奈良教育大学学術リポジトリNEAR
檀原条虫の鶏への感染試驗及びオオハリアリに宿る 擬嚢尾虫の寄生率について
著者 沢田 勇
雑誌名 奈良学芸大学紀要
巻 4
号 2
ページ 73‑75
発行年 1954‑12‑25
その他のタイトル On the Feeding Experiment to Chickens with
Cysticercoids of Raillietina (Paroniella)
kashiwarensis and the Rate of Infestation of
Cysticercoids in the Ant, Euponera solitaria
URL http://hdl.handle.net/10105/5058
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檀原条虫の鵜‑の感染試験及びオオ‑リアT)に 宿る擬嚢尾虫の寄生率について
沢 田 勇 (生物学教室) (昭和29年9月1日受理)
緒 貰
私条虫の鶏‑の感染試験については現在までの処、鶏条虫の発育史の研究の一端として行われ ているに過ぎす、鶏の棒に対する条虫の感染羊,I)相異を比較倹訂した服‑封ま知らない。併し感染 率の比較は鶴の種に対する条虫感染の抵抗力を検討することになE) 、矧蟹面rL於て極めて重要で あると考えたので本研究を行った。
材料及び方法
婚化後30日の白色レグォン、名古屋‑]‑チン10羽づつに檀原条虫,Jj中間宿主であるオオ‑ 7)ア リ Euponera solitariaの腹睦内に寄生していた撞襲尾虫を鶏‑JOにつき、 ・50匹づつパン片に挿 入して摂食させ、 1ケ月間外部から昆虫頬C7)侯了、しないように注意して飼育し、窮を屠殺後小嶋 内の条虫の感染状態を比較倹討した。
次に名古屋コーチン、白色レグォンが別々に飼育してある鶏舎内に棲息するオオ‑リアリを採 塵してil朋1‑.'、Iにto封h.東ftli'c号「.′ヒt‑ x‑上げ至高寸I :<t‑。
実 験 結 果
白色レグォン及び名古屋コーチンの鮮10計づつに按褒尾虫を試食させて両者間の感染率を比較
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禁足学芸大学紀葛 第4竃 第2号・ 昭和29年12月20S
(74) 沢 田 勇
した結果は第一表に示す如く、白色レグナン10羽の感染率の平均はfil&、 ̀名古屋コーチンのそれ は42.2^であった。この両者の感染率に差が認めーられるや否やを検定してみると次の如くなる0
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47.1≦fL≦74.9となり、名古屋コーチンのそれは同様に955*の信掩度を以て26.9≦〃≦57.9とな る。次に感染率の差の検定を行えば七‑2.106となり、 aく0.05で5%の危険率を以て名古屋コー
チンの感染率は白色レグォンのそれよりも低率であると言い得る。
次に名古屋コーチンの感染率が白色レグォンのそれよりも低率であるという実験結果が得られ たので、自然状態に於ても果してか1る現象が見られるや否やについて検討してみた。即ち白色 レグォンと名古屋コーチンが別々に飼育されている鶏舎内に棲息するオオ‑リア7)を50匹づつ採 集して腹腔内を調査し.擬葵尾虫の寄生率を比較検討した。その結果は第2表に示す通り白色レグ
Table 2. Infestation rate of cvsticercoids
Possitive Negative (1hiokeu vard for
White Legllorn cllicks Gllicken yard for Nagoya Coehin Chicks
Iluestation rate 蝣m喝
ホンの飼育してある鶏舎内より採集したオオ‑.)7 7)に見られる擬蕪昆虫の寄生率はP>2%であ
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‑7.852でα<0.01となり、 1%の危険率を以て白色レグォンの飼育してある鶏舎に棲息するオオ
‑T)ア1)の方が名古屋コーチンのいる鶏舎のオオ‑7)ア1)より擬嚢尾虫の寄生率が大であること が明らかになった。
考 察
(1)鶏に擬嚢尾虫を摂食させてから1ケ月後に屠殺して小腹を調査したが、 1ケ月なる飼育期 間については、著者が黄近まで行ってきた橿原条虫の鶏の′ト腸内に於ける発育期問の箕軟に於 て、擬嚢尾虫が鶏に扱食されてから成条虫に発育するに要する期間は150‑‑20f]であり、 ・{;ヶ月 以上経過すれば条虫の個体により頚部から切断されて敢節を暢粘膜内に残して残余の部分が排押
されてしまうものもあるので、擬嚢尾虫扱食後長期間を経てから小腸内を調査すれば、中には頭 節のみを残す個体もあって寄生条虫を見落す恐れがあるoそこで頚部から切断されることのない
3ケ月以前、即ち成条虫に発育した1ケ月後に小腸内の調査を行った0
(2)白色レグォン、名古屋コーチンの飼育してある鶏舎内に棲息するオオノ、T)ア])の調査を行 ったのは、感染試験に於て白色レグォンの方が名古屋コーチンより檀原条虫に対する感染率が高 いということが明らかになったので、若し本試敬の結果が正しいと見るならば、自然状態に飼育 されている白色レグォン、名古屋コーチンの檀原条虫の寄生状態を比較しても、本試験と同様'}) 結果がでるべきである。肝し今回は自然状態にある鶴を解剖して寄生率を確めることが出来なか
ったので、前述の如き問腰的方法を選んだ。即ち白色レグォンの方が檀原条虫に多数寄生されて いれば、排滑片節の数も多くなり、排瀞片節が多数あれば、オオ‑I)ア')がその片節を幼虫に与 える機会も多くなる。か1る予想のもとに本調査を行った。その結果は前述の如く、白色レグオ
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