る の

か も しれ な い 。

次 に 、 学 習 動 機 と の 関 係 で 、 性 差 は 見 られ る の で あ ろ うか 。「社 会 人 キ ャ リア」 で は 、女 性 の 受 講 動 機 は① キ ャ リア ア ップ (52.5%)、② 知 的 関 心 (34.8%)、③ 社 会 問 題

(6.1%)の順 で あ る が 、男 性 は① キ ャ リ ア ア ップ (42.4%)、

② 知 的 関心 (33.3%)、③ 起 業 希 望 (15.3%) で あ っ た 。 申込 者 で も女 性 が192人 に対 して男 性 が153人 で あ り、 民 間 を 中心 と して 女 性 の キ ャ リア ア ップ に対 す る強 い 動 機 が 窺 え る 。 この 講 座 に 関 して ク ラス ター 分 析 を行 っ た と こ ろ 、 図10の と お り性 別 と動 機 、 年 齢 と職 業 に非 常 に 変 数 問 の 距 離 が 近 い とい う結 果 が 出 た。 また 、 講 座 を修 了 で き るか ど うか に つ い て も 、年 齢 ・職 業 との 関係 性 が 強 い こ とが 分 か る。

図10.「 社 会 人 キ ャ リア」 講 座受 講者 の 特性

「政 策 法 務 」で は、図9の よ う に女 性 参 加 者 は 約3分 の1で あ り、 そ の 動 機 は① 業 務 能 力 の 向上 (45.1%)、② キ ャ リ ア ア ッ プ (23.5%)、③ 教 養 の た め

(15.7%)、④ 職 務 と して 参 加 (13。7%)

で あ る が 、 男 性 は 女 性 と動 機 の 順 序 は 同 じで あ る もの の そ の約 半 数 が ① 業 務 能 力 向 上 (49.5%)

とい う明 確 な動 機 を示 して お り、 次 に② キ ャ リア ア ップ

(179%) 、③ 教 養 の た め (18.9%)、 ④ 職 務 と して 参 加

(9.5%) とな っ て い る 。 公 務 員 の 場 合 、男 性 の方 に 専 門 的 知 識 をつ け る とい っ た 業 務 能力 向 上 の 学 習 動 機 が 強 く 窺 え る。

公 開講 座 」で は 、政 経 塾 と 同様 女 性 の受 講 者 の 割 合 が 非 常 に高 い こ とが 特 徴 で あ る。 女 性 の 受 講働 機 は① 仕 事

(30.4%)、② 教 養 (26.4%)、③ 興 味 (20.9%) とい う順 で あ るが 、男 性 は① 教 養 (444%) 、② 興 味 (22.2%)、③ 仕 事 (17.8%) と な っ て い る 。 女 性 の 参 加 動 機 と して 仕 事 が 一位 と な っ て い る理 由 は公 開講 座 の 中 の 「リー ダー シ ップ トレ ー ニ ン グ」3講 座 に専 門 職 な どの 女 性 が 職 場 の勧 め に よ っ て 多 く参 加 して い る こ とが 原 因 と思 わ れ る 。 ク ラス タ ー分 析 で は 、 性 別 と職 業 、年 齢 と受 講 動 機 との 問 に 強 い 関 係 性 が 認 め られ る。 こ れ は 上 記 の社 会 人 キ ャ リア とは 反 対 の 変 数 の 結 び つ き を示 して い る。 こ の こ と は 幅広 い テ ー マ の 講 座 デ ー タ を扱 っ た た め 、 年 齢 と動 機 の 関係 が 一 番 強 い相 関 関係 と して 出 て い る もの と思 わ れ る (独 立 性 の 検 定 で誤 差0.1%の 確 率 で 強 い 有 意 差 が見 ら れ た )

授 業 開放 」 で は 、仕 事 に役 立 て た い42.6%、 知 的 好 奇 心46.2%と 、 仕 事 の 能 力 向 上 の た め と、 教 養 を つ け 知 的 好 奇 心 を満 たす 学 習 希 望 者 が 半 分 づ っ い る 。 男 性 の50%

