日医工M P S 行政情報シリーズ
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M P S レポート
「ジェネリックシェア3 0 % の医薬品市場」
資料作成:
日医工株式会社 MP S チーム
(認定登録 医業経営コンサルタント登録番号第4 2 1 7 菊地祐男)
日医工
株式会社
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資料No.190705- 77
1999年度 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 1999年度 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度
日 本
*1
1997年 2001年 2006年 1997年 2001年 2006年
11%
9%
13%
49%
52%
63%
*2 *3 *5 *2 *3 *5
16%
23%
23%
40%
50%
56%
*2 *4 *5 *2 *4 *5
12%
18%
26%
49%
52%
59%
*2 *4 *5 *2 *4 *5
22%
61%
*5 *5
16%
39%
*5 *5
数 量 シ ェ ア
ア メ リ カ
ド イ ツ
イ ギ リ ス
フ ラ ン ス
4.7%
4.8%
5.2%
5.2%
5.1%
10.8% 12.2% 17.1%金 額 シ ェ ア
カ ナ ダ
16.4% 16.8%
ジェネリックシェア推移(医薬協)と海外市場比較
金額シェアがダウンした理 由は、「新薬の発売により、 全体の分母が大きくなった ため」と分析している。(医 薬協)
それでも、欧米に比べて
まだまだジェネリックシェアは低い
ジェネリックの市場規模は、医薬協加盟会社の市場を80%ととして按分計算で求められている。 金額シェアは薬価、数量は粒数換算で算出されている。
日本のGEシェア算出は正確に現在の市場を反映 しているとは限らない。また欧米比較も日本とは 算定方法が異なるため参考程度とすべきである。
5%
0
17.1%
2005 2006 2007 (年度) 2002
16.8% 20%
2003 2004 12.2%
10%
16.4% 15%
1999 2000 2001 10.8%
25%
診療報酬改定(ジェネリックインセンティブ)
診療報酬改定(代替可処方せん)
広中質問6/ 10(代替処方法的根拠)
医薬協発表値 予想値(日医工MP S )
DPC の実施(特定機能病院82施設)
発表なし
通知
(6/ 22適応症の整備) (3/ 10規格揃え)
通知
(9/ 22銘柄名一般名化)
通知
(6/ 10厚労省GE採用)
通知
(11/ 30文科省GE採用)
ジェネリックシェア推移と行政要因
ジェネリック数量シェア
医薬協の数値は低すぎないか?
「
厚労省の医療・
介護効率化計画」
ジェネリックシェア目標3 0 %
取 組 主 な目 標 ・指 標 政 策 手 段 8,後発医薬品の使用促進 ・平成24年度までに、後発医薬品の
シェア(数量ベースで16.8%[平成16年 度])を30%(現状から倍増)以上に
○ 情報提供・安定供給についての後発医薬品メーカーに 対する指導の徹底、国民や医療関係者に対する先発医薬 品との同等性等についての情報提供・啓発等
○ 処方せん様式の変更の効果の検証結果を踏まえた使用 促進のための効果的な措置の検討
医 療 ・ 介 護 サ ー ビ ス の 質 向 上 ・ 効 率 化 プ ロ グ ラ ム に つ い て [経済財政諮問会議(2007年5月15日)]
全部で20項目
「骨太方針2007」として、 6月19日に閣議決定
「後発品前提」の処方せん様式を検討
諮問会議で柳澤厚労相が言明、目標シェア40%には難色
柳澤伯夫厚生労働相は15日、政府の経済財政諮問会議に出席。「後発品への変更可」とい
う医師の署名欄を設けた現行の処方せん様式を、あえて新薬を選ぶ場合に医師のチェックを
必要とする様式に改める意見について、「ぜひ検討したい」と見解を語った。
個別政策に数値目標と期限を入れた「医療・介護サービスの質向上・効率化プログラム」を 示した。後発品シェアの目標も「12年度までに30%以上」と記した。
柳澤厚労相は「努力はするが(40%)はやや難しい。30%を目標に置きたい」と述べた。
[R IS F AX 平成19年5月16日] 『ジェネリックシェア40%は厚労省として眼中にない』ということ?
2 0 0 8 年度診療報酬改定
インセンティブ点数の新設、点数アップ
・調剤報酬(基準調剤加算に後発品要件追加など)
後期高齢者の外来診療へ包括制度導入
処方せん様式の再変更
ジェネリック「可」チェック方式から、
ジェネリック「不可」チェック方式へ
ジェネリックシェア拡大の施策
日医工M P S 予測①
2008年度の診療報酬改定においてジェネリックインセンティブ点数はまだ不確実だが、後期
高齢者の外来診療に対する薬剤の包括制導入の可能性は高い。これは医師・薬剤師の後
発品選択の新たなきっかけになると思われる。
D P C 対象病院の拡大
現在のD P C 対象病院は3 6 0 施設(→1 4 0 0 施設へ)
→2 0 0 8 年4 月には1 0 0 0 施設が新たにD P C 対象病院になる可能性あり
・準備病院が対象病院になるとジェネリック採用率も大幅アップする
D P C 調整係数の見直し(廃止)
2 0 1 0 年には前年実績を担保する調整係数は無くなると予測
新たに機能別係数などが考えられるが、一気にコスト減経営へシフトする
ジェネリックシェア拡大の施策
日医工M P S 予測②
2005年度 2006年度 (準備病院) (対象病院) 2006年度よりDPC 対象病院 216施設
4.1%
7.1%
薬剤費における後発医薬品比率
中医協DP C 分科 会資料より 2007年6月22日 2007年度にDP C 準備病院に 手上げしたのは700施設
ジェネリック促進の行政動向推移
(3 0 % への推移予測)
30% 2012 2010 2011 2009 2008DPC 調整係数の見直し
診療報酬改定(処方せん様式再変更)
5% 0 20% 10% 15% 25% 30% 17.1%
2005 2006 2007 (年度) 2002
16.8%
2003 2004 12.2% 16.4%
1999 2000 2001 10.8%
診療報酬改定(ジェネリックインセンティブ)
診療報酬改定(代替可処方せん)
広中質問6/ 10(代替処方法的根拠)
医薬協発表値 予想値(日医工MPS )
DPC の実施(特定機能病院82施設)
発表なし
通知
(6/ 22適応症の整備) (3/ 10規格揃え)
通知
(9/ 22銘柄名一般名化)
通知
(6/ 10厚労省GE採用)
通知
(11/ 30文科省GE採用)
日医工M P S 推測①
「低価格の長期収載品」
ジェネリックシェアが
30%で止まるシナリオ
政策と
し
て、
長期収載品(
先発品)
の価格をジェ
ネリ
ッ
ク
並に引き下げて医療
費抑制を図る狙いがあるのではないか。
(
参照価格制、
自由価格制)
業界から
の提案も
同じ
方向・
・
・
。
製薬協案(エグゼンプトドラッグ、自由価格届け出制)
医薬協案(薬剤給付基準額制度=参照価格制度に似たもの)
長期収載品が自由価格制のなかで、
ジェ
ネリ
ッ
ク
と
ほぼ同価格になると
、
ジェ
ネリ
ッ
ク
シェ
アは止まり
、
次の懸案も
解決さ
れる。
患者負担を上げない医療費抑制策
ジェネリックへの根強い不信
ジェネリック供給の量的確保問題
進まない企業再編
医薬品産業の育成・支援(雇用確保)
人類に貢献する新薬の開発促進
長期収載品が低価格になればOK 長期収載品がそのまま使えればOK そのままシェアを維持するのでOK 低価格に対応するための再編が進む
シェア3 0 % の中で生き残るジェネリックメーカー
基本条件以外に
必要なもの
基本条件
「品質」「情報」「供給」
①付加価値のある製剤を開発できる
②自由価格制の下でも低価格で販売できる企業体
質である
③長期収載品を承継できる(実績がある)
④信頼をアピールできる企業規模がある
⑤品揃えが豊富である
(ワンストップショッピング)
日医工M P S 推測②
「外資系ジェネリック企業の動向」
海外資本の動きが 消極的に見える 理由を推測
2007年5月にいわゆる三角合併が可能になり
、
外資系ジェ
ネリ
ッ
ク
メ
ーカーの
日本参入が予想さ
れていたが現時点での動きは鈍い・
・
・
。
その理由は?
①日本市場のジェネリックメーカー再編が、ある程度進むのを待っている
・日本市場で生き残るだけ体力のあるメーカーがはっきりしてから・・・。
・ジェネリックメーカーの再編が進んで、買収メリットのある企業規模になってから・・・。
②日本のジェネリック
(エッセンシャルドラッグ)の価格が低すぎてメリットがない
・最低薬価が10円を切る製品群では市場戦略は立てられない。
・旨味のある高薬価ジェネリックは長期収載品の動向が定まるまで待った方が得策か・・・。
③薬価制度の議論の真っ最中
・新薬価制度の検討が始まっており、参照価格制の導入などを見定めてから・・・。
各ジェネリックメーカーの対応
単独での 規模拡大
内資先発系企業 の傘下入り
内資GE 系 企業の合同
外資系企業 の傘下入り
販売からの撤退 製造への特化