は知 的好 奇 心 に よる 学 習 で あ るが 、女 性 の50%は 仕 事 に 役 立 て た い と い う学 習 目 的 で あ る。

(2)学 習 内 容 お よ び 学 習 関 心

生 涯 学 習 の 内 容 に つ い て は 、 一 般 的 に 多 様 化 、細 分 化 して お り、 ま た よ り高 度 な 内 容 を求 め る 方 向 と レベ ル に 関 係 な く学 び続 け る とい う2極 分 化 の傾 向 が み られ て お り ⑯ 、 大 学 の 公 開 講 座 な どは そ の 多 様 化 の部 分 で 受 講 者 を引 きつ け て い る もの と考 え られ る 。 学 習 内 容 も過 去 20年 度 デ ー タ に よる と、非 実 用 的 な学 習 よ り実 用 的学 習 を希 望 す る 割 合 が 高 くな っ て い る (17)

受 講 者 の 講 座 内容 に つ い て の 満 足 度 は 、「県 カ レ」で は

「易 しい」11%、 「適 当 」84%、 「難 しい」5%と な って お り、 環 境 な どの 専 門技 術 的 な講 座 に理 解 が 困 難 と感 じ られ る受 講 生 が い る。 講 義 方 法 に つ い て は 「適 当 」 とす る もの が59%あ るが 、 意 見 交 換 を求 め る者26%、 演 習 や ワー ク シ ョ ッ プ を望 む 者13%と 、 活 動 型 の 学 習 を望 む 傾 向 が 窺 え る。

公 開講 座 」で は85.9%が 良 か っ た 」、17.7%が 妥 当 で あ る 」 と評 価 し、 理 解 度 につ い て も、 「や さ しす ぎた」

(7)

社 会 人 の 学 習 ニー ズ と大 学 が行 う生 涯学 習 講座

1.6%、 「よ く理 解 で きた 」 が644%、 少 し難 しか っ た」

27.7%、 「難 しか っ た」64%と 、6割 強 は 理 解 で きて い る こ とか ら受 講 者 の 満 足 が え ら れ る 妥 当 な 講 座 が 提 供 さ れ て い る も の と考 え られ る 。

生 涯 学 習 の 動 機 に は年 齢 と い う変 数 が 関 わ って い る こ と は 、 講 座 に よ っ て 年 齢 層 が 固 ま っ て い る こ とか ら も推 測 され て い た が 、 公 開 講 座 につ い て ク ラス ター 分 析 に よ

り各 変 数 間 の 距 離 を 測 っ た と こ ろ (図11)、 性 別 と職 業 、 年 齢 と受 講 目的 ・動 機 が 非 常 に近 い 距 離 に あ る こ とか ら

もそ の こ とが 説 明 され た。

公 開 講 座 参 加 者 に よ る今 後 の 受 講 希 望 テ ー マ で10%以 上 の 希 望 が あ っ た も の は 、 ① 医 療 の 最 前 線 の 知 識

(28.5%)、② 心 理 学 (27.4%)、 カ ウ ンセ リ ン グ (27.4%)、

④ パ ソ コ ン (22.3%)、⑤ 陶 芸 教 室 (17.9%)、⑥ コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン (17.3%)、⑦ 郷 土 の 歴 史 (13.4%)、⑧ 初 級 英 語 (12.3%)、⑨ 生 涯 学 習 (11.7%)、⑩ 健 康 管 理 (ll.2%)、

⑪ 美 術 鑑 賞 (10.1%) と な っ て お り、 医 療 ・健 康 、 心 理 とい った 自分 の 精 神 ・身体 面 に 関 す る 関 心 や 、 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン、 パ ソ コ ン、 英 会 話 とい っ た対 人 ・社 会 に 関 す る 関 心 、 そ して 歴 史 や 土 や 芸 術 とい っ た 永 遠 や 美 、 過 去 一未 来 と の つ なが り、 自然 、 土 に 親 しむ 学 習 、 超 越 へ の 学 習 、 価 値 に関 す る 関 心 な どが 色 濃 く現 れ る 。 そ の こ と を ロバ ー ト ・ペ ッ ク は 、① 自我 の 分 化 、② 身体 か らの 認 識 、 ③ 自我 の 超 越 と い う老 い と死 を超 え る 、 あ るい は 受 容 す る 過 去 ・未 来 、 他 者 との 「つ なが り」 の感 覚 に芽 生 え る こ と と表 わ して い る (18)。① 〜 ② とい う学 術 研 究 へ の 知 的好 奇 心 は 大 学 の 得 意 分 野 で あ る が 、郷土 史、陶 芸 教 室 、 パ ソ コ ン、 初 級 英 会 話 な ど カ ル チ ャ ー セ ン タ ー や公 民 館 が 従 来 得 意 と して い た 分 野 につ い て も同様 に大 学 に期 待 して い る 面 が 見 られ る 。 ま た 、 後 ほ ど詳 し く検 討 す る が 、 市 民 に とっ て 大 学 の 講 座 とい う特 徴 を期 待 し て い る面 と、 多 様 な学 習 機 会 の 中か ら コ ス トや 機 会 を勘 案 して 便 利 な学 習 機 会 を選 択 的 に利 用 して い る とい う面 が あ る と考 え られ る。

学 習 関 心 に は 、 性 差 が 強 く見 られ 、 男 性 は① 郷 土 の 歴

史 (26.2%)、 ② パ ソ コ ン (21。4%)、③ 日本 の 中 世 史

(19.0%) が 人 気 で あ り、女 性 は① 心 理 学 (33.8%)、 カ ウ ン セ リ ング (33.8%)、② 医 療 の 最 前 線 の知 識 (33.1%)、

③ コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ン (21.3%) で あ る 。 男 性 の 歴 史 や 技 術 に対 す る 関 心 に対 して 、女 性 の 自分 や 周 囲 との 心 理 的 な 関係 性 、 そ して健 康 に 関す る 関 心 の 強 さ は大 変 対 照 的 で 興 味 深 い 。 希 望 テ ー マ め詳 細 につ い て は 、 別 表2を 参 照 。

年 代 別 で も関 心 に大 き な違 い が 見 られ 、20代 で は カ ウ ン セ リ ング (46.8%)、30代 医療 の 最 前 線 の 知 識 (37.5%)、

40代 心 理 学 (36.4%)、50代 陶 芸 教 室 (33.3%)、60代 郷 土 の歴 史 (35.5%)、70代 以 上 は 郷 土 の歴 史 (58.3%) と

な っ て い る 。 若 い 頃 の 自 己 や他 人 の 心 や 健 康 に関 す る興 味 か ら、次 第 に土 に 親 しむ暮 ら しや 自分 が 生 まれ 死 ん で い くこ と を身 近 に感 じ る 中 で 人 生 の 意 味 に つ い て考 え 、 身 近 な歴 史 に関 心 が 強 ま る もの と思 わ れ る 。

ま た生 涯 学 習 の機 会 を提 供 す る 大 学 の施 設 や 運 営 等 の 問 題 に対 して 、 教 室 が 分 か りづ らい7.8%、 換 気 ・温 度 調 節 が 悪 い4.7%、 質 問 の 時 間が 欲 しい4。2%、音 が 聞 き に く い2.1%な どの 要 望 が 出 さ れ て い る。これ らの デ ー タ か ら、

受 動 的学 習 か ら 自覚 的 ・自発 的 学 習 へ と学 習 者 自 身が 変 化 して い る こ とが 窺 わ れ る。

知 フ ロ」で は 、受 講 者 の 評 価 は 「大 変 わ か りや す か っ た」 (47.1%)、 「普 通 」 (361%) 、 「難 しか っ た」 (16.7%)

で あ る が 、 第4回 、 第8回 、 第5回 、第3回 が 「難 し か っ た」と 回答 す る 者 が17.1%〜271%と な っ て い る の に 対 し、他 の 回 は0で あ る こ とか ら、 講 師 の話 の 内 容 と受 講 対 象 に対 す る ミス マ ッチ が こ の 原 因 と考 え られ る 。 難 しさ を感 じる こ とに つ い て の性 差 は 、 第8回 と第3回 見 ら れ 、 テ ー マ 次 第 で男 女 の違 い が 理 解 度 に影 響 す る こ とが 推 測 され る。 世 代 別 の 難 易 度 で は 、 第8回 は全 世 代 で 難 しか っ た とい う回答 が 得 られ て い るが 、 第3〜5回

につ い て は10〜20代 に 難 しか っ た とす る者 が 集 中 して お

(8)

り、 そ の 殆 どが 動 員 され た 学 生 で あ る こ とか ら受 講 へ の 動 機 付 け の 違 い や 社 会 経 験 の 違 いが 生 涯 学 習 講 座 と して

も難 易 度 を異 な る もの と して い る と推 測 さ れ る 。

社 会 人 キ ャ リ ア ア ッ プ」 の 場 合 は、 図12の とお り7 種 の 講 座 の 中 で 「で き る 人」 に な る た め とい う一 般 的 な

ビ ジ ネ ス に必 要 な業 務 能 力 開 発 に 関 す る10回 シ リーズ の 講 座 に圧 倒 的 な 関 心 が 見 られ た 。 修 了 状 況 を見 る と、10 回 シ リー ズ の 講 座 で は 全 体 の55.6%( 男 性 の38.5%、 女 性 の62.5%) が 修 了 で あ る の に対 して 、 同 じ講 座 を短 く5 回 に した 出 前 講 座 で は 修 了 者 が82.4%に 増 加 した 。 こ の こ と か ら も夜 間7時 半 か ら90分 の講 座 で あ っ て も現 役 サ ラ リ ー マ ンが 長期 継 続 して学 習 す る こ と を 阻 害 す る要 因 が 数 多 くあ る こ とが 推 測 さ れ る。

政 経 塾 」 で は 、 受 講 が 有 益 だ っ た か 否 か の 質 問 に対 して 、「大 変 有 益 」(34.8%)、「ま あ まあ 」(50.4%) とお よそ 85%が 講 座 に 満 足 して お り、そ れ 以 外 で は 「普 通 」(9.6%)、

あ ま り有 益 で な い」(3.7%)、「全 く有 益 で な い」(1.5%)

と僅 か で あ っ た 。 講 座 を受 け て 変 化 が あ っ た か と い う質 問 に対 して は40.7%が 変 わ っ た 」、59.3%が 変 わ らな い 」 とす る。 啓 発 政 策 と して の 効 果 と して 、 ジ ェ ンダ ー 意 識 に変 化 が あ っ た か ど う か を たず ね る と、「大 変 変 化 し た」(13.7%)、「少 し 変 化 し た」(54.8%)と合 計68%が ジ ェ ン ダ ー 意 識 の 変 化 を 認 め て お り、 意 識 啓 発 と して の効 果 が 確 認 で き る 。「変 化 な し」 と 回答 した もの は25.0%で あ るb女 性 の 起 業 化 支 援 講 座 で は 、講 義 終 了後 に起 業 した 8.6%、 起 業 を予 定 して い る もの5.7%、 で き れ ば した い と考 え る 者40.0%、 予 定 な し45.7%と な っ て お り、実 績 は 少 な い もの の 、 一 定 の 成 果 が 上 が って い る と考 え る。

今 後 の 希 望 す る 講 座 と し て 、 複 数 回 答 (MA) で あ る が 、① 精 神 的 自立 (37.8%)、② 経 済 的 自立 (33.9%)、③ 社 会 参 加 (27.6%)、④ 身 近 な 法 律 (22.8%)、⑤ コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン (21.3%)、⑥ 資 格 取 得 (20.5%)、⑦ 暮 ら し と 行 政 (18.9%)、⑧ ま ち づ く り (15.7%)、⑨ 仲 間 づ く り

(14.2%)、⑩ 暮 ら しの経 済 (8.7%)とい う順 で 希 望 が あ っ た 。20代 は経 済 的 自立 を 目指 し、30〜60代 は精 神 的 自立 ・ 社 会 参 加 に関 心 が 強 い 。 ま た コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンや 行 政

に も 関心 が 高 い 。 こ の よ う な 精 神 的 ・経 済 的 自立 と社 会 参 加 は 、 男 女 共 同 参 画 づ く りが 目指 して い る 政 策 目 的 と も合 致 して お り、 受 講 者 が 講 座 の企 画 に つ い て 正 面 か ら 受 け 止 め て い る こ とが 推 測 され る 。 女 性 の 学 習 課 題 は 、 戦 後 期 の 生 活 改 善 、 社 会 性 の 啓 発 か ら 、 昭 和40年 代 の新 しい 家 庭 生 活 ・社 会 生 活 へ の 対 応 、 そ して50〜60年 代 の 女 性 学 の 視 点 を取 り入 れ た 人 材 養 成 的 な もの へ と変 化 し て きて お り (19}、自立 や 社 会 参 加 、 い わ ゆ る市 民 と して の 自 治 能 力 の 向上 に 関 心 が 高

ま っ て い る こ とが 、 こ の 希 望 表4受 講料 か ら も推 測 され る。

授 業 開放 」で は 、講 義 へ の 満 足 度 は84.0%で 、 ほ ぼ 満 足 され て い る とい え よ う。 内訳

で は 男 性88.2%、 女 性75.0%と な っ て お り仕 事 に生 か した い動 機 の 強 い 女性 の 満 足 度 は男 性 よ り低 くな っ て い る。

動 機 と満 足 度 の ク ロ ス分 析 で も、 仕 事 に役 立 て た い と考 え る者 の 有 意 義 だ っ た と 回答 す る率 は80.0%で あ る が 、 知 的 好 奇 心 を動 機 とす る 学 習 者 の 満 足 度 は91.7%と 大 変 高 くな っ て い る 。学 部 レベ ル で 開 放 さ れ た 講 義 が 、直接 業 務 に役 立 つ か とい う点 で は完 全 に 期 待 に添 う こ とは で き ない が 、教 養 ・学 術 的 な 知 識 を得 る とい う大 学 が 提 供 す る 学 びの 機 会 に対 して は 、 十 分 に応 えて い る と評 価 で き る。

第3章 生涯 学 習の コス ト

生 涯 学 習 を社 会 人 が 行 う に 当 た って 、 金 銭 的 な もの 、 時 間 、 理 解 す る た め の基 礎 知 識 の 不 足 な ど様 々 な 阻 害 要 因 が 考 え られ る が 、 こ こで は特 に 学 習 に か か る費 用 と、

時 間 の 確 保 、 そ して 学 習 場 所 ま で の ア ク セ ス と、 学 習 情 報 へ の ア ク セ ス の4点 に絞 っ て考 えて み た い 。

(1)学 習 費 用

大 学 が 行 う多 くの 公 開 講 座 は 、 全 国 的 に見 る と無 料 か 限 りな く低 廉 な 受 講 料 を設 定 して お り、 経 済 的 な意 味 で 主 催 者 が ペ イ す る企 画 と は な っ て い な い (20)。 表4は そ れ ぞ れ の受 講 料 を示 して い る。 ① は 熊 本 県 の 委託 事 業 、

② は文 部 科 学 省 の 補 助 事 業 、 ③ は 文 部 科 学 省 の 国 立 大 学 に対 す る地 域 貢 献 特 別 支援 事 業 、④ は 県 の事 業 で あ る。

⑤ は大 学 の公 開 講 座 と して 文 部 科 学省 の 決 め た 受 講 料 で 提 供 して い る もの で あ り、⑥ は熊 本 大 学 が 独 自 に行 っ て い る事 業 、⑦ は 文 部 科 学 省 の公 開 講 座 に合 わ せ て 受 講料

を取 る も の で あ る。

職 業 能 力 開発 講 座 は 、 民 間 の講 座 を受 講 す る と数 十 万 円 の 受 講 料 が か か る もの も多 い が 、「社 会 人 キ ャ リ ア」は 2002年 度 の文 部 科 学 省 の 雇 用 対 策 と して の新 規 補 助 事 業

に基 づ い て県 内3大 学 等 が 協 力 して 実 施 した もの で あ り、

受 講 料 は無 料 で あ っ た 。 この た め 学 習 者 は負 担 感 な く申 し込 み が で きた 反 面 、 受 講 の 中 断 な ど安 易 な 受 講 態 度 が 取 られ が ち で もあ っ た (21)

どの 程 度 ま で 生 涯 学 習 の た め に 市 民 が 経 費 を負 担 を し て も良 い と考 え て い る の か を推 測 す る デ ー タ と して 、全 国 規 模 の 調 査 で は 表5の よ う に、 年 間 経 費0円 の184%

を筆 頭 に10万 円 以 上 まで 学 習 費 用 につ い て は ば らつ きが 多 く、 い く らが 限 界 とい う線 は見 られ な い 。 ゴ ル フ ・ス キ ー ・茶 ・華 道 ・ワ ー プ ロ な ど趣 味 ス ポ ー ツ系 は高 額 学 習 が 比 較 的 多 く、 社 会 ・教 養 ・家 庭 等 は1万 円 未 満 が 多 い 。

熊 本 県 の生 涯 学 習 費 用 の デ ー タ と して は 「政 経 塾 」 受

単 位:円

①政経塾 ② 社 会 人キ ャ リア ③政策法務 ④県カ レ ⑤ 公開講座 ⑥ 知 フ ロ ⑦授業開放

受講料0 0 0 0 4,800〜 0 6,800

資 料 代2,000 0 0 3,000 講 座 に よる 0 0

(9)

社 会 人 の 学習 ニ ーズ と大 学 が 行 う生 涯 学 習講 座

表5学 習 の費用

学 習 行動 (1年 間 ) 学 習 関 心 (顕 在 的 )

n 2,083 2.974

0円 18.4% 13.0%

5000円 未 満 15.9 18.4

10,000円 未 満 11.3 15.3

20,000円 未 満 12.5 7.5

50,000円 未 満 16.9 6.9

100,000円 未 満 11.5 2.4

100,000円 以 上 12.6 3.9

わ か らない 31.0

不 明) 1.0 1.4

出 典:NHK放 送 文 化 研 究 所 「日本 人 の 学 習 一成 人 の 学 習 ニ ー ズ を探 る 一 』 第 一 法 規ギ1990年 、117頁 。

講 者 へ の ア ンケ ー ト結 果 が あ る 。 ほ ぼ す べ て の 講 座 が 、 公 的 な主 体 に よ る教 養 や 啓 発 講 座 で あ り一 概 に民 間 と比 較 は で きな い が (22)、こ れ に よ る と2千 円 ま でll.4%、3 千 円 ま で144%、5千 円 ま で37.1%、8千 円 ま で3.0%、

1万 円 ま で33.3%、1万 円 以 上0.8%で あ り、5千 円 と1 万 円 が 受 講 料 の 一 つ の 山 と な っ て い る 。 世 代 別 で 見 る と 男 性 で は20代 、40代 が5千 円 ま で 、30代 、50代 が1万 まで 生 涯 学 習 に投 資 で きる とす る反 面 、60代 以 上 で は2 千 円 まで とす る者 が6割 を超 え る。 他 方 女 性 で は20〜30 代 、60代 が5千 円 まで とす るが 、40〜50代 の 女 性 は1万

円 まで 投 資 す る とす る。 必 要 で あ れ ば 学 ぶ こ と に コス ト をか け て も良 い と貧 欲 に 考 え る傾 向 は 女 性 の 方 が 高 い と 思 わ れ る。

職 業 別 に見 る と、 会 社 員 、公 務 員 、 教 員 、 自営 業 は5 千 円 、 も し くは1万 円 出 して も構 わ な い と考 え て い る。

女 性 の 主 婦 、 無 職 者 は5千 円 まで 投 資 す る とす る が 、 男 性 の 無 職 (退 職 者 ) は2千 円 まで とす る。 この よ う な姿 の 中 に 、退 職 時 まで 生 涯 学 習 に は縁 が な く、 退 職 後 時 間 が で きた段 階 で無 料 の 学 習 機 会 を探 し求 め て い る 男 性 の 姿 が 見 られ る。 自己 投 資 に 関 して 、 女 性 は 男 性 よ り学 ぶ こ と に投 資 をす る傾 向 が 見 られ 、経 済 状 況 が 許 せ ば 自分 の 興 味 に あ っ た テ ー マ に 関 す る 学 習 で1万 円 ま で投 資 す る用 意 が あ る こ とが 分 か っ た 。

(2)学 習 の 時 期 ・時 間

社 会 人 の 生 活 は 、 職 業 を持 つ もの 、 主 婦 、 リ タ イ ア し た 人 と そ れ ぞ れ に 自 由 に学 習 に 当 て る こ とが で き る可 処 分 時 間 及 び 時 間 帯 ・時 期 は様 々 で あ る。

政 策 法 務 」 講 座 は公 務 員 を対 象 と した講 座 で あ るが 、 平 日開 催 を望 む もの34.8%、 土 曜 日1日 で の 開催56.3%、

土 日2日 間 の 開 催8.9%で あ っ た 。 学 習 者 は 、自発 的 学 習 者 が 中 心 で あ る も の の 、 職 務 と して 参 加 して い る もの が ll.3%い る た め 、講 座 の希 望 の形 に平 日開 催 が 多 くな っ

て い る もの と考 え られ る。 先 に 述 べ た よ う に講 座 開 催 会 場 で 大 き く傾 向 は 異 な り、熊 本 市 会 場 で は 土 曜1日 開 催 希 望 が79.5%、 八 代 市583%、 玉 名 市50.0%、 人 吉 市46.7%、

本 渡 市33.3%と な っ て お り、逆 に本 渡 市 で は平 日●開 催 希 望 者 が66.7%で あ っ た 。 土 日2日 の 開催 希 望 が 高 か っ た の は 、 人 吉 市 (33.3%)、 玉 名 市 (12.5%) で あ っ た 。 男 女 別 で 見 る と、 男 性 に比 べ 女 性 は平 日開 催 希 望 と土 日2

日開 催 希 望 が 若 干 多 くみ られ る。 家 事 や 育 児 の た め 終 日 も し くは夕 方 の 時 間拘 束 を 嫌 う傾 向 か ら と思 わ れ る。 動 機 との 関 係 で は 、 業 務 能 力 向 上 や キ ャ リ ア ア ッ プ、 教 養 を 受 講 動 機 とす る も の は土 曜 日1日 の 開 催 を6割 程 度 が 希 望 して い る が 、 職 務 と して 参 加 した 者 は平 日開 催 希 望 が6割 程 度 と、他 の 動 機 を持 つ 受 講 者 と大 きな 違 い を見 せ て い る。

公 開 講 座 」参 加 者 の デ ー タ に よる と、講 座 開 講 の 都 合 の 良 い 時 期 を尋 ね た と こ ろ (MA)、 い つ で も 良 い65.4%、

9〜12月 頃17.6%、 夏 休 み 期 間17.0%、5〜6月 頃10.1%、

春 休 み 期 間5.3%で あ っ た 。 教 員 に は 夏 休 み や春 休 み 、冬 休 み 期 間 中 を望 む 者 が 多 く見 られ る が 、 そ の他 は い つ で も良 い が 多 い 。 都 合 の 良 い 時 間 帯 (MA) は 、 平 日午 後 が37.4%、 平 日の 午 前33.O%、 土 曜 の午 後30。2%、 平 日 の 夜 間22.5%、 土 曜 の 午 前15.9%、 日 ・祭 日 の 午 後7。7%、

日 ・祭 日の 午 前5.5%、 土 曜 の 夜 間1.6%、 日 ・祭 日の 夜 間 0%で あ っ た 。

男 女 別 で は 、 男 性 は土 曜 日の 午 後 を希 望 す る もの が 一 番 多 く、 次 に平 日の 夜 間 か 平 日 の午 後 で あ るが 、 女 性 は 平 日の 午 後 、 そ して 平 日の 午 前 を多 く希 望 して い る。 世 代 別 に、30代 は 平 日の 午 後 と午 前 、40代 は平 日の 午 前 と 土 曜 の 午 後 、50代 は土 曜 の 午 後 、60代 は平 日夜 間 と平 日 午 後 、70代 は平 日午 後 と平 日夜 間 ・土 曜 の午 後 の希 望 が 多 い 。 サ ラ リー マ ン に は平 日の 午 前 ・午 後 を希 望 す る も の が 多 く見 られ るが 、 こ れ は 業 務 に関 係 して 受 講 して い る層 と考 え られ る。 公 務 員 は平 日夜 間、 主 婦 は 平 日午 後 、 自 由人 は土 曜 の 午 後 が 多 い 。

常 識 的 な結 論 で あ る が 、 仕 事 を持 つ もの は平 日夜 間、

自 由人 ・主 婦 等 は平 日昼 間 が 学 習 しや す い 時 間 帯 で あ る と思 わ れ る 。

(3)ア ク セ ス の 容 易 さ

① 交 通 機 関

「公 開 講 座 」受 講 者 の 学 習 の た め の 通 学 手 段 に つ い て は 、 自 家 用 車 が65.6%、 バ ス が13.5%、 電 車 が94%、 徒 歩5.7%、

自 転 車4.2%、 バ イ ク1.6%で あ っ た 。 所 要 時 間 は 、30分 以 内 が39.1%、30分 〜1時 間 が34.9%、1〜2時 間 が18.8%、

2時 間 以 上 が7.3%で あ る 。社 会 人 の 学 習 に と っ て 大 き な 阻 害 要 因 は 、 学 習 の た め の 時 間 の 確 保 で あ る が 、 学 習 自 体 と と も に 交 通 ア ク セ ス は 大 き な 課 題 で あ る 。 交 通 手 段 で は 、 男 女 と も お よ そ6割 が 自 家 用 車 で あ る が 、 女 性 の 15%は バ ス 利 用 、次 に 電 車 (9.5%) 、 自転 車 (4.8%) 、 徒 (4.1%) で あ り 、 男 性 は バ ス (9.1%) 、 徒 歩 (ll4%) 、

参照

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